2014年4〜6月山行記録
2014年山行記録 期 日:4月5日(土)日帰り 曇り時々晴れ 参加者:L上野進、派田正、近藤由美子、杉江秀明、峰尾欽二、竹田早苗 計6名 コース:武蔵五日市駅9:00=(バス)=元郷9:20〜25―休み2回―TVアンテナ10:25―MXTVアンテナ10:55―臼杵山11:10〜45―市道山12:55〜13:05―休み13:55〜14:00―鳥切場(トッキリ)14:35―入山峠15:05〜15―刈寄山15:30〜35―休み16:15〜20―今熊山16:40〜50―今熊バス停17:25 ・ 昨年雨で中止した山行の再計画である。幸い天気予報は晴れだが季節は冬に逆戻りした。立川6:58発の青梅線に乗るべく奇しくも全員が集合した。ところが昭島で人身事故が発生とのことで、乗車した全員が降ろされた。再開の見通しは立たないとのこと。さてどうしたものかと思案の末、拝島から五日市線は動いているとのことで、八王子回りで拝島に行き武蔵五日市駅に8:50頃到着した。幸い9:00発の数馬行きのバスに乗れ、元郷に9:20に到着した。 ・ この時点で予定より1時間20分遅れ。気を取り直し、市道山から笹平へ下山も視野に入れて出発した。最初はかなりの急登で汗を絞られる。ミツバツツジの花が気持ちを和らげてくれる。コースタイムより15分オーバーで臼杵山に到着。ここで1座目の記念写真を撮る。皆早朝に家を出ているので、ここで昼食とするが、風が吹き抜けて寒いので少し下った尾根で食事としたが、ここも寒かった。市道山にはコースタイムより10分早く到着した。山頂は狭い。眺望もない。ここで2座目の記念撮影。 ・ 次は鳥切場目指して、峰見通りを歩くが、小さなピークが無数にある。竹田さんが数えて歩いて16程あった。ここはトレイルランニングのグループが多く総じて若い連中で、元気が良い。このコースはやたらと標識が多く、何でこんな所にも設置してあるのかと疑問に感じた。東京都の予算が余っているのかな〜。この尾根は余り眺望は良くないが、一カ所八王子、立川遠く都心のビル群がのぞめた。鳥切場目指して行くが、地図でそれらしい場所に表示が無い。さらに進むと刈寄山・今熊山の標識がありここを鳥切場としたが、結局どこにも鳥切場の表示は無かった。尾根を下っていくと突然尾根が切れ階段で林道に出た。ここが入山峠で刈寄山方面の林道にはゲートがあった。 ・ ゲート脇の尾根を少し行くと刈寄山と今熊山への分岐に出て、刈寄山に向かった。15分程で到着。東屋があり北東側に五日市の市街が良く見えた。ここで3座目の記念撮影。15:35出発。バス停までコースタイムで2時間なので、17:34のバスには間に合わない。疲れてきているので無理をしないで18:22のバスに間に合うように歩こうということになった。ところが小ピークにはほとんど巻道がありすんなりと今熊神社に着いた。ここの斜面は伐採後にミツバツツジを多数植えてあり花盛りで見事であった。ここから車道で20分なので、17:25にはバス停に着いた。ところがバス停の時刻表には17:30とあり18:22のバスは無かった!4/1に改定になっており、4/2にWEBで調べたものとは違っていた。今回は非常にラッキーだった。これ逃していたら、悲惨なことになっていた。来たバスは乗客無しで悠々と座席に座り、長時間の歩行を終えた満足感を胸に八王子に向かった。(上野進)
期 日:4月8日(火)日帰り 晴れ 参加者:L佐藤邦弘、小原紀子、山本文夫、派田 正、松宮俊彦、峰尾欽二、大関史郎、 大貫文正 計8名 コース:JR藤野駅8:15―(日連)金剛山登山口(金剛山バス停前)8:35―(日連)金剛山山頂9:07〜9:15―峰山9:20―八坂山9:23〜9:33―峰山9:36―杉峠9:48―新和田峠9:52―鉄塔183号9:57―鉢岡山10:15〜10:30―舗装道路10:57―大石神社11:17―大石神社近くの草地11:20〜11:55(昼食休憩)―石老山登山口12:05―金毘羅神社12:49〜12:55―石老山13:18〜13:40―大明神山14:13―大明神展望台14:30〜14:40―相模湖休暇村キャンプ場15:01―箕石橋15:06―プレジャーフォレストバス停15:24 @
2013年3月に相模湖に近いレジャー施設のプレジャーフォレスト内に日帰り 温泉施設「うるり」ができたというニュースをネットで知り、この計画となった。温泉施設は石老山の麓にあるため、石老山に登った後に一浴するのが最適だが、石老山のみでは新味に欠ける面もあるので、藤野駅から歩いて行ける山なみをつないでみた。 A
(日連)金剛山の登り口はバス停「金剛山」のところにあり、鳥居があるのでわかりやすい。鳥居をくぐって山中に延びる道を進めばよい。道の端に丁石が目に付き、(日連)金剛山の山頂には祠が建っていた。 B 金剛山の山頂から少し戻り、北東の道に進むと5分程度で峰山、さらに少し先が八坂山である。いずれも眺望がすばらしい。西側が大きく開けて、高尾、奥多摩、中央線沿線の山、道志山塊、西丹沢、遠くは南アルプス、奥秩父のやまなみが浮かんでいて、さえぎるものがない。山座同定の好きな人には特にたのしいにちがいない。傍らに展望写真と山名を示した表示板があった。400m程度の山でこんな眺望が得られるとはお得な気分になる。ここから見える富士山は頭が少し望めるだけだったが。 C 杉峠は5叉路となっている。そこから方向を変えて鉢岡山を目指さす途中、春を迎えたのどかな新和田の集落を見る。急斜面を登り、鉢岡山に到達。山頂には防災無線の電波施設が建っていて目障りだが、西側が広く開けて展望をたのしむことができる。戦国時代の歴史を示す鉢岡山烽火台跡という標柱があった。 D 鉢岡山から篠原の石老山登山口に向かうため、南方に走る舗装道路に降りることにするが、降る途中で南東へ延びる尾根から南西へ延びる尾根に進路を変えなければならない。道標はなく、南西へ延びる尾根を見つけるのにまごついてタイムロス。その尾根に乗る地点410m付近の樹木にペンキで目印が付けられていた。 E 篠原の登山口から石老山山頂までは傾斜はほとんどゆるまず直登で、右手に丹沢の山なみを見てひたすら登る。途中に金毘羅神社が現れた。飾りや榊は新しく、信仰は息づいているということか。石老山からの下山路は大明神山〜展望台〜キャンプ場のルート。展望台では陽射しを浴びて360度の眺望を満喫。春霞のなかに映る景色というのもまたいいものだ。展望台から降るに従い大きな岩が目立つようになり、沢沿いの道となってキャンプ場に出た。 F 好天の空の下で里は桜花などの花で色づき、山はやわらかい若葉が芽吹き始め、気持のよい春の里山歩きとなった。下山後は全員乱れずに温泉に直行。4月1日から消費税アップに伴うものか、平日の入浴料金900円が950円に上がっていた。(佐藤邦弘)
期 日:4月13日(日)日帰り 晴れ 参加者:L安瀬はる江、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、助廣弘子、黒澤寿子、佐藤邦弘、峰尾欽二、杉江秀明、大貫文正、牟田英子、横川芳江、神谷敏裕夫妻、米田覚 計15名 コースタイム:軍畑駅7:56〜8:10―御岳神社8:30〜35―29号鉄塔9:00〜05―28号鉄塔9:30〜35―愛宕神社9:50〜10:00―三室山10:20〜30―琴平神社10:45〜50―東南尾根―346mピーク11:35−竹林寺11:55―中道公園12:15〜15:45―日向和田駅16:00〜08 三週続きの雨の日曜日かと懸念していた。予報が良変して、爽やかな一日になった。梅ウィルスで梅の公園が閉鎖された。その為会場が住宅街の一角の中道梅園になった。こちらの梅も伐採されていた。直前にイベントの一環として、クリーンハイクの実施が決まった。本部からの連絡を支部参加者に伝えた。 町の西外れの御岳神社から巡視路で29、28号鉄塔の下を通る。標高520mで登山道と合流する。愛宕神社では東京支部が出発するところだった。三室山で小休止をして琴平神社に向う。途中で、千葉支部と擦違う。琴平神社の裏手南側に細道が続いている。東南尾根の入り口になる。登山道とは様相が一変する。所々短いが急な登り降りがある。潅木がうるさく、鬱蒼としている。こちらでは箱田グループとお遭いする。お蔭様でトレースがはっきりしていた。 行く先々で先行グループがあり、ゴミの収集が捗らなかった。竹林寺の手前でコースをはずし、梅の公園が見下ろせる場所に立寄る。すると、不法投棄か、はたまた生活の後とも思わせる衣類などが散乱していた。躊躇したが、目的の遂行ということで、大きなゴミ袋3枚程に分割して回収した。この甲斐あってゴミ収集量が3位になる。賞品に焼酎「霧島」の4合瓶を頂く。 竹林寺の階段からは長閑な里の春が広がっていた。萱葺き屋根の民家もあり、まだまだ桜が楽しめた。ゲートが立った梅の公園を通過する。淋しい限りだった。会場の中道梅園には既に数グループが集まっていた。支部旗を立て、一角に車座になる。力作の一品をつまみにお酒が進む。渋澤さんからの甲州産白ワインの振る舞いもあった。ご馳走様でした。イベントが始まる頃には大勢の会員で埋め尽くされた。地元の祭りの休憩場になっていて、丁度始まる時に山車が到着した。その為30分程ずらした。若返ったという本部メンバーの紹介もあった。会員同士の交流や、各支部の紹介を興味深く聞いている内にアットいう間にお開きになった。 早朝からの集合、一品の持ち寄り、飲み物の差し入れ、ゴミの収集等ご協力ありがとうございました。いつもと違う楽しみがありました。(安瀬はる江) 期 日:4月15日(火)日帰り 晴れ 参加者:L佐藤邦弘、小原紀子、榎本美智子、小澤美喜代、朝西芳徳、宮澤恵子、助廣弘子、市川静子、堤理恵子、大関史郎、近藤由美子、武末範子 計12名 コース:小田急線新松田駅7:30=田代向バス停7:55―沢入橋8:18―太尾橋8:46―はなじょろ道入口(ヒネゴ橋)8:50〜8:55―炭焼き窯跡9:49〜9:52―ヒネゴ沢乗越10:03〜10:06―高松山10:26〜11:10―真弓ヶ丘11:37―桜台11:45―富士見台11:50 ―尺里峠11:55―高松集落12:10―最明寺史跡公園12:52〜13:45―(途中、みかん農園でみかんを購入)―西平畑公園・自然館14:50―小田急線新松田駅15:17 @
手軽に行ける松田山の河津桜はよく知られるようになり、その時季には大勢の花見客でにぎわうが、松田山山頂付近の最明寺史跡公園の桜は海抜550mの高いところとあって花見客は少なく、静かでゆっくりとお花見をたのしむことができる。今回は最明寺史跡公園の桜をメインにし、ここに降りるルートをどうするかを考えてのルート設定となった。 A
有志の手によって虫沢から八丁までの約5キロのはなじょろ道が開通したのは2010年(平成22年)4月。このことを知り、2011年5月25日に支部山行として計画し、八丁からこの道を歩いている。長くなるが、この道を利用して高松山に登り、そして最明寺史跡公園に向かうことにした。 B
はなじょろ道は以前歩いたときより、さらに手が加えられて整備され、道標も完備して、実に歩き易い道となっていた。登山口からヒネゴ沢乗越までは杉林で眺望は得られないが、沢の近くを歩いているため、沢音が耳に入り心地よい。道はジグザグにゆるやかに登っている。親切に標高を示す標識も立っていた。 C
高松山の山頂は広い草原で、南から西にかけて樹木はきれいに伐採され、180度の大展望であった。空は雲ひとつない快晴の青空。冠雪の富士山が青い空間に浮かび、左手に箱根のやま山が目に飛び込んでくる。ここで昼食。我々のグループのほかに二人組のハイカーがやってきた。 D
高松山から尺里峠に降る道には見所が用意されていて、飽きさせない。白色のオオシマザクラが咲き乱れ、その向こうには富士を望むことができる。足を止めながら真弓ヶ丘、桜台、富士見台といった名が付けられた地点を通過し、尺里峠に降り立つ。 E
当初予定の第六天は三角点があるようだがカットしてその裾を通り、高松集落へ。途中、道端にワラビを見つけて取る。高松集落は戦後、酪農の開拓を志した人たちが移り住み、生活をはじめたという。1956年(昭和31)5月に開校し、2010年(平成22)3月に廃校となった小さな木造平屋の山北町立川村小学校高松分校を右下にみる。 F 高松集落から山道が松田山へとゆるやかに続いている。池を配した最明寺史跡公園を眼下に見下ろす地点に着くと、歓声があがる。色鮮やかにソメイヨシノ、カンヒザクラ、オオシマザクラ、枝垂れザクラ、レンギョウ、キクモモ、ユキヤナギなどが咲き競い、公園は桃色、紅色、黄色、白色で埋め尽くされている。まさに公園は別天地・桃源郷であった。 G
里と山は春の真っ只中。いろいろな草花に出会うことができた。以下、教えて頂いた主な草花の名を挙げておきたい。ニリンソウ、スミレ、ウラシマソウ、マムシ草、ヤマルリソウ、シャガ、ヒメオドリコソウ、カキドオシ、ミツバツチグリ、ホタルカズラ。(佐藤邦弘) 期 日:4月19日(土)〜20日(日) 前夜発1泊2日 晴れ/曇り 参加者:L冨重正樹、SL河崎正道、助廣弘子、岩倉啓子、杉江秀明、小磯登志子、松本悦栄、(川崎支部)葛西孝則、葛西克世、高澤幸子、(支部外)加納マリ子 計11名 コースタイム:近江高島駅8:27=イン谷口8:46〜9:00ー雄松山荘道出合10:14ー釈迦岳11:27〜56ーカラ岳12:10ー八雲ヶ原12:45〜13:00ー武奈ヶ岳14:14〜20ー細川越15:01ー幕営場15:06(幕営泊)〜5:05ー細川越5:13ー釣瓶岳5:38〜43ーイクワタ峠6:08ー笹峠6:39ー地蔵山6:53ー地蔵峠6:56ー横谷峠7:21〜30ー荒谷峠7:46ー須川峠7:56ー蛇谷ヶ峰9:09〜14ー登山口10:33ーくつき温泉てんくう(一浴)10:45〜12:05=朽木学校前12:42=安曇川駅13:10 費 用: 近江高島駅=イン谷口 タクシー 4290+4290+4370円 くつき温泉=朽木学校前 シャトルバス 無料 朽木学校前=安曇川駅 バス 740円 くつき温泉てんくう 入浴 600円 1日目、近江高島駅からタクシーでイン谷口まで入ります。比良駅からバス便もあります。比良川沿いに続く林道をわずかに登り、登山者用駐車場の一角から大津ワンゲル道に入りますが、道標が小さく目立たないので注意が必要です。木橋を渡り溝状の山道を尾根に出ると明るい新緑にミツバツツジ、タムシバ、スミレ、石楠花が迎えてくれます。尾根の右側を巻き気味に高度を稼ぎ、「大津ワンゲル道(難路注意)」の道標が建つ雄松山荘道出合を過ぎるとトクワカソウ(イワウチワに酷似)、ショウジョウバカマが目を楽しませてくれます。登るに従い尾根は斜度を増し岩っぽい所にはロープも設置されています。イチョウガレを右に見て一踏ん張りで尾根は広く緩やかになり沢からの道を合わせて釈迦岳に登り着きます。まだ雪が所々に残る頂上で昼食後、行く手にゆったりとした武奈ヶ岳を見ながら無線中継塔が建つカラ岳を越えます。琵琶湖が俯瞰できる広場で蓬莱山への縦走路を分けてスキー場のゲレンデ跡を八雲ヶ原へ下ります。八雲ヶ原は広々とした鞍部で 池があり良い幕営場になっています。水場は北比良峠方面へ少しできれいな沢があります。武奈ヶ岳へはゲレンデ跡の登りを嫌って1本北隣の沢沿いの道を登ります。この辺りは残雪が結構あります。小尾根の登りになりゲレンデ跡からの道を合わせると最後の登り、所々にイワナシが咲き視界が大きく開けます。登り着いた武奈ヶ岳からは比良、京都北山の山々、そして琵琶湖と大観が広がります。北へ細川越まで下り東へ5分ほど下った広場で今日は行動終了、沢があり風もない絶好の幕営地です。 2日目、細川越まで戻り北上、釣瓶岳からは蛇谷ヶ峰がまだはるか遠くに見えます。ここからイクワタ峠(923m)にかけては草尾根が続き琵琶湖、東隣のリトル比良も望む稜線漫歩です。笹峠への複雑な尾根を慎重に下ると植林帯になります。地蔵山を越すとしばらくの間林道が平行します。お地蔵様がひっそりと建つ地蔵峠から横谷峠へもルート取りに注意が必要です。滝谷ノ峰(702m)からは自然林の尾根になり、一部急登も交えて蛇谷ヶ峰に登り着きます。晴れていれば大観が広がるであろう頂上も今日は強風とガスの中、しかし降られなかっただけでもラッキーです。くつき温泉へ下るにつれて再び季節は新緑・花へ、階段が続く下りには閉口しますが、今が盛りのタムシバの群落に目を見張りトクワカソウに足が止まります。沢を渡ると登山口まではいくらもありません。ミツバツツジや山桜が盛りの林道を立派なバンガローを横目に見ながら下り、くつき温泉で荷物を降ろします。一浴後、シャトルバスと路線バスを乗り継いで安曇川駅に出ました。 心配していた天気も何とかもってくれて展望・春の花・残雪を堪能した2日間でした。(冨重正樹) 期 日:4月27日(日)〜28日(月) 一泊二日 快晴/曇り 参加者:L矢澤孝二、峰尾欽二 計2名 コースタイム:八王子駅5:52=茅野駅8:52〜9:15=夏沢鉱泉10:15〜11:15−オーレン小屋12:10〜20−根石岳13:20〜35−夏沢峠14:25〜30−夏沢鉱泉15:20(泊)〜6:00−オーレン小屋6:55〜7:05−夏沢峠7:30〜40−硫黄岳8:40〜9:10−赤岳鉱泉10:35〜11:10−美濃戸12:20〜13:00−美濃戸口13:45〜14:45=茅野駅15:22〜52=八王子駅17:31 茅野駅前から夏沢鉱泉の送迎車に乗って出発。途中、桜平で雪上車に乗り換え、鉱泉には1時間で到着した。軽く食事をして大きな荷物を置き、今日は足慣らしに根石岳方面へ行ってみよう。 夏沢鉱泉の上からは雪道で、始めからアイゼンを着ける。オーレン小屋まで思いの外時間がかかった。目の前には硫黄岳が聳えている。小屋からは箕冠山へ直接上がるコースをとった。 樹林の間は残雪が深い。ルートはしっかり踏まれているのでアイゼンは良く効くが、ちょっと脇に外れると、膝上まで喰われてしまう。箕冠山を越え、根石小屋のある砂礫帯鞍部に出ると雪はまったくなくなり、アイゼンを脱いで根石岳を往復した。すぐ南には天狗岳がまだ多くの雪を付けていたが、春霞のせいか遠くは望めなかった。 帰りは夏沢峠を経由して夏沢鉱泉に戻る。今夜の宿泊は6名。硫黄のお風呂にゆっくり入って、猪なべ(あまり肉は入っていなかったが…)をメインとした豪華な夕食だった。 翌朝は6時出発。玄関先の寒暖計はマイナス1度を指していた。 夏沢峠に近づくにつれ、今日は風が出てきたようだ。峠でストックからピッケルに持ち替え、ウインドヤッケを着込んで硫黄岳へ向かう。登るにつれ、吹きさらしの斜面には雪がなく、ところどころ夏道が現れている。背後の箕冠山の向こうに天狗岳が見えてくると頂上は近い。 硫黄岳頂上に到着。今日は雲が多いものの展望は利いている。横岳から赤岳、阿弥陀はまだ多くの雪をつけて厳しそうだ。その後ろには南アルプスが近い。西側には中ア、御岳そして北アルプスが穂高、槍から鹿島槍、白馬まで並んでいる。遥か北に見えるのは妙高だろうか。浅間山や甲武信、金峰までぐるりと見渡せた。 風はやや強い程度だが、やはり止まっていると身体が冷えて来る。下山にかかるとまた雪は多くなった。赤岩の頭から急な斜面をおりて行くが、この辺りはアイゼンで歩いた方が無雪期よりも歩きやすいように感じる。 赤岳鉱泉で大休止。ここでアイゼンを外したが、雪道は林道に下りるまで続いていた。 4月下旬にしては雪を楽しめた八ヶ岳だった(矢澤孝二) 費 用: 八王子=茅野 JR 2,592円 美濃戸口=茅野 アルピコバス 930円 夏沢鉱泉 一泊二食 11,000円(冬季料金、送迎あってもなくても)
期 日:5月3日(土)〜5日(月) 2泊3日 晴れ後雨/晴れ/曇り 参加者:L冨重正樹、SL宮島陽子、杉江秀明、小磯登志子、松本悦栄、横川芳江 計6名 コースタイム:六日町駅10:59=三国川ダム11:22〜34ー十字峡登山センター12:27(泊)〜4:45ー導水管入口4:55ー1196m 7:17ー1338m 7:48ー桑ノ木山8:35ー1518m 8:50ーネコブ山10:26〜11:20ー1518m 12:18ー桑ノ木山12:36ー1338m 13:04ー1196m
13:18〜32ー導水管入口15:28〜45ー十字峡登山センター15:55(泊)〜6:48ー三国川ダム8:30〜9:26=六日町温泉(一浴)9:50 費 用: 六日町駅=三国川ダム タクシー 5000+5100円 三国川ダム=六日町温泉 タクシー 4830+5190円 十字峡登山センター 宿泊代 1000円 六日町温泉/湯らりあ 入浴 400円 1日目、六日町駅からタクシーで三国川ダム管理所まで入ります。奥に雪山を見ながら新緑が眩しい右岸林道を歩くこと1時間、2晩お世話になる十字峡登山センターに着きます。無人小屋で2階が宿泊部屋、広くて明るくカメムシが多いのさえ目を瞑ればとても快適です。水は十字峡トンネル方面へ2分ほどの小沢で採りました。 2日目、十字峡トンネルを抜けた所で右に見える導水管横の階段を登り始めます。急で狭い階段で170m高度を稼ぎ、終点に建つ建物の横から岩場を越して両側が切れ落ちた鞍部から急な痩尾根を登ります。はっきりした踏跡がありイワウチワ・カタクリ・ショウジョウバカマが林床を彩り、タムシバ・石楠花の向こうには八海山や中ノ岳が真っ白です。910m付近から残雪が出てきて尚も急な雪稜を詰め上げると背後に八海山から中ノ岳、丹後山と並びます。1196mを過ぎると傾斜も緩み真っ白で巨大な巻機山も姿を現し三国川ダムが見下ろせるようになります。1338mを越すと尾根は大きく広がり二重山稜を桑ノ木山の肩まで上がると大雪原になり行く手にネコブ山、その奥に下津川山、背後には越後三山から丹後山・本谷山と続く上越国境稜線と大観が広がります。どこが頂上かわからないほど広い桑ノ木山から1518mを越すと尾根は急に細くなり薮が顔を出すようになります。鞍部からネコブ山への登りは尾根上はかなり薮が出ているため西側を巻き気味にたどり急な雪の斜面(下部は特に急)に出て詰め上げます。長い頂上稜線にたどり着けば西端のコブ(頂上)まで広々とした雪稜を残すだけです。小さな私設の標識がある頂上からは巻機山から丹後山・越後三山と越後の名山にぐるりと囲まれます。遠く荒沢岳・平ヶ岳・燧ヶ岳・至仏山も望まれる頂上で小1時間昼食・コーヒータイムと至福の時を過ごします。ネコブ山からの下りは急な雪の斜面を避けて尾根沿いに薮を下ります。ものすごい薮ですが結構雪も拾えます。今度は越後三山を正面に見ながらの下り、1196mから下は急な雪稜を避けて早目に尾根上の踏跡に逃げます。足の踏み場がないほどイワウチワが咲き乱れカタクリ・ショウジョウバカマと雪解けの花々の競演です。910mから下の痩せ尾根、導水管の階段を慎重に下り小屋に戻りました。小屋は2晩とも貸し切りで登頂後の宴は一際楽しいものになりました。 最終日は管理所まで山の恵みを採取しながらのんびり戻り、タクシーで駅から徒歩5分の六日町温泉「湯らりあ」で3日間の汗を流して帰路につきました。 最高の天気と雪質に恵まれて残雪の山の醍醐味を十二分に味わった山行でした。(冨重正樹)
期 日:4月27日(日) 日帰り 晴れ 参加者:L派田正、杉江秀明、大貫文正 計3名 コースタイム:JR古淵駅7:00=マイカー=札掛森の家(駐)8:10〜25−丹沢ホーム8:33−分岐9:15−分岐11:04−新大日茶屋11:25〜33−塔ノ岳(1490m)12:08〜56−新大日小屋13:25〜30−分岐13:49−タライ小屋沢合流14:37〜52−林道終点16:14−札掛森の家(駐)16:57〜17:03−別所の湯17:45〜18:57=マイカー=19:52JR古淵駅 森の家をスタート。林道を歩き丹沢ホーム脇を右折し山道に入る。山腹の巻道を行くと大雪の影響のためか、山道はザレが積りとても滑り易い。新緑のブナ林は美しく心和む。分岐点、右はキューハ沢出合、左に少し行き、上ノ丸を巻いて急坂を登ると長尾尾根にでる。稜線は広く緩やかな上りの山道は歩き易い。手入された杉林や檜林は日光を遮り、風は気持ち良い。ルンルン気分で歩む。1004m峰を後にし行く。左に三ノ塔、その先方に大山を展望。右には、目立つ丹沢三峰と目立たない丹沢山を展望しながら1202m峰を後に行くと、分岐点。急坂の山道・木の階段の上ると、新大日茶屋(1340m)に着く、休憩。ヤビツ峠からのハイカーが多い。木ノ又小屋を過ぎた稜線に崩落を見る、簡易な迂回路を歩く。更に、上ると間もなく、塔ノ岳頂上(1490m)に着く。頂上部は広く、よく整備されていた。多くのハイカーと共に休憩。360度の展望と正面に真白き富士山を眺望し、昼食を楽しむ。 木ノ又小屋、新大日茶屋を通り、分岐点まで引返した。ここから右へ境沢に沿いタライ小屋沢合流点まで下り、更に、タライ小屋沢に沿い林道終点まで行く。この区間の山道は2月の大雪により予想外の大きな被害を受けていた。先ず、分岐点から七曲りの急な下り道にはザレが積り慎重に歩む。更に下ると雪で深く掘れた水無しの堺沢や小さな沢の横断を繰り返す。ルートを示す赤・青・黄色のリボンを探すのに大変苦労した。やっと、タライ小屋沢合流点に着き、休憩。タライ小屋沢は原則として左岸の水面よりかなり高い位置に山道がある。岩場が在ると対岸に徒渉し、引返す。しかし、今回は大雪のため、丸太橋が3ケ所流失していたことにより、11回と多くの徒渉をして、大変でした。しかし、怪我も無く無事に下山できよかった。タライ小屋沢の左岸に沿った林道を行き、マス養魚場・ゲートを後にすると間もなく札掛森の家に着きました。別所の湯でのんびり楽しみました。皆さんのご協力で無事に終え、ありがとうご苦労さまでした。 (派田正) 期 日:5月10日(土)日帰り 晴れ 参加者:L派田正,佐藤邦弘、峰尾欽二、杉江秀明、富重正樹、近藤由美子 計6名 コースタイム:古淵駅7:00=マイカー=神ノ川ヒュッテ8:32〜42檜洞丸登山口8:55−林道9:32〜42−熊笹ノ峰下分岐点11:15〜33−檜洞丸(1600m)昼食12:25〜13:00−ユーシン分岐点13:23−石棚山14:13〜18−板小屋沢ノ頭15:25−箒沢公園橋バス停16:48〜17:08=バス=18:03新松田駅 神ノ川ヒュッテをスタート。神ノ川沿いの林道を行くと直ぐにゲートが在る。矢駄沢橋を過ぎて右に檜洞丸登山口に着く。灌木林の中の急な山道を上り、林道を横断する。更に、狭い急な尾根を上ると、間もなく、広い尾根となり、綺麗な檜林を抜けるとブナ・ナラの鮮やかな薄緑色の新緑。とても美しい。木立ち越しに青空に映える蛭ヶ岳は良き眺めだ。1252m峰付近はブナ・ナラの新芽が遅いが豆桜の薄いピンク色の花はきれい。左に犬越路峠に行く稜線に着く。真正面に大きな真白き富士山を眺める。天候に恵まれた富士山はいつ見ても美しい。右を眺めると白雪の長い稜線の南アルプス、左は、海越えに霞む天城山を眺める。休憩台で暫し丹沢山塊の美しい稜線を楽しむ。熊笹の峯を過ぎヤセ尾根に可愛い花をつけたコイワサクラを愛で、右にいつも富士山を見ながら、崩落の激しい稜線を歩み、改修した階段を上ると広い山頂の檜洞丸へ着く。昼食休憩。バイケソウの緑色が目立つがブナの古木は枯れ倒れて寂しい景色を見る。 山頂から立派な歩み板を踏み締め、一気に通称つつじ新道まで下る。標高が高いので期待したシロ・アカヤシオツツジは花芽を見ず。残念。満開は今月末頃になるのかな!!!!! 右に崩落を眺め、左にユーシンロッジ分岐点を後に行く。小さなコブやテシロの頭1491mを過ぎると目立たない石棚山1351mに着く。3角点の標柱を探す。標識から遠く離れた場所でヤット見つけた。少し下り、玄倉BT分岐点を右にとり、急坂を下り、上り返すとヤブ沢ノ頭1210mに着く。板小屋沢ノ頭1100mを巻いて標識。左に折れて少し下ると標高が下がったのか、4本の大きなシロヤシオツツジに純白の花が満開、とても美しい。更らに下ると稜線が広くなるが山道は左端を歩くこと。赤いテープに沿い左に曲がって下る。板小屋沢の右岸に沿って檜林の中を行くと支流沢の河原を見る、そこを横断すると砂防ダムが在る。ダムには鉄梯子が懸り、降ると直ぐに板小屋沢を左岸へ渡る。さらに、山を巻いて行き、板小屋沢に架かる橋を渡り、キャンプ場内を通り、箒沢公園橋を渡ると箒沢公園橋バス停に到着した。今回のルートは稜線を歩くことが多かったためか、2月の大雪の影響が少ないように思った。快晴の天候の下、楽しい山歩きが出来ました。ありがとうご苦労さまでした。 (派田正)
期 日:5月18日(日)日帰り 晴れ 参加者:L安瀬はる江、前田省吾、宮澤恵子、上野進、峰尾欽二、大関史郎、大貫文正、山本宏樹、山本正 計9名 コースタイム:武蔵五日市駅8:22=バス=都民の森9:30〜50−鞘口峠10:05〜10−三頭山東峰11:15〜20−西峰11:25〜35−大沢山12:00〜30−槙寄山13:25〜40−数馬峠・上平峠14:25−大羽根山15:10〜20−浅間尾根登山口16:00〜14=バス=武蔵五日市駅17:10〜21 薫風が吹き、絶好の登山日和だった。武蔵五日市駅前は既にバスを待つ長蛇の列ができていた。2台増発されたが混雑していた。途中で大分降りたので、なんとか座れる。バスに1時間揺られ、都民の森に到着した時はみんな疲れを見せていた。駐車場は満車で路上駐車もあり、ここでも混雑振りが見えた。 都民の森の緩やかなルートを選んで歩く。老若男女、その上ペットまでと賑やかだった。新緑は綺麗だが、花は淋しい。登り着いた三頭のひとつ最初の東峰は静かだった。記念撮影を済ませる。中央峰にはベンチとテーブルが一組あっただけだった。3つ目の広い西峰は大勢の登山者で埋まっていた。青空の下、南北の展望を楽しんだ。南側では頭を隠していた富士山も陽射しを受け、神々しい。前に腑臥する嶺々も元気に笑っていた。山座同定をして、踏跡を残した山々が増え、感激し合った。北側の雲取山からの石尾根も一つ一つピークを確かめ合った。 喧騒を避け、昼食は大澤山で摂った。南の笹尾根に下るが、最初は急だった。途中の避難小屋はログキャビン風で、広い板の間と土間で30人位は泊まれそうだった。都民の森を離れると登山者がめっきりと減り、静かになる。柔らかい新緑のシャワーを浴び、気分も爽快だ。 大羽根山への分岐には立派な道標が立ち、登山道も整備されて拍子抜けした。それでも縦走路とは違い足元は柔らかい。カラマツ林も多くフカフカだった。白樺林へ誘導する巻き道もあり、ビユーポイントになっていた。そこから直ぐに小高い丘のような大羽根山に着く。北側が切開かれていた。浅間尾根の後ろに羽根を広げた様な立派な御前山が聳えていた。その姿に惚れ直す。右端には大岳山も見えていた。後ろを振り返ると三頭山が遥か遠くになっていた。奥多摩三山が全て見渡せた。思いがけない今日一番のビューポイントになり、みんな大満足だった。 下山路は何本も交錯していた。地形図の破線とは違い、尾根をはずし、つづら折の巻き道だった。斜面には今日一番多かったチゴユリが群生していた。最後に一輪草の大きな白花が並んで咲いていたが、植生なのかどおも腑に落ちない。車道に降りたところが浅間尾根登山口のバス停だった。 期待以上の新緑と思いがけない展望の山行で、春山を満喫しました。(安瀬はる江) 期 日:5月24日(土)〜25日(日) 一泊二日 晴れ/曇り 参加者:L助廣弘子、SL冨重正樹、竹田早苗、黒澤寿子、岩倉啓子、杉江秀明、山口音子、松本悦栄 計8名 コース:東武日光駅9:38=赤沼10:45〜11:05=西ノ湖入口11:27〜50―第一渡渉点12:40―第二渡渉点13:17―赤岩滝13:30〜50―第二渡渉点14:00―第一渡渉点14:24〜30―西ノ湖入口15:13=赤沼15:34〜41=湯元温泉「若葉荘」16:03〜7:30=湯滝入口7:38〜40―1703M峰8:26―1752M峰9:40―鞍部9:58―三岳三角点峰11:12〜40―1901M峰12:53〜13:05―山王峠13:55〜14:10―光徳温泉15:02〜25=東武日光駅16:30 費 用: まるごと日光東武フリーパス(浅草=日光・路線バス4日間有効)4520円 赤沼車庫=西ノ湖入口 低公害バス 270円 湯元温泉「若葉荘」一泊二日 6650円 「三岳」は、昨年貸切タクシー利用前夜発日帰りで計画したが、参加者のキャンセル多く中止した。今回は電車利用一泊で初日に赤岩滝を訪ね、翌日三岳に登る計画。「まるごと日光東武フリーパス」を使うことで費用が大幅に抑えられ、時間にも余裕が生まれて有効だった。 日光駅から湯元温泉行きのバスは外国人の乗客も多く混み合っていて遅れて発車。赤沼から低公害バスに乗り換えて西ノ湖入口に着き、バス停のベンチで昼食を取ってから出発。赤岩滝入口の標識があり、新緑のカラマツやシラカバの林のなかを気分良く歩いて林道終点へ。第一渡渉点には黄色いペンキでしるしがあった。雪解け水のせいか水量が多いので靴を脱いでめいめい好きな場所を渡る。その後の何度かの渡渉は靴を脱がずにすんだ。滝の上部がわずかに見える地点からロープで川原に下り、雪の残る滝つぼまで近づいて豪快に落ちる赤岩滝を見上げることが出来た。往復3時間の滝見物を終え、間に合わないと思っていた15:09の低公害バスが我々を待っていてくれたおかげで湯元温泉に16:00過ぎに到着。民宿でゆっくり過ごすことが出来た。お湯が良く、低料金のわりに料理も十分、翌日の弁当をおまけで付けてくれるサービスの良い女将さんだった。 朝7時半のバスで湯滝入口へ。バス停からわずかに戻った沢の出口のような開けた場所が三岳の今日の取り付きだ。この山域が8回目の冨重さんに先頭に立っていただく。 地形図を見ると、普通の山の地形とはまったく異なる。尾根でつながるのではなく、ぼこりぼこりと丸いピークが並んでおり、コース取りに迷う。といって頂点めがけて好きに上り下りできるわけではなく、地形図の上ではなだらかに見える斜面には無数のアップダウンがあり、踏み込んでみてわかったのだが、溶岩の塊で出来ている山域なので、苔むした倒木と岩の間には無数の隙間が空いている。そこに厚く積もった落ち葉や残雪を踏んで歩くとしばしば足が落ちたりこけたり、容易には歩けない。歩ける場所を探して進むうちに進路がわからなくなるのだ。何度来ても、同じコースを歩けないと言いながらも、冨重さんのリードのおかげで無事、最初のピーク1703M峰に到達。樹木に囲まれた狭い空間で、朽ちた枝が散乱している。次の1752M峰には苔むした大岩があった。雪で埋まった鞍部をへてミヤコザサの茂る急斜面をあえぎあえぎ登る。斜度が緩んだ地点でほっと立ち止まると、男体山が富士山のような形で浮かんでいた。1944.8Mの三角点峰には三等三角点と山名標が二つあった。山王峠からピストンで来る人がいるようだ。ここで昼食を取る。東へ下り、次の広い台地1910M圏からは北へ進んでのち、東へ下る。小さなコブを過ぎてから南へひと上りで最後のピーク1901M峰だ。そびえる岩稜に登ってみると西側の展望が開けて、手前にせり上がる1910M圏をはさみ、左に前白根と奥白根、右に温泉ケ岳が見えていた。しばし展望を楽しんでから一気に下りに掛かる。ここからの下りは、雪の残る急斜面、倒木と岩稜、枯れ木、無数の穴に阻まれて四苦八苦、難行苦行といったハードなもので、予定よりわずかに北へ下山。ササの中を少し南へ戻って登山道へ出ると、すぐに山王峠だった。ベンチでケーキタイムを取り、光徳温泉へ向かう。階段が多いのには壁壁したが、カラマツ、ダケカンバ、シラカバの美しい林とその向こうに見えている三岳の峰々を見上げて、ようやく登れた嬉しさをしみじみかみ締めながら最後の50分を歩きとおした。冨重さんと、参加してくださった皆さまに感謝。(助廣弘子)
期 日:6月1日(日)日帰り 晴れ 参加者:L安瀬はる江、森田隆仁、小原紀子、前田省吾、派田正、宮澤恵子、上野進、竹田早苗、佐藤邦弘、峰尾欽二、杉江秀明、大関史郎、山口音子、大貫文正、萩原克己、神谷敏弘、米田覚、神谷友子、山本正 計19名 コースタイム:橋本駅6:35=バス=落合登山口8:30〜40―横手山峠分岐9:35〜40―鶏冠山10:30〜40―黒川山11:00〜50―六本木峠12:45〜50―天庭峠13:25〜30−丸川峠14:10〜25―丸川峠登山口15:40=バス=大菩薩の湯15:55〜16:40=バス=談合坂SA18:15〜40=橋本駅20:40 費 用:貸切バス代 6万円(高速代含む) 大菩薩の湯 510円(団体割引) 5月末なのに真夏日が続いていた。参加者が15名と多いので、山梨貸切自動車に塩山駅―落合間の路線バスの状況を問い合わせた。52名乗りで、増発はなく、別便もだせないという返答だった。ジャンボタクシーにいたっては甲州タクシーに一台あるだけだった。そこで貸切バスを手配することにした。その後参加者が増え、21名乗りのマイクロバスはほぼ満席になった。 落合までの青梅街道は工事が進み、走り易くなっていた。陸橋からの富士山は雲ひとつない素晴らしい眺めだった。落合バス停前の登山口に、お手製の道標があり、バス車内からもすぐ判った。 ハンノキ尾根はほとんど巻き道だった。図った様に整備された同じ様な道を淡々と進み、標高も緩やかに上っていった。所々苔を被った岩が転がる谷筋がアクセントだ。熱中症を警戒して、まめに水分補給の休みをとる。 鶏冠山の分岐からは一変して、急登の岩峰が現れる。山名のように尖っていた。巻き道で行くと、イワカガミ、シャクナゲのピンクが薄暗い辺りを明るくしていた。東側の岩峰に奥宮があり、山梨百名山の標柱が立っていた。狭い山頂は切れ落ちた岩場だった。大勢で犇き合い、緊張した。足下はまだまだ新緑だった。 黒川山は山頂に三角点があったが、標柱は手前の登山道の分岐に立っていた。500M位先の見晴台からの大展望を楽しんだ。それから分岐に戻って昼食を摂る。 丸川峠まで概ね北斜面の巻き道を歩き、暑さからは解放された。登山道は所々石畳になり、苔むした露岩が折り重なっていた。点庭峠辺りは和庭園の趣きがあった。日照りの影響か緑の落葉が目立ち、苔は乾燥気味だった。 丸川峠でゆっくり休み、急坂の下山に備える。路岩混じりの急降下を慎重に下り、無事バスの待つ丸川峠入り口に下り立った。16時前だったので、大菩薩の湯に直行する。 帰りの車内で、自己紹介を兼ねて全員にお話して頂いた。途中、渋滞にはまり時間がかかった。 今回も三頭山に引き続き、バスで運ばれ登りは少々、下りが長い山行でした。次回は長い尾根に挑戦します。急な変更に柔軟に対処して頂き助かりました。大勢の山行に不慣れな為至らない点があったことを、お詫びいたします。(安瀬はる江)
期 日:6月10日(火)日帰り 参加者:L佐藤邦弘、小原紀子、小澤美喜代、前田省吾、派田 正、宮島陽子、宮澤恵子、大関史郎、夏見昌子 計9名 コース:JR逗子駅8:25=立石バス停8:47―立石公園8:52〜9:07―若命家長屋門9:18―山道取り付き(子安道)9:24―山道終点10:05〜10:10―庚申塔群―軽部家長屋門―湘南国際村子安方面口10:50―大楠山に通じる舗装道路入口11:10〜11:20―大楠山登山口11:39―大楠山12:02〜12:45―衣笠城址分岐13:00―安部倉温泉13:30―横須賀しょうぶ園13:45〜14:35―しょうぶ園バス停14:40〜14:50=JR衣笠駅15:05 @
大楠山へのルートは一般には5つという。以前計画したときは前田川から入り、大楠山〜安部倉温泉〜畠山〜塚山公園というルート。4月の初めで大楠山山頂付近の菜の花畑と塚山公園の桜を愛でる目的も併せてルート設定したが、今回は横須賀しょうぶ園の花菖蒲を愛でるということ念頭に大楠山へは最も新しく整備された湘南国際村から登ることにし、湘南国際村へは西海岸の秋谷から山道を辿り、今もなお山里の趣を残す「子安の里」を経由して行く計画にした。 A
当初の計画ではJR逗子駅から秋谷バス停で下車する予定であったが、一つ手前の立石バス停で下車し、「立石公園」に立ち寄った。海岸の巨岩とここから眺める富士山や夕日は絶景で安藤広重も描いているという景勝地。この日は雲り空で眺望は叶わず。 B
秋谷から子安の里へ通じる山道の入口付近はビワの木が多く、黄色いビワの実がたくさん目に付く。この時季は蒸し暑く、それほど歩かれていないのだろう。道は草が伸びている。しかし踏み跡ははっきりしていて緩やかに続いている。温暖な三浦半島特有の森林でシダ植物が多い。途中、タイワンリスを見、牛頭観音に出会う。約40分の山道であった。 C
籔っぽい山道から飛び出ると子安の里。周囲は開けて東に鉄塔の立つ大楠山を正面にやまなみを望む。道端にホタルブクロの群生に包まれた子安観音や石仏、草が伸びて隠れている庚申塔群を通過する。斜面が農地として広がる高台にでる。無人の野菜販売所が置かれていた。ここから降り、約120年前の軽部家長屋門を見学して国際村入口へ。見上げると新興住宅地の中央を急なコンクリート階段がいやになるほど上に続いている。ひたすら登って高度を稼いだ。 D
国際村から大楠山への道は登山口まで舗装道路。道路の右側が「めぐりの森」と名付けた緑地で、左側はゴルフ場が広がる。しかし舗装道路とは興ざめ。登山口からは約20分強で山頂。展望塔は修理され一番上にまで登れるようになっていた。あいにくの曇り空で360度の大展望とはいかなかったが、三浦半島を挟んでの相模湾、東京湾の眺めはいいものだ。 E
安部倉温泉への下山路は水はけが悪く、雨後のためにぬかるみが多い道で、気を付けて降る。沢沿い地点に大きな崩落個所があった。 F
しょうぶ園は安部倉温泉から約15分。全国有数の規模だという。花菖蒲は見頃という情報であったが、多くの人が訪れていた。谷戸を利用して作られたような場所で、里山風景に囲まれ、白、桃、紫、青、黄色の大輪が咲き競い、見事なものであった。(佐藤邦弘) 那須/ 茶臼岳・三本槍岳(創部50周年記念山行No.43、44) 期 日:6月14日(土)〜15日(日)一泊二日 参加者:松宮俊彦(L)、小原紀子、本山まり子、杉江秀明、神谷敏裕、大貫文正、近藤由美子 計7名 コース:那須塩原駅8:05=東野バス=那須ロープウエイ山麓駅9:20‐9:30―峰の茶屋跡10:30-10:45―茶臼岳11:30-11:40―峰の茶屋跡12:15-12:45−沼原分岐13:50―三斗小屋温泉大黒屋14:15(泊り)6:40―隠居倉7:45‐8:00―旭岳分岐8:25-35−清水平―北温泉分岐9:05-10―三本槍岳9:40-10:00―北温泉分岐10:25-45―スキー場分岐11:50−12:00―北温泉12:55−14:00―旭・北湯入口バス停14:25-33=バス=黒磯経由那須塩原駅15:55-16:02新幹線 費 用: 三斗小屋温泉大黒屋(0287-63-2988)1泊2食\9100(お弁当\500)、 バス(那須塩原駅−ロープウエイ山麓駅)往復\2,600 北温泉(一浴)\700 l
梅雨の合間の貴重な晴れの2日間となったのは、まず幸運だった。各自朝早い出発となったが7名全員8:05発の路線バスに、無事乗車。約半数の人は1台早い新幹線に乗り余裕の到着だった。ご苦労様でした。 l ロープウエイ山麓駅からは頂上駅も見えたが、我々は峰の茶屋跡を目指す。ほぼ標準時間どおりに峰の茶屋跡に到着し、一休み後茶臼岳に向かう。茶臼岳頂上への道は岩っぽい。ガスが濃い時は方向確認が重要だろう。途中で小雨が降って来たのでザックカバーと雨具を付けた。頂上直下の指導標に従ったつもりで右回りに歩いたが、どうやら逆方向からのお鉢巡りになってしまったようで、神社の裏から頂上に到着。あいにく眺望はきかなかったが、記念山行の写真を撮った。グループ登山組もあり、頂上はかなりの混雑。 l 峰の茶屋跡に戻り遅めの昼食。風が強いので茶屋の中や石垣の脇で食べた。昼食後三斗小屋温泉に下りようと稜線に集合した時、西から尾根に吹き付ける強い風が吹きザックカバーや帽子を飛ばされそうになった。加えて激しい雨も降って来た。那須は風が強いので有名だが、確かに稜線歩きは充分気を付ける必要がある。数十メートル下り樹林帯に入る頃には風と雨も止み、さっきまでの天候は嘘のようにきれいな青空が見え、鳥の鳴き声も聞こえてきた。樹林帯にはダケカンバの大木が多い。それからはルンルンの気持ちの良い歩き、途中K原さんが頑張って根曲がり竹を取った。かじってみると、自然の上品な味がしてなかなかいける。 l 三斗温泉の大黒屋には2時過ぎに到着。宿帳に記載の際は本日2番目のお客で、今日は入りが少ないのかと思ったが、その後次々に客が到着し別館も含め満員になったようだ。風呂場は程良い古さの木造りで、窓からは沢や新緑の木々が望め風情がある。宿で味噌をいただき取って来た根曲がり竹を肴にビール、障子戸の向こうには深い新緑の山々。三斗小屋温泉は会津中海道の宿場町で往時は宿が5件あったとのこと。今は2軒のみだが木造の宿の伝統を残し、好もしい雰囲気。 l 翌日は5時起き、朝は強い風が吹いていたがそれも治まり、強い日差しの中を7時前に出発。隠居倉まではちょっときついが、途中温泉の源泉が噴出している場所や随所に岩カガミを眺めながら、ゆっくり登る。隠居倉では左にこれから登る三本槍が、右に昨日登った茶臼岳が見える。朝日岳の分岐につくと突然すごい強風が吹いてきたのでウインドブレーカーを着用。そこから1990m峰までは10分程度だったが、ずっと西からの強風にあおられながらなので、ゆっくり進んだ。そこを過ぎると、高層湿原の清水平を経て北温泉への分岐。三本槍岳までは30分程の登りだったが、濃赤色の紫ヤシオの花が元気付けてくれた。 l 三本槍岳は、名前と違い頂上は平らだが、1等三角点があり1916.9mで那須の最高峰。名前の由来は昔会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地確認のため定期的に集まって槍を立てた故事によるとのこと。頂上からは、北に甲子山と遠方に猪苗代方面、西は遠方にいまだ雪の残っている会津駒、南は茶臼岳、東は北関東の平野等が望める。ここで本山行2回目の記念山行撮影。 l 下りは北温泉分岐まで戻って昼食を摂った後、中の大蔵尾根を下る。途中軽装の登山客数組に出会ったが、マウントジーンズというスキーリゾートのゴンドラを利用して上って来たとのこと。スキーリゾートと北温泉の分岐に近づくと、シロヤシオツツジの大木が目につきはじめ、花が少しだけ残っていた。更に、分岐を右にとり北温泉に下っていく路の左側には延々とシロヤシオの林が続いている。途中にはゴヨウツツジ(シロヤシオツツジの別名のはず)の看板が数か所あった。満開時に合わせて訪れる価値が充分ありそうだ。ヤシオツツジは栃木県の県花(ちなみに県木は栃)であり、愛子さまのお印は那須にちなんでかゴヨウツツジとのこと。 l 北温泉には想定通り午後1時頃着。評判通りの鄙びた趣のある温泉宿で、1時間弱一浴した。路線バスのバス停まで30分弱、ゆるいが上り道を歩かねばならず大変だった。その間ずっと蝉の声がうるさいほどだった。路線バスは日曜日のため交通渋滞し、1時間に1本の新幹線に乗れるかハラハラしたが、発車5分程前に駅にバスが到着し、無事乗り込むことができた。(松宮俊彦)
期 日:6月21日(土) 前夜発日帰り 曇り時々晴れ 参加者:L冨重正樹、SL助廣弘子、宮島陽子、黒沢寿子、峰尾欽二、杉江秀明、堤理恵子、山口音子、松本悦栄、横川芳江、他24名 計34名 コースタイム:上野22:10=赤沼1:11〜5:00−泉門池分岐5:43〜48ー弓張峠6:17〜25−湖上山9:46〜10:25−外山11:15−外山西鞍部11:28〜40−登山口12:35〜55−湯元温泉13:15〜28=やしおの湯(一浴)14:15〜15:32=上野18:50 費 用: 貸切マイクロバス(1台)、貸切ワゴンタクシー(2台) 210000円(有料道路代含) やしおの湯 入浴 510円 前夜、上野を出発して貸切バス・タクシーで赤沼の駐車場まで入り仮眠しました。天気は下り坂、いやな朝焼けを見ましたが何とか持ちそうな気配です。戦場ヶ原の木道に踏み込むと満開のワタスゲとレンゲツツジが朝靄に浮かび幻想的な眺めです。これから登る湖上山を見ながら歩を進め、泉門池分岐から弓張峠へ、ここで一般道とはお別れです。小笹を敷いた新緑の樹林の尾根はすぐに急登の連続になります。1750〜1800m付近の岩稜帯は少し左側を巻いてすぐに尾根に戻ります。密生した低い針葉樹は甚だ煩いですが、振り返ると小田代ヶ原・戦場ヶ原が俯瞰できます。1900mを越すと緩やかになりますが、まもなく石楠花が密生するようになります。概ね踏跡はありますが枝渡りする所もあり難儀です。湖上山への最後の登りは時々右側の笹の斜面を巻き、一際密度を増した石楠花を掻き分けるとぽっかりと開けた頂上に出ます。山名板ときれいな3等三角点があり日光白根山のドーム・外山が行く手に見えます。晴れていれば男体山や太郎山・戦場ヶ原も眺められますが生憎ガスがかかり残念です。30名を越す大所帯なので頂上と外山側に一段下がった小平地の二手に分かれて昼食、ここから外山の間は踏跡が明瞭でやや盛りを過ぎたとはいえ石楠花の回廊が目を楽しませてくれます。外山で湯ノ湖へ直接下る尾根に入らないように注意、西鞍部へは距離は僅かですが再び不明瞭になります。西鞍部からは日光白根山の登山道を下ります。急で掘れて滑りやすい道を慎重に下り、スキー場のゲレンデを経てバスが待つ湯元温泉へ、小1時間走った「やしおの湯」で一浴して帰途につきました。 支部の方々の協力により無事本部合同山行を終えることができました。改めて感謝です。(冨重正樹) |