2014年1月~3月山行記録

茨城/筑波山

期 日:1月3日(金) 日帰り 曇り

参加者:L冨重正樹、本山まり子、黒沢寿子、峰尾欽二、杉江秀明、堤理恵子 計6名

コースタイム:つくば駅8:12=北坪橋8:47~55-329m 10:19-443.8m 10:49~54-463m 11:13-関東ふれあいの道11:19-林道11:22-筑波高原キャンプ場11:28-女体山12:21~25-御幸ヶ原12:38~13:00-男体山13:13~18-女体山-

弁慶茶屋跡14:15-登山口15:04-筑波山神社15:09-筑波山神社入口15:20~40=つくば駅16:20

費 用: つくば駅=北坪(北坪橋) タクシー 7730円

筑波山神社入口=つくば駅 バス 700円

新年早々アクシデント。有楽町駅沿線火災によるJR運転見合せ・メンバー(峰尾さん)遅延、他のメンバーは何とか間に合い峰尾さんとは女体山で落ち合えれば、ということでスタートしました。
北坪橋の袂から下を潜る車道に降り北坪集落から取り付きます。130mのピークで尾根に乗るまでは背丈を越える笹薮、南へ下った鞍部で東から上がってくるルートが合流すると後は目印多数・踏跡明瞭になります。深く掘れた箇所あり羽鳥地区から筑波山へのかつての参道だったのでは?と想像されます。地形図の破線通り、その後も尾根通しにルートは続きます。443.8mの3等三角点は西側を巻いてしまうので途中から尾根へ登り返して確認しました。463mの先で「関東ふれあいの道」に合流、すぐ上で未舗装の林道に出ます。右へ少しで筑波高原キャンプ場、ここからは一般登山道です。歩きやすいジグザグ道で女体山の肩に出ます。ここでうまく峰尾さんと合流できました。岩峰に小ぢんまりした社殿が建ち1等三角点がある頂上から雪雲がかかる日光・那須 の山々を愛でます。急に「観光地」と化し往来が激しい岩道を茶店が軒を連ねる御幸ヶ原へ下り、昼食後同じく社殿が建つ男体山へ立ち寄ってから女体山に戻り急な岩道を下ります。がま岩・大仏岩・北斗岩・陰陽石・母の胎内くぐり・高天原等の奇岩群やブナ林を楽しみ、弁慶茶屋跡でつつじヶ丘への道を分けると筑波山神社へは巨木が林立する荘厳な参道を下ります。鳥居を潜ると車道に出て右へわずかで筑波山神社です。趣のある立派な本殿は初詣の人々で大賑わいです。ホテルや土産物屋が並ぶ参道をバス停まで下り、つくば駅へ出ました。
趣のある参道・変化に富んだ奇岩群、筑波山は関東を代表する名山です。古道も探り、盛り沢山の一日でした。(冨重正樹)

 


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丹沢/大野山(新年山行) 

期 日:1月5日() 日帰り 曇り時々小雪 

参加者:L助廣弘子、中村精、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、木村真知子、前田省吾、小梶昌弘、矢澤孝二、山本文夫、安瀬はる江、派田正、松宮俊彦、宮澤恵子、上野進、本山まり子、黒澤寿子、佐藤邦弘、峰尾欽二、杉江秀明、武末範子、関みち子、大貫文正、横川芳江 計24名

コースタイム:谷峨駅9:4355-ハイキングコース入口10:15-大野山山頂11:2513:15-ハイキングコース入口14:1530-谷峨駅15:0010

費 用:松田=谷峨 190

谷峨駅に久しぶりの面々がそろい、大野山を目指す。ハイキングコースへ入った頃小雪がちらちら舞ってきた。しばらく歩いていなかった身には案外きつい登りの末、凍てついた山頂へ到着。御殿場線の1本早い電車で出発していた4名と合流。あてにしていた東屋は風が吹き抜けて寒いので、電波塔建物の蔭に敷物を広げて宴とする。2台のこんろでおでんを温めつつ、1台で日本酒のお燗も。余りの寒さにビールには手が出ず、純米酒もワインも温めて飲む始末。2時間弱で切り上げて往路を引き返す。寒さのせいで酔いがまわらなかったようで、皆の足取りは確かで、心配なく下山。新松田駅前の居酒屋で二次会をしてようやく温まった。今年も楽しく支部山行を重ねていきましょう。(助廣弘子)

 


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身延/篠井山

期 日:1月13日(月・祝) 日帰り 晴れ

参加者:L吉田和興、安瀬はる江、飯嶋光江、黒沢寿子、峰尾欽二 計5名

コースタイム:富士駅8:27=レンタカー借用9:00=奥山温泉空き地P10:0010:15-登山口10:30-渡り場の頭-篠井山南峰12:3013:10-登山口14:40-駐車場14:30=奥山温泉15:0015:45=レンタカー返却16:45

費 用:レンタカー代;3,550/台、ガソリン代1,150、入浴代@500

・清水でのレンタカーが満車のため富士駅からレンタカーを利用、総合的には富士駅からの方が近い。危惧したとおり奥山温泉から先は部分的に凍結しており、下に駐車した。奥山温泉から登山口まで40分は覚悟していたが意外と近く15分で着い。下山時の西側斜面のみ安全の為アイゼンを装着した。単独1名グループ3組と遭遇、南峰は南・東側の木を伐採しており富士と駿河湾の見晴らしが良い。蛭の心配も無く冬には適度な山でした。(吉田和興)

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房総/愛宕山(創部50周年記念山行) 

期 日:1月19日(火) 日帰り 

参加者:L森田隆仁 木村真知子 前田省吾 山本文夫 安瀬はる江、派田正 松宮俊彦 宮島陽子 宮澤恵子 助廣弘子 佐藤邦弘 峰尾欽二杉江秀明 小磯登志子 冨重正樹 武末範子 関みち子 松本悦栄 計18名

コースタイム:町田=鴨川高鶴配水場9:359:45-石の祠-高鶴山10:1510:25-1配水場10551105=自衛隊峰岡基地1150-愛宕山基地発1230=館山坂田13:351340-大山14151430-坂田15201535=長津田1830

町田からマイクロバスで房総に向かったが現地は思わぬ朝方の雪で道路が所々積雪しており時間がかかった その為 高鶴山は縦走は中止にして往復登山にしました。水仙が満開で見ごろでした

愛宕山三角点は自衛隊員の案内で行き登山証明書を頂き私は今年度775番目の登山者でした。

大山は民宿の横から入り竹やぶの中を進みマテバシイの林をぬけ登り下り何度繰り返すと一等三角点有る山頂 大島が真横に見え三宅島まで霞んでいたが見えた。帰りのバスの中では何時もの通り反省会で盛りあがった。

この山行企画には富重さん安瀬さんにはお世話に成りました。お礼を申し上げます。(森田隆仁)

  高鶴山山頂  高鶴山の麓に咲く水仙  愛宕山山頂  大山山頂


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道志/阿夫利山~秋山温泉

期 日:1月21日(火)日帰り 晴れ

参加者: L佐藤邦弘、森田隆仁、小澤美喜代、山本文夫、宮澤恵子、 大関史郎、大貫文正 計7名

コースタイム:JR上野原駅8:30=富岡入口バス停8:549:00-秋山大橋-金山神社9:05-暮ヶ沢林道終点9:3136-祠9:44-井戸沢ノ頭10:1931-阿夫利山10:5012:00-井戸沢ノ頭12:09-金剛山(632m)12:3412:45-下山地点・富岡地区13:1517秋山温泉「あきやまネスパ」13:2515:00=上野原駅15:10

  上野原市秋山の地域は交通が不便で、下山後秋山温泉を容易に利用できる山とコースを考えるとなるとなかなか難しい。ネットの情報で最近秋山温泉に近い阿夫利山が歩かれるようになったということを知り、おあつらい向きの山ではないかとか思い計画した。

  当初の計画では市営のキャンプ場から尾根に取り付き、563m峰を経て阿夫利山に登る計画は稜線直下がやせ尾根の急斜面が続き、凍結期は危険と考え、暮ヶ沢林道から入山するコースに変更した。

  秋山大橋を渡って、右へ、坂道を登って行くと金山神社に突き当たる。道は左に曲がり、すぐに右手に「山の神~阿夫利山2」という標識があり、坂道が戻るように続いているのでその道を行く。左に石仏群をみる。やがて林道へと導かれる。

  林道の終点から前方の踏み跡に従い山道を登り始める。沢が流れている。8分程度登ると右手の大きな岩の上に祠があり、お餅が供えられていた。

  井戸沢ノ頭(約670m)には木に表示が取り付けられ、632mの金剛山への尾根道を示す標識もあった。金剛山に向かう尾根はここから東方に明瞭に延びている。

金剛山へは一旦は急な下りとなり、登り返して、岩っぽいところも出てきた。

  井戸沢ノ頭から阿夫利山へは陽も受けて、気持よい尾根歩きとなり、少し急な斜面を登ると阿夫利山で、山頂は狭い。雪で白い山肌の蛭ヶ岳、檜洞丸、そして大室山の雄々しい姿を眺めながら山頂で長い昼食休憩をとった。

  印象的なのは冬枯れの落ち葉が積もる山道はなんとも感触がよく、そして稜線にでると柔らかい日差しを浴びて気持よく歩けたことである。下山地点は高台の見晴らしの良い処で、眼下に静かな富岡の山村風景が広がっていた。ここから一気に畑を抜け、温泉方向に突き進む。秋山温泉は10分もかからない距離である。(佐藤邦弘

井戸沢ノ頭の表示板 大室山の雄姿 阿夫利山山頂にて  蛭ヶ岳を望む 金剛山(632m峰)の祠


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丹沢/大山(創部50周年記念山行No.34)

期 日:1月25日(土)日帰り 晴れ

参加者:L派田正,前田省吾、宮澤恵子、助廣弘子、峰尾欽二、杉江秀明、富重正樹、粟野秀穂、

山本宏樹  計9名

コースタイム:伊勢原駅=バス=大山ケーブルバス停8:4045-追分8:579:10=大山ケーブルカー=下社9:17-阿夫利神社・下社9:2030-大山(1251m)昼食10:5011:40-見晴台13:2030-日向薬師14:4515:57-日向薬師バス停16:05=バス=伊勢原駅

バス停をスタート。大山とうふ処・みやげ店を見ながら歩むと追分駅。ケーブルカーに乗り下社駅で下車。阿夫利神社際の急な石階段を登る。ヤビツ峠分岐までの山道は歩き易かった。分岐から大山山頂までは雪溶け水、残雪、凍結が見られた。山頂から眺める丹沢山塊の白雪を見る稜線は美しい。特に、三ノ塔稜線越しに見る白雪に輝く富士山の景観は素晴らしかった。山頂からの見晴台への下りは多くの丸太階段があり、そこは残雪、凍結、雪溶け水によりどろんこで難行苦行して下った。見晴台を過ぎると関東ふれあい道で歩き易く、阿夫利神社・下社を遠方に眺め、枝打ちした杉植林の良き眺めを楽しみながら、九十九曲を下ると日向学習センターに着く。As林道を歩き日向薬師に到着した。なお、山頂直下の丸太階段曲がりケ所で参加者が滑り左腕を負傷した。これを踏まえ、境内にある休憩所で、参加者はより一層の安全行動をすることなど反省会を持ちました。(派田正)

  阿夫利神社   大山山頂  大山山頂・富士山見る


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会津/高土山・山椒山

期 日:2月1日(土)雲~2日(日)曇り後晴れ

参加者:L宮島陽子、冨重正樹、矢澤孝二、松宮俊彦、峰尾欽二、吉田和興、萩原克己、助廣弘子、黒澤寿子、本山まり子、安瀬はる江、飯嶋光江、堤理恵子、山口音子、松本悦栄、伊坂慶子(支部外)   16名  (2日は、吉田さんと萩原さんは待機)

コースタイム:1日 八王子駅6:40=袋口チェーン脱着所11:10-No84鉄塔12:55-No85鉄塔13:20-高土山頂上         14:10~30 キャンプ場15:15 チェーン脱着場15:50=湯の花温泉「山楽」16:30
2日 山楽6:50=木賊温泉・廣瀬の湯7:05-前山8:45~50-山椒山9:05~20 トヤノ山10:00~30 林道11:50    廣瀬の湯の南12:00=山口温泉きらら12:45~14:15=八王19:30

費用 ; 石黒タクシー 111,000円、 高速代 8,600円、 宿泊代 142,000円、きらら温泉 7,650円
 (17,000円/1人)

1日 石黒タクシー利用で、高尾山ICから圏央道経由(一部未開通)で東北道の西那須野塩原ICに出る。車中で昼食を済ませて、「道の駅たじま」で登山の準備をする。袋口のチェーン脱着場でバスを降り、荒海山に向かう林道を僅かに進んだところで、ワカンを付ける。橋の手前から積雪の中を南西に向かい、小さな川を徒渉し、84号鉄塔を目指して急斜面を登る。次に途中で東に湾曲しながら、85号鉄塔に向かう。その後も南東の鞍部に下り、20m位登り返した所で、南西に向きを変え細尾根を進む。この細尾根は、西側の雪が飛ばされ、岩が黒く見える。このコース唯一の危険な細尾根を慎重に進みに鞍部に下れば、あとは手前の肩(西には86号鉄塔がある)を越えて、一登りで高土山の山頂である。山頂の三角点は当然雪の下、木の枝にはオレンジのリボン(先週宮島が付けた)が付いている。頂上で休憩した後、西に向かう尾根を下のキャンプ場目指して、あっと言う間に下り、チェーン脱着場で待つバスに戻る。

皆にラッセルの楽しみを味わってもらうため、強制的に1人5分で交代してもらった登山である。民宿山楽では、湯の花温泉の共同浴場を楽しみ、夜は美味しい食事と骨酒を堪能する。

 2日 木賊温泉「廣瀬の湯」の駐車場でバスを降り、少し南の橋を渡り、林道を北に僅かに戻る。ワカンを付け、右手の雪に埋もれた沢を越えた所で東に向かう尾根に強引に乗る。尾根は徐々に南に向かい、急斜面を登ると山名板のある前山に着く。ここまで登ってしまうと、山椒山、トヤノ山は、大した苦労も無く登れる。天気予報は傘マークであったが、だんだん薄明りが出てきて、トヤノ山に着く頃には、太陽と青空が出てきた。

     昨年登った長卸山や真っ白な会津駒~三岩にかけての尾根も見える。2月とは思えない暖かな日で、時間もたっぷりあるので、トヤノ山ではゆっくり景色を楽しむ。トヤノ山からは、右手に登ってきた尾根を見ながら、北東の林道に下る。林道近くは急な下りであるが、皆慣れたもので難なく林道に下り立つ。橋の所まで、石黒さんが迎えに来てくれた。

「山口温泉きらら」でゆっくり汗を流し、昼食と荷物の片づけの時間を取る。楽しい2日間だった。(宮島陽子)



No.84鉄塔へ

独人ラッセル矢澤さん

山椒山の三人娘

会津朝日方面





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興津川流域/高ドッキョウ

期 日:2月11日(火、祝) 曇 日帰り

参加者:L長谷千秋、矢澤孝二、安瀬はる江、宮島陽子、助廣弘子、本山まり子、横川芳江、萩原克己 計8名

コースタイム:町田駅前6:30=(タクシー)=標高300m林道9:0715―樽峠登山口9:55-樽峠10:5311:08―休11:3545-標高970m13:0025-休14:0815―樽峠14:4045-登山口15:10―標高300m林道15:30=(タクシー)=ユートリオ16:2917:30=町田20:08

2日前、40年振りの大雪だった。前日に吉田さん始め皆さんから道路状況の連絡が入った。最終的には樽峠北側登山口から高ドッキョウを往復のコースに変えた。

林道は高速道路工事の為、途中まで除雪されていた。石合集落の先、標高300m位で下車する。そこからの林道は凍結や雪塊を避けながら右往左往して歩く。登山口に着くと勿論トレースはなく30cm位の積雪だった。そのままつぼ足で進む。樽峠までの植林帯も標高が上るに連れて雪が深くなり、交代でラッセルした。1時間もかかった。

雪の為かピッチが上がらなかった。14時を制限に下山することに決めた。標高900m辺りからは岩混じりの痩せた稜線になり、更に時間がかかった。岩場の雪間からイワカガミの葉が沢山見えた。真近の富士山は頭を隠していたが、美しい稜線を裾野に広げていた。どんよりしていたが、八ケ岳方面まで展望があった。源氏山の雄姿が印象的だった。

978mピークの先、境界線が南下する辺りの鞍部で歩み止りにした。目前の高ドッキョウ山頂を睨み、登頂を次回に託す。ここで行動食を摂る。後ろ髪を引かれる思いでUターンした。急下降や岩場を案じて宮島さんがシュリンゲを用意して出発した。

シュリンゲの出番なく樽峠に着く。ここからは脱兎の如くショートカットしながら登山口に下り立つ。期待したタクシーの姿はなかった。溶け始めた林道に安堵して、タクシーの待つ所にひたすら歩いた。

コース、リーダー、メンバーと変更がありました。大雪の影響もでましたが、気も、脚も揃い快適な山行でした。影のリーダーでお世話になりました吉田さんありがとうございます。次回を楽しみにしております。(安瀬はる江)

費 用  タクシー代      4350円/一人

      ユートリオ入浴代   500円



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丹沢/鐘ケ岳

期 日:2月23日()  日帰り  晴れ

参加者:L派田正、小沢美喜代、前田省吾、関みち子、神谷俊裕、(一般)神谷友子 計6名

コースタイム:本厚木駅8:30=バス=飯山観音前バス停8:5056-長谷寺9:1527-白山10:0007-順札峠11:5712:03-鐘ヶ岳入口バス停12:3050-七沢神社鳥居12:57-鐘ケ岳(561m14:1826-七沢神社鳥居15:32-広沢寺温泉入口バス停16:5617:01=バス=17:36本厚木駅

バス停から除雪された参詣道を行く。階段を上ると雪に覆われた庭、灯篭越しの長谷寺本堂は素晴らしい景色だ。本堂横を抜け尾根沿いの男坂、雪解けが進む丸太階段を登り稜線に着く。右に行き白山神社を拝し、引き返して白山山頂283mに着く。稜線沿いの関東ふれあいの道を行く。大雪の吹溜りで積雪が深いケ所、雪解けが進み足場が悪いケ所が多く難義しながら行くと、良く整備された順礼峠に着く。右に曲がり山道を下ると積雪による倒木が多く歩き辛い。県道に出て右折し、少し行き、左折すると鐘ヶ岳入口バス停に着く。日溜りで昼食休憩、白雪に覆われた山間部の田畑・山地はとても美しい景色だ。

As道を行くと鐘ヶ岳登山口の七沢神社鳥居に着く。植林帯の中を通る狭い参詣道を登る。雪解けが進み積雪が少ないが倒木が多く見られた。道半ばの15丁目付近から積雪が深くなる。更に、登ると高い階段部に着く。大雪の吹溜りで積雪が深く、狭い石段ケ所は難義した。七沢神社社殿の横を抜けると残雪が深く広い鐘ヶ岳山頂561mに着く。

山頂から山神トンネルへ下る予定なるも、残雪が深く難義との情報があり、登りのルートを引返し無事に下山できました。七沢温泉でのんびりと湯を楽しみました。 (派田正)

 

 白山山頂  順礼峠  鐘ヶ岳山頂



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伊豆半島/登り尾

期 日:3月3日()日帰り 曇り時々晴れ、

参加者:L萩原克巳、黒澤寿子、派田正、前田省吾、本山まりこ、近藤由美子 計6名

コースタイム:修善寺815=二階滝901ー寒天橋ゲート935ー登り尾入り口10:15ー新山峠1025ー登り尾105511:20ー登り尾バス停12:4513:10=踊り子温泉会館1345…一浴後桜見物…河津駅15:55  河津駅発1628の電車に乗車

修善寺からのバスを二階滝で降車。寒天橋を経て、寒天林道を何度かショートカットしながら登山口へ。

ミツマタの蕾はどれも固く、春は浅い。登り尾登山口からは、緩やかなステップを上り、程なく新山峠。

ここで右に曲がる。すると前方に白い景色が、、、霧氷であった。普段は見向きもしない杉、檜の類だが

見事にクリスタルツリーに変身して、幻想的な姿に目を奪われる。登り尾の頂上は広く、ヒメシャラの木が多い。

冬枯れの山にオレンジ色の木肌がアクセントになり、目に楽しい。しばらく景色を楽しみ、広い尾根を赤テープ頼りに下りる。健脚のリーダーに導かれ、速いペースで登り尾バス停に着いた。そこから再びバスに乗り、踊り子温泉会館へ。割引券使用で九百円の入場料は少し高いかと頭をかすめる。風呂場に入ると、広い窓ガラスごしに、満開の河津桜が目に飛び込んできて、息をのむ。何かのCMではないが、お、ねだん以上?だ。

入浴後、休憩場で小宴会。桜を愛でながらのビールが美味しかったのは言うまでもない。

冬の華、春の花を満喫できた充実の山行でした。

Lの萩原さん、企画立案の吉田さん、ありがとうございました。 (近藤由美子)

 

登り尾山頂   霧氷の花咲く  河津桜並木

三浦半島/三浦アルプス

期 日:3月11日(火)日帰り 快晴

参加者: L佐藤邦弘、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、前田省吾、山本文夫、派田 正、大関史郎、大貫文正  計9名

コースタイム:JR逗子駅8:25=風早橋バス停8:34―仙元山8:48~9:00―乳頭山・畠山分岐9:43―観音塚9:56~10:00―マテバシイが群生する高み10:06―新沢分岐10:20―連絡尾根下降点10:40~10:42―分岐10:45―森戸川林道終点11:00~11:30(昼食)―南沢―三国峠12:40―乳頭山12:45~12:55―畠山分岐12:56―大沢谷川分岐13:06―鉄塔32号への巡視路階段分岐14:31―鉄塔32号14:45~14:55―上山口小学校分岐15:06―鉄塔33号15:09―上山口小学校バス停15:26~15:50=JR逗子駅16:15

① 最近は三浦アルプスという名がすっかり定着し、ネットをみると歩く人がが随分と増えて いるようだ。逗子、葉山、横須賀にまたがる標高100m~200m程度のやまなみだが、手付かずの自然林が残り、山深い雰囲気のなかを長時間歩けるルートがあることが魅力だろう。今回は尾根歩きに加え、小渓谷的な趣を湛えた沢を歩き、この山域の魅力と奥深さを楽しめることができればとおもい、尾根と沢のルートを組み合わせてみた。

② 仙元山への登りは、葉山教会をの方から登るのが一般的だが、風早橋バス停を降りて、少し葉山隧道方面に進むと左にコンクリートの階段があり、その階段を上がりきると山道が仙元山へと続いている。今回はショートカットして仙元山へ。途中、薮ツバキの花がよく目に付き、花びらが地面にたくさん散乱していた。。

③ 今日は幸いにして快晴。仙元山からの眺望は抜群。碧く広がる相模灘越しに冠雪の富士山の姿が美しい。丹沢、箱根、伊豆の山々を従えて、よく映えている。3月の時期にこれほど眺望がよいのもめずらしいと先着の地元ハイカーが言っていた。

④ 連絡尾根の下降点は二子山が北方にはっきりと見える地点である。南尾根を注意しながら進むと、左側(北)に踏み跡が明瞭に降っている。そこには朽ちた木の標識が立っていたが、書かれた文字は読み取りにくい。大きな赤いツバキの花が目に入る。結構急な坂道で、雨後は要注意だろう。慎重に降って森戸川林道終点に降り立つ。広い場所でベンチが数個あり、ここで昼食とした。

⑤ 森戸川林道終点の広い場所の一番奥にあるベンチの方に沢が流れている。この沢を渉ると向こう岸に踏み跡が続いている。ここからが南沢のルートである。途中にベンチがあった。数回沢を渡る。時折明るい陽だまりの場所を通過する。お天気がよくなんとも気持がよい。

 山深くなってくると岩盤の沢床を歩くようになる。水量は少なく、歩くには特に支障がない。ロープが取り付けてある個所もある。沢の分岐が出てくるので迷うところだが、歩かれていそうな様子から判断して沢を遡行する。沢が分岐する真ん中当たりに大きな木に出会う。その木に木板が取り付けられ、木板には箴言めいたことばが書かれていた。ここで沢から離れ、正面の急な山の斜面を登っていくと仙元山から続く縦走路に飛び出す。左に行くとすぐに畠山への分岐があり、さらに進むと乳頭山である。三国峠とは、畠山分岐あたりの鞍部を言うようである。

⑥ 乳頭山から東京湾を一望した後、大沢谷川に向かう。来た道を戻り、分岐から畠山への道を進んで行くと、旧海軍省の標石「第十三号」が立っている十字路に着く。ここが大沢谷川への下降点で、右に降る道をとる。秘境的雰囲気に包まれた沢歩きを楽しもうという心算である。

 沢に降り立ち、歩き出すが、アオキなどの繁茂する低木などが大量に横倒しになり、行く手を阻み、思うように先に進むことができない。2月8日の東京で45年ぶりという大雪の影響なのか。何とか突破しても、すぐにまた行く手を塞ぐ。左右を見渡し、沢の脇の上に歩ける道が続いていないか探す。沢から這い上がって山側の道を選ぶ、また大量の樹木が横に倒れている。再び沢に降りることを余儀なくされる。これを再三繰り返しながら沢を降っていく。

 沢床がくぼんでいて水量が多いところや水流が豊富なところは避けながら進む。悪戦苦闘の連続90分、次第に疲れを覚えてくる。沢から離れる予定地点の32号鉄塔へと続く巡視路は通過してしまったのではと不安になってきたとき、沢の右手の山側をみると道の奥にスチール階段が稜線の方に続いているのが目に入り、ほっとする。

 山深く小渓谷といった趣のなかをゆっくりと歩くというには、あまりに荒れ過ぎた悪路の難コースであった。運よく上山口小学校バス停のそばにコンビニがあり、みんなはためらうことなく渇いた喉を潤した後、逗子駅行のバスに飛び乗った。(佐藤邦弘)

 

仙元山で相模湾と富士を背景に ロープに頼って通過(南沢) 消えない残雪をみる(南沢) 大沢谷川の沢床  上山口小学校裏手の棚田で




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道志/のろし山~尾崎山

期 日:3月12日() 晴れ 日帰り

参加者:L助廣弘子、安瀬はる江、本山まり子、黒澤寿子、堤理恵子、小磯登志子、山口音子、牟田英子、横川芳江 計9名

コースタイム:都留市駅8:3040―登山口8:45―水槽山8:58―烽火山9:26―長安寺山9:55―大室山10:22―楽山10:4511:00―713M11:39―930M11:4012:10―尾崎山13:3545―古渡・梅林14:4015:00―蒼竜峡15:1020―十日市場駅15:4047

費用:大月=都留市 富士急 450円 十日市場=大月 530

2月14日に関東甲信越地方に異例の大雪が降り、特に山梨では大雪に閉じ込められて集落が何日も孤立するほどだった。一ヶ月たっても中央線の車窓から見る高尾~大月間の残雪は深いが、本日は久しぶりに気温が上がり、春の陽気になるとの予報だ。心配半分、期待半分で都留市駅に下りた。日差しが暖かく、上着を脱いで出発する。歩いて5分、登山口の金比羅神社前は雪が硬く踏まれていて、早くもアイゼンがいるかと思ったが、境内に入ると小さな祠の後ろは杉林で、雪は深いもののザクザク踏んで歩ける状態。様子を伺いながらツボ足で登って行くと、すぐ最初のピーク、水槽山についた。北側から太い水道管のような施設が上がってきている。西に開けて都留市の町の中にうずくまる山が見える。これが勝山城本丸のあった城山で、これから向かう烽火山はこの城の烽火台だったそうだ。東南へ伸びる尾根を進んで烽火山へ。岩殿クラブが付けた小さな山名標があった。南に尾崎山のなだらかな山容が横たわり、その背後に富士山がかすんで見えていた。電波塔の脇を廻って急に下り、鉄塔のある鞍部から長安寺山へ登っていく。ネットで見ると、これらの里山にはそれぞれ名がついているが、実際の山頂には標識はない。標識の代わりに電波塔や鉄塔が立っていて、あまり風情がない。このあたりの里山をつないで歩くコースは、マイナーだと思っていたのだが、実際には送電線巡視路でもあり、新しい昭文社の地図には実線があり、最近では富士急が「駅からハイキング」の中で案内しているもはやメジャーなコースだったことを知って少々がっかりした。おかげで道中ずっと「遊歩道」の看板が立っており、道は良く整備されている。通常ならばさっさと歩ける安心のコースだが、今日は雪のためによりいっそう楽しいコースになっていた。楽山は公園のように整備されて、東屋があり、眼下の谷村町小学校の学校林になっているとの説明板があった。ベンチで小休止して、昼食はもう少しがんばることに。ラッセルとまではいかないが、30センチほどの残雪を踏んで、しばしばズボッと深みに落ちる歩行は結構疲れる。皆で交代しながら急登をこなして930Mのピークまで達して昼食とした。風もなく暖かい。尾崎山へはいったん下ってから緩やかに登って到達。さすがにこの山には頂の立ち木に山名標があった。集合写真を撮り、下山コースを皆で検討。当初、790M地点にあるテレビ・アンテナを見て西へ古渡の梅園に下るつもりだったが、697M峰まで行ってから西へ下っても果樹園の記号があるから梅園に違いないとの意見が出て、そちらを選択。尾崎山から緩やかに下る雪いっぱいの斜面の下りは実に気持ちよく、皆いい気分で好きなようにザクザクと歩いて楽しんだ。いい気分で飛ばしすぎたせいか、あるいはもう撤去されたのか、テレビ・アンテナは見つけられなかったが、697M地点から西へ延びる尾根を下る。覗いたところ潅木がうるさそうだったが、全体にはたいした藪ではなく、まもなく雪に覆われた広い梅林に出た。古木が立派な梅園で、大方のつぼみはまだ色付き始めたばかりだったが、1,2本花が開いている木があり、雪の中の梅見をしながらケーキ・タイム。梅園を出たところで前の家の住人に出会って、無断進入をお詫び。先日の雪は百年ぶり160センチ積もったとのことだ。蒼竜峡への道を教えてもらった。団地の脇がもう深い渓谷で、深緑色の急流が流れ、両岸の石がうろこ状に連なっていて、竜の体を思わせる不思議な眺めだった。十日市場駅から富士急に乗り、八王子で女子だけの反省会をして大いに盛り上がった。(助廣弘子)


尾崎山にて 蒼竜峡 古渡の梅園にて 雪山を行く 結構雪が深い





 
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秩父/大ドッケ(創部50周年記念山行No.34)

期 日: 3月16日()日帰り 晴れ

参加者:L小磯登志子、前田省吾、安瀬はる江、助廣弘子、関みち子 計5名

コース:西武秩父駅8:55(タクシー)=渓流荘前9:202561号鉄塔(730m)10:3545―大ドッケ(昼食)12:4013:3561号鉄塔14:3035―渓流荘15:1545(タクシー)=西武秩父駅16:05

費 用:西武秩父駅=渓流荘タクシー代 往路3860円 復路4400

記念山行ということでいつもと違う緊張感があった。旗は持ったか、カメラは用意したか等々。

2月の大雪は近郊の山にまだまだ多くの雪を残している。福寿草自生地のルートを予定していたが、記念山行は大ドッケのピークに立つことが第一である。福寿草の開花は遅れそうだし、沢筋のルートで時間切れになることも予想されるので峠ノ尾根から大ドッケをめざすことにした。

川俣橋を渡った先で右側の細い道に入る。ここから残雪があったが植林帯でよくしまっておりアイゼンは必要なかった。586mピークから峠ノ尾根に乗るつもりだったが地蔵峠に上がる分岐を見過ごしてしまった。気がついて振り返ってみたら61号鉄塔が確認できたので少し戻り細久保集落の廃屋がある辺りから61鉄塔をめざして登った。

尾根に乗ってからは積雪も30~40cmに増えて気温も上がった為か多少沈むようになってきた。1180mを超えた辺りから積雪が急に増え踏み抜くことも多くなってきたが、頂上まで少しなのでワカンは使わずツボ足でいく。

最後の急登を頑張ると狭いピークに飛び出た。そこが大ドッケであった。展望は無いがブナの木に囲まれた静かな頂きである。食事の後は記念撮影。これでひと安心と思っていたら「記念山行の旗を出し忘れている~」の声が。慌てて撮り直しした。

下山は我々のつけたトレースを追いかけながら快適に下った。

 


61号鉄塔
植林帯の登り
大ドッケ頂上


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八ヶ岳/天狗岳(創部50周年記念山行No.40

期 日:3月21日(金、祝)~22日(土)一泊二日 両日とも晴れ

参加者:L松宮俊彦、安瀬はる江、上野進、黒澤正弘、峰尾欽二 計5名

コースタイム:

321日:茅野(10:25)=バス=渋の湯(11:30-12:00)-唐沢鉱泉への最初の分岐(12:55-13:10)―唐沢鉱泉への二つ目の分岐(13:30)―黒百合ヒュッテ(14:30、泊り)

322日:黒百合ヒュッテ(7:00)―東天狗岳(8:45-9:00)―黒百合ヒュッテ(10:00-10:40)―唐沢鉱泉への最初の分岐(11:20-11:50)―渋の湯(12:25-14:55、一浴)=バス=茅野(15:55

費 用:  茅野までの電車賃、バス往復1900円(片道1100円)、

黒百合ヒュッテ8500円(一泊二食)、渋の湯800

l  事前準備:今回の雪山山行はポピュラ―コースとはいえ、高山雪山山行は支部では久しぶりなので、事前訓練をした。場所は大室山北尾根。主にアイゼンでの歩き方(歩幅、フラットフィッテイング、キックステップ、下りの体重のかけ方等)とピッケルの使い方(ピッケルとストックの目的の違い、滑落防止等)。訓練場所は、傾斜は充分あったが雪が柔らかくある程度概念がわかった程度だったかもしれない。良かったのは参加者の黒澤さんからロープワークを教えていただいたこと。これは今後の藪山歩きの際にも大いに使えそう。また別途、高山雪山装備のうち耐寒装備や耐風装備の指示をした。

l  黒百合ヒュッテまで:当日は晴天。3連休の初日なのでバス停は大勢の人だった。乗客は77人とのことで臨時バスが出て、全員が座れた。係の人によると、雪山シーズンは土曜日は満員、日曜日と平日は空いており極端に違うとのこと。その分宿も山も日曜日は満員(トレースがシッカリあり)、それ以外は少ないわけで、今後山行計画作成時には考慮すべきだろう。バスを降りた個所(1850m)で既に雪が相当有ったので初めからアイゼンを付けた。登りはアイゼンがシッカリ効きザクザクと高度を稼いでいく感じ、それに木の間から強い日差しが入り、気持ちの良い登り。樹木に着いた雪もキラキラしてきれい。樹林帯を抜けたところが黒百合ヒュッテ(2400m)で、ほぼ時間どおりに到着した。

l  黒百合ヒュッテ前での訓練:予定通りの時間に宿に着けたので、想定はしていなかったがヒュッテ前の急斜面で少し事前訓練をすることにした。これは、現場に近い状況での練習ができ良かった。特にキックステップや下りの歩き方では自分達の限界も分かり、あまり無理は出来ないという感覚を持てたのが良かったと思う。

l  黒百合ヒュッテ:3連休の1日目ということで満員。宿泊客は100人程度か?7割程度は、若い単独またはカップルの人達で雪山入門コースとして来ているようだ。山小屋の大部屋での雰囲気が嫌いではないのであえて個室は申し込まなかったのだが、こんなに混むとは想定外だった。それでも、布団2枚に3人程度の混み具合なのでまあまあか。今後は、個室を申し込むのも良いかも(一人1000円増し)か。

l  登頂日:風もなく雲ひとつ無い快晴。しかし朝の外気はマイナス12度。不要なものは宿に置き7時過ぎに出発。30分程は平らな道が続き、遠望で雪をかぶった北アルプスが一望できるし浅間山等も見えてきて、高山雪山で無ければ味わえない景色が拡がって来た。ヤッホーといった感覚。さて、ここから急斜面になるので全員ピッケルに変え防寒・防風対策も整えた。斜面は、頂上までに特に急な個所が2か所、ただどちらも今日はトレースがシッカリしていたし雪も硬くないので、強いキックステップをする必要はなく、フラットフィッティングでシッカリと雪をつかめば問題無い程度。しかし、風と寒さは厳しい。自分が一番大変と思ったのは、頂上直下のいわゆる天狗の鼻の付近の細い岩場の通り越し。アイゼンを絡めないようにしピッケルも上手くさばく必要がある。しかしこのへんは、藪山歩きで慣れているメンバーなので、皆さん問題無く通過。そしてついに全員無事登頂。頂上はすごい風と寒さだった。耐寒温度はマイナス30度くらいでは。自分は薄手の手袋+厚手のウールの手袋+オーバー手袋をしていたにも関わらず、冷たくて我慢が出来ないほどだった。風と寒さ、また帰りの下りのための体力維持を考慮して西天狗岳に行くのは止めて、来た道を戻ることにした。下りは、天狗の鼻付近の岩場の通り越しが登りより更にいやらしかったが、皆さん慎重に通過。また、急な下りも気を付けて下りた。後はルンルンで、高山雪山で無ければ味わえない360度の雪山景色を満喫した。

l  今後に向けて:

Ø  今回は上記の判断で西天狗岳を断念した。しかし後でわかったのだが、地形の関係からか西天狗岳の方が風は弱かったようだし、この時期は人が多いせいもあってか西天狗岳から直接黒百合ヒュッテに戻れるルートがあり、このルートを通ればいやらしい天狗の鼻の岩場の通り越しを下りにする必要も無いのでかえって楽だったかもしれない。事前に宿や先行登山者から情報を入手するのが望ましい。

Ø  茅野から渋の湯まではタクシーで7400円との表示が有った。バスは13本しかないので人数が揃えばタクシー利用を検討するのが良いかもしれない。

Ø  今回のコースは、一般的に「雪山入門コース」として最近取り上げられる機会が多いが、雪山にやさしいコースは無いし、まして体力とバランス感覚が衰えてきている我々にとっては、メディアや運動具店等の宣伝には注意する必要があるだろう。高山雪山に対する必要な装備の準備、適切な使用方法の訓練・練習、最低限の体力等が不可欠と思う。ただ逆にそうすれば、新しい世界が拓けてくるという楽しみがある。(松宮俊彦)

 

黒百合ヒュッテ前
出発前
北アルプス遠望 東天狗岳(左)西天狗岳 東天狗の登り
東天狗の登り 東天狗山頂 西天狗 南八ヶ岳方面


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丹沢/黍殻山~ガタクリ峰

期 日:3月21日(金・祝)日帰り 晴れ

参加者:L佐藤邦弘、大関史郎、山口音子、大貫文正 計4名

コース:橋本駅6:20=三ヶ木バス停6:55=平丸バス停7:25―平丸分岐(東海自然歩道)10:02―黍殻山分岐10:14―黍殻山山頂―10:30~10:46―東海自然歩道(姫次2.4km、焼山2.5km、水場の道標あり)11:06―ガタクリ峰下降点11:15―1101m峰11:42~12:15(昼食)―860m峰13:00―ガタクリ峰(約865m)13:26~13:38―813m峰13:56―大岩14:05―奥野林道への下降点(鞍部)14:33―奥野林道14:38奥野林道ゲート15:28―奥野隧道15:44―鳥屋バス停16:20~16:41=橋本駅

    宮ヶ瀬湖西方の松茸山のさらに西方にガタクリ峰という一風変わった名の山があることをネットで知り、アクセスが悪い山域であるが、こころを動かされて山行を計画。 コースは土曜休日の場合、三ヶ木発6時55分の月夜野行バスがあるのでこれを利用し、裏丹沢の平丸から黍殻山に登り、そこから下ってガタクリ峰を踏み、復路は奥野林道を利用して1時間に1本のバスがある鳥屋バス停に出る設定にした。逆のコース設定は休日の場合、平丸バス停三ヶ木行のバスが16時26分の1本しかなく、無理と考えた。

    今年は記録的な大雪で、特に丹沢の北面は雪がかなり残っていると予想していたが、登山道の一部には雪が残っているものの、アイゼンを装着したのは、平丸分岐に上がる前の約1000m付近で、凍っている雪が現れ、滑るためアイゼンをつけた。

    黍殻山山頂は一面雪で覆われ、トレースらしきものはなく、まさに冬景色。目障りな雨量計の建物が設置されているのみで、なぜか山頂を示す標柱なども見当たらない。展望にも恵まれていないためか、黍殻山の山頂を踏まない登山者も多いようだ。

    黍殻山からガタクリ峰への下降点を目指し、途中アイゼンを外して黍殻山を巻いて走る東海自然歩道に降りる。下降点の目印は鹿柵と赤松の木だと事前のネット情報。広い尾根が明瞭に東南の方向に延びているので迷うことはなかった。問題はその先で、下っていくとそのうち鹿柵がはりめぐらされているところに出くわす。ここの手前を柵に沿った形で右に下るのだが、雪が斜面に残り、踏み跡が消えている。かすかな踏み跡を探しながらジグザグに鞍部に降り、登り返してピークに着く。神奈川県のマークが刻まれた石柱があり、1101m峰であることを確認し、ここで昼食とした。

    各ピークからは枝尾根が延びているので、枝尾根に進まないよう要注意である。道標などはなく、テープ類などの目印もほとんど見かけなかった。また岩っぽい痩せ尾根のキレットが続き、極度の緊張を強いられた。ようやく今日のゴールが見えてきた直前で大きな岩を左に巻くのに難儀したが、さらに急斜面の下りはあてになるような樹木や草もなく、奈落の底に転げ落ちそうな超急斜面であった。以前、ここは笹やぶだったようであるが様相は一変してしまったのだろうか。奥野林道に降り立ったときは、安堵が入り混じった疲れがどっと出た。

    ガタクリ峰という山名を記した表示類は860m峰にも860m峰と813m峰との間の峰にも見かけなかった。このルートにはテープ類などの目印もほとんどなく、好ましい自然林と手ごわい痩せ尾根を抱えた静かな雰囲気の山で、バリエーション好みのルートと言えるかも知れない。帰路は一仕事終えったような気分となって長い奥野林道を歩き、鳥屋バス停に着いた。(佐藤邦弘)

 

平丸から登る途中での富士 黍殻山山頂にて ガタクリ峰山頂にて



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丹沢/三峰山

期 日:3月25日()  日帰り 晴れ

参加者:L派田正、佐藤邦弘   計2名

コースタイム:本厚木駅8:40=バス=煤ケ谷バス停9:109:25-物見峠10:5511:05-三峰山(934m)12:5513:30(昼食)-分岐14:15-不動尻15:1015-山神ずい道出口15:54-広沢寺温泉16:34-七沢温泉16:5018:52-広沢寺温泉入口バス停18:5819:01=バス=19:26伊勢原

10年ぶりに、同じルートを登りましたが、以前よりルート沿いに大きな崩落が見られました。また、岩場エリアも崩落が進み多くのハシゴ・クサリ等が設置され、危険を感じる場面が在りました。

バス停を後にして川沿いの道を進む。小さな集落を抜けると急に山道らしくなる。南面の灌木林や杉林の中の緩やかな登り道、春を感じながら歩く。しばらく歩くと、かなり急な登りとジグザクの道となり、稜線を越え北面ルートは、灌木林越しに仏果山の稜線を見る。“物見峠までの800m”は崩落危険の看板を見る。注意しながら歩むも2月の大雪のためか山側に設置した鉄線柵が倒れ、ルートが完全に遮断されていた。谷側に注意を払い、鉄線柵を起こしながらやっと通り抜け、物見峠に着く。左に丸太階段の急坂を登ると峰に着き、その先に分岐点。穏やかな起伏と広い尾根歩き、太く立派なモミ・カラマツなどは良き眺めでした。 樹林越しに見る丹沢三峰の稜線は、白雪に覆われ美しい景観でした。稜線が狭くなり始めるとルートに沿って急速に大きな崩落が進み、踏み抜き・狭小幅道・丸太橋・ザレ場などが続く。

左に曲がると三峰山の北峰・中峰・南峰の岩場エリアとなる。丸太階段にはザレが堆積し滑り易い。丸太橋、ハシゴ・クサリ・ロープ・等の施設が連続に設置され、スリル満点、危険を感じる場面も多々在りました。狭い頂上を持つ南峰・三峰山に立つ。樹林が繁り展望が効かない、休憩昼食。安全行動を心がけ、緊張感をもって歩き楽しめました。 

 唐沢峠手前の分岐点から沢沿いに急傾斜をジグザクに下る。残雪が多くトラバースを繰り返しながら山道を行くと不動尻に着く。As道路を今日の厳しさと楽しさを語らい、春のいぶきを感じながら歩み、無事に七沢ノ湯へ到着し、ゆっくりと癒しました。(派田 正)

 

  物見峠   三峰山の頂上





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南会津/白身山

期 日:3月29日()~30日() 1泊2日 快晴/曇り時々雨

参加者:L冨重正樹、宮島陽子、本山まり子、峰尾欽二、杉江秀明、松本悦栄、横川芳江、

(川崎支部)葛西克世、永嶋由岐子、(支部外)加納マリ子 計10名

コースタイム:会津高原尾瀬口駅10:31=木賊温泉(檜枝岐への林道入口)11:1024ー幕営場(1080m付近)13:1745ー小峠14:29-取付点14:56-白身山(ほぼ)16:5317:00-取付点18:00-小峠-幕営場19:00()8:20-林道入口9:4757-木賊温泉(一浴)10:1711:26=会津高原尾瀬口駅12:00

費 用:会津高原尾瀬口駅=木賊温泉(檜枝岐への林道入口) ジャンボタクシー 16070

タクシー       10100

木賊温泉(広瀬の湯共同浴場)=会津高原尾瀬口駅  ジャンボタクシー 15770

タクシー       9450

山行報告、感想

計画では川衣のゲートから1219.5m地点を経由して小峠分岐で幕営、翌日白身山を登って1151m峰を経由して宮里に下山の予定であった。しかし日曜は雨の予報が出ていたため、黒石川沿いの林道から入り途中でテントを張り、そのまま山頂往復し、翌日下山する計画に変更された。

 

 329日(土)浅草駅集合、車窓から見る桜は4分咲き位であった。

会津高原駅から車2台に分乗して川衣の林道ゲートで下車。歩き始めはすでに昼近くになっていた。林道は除雪されていたがその上に雪が積もりツボ足では深みにはまり、ワカンが有効であった。

林道横のブナ林に3張のテントを張る。荷をテントに入れてすぐに山頂に向かう。

長い林道をショートカットしながら小峠から尾根に取りつく。登山口には「平沢山云々」の看板があるだけで特に道標はなかった。尾根は明るい樹林の中の急登、くるぶし上くらいのラッセルが続く。

会津の山々が見渡せる広く開けて気持ち良い地点から急登になるところで、リーダーから前進隊と下山隊に分けるとの指示。時間は1630分を回っていたが、後30分くらいで山頂ではないかとの予測から17時をリミットに5名の前進隊が山頂を目指した。

細くなった尾根を登りきったピークから30m位先に山頂らしき所が見えるが、樹の上にズタズタの雪がのっているような稜線で、先に進むには危険と判断、ここを到達点とした。高度計では山頂まで70mの高さが残されていたのだが、その先に高い嶺は確認できなかったため、30m先を白身山と考え、この地点を「ほぼ山頂」とした。周辺の山々が夕日に輝き、素晴らしい展望だった。暖かいコーヒーとチョコレートをいただいて下山にかかった。

小峠の林道に出て小休止、ヘッドライトの準備をする。私はツボ足で歩いていたが、背に付けたワカンを落としたことに気がつき、林道を引き返し見つけることが出来た。この間先を歩いていた前進隊のメンバーがショートカット地点で待っていてくれた。暗闇の中にヘッドライトの灯りが見えた時は申し訳ないながら嬉しかった。テントのみんなに暖かく迎えられ、ビールで乾杯、宴会が始まった。

330日(日)「広瀬の湯」が11時に開くとのことで、ゆっくり出発。夜半に雨の音がしていたが、行動中は曇り時々小雨で思ったよりは濡れずに済んだ。結局「広瀬の湯」には入れず、ここからタクシーで高原駅に向かう。十賊で露天風呂に入った人は駅へ、入らなかった数人は「夢の湯」で汗を流した。

浅草の桜は、たった一日で満開になっていた。

今回のリーダーの計画変更の判断により「ほぼ山頂」に到達できたことはうれしかった。(横川芳江)

山頂目指して

ワカン快適

白身山、山頂直下



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