期 日 : 1月3日(金)日帰り 晴
参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、矢澤孝二、上野進、佐藤邦弘、峰尾欽二、横川芳江 計7名
コース :つくば駅8:25=タクシー=北坪登山口9:00~15―百貫石10:08~20―329m10:36―三本松(443.8m)11:15~25――つくば高原キャンプ場―林道11:52―筑波キャンプ場12:00~25ー女体山13:18~30―弁慶茶屋跡14:12~20―筑波山神社15:20―バス停15:45=バス=つくば駅
*ジャンボタクシー代 つくば駅~北坪 9020円
正月3日の山行にもかかわらず7名が集合。風もなく穏やかな山日和だった。
破線の続く北坪集落までタクシーで入る。尾根の末端にある真壁トライアルランドから登っても良かったようだが、破線にこだわって笹薮をこいで稜線に上がる。稜線は仮払いされていてキャンップ場を示す標識が所々にあった。竜ヶ井城跡は空堀に囲まれていた。稜線は穏やかな登りが続きピークごとに山名板が下がっていた。百貫石で一休み。
林道に出て右に進むとキャンプ場と駐車場があり数台が止まっていた。眺めの良い広場で昼食。
キャンプ場から先は一般道でブナの大木を眺めながら稜線を目指す。女体神社の先の岩場は囲いができていて狭いので早々に退散。予定では男体山往復だったが時間がおしていたので中止。弁慶茶屋跡までは岩場が多く登ってくる人とのすれ違いで思いのほか時間がかかった。茶屋跡から筑波山神社へのルートは登る人も少なくて大木を見上げながら参道をゆっくりと下った。15時近くになっても軽装の若者が次々と登ってくる。最初は老婆心で声を掛けたが気にも留めない様子に皆呆れ、もう止めようと諦めた。
筑波山神社で一年の安全登山を祈願し、渋滞で遅れたバスにもうまく乗れて初歩き山行を無事に締めくくった。(小磯登志子)
期 日:1月5日 (日) 日帰り 快晴
参加者:L佐藤邦弘 SL前田省吾 森田隆仁 小原紀子 矢澤孝二 安瀬はる江 派田 正 松宮俊彦
宮澤恵子 助廣弘子 上野 進 黒澤寿子 峰尾欽二 鎌田文子 杉江秀明 小磯登志子
山口音子 大貫文正 松本悦榮 横川芳江 萩原克己 山本 正 若松節子 篠崎文雄
服部 健 花崎 豪 安田幸司 白石克人 玉木勝一 合計29名
コース:秦野駅9:10=御嶽神社入口バス停9:20―念仏山登山口9:56―念仏山10:24~35―聖峰分岐11:32―聖峰12:03~13:50―聖峰下山口14:11―いせはら塔の山緑地公園パークセンター―坪ノ内バス停15:21~44=伊勢原駅北口16:05
恒例の新年山行はおでん鍋を囲み、飲酒もOKだ。どこの山でもコースでもよいというわけにはいかない。歩行時間は短めで、おでん鍋を大勢で囲んで楽しめるだけのスペースが必要となる。さらにテーブルが置かれ、眺望が良ければもっと良い。また下山路はお酒が入っている人も多いので、急坂のあるコースは避けなければならない。あれこれ考えた挙句、丹沢の聖峰にし、周辺地域の名古木には棚田が広がっていて眺望も良いというので、そこから念仏山に登り、大山へと延びる南稜を歩いて、聖峰に到達する計画とした。
当日は澄み切った青空が広がるこれ以上にない最高のお天気。御嶽神社で参拝し、名古木の棚田の風景を眺めながら念仏山の裾野に続く緩やかな坂道を登って行く。冠雪の富士がデッカク迫り、圧倒される美しさだ。念仏山の取り付きは山の神の標識が立っているところ。不明瞭な踏み跡を辿ってトラバースし.、急斜面を直登すると獣除けの柵。扉を開けて進むと、お地蔵様が出迎えてくれる。念仏山山頂からは南側が開け、展望がすばらしい。箱根連山や平塚や秦野市街を一望。
電波塔のある高取山手前の急勾配の尾根を登って聖峰分岐。念仏山から約1時間を要す。ここから降ることになるが、以前、直下は急坂で道が崩れていて危ない感じがしたが、よく整備されていた。気持ちの良い明るい尾根が続き、聖峰へは少し登り返して到着。
少し先に行った健脚組がテーブルを確保し、おでん鍋の準備をしていてくれた。おでん用鍋三つがセットされる。小さい紙コップにお酒を注ぎ、今年一年の健康と安全を念じて、みんなで乾杯。三つの鍋からは湯気がモウモウ立ち、うまそうなおでんが口に運ばれた。さらに温かいホットワインも提供され、リッチな気分となる。またとない穏やかな快晴に恵まれ、聖峰からの眺望は抜群。房総半島、三浦半島、大島を望む。筑波山もうっすらと見え、相模湾は光輝き、新春を祝うにふさわしい。約二時間ゆっくりと過ごして、山頂を離れる。
下山は女坂を酔いも加わり、おしゃべりしながら和気あいあいに降る。聖峰を下山した後、標高約200mの塔の山に登る計画は取りやめ。塔の山を巻き、塔の山緑地公園パークセンターに立ち寄りる。枯れ葉が積もる山道を通って、坪ノ内交差点に出ると坪ノ内バス停はすぐ。伊勢原駅北口行のバスは1時間に一本。しばらく待たなければならなかった。
大勢のご参加とご協力、ありがとうございました。下山後の新年会も大勢で賑やかなものに。2020年の幕開けを飾る新年山行は文句なしのお天気に恵まれ、大いに盛り上がり、加えて、飛び入り参加の頼もしい新人を獲得するという快挙。今年も元気で楽しい山行を積み重ねていきたいものです。(佐藤邦弘)
期 日:1月11日(土) 日帰り 曇後晴
参加者:L安瀬はる江、SL神谷敏裕、榎本美智子、前田省吾、上野進、黒澤寿子、佐藤邦弘、小磯登志子、大貫文正、松本悦榮、横川芳江、山本正、若松節子、服部健、中村和江、安田幸司、白石克也、高木弘司 計18名
コース:吾野駅9:00~15―御嶽神社入口9:40~45ー御嶽神社本殿10:05~10―吉田山10:30~35―小床峠11:00―子の権現12:00~12:40ー竹寺13:50~14:10―小殿バス停14:50~15:12
干支山行5回目。人気の子の権現へは破線コースを選ぶ。欲張って周助山へも繋げた。電車の乗り遅れ、コースタイムの不備があり、予定通りの完歩が危ぶまれる。午後からの陽差しを期待して出発する。吾野駅からは地形図には掲載されてない線路沿いの近道をいく。先頭のSLは頼りになる歩きだ。取付きの御嶽神社は鳥居から本殿まで150mの標高差がある。分割されているが千段位の階段が続く。無心に昇り、大汗をかく。途中には東郷(平八郎)神社もあり、秋は紅葉の見所。本殿の裏からは山道が延びていた。ここから子の権現までは昭文社破線コースになる。手製の山名板や道標が各所にあり、明瞭な山道が続いていた。急登降も2、3箇所あるが、歩き易く、静かなコースだ。植林帯で展望は皆無。子の権現の一般登山道に合流すると、車や人で賑やかになる。足腰の神様に念入りにお詣りした。境内から登山道に抜ける通路には福寿草が黄金色に輝いていた。広い鞍部で大勢の登山者に混じり昼食を摂った。竹寺までは登山者が途切れなかった。登山道を外れたP629.0豆口山が気になり、有志で登頂。二等三角点の報告を受ける。竹寺では冬桜、蝋梅、福寿草と春の息吹があった。ここからは2時間半強、完歩の気持ちを押さえ、余力を残して小殿バス停に下山。せめてもと周助山への分岐地点を確認した。いつか残したコースを歩くつもりです。全員のご協力でスムーズに行動できました。(安瀬はる江)
4.高尾/北高尾山稜 G4R2 (「行きたい山」プロジェクト)
期 日:1月13日(月、祝日) 日帰り
参加者:L松宮俊彦、SL山本正 峰尾欽二 計3名
コース:高尾駅北口7:15=(バス)=八王子城址7:25~30―八王子神社(本丸跡)8:00~8:05―富士見台8:45~55―狐塚峠9:40~55-杉の丸10:20―大嵐山10:55~11:05-関場峠11:40―堂所山12:15~45―景信山13:30~55―小仏バス停14:55~15:00=(バス)=高尾駅15:25
冬晴れの陽ざしに恵まれた山行となった。JR高尾北口のバス停は沢山の人だったが、城山城址行きの登山客は我々以外には一組だった。八王子城址は北条氏の謂れの多い城だが、先を急ぐので由緒の確認はパス。一気に八王子神社まで登り、少し休憩して富士見台へ。名前の通り雪の富士がきれいに見えた。その後このコースらしい小さな上り下りを繰り返し狐塚峠、杉の丸、夕焼け分岐を右に分けて進んだ。空気は冷たいが、この時期ならでは陽光が気持ち良い。左手には、小下沢を隔てて景信山の頂上のカヤトの原が見える。大嵐山で11時になったので小休止し、登りに備えて少し腹に入れた。その後、関場峠を通過し堂所山の登りとなったが3人の足も合い一気に登った。堂所山の山頂は祝日ということもあり多くの人でにぎわっていた。ここで昼食。ここから景信山までは1時間弱だった。景信山頂ではユックリナメコ汁も味わい、予定通り小仏バス停に下山。日没の可能性も心配していたが、15時のバスに乗れて高尾駅に戻った。特に危ない箇所も危ないことも無かった。(松宮俊彦)
期 日:1月19日(日) 日帰り 晴
参加者:L佐藤邦弘 SL山本 正 派田 正 峰尾欽二 松本悦榮 山崎洋子 服部 健 中村和江
繁村純夫 安田幸司 白石克人 計11名
コース:厚木センター8:00=広沢寺温泉駐車場前8:40―二の足林道ゲート9:25―不動尻―唐沢峠11:45―唐沢川堰堤付近ー12:15~40(昼食)―石尊沢左岸尾根(ネクタイ尾根―大山北尾根合流14::25―大山山頂15:12―大山阿夫利神社下社16:30―阿夫利神社駅16:50=大山ケーブル駅16:57―大山ケーブルバス停17:30
10年以上も前になるのだろうか。大山北の枝尾根にネクタイが木に吊るしてあるということで、石尊沢左岸尾根はネクタイ尾根と呼ばれて話題になり、ネットでその山行記録がよく眼についた。その名称にもつられて、単独で行ったことがあったが、最近の記録ではネクタイはもう吊るされていないらしく、再訪を考えた。宮ヶ瀬湖の方から入ることも検討したが、ロングになり過ぎ、不動尻から唐沢峠を目指し、唐沢川に下降して尾根の末端から登る計画とした。
18日(土)の計画であったが、降雪の予報で19日に延期しての実施となった。往路のバスは終点の手前にある広沢寺温泉駐車場のところで降ろしてもらい、身支度をして出発。舗装された林道を注意しながら歩き、不動尻に向かう。山の神隧道を抜けると雪が路面を白くして、雪景色が現れた。不動尻に近づくと、雪で覆われた大山の山頂がくっきりと目に入る、
不動尻から唐沢峠までは雪は3㎝から10㎝程度か。唐沢峠にはあずまやも道標もなくなっており、谷を見渡すと積雪量が多く、唐沢川の河原に降りる道は、埋まっていて不明瞭。踏み跡があるので、それを追ったが、途中まででなくなる。後ろで呼ぶ声がして、正規のルートに戻り、唐沢川の広い河原に降り立つ。一面雪の河原で昼食とする。
大山北尾根に突き上げる石尊沢左岸尾根は積雪量の多さはそれほど感じなかったが、高度を上げ、大山北尾根が近づいてくると、積雪量は多くなり、しかも斜面の角度も増してくる。しかし尾根は広く危険を感じるということはなかった。北尾根に飛び出そうという手前で枝に吊るされている真新しいピンクのネクタイを発見。さらに少し先に色あせたネクタイもあった。
特に難儀したのは北尾根から大山山頂までの間。積雪量は大幅に増え、30㎝程度あって膝下まで脚がすっぽり雪の中に入り込みながら、歩を進めなければならない。標高差約100mのところを約40分もかかる始末。表尾根や主稜が雪をかぶって連なる雄大さに癒されながら、頑張って山頂に着く。予報どおり空は雲が多くなり、登山客もまばら。集合写真を撮り、下山を急ぐ。降路の下社に続く一般登山道は雪交じりのぬかるんだ道。歩きにくく、疲れた心身には滑って転びやすい悪路だった。(佐藤邦弘)
期 日:1月25日(土)~26日(日) 一泊二日 曇りのち晴れ・晴れ
参加者:L萩原克己、SL後藤勝弘(むさし野支部)助廣弘子、黒澤寿子、鎌田文子、山口音子、横川芳江、服部健、川瀬睦美(川崎支部) 計9名
コース:1/25 東京駅八重洲口7:20=常磐道=いわき市古殿役場前10:00―鎌倉岳登山口10:30―右回りコース―山頂10:55~11:15―左回りコース―登山口12:15=一盃山登山口13:40―音ノ岩14:20―大志広場14:25―一盃山三角点14:35―黒甫登山口15:20=常磐道=鹿狼鉱泉17:45(泊)
1/26 鹿狼鉱泉8:20=登山口8:25―右回りコース―鹿狼山山頂9:00~10―左回りコース―登山口10:00=ときわの里鬼ケ城キャンプ場11:40―東コース―山頂12:30~50―西コース―キャンプ場レストハウス13:40~14:20=常磐道=東京駅八重洲口18:20
費 用:宿泊代¥115,390+高速代¥12,960+車代¥94,000=¥222,350÷9=¥24,700
福島に入っても雪が全くないのに驚く。今回の山は、初詣登山でにぎわうという地元で人気の山々とのこと、おかげでどの山にも、ちゃんとコースの案内図があり、登山道は良く整備されていた。雪があれば、滑って困るだろうが、明るい樹林の中を歩き、長い階段や急坂をこなすと山頂となり、鎌倉岳・一盃山からは阿武隈の山々が見渡せ、鹿狼山からは太平洋が広がり、北側には雪を頂く蔵王連峰が見えていた。どの山も周回コースで1時間半から2時間で歩ける点も人気のゆえんだろう。一番面白かったのは鬼ケ城山、いわき市第二の高峰とはいえ標高は887M、葉を落として明るい雑木林が美しく、その後の笹原の急坂は息が切れたが、やがて現れた花崗岩の大岩を見れば疲れを忘れて歓声が上がった。大岩の上によじ登って記念撮影。3つの石碑のうち2つが滑り落ちていた。そこが西峰山頂で、辺りにはいかにも鬼が住んでいそうな大きな岩が点在して印象深かった。常磐道を走行中、浪江、相馬など津波と原発の影響を受けた地域を通り、路上に放射能量が表示されていたり、夕暮れなのに完全に灯りが消えて闇に沈む集落を見て、いまだ住む家を追われている方々の悲しみを思って胸が詰まった。とはいえ、良い山を選んでくれたリーダーに感謝、効率よくのぼり、阿武隈の展望とおいしい料理と温泉を楽しめた山行でした。(助廣弘子)
7.沖縄本島・慶良間諸島/大石林山・本部アルプス(安和岳~嘉津宇岳~古巣岳)・
八重岳・与那覇岳・座間味島トレッキング・阿嘉島北浜・沖縄中部地区観光
期 日: 2月3日(月)~6日(木)三泊四日 曇り、晴れ時々曇り、曇り一時小雨、晴れ。
参加者:L吉田和興、飯嶋光江、助廣弘子、SL本山まり子、杉江秀明、山口音子 計6名
費 用:海山木@5,000(夕付き)、ボヌシェール ラウー@11,000(2食)、Hサンコーラル@3,800(素泊)、
船賃@4,030、飛行機、現地交通費、各種入場料、居酒屋、合計58,000円
コース:2/3(月) 那覇空港11:20=大石林山P14:30―巨岩石林感動コース―美ら海展望コース―亜熱帯自然林コース―P16:00=民宿海山木16:30(泊)
2/4(火)与那覇岳森林公園登山口8:00―与那覇岳9:00~9:10―登山口10:10=桜の森公園(昼食)=八重岳9合目12:20―八重岳12:35―9合目12:50=今帰仁城跡13:20~14:20=古宇利島=名護川上コスモス畑=金武町伊芸コスモス畑=海中道路=平安座島=浜比嘉島17:20=オーベルジュ・ボヌシェール ラウー18:10(泊)
2/5(水)安和岳登山口9:45=美ら海水族館=沖縄蕎麦昼食=中城城跡=北中城村ひまわり畑=那覇Hサンコーラル17:10(泊)―居酒屋むとう19:00
2/6(木)那覇泊港10:00=阿嘉港11:30-阿嘉島内トレッキング(天城展望台―北浜ビーチ)-阿嘉港14:30=那覇泊港16:00=美栄橋駅=那覇空港17:00
・山らしい山は本部アルプスだけだが、登山口で小雨のため中止し、美ら海水族館へ変更した。沖縄本島最高峰の与那覇岳を始め、沖縄の山は植生が異なり珍しさがある。真冬に桜とヒマワリとコスモスを見ることも目的であったが、こちらは何れも見頃であった。
・迂闊にも慶良間諸島へ向かう高速船の確認を忘れていた。生憎2月10日までドッグ入りでお休みらしい。本山さんの機転で座間味島は諦め、フェリーでの阿嘉島トレッキングへと変更したが、思いがけずここの北浜(にしはま)ビーチが感動的に素晴らしい。ビーチを前に屋根付き展望デッキがしつらえてある。長い木製のオープンカウンターテーブルにセパレートの椅子まで備わり昼食とする。砂浜の向こうにはケラマブルーの海が広がり、奥につれミッドナイトブルーとなり、更にその向こうには慶良間の島々が展開する。弁当と言わず、出来得ればこの美しい2月の静謐な空間を肴とし、静かに杯を傾けたい。(吉田和興)
期 日 :2月6日(木)日帰り 晴
参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、安瀬はる江、横川芳江、山本正、服部健、安田幸司、支部外1 計8名
コース : 横瀬駅8:39~50―尾根取付き(秩父石灰工業脇)9:28~33―三角山(623m)10:35~40―(昼食11:33~12:00)-一般道合流点12:02―二子山雄岳12:35~40―雌岳12:50~53―岩菅山(770m)13:12~15―(兵ノ沢右岸尾根)―芦ヶ久保駅14:10~53
暖冬でこのまま春が来るのでないかと油断していた矢先の寒波襲来。秩父の山は終日冷たい北風が吹き荒れて冬を目いっぱい体感した一日だった。
横瀬駅から35分の車道歩きで尾根の取り付きに到着。階段には巡視路を示す白杭が立っている。早速の急登をひと頑張りすると、地図には記載のない岩稜帯が現れた。落石に気を付けながら慎重に登る。緩やかな場所に出ると石碑が次々と現れた。「聖徳太子」やら「八坂神社」やら「琴平神社」やらいろいろ刻まれていて面白い。そこには「古御嶽城址」の案内杭が立っていた。
植林帯を過ぎるとザレた急登が続く。木の根っこに掴まりながらずり落ちないようにと全員奮闘。やれやれで三角山に到着。小さな山名板があるだけの地味な頂上だが間近に見える武甲山が思いの外立派な姿で屹立していた。一般道に合流する手前の小ピークで風を避けて昼食。
武川岳からの一般道に出てからは一段と風が強まった感がある。風の通り道になっているコルでは体を持っていかれそうだった。フードを被っても頬が凍えそうだ。二子山の雄岳で1人のハイカーと会う。雌岳からは兵ノ沢方面に向かう。芦ヶ久保駅に向かう一般道と分かれて鞍部からそのまま尾根を登り返すと岩菅山だ。
バリエーションルートである兵ノ沢右岸尾根は踏み跡もしっかりあって明るい尾根だった。350m辺りで一般道と合流した。岩菅山から芦ヶ久保駅まで1時間程のこのルートは二子山下山にお薦めしたい。(小磯登志子)
期 日:2月12日(水) 日帰り 晴れ
参加者:Ⅼ佐藤邦弘、SL前田省吾、森田隆仁、小原紀子、派田正、宮澤恵子、助廣弘子、本山まり子、
武末範子、大貫文正、山本正、若松節子、岩田孝支、服部健、中川英子、渡部由美子、
大関史郎(支部外) 計17名
コース:JR大船駅9:15―湘南モノレール大船駅9:22=富士見町駅9:25―神明神社9:40―台峯展望地10:17―鎌倉グリーンハイツ脇公園10:54―桔梗山11:00―野村総合研究所跡地・グラウンド11:07―峯山11:30~12:00―梶原口バス停12:16―仏行寺12:31―夫婦池公園12:40―鎌倉山口13:00―広町緑地鎌倉山入口13:22―うさぎ山コース―緑地管理事務所13:41~55―湘南モノレール西鎌倉駅14:15
鎌倉三大緑地とは、台峯緑地・常盤山緑地・広町緑地を指すという。調べてみたら、支部山行として2013年10月台峯緑地、2014年9月広町緑地を歩いている。以前、ネットでは常盤山緑地の記録は少なかったと記憶しているが、最近はよく目にするようになった。だいぶ手が加えられて、歩く人が多くなったのではと考え、三つの緑地を結んでみた。
大船駅から歩いてもよいのだが、あまりモノレール(ここは懸垂式だ)に乗る機会もないので、これを利用して一つ目の駅で下車。台の住宅地を通る途中、お坊さんが大勢いて一人ひとり、人家を回り、玄関前で、お経を唱えている。円覚寺のお坊さんたちのようで、托鉢しにきているようだ。珍しい光景にビックリ。
台峰緑地の入口は山崎小学校の裏側。坂を登ると、雑木林のなかは気持ちの良い散策路が延び、歩きやすく整備されている。昨年の台風で倒木などもあったようだが、復旧していて爪跡はなかった。振り向くと富士山がくっきりとした姿を現わししている。北鎌倉女子学園のグランド付近からの富士の眺めは素晴らしく、バックにして集合写真を撮る。さらに進むと北鎌倉方面を望む180度の展望地。ベンチもあり、ゆっくりと景色を眺めながら休憩。森のなかの円覚寺の屋根が印象に残る。
常盤山緑地は葛原岡・大仏ハイキングコースが台風の影響で全面通行禁止ということで、鎌倉グリーンハイツ脇の公園から踏み跡を入る。難なく竹が茂る桔梗山113m。見落としそうな手製の山名板があった。葛原岡・大仏ハイキングコースからの道に降り、右に少し進むと、かつての野村総合研究所の旧グラウンドに飛び出す。明るく静かな空間だ。近くには1965(昭和40)年に日本初の民間シンクタンクとして生まれたという、野村総合研究所の巨大なビルが廃墟化して不気味に建っている。なぜこんな場所にと思うような違和感。 建物のそばを通り、山道を歩いて、峯山と書かれた広いピークに。ここで湘南の海を眺めながら、昼食。その後、梶原口に続く山道を進路にとり、梶原口バス停付近に出た。
笛田公園近くの仏行寺、夫婦池公園と回り、湘南の海を臨む高台の別荘地として知られた鎌倉山へ。道の両側には洒落た豪邸が立ち並び、目を飽きさせない。突き当ると広町緑地の鎌倉山入口。三つの緑地のなかで、一番広い面積を持つ。住宅に囲まれているが、森の景観が都市化した印象が薄いのがよい。大桜と書かれた標識を見る。ほどなくして分岐に出る。後でわかったが、ここを間違えて、外周コースに進まず、うさぎ山コースを進んでしまった。途中から階段が現れ、あっけない感じで、緑地管理事務所の建物の裏に降り立つ。最短コースで降りてしまったことになる。
今回は欲張って三つの緑地を歩いたが、じっくりと歩くには無理がある。別の機会に絞って歩いてみたいと思う。里山だが谷と尾根が入り組み、もっと深い鎌倉の自然を感じとることができるのではないか。ヤマザクラの大木が目立っていたので、今度は桜の頃に訪ねるのがよいかもしれない。(佐藤邦弘)
期 日:2月22日(土) 日帰り
参加者:L佐藤邦弘 SL山口音子 前田省吾 安瀬はる江 派田 正 竹田早苗 峰尾欽二 鎌田文子
大貫文正 若松節子 岩田孝支 服部 健 繁村純夫 繁村美知子 渡部由美子 計15名
コース:高尾駅北口7:30=陣馬高原下バス停8:00―鞍骨沢左岸尾根8:35―北高尾山稜縦走路合流9:12―堂所山9:30~40―底沢峠10:01―明王峠10:11~25―矢ノ音10:55~11:25―562m峰―奈良本峠―イタドリ沢ノ頭12:10―大沢ノ頭12:26―大沢ノ頭登山口13:06―JR藤野駅13:29
前日の天気予報では朝方小雨、その後は曇りということであったが、スタートするころにはやんでいるだろうと見込んで決行。定時のバスの5分前に急行の陣馬高原下行が出たので、それに乗車する。山下屋Go'sルートとは堂所山から陣馬高原下に降れる直行ルートで陣馬そば山下屋さんが整備しているようだ。
バス停の反対側の路地から入って山裾に進む。道は谷筋に付けられていて、案外はっきりしている。植林帯のなかにジグザグの道が続き、高度を上げていく。幹に取り付けられた山下屋Go'sルートの標識を見て、鞍骨沢左岸尾根にのる。この尾根は広くて明瞭で歩きやすい。最後は急な斜面となり、北高尾山稜縦走路に出た。そこには目立たない小さな山下屋Go'sルートを示す標識があった。いよいよ堂所山に向かう。笹が茂り、右側の木枝は葉っぱを落とし、明るくなって気持ちの良い道を進む。思いがけず大きな冠雪の富士が木枝の隙間から目に映り、ビックリ仰天。右の方面に眼をやると、陣馬から三頭山へと続く山なみを展望。
堂所山~底沢峠~明王峠と歩き、明王峠を相模湖方面に降って、藤野15名山の一つ矢ノ音に到着。矢ノ音には気象観測装置が置かれているのが目障りだが、北側は木々も少なく明るい。天気予報は良い方に転んで、青い空が顔を出し、陣馬山方面の山なみを望みながら腰をおろして昼食休憩。イタドリ沢ノ頭への道は落ち葉を踏んで、陽だまりの緩やかで快適な道。他のハイカーとも会わず、静かな雰囲気が漂う。分岐の道標を確認して進む。イタドリ沢ノ頭に立つ標柱には「虎杖沢の頭」という文字が書かれていた。目立たない大沢ノ頭を通過し、降っていくと送電鉄塔にぶつかる。山あいに走る中央高速道がはっきりと見える。里はもうすぐだ。ダンコウバイとアブラチャンの見分け方に話が盛り上がるなか、日野集落に降り立つ。
日野集落を抜ける手前で福寿草の群落に出合う。黄色く輝いて咲き乱れ、まさに盛り。下山のご褒美をもらったような、お得な気分を味わいながら藤野駅に着く。運よく上り電車は10分後に到着。予報に反して好天に恵まれ、早春のハイキングを楽しめた一日だった。(佐藤邦弘)
期 日:2月25日(火)~27日(木)二泊三日 曇り~雨、曇、雪
参加者:L萩原克己、SL川瀬睦美、黒澤寿子、小磯登志子、松本悦栄、支部外石渡喜一郎、後藤勝弘、林昭雄、高松千枝子 計9名
コ-ス: 25日(火)東京駅=会津若松=柳津=早戸温泉(泊)
26日(水)早戸温泉=惣山登山口7:55-613m三角点8:50~8:55-惣山10:00~10:15-前山12:00~12:15-みえるが丘12:38~12:45-沼沢山荘13:50=15:10早戸温泉(泊)
27日(木)早戸温泉10:00=東京駅(解散)
費 用:車代¥136,000、高速代15,500、宿代¥101,560、食料代13,410、まんじゅう¥1080
総計¥267,550÷9=¥29,700
25日:東北道の矢板IC~先が事故で通行止めになり、西那須野で再度東北道に入るのが1時間ほど遅れ、会津若松で食材を購入して昼になり、雨がぽつぽつ降ってきたので三坂山の登山を諦め、柳津の日本三大虚空蔵菩薩の臨済宗の円蔵寺を観光して宿に直行しました。
宿の早戸温泉つるの湯は開湯1200年の名湯です。当日は素泊なので、黒澤シェフの下、皆で協力して焼き肉パーテイをしました。料理の種類も豊富でしたので酒も進み大いに盛り上がりましたね!
26日:朝から少し霧雨が降っていましたが、惣山の沼沢湖の北側の登山口鳥居に着く頃には雨も上がり,杉の植林地を真直ぐ登って、九十九折の急登を過ぎると外輪である613m三角点に着き、木々の間からは沼沢湖が望まれ、道はアップダウンを繰り返し、山頂直下の鎖場喘ぎ登ると山頂の中継所のアンテナが見え、増々雪が深くなり一投足で展望の良い山頂に着きました。霧の中に幽玄な沼沢湖見えました。昨年のように快晴であれば、青空と雪山に映えるカルデラ湖の沼沢湖が見えるのに残念でしたね!
深い雪の中を下って行くとみえるが丘のコルに着き、少し休憩し雪もなくなりましたが、前山の登りになると雪も多くなり、ミズナラやクリの木もあり、最後の急坂を登りつめると前山の頂上でした。前山からは九十九折の滑りやすい急な道を下れば、湖畔の杉林になり、沼沢山荘前の道路に出ましたが、迎えの車との意思の疎通が悪く落ち合うのに時間が掛かりました。
今日は時間がたっぷりとあるので、夕食迄宿泊棟と併設の日帰り温泉露天風呂等で疲れを癒し、今日のメニュ-鍋料理を堪能しました。2日間で日本酒一升瓶1本、4合瓶4本他たっぷり飲みましたね!
27日:朝から湿った雪なので登山を中止にして、女性陣は雪見の露天風呂に入り温泉を満喫したのでは!
又の機会に、登り残した高森山等を雪の時期か、紅葉の季節に登りたいですね!(萩原克己)
期 日:2月26日(水) 日帰り 曇
参加者:L安瀬はる江、SL佐藤邦弘、小原紀子、前田省吾、竹田早苗、大貫文正、山本正、若松節子、服部健、中村和江、花崎豪、繁村美知子 計12名
コース:塩山駅9:55=タクシー=玉宮座禅草公園駐車場10:10~15―自生地―小倉山山頂11:05~12:15ー上条山山頂12:50―駐車場14:00~20=タクシー=塩山駅14:35~15:13 タクシー代 片道2270円/1台
花山行の一環で座禅草を選び、以前から気になっていた小倉山を計画。駐車場から100m程歩くと座禅草自生地だ。ここだけを目当に来る人が多い。そこは電気柵に囲まれ手厚く保護されていた。座禅草は幸福を呼ぶ縁起の良い花。僧侶の座禅に見立てた名前で、ダルマソウともいう。仏炎苞の中の花穂に小花をつける。仏炎苞は光沢があり、ビロード状の質感は逞しさがあった。葉は花の脇に後からでてきて、3、40cmと大きいようだ。花ことばは「沈黙の愛」「ひっそり待つ」。自らが発熱して、雪を溶かして芽吹く。悪臭も放つという。色、姿といい他に類が無い不思議な花だ。早目だったが咲き揃っていて見応えがあった。自生地から緩やかに登り、上条山への道を左に分け小倉山山頂に向かう。山頂には三階建の櫓状の展望台があった。天気の回復が遅く、待ち望む晴れ間がでなかった。南アルプスは雲の中で、塩山市街地がうっすらと見える。広い山頂には都合良くテーブルとイスもあった。寒さ対策に用意した豚汁が温まるまで待ったが、幸い風もなく、ゆっくり会食できた。昼食後は上条山へと周回した。ガスが湧いてきて幽玄になる。小倉山より標高のある上条山へは岩稜帯もあり、急登で手応えが充分にあった。SLのペースメイク良く登頂。地図上の996点と上条山の山名板があるピークが交錯していた。まだ冬枯れの小倉山、手入れの良さか整然とした綺麗な山という印象が残った。バス便が三本なので、塩山駅のレンタサイクル利用も良い。(安瀬はる江)
期 日 :3月7日(土)日帰り
参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、杉江英明、山口音子、大貫文正、山本正、中村和江、山崎洋子、赤沼隆司 計9名
コース : 玄倉9:20―646m10:02~16―玄倉野(862m)10:53―大橅ノ丸(954m)11:43~12:13―山神峠12:17―伊勢沢の頭(1177m)13:00~05―檜岳13:30~40―南東尾根分岐―寄大橋15:23~30―寄バス停16:00~45
新型ウィルス感染予防の為、不要不急の外出の自粛が叫ばれている時期ではあったが山の空気は清々しくたっぷりの汗をかいてパワーを充電した一日だった。
玄倉バス停から民家の間を抜け玄倉八幡神社の脇から尾根に取付く。植林の作業道が整備され歩き易いと思ったのは最初だけだった。稜線を外さないよう作業道から外れて856Pを目指すと伐採された樹木と枝が散乱しまくっていた。間伐材ではなく出荷できるような立派な檜が伐採され放置されていたのだ。バランスを崩さないよう丸太の上を歩いて突破。
玄倉野山頂上に山名板は無かった。伐採地獄をようやく抜けると大橅ノ丸手前の鞍部に出た。明るく広い尾根に救われる。鉄塔の立つ山神峠や伊勢沢の頭が確認できた。大橅ノ丸には林道が出来ていたが遠回りになりそうなので右側の尾根の直登を選んだが、この登りがきつかった。大橅ノ丸頂上で早めの昼食。山神峠へはひと下り。山神と水神の石碑が祠に納まっていた。かつては多くの登山者が行き来していたであろう峠はひっそりとしていた。
ここから伊勢沢の頭までの登り返しの高度差290mは踏ん張りどころと皆頑張った。伊勢沢の頭で2人のハイカーに会う。檜岳まで往復し昨年12月に登った檜岳南東尾根を下る。681mピーク辺りのミツマタの花が咲き出していた。681mピークからは遊歩道で楽勝と思っていたらまたまた伐採地獄が待ち受けていた。登山道を縦横に跨いだ樹木を潜ったり跨いだり。ようやく林道に降り立つと「樹木整備の為通行止め」と看板が出ていた。週末で作業は休みだったこともあるし、降りてきた場合はしようがないとしよう。(小磯登志子)
期 日:3月15日(日) 日帰り 曇りのち雨のち晴れ
参加者:L佐藤邦弘 SL安瀬はる江 榎本美智子 前田省吾 派田 正 助廣弘子 小磯登志子 山口音子 松本悦榮 服部 健 花崎 豪 繁村美知子 渡部由美子 計13名
コース:橋本駅北口7:55=鳥屋郵便局前バス停8:40―諏訪神社8:50―登山口―林道9:20―送電鉄塔9:28―茨菰山9:46~10:00―405m10:25―上原分岐11:21―エンナミノ頭12:06~15―柏原ノ頭12:26~12:50―平戸集落14:15―道場の福寿草群生地14:35―西門坂バス停14:50~15:42=橋本駅北口
14日に本部合同として計画されたものだが、悪天候の予報で中止とし、改めて形を支部山行に変えて翌15日に実施した。前日は真冬に戻る寒さで、バスが鳥屋に近づいてくると人家の屋根には雪が残っている。周りを囲む山も低山だが、雪で白い斑点模様。山地は降雪が多かったようだ。
鳥屋郵便局前バス停で下車すると若いお巡りさんに、仙洞寺山方面は「ハンターが入っているので気をつけて」と注意を受ける。諏訪神社に立ち寄り、「ここは谷戸 標高296米」との標柱が立つ反対側の道に入り、茨菰山の登山口へ。ぬかるんだ斜面の道は滑り、登るのにいささか苦戦。頭上には送電線が走り、振り返ると南山や遠くは高取山か。予想外に雲が多い。
送電鉄塔下を通り、高度を上げていくと警戒していたトゲのある草木が現れる。モミジイチゴというらしい。なんの変哲もない山頂。雪が少し残り、まだ取り付けて日が浅いような標識が2つあった。西に降って柏原ノ頭を目指す。はっきりとした尾根が降っている。途中、尾根が切断されている箇所もあったが、歩くには特に問題はない。ところどころ道志側が開け、山なみがこちらを向いている。空模様は悪くなり、小雨が降り出す。柏原ノ頭に続く尾根へと登り返す手前で雨具を着用し、踏ん張りどころの急勾配の斜面を登り切った。
柏原ノ頭にのびる尾根は細くなっていてアップダウンがあるので、注意しながら進む。自然林で気持ちがよい。アセビの道を通過。ダンコウバイの黄色い花が目立ち、エメラルドグリーンの宮ケ瀬湖を遠望し、気分が高揚するなか、エンナミノ頭に着く。標識が木に取り付けられているのを確認。さらに約10分を要して、柏原ノ頭に到着し、ここで昼食休憩。三角点が置かれ、植林の山頂は広い。うっすらと雪が地面に残り、木枝の間から宮ケ瀬湖が見える。
小雨も止み、下山路は降るだけ。倒木が邪魔をしている箇所や崩れかけている箇所もあったが、順調に降り、舗装道路に出るとすぐに平戸集落。青空が覗き、のどかな集落にはハナモモが咲き、春の気分が漂う。バス道路を横切り、道場の私有地に咲く福寿草の見学に立ち寄るが、今年の開花は早かったのか、黄色く咲いたいっぱいの福寿草は目にすることはできず、すでにほとんど咲き終わったということか。少し寂しい気持ちで西門坂バス停に向かう。バスの時刻まで約50分待ち。バス停そばにはコンビニがあり、外にはテーブルがそろっている。どっしりとした仙洞寺山を望む格好の休憩場所で談笑し、山行の余韻を楽しんだ。(佐藤邦弘)
15.秩父/大ドッケの福寿草~行きたい山プロジェクト・花山行 G4R2
期 日 :3月18日(水)日帰り 晴
参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、黒澤寿子、佐藤邦弘、山口音子、中村和江、葛西克世(支部外)
計7名
コース : 西武秩父駅8:10=タクシー=渓流荘前8:36~40―二俣10:00~10―福寿草群生地11:42~12:25―稜線(1360m)12:45―独標13:07―大ドッケ13:13―鉄塔14:25~40―地蔵峠14:50―渓流荘前15:05~10=タクシー=西武秩父駅 *ジャンボタクシー代 7160×2
2013年は雨で中止。2014年は大雪の影響で峠尾根から大ドッケのピストンに変更。そして3度目の計画でようやく福寿草の群生地にたどり着くことができた。
14日に降雪があり稜線は20cmの積雪という情報を確認。福寿草が雪の下に埋まっていることも杞憂であったが、一番の心配は二俣までのトラバース道である。沢筋や稜線の雪はそれほど問題ないが、トラバース道の凍結は厄介だ。しかしこの日は朝から気温が上がり、谷を覗いた時点で心配は杞憂であったとひとまず安堵した。
トラバース道のガレ場はロープも張られていたが慎重に通過。二俣で一休みする。群生地は左沢の上部にあるのだが、左沢の取付きを覗くと小滝が連続している。一度来ている中村さんの助言があり右沢の左岸の踏み跡をたどった。10mほど上流に向かうと踏み跡は沢に降りていた。石伝いに徒渉して中間尾根に乗り左俣に降り立つことができた。
台風の影響だろうか倒木が目立つ。水流は900m辺りで伏流になった。葉を落とした樹々に囲まれた谷は更に開けて渓畔林が育っていた。1150m辺りで上流の斜面を見ると一帯が何となく黄色く見える。そこが群生地だった。
思っていたよりも規模の大きな群落に驚く。日の当たる群生地の雪は融け去り一面の福寿草が太陽に向かって花開いていた。その花の大きさと色の鮮やかさに感嘆。昼食を摂りながらゆっくり鑑賞する。登山者は4名いた。
さて大ドッケに向かう。黒土の急斜面をズルズルしながら稜線に上がる。積雪は10~15cm程。急な下りもあったのでアイゼンを装着。峠尾根は最初だけ急な下りだがそれ以降は緩やかな尾根が続く。眺めの良い鉄塔で大休止。予定よりもかなりいいペースで歩けたので全体に余裕のある山行になった。(小磯登志子)
期 日:3月19日(木)~20日(金、祝日) 一泊二日
参加者:L松宮俊彦、SL繁村純夫、神谷敏裕 計3名
費 用:高速代片道約8千円、くろがね小屋7千円、奥岳の湯600円
コース1日目:橋本駅南口6:30=(圏央道・東北道)=安達太良高原スキー場(登山口)11:05~30―勢至平の分岐13:20~30―くろがね小屋14:15(泊)
2日目:くろがね小屋7:30―岩碑―くろがね小屋8:00―勢至平の分岐8:35安達太良高原スキー場登山口9:40―奥岳の湯(一浴予定)10:00~10:40=(東北道・圏央道)=淵野辺駅16:30
1日目快晴、2日目強風予報の中、出発。特に渋滞もなく進み、途中の高速道からも安達太良山の特徴ある山頂が見えてきたが雪は少なそう。スキー場は今年はもうクローズしていた。雪が少ないうえに暖かい陽気のため雪がグスグスで滑るので、10分程行ってアイゼンを装着。勢至平までは樹林帯の中を登る。途中でカモシカを見たりした。勢至平は風が強いことで知られるが今日は全くの無風。安達太良山への分岐を過ぎてから、光り輝いている安達太良山山頂がよく見えた。2時を過ぎ硫黄の匂いがしてきたと思ったら小屋に到着。今日の泊り客は20人程、夕食は恒例のカレーのみ。ここのお風呂は、湯量も豊富でとても気持ちが良い。
2日目、昨晩夜中までは無風で星も見えていたようなのだが、未明から予報通りに強風が吹き始め温度も下がってきた。朝起きたら雪も降っており、外は吹雪のような状況。何とか山頂に向かうべく完全装備で歩き始めたが、足下は昨日のグスグス雪とは一変し氷状態か新しい雪が積もっている。山頂に向かうパーティーは他にはおらずトレースもよく分からないし、雪で視界はなくなるし、何度も耐風姿勢を取らなければならないし、10分程登って撤退することにした。撤退を決めてからは、せっかく来たんだからと小屋が見える範囲で急傾斜を登ったり耐風訓練をしたりして楽しんだ。小屋から勢至平に向かう数百メートルは、細い道をトラバースせねばならずところどころ吹き溜まりもあるので慎重に歩いた。勢至平に出てからは、風は強いものの危ないところは無いので、雪の感触を楽しみながら登山口まで一気に下った。下山口にある奥岳の湯は見晴らしの良い露天風呂が印象的だった。帰りの高速道路でもずっと強風が吹いており、運転を慎重にしながら帰路についた。全体として、登頂はできなかったが、冬山ならではの訓練等の雪遊びが出来て楽しかった。
(登頂か雪遊びか)天気予報で1日目快晴、2日目強風かつ雪の場合、どのような行動が可能か?登頂と雪遊びのどちらを優先するか?登頂優先であれば、1日目に一気に山頂まで登ってしまいくろがね温泉に降りることも不可能では無かったと思う。その場合車の出発時間を早め、10時半頃には登山口を歩き始めるようにすることと、雪崩の情報をしっかり掴む(数日前雪が降りここ数日暖かい日が続いていた。山頂付近は樹林が無し。結果的には雪も少なく、それは無かったが)ことが必要だったろう。ただ今回は、山自体は冬以外であれば比較的簡単に登れるのでそこまではしなかった。(松宮俊彦)
期 日:3月25日(水) 日帰り 晴れ
参加者:L佐藤邦弘 SL竹田早苗 森田隆仁 小原紀子 榎本美智子 前田省吾 派田 正 宮澤恵子
助廣弘子 黒澤寿子 武末範子 山口音子 大貫文正 服部 健 中川英子 白石克人
渡部由美子 大関史郎(支部外) 岩崎正子(支部外) 計 19名
コース:成瀬駅9:30―成瀬中央橋9:41―南第二小学校―成瀬山吹緑地10:00~15―東雲寺10:25―成瀬杉山神社―恩田川―高瀬橋11:04―三蔵寺橋11:13―かしの木山自然公園11:30~12:00―三井住友海上グランド横―昭和薬科大学前大通り―成瀬山緑地13:10―昭和薬科大学入口バス停13:19
当初の予定は3月30日であったが、今年は異常な暖冬で東京の桜の開花予想は15日頃という記録的に早く、桜の花が散ってしまっては花見も台無しということで、前倒しで25日に計画を変更する。5年ぐらい前だろうか、恩田川の両岸に約400本だというソメイヨシノが咲く光景を見たとき、身近な場所にこんな素晴らしい桜の名所があったことに驚き、知らなかったことを悔やんだ。今回、恩田川の桜を一番の目的において、この周辺の自然とウォーキングが楽しめそうなルートを組み合わせてみた。
成瀬駅から歩いて恩田川に架かる成瀬中央橋へ。両岸は桜並木で埋まっている。右岸と左岸では開花の進み具合が異なっている。5分咲きから7分咲きといったところか。南第二小学校のところから、いっとき恩田川を離れ、高台の成瀬尾根に向かい、成瀬山吹緑地と呼ぶ展望地にのぼる。丹沢の山なみの背後に富士山の白い頭部がはっきりと見える。南アルプスの北岳が見えるという声も。今日は眺望がよくきいて、町田市景観賞に選ばれたことに納得。しばらく展望を楽しんで、坂道を降って東雲寺に立ち寄る。桜の見ごろはこれからだったが、境内の紅白の花モモが鮮やかで、西洋シャクナゲなど、色とりどりのお花に包まれたお寺だった。
再び桜が咲く恩田川沿いに戻り、上流に向かってウキウキ気分で歩く。川面が桜を引き立たせている感じだ。高瀬橋のところで両岸の桜並木は終わる。桜は満開の一歩手前といったところだったが、お天気もよく、十分に桜を楽しんだ。さらに上流の三蔵寺橋のところで右折。恩田川に別れを告げ、かしの木山自然公園を目指して高台へ。高台は眺めがよい。新田義貞が馬の鞍をかけた松があったというちっぽけな鞍掛の松公園脇を通り、かしの木山自然公園に到着。日当たりのよい場所に座り、ゆっくりと昼食。その後、雑木林や竹林の広い園内を気持ちの良い気分を味わいながら周回。シュンランが咲いていた。
かしの木山自然公園から昭和薬科大の西側に散策路に適した歩道を歩く。丹沢や町田市街が望め、眼を下にやると保険会社のレンガ色のグラウンドが広がる。直進すれば、玉川学園前駅に通じているようだが、回るようにして昭和薬科大の東側の大通りに。まっすぐに延びた道路の両脇には長い桜並木が続く。車や人も少なく、桜を見るには穴場か。やがて昭和薬科大バス停にぶつかる。バス停の裏手が小高い雑木林の成瀬山緑地。緑の地が住宅地へと急激に変貌するなかで、なんとか残された貴重な自然という雰囲気が伝わってくる。この小さな里山を最後にし、今日のウォーキングを終えることにした。(佐藤邦弘)
期 日:7月15日(水) 日帰り 曇り
参加者:L佐藤邦弘 SL竹田早苗 森田隆仁 小原紀子 安瀬はる江 助廣弘子 峰尾欽二 大貫文正
若松節子 服部 健 花崎 豪 中川英子 安田幸司 計13名
コース:相原駅8:30―青木家屋敷―中ヶ谷戸―七国峠入口9:08―ビューポイント9:40―七国峠10:02出羽三山供養塔10:03―大日如来堂10:12~20――真米の山道10:31―開都―相原中央公園10:57~11:30―長福寺12::05― 諏訪神社12:24―相原駅12:32
コロナ禍による山行中止期間が解除となり、4ヶ月ぶりの支部山行となる。雨は止んでいるが、いつ降ってきてもおかしくないどんよりとした空。駅の東口から歩きだす。ひときわ目立つ青木家屋敷の前を通り、田園風景の中ヶ谷戸を歩き、住宅地の急坂を上がっていくと視界は広がり、橋本方面の街並みや丹沢を一望。電波塔が建つ森を通り抜けて、七国峠入口に向かう。
里山とは思えない山深い森のなかへ進むと、町田と八王子の境界となる尾根道が続いている。雨に濡れた濃い緑の森はみずみずしい。足を滑らせないように注意して歩く。八王子側は新しい家並みが迫っている。幼稚園やマンモス保育園が接していて、子供たちの弾む声が響いてくる。ビューポイントと呼ぶ展望地に立ち寄り、七国峠を目指して気持ちのよい山道を進むと、七国峠と記された道標。そこは峠というには特に風情が感じられないありふれた場所。少し先が出羽三山供養塔。ここは趣があっていかにも古道らしい雰囲気。斜面に山道が延びていて、上がり切った先の平坦な広い所には大日如来堂。傍らに関七州見晴台跡の石碑が建つ。付近の三角点を確認する。
ここから降って分岐を左へ。舗装道路を渡って、真米の山道へと入り、開都の谷戸から尾根に上がる。山道は相原中央公園の前に降っている。公園のなかにはテーブルがたくさん並び、おあつらえ向きの場所でゆっくりと昼食。広い山地を利用して造られた公園はいくつも散策路が設けられているので、今少し山道を歩いて楽しむことに。
公園のそばの眺望の良い高台に建つ長福寺を訪ねる。山門や文殊堂に彫り物があり、町田市の指定文化財に指定されているだけあって、見応えがある。その後、相原駅に向かう途中、諏訪神社に寄り、参拝して今日の山行は締めくくる。ここで弱い雨が降り出したが、駅まで5、6分の距離。終わってみれば、お天気はもってくれて、気温は上がらず、予想外に満足できるお気軽ハイキングとなった。(佐藤邦弘)
期 日: 9月22日(火・祝) 日帰り 晴れ
参加者:L佐藤邦弘 SL竹田早苗 森田隆仁 小原紀子 榎本美智子 宮澤恵子 助廣弘子 武末範子 山口音子 若松節子 服部 健 花崎 豪 中川英子 安田幸司 計14名
コース:新松田駅9:10=苅野駐在所前バス停9:37―足柄神社9:48―東山バス停10:50―彼岸花群生地11:00~15―矢倉沢関所跡11:21―農産物直売所11:29―矢倉沢公民館11:35~12:00―北沢橋12:06―ペンションまつが入口12:10―21世紀の森分岐12:13―金太郎自然園―もみじ山東屋12:34~45―矢倉岳分岐12:54―白山神社13:03―矢倉沢公民館13:17~42―見晴台13:51~14:20―東山バス停=14::21~31=新松田駅15::05
下車したバス停は苅野駐在所前。駐在所が置かれているとは、いかにも山間部の地域らしい。道路を渡ると足柄神社入口、足柄古道入口の道標があり、迷うことはない。丸いお椀のような形をした矢倉岳が目の前にそびえ、空は青く、絶好のハイキング日和。ウキウキした気分で坂道を登っていく。ミカン畑が目立つ小高い丘。箱根の山やまと丹沢の山やまに囲まれ、眼を下にやると緑色の茶畑や点在する農家の屋根が目に映る。南足柄の総鎮守として大切にされているという足柄神社に着く。立派な社殿は廊下でつながれていて一回りして見学。思い描くような里山風景が広がるのどかな道をいく。足柄隧道の上を越え、道標に従って、森のなかに続く道に入る。あたりは暗くなり、一人で歩くには怖そうな雰囲気に変わる。森の出口にはイノシシ除けの門扉があった。
東山バス停に降りて向こう側に渡り、旅籠通りと呼ぶ道に進む。ここは昔、旅館が並んでいたため、そう呼ばれているようだ。ほどなくして彼岸花の群生地があるというので、左からくる道へ。右側下の田んぼに咲く真っ赤な彼岸花が目にとびこむ。田んぼに続く細い道を伝わって降りると、真っ赤に染まる彼岸花が咲き乱れ、背後にどっしりとして立つ矢倉岳の姿。今日のハイライトで思わず歓声があがった。
民家の敷地内に標柱と石碑がある矢倉沢関所跡を通り、農産物直売所に向かう。営業中という旗は立っていたが、あいにくお休み。公民館の外のベンチを使わしてもらい昼食をとった後、矢倉岳東側の山麓を歩く。「矢倉沢里山さんぽコース」と呼ばれ、ところどころに標識もあり、ウォーキングコースとして整備されていることがうかがわれる。21世紀の森分岐を見送り、さらに高度を上げていくと、矢倉沢の集落を見下ろす場所にでる。金太郎自然園の横を通り、川を渡り、さらに進むともみじ山の登り口。高台に東屋があり、端正な山容の大山を遠望。その後、白山神社へと降りる周回コースで公民館に戻る。
バスに乗る時刻までまだ1時間以上もある。公民館のベンチで時間をつぶし、東山バス停近くの三角点のある見晴台でさらに時間調整。青かった空も少し前から怪しい曇り空に。バスは時刻表通りにやってきて新松田駅に出た。(佐藤邦弘)
期 日:9月26日(土) 曇り 日帰り
参加者:L佐藤邦弘 SL矢澤孝二 澤田治之 派田正 松宮俊彦 助廣弘子 上野進 黒澤寿子
峰尾欽二 杉江秀明 堤理恵子 小磯登志子 大貫文正 横川芳江 山本正 安田幸司
計16名
コース:東武日光駅9:45=赤沼バス停10:52―赤沼車庫バス停10:53~11:25=西ノ湖入口バス停11:53―外山沢川の川べり(昼食)11:55~12:19―あざみ橋12:20―柳沢川に架かる吊り橋12:31―対岸の宿堂坊山への踏み地点12:32~44―柳沢川に架かる吊り橋(戻る)―千手の森遊歩道入口12:45―千手ヶ浜13:20―千手ヶ浜桟橋13:27~40―熊窪13:55―栃窪14:15―赤岩14:30―菖蒲ヶ浜15:14~15:50―菖蒲遊覧船発着場バス停16:00~14=東武日光駅17:05
9月26日は支部の仲間はもちろんのこと、多くの山友達から慕われていた宮島陽子さんの一周忌。どんよりとした曇り空の下であったが、幸い歩行中は心配した雨は落ちることもなく、奥深い千手の森から中禅寺湖北岸のルートを歩き、生前の宮島さんを偲んだ。ルートも終わりに近づいたころ、湖畔の菖蒲ヶ浜に降り、ささやかな追悼のセレモニーとして、小さな壇らしきものをセットし、微笑む遺影を飾り、黙祷・献花を捧げ、会津の日本酒で献杯。最後に参加者の1人一人が一本ずつ献花を手に持ち、静かに水を湛える湖に投げ入れて、惜しくも中禅寺湖で逝った宮島さんの冥福を祈った。
赤沼車庫から低公害バスに乗り、西ノ湖入口バス停で下車。時刻はすでに12時近くで外山沢川の川べりで昼食をとる。目の前のあざみ橋を渡り、林道を行く。赤岩の滝分岐を過ぎるとまもなくして西ノ湖への赤い吊り橋が前方に。宮島さんは丸沼高原スキー場から栃木百名山・群馬百名山の一つである錫ヶ岳に登頂。その後南下して宿堂坊山を越え、降って千手ヶ原~千手ヶ浜と歩き、中禅寺湖北岸ルートで山友達が待つ竜頭ノ滝駐車場を目指したが、夜の暗闇のなかで、誤って中禅寺湖に転落したと聞く。宿堂坊山からどういうルートを辿って千手ヶ原に到達したのかはっきりとしないが、下山地点の一つと考えられる柳沢川に架かるこの吊り橋を渡ってすぐ右側のところに踏み跡を確認する。そこは広くて平坦な草むらだった。道に迷い、千手ヶ原付近に着いたときには陽が暮れかかっているころだったろうか。疲労困憊していただろうが、ホッとした気分になったに違いない。
少し戻って、なんとも気持ちのよい森の中を抜ける千手の森遊歩道を歩き、千手ヶ浜に出ると美しい中禅寺湖が広がる。その背後には大きな男体山が雲のなかにそびえて絶景だ。桟橋のところを横切り、9月18日まで整備工事のため、通行止めになっていた中禅寺湖北岸のコースへと入る。白く大きな文字で「転落危険個所足もとに注意」と書かれた標識が目にとまる。湖に落ちないようにところどころロープが張られていたりするが、注意を怠れば、転落事故につながる細い山道。中善寺湖を望む遊歩道というには、危険に満ちている。熊窪、栃窪を通過し、上り道を行くと標柱が立つ赤岩。眺望に恵まれ、ミツバツツジが見事な場所だという。安全確保のため付近は新しい木の階段がきちんと設置されている。転落した可能性のある場所の一つということで、しばらく立ち止まり、注意して辺りを見回す。階段最上部から下を覗くと、手向けられて間もないお花がひっそりと岩の地面に置かれてあった。(佐藤邦弘)
西ノ湖に続く林道 |
柳沢川に架かる吊り橋 |
宿堂坊山への踏み跡 |
千手ヶ原遊歩道を行く |
千手ヶ浜に到着 |
赤岩地点のりっぱな階段 |
赤岩に立つ標柱 |
赤岩を過ぎて |
菖蒲ヶ浜に降りる |
追悼セレモニー後、献花を湖に投げる |
21.奥武蔵/伊豆ヶ岳Vルート
期 日 : 10月21日(水) 晴
参加者 : L小磯登志子、鎌田文子、杉江秀明、白石克人 計4名
コース :西吾野駅8:30―森坂峠8:56―南東尾根取付き・観音堂9:30―愛宕社10:07―伊豆ヶ岳11:40~12:10―東尾根―花桐諏訪神社14:20―西吾野駅15:18
当初の計画は東尾根を登り、五輪山東尾根から峰の山を経て下山する予定だった。しかしこの尾根が私有地を通る為通行禁止になっていることを数日前に知り、急遽コース変更。伊豆ヶ岳南東尾根を登り東尾根を下ることにした。
下草の繁った森坂峠を越えて下山予定の琴平神社を確認しながら南東尾根の取付きに向かう。観音堂の脇からの登りはかなり急で手を使って登る。100m程で一つ目のピークに立つ。尾根ははっきりしていて踏み跡もしっかりついていた。大岩もあったが巻きはしっかりしていた。730mまでくると岩場が大きく立ちはだかっている。直登はせず右の踏み跡を辿ると下山予定の東尾根に合流した。伊豆ヶ岳頂上から賑やかな人の声が聞こえてきたが、ここから頂上までの直登は岩混じりでロープに掴まってよじ登るようだ。ここも無理せず左に巻いて進み一般道から頂上に向かった。
下山は先ほどの南東尾根との合流地点まで戻り東尾根に入る。東尾根は登りに取れば難しくないが、下るとなると枝尾根が多いので慎重にコンパスを確認する必要がある。なのにリーダーがコンパスを忘れてしまったのはまずかった。案の定670mでコースアウトし登り返す。さらに630mの先で花桐方面に向かう尾根に入ってしまった。足攣りの方がいたのでここでまた100mの登り返しは無理と判断。花桐に降りる尾根も人が入っているようで踏み跡もはっきりしており等高線も緩めだったのでそのまま下ることにした。諏訪神社からはひたすらの林道歩きで西吾野駅に戻った。東尾根を楽しみにされていたKさんには申し訳ないことをしてしまった。(小磯登志子)
22.大菩薩/源次郎岳~上日川峠
期 日:10月25日(日) 日帰り 快晴
参加者:L佐藤邦弘 SL杉江秀明 榎本美智子 助廣弘子 堤 理恵子 山口音子 松本悦榮 横川芳江 服部健 白石克人 計10名
コース:JR甲斐大和駅9:50=嵯峨塩鉱泉バス停10:10―林道10:42―林道11:00―三俣分岐点11:27―源次郎岳11:47~12:22(昼食)―三俣分岐点11:40―下日川峠13:05―ゲート13:07―NTT電波塔13::19―中日川峠14:07―上日川峠15:00=甲斐大和駅15:55
甲斐大和駅に着いて改札を出るとバスに乗るハイカーであふれ、長蛇の列。若い男女が目立ち、近年、登山が若い層に受け入れられていることを再確認する。空は雲一つなく澄み渡り、これ以上にない秋晴れ。いつになったら乗れるのか、バス会社の係員に尋ねると、バス7台を運行させているので、今しばらくお待ちくださいとのこと。我々グループはバラバラに乗ることになったが、私の乗ったバスは予定時刻よりちょうど30分遅れであった。
源次郎岳への登山口は下車した嵯峨塩鉱泉バス停の真向いの山側。付けられた階段を登ると結構な急斜面。はっきとりした山道ではないが、よく見ると目印のテープ付けられていて、その方向に進む。まもなくして進む尾根ははっきりしてきて左を向くと、くっきりとした富士の姿。紅葉も陽に輝いている。源次郎岳山頂からの眺望に期待が膨らむ。二つ目の林道にぶつかると牛奥峠登山口。色づいた森のなかをウキウキした気分で登っていく。
三俣分岐点(上日川峠分岐)から源次郎岳へのルートは痩せた尾根。それも降っている。周りの紅葉や景色に見とれていると危険なので意識して注意を集中。最後は鞍部から上りとなって広々とした明るい山頂に出た。抜けるような青空と柔らかい陽射し。その下で昼食。富士や南アルプス、八ヶ岳、金峰などの眺望を満喫し、来た尾根を三俣分岐点まで戻り、上日川峠に向かう。
上日川峠に延びる尾根は起伏がとても緩やかな尾根。マイナールートということで、確かにりっぱな道標はないが、要所には手作りのものがある。すれ違ったハイカーは二人程度。あの朝の駅前で列をなしていたものすごい数のハイカーたちはどこに消えたのか。行き先はたぶん大菩薩嶺なのだろう。まさに対照的で得した気分が湧いてくる。下日川峠、中日川峠と呼ぶ峠は峠らしい雰囲気がなく不明瞭。下には笹が広がるカラマツの林。お天気と相まって爽快な気分最高潮。ときどき目を見張るようなブナの大木。青い水面の大菩薩湖を見る。砥山はパスして巻くとまもなくして林道が現れ、上日川峠近くの駐車場付近に出た。
上日川峠到着時刻はちょうど15時。3台のバスが停車していた。我々は係員の指示に従い、運よく3台目のバスに乗り込む。お天気、紅葉、静かな尾根と三拍子そろい、大満足した秋の一日であった。(佐藤邦弘)
23.中央線沿線/要害山(新入会員歓迎山行)
期 日:10月31日(日) 日帰り 快晴
参加者:L佐藤邦弘、SL助廣弘子、高木弘司(新入会員)、矢澤孝二、派田正、松宮俊彦、峰尾欽二、杉江秀明、小磯登志子、松本悦栄、横川芳江、神谷敏裕、神谷友子、
山本正、若松節子、服部健、赤沼隆司、中川英子、白石克人、安田幸司、原道子(お試し参加) 計21名
コース:J上野原駅8:33―尾続バス停8:56―尾続山9:50―実成山10:25―コヤシロ山10:36―風の神様11:07―登下分岐11:28―要害山山頂11:34~13:00―
山神社13:18―新井バス停13:50~14:12=上野原駅
2年ぶりの新入会員歓迎山行はどこまでも青空が広がる秋晴れのもと、今年仲間に加わった高木弘司さん(他の3人の歓迎対象の方は事情があって不参加)をお迎えし、上野原の要害山山頂で恒例のおもてなしキノコいっぱいキノコ汁をつくり、食べ、新旧交歓して、歓迎山行にふさわしく大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。大勢のご参加、ご協力本当にありがとうございました。
リーダー役として計画、準備を進めていた竹田さんが思わぬ膝のケガで、山に登るのは無理という事態となり、急きょ佐藤がリーダー役に代わるハプニング。ケガを押して竹田さんにキノコ汁の材料を上野原駅のバス乗り場まで運んでもらい、準備は万端。バスは臨時便の関係で少し遅れて発車した。尾続バス停で下車し、高木さんとお試し参加の原さんを紹介して出発。尾続山~コヤシロ山~要害山と歩く馬蹄形のようなルートで、上野原市おすすめのコースだ。後ろを振り向くと聖武連山が目に。登って行くと尾続山やコヤシロ山からは絵のような富士山の絶景。ところどころ伐採されて明るく、眺望が利くうれしいルート。コヤシロ山からは痩せた尾根が現れ、岩場やロープの張られた箇所も。慎重に歩き、広い山頂の要害山に。
要害山の山頂にはすでに先着のハイカーが何人かいて昼食を摂っていた。キノコ汁を作って食べる広いスペースを探し、山頂から南側の少し下がった平坦なところに陣取る。眺めも抜群だ。大鍋二つをセット。その後の女性たちの手際よさはいつもながら驚くばかり。11種類ものキノコを入れた味噌味のおもてなしキノコ汁はあっというまに湯気をたてて出来上がる。先ずは本日の二人のゲストに振舞われ、そして代わるがわる各自持参のお椀に移され、口に運ばれた。奥深くおいしいキノコ汁に誰もが納得の笑顔だ。
食べ終わった後は山頂に集合して写真に納まり、二人のゲストにキノコ汁の感想を述べてもらう。広く開けた山頂は陽射しが強い。計画よりは1時間以上早いが、13時に下山することに。無事順調に降り、バスの本数が多い、新井バス停まで歩き、上野原駅行バスに乗った。(佐藤邦弘)
※以下、キノコ汁に使用された11種類のキノコ名を記載し、記録に留めておきたい。
1雪国まいたけ、2まいたけ、3椎茸4ぶなぴー(白)、5たもぎ茸(黄色)、6アワビ茸、7えのき茸、8茶えのき茸、9ぶなしめじ、10えりんぎ茸、11霜降りひらたけ
24.隠岐ノ島/島後・島前
期 日:11月4日(水)~7日(土)前夜発三泊四日 晴・晴・晴・小雨後晴
参加者:L萩原克己、SL堤理恵子、助廣弘子、黒澤寿子、杉江秀明、山口音子、松本悦江、横川芳江、若松節子(支部外)後藤勝弘、平林寛治、杉森富子 計12名
コース:
3日(火)秦野20:50=(貸し切りバス)=
4日(水)米子7:00七類港9:00=(フェリー)=島後・西郷港11:25=(レンタカー)13:00 =佐々木家住宅・久保呂海岸・浄土ケ浦海岸・トカゲ岩・白島崎遊歩道・かぶら杉・隠岐国分寺=17:30アイランドしまじ(泊)
5日(木)宿7:45=(レンタカー)=玉若酢命神社と八百杉・都万の船小屋・油井の池・福浦海水浴場・深浦の滝・尾白鼻遊歩道・久見海岸(ローソク岩)・伊勢命神社・あごなし地蔵・水若酢神社・隠岐郷土館・五箇創生館・姿沢牛突き場・隠岐国分寺・黒木御所跡=西郷港16:35=(フェリー)=中ノ島・菱浦港17:06=マリンポートホテル(泊)
6日(金)宿9:40=(観光タクシー)=隠岐神社・金光寺山・明屋海岸=菱浦港12:15=(フェリー)=知夫里島・来居港12:57=(レンタカー)=赤ハゲ山・赤壁=来居港15:00~15:51=(フェリー)=西ノ島・別府港16:35=隠岐シーサイドホテル鶴丸(泊)
7日(土)宿9:00=(観光タクシー)=赤尾展望所・国賀海岸・由良比女神社・焼火神社=別府港13:00~15:45=(フェリー)=七類港17:55=(バス)=米子空港18:30~20:55=ANN¬=羽田空港22:15
費 用:
3日 チャ-タ-バス代¥130,000、高速料金¥31,360
4日 フェリ-代¥39,600、隠岐レンタリ-ス-代¥35,000、
アイランドしまじ宿泊代¥130,000Goto→¥8,450×12名=¥103,800
5日 マリンポ-トホテル宿泊代9,900×12名=¥118,800、夕食:みくら¥3,000×12名=¥47,050
レンタカ-ガソリン代2日間 ¥5,837
6日 隠岐海士交通(2時間観光)¥30,200、知夫村観光タクシ-¥レンタカ-3台¥16,620
隠岐シ-サイドホテル鶴丸 ¥105,840
7日 鏡谷観光タクシ- ¥36,400 総計費用¥700,507÷12名=¥58,377(一人当)
今年初めから計画があり、コロナ禍でこのような状況になるとは思ってもいなかった。おまけに台風19号の爪痕が各地に残っていて、予定していた大満寺山には登れないことになったが、なかなか行けない島だからキャンセルする人は少なかった。そもそも隠岐ノ島という島があるわけではなくて、大きい島後(どうご)と中ノ島、西ノ島、知夫里(ちぶり)島の3つを島前(どうぜん)といい、4つを合わせて隠岐ノ島という。(ほかに無人島が180もある)そんなことも知らなかったから、観るもの聞くものすべて新鮮で感動的だった。この地域は火山の噴火と隆起、崩壊、沈下によって600万年前にできており、地球太古の営みを目で見ることができる。そういう自然の美しさに加えて、歴史的には高貴な方々が島流しされたおかげで由緒ある神社が多数あり、見どころがいっぱいだ。
おまけに魚がおいしい。牛馬の放牧が大切な産業で隠岐牛もおいしい。レンタカーの運転、会計、チケット用意、観光タクシーとの打合わせ等、メンバーの皆さんが率先して協力したおかげで、効率的な楽しい観光旅行となった。トカゲ岩の山登りが唯一の山行だったが、おおいに満足の旅となりました。(助廣弘子)
25.丹波高地・城崎/長老ケ岳、東床尾山~西床尾山、来日岳~大師山
期 日:11月10日(火)~12日(木)二泊三日、曇り、曇り、晴れ時々曇り
参加者:L吉田和興、助廣弘子、SL本山まり子、杉江秀明、堤理恵子 計5名
費 用:和田山/群鶴亭@9,152(蟹コース)、城崎温泉:喜楽@11,726(通常料理コース)、何れもGoToトラベルで35%引き。レンタカー代17,100円の内14,000円は地域クーポンで支払い、タクシーレンタカー等、現地交
通費@2,522。他に全員で11,000円の地域クーポン。
コース:
11/10(火)京都8:40=森林公園分岐駐車場10:10―森林公園管理棟―四阿―長老ケ岳12:30~13:00―廃道下山ルート―公園分岐P14:45=群鶴亭16:15(泊)
11/11(水)和田山7:15=不動滝登山口駐車地7:45―糸井の大桂8:00―東床尾山9:00~9:15―西床尾山10:30―不動滝駐車場11:30=出石(昼食&観光)12:30~15:00=喜楽16:00(泊)
11/12(木) 喜楽8:15=タクシー=来日岳登山口8:45―来日岳10:10―紅葉平―大師山12:00~12:30―温泉寺12:50―鴻の湯(一浴)―喜楽駐車場13:50=京都16:40
・山の紅葉は今がベスト。狙いの松葉ガニ、群鶴亭の蟹フルコース@14,080は値段からして期待以上。城崎温泉の喜楽で冷凍カニが出たが、前日との違いは歴然。旨味が無い。
・城崎温泉の外湯7湯、湯巡り客でごった返し、人気の御所の湯は入場制限をしていた。
・長老ケ岳下山ルートでは、近畿自然歩道の曲がりくねった舗装道を避け、831mピークからの短縮登山道を選ぶも直に跡形も無くなり、1時間近い斜面の藪漕ぎを余儀なくされた。
・東床尾山を早めに切り上げ、知名度は低いが旧城下町の出石(いずし)訪れ、出石蕎麦と町歩きを楽しんだ。平日にも拘わらず多くの観光客が訪れていた。(吉田和興)
26.富士周辺/三つ峠東稜
期 日 : 11月14日(土)日帰り 晴
参加者 : L小磯登志子、松宮俊彦、大貫文正、神谷敏裕、山本正、赤沼隆司、安田幸司 計7名
コース : 三つ峠駅8:06―ふれあいセンター先堰堤8:35ー1080m9:47―1312m10:45―1370m11:00―1390m(昼食)11-30~11:50―頂上13:35~14:00―達磨石15:45―三つ峠駅16:50
快晴の青空に富士が映える朝、女子1名の編成に少々気後れしたが歩きだせば心は未踏の尾根に飛んでいく。今日はKさんにトップをお願いし私は最後尾を行く。ふれあいセンターを過ぎて一石川沿いに進むと真新しい堰堤が出来ていた。そこから先で伏流となった一石川を渡り左岸の仕事道を拾いながら登る。赤松の多い尾根は緩やかで850m辺りから右手の尾根に進路を変えると尾根筋にもしっかりとした踏み跡が続いていた。
1080mで左に向きが変わると植林から雑木林になったが徐々に岩混じりのザレた急登になってきた。1312m直下でテープを追って離れたメンバーがいることに気づき慌てたが直登コースに誘導し無事合流。1312mを過ぎると痩せ尾根になると左下が屛風岩だった。岩と灌木の混じった痩せ尾根を慎重に一人ずつ登っていたのだが1370m辺りで突如足攣りの訴えがあり暫く休んで様子を見ることにした。
そこから頂上までは標高差400m、更に急な登りも幾つかある。20分ほど休んだが回復状況は完全ではないし本人も急な登りには不安がある様子だ。他のメンバーは体調に問題はない。残念だが今回はパーティを分けることを決断。サブのKさんなら問題なくリーダーをお任せできるので5名は予定通り頂上を目指してもらうことにし、私が下山者に付き添うことにした。その場所で昼食を摂りながらゆっくり休む。暖かい日差しがありがたい。
1時間ほど休んだ後、すぐ使えるようにロープを用意してゆっくりと下山開始。足に力を入れて踏ん張ると攣りが始まるようで休み休みだったが無事岩場を通過してやっと一息入れることができた。樹林帯に入ってからは徐々に回復。スタート口の堰堤に降り立った頃、別れたパーティから頂上に着いたとのメールが入りようやく安堵することができた。時間があるので達磨石まで迎えに行き15:45頂上組と無事合流。 (小磯登志子)
27.鈴鹿/池木屋山・御池岳
期 日:11月14日(土)~15日(日)前夜発一泊二日 快晴
参加者:L萩原克己、SL後藤勝弘(支部外)、黒澤寿子、山口音子、横川芳江、岩井初江(支部外)、三石美佐江(支部外) 計7名
コ一ス:
13日 秦野駅=秦野中井IC=大宮大台IC=
14日 宮ノ谷林道終点7:20-フェンスゲ-ト8:10-コブシ平9:18-ヘリポ-ト10:13-霧降山10:56-池小屋山12:17~12:35-コブシ平13:45-フェンスゲ-ト14:43-宮の谷登山口15:47
=四日市東横イン18:00(泊)
15日 東横イン7:05=鞍掛峠登山口8:07-鈴北岳10:22-御池岳10:45-鈴北岳11:35-鞍掛峠登山口12:23=四日市IC=町田18:00
費 用:マイクロバス代¥130,000-¥10,000キャンセル代+¥4,290宿代×8人+食事代¥19,723+高速代¥20,060=¥194,103÷7≒¥27,730(一人当たり)
14日:
宮ノ谷林道の終点の登山口に沢コ一スは最近滑落事故が多く、9月には頂上付近で行方不明も出ていて安全を考えて尾根コ一スを取ることにしました。
登山口は林道終点から20メ-トル手前から756m峰の杣道に入り、九十九折に登って行くと鹿柵があり、超えて行くと伐採跡地のモノレ一ル伝いに喘ぎながら登ると視界が開け、今度は樹林帯に入り、尾根伝いに登ればコブシ平に着き、1,222mヘリポ-トを経て展望の開けた霧降山に着き、二重山稜の尾根を下ると池小屋山の由来となる池に着き、そこから一投足で台高山地の中心地の静寂な池小屋山に着きました。
頂上には単独行の若者が一人いるだけでした。
昨年、高見山~明神岳縦走しましたが、又明神岳~テントを担いで縦走してきた単独行者にも会いましたが、他に会った登山者は3人だけの、山麓からその姿を眺めることさえ出来ない孤高の奥深い山でした。出来たら今度は渓谷の美しい高滝・猫滝に抜けるスリリングな沢コ一スを登ってみたいです。
15日:
鞍掛峠の登山口に着いてみると、前日とは打って変って駐車場はマイカ-で一杯でした。しかしもう皆さんは先に登っているので、スタ-トは鈴北岳近くまではほとんど人に会わない静けさでした。
途中からは遥か彼方に地肌の出た藤原岳が見える開けた稜線で、鈴北岳頂上には何人かいて、池小屋山とは対照的で、御池岳までは大小多くの池を経て樹林帯を登ると頂上でした。頂上には多くの人がいて、中には関西100名山?の完登を祝っていた関西のグル-プがいて何とも賑やかな山頂でした。
天気に恵まれた対照的な2日間の山でした。(萩原克己)
28.道志/デン笠~大丸~川合峠
期 日:11月21日(土) 日帰り 快晴
参加者:L佐藤邦弘 SL大貫文正 榎本美智子 矢澤孝二 松宮俊彦 峰尾欽二 杉江秀明 若松節子 服部 健 白石克人 計10名
コース:JR上野原駅8:37―一古沢バス停8:58―登山口9:19―№158鉄塔9:53―桜井峠10:01-金ピラ山10:47―デン笠山11:18~50―金山峠11:58―林道12:31―大丸12:45―御座敷の松13:16―川合峠14:17―JR四方津駅14:50
雨が降らない日が続いている。青く澄み渡る空は文句なしのハイキング日和。無生野行のバスは10人ぐらいが座れる小さなバス。我々10人は全員座席を確保。臨時便がでるというアナウンスで立っていた他の乗客は次々に降りて、後続バスに乗り換えた。
一古沢バス停で下車するとのどかな山村風景が広がり、これから登る尖った山容の金ピラ山が見える。北に向かって緩やかな坂道を上がっていくと獣除けの門扉。開けて進むと神社に出会う。この裏あたらから入ればいいかなと適当に山に延びている道に入ったが行き止まり。矢澤さんがすばやく先回りして道標のある登り口を確認。そこは尾根がはっきりと延びている場所だった。巡視路らしい階段がある。別の尾根道に行かないように気をつけながら進む。陽に輝いて紅葉が美しい。送電鉄塔のところを数回通過。158号鉄塔の場所は明るく開けて、送電線が目障りだが、眼下に秋山の集落と道志山塊を望む。傍らに石仏が佇む。先に進むと桜井峠。ここから陽当たりのよいフェンス沿いを歩き、金ピラ山に続く道に。
金ピラ山はきついぞ!という声に一息入れて登り始める。ローブも2、3ヶ所設置されている。落ち葉が地面を覆い、足もとは滑りやすい。滑落の危険を感じる場所もあって、緊張を強いられながら山頂にたどり着く。山頂には壊れて形をとどめない祠が置かれてあった。金ピラ山からデン笠へ向かう途中、大岩が道を塞ぐ箇所があったが、左側を巻いてクリアー。ホッとする。
紅葉を楽しみながら行くと、樹木が伐採されて視界が広がるピークにでる。ほんの少し進むとデン笠の標識。樹木に覆われていて視界なし。戻ってさっきの展望の利く場所で腰をおろして昼食。北は高尾・陣馬の山なみ。反対側は丹沢や道志の山なみだ。陽射しがたっぷりで眠気がでてきたころ、山頂を離れる。尾根は広くなり、金山峠を通過し、新しくつくられたような林道が現れ、方向を確認しながら、舗装されたりっぱな林道にぶつかる。林道を横切り、大丸に到着。ここは高柄山への分岐でもある。川合峠を指す道標に従う。再び林道に出て、真向かいの山道に入るとすぐに川合峠への道標があり、道を確認して進む。
今日、唯一富士山を拝むことができた武田信玄の言い伝えがある座敷の松で一休み。落ち葉が深く積もり、ふかふかとなった緩やかな道が続く。途中、崩落壊気味のトラバース道を越え、川合峠に。柿の実が半端でない人家を目にしながら、桂川に架かる橋を渡り、無事四方津駅に。電車はほどなくして到着。新型コロナウイルス感染者数増大のニュースを耳におとなしく帰路についた。(佐藤邦弘)
29.津久井湖周辺/名手橋~評議原
期 日:11月25日(水) 日帰り 小雨後曇
参加者:L佐藤邦弘 SL山本正 小原紀子 榎本美智子 宮澤恵子 大貫文正 若松節子 服部 健
計8名
コース:橋本駅北口9:15=尾崎記念館バス停9:53―名手橋10:17―三井水源林登山口10:40―西山峠11:34―三沢峠12:00~30―榎窪山12:34―野鳥観察休憩所分岐12:39
―雌龍籠山山頂13:12―牡龍籠山13:39―航空神社13:45―展望台13:49―金刀比羅宮13:56―評議原14:10~20―金刀比羅宮参道入口15:01―円林寺前バス停15:10
久しぶりに生憎の空で寒い。バスを降りると「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄の生家跡に造られたという尾崎記念館の近く。なかでトイレを借りて出発。記念館の脇から名手橋に続く道を行く。住宅地を抜けると茶畑が現れ、原っぱのような空間。小雨はほぼ止んだが、正面の南高尾の山はガスっている。進んで行くと左下に津久井湖に架かる名手橋が視界に。青みがかった緑色の吊り橋。静かな湖面と周囲の木々が色づき、吊り橋とよく調和して落ち着いた山里風景。この橋を渡り、名手集落の裏から南高尾山稜の西山峠へと向かった。
ベンチが置かれ、休憩場所に恰好の三沢峠で昼食。榎窪山を越えるとすぐに道標があり、戻るような感じで城山発電所近くの雌龍籠山を目指す。途中、加藤武雄文学碑の標識を見たが、立ち寄らずに通過。雌龍籠山の登り口には標識は見当たらなかったが、踏み跡があり、追って行くと尾根で、さほどの苦労もなく頂上に着く。狭い頂上。木に山名板が取り付けられていた。長居する場所ではなく、すぐに往路を戻り、向かい側の北に位置する牡龍籠山へ。
石段を登って行くと、あっけなく牡龍籠山山頂。雌龍籠山とは違い、山頂付近から歩きやすい平坦な尾根が延び、少し離れて航空神社。降っていくと展望台が整備されていて、橋本や八王子などの街を一望。金刀比羅宮から恐ろしいほどの急で長い階段を降りて尾根道に入ると、ほどなくして評議原。モミジの木々が赤い色の葉を付けて一帯を明るく染めている。下の地面は散った赤いモミジの落ち葉が絨毯のように広がってまた美しい。ベンチもあり、しばらく観賞。陽が射していない曇天が悔やまれるが、期待していた通り、紅葉が見られたことに今回の見どころとして満足することに。
評議原から小松城址の案内板が立つ場所を通り、起伏が少なく、気持ちのよい雑木林のなかの山道は穴川に架かった小さな橋を渡ると車道に飛び出して終わった。橋の脇の大きな石柱には「龍籠山金刀比羅宮参道口」と書かれていた。帰路の円林寺前バス停はここから10分程度。境川を渡り、コンクリートの団地を抜け、町田街道に出てすぐのところにあった。(佐藤邦弘)
30.相模湖北部/矢ノ音南尾根~孫山東尾根(本部合同)
期 日:12月5日(土) 日帰り 曇
参加者:L1佐藤邦弘 L2矢澤孝二 SL上野進 SL小磯登志子 SL大貫文正 SL山本正 SL若松節子 SL赤沼隆司
榎本美智子 峰尾欽二 鎌田文子 松本悦榮 服部健 白石克人 以上支部計14名
その他支部外 計16名 総計30名
コース:JR相模湖駅9:22―貝沢徒渉9:39―与瀬宿一里塚9:50―大久保山10:26―テシロ10:57―矢ノ音山頂11:18~50―大平小屋12:10―孫山12:28―
小原分岐12:41―448m地点12:58―小原分岐13:08―354m地点13:24―徒渉13:46―小原の郷13:55
本部合同の山行ということで、大勢の参加が予定されていたため、事前に第1と第2の二つのグループに分け、第2は矢澤さんにリーダー役をお願いし、それぞれ3人にサブリーダー役を引き受けてもらうことに。連日、コロナウイルス感染拡大が伝えられて世の中穏やかではない。お天気は曇を見込んでいたが、小雨が降る寒い悪条件のなか集合。参加者及びどちらのグループに所属するか確認して出発。
幸いにして雨はほぼ止んでいる。線路際の細い道を長い列をなして歩く。中央高速の下をくぐると、ほどなくして貝沢が流れる徒渉点。小磯さんが先に沢の状況を偵察に行ってくれる。木橋は架かっていないが、水が少なく全員無事徒渉。山道に上がって少し進むと南が開け、広場に古びた与瀬宿一里塚の標柱が立つ。すぐそばに尾根の末端。はじめは藪っぽいが、高度を上げると道がはっきりとしてくる。結構な急斜面が続く。約30分で大久保山山頂に。木に山名板を見る。北の方向にひたすら登るとテシロという峰、その先に露岩が道を塞ぐが、容易に乗り越える。矢ノ音の山頂が見えてくると急勾配となり、つかまるところを探しながら登り切った。明るい矢ノ音山頂で昼食。
縦走路から少しはずれた548mの孫山は山名板も見当たらず、眺望ゼロの地味な山。ここから孫山東尾根コースが始まる。分岐の要所に小原方面を示す私製の道標があり、薄い踏み跡と枝尾根に引き込まれないように注意して歩く。開けて展望の利くところはなく、単独で歩くには心細くなる雰囲気。雨が落ちてきそうな曇天が気になる。448m地点を通過。広い尾根が延びて間違いやすい地点に道標あり。354m付近に手書きの道標。右に見落としそうな小道。細いジグザグのトラバース道を落ち葉や杭に気を付けながら、慎重に降る。沢沿いの末端部に出て、沢を渡ると林道。中央高速の下を行くと相模原市立の小原の郷。ここを本日の山行の解散地点とした。今にも泣き出しそうな空もなんとかもってくれて、足並みもそろい、計画通のコースを無事歩けたことに安堵。たくさんのご参加ご協力ありがとうございました。(佐藤邦弘)
期 日 : 12月9日(水)日帰り くもり
参加者 : L小磯登志子、松本悦栄、山本正 計3名
コース : 奥多摩駅8:05=バス=奥多摩湖バス停8:25―水久保沢橋9:05~10―(清八新道)―804m 9:40―水窪山10:17~27―月夜見第2駐車場11:05―月夜見山(昼食)11:15~38
―風張峠12:10―浅間尾根分岐12:50―御林山13:15~35―仲の平バス停14:20
曇り空の寒々しい朝だったが風は無く穏やかな一日だった。奥多摩湖岸道を40分程歩くと清八新道登山口に着いた。道標があった。ジグザグの急登を頑張って尾根に上がると幅広い防火帯だった。一面の落ち葉に覆われた雰囲気の明るい尾根にテンションも上がる。見上げるような急登もあったが1時間程で稜線に上がった。水窪山と山名板があり一休み。
水窪山から先は一般道だ。巻いては面白くないので小さなピークもすべて直登。月夜見第2駐車場には車が一台も止まっていなかった。車道を少し歩くと月夜見山への道標があった。山頂で昼食後、左に車道を見下ろしながら風張峠に向かう。風張峠から登り返すと三頭山方面との分岐があり1249mからは昭文社の破線を進む。
この破線のルートは一番神経を使った。落ち葉の積もった傾斜の急なトラバース道がずっと続き、一部崩落部分もあったりで慎重に通過した。ここは大人数での通過は見合わせた方が良さそうだ。
右に車道を見下ろすようになると程なく車道に降り立った。浅間尾根の入口が車道の向こう側に続いていた。ここからは道もぐっと良くなり御林山では大休止。バス停には椅子もあり陽だまりでバスを待った。(小磯登志子)
期 日:12月16日(水) 日帰り 快晴
参加者:L佐藤邦弘 SL宮澤恵子 森田隆仁 小原紀子 助廣弘子 本山まり子 大貫文正 若松節子
服部 健 花崎 豪 中川英子 原 道子 計12名
コース:町田バスセンター8:58=神学校前バス停9:29―万松寺谷戸10:09―小野路城址10:28~36―見晴らし広場10:45―浅間神社11:10―東谷戸11:23―道路11:33
―奈良ばい谷戸・炭焼き小屋11:52~12:25―神明谷戸12:55―五反田谷戸13:07―白山谷戸入口13:30―白山谷戸出口13:50―円福寺14:00―並木バス停14:07
2016年1月に支部山行として、小山田の鶴見川源流から歩き始め、図師・小野路の谷戸を歩いている。雪が降って間もないときで、雪が残る谷戸の写真がホームページに載っている。今回は初冬の12月に図師・小野路の特徴を示す、奥深い谷戸にしぼり込んで歩くことにした。
神学校前バス停で下車。すぐに急坂を歩いて野津田高校や野津田公園がある小高い丘陵に上がる。大通りを渡り、登り返して小道に入る。ここからが実質的なスタート地点。小さな切通しを抜け、右に曲がる。坂道を降って行くと広大な「万松寺谷戸」が現れる。冬晴れの抜けるような青空。紅葉が残る雑木林に囲まれた谷戸は落ち着き払って、まさに癒しの自然空間だ。谷戸の奥から尾根を伝わって上がると小野路城址。近くの保育園の子どもたちだろうか、野外活動を楽しんでいた。見晴らし広場で一休みした後、谷戸につくられた畑を見ながら浅間神社へ。町田市で最も標高が高い所にある神社だと言う。空に向かって突き出た丹沢の山なみがきれいであった。
浅間神社近くの見落としそうな山道を降って「東谷戸」の最奥部にでる。以前と比べ、笹薮はきれいに刈られて道を作っている。奥行のある谷戸。人家の塀のそばにゴザが敷かれ、たくさんの白い大根が立て掛けられて干されている光景に出合う。車道を歩いて次は「奈良ばい谷戸」へ。ボランティア団体が谷戸の保全活動に取り組んでいるようで、草を燃やす煙が立ち、大勢の人が働いていた。炭焼き小屋のところで昼食。出来上がった竹炭をわけてもらう恩恵を受ける。手入れがなされた美しい里山景観を堪能。
四つ目の谷戸は「神明谷戸」。小野路城址のそばから尾根道を歩き、神明谷戸のため池付近に降り立つ計画であったが、道を間違え、別の場所の人家のところに降りてしまい、一旦車道に出て歩く。神明谷戸の入口となる人家の脇道に入り込むと、大きな道が谷戸の奥に延びている。案内板がある。ため池の近くから尾根に続く道に進み、尾根を越えて、五つ目の「五反田谷戸」へ。五反田谷戸のため池のところにある一本のヤマザクラはよく知られているようだ。古木で春になると見事な花を咲かせるので一見の価値あり。
さらに尾根を越えて最後となる六つ目の「白山谷戸」へ。近郊の丘陵地とは思えない山深い雰囲気が漂い、落ち葉がたっぷりと積もる気持ち良い山道。目印のない道を降って行くと白山谷戸の奥部。奥深くひっそりとして静かな白山谷戸を歩き、自然が残る町田市の図師・小野路を代表する六つの谷戸めぐりを終えた。(佐藤邦弘)
期 日:12月19日(土) 日帰り 曇時々晴れ
参加者 : L矢澤孝二、森田隆仁、小原紀子、榎本美智子、派田正、松宮俊彦、宮澤恵子、助廣弘子、
佐藤邦弘、杉江秀明、大貫文正、神谷敏裕、神谷友子、山本正、若松節子、服部健、花崎豪、白石克人 計18名
コース:横浜7:25=三浦海岸8:24~50=松輪9:05~10-剱崎灯台9:50~10:00-慈雲寺(三浦毘沙門天)11:40~45-毘沙門港(昼食)11:20~55-
盗人狩と宮川港の中間石畳13:30~55-宮川町14:15~33=三崎港(魚市場)14:45~15:10=三崎口15:30~36=横浜16:23
今年の忘年山行はコロナ禍のため宿泊は止め、日帰りの海岸歩きとした。
三浦海岸駅からのバスを松輪で降りると、辺りは一面の大根畑。しかし風が強い。道路を下りていくと間口の漁港に出て、海岸沿いの歩道が始まる。明日葉や野生の大根も脇に生えており、クコの赤い実を口に入れると、甘苦い風味が何とも言えない味だった。坂を上がると剱崎の灯台。明治4年に建てられた、歴史のある灯台だ。目の前の海の向こうには房総半島の山々が近く、右には大島。そして遠く真鶴半島の三ツ石が霞んで見えていた。
再び海岸に下りる。波打ち際の岩礁にルートが付いている。広い石畳も波に削られた数々の突起が無数に行く手を阻み、断崖の通過ではへつる処もある。特に波に侵食され、谷のようになった岩の溝には、折からの強風で、海水が勢いよく入り込んだり引いたり。タイミングを測って、足を濡らさないように、滑らないように注意して通過する。今日の満潮は明け方だったので、この時間なら半分以上は引き潮だと思っていたけれど、思いのほか波がかぶっていた。山行計画はR1だったが、今日のこのルートだったら、少なくともR2に該当だね、とは参加者からの声。確かにそのとおり、首都圏自然歩道だけれども、結構レベルの高いコースだと思う。また、トイレも少ないので(毘沙門港、宮川漁港のみ)、これから歩く時はそれも念頭に必要だ。
岬をまわり込んで江奈湾沿いの道路に出て、しばらくは車道歩き。大根の作業所や、道端にも切り干し大根や沢庵が干してあった。一度海から離れ、上り坂になって、再び一面の大根畑。もうほとんど収穫できるくらいの大きさだ。お正月向けの準備だろうか。下りになると左手に三浦七福神のひとつ、慈雲寺の毘沙門が、名残の公孫樹の黄色に映えていた。そしてその先の広場には、たくさんの大根の山。置き方から見て、どうも廃棄されたもののようだ。太くて立派なものも多い。豊作で値崩れしての対策かもしれないが、少し複雑な心境だった。
毘沙門漁港から遊歩道に入った処で、風を避けながら手早くの昼食。その先の盗人狩という名前が付いた海岸は、高い断崖に波の浸食が深く切り込んで、確かに入り込んだら逃げ場のないお手上げの場所だ。その横には洞窟もあった。行く手に城ケ島が近づいて来る。もう岩礁の道も終わり近く、風の当たらない石畳で大休止。みんなでのんびりと海を眺めていた。
宮川漁港で道路に上がると、バス停まではあとわずか。バスでいったん三崎漁港の魚市場に寄り、新鮮な鮪を調達したりしてから三崎口駅へ向かったのだった。(矢澤孝二)