1.秦野/頭高山 (新年山行)

期 日:1月6日(土) 日帰り 快晴

参加者:L神谷敏裕、SL矢澤孝二、若松節子、大槻章夫、峰尾欽二、森田隆仁、神谷友子、北原 好、大貫文正、服部 健、高木弘司、萩原克己、横川芳江、助廣弘子、宮澤恵子、竹田早苗、安瀬はる江、有田公也、黒澤寿子、瀧沢正明、堤理恵子、白石克人、本山まり子、小原紀子、松本悦榮、小磯登志子、鎌田文子、岩井初江(お試し)計28名

コース:秦野駅8:05-8:25白笹稲荷8:35-9:00震生湖9:10-10:00栃窪10:10-11:30頭高山(ずっこうやま 新年会)13:10-若竹の泉-14:30渋沢駅

費 用:小田急線町田駅起点(町田~秦野)\390、(渋沢~町田)\430

サブをお願いしていたYさんが脚を怪我され急遽不参加となったが、わざわざ干し柿とバーナーを駅まで届けてくださった。Yさんのお見送りで駅を出発。路地に入るとすぐに今泉明水桜公園の脇を通過する。秦野市内はいたるところで湧き水が湧いている。暫く歩くと白笹稲荷の赤い大きな鳥居が目に飛び込んでくる。ここで暫し脱ぎタイム。
稲荷を過ぎるとなだらかな渋沢丘陵への登りとなる。丘陵からは眼下に秦野の街並み、後方には大山や塔ノ岳など丹沢の山々がドンとそびえる。正面には雪を被った富士山を望みながら歩を進める。気温が高く、歩くと汗ばむほど。
尾根から少し外れて坂を下ると震生湖。名前の通り関東大震災でできた湖。静かなたたずまいで釣り糸を垂れている人が何人もいる。暫く休憩後、再び渋沢丘陵に上がる。車道から山道に入って暫く行くと、左側に光に輝く相模湾が見える。
渋沢丘陵が終わり栃窪まで下りる。再度坂を登っていくとようやく頭高山。山頂には東屋があり、各自が持ち寄った具材で恒例のおでん鍋をつくる。今年は多数の参加があり3つの鍋を囲んだ。今年の安全山行を祈念し全員で乾杯した。久しぶりに支部山行に参加されたメンバーもいて、道中を含め色々な話で盛り上がる。
帰路は頭高山から渋沢駅に向かって下山。途中、コンコンと水が湧く「若竹の泉」で喉を潤す。駅には再度坂を上がるが、各自自分のペースで歩き、渋沢駅前で解散した。
大人数ではありましたが、皆さんが自主的に動いてくださりなんとか終了することができました。ご協力ありがとうございました。 (神谷敏裕)


渋沢丘陵を歩く

富士山に
向かって歩く

静かに佇む震生湖

震生湖に
沿って歩く

安全登山を願って乾杯!

暖かな日和です

明るい山頂での
ひと時

食後の談笑

山頂で全員集合

頭高山から下山


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2.飯能/龍(りゅう)崖山(がいさん)(246m)~柏木山(303m)  (干支山行)

期 日:1月14日(日) 日帰り

参加者:L安瀬はる江、SL森田隆仁、SL鎌田文子、SL若松節子、榎本美智子、助廣弘子、黒澤寿子、大貫文正、横川芳江、服部健、中村和江、大槻章夫、金子盛次、清水佐基子 計14名

コース:飯能、東飯能駅9:00~03=バス=永田大杉バス停9:15~30-八耳堂9:40~45-龍崖山山頂10:00~15-燧山10:30-龍崖山公園11:00~10-赤根が峠11:35-柏木山山頂12:00~40-茜自然広場13:05-吾妻峡遊歩道入口13:25-中平河原13:45~50-飯能駅14:25

9回目の干支山行。7年前に登り手頃な山なので選択。地図を広げると近くにはこの他にりゅうがい山、龍谷山もある。龍崖山は要害がなまって付いた名で、大河原城跡でもあり、飯能まちづくり推進協議会が管理している。前夜の雪に一抹の不安があったが、当日は終始穏やかな日和だった。
永田大杉バス停後方右手から入間川に下り、ドレミファ橋をリズミカルに渡り、登り返して車道を横断すると聖徳太子が祀られているという八耳堂に。庭の池には薄氷がはっていた。そこから龍崖山山頂へ長い急な階段を20分程登る。展望が開け富士山や都心のビル群にスカイツリーも確認できた。竹筒の望遠鏡で武甲山等、山座同定できる。地元では人気の山でコースも豊富。この日も大勢の登山者に出会った。
山頂からはアップダウンを繰り返し、所々積雪を見て龍崖山公園に下りた。入口には手彫りの龍の門柱が建つ。赤根が峠を過ぎ、ゴルフ場のフェンス沿いに登ると柏木山山頂。様々なベンチとテーブルがあり、開放感溢れる大展望を前に昼食を摂る。山頂の趣向を凝らした道標等、手作りの品々も印象的だった。
車道から入間川に下りる所で一株の蝋梅に歩が止まる。稀に見る大木で、株元から花付き良く満開だった。余裕があったので吾妻峡遊歩道から飯能駅まで歩く。川原の遊歩道は岩稜帯もあり、兎岩・電車渕など景観も良い。飯能町の裏参道通りは薬師堂、地蔵尊が建ち、いっとき、古を偲んだ。
三名にSLをお願いして、森田さんを先頭に楽(らく)して歩くペースをご披露頂きました。皆様と干支山行をご一緒でき、辰年の一年に大いに期待がもてました。(安瀬はる江)


ドレミファ橋

龍崖山頂への
階段を登る

龍崖山山頂

柏木山山頂

吾妻峡遊歩道


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3.湘南/高麗山~湘南平

期 日 : 1月26日(金)日帰り  晴

参加者: L榎本美智子、SL武末範子、小原紀子、助廣弘子、大貫文正、若松節子、服部健、大槻章夫、瀧沢正明、中村博雄、山崎好子(お試し参加)、佐藤マリ子(ゲスト)  計12名

コース : JR大磯駅10:00-旧東海道-高来神社10:50~11:00-高麗山11:30~40-八俵山11:45-浅間山12:00-湘南平12:20-13:10-揚谷寺谷戸-大磯駅14:00解散

JR大磯駅に10時集合 コースの確認をしてからサブのTさんにトップを歩いてもらい平塚へ向かう線路伝いを行く。ガードをくぐると旧東海道へ続く道と揚谷寺谷戸へ行く二股に出るのでそのまま線路伝いを行く。旧東海道は松並木が続きそれらしい風情を感じる。高来神社へ行く前に日本画家の堀文子氏が伐採される計画のホルトの木を私財を投げ打って守ったという大木のホルトの木を見る。住宅の中に堂々とした威厳のある大木で今では大磯の文化財となっている。
そこから高来神社は10分もかからない。高来神社は高麗神社とも呼ばれていたが日本の朝鮮支配により高来神社と改称された。高来神社の後ろに女坂、男坂と分かれているが女坂を登る。歩きやすい山道をゆっくり進み湘南の海が木々の間から光って見える。高麗山までは30分の登りだが展望のない広場になっている。高麗山は626年朝鮮より渡来した人々が住み着いた所でもある。高麗山から八俵山は下りが続くが以前滑落事故があったので慎重に歩く。八俵山から湘南平はゆったりした散歩道で水仙の群落が目を楽しませてくれた。
浅間山の一等三角点を確認し湘南平へ向かう。湘南平は雲一つない青空に富士山がクッキリ湘南のキラキラ輝く海に大島が確認できた。間近に迫ってくるトンビに気をつけながら昼食、暖かいので充分景色を堪能する時間をとった。下りは 古墳時代の横穴郡の揚谷寺谷戸を見学し住宅地を通り抜けながら大磯駅に向かった。大磯駅14時に着き解散した。
今回高齢のKさんが最後まで歩けるか不安があったが皆さんの温かいサポートでペースを合わせたりして一緒にゴールできて良かった。気心しれた支部山行ならではと思う。湘南平は低山としては歩きやすく展望も魅力あるハイキングコースなので湘南平パート2をいつか検討したい。(榎本美智子)  


高麗山山頂

湘南平頂上

浅間山1等三角点

揚谷寺谷戸横穴群(古墳時代)

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4.会津/美女峠みち

期 日:1月27日(土)~28日(日)一泊二日 小雪

参加者:L萩原克己、矢澤孝二、松宮俊彦、飯嶋光江、堤理恵子、神谷敏裕、後藤勝弘(支部外) 計6名

コース:北千住駅11:12=会津田島駅14:08~20=昭和温泉15:15(しらかば荘泊)~8:25=美女峠入口(袴沢口)8:30~45-610㍍地点11:00~05-美女峠入口(袴沢口)12:00~15=しらかば荘12:20~13:20=会津田島駅14:10~15:00=北千住18:02

費 用:昭和温泉しらかば荘(一泊二食 送迎付き)15,400円-3,000(昭和村キャンペーン)+150(入湯税)
=12,550円

亡くなった宮島さんが以前毎年実施されていた、雪の南会津の低山歩き。今年はHリーダーが、平家の落人伝説の残る、美女峠から俎倉山を計画していただいた。
東武特急リバティで着いた会津田島駅から送迎バスで昭和温泉に向かうと、一気に辺りの雪が増えて行く。
今宵の昭和温泉は一軒宿で、透明なお湯が肌に優しい。夕食も会津牛や地元の野菜など盛りだくさんだった。
翌朝も小雪模様。雲も低いが処どころ青空が見えて日が射しているのは、雪国ならではの風景だろう。朝食後、宿の車で登山口へ。国道端に美女峠入口(袴沢口)との標識は建っているが、雪の上にルートは見当たらない。まず道路の脇に積み上げられた雪の壁を登るのがひと苦労。各々ワカンを着けて出発する。
美女峠への道は古い林道が続いているので、その切り開きを追って行けば良いのだが、始めから膝までのラッセル。沢沿いの道は緩やかだけれど、すぐに息が上がる。順々にトップを交代しながら進んで行くが遅々としてはかどらず、時間だけが過ぎて行く。ちらちら降る雪に日が当たると、ダイヤモンドダストのような輝きだ。
結局、当初の目的だった俎倉山、美女峠はおろか、その手前の尾根までも届かずに時間切れ、引き返すことにする。
さすがに下りは早く、登山口に戻ってから温泉で汗を流し、帰途についたのだった。(矢澤孝二)

ワカン装着で
四苦八苦

勇んで出発

徐々に雪が
深くなる

降雪の中で
全員集合

美女峠に届かず
撤退

麓に向けて下る

雪遊びでご満悦

無事に下山


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5.藤野/日連(ひづれ)アルプス

期 日:2月10日(土)日帰り  晴れ

参加者:L榎本美智子、SL杉江秀明、大槻章夫、伊藤有子、瀧沢正明、中村博雄、清水佐基子  計7名

コース:JR藤野駅9:25-金剛山入口9:45-金剛山頂上10:25-峰山10:40-八坂山10:55-杉峠11:10-鉢岡山11:40-杉峠12:20-日連山12:30-13:10宝山13:20-日連神社14:05-藤野駅14:40 解散

5日前に降った雪が藤野駅ホームに残っていて同じ神奈川県で降雪量が違うのか山に入るのに少し不安になった。藤野駅から7人でスタートした。日連大橋に出るまでは車の往来が多いのに歩道がないという甲州街道の20号線、日連大橋に出るとホッとしながら眼前に日連アルプスの全景が待ち構えていた。金剛山入口には鳥居があり親切に杖が沢山置かれていた。頂上まではジグザグの急登が続く。途中テーブルがあり衣類の調整や水分補給をした。頂上近くになると雪の量も多くなり凍って足の置き場に緊張を強いられた。内心アイゼンを装着すれば良かったかと甘く見てしまった事を反省した。無事に金剛山頂上で一息入れる。テーブル2台ありゆっくり休めた。そこから峰山は縦走のなかで1番の展望台で生藤山から権現山 扇山 三頭山 大室山 遙かかなたに農鳥岳も見えるようだ。うっすら雪をまとった山々が連なる。更に足を伸ばし八坂山へ峰山分岐に戻り杉峠に向かう。杉峠から鉢岡山は途中集落を抜け頂上手前には雪がある。武田軍の峰火台跡と言っても表示の木が立っていた。電波施設もある。杉峠に戻りそこから日連山へ登りテーブル1台ありそこで昼食、展望も良く暖かいのでゆっくり過ごした。そこから宝山もテーブル1台あり展望も良い。ベンチの下に3等三角点がありなかなか気づきにくい。宝山からの下りは急でロープ2本が左右につけられ幸い雪が無かったのでスムーズに下れた。樹林帯にも雪が残り竹や木が倒れたのをまたぎながら日連神社へ古風であるが歴史を感じさせる神社だった。無事に縦走できたことへの感謝を込めてお参りした。日連大橋を渡り藤野駅で解散した。400m余りの山々だったが雪があったおかげで緊張しながらも少し雪山気分を味わえた日連アルプスだった。アップダウンも多く変化に富み何よりこの時期は展望が素晴らしいので葉が茂る前に歩くのがお勧め、気軽に歩ける日連アルプスだった。 
(榎本美智子)


剛山に向かう
途中の雪

金剛山

鉢岡山

日連山

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6.富士/佐藤小屋で冬富士を楽しむ

期 日 : 2月10日(土)~11日(日・祝) 一泊二日 晴れ

参加者 : L小磯登志子、矢澤孝二、松本悦榮、堤理恵子 計4名

コース :10日 富士山駅8:11=タクシー=中の茶屋8:30~39-馬返10:16~21-2合目(昼)11:40~12:03-3合目12:27~41-4合目13:17~22-佐藤小屋15:00(泊)
     11日 佐藤小屋7:48-4合目8:28-3合目8:52~9:04-馬返10:03~15-中の茶屋11:51~12:06-富士浅間神社13:18~35-富士山駅14:00

費 用: *佐藤小屋(素泊) 10500円(冬期料金) *富士山駅~中の茶屋タクシー代 2900円

厳冬期の富士山登頂は叶わないことだが、それでは佐藤小屋に泊まって冬富士を味わってみようと計画した。
今年も暖冬傾向で雪が降らず期待外れかと思っていたが、幸いにも5日の南岸低気圧で関東の山々も30㎝程の積雪があり大いに期待して出発。予定では富士山駅から歩くつもりだったが、積雪量が多いので無理せず中の茶屋まではタクシーを使った。自家用車も中の茶屋までしか入れない。
風は無く穏やかで良かったのだが、雪が締まっていないので歩きにくく思いの外時間がかかった。終始軽アイゼンを使用。3連休の初日ではあったが登山者は意外と少なかった。単独の日帰りが1名、小屋に泊まったのは翌日山頂を目指す単独者が2名と大阪のグループが1組と静かな一夜だった。夕方からのガスも上がり、夜は河口湖の冬花火を小屋前から鑑賞することができた。山の上からの花火は迫力には欠けるがいろいろな色がポワンと広がるのが面白い。
翌朝はマイナス14℃と冷え込んだ。佐藤小屋は北面の為日の出は見えなかったが、富士山頂や八ヶ岳が赤く燃えた。
ゆっくり朝食を摂って8時近くに出発。サラサラの雪は膝に優しかった。馬返からはトレースの薄い遊歩道の方を選択。ゆるゆるとした下りを2時間で中の茶屋。そこから浅間神社まで更に1時間。これが地味にキツかったというのが全員の感想であった。富士浅間神社からのバスは出たばかりだったので気合を入れてそのまま富士山駅まで歩いた。 (小磯登志子) 

馬返しからの
富士山

新雪でサラサラ

佐藤小屋

富士山頂


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7.丹沢/大倉高原(読図講習会

期 日:2月11日(日) 日帰り 晴れ

参加者:L神谷敏裕、SL安瀬はる江、神谷友子、大貫文正、服部 健、油田まり子、岩井初江、北原 好 計8名

コース:大倉バス停10:00-観音茶屋-11:30大倉高原11:55-雨乞岳12:35-西山林道出合-風の吊橋13:20-大倉バス停13:30

費 用:小田急線町田駅起点(町田=渋沢)\860、(渋沢駅=大倉)\500

大倉バス停に集合。まずバス停付近から見える大倉高原周辺の様子や表尾根の山々の名前を、地形図とプレートコンパスを使って確認。基本的な使い方を実習した。
大倉バス停からは、リーダー役の順番を決めリーダー役を先頭に、地形図上に事前に設定した地点に向かう。リーダー役はリーダーになりきって頂き、読図だけではなく歩行の注意なども配慮しながら歩いた。
設定した地点はそれぞれ特徴があるため、到着したらどのような特徴があるのかを全員で確認。見通しがつく場所では、プレートコンパスと地形図を使って遠くに見える山を確認。途中リーダー役のKさんが、果敢にも次の地点までバリエーションルートを選択。SLのサポートを受けながら急な尾根を登り、一気に大倉高原に飛び出した。
最後の2名は登山道がない地点のため、ちょっと苦労しながら指定地点を発見。無事、目的地の雨乞岳に到着。雨乞岳からは登山道に引き返さず、尾根を伝い西山林道に向けて下山。暫く下りると地形図に記載のない作業道があり、作業道を歩いて西山林道に下山。大倉では各自野菜などを購入して帰宅した。ご参加の皆さんお疲れ様でした。(神谷敏裕)


大倉高原への急登

目標地点を確認

大倉高原
からの眺め

目的地に到着

地図を片手に
集合写真

雨乞岳から
尾根を下りる

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8.伊豆半島/沼津アルプス(鷲頭山392m、徳倉山256m、横山183m)

期 日: 2月17日(土)日帰り   曇り/時々小雨

参加者:L有田公也、SL松宮俊彦、中村博雄、大貫文正、伊藤有子、瀧沢正明、北原 好、英賀昇子 計8名

コース: 沼津駅 9:00=多比バス停9:24~9:40-多比峠10:00-鷲頭山11:30~12:00-小鷲頭山-志下峠12:30-馬込峠12:40-志下坂峠12:50~13:00-徳倉山14:00-横山峠14:30-横山15:00-八重坂峠15:30-八重坂バス停1530~15:43 (伊豆箱根バス)=沼津駅16:00

歩行時間:約5時間00分(休憩込み6時間30分)  累積登り:830m 累積下り:806m 距離:7.9km 

朝から少し雲が多く、電車の中からは黒い雲が空一面を覆い、朝陽が顔を出さないので心配しながら沼津駅に到着。沼津からバスに乗り多比バス停に到着し、参加者の登山のペースを拝見しながら準備運動かねゆっくりと登り多比峠口まで登り小休憩。この先の行程を標準ペースで行くことを考え大平山をスキップし鷲津山を目指す。その間に垣間見えるはずの富士山であったが、生憎の雲空で見ることができなかった。鷲津山に到着するころには雲も高くなり、多比港、伊豆半島を望むことができ、お昼休憩とした。鷲津山を下る長いロープ場を全員無事に抜け、小鷲頭山を越え、熊込峠から志下峠までには数か所のビューピントがあり御前崎まで見えるのではと思われるポイントもあった。その後、空が重くなり、雨が落ちてくるのを感じ、レインウェアの出番が来るのではと不安になったが、徳倉山に到着するころにはあがり、その後快適な整備された道をぬけ横山へ到着。横山からの最後の長いロープ場を濡れて滑りやすい急坂を下り八重坂峠に到着。低山ながらも4,5個のピークのアップダウン、長いロープ場があり低山ながらも手ごわく気が抜けない山ではあるが、標準ペースをキープしながら予定通り、皆さんのご協力により全員無事で下山することができた。ご協力ありがとうございました。 (有田公也)

登山口からの登り

鷲津山での
集合写真

ビューポイントにて

長い下りロープ場

奇岩の下の仏様

駿河湾絶景に
癒されて

長い長い
下りロープ場


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9.奥多摩/金比羅山(468m)東尾根~南沢山(573m)東尾根

期 日:2月19日(月) 日帰り

参加者:L安瀬はる江、SL堤 理恵子、中村和江、大槻章夫 計4名

コース:武蔵五日市駅9:05-あたご苑下9:20~30-P335m9:50-370m10:15~20-金比羅山山頂10:40~45-南沢山山頂11:30-540m11:40~12:00-山抱きの大樫12:35~45-林道・群生地13:00~25-山下集落13:55-武蔵五日市駅14:15~42

2年前にあじさい山を訪れた時、紫陽花を植えた南澤さんから近くに節分草の群生地があるとおききした。その時歩き残したコースで計画した。異例の天候で花の開花が早まり、その上長雨予報がでていた。日程を一週間早めた。当日の朝は小雨模様だったが、コースの変更も考慮して出発。
今回は駅の北口通路を抜け、里道であたご苑下まで行く。左の道に入り、擁壁の階段を上がり、愛宕神社に立ち寄る。そこから北方に踏跡が延びている。倒木や小枝で足下は悪いが、明瞭。SLを先頭に快調なペースで金比羅山山頂に導かれる。檜の植林帯で展望はなく特徴もない。北西方向に下りて縦走路に合流。伐採地では地図とコンパスで山座同定する。刈寄山方面が望めたが遠望はない。日の出山・御岳山の道標で南沢山南尾根を直登。平坦で南北に長い山頂に立つ。下山の南沢山東尾根は広く穏やかだが、一部岩稜帯もある。道標に従い、山抱の大樫へ。雄大な枝ぶりに元気を貰う。
深沢集落に降立つ。蝋梅の芳香が漂い、小雨になっていた。林道を300m程行くと、民家の敷地内の一面が白い。声をかけたが、居住者はお留守だった。お目当ての節分草は満開でそこだけ雪が積ったようだ。春の妖精といわれる節分草は稀少。2㌢程の花はつくりが変わっている。まわりの白い部分は萼片、花弁は筒状で頭が黄色、紫色の葯をつけた雄蕊に囲まれて、白い雌蕊がある。雨で色鮮やか。光沢があり宝石の輝き。滴が気品さを増していた。満足して長い林道を駅へと向かった。
南澤忠一さんは昨年7月に93歳で永眠されました。深沢集落を花の里にと蝋梅、花桃、石楠花等を植え続けていたようです。ご自宅の庭にはセッコク、カヤラン等栽培して開放されています。深謝してご冥福をお祈りいたします。(安瀬はる江)


金比羅山山頂

南沢山取り付き点で読図中

丸太のベンチで
昼食

南沢山東尾根

節分草

福寿草とコラボ

姉妹の節分草

蝋梅の林

深沢の里地図

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10.都留/九鬼山~神楽山 (本部合同)

期 日:3月2日(土) 晴

参加者:L神谷敏裕、SL矢澤孝二、SL堤理恵子、大貫文正、榎本美智子、伊藤有子、山口音子、松宮俊彦、瀧沢正明、萩原克己、中村博雄、北原 好、金子盛次、支部外7名、計20名

コース:禾生駅(かせい)8:46-愛宕神社9:02-富士見平10:32-九鬼山10:38~10:53-紺屋休場11:28~11:58-馬立山分岐12:07-13:00馬立山13:00~13:10-菊花山分岐13:30-13:58御前山13:58~14:08-神楽山14:25-登山道入口15:10-猿橋駅15:25

費 用:町田起点 行き:町田駅~禾生駅 \1,480、帰り:猿橋駅~町田駅 \990

快晴の中、禾生駅を出発。落合橋から国道を外れて山道に向かう。木曜夜に積雪があり、愛宕神社脇の登山口から所々に雪が残る。中腹からは少し硬くなった雪道となり、急な斜面を滑らないように慎重に登る。途中、天狗岩に寄り道。都留の街並みの後方に富士山が見える。九鬼山頂はだいぶ雪が残る。頂上からは雪を被った雲取山や真っ白な富士山が望める。
反対側から登って来た人に聞くと、残雪があり滑り易いとのこと。大半の参加者は、ここで軽アイゼンなどを装着。残雪に加えてぬかるんだ山道を慎重に下りる。紺屋休場まで来ると雪は殆ど無くなり、昼食を兼ねて大休止。広々として景色もよい。
次の馬立山の登りは残雪なし。下山道の様子を見ると殆ど残雪はないため、山頂で軽アイゼンは着脱。馬立山の急な下りを慎重に通過して一安心。遠くまで見通せる御前山で暫し休息。丹沢方面は雲行きが怪しく、風に乗って雪がチラチラと飛んでくる。天気が崩れるかと心配したが悪くなることはなく、最後の神楽山をピストンし、猿橋駅まで歩いて解散した。皆さんのご協力で、無事合同山行を遂行できました。ありがとうございました。 (神谷敏裕)

九鬼山に向かって登る

九鬼山頂から

九鬼山頂にて

九鬼山から慎重に下る

馬立山に登り返す

鎖を頼りに下る

御前山から
九鬼山を望む

御前山で休憩

神楽山に向かって歩く

最後の下り

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11.吾妻連峰/西吾妻山 G5R2

期 日:3月9日(土)~10日(日)一泊二日

参加者:L萩原克己、SL神谷敏裕、飯嶋光江、横川芳江、松宮俊彦、後藤勝弘(支部外) 計6名

コース:
9日(土)米沢駅13:30=(バス)=天元台湯元駅バス停=(宿のマイクロバス)=新高湯温泉・吾妻屋旅館(泊) 
10日(日)吾妻屋旅館8:20=マイクロバス=天元台湯元駅=ロープウエイ、リフト(3台)=リフト北望台10:10~30-梵天岩11:35~50-リフト北望台13:20~30-2台目のリフト降場13:45=リフト(2台)、ロープウエイ=天元台湯元駅14:50~15:00=米沢駅16:23(解散)

3月9日(土)
・米沢駅に各自集合。米沢は牛肉だけでなく「ラーメン」(煮干しだし) で美味。
・新高湯温泉吾妻屋旅館は「日本秘湯を守る会」会員。露天風呂(3か所)は、大木を切り抜いたものを初め野趣に富んでいる。但し冬は冷めて少しぬるい。また宿は冬季は週末のみ営業とのことだった。
・米澤市内は雪は積もっていなかったが、白布温泉を過ぎるころから雪世界となり、宿の周りはすっかり雪景色だった。宿の軒下には、ツララの大きいのが数本下がっていた。
3月10日(日)
・宿のマイクロバスで天元台湯元駅ロープウエイ乗場へ。不要な荷物はロッカーに預け、ロープウエイとリフト3台を乗り継ぎ、リフト北望台(1820m)まで一気に上った。周りは雪景色だが、周囲の山々は見えず。北望台から山を目指すのは、ガイド付きの25人のツアーと我々だけだった。
・ツアーの後についてラッセルを利用させてもらうのは本意ではないので、雪を被った樹林の間についている細いトレースを追っていくことにした。しかし15分もすると、ラッセルしながら進んでいる先行の4~5人のパーティーに追いついてしまった。先行パーティもそれほど経験は無いようで、ガイド付きパーティーが我々の右側を通っていることは間違いないので、左へ左へと進んだところ、10分程でツアーのトレースに合流できた。
・その後は、申し訳ないがツアーのトレースを使わせていただくことにした。周りは雪を被った樹林帯からまばらな木が樹氷となっている広いエリアに出た。ツアーの先頭は深雪のラッセルが必要で、ガイドだけでは大変なので、後から追いついてきたいくつかのパーティーもラッセルに加わっていた。ツアー最後尾のガイド助手に、我々も代わろうかと言ったところ、我々の年齢を聞くなり、自分の親より年上の人達にそれはさせられないとのことだった。
・広い樹氷をしばらく登っていくと鞍部に出て、そこが梵天岩(2004m)とのことだった。我々は下山時間に制約があるので、しばらくそこでゆっくりした上で引き返すことにした。ところが、数十分前に通ったトレースがところどころ消えて分からなくなっている。GPSで確認し、左にそれていることに気がつき元に戻ったのだが、その後今度は右に行き過ぎてしまい、気がついたときには深い雪と樹林の中だった。幸いトレースは我々の左側にあることは確信が持てたので、深雪の中を時には胸辺りまで潜りながらラッセルすること15分くらいか、やっと来た時のトレースを発見できた。
・それからは樹林帯なのでトレースも明瞭で、安心しながら気持ちの良い道を歩きリフト北望台へ。ところが最上部のリフトが運休しており、ゲレンデの中を更に歩くことになった。やっと2台目のリフトに乗ることができ、リフト2台とロープウエイを乗り継ぎ天元台湯元駅まで戻った。3時に予約していたマイクロバスに乗り一路米沢駅に向かった。
・標高差は200m弱、歩行時間約3時間半の雪山歩きだったが、雪山の良さと怖さを、どちらも味わうこととなった山行だった。(松宮俊彦)

樹林帯を縫って歩く

時折、青空も覗くが

ホワイトアウトの
中を歩く

梵天岩に到着

梵天岩で集合写真

下山開始

ホワイトアウトで
右往左往

ホワイトモンスター1

ホワイトモンスター2

ワカンを外すが。。

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12.多摩/鶴見川源流散策

期  日:3月16日(土) 日帰り  快晴

参加者:L屋代 茂、SL森田隆仁、小原紀子、鎌田文子、杉江秀明、若松節子、服部健、白石克人、山崎好子、川渕まつ子(支部外) 計10名

コース:唐木田駅8:30-鶴見川源頭9:30-源流泉広場9:50-新橋10:40-小山田神社11:20-図師大橋(11:50-12:35)-ぼたん園13:25-鶴川駅15:20

費 用:470円(電車代)

 集合場所唐木田駅前でリーダーから資料内容と鶴見川の概要説明があり、新入会者の山崎さんと友人の川渕さんを紹介して出発した。大妻女子大学脇のよこやま道に入り、左に町田市の雑木林と竹林の谷戸を右に市街地の多摩市そのうち八王子市の尾根道を暫く歩くと鶴見川最大の田中谷戸の源頭に着いた。源頭は倒木と低木の密集で入れないので脇道を通り住宅地に来ると鶴見川源流の泉広場に着く。ここは1995年町田市によって整備されたもので、1日約1,300トンの地下水が湧出する源流最大の泉でした。
 ここから川沿いに歩いて行き、小山田三つ葉跡(昭和前期に三つ葉栽培の横穴)、新橋(しんきょう・ここまで小山田川、ここから鶴見川の堺の橋)、薄井家長屋門(先祖は多摩での自由民権運動者で黒い長屋門は200年前の建造物)、小山田神社・ハス田(大賀ぐうし館が制作する手工芸品の材料)を見学して、図師大橋の近くにある中華店に入り全員でラーメンを食べた。
 昼食後は、図師大橋近くの個人用の馬頭観音、蛇行した川の直線化した川と橋の状況、鎧堰(よろいせき)跡(野津田地区の水田に農業用水を供給するため400年前に構築)、ぼたん園(自由民権運動の指導者「石坂昌孝」の屋敷跡で330種のボタン、30種のシャクナゲ)に着くと、前支部長のSさんが出迎えてくれて、体調も良く歩けるようになったので鶴川駅まで一緒に歩いた。
 ぼたん園からは、石坂昌孝のお墓、野津田神社(1717年創建)、村野水車跡(自由民権運動者で衆議院議員もした。現在は村野医院)、雨乞いの碑(金井八幡神社の雨乞いの獅子舞)、川井田下橋旧河川敷遊歩道を見学して、平坦な源流散策は鶴川駅に到着して解散した。(屋代 茂)

源流泉広場の池

源流泉広場の前

石坂昌孝の
お墓の前

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13.道志山塊/高畑山~倉岳山

期 日:3月16日(土) 日帰り

参加者:L 有田公也、中村博雄、岩井初江、瀧沢正明、大貫文正 計5名


倒木を無難に
乗り越え突破

高畑山にて

高畑山の富士山
絶景を背景に

倉岳山にて
昼食後の一枚

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14.富士周辺/石割山(山伏峠~石割山~大平山~湖畔) G3R1  *60周年記念山行

期 日:3月19日(火) 日帰り 曇り、晴れ

参加者:L 杉江秀明、SL 大貫文正、SL 山本正、黒澤寿子、油田まり子、大島和子、英賀昇子 計7名

コース :橋本北口1 番乗り場6:20=6:50 三ケ木(タクシー利用)= 月夜野7:50(富士急バス)=8:28 中山(道志道の駅)9:08=9:25 山伏峠入り口9:30―10:00 山伏峠―11:00 石割山分岐―11:20 日向峰―12:20 石割山12:40―13:25 平尾山―14:00 大平山―14:40 飯盛山―14:50 長池山―14:50 大出山入口―
15:40 富士山・山中湖バス停=富士山駅

費 用:三ケ木―両国橋 タクシー1 台7,150×2台

9:25 バスを降り、山伏峠登山道入り口に着くと前面には約20㎝の雪が積もっていた。これから先、雪の積もった道を歩くのかと不安になりました。各自アイゼンを履き慎重に雪道を登り、峠にたどり着くと雪はありませんでした。残雪は北側斜面が原因でした。午前中なので登山道は凍っていました。石割山への途中には、残雪と
白く輝いた白髪ねぎが見られました。また、登山者に会うことはなく、会ったのはトレイルランの数人でした。
到着した石割山からは眼前の富士山と眼下の山中湖が見られ、数人の登山者がいました。60周年の記念写真と昼食をとった後、平尾山方面に向かいました。石割山直下は急斜面の土なので滑りやすい状態でしたが、アイゼンを装着しているので滑らずに安心して降りることができました。アイゼンのすばらしさを感じた急斜面でした。ここを過ぎると雪解けのぬかるみがありました。
平尾山、大平山へはアップダウンの繰り返しと山頂に向けての急な階段がありました。いずれの山頂も視界は良く、遠方には富士山、山中湖、三国山、大洞山などが見られ、広い開放感がありました。
大平山から大出山入口までは平坦な下りでのんびりと歩けました。大出山入口に出ますと舗装道路に突き当たり、舗装道路に沿ってコース最終地点の富士山・山中湖バス停に向いました。このコースの最初から最後まで山本正さんに先頭を歩いて頂きました。主要なところには案内板があり道に迷ことはないと思いました。 (杉江秀明) 

石割山へ向かう

石割山

大平山

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15.滋賀/彦根城、竹生島(小谷山・横山岳から変更) 

期 日:3月23日(土)~24日(日)一泊二日  雨、曇~雨

参加者:L萩原克己、岩井初江、ゲスト赤沼隆司、大塚信夫 計4名

宿泊費:¥18000、車代¥15000

2日間雨予報なので観光に切り替えました。
岐阜に転勤になった赤沼さんと、初雪山に参加してくれた大塚の4名で、大塚さんの車で23日は彦根城と庭園を見学し、鮒寿司を作っている店を下見し、第三セクタ一の経営している白谷温泉に直行しました。白谷温泉は日帰り温泉をを併設していて、露天風呂もあり、田舎の地元の人にも愛されている4部屋の静かな宿です。
赤沼さんとは11月初旬の白川郷(赤兎山、三方岩岳~野谷荘司、三ケ辻山)以来の山行で、来年には岐阜の転勤先から自宅近辺に転勤になる可能性が大だそうです。現在は岐阜のケルン山岳会で活躍しています。戻ってくれば、又当支部入会してもらいたいです。酒飲み3人?が揃ったので大いに盛り上がりました。
翌日は琵琶湖に浮かぶパワ一スポットの竹生島に、今津港から観光船に乗り竹生島に行きました。
竹生島は西国三十三所観音霊場・第三十番霊場法厳寺、三重塔があり、本堂までは165段の急な階段があり島全体が神秘的な空気に包まれ、見所も沢山あり全国から多くの人が訪れる名所です。
竹生島から戻り食事し、昨日下見をした鮒寿司の店で買い物をし、米原の駅で解散しました。
来年には小谷山、横山岳、野坂岳、赤坂山登りたいですね!(萩原克己)

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16.上野原/能岳・八重

期 日:3月25日(月)日帰り

参加者:L近藤由美子、澤田治之、大貫文正 計3名

コース:上野原駅9:13=(バス)=光電製作所9:27-虎丸山登山口9:30-能岳10:27-八重山10:58-八重山登山口12:07-大堀12:38=(バス)=上野原駅12:52 歩行時間 約3時間

前日の複数の天気サイトで曇りであることを確認して山行実施としたが、当日朝、雨音で目が覚めて、気分が萎えた。雨雲レーダーでは、午前中は曇り予報。上野原駅に着いたら、やはり雨。雨具を着込んでバスに乗り込んだ。事前に、カタクリの開花情報を得たので、虎丸山登山口から登った。カタクリ逃すまじと慎重に歩を進めた。やがて一輪、もう一つと探し当てたら、なんのことはない。そこはカタクリ自生地と看板が立ててあった。ほどなく能岳のピークへ。本日の第二の目的シュンランはまだ出てこないねと話していたら、そばに咲いていた。それからが感動の連続。八重山への稜線上はシュンランのオンパレード。八重山からはシュンランコースをたどったが稜線上ほどではなかった。一旦止んでいた雨が再び降り始め、八重山登山口からバスで帰ることにした。
諸事情で単独でハイキングすることが多いが、山の面白い話、ためになる話を聞けて、同好の先輩と歩く山は楽しかった。ありがとうございました。
本日確認できた花:みみなしてんなんしょう いかりそう すげ かたくり しゅんらん うぐいすかぐら たちつぼすみれ だんこうばい かんざくら やまねこのめそう ゆりわさび
コンビニ情報:大堀バス停近くにあり
トイレ情報:上野原駅内、上野原バスターミナル、八重山登山口(近藤由美子)

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17.奥多摩/霞丘陵~阿須丘陵

期 日:3月27日(水) 日帰り 晴

参加者:L安瀬はる江、SL森田隆仁、鎌田文子、服部 健、大槻章夫、屋代 茂、油田まり子、鬼束しづ子、中村博雄 計9名

コース:河辺駅9:09=バス=塩船観音入口9:16~25-塩船観音9:40~10:00―笹仁田峠11:00-七国広場11:15~45-七国山12:00-P139.8m12:55-阿須バス停13:00~30=バス=飯能駅13:40~44=電車=仏子駅13:49-牛沢カタクリ自生地14:10~45―仏子駅15:05

雨予報で一日延期すると晴天に恵まれた。寒さで花の開花は遅れていた。昨年、牛沢カタクリ自生地を知って、加治丘陵と繋げ計画したが長雨で断念した。本部集中山行に決まり、今回のコースに変更した。
塩船観音寺はツツジの丘で囲まれた、由緒ある古寺だ。ゆっくりお参りして最奥の観音像まで上がる。この裏から霞丘陵が始まる。雨に洗われた眺望は奥多摩の山々、富士山もはっきり、脚下には塩船観音全容が望めた。この一帯は霞丘陵自然公園でアカマツ林が続き、心地良い森林浴ができた。公園を過ぎるとRK会が提供する敷地内で、舗装道が笹仁田峠まで伸びている。並行して走る山道を進むが、冬の装いで綺麗な林が続いた。日溜まりでシュンラン2株、タチツボスミレ、ヒメスミレ(?)と出会う。
笹仁田峠は確認できなかった。永遠の森・ひむかの森と名付けられ、深山の趣の中、七国広場に進む。ベンチがあり、小広く、昼食を摂る。P225.9の三角点に立ち寄ってから七国山に向かう。
今日の最高峰七国山は238m。コースから外れた小突起でやっと全員が立てた。戻って霞丘陵を右に分け、阿須丘陵に入る。変哲もなく歩き易いので、会話が弾む。丘陵終点近くの三角点、P139.8を確認して、バス停に急ぐ。予定時刻の20分前に着いたが、更に8分遅れで飯能駅行バスがきた。
西武線は電車の本数が多く、待たずに仏子駅に全員で移動。自生地まで駅から20分が長かった。広い斜面一面のカタクリは、葉の緑色が優勢で花のピンクはポツポツだった。ヒロハアマナやアズマイチゲ、タマノカンアオイ、シロバナカタクリも見られた。まずまずで仏子駅に戻った。(安瀬はる江)

塩船観音

塩船平和観音像と

シュンラン

霞丘陵

ヒメスミレ?

七国広場

牛沢カタクリ自生地

ヒロハアマナ

カタクリ

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18.多摩よこやまの道西遊歩道と長池公園

期 日:3月31日(日)日帰り  快晴

参加者:L若松節子、森田隆仁、大槻章夫、小原紀子、安瀬はる江、 計5名

コース:唐木田駅9:50-鶴巻西公園10:00-榎戸公園10:20-からきだの道-砦山10:40-長池公園11:30~13:00-清水入緑地-南大沢駅14:00

29日に予定をしていたよこやまの道を荒天のため31日に延期をして実施。日程を変更したため何人かが不参加となりました。急遽の日程変更申し訳ございません。おかげさまで当日は夏日になり足踏みをしていた桜も一斉に咲いていました。
コースは先月の屋代リーダーの鶴見川源流歩きで西遊歩道を歩いてしまいましたので並行して連なるからきだの道を歩きました。鶴巻西公園の川合家の巨大枝垂桜も5分咲き。春を通り越し暑い暑い公園巡りで数種類の桜を楽しめました。(若松節子)

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19.丹沢/椿丸   ※60周年記念山行

期 日:3月30日(土) 日帰り 晴れ

参加者:L松宮俊彦、SL神谷敏裕、矢澤孝二、横川芳江、山口音子、大貫文正、堤理恵子、杉江秀明、瀧沢正明、北原好 計10名

コース:町田6:30=車=浅瀬ゲート前駐車スペース8:10~25-浅瀬橋-尾根取り付き8:35-笹小屋ノ頭9:45~55-分岐(熊沢ノ頭)10:45~55-椿丸(902m)11:30~12:10-分岐-熊沢の頭12:45-ミツマタ群落-渡渉-法行沢林道(ソーラーパネル)13:55-ショートカット-大又沢林道14:15-浅瀬橋-浅瀬ゲート前駐車スペース15:35=車=町田駅

・昨年二度のキャンセルの後の、満を持しての山行となった。前日は午前中暴風雨で心配したが、幸運にも当日は20度を超す陽気となった。
・町田駅に参加者全員が集合し、マイカー2台に分乗し浅瀬ゲートへ。天気が良いせいか車の数も多い。浅瀬橋を渡り少し左に行ったところが登山口となる。早速急登となるが、薄い踏み跡がついているし広い尾根ではないので迷うことはない。丹沢らしい自然林が続き、数か所ミツマタの群落を見ることができた。笹小屋ノ頭までは一気に登り、そこからは植林帯の中を小さなアップダウンを繰り返し熊沢ノ頭の分岐へ。そこから西に行き工事中の林道を横切った後、しばらく緩く登って行くと椿丸山頂に到着した。
・椿丸山頂にはすでに3組ほどがおり途中で出会う人達もいたし、山頂も北側が開け全体に明るい雰囲気で、「丹沢の空白地帯」のイメージは薄かった。北側には遠くに菰釣山方面近くにミツマタ群落が望め、西には樹間から雪の富士を望めた。この山行が60周年記念の最後の国内山行となり記念写真も撮った。
・下りは熊沢の頭までは来た道を戻り、それから東の尾根を下る。700m付近から、期待していたミツマタの群落に突入した。群落は密集して拡がっており、それぞれの花は、強い陽光の下で今満開になりましたと言った感で咲き乱れている。しばらく一同見惚れて立ち去りがたい気持ちであった。
・ただ、実はその前後にいくつか想定外の事態があった。まず、道迷い。形の良い尾根を下っていたがどうも右過ぎる、実際は左側のヤセ尾根が下山すべき尾根で、結局トラバースしてそちらの尾根に乗った。次に、ヤセ尾根を下山して沢に出たところ、昨日の雨で増水しており観単には渡れない。渡渉点を探してみたが結局どこも靴を脱ぎ膝あたりまで濡らさないと渡れず、それぞれの判断で3か所に分かれて渡渉し法行沢林道(ソーラーパネルあり)に出た。更に、そこからは林道がずっと先まで行く長いヘアピンになっているため、山行記録ではショートカットする人が多いので、我々もそうすることにした。ところが、その下りが想定以上に急で足場が悪く岩場もあり厄介な道だった。何とか全員無事下の大又沢林道に降りることができたが、これはリーダーの判断ミスで、本来はこんなリスクを取るべきではなかったと反省している。
・その後は林道を1時間ほど歩き浅瀬川ゲートの駐車スペースに戻り、一路町田に向った。(松宮俊彦)

取り付きの急登

ミツマタの脇を登る

山頂直下の
ミツマタ群生

丹沢の山々

真っ白な富士山

椿丸山頂にて

ミツマタ群生が続く

ミツマタの桃源郷

ミツマタのいい香り

慎重に渡渉する

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20.多摩丘陵/尾根緑道

期 日:3月30日(土)日帰り 晴れ

参加者: L服部健、屋代茂、中村博雄、佐藤邦弘、山本正 計5名

コース:橋本駅 9:00-尾根緑道9:25-都立小山内裏公園10:00-西展望広場10:25-東展望広場10:40-緑道11:50-箭幹八幡宮13:10-淵野辺駅13:45

私の初めてのリーダー山行で、緊張しましたが、皆様のご協力により、無事に終了しま した。
当初は参加者が集まるか心配しましたが、4名の参加者でまずまずの出だしでした。 橋本駅を定刻に出発し、境川、町田街道を横切り、無事、緑道に入る。その後、都立小山 田内裏公園に入り、カタクリの群生地があることを聞き、見学に行く。桜もチラホラ咲いていた。
内裏公園を過ぎて、一般道を20分程歩くと、次の尾根緑道に到着する。ここは、桜の木が多く、町田市の桜祭りが開催されていた。桜花の咲き具合は今一でした が、屋台とか出ていて、大勢の人が来ていた。花見の宴をしたりして、賑やかでした。 また、菜の花が満開で素晴しく、ここで、昼食を兼ねて、Yさんの準備により、おでんを食べて、お花見気分を味わいました。
少し、ほろ酔い気分で、渕野辺に向け出発、途中、箭幹八幡宮を経て、無事に淵野辺駅に到着しました。(服部健)

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21.鎌倉/散在が池から獅子舞コース

期 日 :4月2日(火)日帰り 晴れ

参加者: L榎本美智子、SL大貫文正、若松節子、屋代茂、大槻章夫  計5名

コース : JR.大船駅鎌倉湖行き循環バス9:13-今泉不動9:30-称名寺9:40-9:50散在が池10:00-10:15今泉台6丁目公園10:50-大平山11:10-天園11:25-11:50(昼食)-獅子舞コース分岐11:55-永福寺12:25-鎌倉宮参拝12:55-鎌倉駅14:00解散

散在が池の緩やかな小径が崩落で通行止めのため馬の背の小径が急登なのでエスケープルートを考慮してバスの時間を30分早めた。鎌倉湖とは散在が池の事で循環バス便は多い。
今泉不動のバス停から10分もかからない所に今泉不動とも言われる称名寺を見学、浄土宗の寺院で境内には陰陽の滝と言われる2つの滝があり自然を生かしたせせらぎの流れや花も多く多数の石仏があり静かで癒しの寺である。散在が池まではバス停まで戻り公園内にはスミレの群落や桜も咲き出した。メンバーの足並みが揃ったのでエスケープルートは使わず馬の背の小径を登る。池を下に樹林帯の急な登りが続きウグイスのはっきりしたさえずりに癒やされる。
登り切ると住宅街を抜け今泉6丁目公園から鎌倉アルプスのルートに合流する。天園と建長寺の分岐を確認して天園へ向かう。春休みか若いハイカーが多い。天園で昼食後そこから瑞泉寺と獅子舞コースの分岐で獅子舞コースへ下る。このコースは静かでハイカーも少ない。広葉樹の新緑の芽吹きが森を明るく美しい森となっている。沢の水で滑りやすいので気をつけて下る。30分余りで森を抜けると源頼朝が創建したという永福寺(ようふくじ)跡は池があり整備された明るい公園で気持ちの良い散歩道になっている。鎌倉3大寺院の一つである。
鎌倉宮で参拝し鎌倉駅に向かう。鎌倉八幡宮の参道のソメイヨシノはまだ3分咲き位だったが祭りのような人混みの中を駅に向かい解散した。
今年は開花が昨年より遅かったが早咲きや山桜など様々な桜を楽しめた花の鎌倉だった。(榎本美智子)

称名寺の雌雄の滝

散在が池

永福寺跡

永福寺跡の
池の前で

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22.御坂/王岳

期 日:4月6日(土)日帰り 晴時々曇り

参加者:L神谷敏裕、SL大貫文正、杉江秀明、大島和子、中村博雄  計5名

コース:町田駅6:20=いやしの里根場登山者駐車場9:30~9:38-王岳12:30~53-鍵掛峠13:05~15-いやしの里根場登山者駐車場14:30~15:00=町田駅

交通の便が悪いので、町田駅に集合し自家用車で登山口に向かう。圏央道に入ると八王子JCT付近で事故が発生し約1時間の遅延。別行動で前日から現地に入っていたNさんに連絡。先に登山開始していただくように依頼した。
富士五湖の西湖近くの「いやしの里根場」に駐車。広い駐車場だが登山者用は舗装されていない奥側が指定されている。早めに準備を整え西入川に沿って歩く。暫くは緩やかな広い道だが、川がなくなるとやや急な山道となる。山頂付近まで来ると木々の間から上部が雲に隠れた富士山が見えてくる。
王岳の山頂でNさんに合流。正面には雲が切れて富士山が見える。Nさんの話だと先ほどまでは雲がかかって見えなかったとのこと。ラッキーなタイミングだった。
昼食を済ませて鞍掛峠に向かう。山頂から暫く行くと右が切れ落ちた個所となる。半分はロープがかかっているが細い木にかけられていて心許ない。慎重に通過すると、そこから先は気持ちの良い尾根となる。右側には富士山、その手前には西湖、河口湖が見える。尾根の反対側は甲府盆地がチラチラと見える。鍵掛峠の手前は100m程度降下する感じ。鍵掛峠からは麓に向かって下りる。一部崩れて歩き難い場所もあるが、大半は歩きやすい山道が続く。
麓まで下りると茅葺屋根の民家が立ち並ぶ「いやしの里根場」に至る。富士山も望め、園内の桜も満開近くになっていた。海外からの観光客が多い。サンフランシスコから来たという女性と写真を撮り合い、少し散策したのち帰途に就いた。 (神谷敏裕)

王岳に向かって
登る

王岳山頂にて

慎重に通過する
メンバー

西湖、河口湖、
山中湖

稜線を歩く

アセビの花が満開

麓に向かって下る

いやしの里根場

桜の花がほぼ満開

無事下山。
お疲れ様でした

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23.入間/加治丘陵

期 日:4月14日(日) 日帰り 晴れ

参加者:L神谷敏裕、SL竹田早苗、大貫文正、屋代 茂、松宮俊彦、矢澤孝二、服部 健、若松節子、村瀬美枝子、横川芳江、澤田治之、安瀬はる江、支部外2名  計14名

コース:金子駅9:35-金子神社10:30~10:43-アンテナ-阿須山11:50~11:55-桜山展望台12:05~12:25-山仕事の広場12:30~14:30(本部集中イベント13:00~14:20)-八幡神社前-霞川-金子駅15:15

コロナ禍後初めて、各支部が集合する集中山行が実施された。グループごとに異なる場所からイベント会場を目指す。当支部はJR八高線 金子駅に集合。14名で加治丘陵を目指す。線路沿いに暫く歩くと加治丘陵に至る。高養寺の裏手から金子神社に向かうが、道を間違えトラスト保全地の方向に逸れてしまう。20分ほどロスして金子神社に到着。ここからは歩きやすい道を駿河台大に向けて歩く。駿河台大脇から阿須山に向って登っていく。今回唯一の急登を登っていくとやがて二等三角点のある山頂に到着。更に10分ほど歩き桜山展望台で丹沢や奥多摩の山々を眺めた後、イベント会場の「山仕事の広場」へ。
既に他支部は到着しており、相模原町田支部は広場の一番端に陣取る。皆が持ち寄ったお酒と料理で宴会開始。新緑が眩しくお酒も進む。会長挨拶や支部紹介、本部リーダー紹介、じゃんけん大会などを行い、イベントは滞りなく終了。
帰りは桜の花が残る霞川沿いに歩き、金子駅に戻った。(神谷敏裕)

青空に桜が映える

山行気分も
味わえる

阿須山の山頂にて

桜山展望台にて

集中山行イベント始まる

本部の幹事団

支部の挨拶

支部員集合

大御所が話し込む

霞川沿いに歩く

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24.台湾/玉山、基隆山、七星山  ※60周年記念山行

期 日:A班 4月17日(水)~23日(火)6泊7日、B班 4月20日(土)~23日(火)3泊4日

参加者:A班 L矢澤孝二、松宮俊彦、大貫文正、神谷敏裕、後藤勝弘 計5名
     B班 竹田早苗、神谷友子、服部健 計3名            合計8名

コース
17日(水)羽田空港10:50=台北松山空港13:15~14:00=(夕食)=阿里山 梅園楼観景飯店19:30(泊)
18日(木)阿里山8:30=塔塔加鞍部11:15-耄碌亭(昼食)12:00~15-観景台13:50~14:15-排雲山荘16:15(泊)
19日(金)排雲山荘3:15-玉山5:40~55-排雲山荘7:30~9:30-観景台11:10~25-塔塔加鞍部13:40~50=東埔温泉帝綸温泉大飯店16:30(泊)
20日(土)東埔温泉8:40=集集=台北 豪爵大飯店15:30(泊) A班B班合流
21日(日)台北8:55=九份10:20-登山口10:35~50-基隆山11:50~12:05-九份(昼食)13:00~14:30=台北 豪爵大飯店16:50(泊)
22日(月)台北8:30=小油坑9:15~35-七星山10:55~11:05-冷水坑12:20~35=台北市内観光=豪爵大飯店19:30(泊)
23日(火)台北9:00=台北市内観光=台北松山空港14:10~16:20=羽田空港20:05

費 用:西遊旅行ツアー代 A班:403,450円 B班222,650円(空港使用料、燃油費等含む)

1日目
支部60周年記念山行の最終を飾る海外登山は、台湾の最高峰玉山に登る先発組5名と、台北郊外の2山に登る後発組3名の、計8名の参加となった。
エバー航空BR189便は定刻に羽田発、順調に台北松山空港に到着。現地ガイドの黄さんと合流しBMWのワンボックスカーにて一路南下、北回帰線を越える。次第に前方に高い山々が望まれ、夕食の後、お茶の産地として有名な阿里山高原のホテルに着いた。明日からの登山に備え、早々にベッドに入る。
2日目
熱帯に近い緯度とはいえ、標高1200㍍の朝は冷んやりとしている。朝食後、車で玉山の登山口へ向かう。途中で一時バッテリーが上がって車が動かなくなり焦ったのも良い思い出だ。
玉山は自然生態保護区に指定され、入山が厳しく制限されている。管理事務所でチェックを受け、シャトルに乗り換えて10分、登山口の塔塔加鞍部に到着した。ここの標高は約2600㍍、今日は距離8.5キロで800㍍差の登行になる。
右に大きな谷を見下ろし、前方遠くに厳しい岩尾根を望みながら山腹を巻いて行く。距離500㍍ごとに標識があり良いポイントだ。耄碌亭という四阿のある小広場で昼食、次の休憩場所(観景台)辺りからはシャクナゲが多く見られるようになった。鬱蒼と茂る鐵杉林には巨木も混ざり、山は深い。一枚岩の下に付けられた桟道や、谷あいには多くの橋が渡されている。歩き始めは日が射していたが、2時を過ぎるころからガスが巻き、ついにポツポツ。ようやく排雲小屋がガスの中にぼぅっと見えて来るとともに大粒の雨。急いで小屋に駆け込んで一息ついたのだった。
今月上旬に発生した台湾東部の大地震の影響を感じさせるところは無く、逆に小屋はいつもの7割程度の利用者とのことで、通された蚕棚の個室も余裕があった。5時過ぎから夕食。アルマイトの1プレートにおかずが乗ったもの。お湯は自由にポットに補給できた。明日の登頂に備え、6時半には各々シュラフに入る。夜半には屋根を叩く酷い雨の音に不安な一夜だった。
3日目
2時半前に起床。幸い雨は止んでいるがガスが深い。簡単な朝食をいただき、不要な荷物は小屋へ残し、ヘッドランプを点けて出発する。周りは深い闇の中、黙々と歩く。3500㍍を越えて森林限界に達し、次第に明るくなって来るとガスは切れており、見上げる稜線が近くなった。
富士山の高さを越え、あと山頂まで数百㍍となったが、急に風が強くなった。ウインドヤッケを着込み、岩稜を登って行く。そして玉山山頂(3950㍍)に到達。足元には雲海が広がり、その上に玉山山群を形成する幾つものピークが頭を見せていた。一等三角点横に石の標識があり、60周年記念山行の旗を広げ記念撮影。5名全員が無事に登頂できた喜びを分かち合った
下りは正面から風を受け、止まっていると凍えそうだ。体感では氷点下だっただろう。風が収まる処まで下りひと心地、排雲山荘に戻った。素麺をいただき部屋で休憩、荷物を整理して小屋を後にする。登って来るいろいろな国の人たちと挨拶を交わしながら塔塔加に下山、玉山登山は無事に終了したのだった。
今日の宿泊は、山間の温泉保養所で疲れを癒やす。谷あいの奥には玉山山群が高く望まれていた。
4日目
今日は移動日。集集のお寺武昌殿や、駅などに寄りながら台北に向かう。ホテルで後発組の3名と合流、近くの台湾料理店で行った登頂祝賀会は、美味しく楽しく時間が過ぎて行った。
(1~4日目、矢澤孝二)

5日目:基隆山(ジーローサン/587m)、九份・台北市内観光
バスで九份の登山口(320m)に向かう。途中海岸が見える展望台へ立ち寄る。海の色が二層に分かれている陰陽波や天空の城のような十三層遺跡など自然の不思議を目の当たりにする。石の階段を一気に登ると山頂のはずだが、蒸し暑さも加わり息が切れてくる。数回休憩をとりながら登頂、来た道を下り九份の街へ。金鉱で栄えた背景には当時の炭坑で働く厳しさがあるものの、現在の九份の街は見事に観光の名所となっている。宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の着想を得たところから人気が高まりレトロな店頭には関連グッズが並ぶ。お土産のほかにも飲茶やカフェ、牛肉緬、正体不明の食べ物、など、何とも言えない活気と匂い。日曜日だったせいもあるが凄い賑わいだった。
6日目:七星山(ナナホシヤマ/1,120m)~東峰(1,166m)~冷水抗(750m)、台北市内観光
小油抗(830m)までバスで高度を稼いでもらいハイキング開始。すでに硫黄の煙が立ち上がっている。そこへガイドの黄さんの奏でる琉球三線の音色が聞こえてきた。硫黄の匂いと哀愁の帯びた音色と唄に導かれ台北最高峰の七星山へ。頂上で写真を撮り次の東峰を過ぎたあたりからポツポツ降ってきた。冷水抗に向かう途中で雨具をつける。三線も聞こえてこず、急にただの行進になった。膝の痛みと苦手な下りに、てこずり当初の予定だった冷水抗での足湯ができなかったのは申し訳なかった。
7日目:台北市内観光

龍山寺:万華区に位置する台北最古の寺院。過去に4回ほど修復されたとか。龍の門から入り、虎の門から出るという決まりも教わる。前門から始まり、本殿、後殿と美しい彫刻が幾層にも重なり合っている。なにより願い事をきちんとすればご利益があると信じられているパワースポットして有名。「神杯」と呼ばれる対になっている木を投げ、表(神)と裏(人)が3回あえばようやくおみくじを引けるとか。神様のご意見をうかがうのも大変だ。
故宮博物院:「白菜」と「豚の角煮」と「鍋(毛公鼎)」と言われても台湾初心者の私には暗号のようだったが、館内に入り、それらが、翡翠やメノウで彫刻された最高傑作であり、世界で最も長い銘文が鋳刻され、恐れ多くて料理には使えない宝物だとわかった。中国美術工芸コレクションの数々の合間に歴代宮廷のエピソードなども説明してもらう。
台湾料理:量も種類も多い。極めつけは七星山ハイキングのあとの郷土料理だった。注文してからすぐに御飯、さつま芋のスープ(ショウガ塊入り!)がそれぞれアルミ(?)の容器に盛られやってきた。これは小学校の給食当番が取り分ける前の状態。地元で採れるたけのこや蕨などの炒め物、蒸し鶏、小エビのから揚げ、空心菜、焼そば、、、とラストのスイカまでものすごい速さで出てくる。胃袋が疲れた。
その他:台北の街中は活気にあふれていた。早朝から屋台でおかゆを食べたり、通りを掃除したりしている。昼間はバイク、夜は夜市、通りにはフルーツセールや占いetc、レストランでは若者が体育会系の盛り上がりを延々と続けていた。そして人々は信心深く、親しみやすい。松山空港に着いた際、迎えに来てくれた現地の社長さんが開口一番に言われたのは地震支援に対するお礼だった。「日本と台湾は距離だけでなく心も近いです」は最終日のバスで言われた言葉。どちらも温かく嬉しい。謝謝。
(5~7日目、神谷友子)

玉山

ガイド黄さんと
登頂を誓う

登山口手前の
巨木前で

玉山の登山口

山荘に向けて歩く

排雲山荘前にて

玉山登頂!

朝焼けの
3000m峰

シャクナゲの花が満開

花を見ながら下山

集集のお寺武昌殿

台湾ハイク

基隆山の麓、
十三層遺跡

登山道途中の
休憩所

登頂。
海をバックに

登頂。
頂上の休憩所

登頂。
山頂三角点にて

九份に向けて
下りる

七星山登山口、
小油抗

三線を弾くガイドの黄さん

山頂到着!

七星山の山頂にて

台北市内観光

現地で懇親会

九份の
レストラン前で

ガイド黄さんの
説明を聞く

お茶屋さんで
お茶の説明

基隆山登頂後の
夕食会

七星山登頂後の
昼食会

国立中正記念堂
にて

龍山寺にて

故宮博物院前

忠烈祠の衛兵?

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25.富士/足和田山

期 日:4月25日(木) 日帰り 晴


参加者:L安瀬はる江、SL杉江秀明、大貫文正、大槻章夫、油田まり子、瀧沢正明、中村博雄
金子盛次、山崎好子(計9名)

コース:河口湖駅前9:10=バス=毛無山登山口9:45~55-950m鞍部10:00~10:10―休憩3回15分―足和田山山頂11:50~12:30ー休憩2回10分―勝山バス停14:13~30=バス=河口湖駅15:08~18

雨上がりで車窓からの富士山には雲がかかっていた。河口湖湖畔の八重桜は8分咲きで、木々の緑は柔らかく、山肌は芽吹きでうっすら白かった。足元の植物も出始めだった。

上りは予想を反して、直登が続いた。ザレ場や巻き道ではトラロープもあった。先頭を買って出て頂いたNさん。こまめな休憩と好リードで足並み揃えて山頂に到着する。すっかり雲がとれた富士山にご対面。聖岳、塩見岳と南アルプスの銀嶺が望めた。湖は河口湖、西湖、本栖湖が見えた。数本のまめ桜は満開で青空に映えていた。登山者も増え、たちまち40分の休憩時間が過ぎた。
脚をかばいながらゆっくり下山。河口湖方面から涼風があった。段和山山頂は巻く。大嵐天神社を過ぎ、946.4mの四等三角点を確認して、羽根子山へ。富士山と河口湖の最後の展望地だった。下山コースは各所で道が入り込んでいるので確認して進む。
山行中の花々は、キブシ、ヒトリシズカ、クロモジ、ミヤマスミレ、ヒゲネワチガイソウ、ユウシュンラン、フデリンドウ、ユキザサ等。
今回上りで直登が多く、山行グレードはG2R1ではとご指摘を受けました。歩行時間で判断したので、今後の計画に反映していきます。(安瀬はる江)

毛無山登山口

下山路で

足和田山山頂で

ユウシュンラン

ヒゲネ
ワチガイソウ

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26.大磯町歩き

期 日:4月26日(金)日帰り  晴

参加者:L若松節子、小原紀子、助廣弘子、大槻章夫 計4名

コース:大磯駅9:45-島崎藤村旧宅10:00~10:15-城山公園10:50~12:00-吉田茂旧宅12:10~12:40-明治記念公園13:10~13:30-休憩13:50~14:20-大磯駅14:30

大磯駅から東海道線脇の住宅街から藤村旧宅に向かう。昭和初期に建てられた品の良い平屋で手入れの良いお庭から座敷を拝見。文豪の終焉の家だと思うと感慨もひとしお。住宅街の細い路地をたどり東海道に向かう。前方の松並木のむこうに大きな富士山が見られる。
各家のお庭がきれいに手入れされてどのお宅もガーデニングを楽しんでいるよう。ゆっくりと歩き城山公園を目指す。
城山公園は三井財閥の別荘として築かれ、現在は神奈川県の管理のもと誰でも楽しめる公園になっている。足元のコバノタツナミソウを愛でながら展望台に上り昼食。朝見えていた富士山は見えなくなっていたが、正面に箱根の山々、相模湾をゆっくりと堪能してから吉田茂旧宅に向かう。
広大な庭を一回り。屋敷の中も拝見できるようだが、屋敷の中は有料との事で割愛。明治記念公園に向かう。滄浪閣は工事中でお庭にも入れず。隣の大隈重信邸、陸奥宗光邸は解体工事が終わっていないため松林とつつじの庭を歩く。ゆっくりと歩いたせいか皆疲れてしまい西行法師ゆかりの鴫立庵隣のカフェで休憩後大磯駅に向かい解散。
のんびりと地元のお宅の庭を拝見させてもらいながら歩いてきました。(若松節子)

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27.会津/三岩山~会津駒ケ岳

期 日:5月3日(金・祝)~5日(日・祝)二泊三日 快晴

参加者:L萩原克己、神谷敏裕、矢澤孝二  計3名

コース:
4日 国体コ一ス登山口8:15一旧道分岐一三岩岳稜線一三岩岳避難小屋12:45(泊)
5日 三岩岳避難小屋7:00一三岩岳7:50~8:15一大戸沢岳10:40~50一会津駒ヶ岳12:00~20一駒ヶ岳登山口15:00

費 用:前泊・民宿尾瀬野 ¥29,950(3名)

8年前(4月18日~19日)には川崎支部精鋭3名(女性2名男性1名)と窓明山経由で三岩岳迄テント泊で会津駒ヶ岳迄に縦走しましたが!今回は楽をして国体コ一スからの直登で避難小屋泊にしました。
のっけから階段の急登を喘ぎながらで登ると白い花のタムシバらしきものが咲いていて心を癒され、1200m辺りから残雪が出て来て、1300mで旧道(以前は小豆温泉スノ一シェツドから登っていましたが登山道が崩壊して現在は通行止め)との分岐に着き、尾根の先にドッシリした迫力ある窓明山が現れ、ますます登高意欲が増し青空の下残雪に映える三岩岳の稜線が見え、稜線に辿り着くとヨタヨタした私より10才年下の千葉県から来たグル一プに追いつき、早く避難小屋に着き小屋の居場所を確保したいので追い抜いて小屋に着きました。誰もいなくてホッとしました。
この時期にしては小屋の前には150cmくらいの雪がありやっと扉をこじ開け自分たちの場所を確保して、ゆっくり小屋の外でマットを敷き田代山~帝釈山等の山が霞んで見え回想の山々に思いを馳せました。
避難小屋はあと2人組が来ましたが!静かな一夜を過ごせるかなと思っていましたが、千葉から来た三人組が姦しいので嫌味を言ってやりましたが。
翌日も快晴で、頂上近くに出ると過去に何回か登っている窓明山~坪入山~丸山岳、越後三山~荒沢岳~兎岳~丹後山~巻機山等の懐かしい山並みに感無量になりました。
頂上では単独行者に追い抜かれ、私たちは16時30分のバスに間に合えばと思ってゆっくり大戸沢岳に向かってスタ一トしました。
稜線漫歩で大戸沢岳まではいったん下って150mの登り返しです。大戸沢岳からは会津駒ヶ岳~真白な雪の中門岳稜線が鮮やかに見え、あともうひと頑張りで会津駒ヶ岳のピークです。
やっぱり会津駒ヶ岳の頂上には10何人かがいました。会津駒ヶ岳初めての人もいて360度展望の山並みを教えてあげました。殆どの雪山が過去に登った雪山で、年月の過ぎる速さを感じました。
桧枝岐の駒の湯浸かってゆっくり疲れを癒し最終バスに間に合うよう下りました。
今回も天気に恵まれ、非常に暖かい日が続き楽しい雪山山行でした。
この山域(会津駒ヶ岳を除いて)は40年近く前から6回以上登っている知ったる静かな山旅ができる私の好きな山々です。ほとんど残雪期に登りましたが!(萩原克己)

シャクナゲが満開

ミツバツツジと
三岩岳

イワウチワの花が続く

タムシバも満開

国体コースを登る

三岩避難小屋前でまったり

三岩岳山頂にて

大戸沢岳に向けて歩く

尾瀬周辺の山々

会津駒ケ岳山頂で

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28.南大菩薩/雁ヶ腹摺山~楢ノ木尾根

期 日:5月19日(日)日帰り 曇り時々小雨

参加者:L矢澤孝二、堤理恵子、山口音子、大槻章夫 計4名

コース:大月駅6:55=大峠7:30~40-雁ヶ腹摺山8:30~40-大樺ノ頭9:15~25-唐松立(送電鉄塔№9)9:55~10:05-泣坂ノ頭11:35~12:00-大峰12:15~25-水無山の肩(下降点分岐)13:10~15-上和田14:25~15:01=猿橋駅15:33

費 用:大月駅=大峠 タクシー8,700円

楢ノ木尾根は、雁ヶ腹摺山から東に伸びる長い尾根だ。かつては猛烈な藪だったが刈払いされ、また近年はスズ竹の枯死もあって以前よりも歩きやすくなってはいるが、地図読みが必須のバリュエーションである。
大月駅からタクシーで大峠へ。すでに駐車場はいっぱいだ。キビタキの囀りを聞きながら原生林に入る。始めは水場などがある谷あいを進むが、少し急登となると、あっけなく雁ヶ腹摺山に着いた。山頂では1組の家族が早や食事中。今日の空模様は一面の低い雲で、少し小雨がぱらついて来たが、五百円札の富士山はくっきりと望まれた。
大樺ノ頭を示す道標に従って楢ノ木尾根に入る。幸い雨は上がったが、右側から吹き付ける風が冷たい。少し北へ辿り、数ピーク越えて、尾根が右へ曲がると大樺ノ頭だ。風も止み、ミズナラや山毛欅の新緑が美しい。背の高い送電鉄塔が建つ唐松立からは、北に雲取山、飛龍山から破風山が望まれた。
踏跡は時々乱れるので、なるべく尾根上を行く。要所には大月市の道標があり、処々のピンクテープがありがたい。この尾根ほとんどが広葉樹に覆われ、葉っぱが伸びた今の時季は展望が得られないけれど、その新緑に心も身体も染まって行きそうだ。ミツバツツジの鮮やかな紫も眼に染みる。泣坂の鞍部は掘られたような乗越になっている。かつては峠道として往来があったのだろうか?
その泣坂から急坂を登り上げた泣坂ノ頭で昼食とし、大峰へ。ここから尾根は南へ下って行く。この大峰の下り、水無山分岐点からの下りは広いザレた斜面の急降下。やはりピンクテープを探しながら、滑らないよう、歩きやすい足元を見つけて下って行く。最後に水道施設に下りたが、里道に出ると、大峰への道標は逆の方向を指していた。すれ違った地元の方に珍しがられたくらい、最近はこの山域を歩く人は少ないらしい。
アヤメやオダマキなど、民家の庭に咲く山あいの道を下って街道に出ると、和田のバス停はすぐだった。(矢澤孝二)

雁ヶ腹摺山の
五百円札富士

新緑の大樺ノ頭

ミツバツツジと
雁ヶ腹摺山

泣坂ノ頭で
昼ごはん

大峰にて

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29.長野/鷹狩山(11164m)・鍬ノ峰(1623.2m)
 
期 日:5月24日(金)~25日(土) 一泊二日  晴・晴

参加者:L安瀬はる江、SL中村和江、助廣弘子、金子盛次 計4名

コース:信濃大町駅11:30-大町山岳博物館(昼食)12:00~25―鷹狩山山頂13:35~14:25―博物館15:15~50―竹のや旅館16:30~25日5:55=タクシー=仏崎観音寺6:10~15―955m6:45―1208.7m7:40―コース中間点8:05―1526m9:20~40―鍬ノ峰山頂10:20~11:10―鍬ノ峰白沢側登山口12:25―白沢登山口12:50=タクシー=竹のや旅館13:10 

費 用:宿泊代素泊19000円 タクシー7300円 入浴代2400円 飲食代11300円 電車代各自

三年程前に鍬ノ峰を知っていつかはとの思いが強く、計画に踏み切った。前泊して時間に余裕をもたせた。前日は足慣らしに信濃大町駅近くの鷹狩山を組みこんだ。
24日 鷹狩山の山名は江戸時代に鷹狩をして献上していたので付いたようだ。麓には山岳博物館がある。信濃大町駅から市街地を抜けていくが、当日は全国的に夏日で暑かった。博物館脇から山頂への車道を左に分け、たかがり小径に入ると林間で涼しい。植物も豊富だった。急登を交えながら穏やかな登りで開放感たっぷりの山頂に。一帯は展望公園で遊歩道が整備され、恋人の聖地に選定されてハートのモニュメントがある。展望塔に上がると、北アルプスの山並みには雲がかかり、広大な市街地も松の花粉で霞んでいた。向かい側に鍬ノ峰の全容が断面図のように見え、明日のコースが想定できた。下山は遊歩道で植物園を通って往路を戻る。博物館では外の動植物園に立ち寄り、雷鳥を見学した。
山行中の花々 ニセアカシア、ササバギンラン、ギンラン、コバノガマズミ、オトコヨウゾメ、シャガ、クサノオウ、ヒメシャガ、ヒメハギ、フデリンドウ、ニッコウキスゲ、ツクバネウツギ、タニウツギ等
25日 鍬ノ峰は山容が鍬の形をしているので付いたという。仏崎からのコースは難易度が高い。痩せ尾根の急登もあり、長い。幸い、下りや平坦な箇所、緩やかな登りもあり休息できる。難所と思える所はなかった。木々の緑も柔らかく、静かな野趣あふれる好ましいコースだった。1200m~1600m位までシャクナゲの林が続いたが、裏年で一株だけ沢山花を付けていた。その先ではぽつりぽつり花があった。
やがて展望が開け、疲れがピークに達した頃山頂に到着。丁度コースタイムの4時間だった。小円形状の山頂には10名程の登山者がいた。朝の雲がすっかり取れて、北から南まで北アルプスの面々が顔を出し、大展望で目を見張る。間近の餓鬼岳、唐沢岳は良く判った。鷹狩山の展望塔も同定できた。下山にかかるが、距離が短い分急降下。垂直な下りもある。大岩の巻き道は横ばいで、真新しいロープが張ってあった。登山者も多く、明るいコースだった。一度休憩して、送電鉄塔に着く。後は巡視路で鍬ノ峰登山口に降りた。そこから林道を白沢登山口に向かった。
山行中の花々シャクナゲ、ウスギヨウラク、コヨウラクツツジ、ギンリョウソウ、コケモモ、イワカガミ、ムラサキヤシオツツジ(安瀬はる江)

鍬ノ峰からの
鷹狩山(中央)

たかがり小径

鷹狩山山頂

ヒメハギ

ヒメシャガ

車窓からの鍬ノ峰
(後の山稜)

鍬ノ峰仏崎コース

蓮華岳周辺展望

鍬ノ峰山頂

唯一シャクナゲの花付大株

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30.西丹沢/檜洞丸

期 日 : 5月25日(土)日帰り  曇り時々晴れ

参加者 : L榎本美智子、SL、カメラ神谷敏裕、山本正、伊藤裕子、中村博雄、清水佐基子、佐藤和子(支部外)、水内良江(お試し参加) 計8名

コース: 新松田駅7:15=西丹沢ビジターセンター8:35~45-ツツジコース入口8:55-ゴーラ沢の出合9:45~10:00-展望園地10:50~11:00-石棚山稜分岐-檜洞丸頂上12:40(昼食)~13:20-展望園地14:45-ゴーラ沢の出合15:45-ビジターセンター16:45(解散)~17:05=新松田駅18:15

ヤシオツツジで有名な檜洞丸は混雑と予想していたが新松田駅バス停には長蛇の列、7時15分発のバスダイヤで3台のバスが西丹沢ビジターセンターへ向かった。それでも座れないハイカーがいた。メンバー8人は終点で合流し各自ストレッチ、メンバーの紹介をしてからスタートした。ツツジコース登山口は2カ所あり手前に東沢を経由するコースと我々はその先のつつじ新道コースから入った。狭い山道で歩きやすいが後から追われるようにハイカーに道を空け追い抜かれることたびたび、どう見てもペースの違いを感じる。
急登があるので焦らずゆっくり歩く。ゴーラ沢の出合いでは2カ所徒渉があり緊張した一瞬だった。ホットしたがつかの間急登が始まった。登るにつれ樹木の緑が若葉色になり山ツツジのオレンジが目を引く。シロヤシオが見えても良いはずの道には白い花びらが落ちている。
長い木道の階段がどこまでも続く。もう終わってしまったかと残念な気持ちでいたら待っていたかのように白い花をつけたヤシオツツジの木があった。楚々とした上品な花で思わずカメラタイムを設けた。良く残っていたと嬉しい気持ちで一杯だった。頂上までわずかな所でリーダーの足がつり始め両足にきたので漢方薬を服用し慎重に歩く。バイケイソウとブナ林に囲まれた頂上で昼食。大室山がひときわ大きく見えた。そばにはトウゴクミツバの濃い色が目を引く。
下山は同じ道だが景色が違って見えた。下りで足がつったら困るのでゆっくり慎重に下山したので予定したコースタイムより1時間オーバーした。ビジターセンターにゴールしたのは4時半を過ぎバス停にはすでに先客が陣取っていたので我々も並んだらあっという間に長蛇の列になり1台しか来ないバスは満員だった。我々は座って体を休める事が出来た。
コースタイムは何が起きても対応できる余裕のあるコースタイムを考慮することの大切さを実感した。山ヒル対策の用意はしたが涼しかったからか被害はなかった。人間が多くて山ヒルも驚いたかも知れないですね。(榎本美智子) 

山道を揃って歩く

岩場を登る

新緑の中を登る

シロヤシオの花

ミツバツツジが
満開

山頂にて

花の数、色の濃さ共に見事

長い階段を下る

慎重にゴーラ沢を渡る

ゴールは近い

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31.西丹沢・富士/明神峠~大洞山

期 日:6月1(土) 日帰り 曇り時々晴れ

参加者:L松本悦栄、SL小磯登志子、大貫文正、榎本美智子、近藤由美子、山口音子、竹田早苗、矢澤孝二 計8名

コース:駿河小山駅8:10=明神峠8:34~8:40-途中2回休憩-三国山10:11~10:22-楢木山10:55~10:57-大洞山(昼食)11:31~12:00-アザミ平12:36~12:42-畑尾山12:50-立山13:04-立山展望台13:10~13:18-須走紅富台上14:29~14:30-紅富台入口14:38-道の駅須走14:55-道の駅須走バス停15:01~15:39=御殿場駅

台風1号の影響を受けて天気予報は雨だったので、前日の午前11時の天気予報で決めた。
駿河小山駅から出発するバスは1台増発があったので、座って明神峠まで行くことが出来た。明神峠バス停から道路と並行する登山道に入り、登りはじめで富士山の頭が見えたが、その後期待した富士山の雄姿は厚い雲に隠れたままだった。ゆるゆる登っていくと三国山東登山口の手前にサンショウバラが咲いていたが、斜面の為撮影が難しい。三国山へは、辛い登りが続き2回の水休憩をしながら三国山の山頂に着いた。ここまでの稜線にはサンショウバラが少なかった。Kさんからサンショウバラの咲いている場所は、籠坂峠に下山コースは咲いていないとの情報を聞き、皆さんに提案・相談した。時間に余裕が無いので鉄砲木ノ頭はカット、三国山から大洞山に向かい立山展望台経由して道の駅須走バス停のコースに変更した。
三国山からは緩やかな稜線、登山道は黒い砂状の土で柔らかく膝に優しく歩きやすい。大洞山で昼食休憩し立山展望台では愛鷹連峰が見えた。ここまでサンショウバラを見つけられず期待はしぼんでいくが、展望台から35分ぐらい下った辺りに(標高1160m)散り始めたひと房と蕾を見つけた。また10分下ると満開の木があって歓声が上がる。ここから見ごろのサンショウバラが沢山あり足を止め撮影会。鑑賞に満足した後、須走紅富台上から舗装道路を歩いて道の駅須走に寄りトイレを済ませてバス停に向かった。バスは定刻時刻27分ぐらい遅れで到着した。
富士箱根トレイルの一部(明神峠~道の駅須走)を歩いた。自然林が素晴らしくお勧めのコースです。ブナの巨木も多くブナの実が鈴なりについた枝が沢山落ちていて、今年のブナは豊作のようだ。
見つけた花はサンショウバラ、ツクバネウツギ、タニウツギ、ヤブデマリ、ヤマツツジ、クワガタソウ、ギンラン、ギョウリンソウ、サラサドウダンツツジ、ウマノアシガタ、シロバナヘビイチゴ等。咲き終わったヤマシャクヤクの株が沢山あった。
期待以上のサンショウバラとブナだった。来年もこのエリアに来ようと思う。(松本悦栄)


三国山

サンショウバラ

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32.美ヶ原ロングトレイル/鉢伏山~鷲ヶ峰

期 日:6月7日(金)~8日(土)一泊二日

参加者:L矢澤孝二、SL松本悦栄、大貫文正、近藤由美子、岩月宜雄 計5名

コース:村井駅10:25=(タクシー)=牛伏川いこいの広場10:45~55-スカイライン12:50~13:05-鉢伏山荘13:50~14:05-鉢伏山14:20~30-鉢伏山荘15:15(泊)~4:45-二つ山6:05~15-三峰山8:55~9:15-和田峠10:55~11:10-鷲ヶ峰12:30~13:00-八島湿原14:10~15:43=上諏訪駅16:25

費 用:村井駅=牛伏川 タクシー 3,500円  鉢伏山荘一泊二食10,500円(入山料300円込)

美ヶ原ロングトレイルは、美ヶ原から霧ヶ峰にかけての山稜をつないでいる。今回はそのうち、鉢伏山から三峰、鷲ヶ峰のコースを歩いた。
中央本線村井駅からタクシーで牛伏(ごふく)寺奥の駐車場まで入る。鉢伏山の登山道は牛伏(うしぶせ)川に沿っているが、ここは国の重要文化財、フランス式階段工という明治から大正時代の治水治山施設がしばらく続く。均等に切り出された石が整然と敷き詰められ、自然に溶け込んだ美しい姿を見せていた。
沢を離れるとエゾハルゼミの大合唱の中樹林帯の急登となり、途中で昼食タイム。皆で座って食べていると何やら動き回る小動物。シマリスだ。始めは一匹だったものが次第に増え、それも近くまでやって来る。人間が物珍しいのか、あまり怖がる様子もなかった。
ようやく緩やかになって笹原になり、鉢伏スカイラインに出る。道路に並行している山道を行くと、現れたのはレンゲツツジ。前方には大きな鉢伏山が近くなった。そして鉢伏山荘に到着、ザックを置いて山頂に向おう。今日の天気予報は寒気団のため雷雨注意が出ていたが、幸い崩れることもなく日が射している。鉢伏山の山頂からは美ヶ原が近くに見られた。前鉢伏にも寄ったが、レンゲツツジはまだ満開には少し早いようだった。
鉢伏山荘に戻って風呂に入り、展望デッキのような食堂でひと時を過ごす。夕食も盛りだくさんだった。泊りは我々のグルーブのみ。明日(土曜の夜)も3人とのことだった。
翌日は3時半には起床、4時に朝食を出してもらった。早いというのに温泉卵やサラダなど盛り付けも綺麗で、十分にいただく。おかげで早く出発することができた。
背後にうっすらと槍穂高を望み、鉢伏山頂の手前から左へのルートに入る・トラバースして再び稜線に出ると、目の前は笹原が台地のように広がっている。その先遥かに三峰山が望まれた。幾つかのピークを越えると二ツ山に着く。小梨が白い小さな花を枝いっぱいに付けていた。そしてここから300㍍下って350㍍の登り返し。道形が少し細くなったジグザクの急降下でカラマツ林になり、再び蝉の勢力圏に入る。最低鞍部からはしばらくダラダラの登り。これが結構堪えるのだ。一歩一歩登って行くと、木々の間に明るい笹原の斜面が近づいて来た。そして一気に視界が開ける。見上げる青空を区切るスカイラインは、美ヶ原から霧ヶ峰をつなぐ稜線だ。
登りきったところが三峰山の山頂。コースタイムよりかなり早く歩けたのは、参加者の頑張りによるところが大きい。ここまでは稜線の西側を通るビーナスラインから往復する人も多いようだ。笹原の広い稜線に付けられた遊歩道のような道を下って、歴史のある旧和田峠。その下が道路の通る現在の和田峠だ。茶店でトイレを済ませ、再び山道へ。さあ最後の登りだが、疲れた身体には一歩ごとがきつくなる。そして、ようやく鷲ヶ峰に登り着いた。振り返る鉢伏から三峰そしてここまでの稜線。一日でずいぶん長く歩いたものだ。コーヒータイムを取ってゆっくりしたのは云うまでもない。
車山の背後に八ヶ岳連峰を望みながら八島へ下り、湿原を散策した後バスまでの時間、ベンチで打ち上げをしたのだった。(矢澤孝二)

樹林帯を登る

鉢伏山山頂

前鉢伏山にて
(後ろが本峰)

鉢伏山荘へ

朝の笹原

見事なヤマナシ

三峰山へ
最後の登り

ようやく着いた
三峰山

鷲ヶ峰へ

鷲ヶ峰

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33.奥湯河原/天照山(502.4m)滝巡り

期 日: 6月8日(土)日帰り  晴れ

参加者 : L榎本美智子、SL山本正、助廣弘子、服部健、英賀昇子、佐藤マリ子(支部外) 計6名

コース: 湯河原駅9:00(奥湯河原行きバス)=奥湯河原9:22-林道入口9:45-神社入口10:05-去来の滝10:40-天照山神社10:50-白雲の滝11:00-天照山頂上11:40-神社12:15(昼食)~12:45-鳥居13:10-林道分岐13:20-奥湯河原バス停13:30-5段の滝13:55-不動の滝14:02-ダルマ滝-桜山入口バス停14:41~14:50(湯河原駅行)=湯河原駅解散

奥湯河原行きのバスは地元の利用者が多いのか10分おきぐらいにあり終点迄の客は我々6人のハイカーだった。計画では天照山から湯河原行きのバスもあると案内したが廃線となり嫌でも往復歩くようになったが参加メンバーの脚力は問題ないと判断した。藤木川の渓流の流れは激しく沢音が涼しく心地よい。林道分岐から山道になり神社入口に鳥居があった。鳥居の横に簡易トイレが2基あり鳥居の美観を損なう感じでトイレを     利用する気にならない。鳥居から登りの階段が始まり1人しか通れない狭い山道をゆっくり歩く。美しい渓流に沿ってアップダウンを繰り返す。去来の滝は少しコースから外れた所にあり水量、高さ共に迫力がある。天照山神社は天照皇大神、猿田彦大神、大成大神を祭る神社で古めかしい。ベンチとテーブルがあり休憩できる。そこから白雲の滝はスケールが大きく美しい滝でしばらくカメラタイム。天照山の頂上を目指すが車の音が近くになってきた。
頂上らしき所は広場になってそばに天照山のバス停があった。天照山の標識もなく期待が外れてガッカリし神社へ降り昼食タイム。下りは1時間かからず奥湯河原のバス停に着いた。残り3つの滝は道路を歩きながら眺める滝で5段の滝も美しいが金網越しに写真を撮る感じだった。不動の滝は茶店があり皆で冷やし甘酒を飲んで元気を取り戻す。最後のダルマ滝も道路から眺めるが滝が流れる石がダルマのように見える事からで何となく滝の中にダルマが幾つかいるように見えた。車道歩きにウンザリしながら桜山バス停でゴールした。
梅雨入り前だが奥湯河原の渓流歩きをしながらマイナスイオンをタップリ浴びて体の細胞が活性化されたかもしれない。良く整備されたハイキングコースで危険箇所はなかったが天照山迄の登りは気合いを要した。変化に富んだハイキングコースだった。
(榎本美智子)


藤木川に
沿ってゆく

トキワツユクサ

去来の滝

白雲の滝にて

天照山山頂にて

赤い葉が奇麗な
フサザクラ

ウツギ

不動の滝

ダルマ滝

テイカカズラ

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34.塩山/小楢山

期 日:6月15日(土) 晴れ

参加者:L神谷敏裕、SL堤理恵子、杉江秀明、山口音子、大槻章夫、水内好江、中村博雄、萩原克己 計8名

コース:塩山駅北口7:55=焼山峠8:30~8:40-的岩9:32-一杯水9:43-小楢山9:55~10:12-幕岩10:40~11:10-大沢山11:15-差山13:02-妙見山13:20~13:30-鼓川温泉14:15~14:46=窪平15:03~15:25=塩山駅南口15:40

費 用:町田起点 町田~塩山 \1,520 タクシー(塩山駅北口~焼山峠)\8,100
     鼓川温泉~窪平 \200(コミュニティーバス) 窪平~塩山駅南口(路線バス) \420

 塩山駅から出ているツアーバスは、2年前から焼山峠に停車しなくなったためタクシーを手配。タクシー2台で焼山峠に入る。
 峠を出発すると、いきなりおびただしい子授け地蔵が並ぶ。暫く行くと山道が分かれており我々は新道を進む。ピークを過ぎると右側に的岩が現れる。屏風のような平たい岩が立っている。旧道を行くと見過ごす可能性があるので新道を行くのがお勧め。一杯水を過ぎると坂道となり、上がっていくとレンゲツツジの花が現れる。色はヤマツツジと似ているが花が大きい。山頂手前は両側にレンゲツツジが咲き乱れる。道が平坦になると高原状の小楢山山頂に飛び出る。眼下には甲府盆地が開け正面奥には富士山が聳え立つ。大菩薩嶺もよく見える。
 小楢山を過ぎると踏み跡が薄くなる。草が生えて踏み跡がなくなっているところもあり、慎重に歩く。大沢山の手前の幕岩は、垂直に近い鎖を伝って上がると岩の台地になっている。奥秩父が間近に見えるほか、南アルプスや八ヶ岳なども望める。しばし休憩の後、鎖を頼りに慎重に下りる。次の差山までは意外と時間がかかる。差山の手前は鎖場で、3つの鎖を伝って登っていく。登り切って振り返ると大沢山がドンと聳える。
 どんどん標高差下げていくが妙見山手前は一旦急登を上がる。妙見山を過ぎると、ひたすら下っていく。最後は鹿柵があり抜けると鼓川温泉まではすぐ。ここからはコミュニティーバス、路線バスを乗り継ぎ塩山駅に戻った。 (神谷敏裕)

小楢山に向けて
歩く

突然現れる的岩

レンゲツツジ

花を見ながら歩く

小楢山からの絶景

頂上でくつろぐ

幕岩に登る

幕岩の上で万歳

ヤマツツジも満開

差山に向けて登る

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35.南ア/入笠山(1,955m)

期 日:6月19日(水) 日帰り 快晴

参加者:L屋代茂、SL杉江秀明、大貫文正、瀧沢正明、英賀昇子、太田久枝、鬼束しづ子、曽我幸子 計8名

コース:町田集合場所6:35=大阿原湿原10:00-(湿原一周)大阿原湿原10:35-首切清水10:55-入笠山11:30(昼食)~12:10-御所平登山口13:00-ロープウェイ上駅14:00-山彦荘14:45=町田集合場所19:00

費 用:7,230円(ワゴンタクシー料金、高速料金)

梅雨の時期で天気が大変心配されたが、太平洋高気圧が弱いため例年になく梅雨入りが遅く4日前には各種予報は快晴で、前日は一日雨できれいな空気にした雲一つない青空でした。
標高1,820mの大阿原湿原まで車で行き、大阿原湿原を一周したが湿原としては老年期で乾燥し木々が育っている。目当てのズミ(コナシ)の白い花は終わって散っていた。
大阿原湿原から首切清水とほぼ平坦な道を歩き、首切清水から標高差約150mの急登を約30分かけて登ると急に視界が開けて入笠山の頂上に着いた。頂上は360°展望できる広い広場となっているが、大勢のハイカーや小学生の移動教室の子供達で一杯であった。私達もすぐ集合写真を撮り、事前に用意した頂上からの周囲の山々を順に確認していき、目の良い人は25座前後の日本百名山を確認できるとのことだが、奥秩父方面が分からず私達が確認できたのは17座であった。この見事な景色に後ろ髪をひかれて頂上を後にした。
頂上からお花畑、入笠湿原、ロープウェイ上駅の野草公園と歩いた。目当ての日本スズランは終わっていたが、レンゲツツジとクリンソウは何とか残っていた。また、ここだけに咲く幻の花「釜無ホテイアツモリソウ」が見られた。こうして梅雨の時期であったが、頂上からの富士山、北・中央・南アルプスと目前の八ケ岳連峰の山々、初夏の高原の花々を脳裏に納めて帰ってきた。(屋代茂)

入笠山頂上

八ケ岳展望台

クリンソウ群生

釜無ホテイ
アツモリソウ

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36.みちのく潮風トレイル

期 日:6月23日(日)~25日(水)二泊三日 曇り時々晴れ

参加者:L若松節子、SL堤理恵子、助廣弘子、鎌田文子、大貫文正、大槻章夫、後藤勝弘、中村博雄 計8名

費 用:大人の休日俱楽部パス19900円 移動バス代2630円 宿泊代31300円

コース:
23日 二戸駅9:20=普代駅11:17-普代水門-普代浜11:50~12:10-ねだり浜-黒崎荘14:30
24日 送迎車=北山崎7:45-北山崎遊歩道-机浜番屋群12:45=田野畑駅=宮古駅=休暇村宮古14:40
25日 休暇村7:20-姉ヶ崎展望所-潮吹き岩8:00-奥浄土ヶ浜11:10=宮古駅=陸前高田=玉の湯16:30
26日 玉の湯8:00=中央登山口8:15-氷上山9:25~10:30-中央登山口=高田松原津波復興祈念公園11:30解散

23日(日)雨の降る早朝東北新幹線へ。仙台付近まで雨。岩手県に入るころから雨あがる。二戸駅で6名集合(2名は新幹線のチケットが取れず宿へ直行)。JRバスで三陸鉄道久慈駅へ。発車間際に列車に飛び乗る(次の列車は2時間後)。普代駅から歩き始めて普代水門を通り普代浜で昼食。この海岸もきれいに整備されて津波に襲われたことを思い浮かべる。いくつかの漁港を過ぎねだり浜の遊歩道。浜ベンケイソウのピンクと紫が可憐。 見上げるような石段とうかい道のどちらを選ぶか一瞬迷うがうかい道をあえぎながら登り、昨年もお世話になった国民宿舎に到着。
24日(月)宿の送迎車で北山崎へ。第二展望台まで約300段の階段を降り第三展望台へ。海岸まではあと約500段の階段。やっとおり切ったかと思うと下っただけの急な登り階段が待っていた。登りきると気持ちの良い森の中だがすぐに階段が待っている。リアス式の海岸線の複雑さに音を上げながら階段、階段。太平洋に転げ落ちそうな急な階段。浜から手掘りのトンネルを目指すが波がかぶっているようなのでう回路を選び机浜番屋群に向かう。
番屋はすべて津波にさらわれたため新しく再建されていた。昼食後元気の余っているメンバーはトンネルの反対側を探すといいながら又トレイルに向かう。第3セクターの乗り合いタクシーで田野畑駅に向かい宮古の休暇村へ。
25日(火)休暇村の豪華な朝食の後浄土ヶ浜に向かう。イワガラミの白い花が見ごろ。この日も階段、森、もう歩くのが嫌になったころ奥浄土ヶ浜のバス停に着く。これからは列車、BLTと乗り継ぎ陸前高田に向かう。乗り鉄そのもので半日列車に揺られる。お目当てのオリエント急行を模した素敵な列車にも乗車。津波の被害のひどかった高田の駅に宿の送迎車が待っていてくれた。
26日(水)氷上山の登山口まで6名の元気な仲間が送迎車で出発。この付近仙台伊達藩の金山があったそうで鉱山の遺構が残っていてあちらこちらと散策。山頂から登頂成功の連絡をもらい下山口で合流。宿の車で高田の復興公園まで送ってもらう。奇跡の一本松、津波遺構のユースホステルあと等見学後BLTにて気仙沼駅へ。乗り継ぎが悪く1時間以上待つ。交通が不便な場所なのでもっとコンパクトな計画のほうが良かったと反省しきり。歩いている時間より列車での移動時間のほうが長い。
地震や津波の遺構も見学することができ自然の恐ろしさ、厳しさを知らされる旅でした。ご参加いただいた皆様の協力に感謝致します。(若松節子)

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37.尾瀬/燧ケ岳(2,356m)・至仏山(2,228m)

期 日:7月22日(月)~24日(水) 二泊三日  22日・23日晴  24日曇時々雨  

参加者:L屋代 茂、杉江秀明、瀧沢正明  計 3名

コース:
1日目(22日)バスタ新宿7:15=大清水11:20~12:00=一ノ瀬12:25-三平峠13:40-長蔵小屋14:40(泊) 小屋着後大江湿原散策
2日目(23日) 長蔵小屋6:40-ミノブチ岳9:40-爼嵓10:30-紫安嵓(頂上)11:10~11:40-第2長蔵小屋14:40(泊)
3日目(24日) 第2長蔵小屋4:30-山の鼻6:30~7:15-至仏山10:45~11:15-小至仏山12:05-鳩待峠14:00=バスタ新宿19:35

費 用:37,700円(バス料金9,400円、宿泊代26,000円、タクシー2,300円)

1日目(22日)バスタ新宿を出発したバスは、定刻前に大清水に到着した。大清水で昼食後シャトルタクシーで一ノ瀬まで行き3日間に向かって歩き出した。道は昔の会津沼田街道なので歩き易い。この付近は昭和40年台に観光道路建設の工事をしていた場所で、その爪痕を見ながら尾瀬名物の十二曲がりを数えながら登ると間もなく三平峠に着いた。ここで大休憩して下ると静かな尾瀬沼と明日登る燧ケ岳が現れ、静かな雄大な風景を見ながら宿の長蔵小屋に着いた。
2日目(23日) 真夏の涼しい尾瀬沼を後にして燧ケ岳に向かって長英新道に入った。行けども行けどもほぼ平坦であったが、1時間後位から傾斜が出てきて暫くすると尾瀬沼の展望も現れてきて、木の階段を登ると展望の良いミノブチ岳に出た。そこから目前の爼嵓を歯を食いしばって登り展望を楽しんだ後一旦下って登り返すと尾瀬ヶ原と至仏山が一望できる紫安嵓(頂上)に着き雄大な展望を思い切り楽しんだ。下山は最初は石が多く緊張したがそのうち樹林帯に入った。台風で一時通行禁止となり一部付け替えとなったがぬかるんで歩きにくい道でであったが、3時間かけて見晴十字路に着き冷え切った生ビールを飲み元気になった。
3日目(24日) 帰りのバスに間に合うため小屋を4時半に出発した。尾瀬ヶ原は緑一色で朝露が足を濡らして予定どおり6時半に山の鼻に着き朝食を始めたら夕立のような雨が降ってきた。間もなく雨が止む予報を信じて雨具を着て7時15分に至仏山に向かって出発した。最初の樹林帯を抜ける頃に雨が止んだが、蛇紋岩の急な登山道は水が流れて石・岩は滑る。雨具を外したり着たりして上が見えるがなかなか着かない。時々振り返り尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の展望に慰めながらやっとの思いで至仏山頂上に着いた。薄日も差して周囲の大展望を楽しんだ後、滑る岩、木道に注意を払いながら事故なく3日間歩いてくれた足に感謝して午後2時鳩待峠に到着した。(屋代 茂)

大江湿原の
ニッコウキスゲ

燧ヶ岳頂上からの尾瀬沼

燧ヶ岳頂上からの尾瀬ヶ原

燧ヶ岳頂上の
集合写真

至仏山頂上からの尾瀬ヶ原

至仏山頂上の
集合写真

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38.箱根/明神ヶ岳

期 日:7月27日(土)日帰り 晴れ

参加者:L伊藤有子、中村博雄、伊藤和良、英賀昇子、堤理恵子、山本正、山口音子 計7名

コース:小田原駅東口7:50=金時山登山口8:30-矢倉沢峠9:10-苅川峠10:09-火打石岳案内板10:46-明神ヶ岳12:00~12:30-宮城野分岐13:08-宮城野営業所前バス停14:20

費 用: 小田原駅起点 小田原駅~仙石塩山(路線バス)\1,120
     宮城野営業所前~小田原駅(路線バス) \890

夏山トレーニングと称するものの、猛暑の中の山行となった。予報では曇りマークが付いていたが現地はかんかん照り、無風状態であった。バス停から金時山登山口まで汗が噴き出る。連日の熱中症警戒アラートのためクーラー生活を余技なくされた身体にはきつい登りである。支部長から水分補給をしっかりとの指令もあり、細目に水分を補給する。苅川峠付近でやっと樹林帯となり一息つく。さすがに登山者は少なくトレランの数組とすれ違う。山頂もほとんど風は無いものの、金時山を眺めながら昼食とする。ここまでくれば後は下るのみ、宮城野分岐を経てバス停へ向かう。バス停まで20分位のところで雷がゴロゴロ鳴りはじめ、ザックカバー、傘でしのぎ急ぎ足となる。バス停には着くものの急な雨のためバスが満員、乗車拒否に会うおまけ付き、2組に別れバスに乗車し帰宅の途に就く。汗、汗の山行でしたが、山百合が見事に咲き、笹林の隙間からの微かな涼風が道中の励みとなりました。どんな状況下でも山は出掛ければそれなりに楽しい。暑さが心配の山行でしたが、無事下山できほっとしました。
尚、新規入会の伊藤和良さんが参加されましたが足取りも軽やかで、植物に詳しく、後日詳細にまとめられた写真集をメールで送って下さいました。なんとも頼もしい山仲間の入会を心より嬉しく思いました。(伊藤有子)

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39.富士/富士山河口湖口五合目~三合目

期 日:7月31日(水) 日帰り 晴

参加者:L安瀬はる江、SL若松節子、森田隆仁、竹田早苗、大貫文正、松本悦榮、服部健、繁村純夫、繁村美知子、大槻章夫、北原好、油田まり子、英賀昇子、金子盛次、鬼束しづ子、曽我幸子、黒滝富士子(支部外)、木元完治(お試し) 計18名

コース:橋本駅前7:05=バス=五合目9:20~30-御中道ベンチ10:30~40-奥庭駐車場11:05~15-奥庭展望台11:35~12:00-樹海台駐車場14:40~55=バス=橋本駅17:10

費 用:貸切バス代 4,600円/一人

酷暑が続く中、富士山麓は避暑地だった。高速道からは夏姿の富士山が。富士スバルラインはマイカー規制でバスのみ、あっという間に2304mへ。経験豊富なSLのご配慮で空いている奥庭駐車場でトイレを済ませ、高度順応も図る。到着した五合目は混雑していた。躰をほぐして、道標に従い御中道に入る。砂礫の道も不安ない。足下の展望と山頂を仰ぎ、高度感を得ながら進む。山頂は雲の中で最後まで顔を見せなかった。
御庭から奥庭駐車場に下り、トイレ休憩。樹林帯になり、まもなく奥庭展望台へ。花壇には種々の花が咲いていた。展望台で譲り合って昼食。出発寸前にガスがとれ、御坂山地の展望が開けていた。
奥庭から「富士山お中道ハイキングコース」で三合目バス停に下山。広大な原生林は深閑として別世界だった。このコースでは登山者にであわなかった。倒木が多く、ルートも不明瞭で時間がかかった。苔の絨毯はフカフカでその中に稀少な植物が点在していた。小型植物で写真撮影に時間がかかり、足並みが乱れた。疲れも出たりで、度々待ち合わせた。
今回の富士山麓では自然の逞しさを新たにし、未知の魅力的な場所で今後に期待がもてました。
山行中の花々、シャクジョウソウ、ヒメミヤマウズラ、キソチドリ、コイチヨウラン、メイゲツソウ、イワオウギ、シャジン、ヤナギラン、マルバイチヤクソウ、コイチヤクソウ果実、イチヤクソウ、ベニバナイチヤクソウ、ハクサンシャクナゲ、オンタデ、ムラサキモメンヅル、ナツハゼ果実、ホタルブクロ、コケモモ、ミヤマフタバラン、オトコヨモギ蕾、ヤハズヒゴタイ(安瀬はる江)

お中道からの展望

オンタデの道

奥庭への入り口

お中道
ハイキングコース

樹海台駐車場にて

ムラサキ
モメンヅル

コイチヨウラン

シャクジョウソウ

ヒメミヤマウズラ

キソチドリ

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40.北ア/雲ノ平

期 日:8月4日(日)~7日(水)三泊四日 晴れ時々霧

参加者:L矢澤孝二、伊藤有子、中村博雄 計3名

コース: 富山駅6:05=折立7:20~40-五光ベンチ11:15~30-太郎平12:20~45-薬師沢小屋15:20(泊)~5:50-アラスカ庭園9:00~15-祖母岳10:15~30-雲ノ平山荘10:55(泊)~5:45-祖父岳分岐7:00~10-黒部川8:30~45-三俣山荘9:30~10:00-双六小屋13:05(泊)~5:10-鏡平7:20~30-秩父沢9:20~30-ワサビ平10:30~45-新穂高11:45~55=平湯12:35~14:35=中央道八王子18:45

費 用:富山駅=折立 タクシー20,000円+有料道路2,000円、新穂高=平湯 濃飛バス910円
    平湯=中央道八王子 中央高速バス5,200円
     薬師沢小屋14,000円、雲ノ平山荘15,000円、双六小屋14,000円、平湯温泉ひらゆの森700円

4日早朝、富山駅に集合。初日は長丁場なので、時間節約のためタクシーで折立に向かった。コメツガ林の急登ですぐに汗まみれになるが、五光ベンチで昼食のあとガスの中に入る。太郎平では多くの宿泊客がベンチで生ビールを飲んでいるのを横目に薬師沢へ。下り始めで少しポツポツ来たが、これが今山行で行動中に遭った唯一の雨だった。雨具を出すこともなく直ぐに止み、道は急降下。沢に下りてからが疲れてきた身体には、とても長く感じた。ようやく大きな谷、黒部本流が近づき、樹林の中に赤い屋根が見えた。
薬師沢小屋は薬師沢と黒部本渓の出合に建ち、絶えず激流の音が響いている。ここは岩魚釣りで滞在している釣師も多いようだ。今夜は四畳の個室で、5時45分からの食事のあと、早めに横になった。
雲ノ平への登りは黒部本渓の吊橋から始まる、原生林のヤニの香りの中、急登が延々と続く。ダケカンバが多くなるとようやく緩み、木道となる。そして雲ノ平の一角、アラスカ庭園に到着だ。左に薬師岳、右に黒部五郎岳が青空のもと雄大な姿を見せている。歩いて行くと灌木も少なくなりハイマツが広がって、大らかな台地が感じられるようになってきた。祖母岳付近はアルプス庭園と呼ばれ、チングルマが花盛り。行く手には水晶岳を背景に、雲ノ平山荘がもう近い。ここは天水しかないので、キャンプ場まで足を延ばして水を持ってくる。夕食は石狩鍋で、お代わりしながら楽しくいただいた。
夜半にひとしきり雨が降ったが朝には止んで深いガス。それも出発のころには晴れてきた。屏風のように聳える水晶岳を正面に、雲ノ平の核心部を行く。途中で寄ったスイス庭園からは薬師岳と深い黒部の谷、遥か向こうには白馬岳が見えていた。
祖父岳の中腹を巻いて進む。ハクサンフウロ、ハクサンイチゲそしてキンポウゲが迎えてくれる。振り返り、見下ろす雲ノ平の台地。その背後の雄大な薬師岳。回り込んでいくと右に黒部五郎、三俣蓮華、左には鷲羽岳。そして正面には槍穂高連峰が、激しい岩の連なりを見せていた。
急降下して黒部源流を渡り、登り返して三俣山荘で大休止。双六小屋へは巻き道を採る。見上げる稜線付近には大きな雪田が残り、カール地形が雄大だ。この道も色とりどりの高山植物に囲まれ、楽しい2時間だった。
双六小屋は水が豊富。設備も新しく清潔だ。小屋に着いたあと通り雨があったが、夕方には正面の鷲羽岳がオレンジ色に染まっていた。
最終日も長丁場なので、朝食を4時半とする。朝方はガスの中で、鏡平からの展望は望めなかった。しかしその後は日が射し、標高が低くなるにつれて暑さも増してくる。登山口からの林道を耐えて歩き、新穂高に到着。幸い予定より1本早いバスに乗れたので、平湯で温泉にゆっくり入ることができた。
天候に恵まれ、充実した4日間だった。(矢澤孝二)

薬師沢小屋前の
吊橋

祖母岳にて

雲ノ平山荘と
水晶岳

雲ノ平山荘にて

雲ノ平を行く

スイス庭園から
白馬岳を望む

槍穂高連峰を望む

黒部源流の渡渉

双六小屋へ
向かって

双六池と笠ヶ岳

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41.奥多摩/大多摩ウォーキングトレイル

期 日 :8月10日(土)日帰り 晴れ

参加者 : L小磯登志子、矢澤孝二、助廣弘子、鎌田文子、山口音子、大貫文正、松本悦榮、横川芳江、高木弘司、大槻章夫、英賀昇子 計11名 

コース :古里駅8:34~43-寸庭橋-9:06-松の木尾根展望台9:47-雲仙橋10:05-鳩ノ巣小橋10:15-    白丸ダム魚道管理棟入口10:54~11:04-エコっと白丸(昼食)11:21~48-奥多摩駅13:06

奥多摩の山には何度も通っているが多摩川沿いに歩くことは無かったので白丸ダムの魚道を楽しみに計画してみた。
連日の猛暑で熱中症も心配であったが涼を期待して出発。古里駅からの車道歩きは流石に暑かったが、寸庭橋から多摩川右岸のトレイルに入ると木陰の道になって一気に涼しくなった。風の通る尾根に上がればいい風も吹いていて昼寝をしたら気持ち良さそう。
雲仙橋を渡ると鳩ノ巣駅が崖の上にある。この辺りは鳩ノ巣渓谷と呼ばれかつては材木の集積所でもあった。温泉もあり観光で賑わっていたらしいが、今はうら寂しい雰囲気で廃屋の旅館が何棟かあった。双竜の滝に立ち寄り吊り橋を渡って再び右岸に戻る。
白丸ダムサイトに到着。長い階段を登って魚道管理棟入口へ。ダムカードを頂いて螺旋階段をグルグル降りた底に魚道が流れていた。水の流れる階段状になった槽を目を凝らしてみたが上がってくる魚影は確認できなかった。地上に戻って昼食タイム。白丸湖に沿った遊歩道からはダム湖でカヌーやサップに興じる若者達が沢山いて賑わっていた。トレイルにある唯一の数馬西トンネルの前後にはイワタバコが群落になって咲いていた。海沢からは陽ざしの強い車道を奥多摩駅まで1.7km、野菜スタンドや山城屋に立ち寄りながら黙々と歩いた。奥多摩駅舎2階の冷たいビールで喉を潤し解散した。(小磯登志子)

螺旋階段で
魚道に降りる

集合写真

多摩川沿いの
トレイル

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42.静岡/竜爪山(りゅうそうざん)

期 日:8月25日(日) 日帰り 曇

参加者:L安瀬はる江、SL繁村美知子、榎本美智子、助廣弘子、上野 進、黒澤寿子、鎌田文子、山口音子、萩原克己 計9名

コース:町田駅前7:05=貸切タクシー=清水IC=竜爪山平山登山口9:55~10:05―穂積神社11:25~35―薬師岳12:30~50―文珠岳13:10~20―薬師岳13:40~45―穂積神社14:30~45=タクシー=町田駅前19:20       

費 用:貸切タクシー代 7000円/一人

天候の安定を粘り強く待って実行する。一抹の不安があったので、気象係をUさんに。それと前回山行の反省で足並みの調整をYさんに、先頭をSさんにお願いして、出発。
竜爪山は静岡市民の山で人気が高い。平山登山口の駐車スペースは満車で路上駐車もあった。事前に地元自治会長と連絡がとれて公民館前を駐車場として提供されていた。穂積神社への林道も崩壊で通行止めだったが、農道の迂回路を教えて頂き、下山時間が短縮できた。この道が難路だったが、プロの手で容易に通過できた。
登山コースは多数あるが、今回は旧道コースで丁目石を追いながら穂積神社を目指す。ずっと樹林帯で陽射しはないが、無風で大汗をかく。所々に咲く小さな花々に癒され、神社に辿り着けた。杉の大樹に囲まれ厳粛な空間だった。ここから千段以上の階段を頑張って薬師岳に到着。
 昼食後、三角点のある文珠岳に向かう。途中で辞退者二人が薬師岳に戻った。文珠岳山頂は開けて駿河湾方面の展望があったようだ。帰りはゆっくりと花を観賞しながら下りる。目的のチャボホトトギスは例年より少なかった。初見の花が多く楽しめた。急登や階段で堪えたので、穂積神社からは車で下山。車内からの眺めで周りに竹林の山々が多く驚いた。その先には明るい市街地と大海原が望め、唯一の解放感を得た。高速道では強雨帯も通り抜け、渋滞もあり時間がかかった。皆様のご参加で車を利用でき、安全に効率良い山行になりました。
山行中の花々 ミヤマウズラ、チャボホトトギス、ヒナノウスツボ、オオヤマハコベ、テイショウソウ蕾、ナガバノコウヤボウキ、イラクサ、花は終わっていたが、ミツバテンナンショウ、オオバノトンボソウ、コクラン、イチヤクソウ等。尚、植物の名前は慎重に判断していますが、限界があることをご承知お願いいたします。(安瀬はる江)

日付8/25
作者不明

千段以上の階段をコツコツと

薬師岳山頂

ナガバノ
コヤボウキ

ミツバテンナン
ショウの葉

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43.身延/七面山

期 日:9月7日(土)~8日(日)一泊二日

参加者:L松宮俊彦、SL神谷敏裕、中村和江、堤理恵子、大槻章夫、瀧沢正明、後藤勝弘 計7名

コース:
1日目:下部温泉駅9:35=タクシー=羽衣登山口10:00~10:15―展望台13:10~15―敬慎院15:30(ご開扉、勤行参加、泊)
2日目:敬慎院(ご来光、朝食)6:30―七面山(1982m)7:15―七面山最高峰(1989m)―敬慎院8:30―奥の院8:50―7丁目展望台12:00―角瀬12:45=タクシー=甲斐岩間駅13:20~31

費 用:各自交通費、ジャンボタクシー(往復)3400、敬慎院(1泊2食、勤行)6500

1日目:降水確率は高かったが、昼間の雨の可能性は低いので決行したが結局2日間とも雨には降られなかった。七面山の山頂近くの敬慎院は、七面大明神を祭る場所でもあるが、日蓮宗の身延山久遠寺の別院でもあるため多くの参拝者たちが訪れている。
我々は下部温泉駅に到着後、タクシーで表参道の羽衣登山口へ。登山口(参拝口)を出発すると、丁目の目印の石塔が建っており、今日の目的地敬慎院は50丁目だ。参道は杉林に囲まれ、広く緩やかな傾斜で歩きやすい。ところどころに坊もある。途中、白装束の、若い10人程の坊さん(見習い?)と行違ったり、老若男女100人弱の大集団を追い越したりした。リーダーが風邪気味でユックリペースだったが、なんとか3時間ほどで北側の甲府盆地が望める展望台に着いた。気づかぬうちに周りには自然林が増えていた。晴雲坊(36丁目)は冷たい水を飲むことができ喉を潤してくれた。15時頃和光門(46丁目)に着いた。そこは既に境内の一部で、緩やかな参道を登って行くと鐘楼や手水舎があり、その少し先が敬慎院だった。お坊さん6~7人が立って礼をして出迎えてくれたのには恐縮した。
宿泊者は全員、参講の信者さんと同じメニューをこなすことになる。日課となっている5時の夕食(1汁4採)、6時半のご開扉、7時からの夜の勤行。勤行は長老である別当と若い坊主5人で、初めは掛け合いのような読経、途中から南無妙法蓮華経の唱和、それから打楽器や大太鼓を使った小気味の良いリズムの読経が続いた。荘厳な大講堂の中に響くそれらの声と音は、上質の演奏を聴いているようで、私には気持ち良かった。
2日目:ご来光を仰ぐため、5時前に全員で少し登った隋身門の先の展望所へ向かった。突然、目の前に富士山が、日の出前の朝焼けをバックにくっきりと姿を現した。下の方には雲海がもくもくと溜まっている。しばらくすると富士山の左の下方から太陽が顔を出してきた。広場の横では、参拝者の一団が南無妙法蓮華経の大合唱を響かせており、厳かな雰囲気が増した。しばらく、陽がゆっくり昇っていくのを目で追いかけていた。隋身門をフレームにして眺める富士山も、昇ったばかりの陽の光を斜めから受けて印象深かった。
院に戻って朝食後、朝の勤行はパスさせていただき、6時半に山頂に向かい出発。自然林の中を45分程歩くと七面山の山頂(1982m)だった。ついでにその先の最高峰(1989m)まで行って戻って来た。山頂も最高点も木が茂っていて遠景は無い。下りはナナイタナガレの断崖を覗き込んだりしながら、敬慎院に戻った。8時半に下山を開始、裏参道を降りることにした。奥の院の先まではなだらかな道だったが、その先は急斜面となり、ジグザグに道が切ってある。参道なので荒れた道ではないし、こちらも丁目石が置いてあるので励みにはなるが、とにかく長い。途中へとへとになりヒザ痛の人も出てきたが、頑張って最小限の休憩を取りながら下り続けた。なんとか12時45分に角瀬の下山口に着き、待ってもらっていたタクシーに無事乗車し、予定通りの時間に身延線の列車に乗り帰途につくことができた。今日は日曜日だが、他のグループにはまったく会わなかった。
今回の山行は、山行ではあるけれど参拝者用の参道と宿坊を利用させていただき、山を歩かせていただいたという印象だ。(松宮俊彦)

表参道を登る

晴雲坊で休憩

和光門にて

随身門前で

敬慎院の部屋で
精進料理

富士山麓から
上がる日の出

日の出をバックに

七面山山頂にて

七面山最高地点

奥之院にて

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44.奥多摩/御岳山

期 日:10月6日(日) 日帰り 曇時々小雨

参加者:L安瀬はる江、SL松本悦榮、上野 進、山口音子、大貫文正、神谷敏裕、繁村美知子 計7名

コース:御嶽駅8:50-御岳渓谷右岸遊歩道-御岳山参道入口9:35-琴沢橋9:50-日の出山北尾根380m10:20-休憩3回-日の出山山頂12:15~55-休憩1回-富士峰園地14:10~50-ケーブル御岳山駅15:05~20=ケーブル・バス=御嶽駅15:42~44

三重県の福王山に産するというフクオウソウの再訪狙いで山行を計画。登りを10年以上前に歩いた日の出山北尾根を選ぶ。この尾根希望で参加されたSLに先頭をお願いする。
御嶽渓谷遊歩道右岸は種々の花が咲き揃っていた。神路橋で吉野街道に上がり、御岳山神社の参道を進む。光仙橋を渡った所の日の出山北尾根の取付には私有地につき通行止めの看板があった。500m位先の琴沢橋手前から地形図の破線路に取付いた。道形はなく、勾配はきつく、足元は濡れた下草に覆われ、檜の枝が垂れ下がるという状況だった。先頭の機転で巻いて尾根筋に早く乗るルートを取り、大助かり。その後は静かな尾根を安心して歩を進めた。高度が上がり、ケーブルの滝本駅周辺が足下になった。出発の時は陽射しもあったが小雨になり雨具を付ける。岩稜帯もあったが一直線で解り易い。実線道と違い体力はかなり消耗した。いつも尾根歩きをした頃が懐かしい。
日の出山山頂の東屋は登山者で溢れていた。全員腰掛けて屋根の下で昼食が摂れた。御岳山山頂は見送ることにする。雨も上がったが、ガスで展望は全くない。尾根歩きの疲れをほぐしながら、稜線慢歩で花を観察して富士峰園地をめざす。途中でケーブル御岳山駅に直行組と別れた。園地は鹿の食害保護からネットで囲まれている。中央に産安社の祠がある。フクオウソウは去年とは別の場所で、沢山の株はまだ咲き始めだった。注目のペンギンを想像するレンゲショウマの果実を愛で、むかごの収穫もあった。
ケーブル御岳山駅で直行組と合流すると15時過ぎていた。全員一致でケーブルとバスで御嶽駅に向かうが、臨時便も出る程の混み具合だった。
山行中の花々
コクサギ果実、セイヨウナシ、オオミゾソバ、アケボノソウ、ゲンノショウコ、エゴマ、ボタンヅル、キバナアキギリ、コウヤボウキ、キンモクセイ、ギンミズヒキ、ミズヒキ、フジウツギ、ハグロソウ、ベニバナボロギク、イヌトウバナ、カシワバハグマ、タカオヒゴダイ、オクモミジハグマ、センボンヤリ、ヤマセリ、シラネセンキュウ、フユノハナワラビ、ホソバシュロソウ、フクオウソウ、ツルリンドウ果実、レンゲショウマ果実等(安瀬はる江)

キンモクセイの
大樹

日の出山北尾根

日の出山山頂

フクオウソウ半開

フクオウソウ
(23.10.5撮影)

タカオヒゴタイ

オオミゾソバ

アケボノソウ

レンゲショウマの果実

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45.奥多摩/川苔山

期 日:10月19日(土) 晴れのち曇り

参加者:L神谷敏裕、山口音子、瀧沢正明、伊藤和良、安瀬はる江  計5名

コース:奥多摩駅8:30(臨時)=川乗橋9:43~9:48-百尋ノ滝10:35~10:40-川苔山12:20~12:55-大ダワ分岐13:40-大根ノ山ノ神14:50-鳩ノ巣駅15:35~16:04

天気が心配されたが夕方までは持ちそうなので実施。10月なのに30度近い高温。ただ登りは前半、沢沿いを歩くので意外と涼しい。山頂も風が心地よい。下山途中で少し雨に降られたが、木の多い箇所だったので濡れずに済んだ。
奥多摩駅から臨時バスで川乗橋まで入り、50分ほど林道を歩く。山道に入ると道幅が狭く、片側が切れ落ちている箇所があるので慎重に行く。沢に沿って山道を1時間弱歩くと百尋ノ滝。30mほどの落差がある立派な滝。滝を過ぎると暫く急登となる。地図で見ると横ヶ谷で分岐し山頂には二方向から行けるように書かれているが、現在は時計回りでしか行けなさそう。
山頂は西側が開けていて雲取山、石尾根など奥多摩の山々が望める。山頂付近の紅葉が始まったところで所々色づいている。30分ほど休憩し鳩ノ巣駅に向けて下山開始。あまり急な所はなく、植林の木々の箇所が多いので黙々と歩く。大根ノ山ノ神に着くと残りは30分ほど。集落の急坂を下るとまもなく駅に到着。
今回は花好きな方が複数参加されたので、花の写真を撮りながらの山行となった。トリカブトやリンドウ、セキヤノアキチョウジなど秋の花がたくさん見られた。(神谷敏裕)

沢に架かる
橋を渡る

美しい沢の流れ

百尋ノ滝にて

トリカブトの花が
咲く

頂上付近は紅葉が始まる

頂上で寛ぐ

奥多摩の山々

川苔山の山頂にて

大根ノ山ノ神

セキヤノ
アキチョウジ

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