1.箱根/矢倉岳
期 日: 1月3日(月) 日帰り
参加者: 中村精(L), 冨重正樹,田島夫妻,岡野宏治
行 程: 3日(晴れ)新松田駅8:25(バス)=地蔵堂8:53/9:00〜足柄古道9:20〜見晴台9:40/9:45〜足柄峠10:07/10:15-足柄万葉公園10:30〜山伏平11:10/11:15〜矢倉岳11:4012:30-山伏平12:42〜浜居場城跡13:17/13:22〜21世紀の森セントラル広場13:40/13:45-洒水ノ滝14:55〜山北駅15:40/16:00=松田駅16:10
正月の特別ダイヤで地蔵堂行きのバスはなくなっていたが、何人かの行きたいという乗客があったので、8時25分発の地蔵堂行きが出ることになった。バスの中で出会った千葉を5時に出てきたという女の人が一緒に行きたいといってついてきた。この人は結局最後まで同行することになる。バスを降りて、夕日の滝への道を分け、地蔵堂(誓光寺)の前を通り、右側へ舗装された県道を登っていく。行く手は雲っているのに、右手後方に青空をバックに丸い矢倉岳が見える。20分ほど行くと、右側に足柄古道の標識があり山道に入る。舗装された道の所々に遊歩道がつけられている。足柄古道の説明板のある見購台に出る。ここで一休みする。桧林の中を通って、古道のおもかげを残した石畳の道を登っていく。足柄古道は、相模側の関本から足柄峠を経て駿河側の竹の下へ下る奈良・平安時代の官道である。石畳の道を登り切ると県道に出る。左へ少し行くと関所跡、関所の門を潜って左へ登っていく。県道の上を通って足柄峠へ、富士山は見えるが山頂には雲がかかっている。ここには何人かの人がいた。石段を降りて県道を渡り、大きな足柄峠の案内板を見る。そして、県道を左に少し下って、入り口に熊にまたがった金太郎の像のある聖天堂の前を通って足柄万葉公園へ下る。矢倉岳が右側に大きく見え左側には富士が見える。万葉集に歌われた七首の歌碑と草花と樹木のある公園の南側を進む。ここからは「矢倉岳・洒水ノ滝」の標識も出てくる。コースは桧林の緩やかな下りか、平坦な道なので楽である。万葉ファミリーコースの道を分け、送電線の下を潜って、小さな三叉路を見てまっすぐに登る。親子4人が下ってくる。急な登りになる前に一休みしてから登る。あたりが次第に開けカヤトの尾根を行く。振り返るとすっきりした富士山が大きな裾を広げて見える。洒水ノ滝分岐を過ぎると道の左側に金網がずっと続いている。降りてくる人がいる。道がぐちゃぐちゃにぬかっていて滑る。下りは嫌な所だ。一つピークを越すと、10分ほどで山頂だ。矢倉岳山頂は風が吹いていたが、とても賑やかで6人、8入、4人、2人とグループがそれぞれに昼食をとっていた。大きな富士山をバックに写真を撮り見晴台に登る。360度の展望で、箱根外輪山、愛鷹連峰、丹沢山塊、相模灘が見える。矢倉明神の小さい祠や石塔の横(矢倉沢本村への道の近く)は、少し低くなっていて風に当たらないので、座ってコーヒーを沸かし昼食をとる。下りはやほり滑る。ぬかるみに足をとられないように右に左にまわりこむようにして下る。洒水ノ滝分岐から道標に従って右の道を行く。
樹林の中に入ると道は細くなり、伐採された木がそのままだったり倒木があったりして歩きにくい所もあった。分岐から室町時代の浜居場城跡に寄るコースをとる。ここにはベンチもある。また、樹林の中の道を行くと、県立21世紀の森セントラル広場に出る。ここは舗装されていて立派なトイレもある。しばらく進むと標識があり、洒水ノ滝への山道に入る。また樹林の中。ここも21世紀の森の標識が続いてある。林道に出て少し行くと、前に洒水ノ滝の上部が見えてきた。分岐まで下っていって洒水ノ滝へ寄っていく。滝への道は整備されていたが、滝に降りる道は閉ざされていた。木が茂っているのでここから見える滝の上部は林道からは見えないはずだ、あそこで見えたのは3段あるという洒水ノ滝の一番上なのかと思う。正月3日なので滝入り口バス停からのバスは休みで樋口橋まで行ったが、西丹沢からのバスは1時間後、山北駅まで歩く。御殿場線沿いの道は水仙の花が咲いていた。御殿場線で松田に出た。暖かい一日であった。
地形図: 2万5千=関本
費 用: 新松田〜地蔵堂バス代\640
山北〜松田JR\180
期 日: 1月15〜16日(土〜日)
一泊二日
参加者: 冨重正樹(L),岡野宏治
行 程: 15日(晴れ)八王子駅6:34=茅野駅9:35/10:15(バス)=渋ノ湯11:09/11:40〜賽ノ河原13:25〜高見石小屋14:30
16日(晴れ)高見石小屋8:25〜中山9:55/10:15〜中山峠10:40〜黒百合ヒュッテ10:50/11:40〜唐沢鉱泉分岐12:30〜渋ノ湯13:20/14:55(バス)=茅野
八王子6:34発の松本行きに乗車、茅野で下車する。いつも寒い思いをする駅なのに、今回は妙に暖かい。渋ノ湯行きのバスに乗るが、道路の周囲に雪はかけらも見られない。今年は記録的に雪が少ないようだ。渋ノ湯バス停から登山口の橋までの間の車道は氷の滑り台と化し、いきなりアイぜン装着とあいなる。黒百合平への道を分け、沢沿いの道を登る。ガチガチに凍っているか、地肌が出ているかどちらかで、アイゼンを着けている分、夏より歩きづらい。ようやく雪が登山道を覆うようになると賽ノ河原、広大な巨岩の台地で雪が少ないため岩の間を飛んで歩くような感じでなかなか大変だ。指導標やポールがあり迷うことはない。かなり登った所で左手の樹林帯へ急登、北八ケ岳らしい緩やかな雪の森を歩いて今日の宿、高見石小屋に着く、ラーメンを頼み体を暖める。宿泊者は7名、2台のコタツにそれぞれ足を突っ込むようにフトンを敷いて寝る。足元が暖かいせいかよく眠れた。翌朝小屋の朝食は遅いので出発もゆっくりになる。テラスの手摺りに小屋番がパンの耳を置くとまもなくリスや小鳥がやってきてついばんでいる。高見石に登って浅間山や中央アルプスの展望を楽しんでから出発する。中山まで緩やかな長い登り、頂上手前の展望台からは北アルプスの大キレットが見える。頂上は眺めがきかないがすぐ先で天狗岳・硫黄岳の大展望が開ける。去年撤退した場所もすぐわかった。今日は快晴無風、気時ちがよい。ニュウの分岐では、ニュウヘラッセルがついている。雪が少ないせいか入っている登山者がいる。中山峠にはザックがたくさんデポしてあった。今日の天狗岳は最高だと思う。途中ゆっくりしすぎたので天狗岳へは行かず黒百合ヒュッテに直行、昨日に続いてラーメンをすする。山小屋で食べるラーメンはなぜかうまい、元気になったところで渋ノ湯へ下山開始。渋ノ湯の近くまで下ってくるとやはり登山道はガチガチに凍っていた。バス待ち1時間半、ゆっくり風呂に入るにはちょうど良い時間だ。山の後の温泉は最高だ。茅野で味噌屋に立ち寄ってから電車に乗り込む。雪山のんびり山行でした。
地形図: 20万=長野2万5千=蓼科 昭文社=八ケ岳・蓼科
費 用: 茅野〜渋ノ湯バス代 \1100(往復割引券だと往復\1900)
高見石小屋1泊2食 \7200
渋ノ湯入浴料 \800
3.丹沢/鍋割山
期 日: 1月23日(日) 日帰り
参加者: 林徹(L),坂口恒夫,小澤美喜代,前田省吾,笠原隆,河崎正道,大関清充
行 程: 23日渋沢駅8:08(バス)=大倉8:30〜栗ノ木洞10:50/11:00-鍋割山12:05/13:00〜二俣14:40/14:45〜大倉15:50/16:12(バス)=渋沢16:30
※いろは食堂で打上げ、ふきのとうの天麩羅、美味でした。
期 日: 1月30日(日) 日帰り
参加者: 中村精(L),小澤美喜代
行 程: 30日(晴れ)八王子6:34=大月7:28=河口湖8:22/8:28(バス)=三ツ峠入口8:44〜御坂峠入口8:45/8:48〜御坂峠10:20〜黒岳11:15/11:55〜破風山12:33/12:35〜新道峠13:00〜節三郎岳13:25/13:39〜大石峠14:34/14:38〜大石プチペンション村16:00=河口湖自然生活館16:40/16:52(バス)=河口湖
横浜線で八王子に行き、6:34の八王子始発松本行きに乗る。大月で富士急線に乗り換え河口湖駅まで行く。車窓に雪をつけた富士山が大きく見える。甲府行きのバスに乗り三ツ峠入口で降りる。車道を右側に渡って茶店の前を通り御坂トンネルの手前の道を左に上がっていく。右に行くと三ツ峠登山口で凍結しているので注意と書いてあるのが見える。男の人が一人登っていく。やがて林道から山道に入る。だんだん所々に雪が出てくる。暖かい。三ツ峠山が右手に見える。途中で一度休む。上から男の人が一人降りてくる。何にも荷物を持っていない。「散歩ですか。」と声をかけると「そうです。」と答えて過ぎていく。雪の道になってからも風がないから寒くはない。御坂峠に出る。大きな富士山が見えるが朝から山頂は垂れ下がった傘のような雲で覆われたままだ。御坂茶屋の右を登っていくと御坂天神の祠がありその上にはトイレもある。ほぼ平坦な道が続く。小さいピークを越え下る。登りになった所で3人に追いつく。御坂の入口で先に登っていた人もいる。「先に行って下さい。」といって道をあけてくれた。小ピークを越えると急坂の登りになる。細い尾根からだんだん広い尾根になってくると、斜面も急になってくる。こうなるとピッケルが役に立つ。ここが今日一番きつい所なのだ。やがて少し緩やかになった所で右に釈迦ケ岳への分岐がある。少し登ると小屋もある黒岳に着く。「1792m」と書いた標識がある。御坂山塊の最高峰は賑やかだ。西宮から来たという1O人は、前日ホテルに泊まって大石から登ってきたという。食事を終えて出掛ける用意をしている。これから三ツ峠山に登り、今夜は山頂の小屋に泊まるそうだ。下りだからといって軽アイゼンを着けている。みんなストックなのでその方がいいだろうと思う。小澤さんが「この先には雪がありましたか。」と聞いたら「ありませんでした。」と答えた。しかし、大石峠から登ってきたにしては時間が早過ぎる、大石地区から新道峠を登ってきたのじゃないか。わたしたちが日帰りだというと、近くていいですねという。そのうち、あの3入も来た。御坂トンネルの所に車を止めてきたので、ここでゆっくりして戻るという。昼食後出発。急な下りがあったり、凍っている所もあったりしたが、10人のトレースもっいていることもあって快調に進む。鉄砲を持った人が来た。「猪狩りですか。」「そうです。どこまで行くのですか。」「大石峠です。」「新道峠で降りないのですか。」姿が見えなくなってしまってから「早く降りた方がいいといっているようだね。」「みんな先は行かないからじゃない。」右にスズラン峠の標識、上芦川への分岐だ。直進して少し登ってピークを越えると破風山、開けていて明るい。大きな富士山を一枚撮る。そして新道峠へ。上芦川と大石への分岐の標識もある。
そのまま尾根を西に進んで行くと、すぐトレースがなくなった。やはりあの人達は新道峠から登ってきたのだったと話しながら進んで行くと、動物の足跡らしきものがついている。「ウサギじゃない?」「何だろう、爪のあともついている。」「能じゃないかな。」「えっ…。」少し心細くなる。雪は膝が潜ってしまうくらい深い所もあって、大石峠までは進むのに時間がかかる。アイゼンを着けた方が楽かもしれないが、そのまま行く。右側に富士山を見ながら道らしき所を拾って歩く。大石散策の標識がいくつかある。「動物も道らしき所を通ってる。」「その方が楽じゃない。」そのうち気がついた。「もしかして、これ猟犬の足跡じゃないの。」左の方に降りているのもあるし、複数ついている所もある。少しだけ気楽になって、暖かい日差しの下雪の上を気持ちよく進んでいると、岩っぽい所が出てきた。不逢山の手前だ。雪が積もっているので滑る。岩の間をすり抜けるのを止めて横をトラバースする。「もうそろそろ下りにならないと・・。」地図とガイドを見る。不逢山の標識はない。尾根が狭くなってきた。灌木の中の道は雪が少なくなって下りになってくる。踏跡がある。大石峠からきているのだろう。やがて、南側が開けていて河口湖から富士山まで広く見える大石峠に着くが、急に陰ってきて薄暗い。節刀ケ岳への道を分け左に下る。樹林の中の電光型に切られた道をぐんぐん下っていき、沢を渡ると舗装道路に出る。左に川沿いの林道を歩いていくと、大石プチペンション村バス停に着く。バス時刻まで80分くらいもあるのでそのままバス道を歩く。黄色いバスがあって公園の所から乗れるかもしれないというのを飲食店の人から聞いてまた歩く。ラベンダーのたくさん植えられている湖畔の河口湖自然生活館まで歩く。記念館や美術館などをまわって行くこのバスの方が河口湖駅には早く着く。生活館の中で待っていると、来たのは小さいレトロバスだった。すごく揺れるバスだ。河口湖駅が終点。ここからは、小澤さんは富士急線で、中村は御殿場駅行きのバスで帰ることにする。
地形図: 2万5千:河口湖東部、河口湖西部
費 用: 河口湖〜三ツ峠入ロバス代 \470
河口湖自然生活館〜河口湖バス代 \460
期 日: 1月30日(日) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁,鈴木いつ子,小原紀子,木村真知子,冨重正樹,河崎正道,田島弘子,田島能勝,魚谷寿美枝,魚谷正樹,輿水政子 計12名
行 程: 東逗子駅8:40−諏訪神社前−阿部倉山 9:50−二子山10:20/10:35−乳頭山−清掃センター14:00−葉山町役場14:10=逗子駅 14:45
東逗子駅から約20分、街の中を歩き逗葉新道上の橋を渡ったところから、阿部倉山への登り口を発見。最初は踏み跡程度の道しかないが、それにそって登っていくと約40分ぐらいで山頂につく。
全く展望はなく、ヤブに取り囲まれて、小さな板切れが「阿部倉山」
と書かれてなかれば 山頂とは解らない場所であった。
阿部倉山から二子山へは、これまた崖のようなヤブ道を、草や木につかまりながら降りる。しかし、吊り尾根のような場所からは
踏み跡も明確になり、やがて道らしくなって歩きやすくなった。
二子山はピークが2つあり、西側が下の山といい、東側が上の山といい、三角点、展望台は、上の山にある。ここは展望もよく逗葉アルプスのスタート地点としてふさわしい。
コース全体、約6kmの行程の中にピークが30峰ちかくあり、狭い山域に峰や谷が入り込んでいて、アップダウンの連続である。
最高が211mという低山の集まりであるが、正確な案内図,指導標もなく、全行程を通じて、踏み跡もいり込んでいるので、地図と首ったけで迷いやすいルートである。
山域全体がコースは馬蹄形に尾根が連なっており、その真ん中を森戸川が流れているので、コースを踏み外した時には、進行方向に向かって右側に下れば森戸川沿い
林道に出られる。これも散策道になっている。
清掃センターから山を下り、逗子市役所前を通りバス停に着いた。
田島さんと魚谷さんがご主人とともに参加され、賑やかな顔ぶれとなった。家族連れは支部としても、歓迎である。
冬場のトレーニングのコースとしては、最適なコースと思った。
期 日: 2月11日(金・祝)日帰り
参加者: 林徹(L),中村精,小澤美喜代,~之村均,笠原隆,澤田治之,輿水政子,河崎正道,小梶昌弘,大関清充,小野恵子 計11名
行 程: 橋本7:00=(車)=和出村8:20/8:40−加入道11:20−大室山12:10/13:00−道志の湯16:00/18:00=(車)=橋本19:00
期 日: 2月19日(土)日帰り
参加者: 伊東文子(L),森田隆仁,木村真知子, 冨重正樹,
河崎正道,田島弘子,長江唯志 計7名
行 程: 安針塚−塚山公園−阿部倉−大楠山−大楠温泉−前田橋=逗子
期 日: 2月27日(日) 日帰り 晴れ
参加者: 中村精(L), 冨重正樹,岡野宏治
行 程: 小田原8:52=湯河原9:13/9:15〜五郎神社9:55〜南郷山11:35/12:05〜幕山2:52/12:55〜幕山梅林13:50〜幕山公園14:15/15:10〜バス停15:15/15:29=(バス)=湯河原15:40
電車が湯河原駅に着くと、駅前は梅林見物の人でいっぱいで、幕山公園直行のバスに乗ろうとしている人も多かった。今日は歩く予定だったので、駅からバス道を歩き始める。役場の裏を行くと幕山梅林ではなく、湯河原梅林と表示が出ている。手前に六地蔵のある東海道線のガードを潜って行くと幕山が見えてきた。バス停の鍛冶屋が五郎神社のある所である。このあたりから舗装された道は勾配がぐっと急になって、みかん畑の間を通って行く。やがて箱根竹の中の道になると、足元が落ち葉のある土の道に変わりほっとする。雪がほんの少しだが着いている所があった。昨日雨が降ったが、ここは雪だったのだろう。右側はゴルフ場になっていて、芝生のコースが見える所もある。左側は真鶴から海が開けて見える所もある。青いイヌフグリの花やオドリコ草を見ながら行くと、また展望のない灌木と箱根竹の道は傾斜が急になり、登っていくと白銀林道に出る。右に3分ばかり行くと、左側に階段があり、箱根竹の繁る急な登り。松や灌木の中を通りジグザグな登りになると、下に、真鶴半島がよく見える。この辺りから、下ってくる人に何人がすれ違う。そして、カヤトの南郷山に着く。
2人、3人、5人と15〜6人の人がいた。ここで昼食。大石ケ平方面の山並みが黄緑色に続いて見え、歩いている人の姿も見えるが、幕山の上にたくさんの人の姿が見えるのには驚いた。朝、電車の中に「横浜歩こう会」の旗を持っている人がいた。団体がバスで来たんだ。南郷山から幕山方面に向かって下り、すぐ左に急に下って白銀林道に降りる。登って来る人がいる。ここを上がるのは大変だ。林道を歩いて行き、自鑑水の標識で山道へ入る。今日の道の中で一番山らしい所だ。すれ違う人の数がたくさんだ。うっすらと残っている雪が所々見られる。また林道に出て少し行き、右の桧林の中の道に入る。右がカヤトで左が桧林の明るい道はやがて登りになってカヤトの幕山。山頂の回遊コースを半周回ってカヤトを分けて行ったら、ものすごい人がいた。何となくすぐ下りたくなって、また回遊コースを回って下山することにする。しかしここでも下る人がいっぱいで、ジグザグの道で行列の中に入って歩く感じになってしまった。右に幕山の岩壁が見えてくる。東屋を過ぎ、滑りやすい小石の道になる。下に売店が見えてきて梅の木が見えてくると、人声や放送も聞こえてきた。白梅や紅梅、ピンクの梅もある。岩に取り付いている人の姿も見える。ここからは写真を撮りながらゆっくりと下る。7分咲きぐらいで、梅は見頃できれいでよかった。ツバキや水仙の花も咲いていた。大勢の人がいて「シャッターを押して下さい。」と何回か頼まれた。地元の人達による暖かい甘酒の無料サービスがあった。幕山公園に着いた頃から急に陰ってきて風が吹き寒くなった。甘酒、ビール、日本酒とそれぞれに、べ一コン、たまねぎ、えのきだけのバターいためでのんびりと打ち上げをした。
「湯河原駅行きのバスが出ています。」の放送を聞いて3人とも寒い中歩く気がしなくなって、土産物の売店が並んでいるバス停に行きバスに乗った。駅はまた人がいっぱいだった。
費用:幕山公園〜湯河原バス代\240
期 日: 2月27日(日) 日帰り
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁,鈴木いつ子,小原紀子,梅澤文子,輿水政子,河崎正道,金子,小島 計9名
行 程: 沼津駅8:50=(タクシー)=八重坂峠9:05−横山峠9:25−徳倉山10:05/10:20−志下坂峠−鷲頭山12:15−多比呂峠−大平山13:05−多比14:00=沼津駅14:50
この時期の山という感じで、登山者が非常に多かった。
登山道、指導標等よく整備されていたが、道は全部直登で上りも、下りも傾斜が強く、しかも鎖場、岩場、草原ありで、景観も含めて変化にとみ、低山だけど飽きないコースである。
徳倉山(256m)、鷲頭山(392m)等ピークからは何れも展望が良く、平地にある山域で、沼津・三島の街や駿河湾がまことによく見え、伊豆の山、箱根の山の山座同定の山として面白かった。
次回は、この山脈の初めから終わり(大嵐山)まで全行程を歩きたいと思った。
10.八ケ岳/赤岳
期 日: 3月4〜5日(土〜日) 一泊二日
参加者: 河崎正道(L),伊東文子,松村佐代子,小澤美喜代,笠原隆,澤田治之,斎藤明子,大関清充,矢澤孝二 計9名
行 程: 4日(曇り後小雪)橋本22:00=美濃戸口1:05/6:30〜美濃戸山荘7:30/7:40-赤岳鉱泉9:35/10:45〜赤岩ノ頭12:15/12:25〜赤岳鉱泉13:10
5日(快晴)赤岳鉱泉7:25〜行者小屋8:05/8:20〜地蔵ノ頭9:30/9:40〜赤岳10:30/10:50-文三郎分岐11:15〜行者小屋11:50/12:30-美濃戸山荘13:35/14:00〜美濃戸口14:40/15:00=もみの湯(一浴)15:10/16:45=橋本19:20
※天気予報は4日曇り後雨、5日曇り、美濃戸口に着いた時は星空が見え明日の天気に期待する。新しく舗装された駐車場にテント2張り、明日が早いので「赤ちょうちん」は男性のみでちょっと寂しかったが早々に切り上げ2時過ぎ頃仮眠。
※今回は有料トイレの横にある24時間解放の休憩場で朝食、明るく暖かいので気分が良く出発が遅れる。
※例年より雪は少ない様な気がするが、赤岳鉱泉に近づいた頃から小雪が降り出す。
※赤岳鉱泉で早い昼食を食べる。ガスと小雪が降り出したので小屋の人に峰ノ松目の状況を聞いた所「最近人が入っていないので踏み跡は無いだろう」との事なので、とりあえず赤岩ノ頭まで行ってその先のことを決めることにする。
※赤岩ノ頭より先、雪が締まっている事を期待したがズボズボの雪なのでガスと視界が悪いとの理由で軟弱リーダーは今回のメインコースである峰ノ松目を早々に中止と決め(どうもすみませんでした)来年このコースを林支部長にお願いする事にしました。
※早いと思ったが1時30分頃から居酒屋「大同心」で飲み始める。飲み物はビー・ル、ウィスキー、日本酒に焼酎、肴はザーサイ、ラッキョ、砂胆に冷や奴、夕食の時間の5時30分まで明日があるのを忘れているのか心配になる。さすがに夕食の時のワインは余り進まなかった。
※素晴らしい天気でも夜に雪が20cm位積もったので早い出発だと地蔵尾根のラッセルが大変かと思ったが、すでに数パーティ入っていたのでノンストップで地蔵ノ頭へ、いつ登っても岩場の鎖の所は恐ろしい、でも天気は良く気分は最高。
※晴天、風もあまり強くなく展望も最高、赤岳の急登がつらいと感じないで登れた、山はやはり天気が1番。いや仲間が1番、天気は2番。
※赤岳山頂で記念写真を撮っている時、林支部長よりTELがあり、皆でバンザイ、支部長、皆の声が聞こえましたか。
※文三郎分岐までの岩場はこのコース1番の難所、支部長もそれが心配でTELしてきたのに支部の人達はスイスイ降りていくのには参った。
※行者小屋で山を眺めながら昼食、風もなく暖かいので何時までもここにいたい気分だが心を鬼にして次の楽しみの温泉と蕎麦に切り替える。
※値上がりが普通の感覚になっているのに何と「もみの湯」は600円から500円に、うれしいね、蕎麦も美味しかったが量がもう少しほしいかな。
※今年も峰ノ松目には行けなかったが、山頂よりみた感じでは地図で見るより長く時間も掛かりそうなので、1日目に赤岳、2日目に峰ノ松目が良いのでは、時間も夏時間の2倍くらい掛かるのではないかと思った。
※支部の恒例になっている3月の八ケ岳山行、林支部長の都合で中止となるところだったが、どうしても中止にしたくないと思う人達の熱意に押され、雪山の経験不足の私では不安だったが、何とか無事行ってこれたには参加者全員のおかげだと感謝しております。ありがとうございました。
※今回の山行では女性の参加者、1名を除いてはお酒が飲めないのに長い時間酔っ払いの相手をして頂いて申し訳ありませんでした。これに懲りずにまた参加して下さい。
※天気よし、仲間よしバンザイ、バンザイ、林支部長これからもずっと3月八ケ岳続けて下さい。
地形図: 20万=甲府2万5千=八ケ岳西部、八ケ岳東部
費 用: 赤岳鉱泉1泊2食付 \7700
個室代「大同心」1室 \8000
もみの湯 入浴代
\500
11.丹沢/鍋嵐山−辺室山
期 日: 3月12日(日) 日帰り 雪
参加者: 長江唯志(L),小原紀子,松村佐代子,輿水政子,小野恵子,山本文夫,須永 計7名
行
程: 本厚木7:45=煤ヶ谷8:20−物見峠9:30−分岐9:40−物見峠−煤ヶ谷 11:00
当日、天候は雪で、煤ヶ谷に降りたときは道が白い程度であったが、物見峠にくると10cm以上の雪で、予定コースには岩場もあり、踏み跡ていどの道で、安全の為、物見峠から山行中止して帰った。
悔しいので4月2日に、森田隆仁さんと2人で全コースを歩いた。
期 日: 3月18〜20日(土〜月) 二泊三日
参加者: 冨重正樹(L),鈴木いつ子,小原紀子、梅澤文子,澤田治之,輿水政子、河崎正道,田島弘子,斎藤明子
行 程: 18日(晴れ)浅草7:00=湯西川温泉9:56/10:14(バス)=一ツ石10:33/10:40〜(1192m) 13:35/13:40〜(1383m)15:05
19日(晴れ時々曇り)(1383m)6:10〜(1574m)7:20/7:30〜明神ケ岳8:55/9:30〜(1574m)10:30〜(1383m)11:05/12:00-(1192m)12:30/12:40〜一ツ石14:15/14:57(バス)=湯西川温泉15:20/16:20=中三依(温泉センタ一一浴)16:28/17:25〜取付点18:05
20日(雪)取付点9:25〜中三依(温泉センター一浴)10:00/12:06=浅草15:03
浅草7:00発会津田島行き快速電車に乗る。鬼怒川温泉周辺の,山はすでに雪景色、2日前の二つ玉低気圧で雪になったようだ。湯西川温泉駅からバスに乗り、一ツ石で下車。「民宿一ツ石」の横を通り裏の植林帯から取り付く。最初から急斜面の新雪ラッセルである。800mを過ぎた辺りから笹が出てきて笹をかき分けながら股下まで潜る雪との格闘になる。950m付近でようやく笹から解放され、一旦緩くなると1000m付近から広大な伐採地になる。1192mまではこの伐採地を登ることになるが、小灌木の上に雪がのっている感じなのでズブズブ潜り、急斜面も手伝って相変わらず厳しい。何とか1192mの肩まで来ると北側から山仕事用のモノレールが上がってくる。ワカンの跡もあり、誰か登ってきているようだ。1192mからは荒海山、大嵐山、枯木山、田代山、帝釈山など南会津の山々がズラリと並ぶ。
この先も雪はなかなか締まらない。少し行くと鹿撃ちの猟師に会う。ワカンの主だ。「大変だぞ。」の一言に送られて尚も登る。1290mへは再び急登、モノレールの周囲は特に大穴が開く。1290mは幕営適地だ。この先に小屋掛けがありモノレールはここで終わる。もう一登りで1383mに着く。今日はここでテントを張る。交替でラッセルしたから何とかここまで来れたようなものだ。お定まりのドンチャン騒ぎが始まる。ここまで苦労したせいか、皆テンションが高い。2日目、心配していた天気の崩れはみられない。軽装で出発する。標高が上がったせいか、早朝のせいかはわからないが、雪が少し締まって歩きやすくなってくる。尾根が痩せた所は石楠花が密生しているが、雪のおかげで足に引っ掛かることは少ない。登りついた1574mからは明神ケ岳本蜂がすぐ近くに見えるが、ここからが厳しい。二重山稜を思わせる広い緩やかな尾根を下っていくと、一転して痩せて急な下りになる。最後は尾根の左側に回り込んで鞍部に出る。ここからニコプ越して明神ケ岳へ至るのだが、一っ目のコブは痩尾根で尾根の右側を巻き気味に登るが、腰まで潜るラッセルとなる。澤田氏の馬力を持ってしてもなかなか切り崩せない。何とかコブを越すと尾根は少しずつ広がってくる。二つ目のコブを越し、明神ケ岳へは意外と長い登り、何度か騙されて頂上に登り着く。木とプラスチックの小さな札は既に字は消えている。疎林ですっきりとした眺めは得られないが、周囲はどこを見ても雪の山だ。木の札にマジックで記入して記念撮影となる。パーティの総力を上げて(ちょっとおおげさだが)登った山だけに感慨もひとしおだ。一度作ったラッセルを辿るのは、なんて楽なのだろう。難所もあっという間に通過してしまった。1383mに戻りテントを撤収がてら大休止。1192mから下の伐採地は日中で雪が緩み登りとたいして変わらないくらいのアルバイトを強いられる。樹林帯に入ると自然林の所はもう雪が消えていて、たった一日での変化に驚く。一ツ石の集落に戻り、バスで湯西川温泉駅に出て、一つ隣の中三依へ移動する。中三依駅のホームからピラミッドのように見えるのが芝草山である。駅前の「男鹿ノ湯」で一浴後、芝草山の取付点まで歩く。駅前の国道を右へ行き、橋を渡ってすぐ左折、芝草山を正面に見ながら歩き、ペンションの先の車道が二股に分かれた所が取付点だ。カーブミラーの所から始まる送電線巡視路を利用して登ることになる。右の車の入っていない方の林道にテントを張る。3日目、朝起きると外は雪が舞っている。7時まで待機したが止みそうになく風も出てきたので中止を決める。参加者の皆様には来年計画することで了解していただけた、と思う。
地形図: 20万=日光2万5千=五十里湖、湯西川
費 用: 湯西川温泉駅〜一ツ石 バス代\570
中三依温泉センター「男鹿ノ湯」 入浴代\500
期 日: 3月26日(日)日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁,松村佐代子,輿水政子,田島弘子,河崎正道,大関清充,小島葉子,岩井福治,山本文夫 計10名
行 程: 新松田駅8:25=矢倉沢8:55−矢倉岳10:17/10:40−清水越10:50−鷲落場11:20/11:50−鳥手山12:50−畑沢=谷蛾駅 14:05
バスを矢倉沢バス停で降りて歩き始める。ここからの矢倉岳へは一本道で、迷うこともない。しかし、登山道はぐんぐん上がって行く。樹林は葉がないので見透しは非常に良い。
集落から矢倉岳山頂(870m)までの高度差620mを1時間20分で上がったのだから、登山道は効率よく上昇してくれた。
山頂に10時17分に着いた。この時期の山で大勢の登山者がいた。
富士山が近くにくっきりと、真っ白な姿でそびえていて嬉しかった。
山頂から清水越へは急降下だ。清水越へは狭い場所で、今日はここを真っ直ぐ通過する。ここから俗にいうヤブコースであるが、踏み跡はついているし、他の登山者と逢うことはない。
鷹落場から鳥手山への道は解りにくい。特に今回は稜線付近の植林が切り倒されていたので、鳥手山への分岐点を通過してしまった。
バックして踏み跡は発見できたが、分岐して急降下を下る。鳥手山は踏み跡はまいているが、今回は山頂に登った。
鳥手山から林道に降りると、畑沢集落へはほど近い。 ここまでくると、都夫良野トンネル手前の東名道路がよく見える。
谷蛾駅へは思ったより早く着いた。
大菩薩/牛ノ寝通り〜奈良倉山(本部合同)
期 日: 4月8日(土) 日帰り
参加者: 佐野恵巳(L),高木彰(SL),小澤美喜代(SL),森田隆仁,笠原隆、河崎正道,小梶昌弘,田島弘子,
大関清充. 支部外17名 計26名
行 程: 8日(晴れ)塩山8:05=(タクシー)=上日川峠8:30/8:45〜石丸峠10:00/10:25〜榧ノ尾山10:5211:13〜ショナメ11:55/12:05〜松姫峠13:11/13:40〜奈良倉山14:06/14:15〜佐野峠14:46/14:54〜西原峠15:23〜中風呂16:18/16:35=(バス)=猿橋17:10
JR中央本線松本行き電車内を歩き回って、参加者26名の受付を完了した。集金したお金からタクシー代金5千円/台を小袋に分けておいた。塩山駅で下車してタクシー乗り場に直行。予約しておいたタクシー7台に、次々指示して4人ずつ分乗させ、代金袋を渡す。4台送り出したところで残り人数が8人。2人足りないことに初めて気づいた。高木さんがトイレ、線路反対側の駅出口と飛び回って探したが見つからない。誰がいないのか確認するために、タクシー無線で先行4台に連絡をとって乗客の点呼をしてもらった。名簿と照らし合わせて不明の2名が判明した。さっきの電車の中で、その2名と私と高木さん4人で20〜30分間話しこんできたところだったので、山行経験豊富で健脚の2人であることがわかったこと、乗り越したのであろうこと、1人でなく2人であることからタクシーで後を追ってくると推定し、見切り発車することにした。この間のロスタイム10〜15分であった。タクシー便乗希望者1人を加えた9人で残り3台に分乗して発車した。上日川峠で先行16名と合流して、前述の推定内容を話し、遅滞なく出発した。標高が高くなるにつれ日蔭に残雪が見られるようになった。日差しはあっても風が強いため、寒い寒いの合唱。早く出発しようと促されて石丸峠を後にした。牛ノ寝通りに入ると、時々残雪を踏んで歩くようになり、凍結した所も数ケ所あったが、榧ノ尾山に達するころには雪は見られなくなった。例の2人は、石丸峠と榧ノ尾山の中間点付近で追いついてきた。理由は推定通りであった。その2人から徴収済みのタクシー代は既に支払い済みなので返却はできない。幸い便乗者から徴収した1200円があったので、それを二つに割って600円ずつ半額返しとすることで了解してもらった。牛ノ寝通りの木々はまだ冬枯れ状態なので、奥秩父や奥多摩の山々を眺めることができた。淡々と歩いて、松姫峠。峠には駐車スペースがあり、何台か駐車していた。車止を越えて、佐野峠まで林道を歩く。(佐野峠からよく歩かれていそうに見える道が下っているが、その道は植林地が終わる所で消えてしまう。踏み跡程度の)ものが尾根を下っているが薮になっていて注意深く辿ってやっと中風呂に出た。以上は下見で体験したことである。)佐野峠南東の三角点ピークを越えてから再び林道を歩き、林道終点から3分で西原峠に達する。中風呂には目標時刻の17時より早く着き、予定していた最終バスの一つ前、16:32発のバスに乗ることができた。最後に失敗を一つしてしまった。猿橋駅に寄らないバスだったため、バス停名がわからず、停留所一つ分乗り越してしまった。運転手さんに猿橋駅に行きたいと一言言っておくべきであったと反省した。
費 用: 塩山〜上日川峠 タクシー代\4820×6台十\4740×1台
中風呂〜猿橋 バス代\560
丹沢/浅間山園地
期 日: 4月9日(日) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),林徹,中村精,坂口恒夫,梅澤文子, 冨重正樹,河崎正道,増田康子,山本文夫 計7名
行 程: 秦野8:05=蓑毛8:25−蓑毛越9:15−浅間山−高取山10:40−善波峠11:30−弘法山12:20−権現山−浅間山園地13:00/15:00秦野15:40
今回は本部集中登山への参加である。支部ホームグランドに近い場所が、集中登山に指定されたので、こんなときぐらい相模原支部として参加しようということになり、
言いだしっぺで、リーダーを務めることになった。
私自身、本部集中登山への参加は初めてである。セレモニーを行う浅間園地へ13時までに集合となっていたので、時間を逆算して、コースタイムをとった。
12時50分頃にセレモニー場所に着いたら、殆どのグループは集まっていた。
セレモニーはすぐ始まって、社長ほか関係者の挨拶があったが、桜は満開で気分が良いので、私たちは一個所にシートを敷いて、たむろし、乾杯から始めた。まことに気分が良い。
全参加者は、450人位いたのが、セレモニーに参加しているグループもあるが、たむろして一杯やっているグループもある。
13時頃から、全グループのリーダーが山行報告をすることになったので、「相模原支部9名で参加しました。コースは一番長い蓑毛越えコースが指定されたので、そのコースをきました。全員元気です。」の意味のことを報告した。
桜満開の園地の中は、ワイワイガヤガヤとやかましいが真に気分が良い。
予定通りにセレモニーは終って、園地から秦野駅まで歩く。
園地からバス道路までの下りは急傾斜で、酒が入っているので、転ばないように気をけて歩く。
秦野駅には15時40分に着いた。
南会津/城郭朝日山
期 日:4月15〜17日(土〜月) 二泊三日
参加者: 冨重正樹(L),松村佐代子,梅澤文子.輿水政子,河崎正道、田島弘子,斎藤明子 計7名
行 程: 15日(曇り後雪)東武日光5:22(下今市乗換)=会津高原7:16/7:29(タクシ一)=小立岩8:05/8:15〜取付点(744m)8:35/8:40〜(1235m)10135/10:40〜(1436m)11:55〜山毛欅沢山13:10/13:15〜(1526m手前)13:30
16日(曇り時々雪)(1526m手前)5:40〜(1526m)5:50〜小手沢山6:25/6:30〜(1O分ロス)〜(1451m)8:00-恵羅窪山8:20/8:25〜(1419m)8:40/8:50〜(1446m)9:25〜(1385m) 10:10/10:15〜城郭朝日山10:40/10:55〜(1385m)11:10-(1446m)12:00/12:05〜(1419m) 12:25〜恵羅窪山12:50/12:55〜(1451m)13:15〜小手沢山14:25〜(1526m)14:50/14:55〜(1526m手前)15:0517日(雪後曇り)(1526m手前)6:55−山毛欅沢山7:15−(1436m) 8:20/40一(1235m)9:009:10-取付点(744m)10:25〜小立岩10:50/11:26=(タクシー)=会津高原12:03(夢ノ湯一浴&打上げ)15:00=浅草18:03
14日夜、新幹線と日光線最終を乗り継いで日光でテント泊、翌朝一番の電車に乗り下今市乗換えで会津高原へ。
会津高原で全員集合し、タクシーで小立岩まで入る。安越又沢沿いの林道に入ると道の両側は背丈を越す雪の壁が出来ている。橋を渡った所が取付点、「安越又全域管理棟」なる作業小屋が建っている。雪の付いた切土を這い上がり尾根に乗る。末端から残雪の上を歩く。尾根ははっきりしているが急である、1235mに登り着く前に雪が舞い始める。急な斜面を登って右から尾根が合流すると1235m、二重山稜になっている、ここからは傾斜も緩み、広い尾根となって1436mに突き上げる。
1436mで主稜線に乗り、山毛欅沢山へは右(北)へ緩やかに下っていく。残念ながらガスで視界は利かない、幅の広い緩やかな吊尾根を雪庇に注意しながら山毛欅沢山へ登る。以前来た時に見た山名板は無くなったのか、雪の下なのか、見あたらない。雪は止むことなく、気温も下がってきたので、1526mの手前の尾根上で今日は早めに行動を切り上げる。風がほとんど無いのが救いだ。明日はここから軽装で城郭朝日山を往復しようという算段だ。翌朝も天気は良くない。天気予報では「曇り時々晴れ」といっていたのに。前日から降った雪は20cmほどになっていた。新雪のラッセルはなかなか快適である。この先も雪庇の発達により、地形図で想像するよりはるかに広い尾根が続く。1526mから一つコブを越して小手沢山、ここから戻り気味に標高にして60m北西に下り、北に進路を変えて尾根に乗るのだが、尾根がはっきりせずわかりづらい。視界が利いていれば問題ないと思うが。次のコブも左折、弓なりに北に進路を変え1404mを越え、1451mの稜線に乗るべく斜面を這い上がる。この縦走路は全編ブナの深い森が続くが、1451m付近の稜線は特に美しい。1451mから北へ延びる小尾根に入らないように注意しながら恵羅窪山へ、ここからは尾根も特に広く、ピーク毎に進路の確認をする。1446mを越し、1353mは左(西)側を巻いて越すと急に尾根が痩せてくる。1385mの一つ手前のコブヘの登りは尾根の左側の樹林帯を急登する。五葉松の狭いコブから北西に急な尾根のやや左側を下って1385mへ登り返す。尾根の右側は急峻に落ちているので、巻く時は必ず左だ。1385mで広河原沢からの尾根と合流、この尾根を使って登る人は多い(といってもたかが知れているが)と思う。1385mから痩せた尾根を急降下、鞍部から城郭朝日山へは急だが広い斜面になっているので今までのように気を遣うことはない。意外と広い頂上、ガ'スで何も見えない。折角ここまで来たのに残念でならない。冴えない記念撮影の後、往路を戻る。テント場からここまで5時間、戻るのも大変である。ちなみにテント場の方が標高は高い行きにつけたラッセルも1451mの稜線から下る辺りから新たな雪のため消えかかっている。小手沢山への長い登りは再びラッセル、疲れた体には堪える。小手沢山に登り着いた時分からようやく視界が開け始め、1526mから丸山、尾白山へ続く稜線が良く見える。反対側の会津朝日岳への真っ白な稜線は所々陽を浴びて美しい陰影をつける。1526mから振り返って見る小手沢山は雄大な山稜でようやく雪山気分になってくる。テントに戻ると再び雪、良いタイミングで帰ってきた。展望はなかなか利かなかったが、とりあえず登れただけでも満足である。目いっぱい歩いたせいもあってぐっすり眠る。3日目、テント撤収時は雪が舞っていたが、山毛欅沢山を越した頃には雪も止み、時々陽も射すようになる。目の前には小沢山への吊尾根が緩やかに弓なりに連なっている。こうなると雪山は楽しい。緩やかな広い残雪の尾根を快適に歩き、1436mに戻る。振り返ると大きく翼を広げたような山毛欅沢山の山容が美しい。左奥へ続く尾根の向こうに白く顔を覗かせているのは城郭朝日山だ。もっと近くで見たかったというのが本音だ。南東方向には大嵐山、真名板倉山、東には遠く那須連峰も見える。尾根を離れ大嵐山を正面に見ながらどんどん下る。1235mからの下り
も行きに付けた赤デーブ(帰途回収)のおかげで順調、安越又沢沿いの林道に降りる。フキノトウを採りながら小立岩に戻り、民家の電話を借りてタクシーを呼ぶ。会津高原駅の近くにある「夢ノ湯」で一浴後、駅前の食堂で打上げをして浅草行きの電車に乗る。いい雪山でした。
地形図: 20万=日光 2万5千=内川、城郭朝日山
費 用: 会津高原〜小立岩 ジャンボタクシー代 \13150
夢ノ湯 入浴代 \500
茨菰山 (てんぷら山行)
期 日: 4月23日(日) 日帰り
参加者: 輿水政子(L),林徹(SL),河崎正道(SL)、長江唯志(L茨菰山),森田隆仁,小原紀子,梅澤文子,神之村均,笠原隆,澤田治之,小梶夫妻,大関清充,松井利夫,矢澤親子,小島葉子,山本文夫、小野恵子,岩井福治,神川さん 計21名
行 程: 23日(晴れ一時曇り)橋本7:10=(車)=茨菰山登山口8:05〜茨菰山9:35/10:00〜車道(下山)10:40=(車)=神ノ川ヒュッテ(てんぷらパーティ)11:45/15:00=橋本
取れた山菜:タラの芽、サンショウの芽、ウド、イタドリ、ヤブレガサ、よもぎ、ツバキの花、スミレの花、ゼンマイ〜以上てんぷらで
モミジガサ、アケビの蔓、カタクリの葉、ハナイカダの若芽〜以上茄でてすみそなどで
他に、ちくわ、かきの葉、シシトウ、春菊のてんぷら
費 用: \2500(神ノ川ヒュッテ使用料、ガソリン代、飲み物、メロン、リンゴ、てんぷら材料、保険料)
丹沢/臼ヶ岳―袖平山
期 日: 4月29日(土) 日帰り
参加者: 笠原隆(L),松村佐代子,小澤美喜代,河崎正道,大関清充 計5名
行 程: 29日(晴れ)
新松田6:35=(タクシー)=寄大橋ゲート6:40−寄コシバ沢出合8:00−雨山峠8:35−ユーシン9:25/9:40−1196M10:40−臼ヶ岳11:45−縦走路11:50/12:20−蛭ヶ岳13:20−広河原分岐1 4:10−姫次14:55−袖平山15:15−林道終点16:40−東野バス停17:30/19:18=藤野19:58
新松田駅からタクシーで寄大橋まで行く。先が長いのでゆっくり歩く。徒渉を繰り返し、寄コシバ沢出合に着く。沢を渡ってしばらく行くと涸沢の中を進み、左右から壁が迫った谷底を通過すると雨山峠に着く。
雨山橋への下り道は桟道が多く、せっかくの景観が損なわれてしまう。
ユーシンで小屋のおばさんと雑談などしてから出発する。
南尾根への道はロッジ前庭の公衆トイレの裏から植林の斜面に取り付く。しばらくヒノ木の植林の間を登る。道はしっかりして居り迷う事はない。
植林帯が終ると、アセビ、ブナの木が目につくようになり、1196m峰に着く。ブナ林に囲まれた高原状の気持ちの良い処。
臼ヶ岳へは、一旦下ってから急登が続き、小笹が出て来ると頂上は近い。
山頂は、小笹におおわれた小広い処で昼寝をしたくなる様な処。南側の眺望が素晴らしく、鍋割山稜が間近く見える。
主稜縦走路のベンチで昼食を済ませ、又、もくもくと歩く。
蛭ヶ岳から地蔵平への途中に「広河原へ2時間」の標示板を見て下降点まで見に行く。下降点に「地蔵尾根上級者向き」と書いた表示板が有った。
下降点付近はなだらかな草原状で、庭園の様な処で、主脈縦走の折りには寄り道したいところ。
袖平山には予定より早く着いたが、強風とガスで眺望どころではなく、急いで下る事にした。
頂上付近は、腰大ぐらいのスズタケを分け、北へ向かって下る。カラマツ、ブナ、アセビの林とスズタケのヤブが断続する尾根を、踏み跡とテープを確認しながら下る。
944mのピークを行き過ぎ下降点を見失い、広い植林の中をウロウロ。ようやく林道終点の広場に着き、ヤレヤレ。
林道をルンルン歩きで東野へ。諏訪神社の境内でバスが来るまで反省会をした。
越後/タカマタギ山
期 日: 4月29日(土) 日帰り
参加者: 中村精(L),小原紀子
行 程: 29日(晴れ)東京7:15=越後湯沢8:24/8:30=(タクシー)=毛渡橋8:45〜林道9:20〜尾根取付9:35〜棒立山11:20/11:25〜石楠花と根曲り竹の薮11:30〜下山開始11:50〜棒立山12:10/12:15〜雪原13:35/13:45〜毛渡橋14:25〜越後中里15:27/15:47=(タクシー)=越後湯沢15:58/16:11=東京17:28
新幹線を使っての日帰り山行にした。連休の初日なのに上越新幹線の自由席は大宮まで空いていた。越後湯沢は山の斜面に雪が見えたが、桜の花が咲いていた。街を過ぎると道の両側には雪が残っていた。毛渡橋を渡っていくと道の両側の雪の中に小さい蕗のとうが所々に出ていた。上越線の陸橋を潜って進んでいくと、だんだん冬景色になっていく。土樽方面から登山者が一人歩いてくるのが見える。道(平標新道)以外は雪の中になり樹林越しに山が見える。尾根に取り付くところを探す。軽トラックが通っていく。時間的には新道と分かれて右側の林道に入るのであるが、前に来た時と違うような感じがしたのでもう少し先に進んでみることにした。先程のトラックが止まっていて作業をしている人がいたので聞いてみると、やはり右に入る林道はあそこだけで後方に見える山が棒立山ということだった。戻ってきて林道を行くと入口10mほどは雪かきがしてあってその先は右に曲がっていて樹林の間にずっと雪の道が続いているようだった。そこを行くと、やがて左手に西側に伸びている尾根が出てきたのでトラバースして登る。上まで登ろうとしたら雪の上に足跡がついている。上にではなく斜めに雪原の方に向かっている。あの登山者が行ったのではないだろうか、ここから尾根を登っていかなくても、もっと先で頂上に向かっている尾根に乗ればいいのだから雪が多いので夏道でなくても登れるかもしれない、ということでその足跡通りに行ってみることにした。しばらく行くととても広々とした雪原に出た。タクシーの運転手さんの言った通りだんだん青空が見えてきた。先ほどのあの尾根に取り付いた所から少し行った先に右斜めに登っていく夏道が見えている。ほとんど平坦な雪の上を木や川の間をぬって歩く。そして一休みする。目の前にずっと尾根が続いているのが見える。尾根通しに行くとかなり時間がかかるのではないか、川が流れている所もあるし、ガケのような所も続いている。そこで棒立山の頂上に東の方からまわり込んでいる尾根から登っていくことにした。
また直進して少し薮になっている所を潜り抜けるようにして尾根に上がっていくとトレースが出てきた。やはりここを行ったらしい。斜面の所々にマンサクの黄色い花が咲いている。風もなく暖かい。緩やかな登りがだんだん急になってきてピッケルに力が入る。山頂の一つ手前のピークに着く。少し平で広くなっている。テントを張るには良い場所だ。ここで昼食。雪の上なのに暖かい。また登り始めるが、雪が深くなって膝まで潜る所もある。足跡は見えない。急斜面の後は薮を通らないと山頂に行けそうもない。びっしり生えている木を掻き分けながら木に掴まって登る。ここはほとんど雪が付いていない。そして右側からくる尾根と出会うが、木が茂っていて道は見えない。直進していくと木もなくなって棒立山のピーク。意外に早く着いた。周りがよく見える。目の前にタカマタギ山が大きく見える。谷川方面の山もよく見える。写真を撮ってから少し下り、急斜面を登っていく。ルンルン気分で歩けたのもここまでだった。左側は切れ落ちて、幅1mの稜線で、石楠花や笹などが茂っている。薮の右下をいくが、大岩やアイスバーンの所を越えると雪庇も出てきた。右側も切れ落ちているので薮の中に入っていく。両手で掻き分けながら根っこの上を登っていった。だんだん手が疲れてくる。薮を漕ぐのがいやになった。雪の上なら40分くらいのはずが、これだと相当かかりそうだ。行く手も同じ様子だ。帰りも薮を通らねばならない。それで予定より少し早いがここで戻って、あの蕗のとうを採って帰ることにした。棒立山に戻る。ここから下は、雪が深く急斜面が多いのでアイゼンを着けることにした。ゆっくり来た時のトレースをたどって下る。山頂の一つ下のピーク付近で登ってくる男2人女1人に出会う。大きなザックを背負っている。縦走するのかと思ったら、「タカマタギ山まで行ってきて、今日は泊まって、明日下山します。」という。「薮がひどいからいやになって途中で戻ってきたのです。」「日帰りではタカマクギは大変ですよ。」男の人は様子を知っているらしい。お互いに「気をつけて。」と言って上下に別れる。ここで泊まったら朝の眺めは素晴らしいだろうと思う。やがてあの薮の所に出る。アイゼンをつけているので雪のある所を拾って行くことになった。そして下っていくが、朝の道とはずっと違う所に出たので少し登り返す。薮は避けてトラバースし斜面を下っていく。ザクザクの雪だ。川を避けブッシュを掻き分け下っていくと朝の道に。日光でトレースはわからなくなっている。朝休んだ所で休憩。林道から蕗のとうを採りながら歩く。毛渡橋から土樽方面ではなく、蕗のとうをたくさん採りたいので中里へ向かう。道の両側の雪の中に所々出ている蕗のとうを採りながら歩く。樹林がなくなってもたくさん採れた。香りがいい。振り返って見ると真っ白な山が続いている。谷川連峰だ。暑くなってきてスキーロッジから駅までが長く感じられる。中里駅でタクシーを呼び湯沢駅へ。混んでいたら次の始発に乗ろうと思っていたが、すぐの新幹線は空いていて座れた。久しぶりの雪山は、雪も多く天候やトレースや歩く仲間にも恵まれて、快適に歩けて良かった。
地形図: 20万=高田 2万5千=土樽
費 用: 越後湯沢〜毛渡橋タクシー代 \2500
越後中里〜越後湯沢タクシー代 \1880
前白根山〜皇海山
期 日: 5月3〜7日(水〜日) 四泊五日
参加者: 冨重正樹(L),池田憲一,澤田治之,河崎正道,田島弘子 計5名
行 程: 3日(晴れ後曇り)浅草7:00=東武日光9:12/9:20=(タクシー)=湯元温泉10:05/10:25〜外山西鞍部13:20/13:30〜前白根山14:45/14:55〜分岐15:25〜五色沼避難小屋15:35
4日(曇り時々雪)五色沼避難小屋5:00〜分岐5:10〜白根隠山6:15〜引返点6:25〜白根隠山6:35〜分岐7:OO〜五色沼避難小屋7:15
5日(快晴)五色沼避難小屋5:25〜分岐5:35〜白根隠山6:10/6:15〜白桧岳6:35/6:40〜錫ノ水場7:45〜錫ケ岳8:50/9:05〜(2077m)10:25〜三林班沢ノ頭11:05/11:25〜ニゴヤ尾根ノ頭11:50〜ネギト沢ノコル12:35/13:00〜宿堂坊山
13:20/13:35〜(1840m北鞍部)14:05
6日(快晴) (1840m北鞍部)5:00〜タキノイリ沢の水場5:35〜(1789m)6:05/6:10〜三俣山6:55/7:05〜カマ北ノコル7:40/7:55〜カモシカ平9:00/9:20〜国境平9:50/10:00〜皇海山12:50/13:25〜不動沢ノコル13:55
7日(晴れ)不動沢ノコル5:00〜鋸山5:45/6:00〜六林班峠7:00/7:15〜庚申山荘9:55/10:35〜一ノ鳥居11:20/11:30〜銀山平(一浴&打上げ)12:20/14:30=(タクシー)=通洞15:05=浅草19:00頃
浅草7:OO発の快速に乗車、東武日光から予約したタクシーで湯元温泉スキー場の入口まで入る。スキー場のゲレンデを延々と登って樹林帯の山道に入るが、最初の内は雪が腐ってズポズボ潜り苦労する。すぐに雪は締まり歩きやすくなるが外山西鞍部までは急登の連続。やっとの思いで鞍部に登りつく頃から遠くで雷が鳴り出しアラレが降ってくる。前白根山に着く頃には雷は止むがガスで視界は利かない。晴れていれば目の前に日光白根山の巨大なドームがド迫力で見える所だ。強風のため雪が吹き飛ばされた頂上を後に白根隠山の稜線に入り、一つコブを越した鞍部から道標に従って稜線を離れる。避難小屋は2階から出入りするようになっていた。今日は我々を含めて7名、ゆったりと眠る。
2日目、稜線まで登り返すと強風が吹き荒れていた。風と格闘しながら白根隠山を越すがこれ以上の前進は危険と判断、避難小屋に戻り停滞を決める。たった2時間の行動だったがえらく疲れた。2日目は下からどんどん登ってきて小屋は25名の超満員、潔くスペースを空けて外でテントを張ってくれた大学生のパーティには頭が下がる。
3日目、一日待ったかいがあって快晴微風。稜線に上がると素晴らしい展望が待っている。圧巻は日光白根山の巨大な雪のドーム、なんでこの山が麓から見えにくいのか理解に苦しむような大きさだ。男体山、女峰山は随分雪が少ない。白根隠山(2410m)までくると行く手に錫ケ岳、皇海山の風格ある姿が目に入ってくる。痩せた尾根をたどり一つコブを越すとガラ場の急斜面の下り、昨日ここの通過は困難だったと思う。白桧岳(2394m)へは痩せた雪稜の登り。広く幕営適地の白桧岳から東に張り出した雪庇に注意しながら下る。燧ケ岳の見事な双耳峰、真っ白な平ケ岳、至仏山を見ながらの快適な尾根歩きとなる。2296mの頂上は黒木の密林で踏み抜きに注意が必要だ。緩く下った最低鞍部が錫ノ水場で水場標識がある。次のピークは右側を巻いて登り、錫ケ岳へは長くきつい登りが続く。錫ケ岳の頂上は樹林に囲まれているが一角からは男体山と中禅寺湖が見える。ここからは急な下り、アイゼンがダンゴになるので小まめに叩き落とす。2241mからの下りは雪の急斜面で滑落に注意。下り切った鞍部付近が柳沢の水場だが気づかず通過。次のピークは左側を巻いて2077mへの尾根に乗る。2077mからは細い密林の尾根で踏み抜きが多く能率が落ちてくる。三林班沢ノ頭(2060m)は東西に細長いピークで進路は左。次のピーク(2030m)はニグラ尾根ノ頭でここも進路は左。1991mにかけては雪が緩んで踏み抜きが多く地雷原を歩いているような気分だ。1991mの先ネギト沢ノコルヘの下りは尾根を外れるので要注意箇所だが目印が沢山ありすんなりコルに降りる。宿堂坊山へは短いが急な登り、疲れた体には堪えるところだ。樹林の広い宿堂坊山から南西に緩く下っていく。時々現れる夏道は思いの外しっかりしている。1840mの北鞍部で今日は沈没。東に男体山や中禅寺湖が見えるなかなかのロケーションだ。
4日目、皆には「今日六林班峠まで行けなかったら袈裟丸への縦走はしない。」と宣言して出発。急斜面の夏道を下り、最低鞍部がタキノイリ沢の水場、ここから三俣山へは長い登りで残雪の助けを借りても結構大変だ。三俣山からは錫ケ岳とその峰続きの笠ケ岳が見える。この先1847mから右に折れて笹の斜面を下っていくとカマ北ノコル、広い小笹の鞍部で風は強そうだが気分の良い所だ。カマ五峰への登りは短いが急、4峰(1828m)の手前から右に折れる。ガレの縁を通る所もあるが夏道は安全につけられている。正面に皇海山を見ながらのんびりと下り・1峰(1736m)から弓なりに下るとカモシカ平、広々とした小笹と白砂の鞍部で水場もありテント場として最高の立地条件だ。日向山(1695m)を越えた所が国境平、ここも水があり幕営適地だ。少し行くと「ニゴリ沢へ」の標識、モミジ尾根から松木沢への道が分かれる。広い笹の尾根から皇海山へ550mの登りが始まる。黒木の急斜面が延々と続く。雪も腐り気味で始末が悪い。皇海山の頂上で久しぶりに登山者に会う。頂上で我々はしばし脱力状態、精も根も尽き果てた。もう六林班峠まではとても無理で急降下した不動沢ノコルで沈没。ここも鋸山を望む良いロケーションだ。雪も豊富で水には困らない。
最終日、1901mを越して鋸山へは短いが急登、岩場を通過して最後は雪の急斜面を登って狭い頂上に着く。皇海山はここが見納めだ。六林班峠へは概ね下りだが細かい登り降りがあって以外と時間がかかる。六林班峠は8割方雪に覆われている。袈裟丸連峰への縦走路は深い雪の下だ。銀山平への峠道は前半は雪道、ダケカンバの純林の辺りから雪は消え芽吹き前の穏やかな山道をたどる。庚申山の岩壁を背にした庚申山荘で一服後、芽吹きの始まった沢沿いの山道を下り、一ノ鳥居からはミツバツツジが所々咲く渓谷沿いの林道を銀山平まで下る。国民宿舎「かじか荘」で一浴、打上げをしてタクシーで通洞に出る。連休最終日でも足尾の方はそんなに混んでいない。相老からの指定券も全員難無く確保して帰途につく。
地形図: 20万=日光、宇都宮 2万5千=男体山、丸沼、皇海山、中禅寺湖、袈裟丸山
費 用: 東武日光〜湯元温泉ジャンボタクシー代 \18000
銀山平〜通洞タクシー代 \2820
国民宿舎「かじか荘」入浴代 \600
道志/倉岳北稜−トヤ山
期 日: 5月7日(日) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁,小原紀子,木村真知子,小野恵子,岩井福治 計6名
行 程: 鳥沢8:40−小篠9:15−644M9:55−倉岳山11:15/12:00−立野峠12:15−トヤ山12:45−686M13:05−立野集落14:00−梁川駅14:10
新緑の頃と紅葉の時期、私は中央線の1000m前後の山は好きだ。
今回も鳥沢駅に降りたのは9時前だ。この付近の山は駅からすぐ歩けるので良い。小篠貯水池まで約40分のんびり歩く。
倉岳山北稜は貯水池が登り口である。登山道は、この時期他の登山者と逢うが、北
稜尾根筋に入ると、もう誰にも逢わない。
新緑で実にきれいだ。この山域は植林が少なく殆ど自然林である。
倉岳山は990mの山だが、この辺りの盟主である。王者のような貫禄で立っている。私は中央線に乗るたびにそう思ってこの山を眺める。
北尾根はよく踏まれている。大勢のハイカーが通るのだろう。東京から日帰りのコースとして、手頃なのか受けているのだろう。
コースも平均した傾斜で、気持ちよく登っていく。
頂上直前が比較的急傾斜だが、それを5〜6分で登りきると、山頂だ。三角点がある。3年程前に立てた、山梨百名山の柱が立っている。ここで昼食をとる。
さて、これから立野峠を通ってトヤ山に向かう。
頂上を降りて傾斜が少なくなり、右手に低い植林帯がある。私はここからの展望が好きだ。南アルプスと八ッ岳が見渡せる。
何年か前に、同行者に山座同定で各山を説明していたとき、そのコースを歩く人が、みんな私の説明に聞き入ってくれて、30人ぐらいの人達に40〜50分説明したことがある。そんなことを思い出した。しかし、今は植林が大きくなって展望はそそがれている。
立野峠からトヤ山への道は前道志のメーンルートだ。右に秋山村の集落を、左に中央線の集落を、自動車の音、昼時のサイレンや、学校の音、民家の音を聞きながら歩けば、気楽な山旅のコースである。
トヤ山は、うっかりすると通り抜けてしまう小さな峰である。今は山名標示がされているが、昔は山名標示もなく、何回も地図を見て確認したものだった。
トヤ(鳥屋山)からの下りは最初、植林帯の急な下りだが、すぐ自然林帯にかわる。小尾根が入りくんでいて、何回行ってもまともに歩いたことはない。
今回も尾根コースを、右に左にとっているうちに迷い、急傾斜帯に入ってしまい、
木や岩につかまり、やっと月屋根沢におりた。月屋根沢に下りてはいけないのである。同行者に申し訳ないと思う。それでも、月屋根沢からは登山道もあるので、梁川駅へは間もなく着いた。
北ア/涸沢
期 日: 5月20日(土)〜21日(日) 一泊二日
参加者: 林徹(L),中村精,松村佐代子,梅澤文子, 冨重正樹,笠原隆,河崎正道,小梶昌弘,矢澤孝二 計9名
行 程: 20日 雨 八王子0:29=松本4:20/30=(タクシー)=上高地5:30/6:30−横尾9:30/10:00−涸沢13:10(泊)
21日 曇り時々雨 出発7:00−横尾9:00/15−奥又白谷−11:00/15−徳沢12:00/15−上高地14:20/30=(タクシー)=松本16:00/18:31=八王子20:36
小雨の上高地を早朝に出発。新しくなった横尾の吊橋を渡って涸沢へ向かう。
岩小屋跡付近から残雪が多くなり、本谷橋では完全に雪に覆われていた。12時ころようやく雨は上がったが、行く手の穂高連峰は濃いガスの中。カールが広がって涸沢ヒュッテに到着した。
ヒュッテでは大型のストーブが焚かれ暖かく、早い時間から沈没。天気のせいか泊り客は少ない。
翌朝はわずかに常念が望めたが、すぐ再びガスが濃くなる。夜中に雪が降ったらしく、ヒュッテのテラスにはうっすらと雪が積もっていた。
天候が悪いので今日はそのままくだることにする。途中では雷鳴が轟いていた。
横尾に着く頃少し日が射してきたので、奥又白谷を途中まで登る。しかしまた雨が降り始め、森林限界(1850b)付近で雨の中休憩して沢沿いにくだったが、吹き上げる雨粒とボコボコに踏み抜く雪に皆難渋していた。
明神池に寄り、人が多い上高地を後にして、信州会館で汗を流してから帰途についた。(矢澤 記)
大菩薩/雁ヶ腹摺山−吹切尾根
期 日: 5月27日(土) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁,魚谷寿美枝,河崎正道,小島葉子,山本文夫,宮澤恵子,神之村均,岩井福治 計9名
行 程: 大月7:39=(タクシー)=大峠8:10−雁ヶ腹摺山8:50/9:00−1516M9:40−吹切峰10:05−野脇の峰10:30−鳥屋の丸12:50−桑西13:30=大月 14:30
午後から天候が思わしくない状態であったので、予定コースを取りやめ、鳥屋の丸から桑西集落へ下った。
総じて、非常に面白い。ムードのあるコースであり、できれば紅葉の時期にも歩きたいと思った。
ヤブ好き屋の経験、地図、山の読書力を要求されたコースである。
踏み跡が途中からなくたり、作業用の仮払いにだまされたり等。
大月市が雁腹への道からの分岐に、「吹切屋根へ」の立派な指導標を建てているが、そのあとも登山道があるのかと思って、安易な気持ちで入って行くと、怪我をする。
踏み跡は1分もしないうちになくなってしまうから。
野分けの峰には三角点が、鳥屋の丸には、山名標示板があるのでそれとわかるが、吹切峰は同じような峰がいくつもあり、確定できにくかった。
時期的に、つつじも適当にあり、タラの芽もあり、十分楽しめた。
「やったあ」と、満足のいくコースであった。
大菩薩嶺北尾根
期 日: 6月8日(木) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),澤田治之,山本文夫,小島葉子,釜口邑江(支部外)
計5名
行 程: 塩山7:51=(タクシー)=三条新橋8:43−つり橋9:20−巡視路分岐9:30−不動滝峰10:40/10:50−1490M峰11:25/12:00−登山道と合流14:55−大菩薩嶺15:02/15:10−福ちゃん荘15:47−上日川峠16:10/16:45=(タクシー)=塩山 17:20
3年程前に、ヤブの主と言われた大森芳久さんがこの尾根を実施した時、「2日コースなので朝早く奥多摩駅からタクシーで行く。ついては5人に絞りたいので、長江さんは自分で行けるので、ガイドが必要な人だけ4人に絞って行く。」と言われて、はずされて以来3年間、念願のコースであった。
車の便などから、私たちは塩山から入った。三条新橋は、奥多摩駅からも塩山駅からのほぼ中間に位置する。
山行計画は、大森さんの言を入れて2日でたてたが、結果的には日帰りとなった。
登山口と山頂の高低差は約1200m。1年前に、山頂から下った人が滑落して、死亡したという事故もあった。私自身かなり構えて行動することにした。
つり橋が登山口となるが、初めのうちは小室川に沿ってまいている作業道を行く。
約150m行って、尾根筋にとりつくが、ここが判りにくい。右側を丹念に注意しながら歩き、踏み跡があったので、それに従った。
それた北尾根のヤブコースであった。見逃せばアウトであった。それからはぐんぐん、高度をかせぐように踏み跡は着いている。
1343mの不動滝峰で休憩をとる。この辺りから、尾根の傾斜は緩やかになり、気持ちにもゆとりが出てくる。
1550m付近からヤブがひどくなり、道が判りにくくなる。男性3名で手分けしながら道の発見に努めることが、何回かあった。それでも高い方、高い方へ方向を見失うことなく登っていくと踏み跡らしきものがくる。この辺は苦労の連続であった。
1850m付近からは尾根も広くなり、踏み跡は殆ど不明だったが、とにかく上を目指して登っていった。
と、突然、登山道に出た。これは山頂から丸川峠に下る登山道である。さあ、これで安心。頂上はすぐそこだ。
山頂には15時過ぎに着いた。非常に早いペースだ。この時、今日は泊まらなくても帰れると思った。
山頂では、記念写真だけ撮って降りる準備をしたが、山頂を踏んだことは、感激だった。やったぁと思った。
下りは、「福ちゃん荘」前を通り、上日川峠でビールで乾杯して、タクシーを呼んだ。
忘れない山行であった。
駿遠/沢口山
期 日: 6月10〜11日(土〜日) 一泊二日
参加者: 中村精(L),池田憲一 計2名
行 程: 10日(曇り)小田原7:18=金谷9:45=千頭11:40=(バス)=寸又峡温泉12:13〜沢口山登山口12:15〜テレビ中継塔13:35/13:50-木馬の段14:00-富士見平14:20/14:25-鹿のヌタ場14:30〜板取山・中の段への分岐14:49〜沢口山14:50/15:25〜鹿のヌタ場15:42/15:45〜木馬の段16:05〜登山口17:03〜民宿17:07
11日(雨)寸又峡温泉8:40-(バス)=千頭9:35=金谷10:50=小田原13:42
静岡行が遅れたため接続の浜松行も遅れて発車、金谷着も遅れる。次発のSL列車を待っている人々がいた。久しぶりに降りた千頭駅はきれいな建物に変わっていた。ヒメシャラの花が咲いている後方には「音戯の郷」があり、SL列車が着くと観光客がたくさん降りてきて急に賑やかになったが、バスに乗り換えて行ってしまうとまた静かになる。カメラで撮影のための人もいた。ここで昼食をとる。駅前発のバスは車掌さんが乗っていた。途中、接岨峡温泉、井川線と接続する奥泉駅など3ケ所しか停車しなかったためか予定より5分ほど早く寸又峡温泉に着いた。寸又三山、沢口山・朝日岳・前黒法師岳の大きな表示が見える。そのまま沢口山登山口へ向かって歩くと指導標がある。すぐ右手の杉林の中の道をジグザグに登って行く。尾根の上に出ると雑木の道に変わりツガなども出てくる。
テレビ中継塔があり左側が木が伐採してあって開けている。朝日岳方面の山が見えるがぼやけている。ここで休憩をする。両側に緑の葉の茂った木のある道は、濡れていないがヒルが落ちてきてびっくりする。晴れていればここで前黒法師岳が見えてくるはずなのだが、今日は何も見えない。「木馬」と書いてキンマと読む「木馬の段」に着く。急な登りが続く。少し下ってまた急な登り。そして広場のような所に出る。富士見平だ。周りを見るとブナの林の中に赤茶色の木肌のヒメシャラのような木が所々にあり、そこに霧がかかっていてとても幻想的な感じだ。山頂まで40分ぐらいかかるとコースタイムに書いであったので一息入れることにする。ここからの道は緩やかな登りになるが桧の林の中になる。鹿のヌタ場という所は小さな池のような感じだ。道の右手には上の方は見えないくらい高いスダジイの大木があり、木の周りが5mはありそうな見事なものだった。木の前には立て札も立っていた。この辺りは木が生い茂っていて薄暗い。また急な登りになってきて進んでいくと明るくなって稜線、山犬ノ段・板取山方面からの道の分岐があり標識もある。そこから左に30mぐらい行った所が沢口山の山頂で三角点もある。左側が伐採してあり開けていた。周りには丈の低いアセビの木がいっぱい生えていた。テレビのアンテナのようなものも東の方にあった。腰を下ろして休んでいたら粉蚊がいっぱい寄ってきた。すぐ薬をつけたが、刺された所が後になって赤く腫れてきてかゆくて大変だった。この時期は虫よけスプレーが必需品のようだ。下りは来た道を戻ったがこんなに急だったかなと思うほどで急ぐと滑りやすかった。山犬ノ段から登り、板取山から沢口山へ行くと標高差は200mぐらいだが、寸又峡温泉から登ると900m近くある。下山してもまだ雨は降っていなかったので、明日の行動は夜の天気予報を見て決めることにし、温泉に入った。そして夕食を食べていたら雨が降ってきた。天気予報も雨ということなので明日は宿で朝食を食べて、朝日岳は登らずに帰ることにした。
11日、雨。寸又峡温泉8時40分発のバスで千頭に行き、金谷まで大井川鉄道に乗る。静岡で昼食をとり地下街の金券ショップで回数券を売っていたので新幹線で帰る。ずっと雨が降っていた。
地形図: 2万5千二寸又峡温泉、蕎麦粒山
費 用: 金谷〜千頭 \1810
千頭〜寸又映温泉パス代 \860
民宿「前川」1泊2食付 \7528
尾瀬/御池―澁沢温泉―三条の滝―鳩待峠
期 日: 6月12日(月)〜13日(火)一泊二日
参加者: 伊東文子(L), 木村真知子 計2名
行 程: 12日
曇 浅草7:00=会津高原10:15/10:47=御池12:20〜12:40−澁沢温泉小屋15:50
13日晴 出発7:10−分岐8:30−三条の滝9:20/9:35−分岐点9:40−平滑の滝10:20−山小屋10:55−見晴し11:30/12:10−竜宮小屋12:40−山の鼻13:35/13:40−鳩待峠14:40=沼田18:10
御池からは広い駐車場を横切り、道標から下りぎみのぬかるんだ山道を行く。
すぐに左側に燧岳の分岐があるが、今回は真っ直ぐに進み、徐々に、残雪の御池田代〜上田代〜横田代〜西田代〜天神田代(分岐点)と通過。
道標から右へ下るが、この辺は雪が一面で(4〜50cm位)、下る方は足跡少なく道がはっきりしないが、すかしてみて赤ペンキのある処を歩く。こちらのコースでは誰にも逢わなかった。
10分位下りた処からしだいに、広巾の道が判るようになり、下りが続く。この下りの樹々は、ブナ、モミジ、カエデ、タムシバ、オオカメノキ等自然林のきれいな山道だが、沢沿いになってからは、急で、狭く歩きにくい道になり、コースタイムよりかかってしまい、なかなか着かない。
渋沢大滝分岐の看板から10分で小屋に着く。
大滝に寄るつもりだったが、判りにくそうなのでまわらなかった。 ヤブになっていて、熊もでそうな処である。
小屋の手前の山を切り開いた畑で大根の種を蒔いている小屋の御主人に出会う。
山小屋風なひなびた旅館は、ひっそりとした古い建物で、部屋も狭く、沢の音がゴーゴーとよく聞こえていた。
小屋からはジグザグの急登が続くが、歩き易く、足も順調に進む。コシアブラの低木が多く、雪もなく、快適である。
三条の滝は水量多く、白い水流が見事。すいこまれそうな気持ちになる。
この先、ヤシオツツジが時々きれいに咲いていて、道も歩きやすく楽しめるコースである。
尾瀬ヶ原になると、お花も色とりどりに咲き、人も多くなり、遠くが見渡せる景色に変わった。
見晴しで昼食後、始めの予定地あやめ平へは雪が深く、人が入っていないので行かない事に決め、尾瀬を水芭蕉の群生を見ながら通過。観光客やグループの人を追い越し、木道を足早に進み、山ノ鼻でひと休み。
鳩待峠へは、前より道が整備され歩きやすく、対向者とはすれ違っても登る人、下る人が、はっきり別れるので良い。
戸倉で一浴後、沼田にバスで戻り帰宅。
南会津/田代山〜帝釈山
期 日: 6月24〜25日(土〜日) 前夜発一泊二日
参加者: 河崎正道(L),小原紀子,笠原隆,輿水政子,矢澤孝二,小野恵子 計6名
行 程: 24日橋本駅22:00=(車)=八王子IC=西那須野塩原IC=湯ノ花温泉(仮眠)2:05/8:00=猿倉登山口8:35/8:50〜小田代9:50〜田代湿原(田代山)10:10〜田代山避難小屋10:20/10:45〜帝釈山11:55/12:10〜田代山避難小屋13:10/13:45〜田代山13:55〜小田代14:10〜猿倉登山口14:50/15:05=(車)=湯ノ花温泉15:35
25日湯ノ花温泉8:00=(車)=西那須野塩原IC=八王子IC=橋本駅12:20
※天気予報24日曇り後雨、25日曇り、今の時季仕方がない。今夜の仮眠場所を道の駅「たじま」より会津高原駅に変更と決めたが、もしかして湯ノ花温泉にある共同浴場の脱衣所にでも寝られたら良いと思い民宿へ問い合わせると浴場は時間になると閉めるのでうちで仮眠をしてもよいとの事なので甘えることにした。
※2時過ぎに民宿着、軽く飲み3時に布団で寝られた上、起きてみると頼んでもいないのに朝食まで用意されており何か悪い予感。
※民宿より猿倉登山口まで車で約30分、既に5〜6台の車が停まっている。雨の湿原もまた良いだろうと傘をさしながら小雨の中出発、登山口より整備された道を10分位登った所に水場あり、これより先樹林の急登が続く。小雨と蒸し暑さであまり気分は良くない。1時間位で小田代の湿原に着くが小さな湿原なのですぐにまた樹林に飛び込み急斜面を登ると視界が開け大きな田代湿原に飛び出した。とたんに気分も良くなる。
※湿原は今が花盛り、花、花、花、でも残念なことにガスと小雨で展望はなし。晴れていると素晴らしいだろうと思う。
※高床式の田代山避難小屋は新しく10〜15人位は泊まれる。別棟にトイレもあり。先客3名が食事中、我々も早いが食事とする。
※避難小屋の裏には残雪がまだ所々に残っていたが多くはなかった。樹林の中を50m下るがこの間白い小さな花(オサバグサ)の群落があり今が見頃。鞍部まで下った後はなだらかな上り下りが続くが倒木やぬかるみが多くあまり快適ではない。帝釈山の近くは岩が多くなり石楠花の花が咲いていたが少し早いようだった。
※山頂は開けて展望は良いと思われるが小雨とガスで何も見えない。同じ道を戻り避難小屋に着いた時はこの雨の中なのに20人位の人がいた。やはり人気のある山だと思った。我々も中で遅い昼を食べゆっくりと花を見ながら下山。
※湯ノ花温泉に共同浴場は4ケ所あるが、その中の「弘法の湯」で汗を流しカンパイ。
※朝6時の時点でドシャブリの雨なので早々に今日の佐倉山は中止を決め民宿でゆっくりしているとドンドン晴れて日が射してくる(参加者の皆さん早く中止を決めて申し訳ありませんでした)。
※「気をつけよう、甘い言葉と暗い道」やられた!1泊2食付き6000円の民宿で仮眠と朝食でプラス4600円も(参加者の皆さん又々良く確かめないですみませんでした)。今回の民宿は食事は良かったが内風呂なし部屋もあまり良くない。昨年、富重さんの山行で泊まった「かじや」の方がおすすめ。
※今回の山は花に興味のある人はほぼ満足できたのではないかと思いますが、歩くのが目的の人には遠くまで行ったのに物足りなかっただろうと思います。(私は花より団子の方なのだがオサバグサの群落と山頂にある池塘が気に入り天気の良い時にもう一度来てみたいと思った)
※天気が悪くても仮眠は今まで通りテントと車が良い。(民宿といえどもやはり高いお金を払うことになる)
費
用: 湯の花温泉 民宿「伊勢屋」 一泊二食付き 6000円
仮眠朝食付き 4600円
弘法の湯 入浴代 200円
中ア/三ノ沢岳
期 日: 7月29日(土) 前夜発日帰り
参加者: 河崎正道(L),小原紀子,小澤美喜代,笠原隆,大関清充 計5名
行 程: 29日橋本駅22:00=(車)=相模湖IC=駒ケ根IC=菅の台BS0:55/5:00=(バス)=しらび平5:30/6:30=(ロープウェイ)=千畳敷6:40/6:45〜極楽平7:15/7:20〜三ノ沢分岐7:25/7:35〜三ノ沢岳9:20/10:00〜三ノ沢分岐11:25/11:30〜極楽平11:35/11:55〜千畳敷12:15/12:45=(ロープウェイ)=しらび平12:55/13:05=(バス)=菅の台BS13:35=こまくさの湯(一浴)13:45/15:20=(車)=駒ケ根IC=相模湖1C=橋本駅19:00
※昨年、笠原さんと中央アルプスを縦走した時に堂々としたなだらかな稜線の大きな山、三ノ沢岳へどうしても登りたいとその時思った。
※ロープウエイの始発が8時と思っていたら5時台から運行しているのと菅の台バスセンターからの方が臨時が多く出ているとの情報が富重さんよりあったので駒ケ根駅で仮眠予定だったが予定変更※1時に菅の台バスセンターに着き5時12分の始発に乗るため4時30分起床と決め、軽く飲み車とテントに分かれ寝る。
※3時過ぎに外が騒がしいので外を見るともうバス乗り場には長い列が出来ているので我々も起き出して並ぶ。
※始発前より臨時バスがドンドン出ているがバス停の前でツアー客を乗せ座席に座らせてから我々の所にきて乗せるのには何だか納得出来ないが、寝不足で何も考えられずそんなものかと同調してしまう。
※しらび平に着いた時にはロープウエイはもう動いていた。整理券を貰い朝食を食べる。早く着いた
にもかかわらず1時間待ち、帰りが心配。
※千畳敷の祠の前よりほとんどの人が右側カールの方へ、左から極楽平に向かう人はほとんどいない。石のゴロゴロした道だが良く整備されており歩きやすい。
※極楽平に着いた時に、昨年の摺古木山より縦走してきてここに着いた時観光客が騒ぎ何か場違いの所へ来たこと、暑かったことがよみがえってくる。
※三ノ沢分岐からは今までと一変、膝くらいのハイマツ帯のなだらかな下り、200mほど下がった所は広いザレ場でテントが何張りか張れる。
※主稜線より見た時は大きいがなだらかでルンルン気分で歩けると思ったが岩場、ハイマツ帯、小さなコブが何ケ所かあり、見た目より手強い。
※花の多い山と聞いていたが余り咲いていないのでどうしたのかなと思っていたが、山頂直下のピークを越えたら目の前に花・花・花・アッこれが噂のお花畑か。先頭を歩く者の特権、最初にこの感動を味わえるとは。
※山頂には先客7名、展望は最高のはずだったのにガスで何も見えない。
※60人乗りのロープウエイが始発前よりピストン運転で人を山に上げているのに分岐より山頂までに出会った人はわずか9名、静かな山歩きができた。
※帰りのロープウエイが心配だったが同じ道を戻るという安心感もあり山頂でゆっくり過ごす。
※千畳敷に着いたのが早いせいか30分待ちで乗れる。しらび平ではこれから乗る人の長い列が続いていたのにはビックリ、これから登って最終の17時便に乗って帰れるのか余計な心配をしてしまった。
※菅の台バスセンターの近くにある「こまくさの湯」で打ち上げ。
費 用: 菅の台バスセンター〜千畳敷バス \3800(往復)
こまくさの湯 入浴代 \500
北ア/黒部源流
期 日: 8月5日(土)〜7日(月) 前夜発二泊三日
参加者: 長江唯志(L), 山本文夫 計2名
行 程: 5日曇富山=有峰口=折立9:00−太郎平衛平12:15/12:45−薬師沢小屋14:28(泊)
6日 晴 出発5:55−赤木沢出合7:45−登山道出合14:00−三俣山荘14:40(泊)
7日 晴 出発 5:35−双六小屋7:25/7:55−鏡平分岐8:46−鏡平小屋9:17/9:25−林道11:20−新穂高12:35
ある山岳雑誌で、黒部源流の赤木沢が比較的易しくて、楽しく歩ける沢だと書いてあった。長い間、いつか赤木沢をやりたいと思っていた。
計画をする段階で、またある山岳雑誌を見ていたら、黒部源流歩きの写真が出てい
た。プロガイドに案内されて歩いたという記事である。源流の方が男性的で、野趣にあふれ、自然度が一杯とあった。
よし、これに決めようと、方向転換し、支部山行として計画を発表した。幸い、山本文夫さんが行くと言ってくれた。
私にとっては、折立から太郎小屋間の経験はあるが、薬師沢小屋へは初めてだ。 太郎小屋から、ぐっと下って沢すじの道をどんどんと歩く。薬師沢小屋は時期も時期で一杯だった。幸い一人一枚のフトンで寝れた。
源流歩きは小屋からすぐ沢に入る。1パーティー(6〜7人)が、私達の少し前に沢に入っているが、あとは誰もいない。
初めは河原歩きだ。途中から流れを歩くようになるが、快適だ。ずっと沢の左岸を歩く。赤木沢が近くなると3回ばかり山に登る。沢は深い急流で歩けない。踏み跡をよじ登り、下りを繰り返し、3回やったところで、赤木沢の方に自然に入る。赤木沢は沢肌全体が赤茶けているのですぐわかる。
赤木沢から、本流へは約70m下らねばならない。胸までつかる水の中を半分泳いで、本流に。やはり本流の方が水量は多く、沢巾が広い。初めのうちは腰程の水の中を、泳いだり、歩いたり約30分もすると、岩の上の八そう飛びの連続だ
人間の入った形跡は全くない。荒れた自然一杯の様相が続く。水は左右の山から、集められる。これが黒部上の廊下、下の廊下を経て、いくつかの発電所で働いて、富山湾にそそぐのだ。
文字通り自然度一杯の景色だ。この中を、私たちは岩から岩へ、水流から水流を、少年のように歩いた。といっても身体が自由に動かないこともあって、私は3回ぐらい岩に飛びそこねて、岩から落ち、岩を抱いた。また、岩から落ちて泳いだ。水の中は流れが急で足を取られる。
祖父平を過ぎると、雪渓が現れはじめ、雪渓と雪渓の間や、雪渓の下を歩かなければならない。
この頃から雨が降り始め、ぬれた身体を冷やす。止まると寒く震えがくる。手をがたがた震えながら、ヒルメシを食い、休む間もなく歩く。歩くことだけが唯一の定めのような行動となる。
と、突然全人の声がする。こんな所に人間が、と思っているとそこが登山道との合流点だった。
あ、これで助かった。家へ帰れる!と思った。
もう、最初の予定の岩苔乗越をこえて、水晶小屋に行く元気はない。近くの小屋へということで、三俣山荘を目指す。といっても、かなりの上り傾斜を、しかも半分雪渓の上を、ワラジ姿で歩くので足が冷たい。
登山道に入って、約40分で、三俣山荘についた。シーズンで山荘はほぼ満員だった。
翌朝は5時30分に出て、快適にとばし、新穂高に12時35分についた。町営温泉で汗を流して、ヒルメシを食い、松本行のバスに乗った。
思い出多い山旅であった。
南ア/黒戸尾根〜甲斐駒ケ岳
期 日: 8月26〜27日(土〜日) 一泊二日
参加者: 冨重正樹(L),安村勝代,梅澤文子,高木彰,笠原隆,河崎正道 計6名
行 程: 26日(曇り時々晴れ)長坂7:20=(タクシー)=横手駒ケ岳神社7:37/7:50〜笹ノ平10:35〜刃渡り11:50〜刃利天狗12:05/12:30〜五合目13:10/13:25〜七丈小屋14:25
27日(晴れ時々曇り)七丈小屋6:00〜八合目6:45/6:55〜甲斐駒ケ岳7:55/8:20〜駒津峰9:25/9:45〜双児山10:15/10:30〜北沢峠11:50/12:15=(バス)=広河原12:40/12:45=(タクシー)=甲府14:05
メンバー6名中5名は高尾22:25発小淵沢行きで長坂入り、長坂タクシーの仮眠所で横になる。翌朝、高木さんも合流してタクシーで横手駒ケ岳神社まで入る。神社横の車道を少し上がり左右に分かれた車道を左にすぐで登山口だ。樹林の中を緩やかに登っていく。やがて尾根の右側を巻くようになり一旦下って涸沢を横切り笹ノ平への急登となる。途中水場を見ながらジグザグに登っていくと竹宇駒ケ岳神社からの道と合流する。小笹の緩やかな尾根を登っていくと標識のある竹宇分岐(こちらが竹宇からの正規ルート?)ですぐ上に笹ノ平の標識を見る。ここから深くえぐれた山道の急登が続く。
傾斜が緩んでくると尾根が痩せてきて刃渡り、手摺りも付き安全に通過できる。一旦樹林帯を通過すると梯子が連続する急登となり刃利天狗に着く頃には覇が出る。幸い陽は陰り冷やりした空気が疲れを癒してくれる。ここからは緩やかになり黒戸山を右に巻いて急下降して五合目に着く。手前の小屋は以前は営業していたが今は無人小屋、下の小屋は倒壊寸前。七合目へは今までの急登が全て緩く感じる程のすさまじい登りである。ひたすら梯子を黙々と登る。小さなキレット状の鞍部を真新しい桟道で越え再び梯子の連続。尾根の左側を巻くようになるとまもなく七丈小屋に着く。ここに登ってくるまでに数えるほどしか登山者を見なかったのに小屋には既にかなりの人が入っていた。黒戸尾根を登ってくるより北沢峠から駒を越えてくる人のがはるかに多いのだ。しかもその大半が再び駒を越えて北沢峠へ戻るという。数十m先の第2小屋に場所を確保し宴が始まる。山で飲む酒はうまい。2食付で6700円なのでカレーでも文句は言えないと思っていたらびっくりするほどの品数、丁寧に調理されていてこれを小屋番一人でやっているのはすごいとしか言いようがない。ほとんど北アルプス状態である。自炊組も含めて55名位泊まる。2畳に3人位だ。
2日目、快晴、豪華な朝食をいただいて6時出発。5分ほど登るときれいに整地されたテント場を見る。八合目へは時折梯子、鎖を交えながらぐいぐい登っていく。ハイマツ帯になるとまもなく鳥居がある八合目に着く。目の前に立ちはだかる岩壁が迫力満点、鳳凰三山、北岳、鋸岳と展望は素晴らしい。岩壁をうまく縫って登り最後は右側をかすめて頂上まではハイマツ帯を行く。駒ケ岳神社本宮の下で北沢峠からの道を合わせ一登りで甲斐駒ケ岳の頂上に着く。
仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、塩見岳、南部の山々、遠く中央アルプス、御嶽山、槍穂も見える。すぐにガスがかかってしまったのはちょっと残念。ザレ場をジグザグに下り六方石へトラバース、アップダウンの多い道を駒津峰へ。さすがに北沢峠側は登山者で賑わっている。駒津峰から双児山ルートを採る。仙水峠ルートより人は少ない。尾根を少し下りハイマツの斜面を下る。鞍部から登り返すと双児山、再びガスが切れてきて駒津峰の向こうに白い甲斐駒が威容を見せる。北沢峠へは樹林の中のジグザグ道で下りやすい。下りの苦手な人はこちらのルートお薦め。北沢峠でのんびりビールを煽っていたら突然臨時バス発車の報、あわてて乗り込む。恥ずかしい話であるがこの時ストックを置き忘れる。しかしビールの缶は決して手から離れない。不思議である。広河原でうまくジャンボタクシーをゲットしてとんとん拍子で甲府に着く。駅から徒歩10分の城北温泉で汗を流し、打上げの儀式を済ませ帰京。
地形図: 20万=甲府 2万5千=長坂上条、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳
費 用: 長坂〜横手駒ケ岳神社 ジャンボタクシー代 \3900/6人
北沢峠〜広河原 バス代 \750(荷物代込)
広河原〜甲府 ジャンボタクシー代 \18000/9人
七丈小屋 1泊2食付 \6700
甲府 城北温泉 入浴代 \350
奥秩父/笛吹川東沢
期 日: 9月2〜3日(土〜日) 前夜発一泊二日
参加者: 小澤美喜代(L),河崎正道,小梶昌弘,合田英興,小野恵子 計5名
行 程: 2日(晴れ)橋本駅22:00=(車)=相模湖IC=勝沼IC=道の駅「みとみ」23:55/5:45〜東沢山荘5:50〜西沢山荘6:15〜東沢河原(足ごしらえ)6:25/6:45〜山の神8:00/8:15〜乙女の沢8:40/8:45〜東のナメ沢9:00〜西のナメ沢9:35/9:50-釜ノ沢出合10:15〜魚止の滝10:25/10:40〜千畳のナメ10:50/11:20〜両門の滝11:50/12:20〜水師沢14:30〜木賊沢出合15:35〜水場16:05-甲武信小屋16:20
3日(晴れ)甲武信小屋6:25〜甲武信岳6:40/6:45〜甲武信小屋6:55/7:15〜木賊山7:30〜分岐9:10〜(徳ちゃん新道経由)〜西沢山荘10:45/11:05〜東沢山荘11:30/11:35〜道の駅「みとみ」11:40/12:00=(車)=笛吹の湯12:10/12:55=竹の子食堂13:20/14:15=橋本駅16:40
※道の駅「みとみ」まで2時間で着いたが、昨年甲武信小屋まで時間がかかったので朝5時起床、なるべく早く出発することに決め30分位軽く飲み男性はテント、女性は車で仮眠。
※東沢の河原には若い男性2名、我々が足ごしらえをしている時に男性2名(この人達は東のナメ沢へ)と男女2名、それと両門の滝で我々に追いっいてきた男女2名のパーティが東沢に入った。
※山の神までの崩落地は昨年のままで手入れはされていない。ホラノ貝のゴルジュを過ぎると山の神はすぐ近くで山歩きはこれで終わり、これからは楽しい沢歩きが始まる。
※左手に美しい乙女の滝が現れ、少し行くと右手に東のナメ滝、続いて西のナメ滝、昨年初めて見た、時の感動がまた蘇る。
※釜ノ沢出合、岩に白ペンキで甲(昨年は甲武→)が薄<書かれているが来年は消えている可能性があるので注意しないと金山沢へ行き過ぎる。(男女2名のパーティは金山沢へ10分位行き過ぎたそうだ)
※魚止の滝にフィックスロープがあるのを期待していたがなかった。でも石を5〜6段積んでありそれに乗ると何とか岩の割れ目に指がかかり上へ上がれるのでザイルを下ろし第一関門を通過。
※千畳のナメで小梶・小野さんはうれしそう。何度来てもここは素晴らしい。昨年大関さんとバンザイをしたのが蘇る。ナメを見ながら昼食、何時までもいたい気分。
※西俣と東俣の両側より一つの釜に流れ落ちている両門の滝、いつまで見ていても見飽きることがない素晴らしい景観。
※東俣の右側を巻きながら登るのだがかなり危険。
※昨年はふるえながら歩いたが今年は天気が良く気温が高いので沢の中を歩くと足が冷たく気分が非常に良いので意識的に水の中を歩く。沢登りはやはり天気次第。
※木賊沢の出合を過ぎ最後のナメ沢を歩いて甲武信小屋の水場が見えたとたんに疲れが出て足が重い※小梶さんが甲武信岳は初めてとのことなので朝登ったが霧で視界はゼロ残念でした。
※私が戸渡尾根を歩いたことがないので帰りは予定変更してもらい近丸新道から徳ちゃん新道を歩いたが徳ちゃん新道は始め岩の痩せ尾根で途中からの樹林は素晴らしい。
※笛吹の湯で入浴。恵林寺の前「竹の子食堂」で打ち上げ、ここの主人の自慢“手打ちほうとう鍋”(800円)はお薦め、ぜひどうぞ。但し時間がかかる、出来るまで約30分。
※咋年は初めてなのと天気があまり良くなかったので緊張していたせいかあまり怖いと思わなかったが、今回歩いてみてかなり危険な所が多くあるのでこの沢登りを支部の恒例にするには丹沢などで沢登りの山行を経験してから行くようにしたほうが良いと思いました。
※渓流シューズよりもワラジの方が滑らないような気がしました。
※ワラジでこのコースを行く場合は長い沢なので2足必ず持っていくように。(山の神を過ぎた河原でワラジを履くと少しは長持ちさせることができると思います) (河崎 記)
地形図:20万=甲府 2万5千=金峰山
費
用: 甲武信小屋 一泊二食付 7,000円
笛吹の湯 入浴代 500円
木曽/小秀山
期 日: 9月9日〜10日(土〜日) 一泊二日
参加者: L長江唯志、冨重正樹、安村勝代 計3名
行 程: 小田原=名古屋=下呂=(タクシー)=小郷(民宿山正泊、6,300円)=(車)=三ノ谷登山口6:20〜分岐8:05〜カブト岩8:20〜小秀山9:20/9:45〜分岐10:20〜登山口11:45〜キャンプ場12:05=(タクシー)=下呂
小秀山とは芸者さんのような、なんと小粋な山名だと思い、秀峰を想像させる。一度は登ってみたいと思っていた山だ。岐阜県と長野県の県境にそびえ、御岳を正面近くに眺められる山。何故こんな粋な山名がついたのか知りたくて、地元の観光課や民宿のひとに聞いたが、誰も知らなかった。
コースは通常、キャンプ場から二ノ谷コースをとるのだが、昨年の台風でそのコースは崩れて歩けないと観光課の説明だ。朝、民宿の車で、三ノ谷コース登山口まで送ってもらった。
三ノ谷コースは、始めは平凡な杉林の中を電光板で上っていく。それを繰り返しながら高度をかせぎ、二ノ谷道と合わさる付近から岩場もでて来、道も景色も変化に富んでくる。間もなくカブト岩だ。カブト岩を過ぎるとコースは傾斜がゆるやかになり、自然林の中の歩きやすい道だ。カブト岩から約1時間で小秀山の頂上だ。山頂は10人も座れば一杯になるほど。広くはない。曇っていたので御岳は見えなかった。しかしこれらの山が大きいことはよくわかる。山頂に20分ほどいて、写真を撮り、下りはじめる。登った道を下るので、下りははな唄だ。3人とも足が早い者ばかりで、どんどん飛ばす。途中から駆けたりもした。登山口から林道を約20分でキャンプ場、いわゆる二ノ谷コースの登山口だ。ここで電話をかけ、タクシーを呼んだ。駅付近の温泉に入った。小きれいな浴場だったが、入浴料300円は安い。汗を流して列車に乗った。
プラスワン=今度の山行でどうしても付記しておきたいのが、民宿の感じのよかったことだ。加子母村、小ノ郷には5軒の民宿があるが、私達はバス停に近い「山正」に泊まった。ほう葉をふんだんに使った料理で、煮物もサラ物も誠意かこもっていて非常にうまかった。また泊まりたいと思った。
道志/今倉山北尾根
期 日: 9月10日(日) 日帰り
参加者: L笠原隆、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、魚谷寿美枝、河崎正道、岩井福治、
小野恵子、山本文夫、宮澤恵子 計10名
行 程: 禾生8:10=禾生駅前バス停8:17〜梨木橋8:30/40〜稜線鞍部(710m)9:10/15〜798m(棚沢の頭)9:30/40〜猿焼山10:00/05〜えびら沢の頭11:05/15〜パラジマの頭11:55/12:30(昼食)〜小屋跡13:15〜今倉山西峰13:55/14:20〜東峰14:30/35〜道坂トンネル15:20/16:05=(バス)=月夜野16:50/17:10=(バス)=藤野17:50
禾生駅で下車し、禾生駅前バス停で曾雌行きに乗り、製材所前バス停から100mほど先の梨木橋で下車。
橋を渡り左折して直ぐ右に曲がる。そのまま南に向かって細道を登り、杉林に入る。しばらくすると尾根の稜線が見えてくるので、ヤブの斜面を登ると稜線鞍部に出る。ここから縦走が始まる。798m(棚沢の頭)の前後は多少ヤブがあるが、尾根を忠実にたどる。
猿焼山の山名プレートは道から外れて奥にあるので見逃さないように、プレートから真直ぐ南南東方面に進めば踏跡がハッキリしているので迷うことはない。ヤセた鞍部から岩尾根の急登の後ねエビラ沢ノ頭に着く。エビラ沢ノ頭のは山名板は無く、足元に焚き火の燃えかすがあり、それを目印に真南へ下ること。
しばらくの間のヤブで、踏跡が不明瞭になるので、尾根を外さないよう南西方面へ進むとよい。ヤブから開放されてしばらく進むと荒廃した造林小屋が現われ、わずか進んで恩賜林石柱から右折して尾根に取り付く。植林帯にはさまれた雑木の中を登り、草ヤブの急登をわずかな踏跡をたどり、今倉山西峰(山名プレートは御座入山)に着く。今倉山東峰を経て、道坂トンネル目指して一目散にくだる。(記、笠原)
丹沢/大山北尾根〜薬師尾根
期 日: 9月24日(日) 日帰り 曇り
参加者: 長江唯志(L),林徹,輿水政子, 冨重正樹,岩井福治,武末範子,山口博子 計7名
行 程: 秦野8:00=札掛8:50/9:15〜大山12:05/12:38〜分岐13:50〜バス停15:30=本厚木16:20
この山行は本部山行として「丹沢・ヨモギ尾根」を計画し、参加申込みも30名であった。ところが山行日の朝5時から6時頃にかけ大雨が降ったため、大勢の人が山行中止と決めてかかり、参加者は7名だけとなった。
計画どおり秦野からタクシー2台に分乗して、ヨモギ尾根登山口の札掛までいったが、札掛の沢の流れの水量が多く、渡れないので、標題のように山行を変更し実施したものである。
札掛から、北尾根を目指して直登で登ったので、参加者、とくに山口さん武末さんはびっくりしたもようである。ちょっと無謀だったかな。しかし北尾根に登ってしまえば、あとは感じのよい北尾根の稜線で、みんな喜んでくれていた。
大山頂上で食事し、薬師尾根目指してくだるが、見晴台コースへの分岐まで、階段の多い急な下りだ。分岐からは細い道になるが、こっちの方がずっと感じがよい。893mピークの手前から薬師尾根は右に曲がるが、この分岐点を見失いやすいので気を付ける。
薬師尾根に入ってしまえば一本道だが傾斜は急で、せまいので歩きにくい。一般参加の女性2名に富重さん、林さんが注意を注いでくれたのでリーダーはラクだった。
日向薬師に15時頃に着き、バス停に15時30分に到着、バスで本厚木に向かった。
東北/翁山・禿岳〜大柴山
期 日: 10月14〜15日(土〜日) 前夜発一泊二日
参加者: 冨重正樹(L),小原紀子,林徹,輿水政子,田島弘子,小野恵子 計6名
行 程: 14日(曇り)東京22:30=(夜行バス)=山形6:20/7:13=大石田8:19/8:21=(タクシー)=クルミ平林道二股手前(680m付近)9:03/9:10〜翁山小屋9:25〜翁山10:25/10:35〜クルミ平分岐11:10〜黒倉山11:20/11:35〜吹越峠12:15/12:20〜商人沼林道13:05〜国道手前13:40=(タクシー)=赤倉温泉14:15/14:51=鳴子温泉15:11/15:40=(バス)=間欠泉16:05
15日(晴れ)間欠泉5:28=(車)=花立峠5:49/5:50〜禿岳7:15/7:25〜花立峠8:35/8:40〜(994m)9:05/9:10〜(981m)9:25〜(995m)9:55/10:00〜小柴山10:20〜(815m)10:45/11:00〜展望台(1100m)11:55/12:05〜大柴山12:15〜中山平分岐12:25〜小向分岐12:45/12:50〜花渕山13:35/13:40〜雄沼13:55〜ゴンドラ乗場14:20/14:25=(ゴンドラ)=鳴子スキー場入口14:35〜鳴子温泉(一浴)15:10/16:57=古川=東京
山形行きの夜行バスに乗車、翌朝、駅の待合室で朝食後各駅停車で大石田へ移動、タクシーで翁山の登山ロへ。
384mから先の林道は路面状態が悪く何度も腹を擦る。林道が二股に分かれる少し手前でタクシーを下車、ここから登山口の翁山小屋までは15分ほどの道程だ。行く手には翁山の紅葉に染まったおおらかな山容が望める。翁山小屋は地元の山岳会が手入れをしていて床はすのこ敷き、毛布もある。杉林のぬかるみ道をたどり小沢を渡り尾根に取り付く。分かれ道には必ず道標があり迷うことはない。尾根に取り付くと色づき始めたブナ林を登るようになる。
820m付近から左へトラバースして翁山(翁峠)から西へ延びる尾根に乗り緩く登っていくと視界が開け始め、右に何ともおおらかな縦走路が見える。草原状の頂上は絶景、縦走路の先にはニツ森の特徴ある姿が望める。吹越峠への縦走路は小笹とススキの広大で緩やかな尾根道で尾花沢の町や周囲の山々を見ながらの快適なハイキングとなる。870mの鞍部で翁山小屋への道を分け小灌木に覆われた黒倉山を越える。再び草原の尾根となり吹越山の手前で右に折れ西隣りの880mのピーク付近から南へ下る。眼下に送電鉄塔が見えるとジグザグの急な下りとなり鉄塔が立つ吹越峠に着く。ここからニツ森までは残念ながら道はない。西側から草深い林道が上がってきている。
商人沼へは東へ巡視路を下る。送電鉄塔の草地とブナ林を交互にたどり、急に下って滑沢を渡って登り返すと林道に出る。実はこの少し上に既に予約のタクシーが待機していたのだが、まだ約束の時間には早く林道の状態も良くないのでここまでは上がってこないだろうと判断してどんどん下ってしまう。樹間から岸辺の草紅葉が美しい商人沼を見て、もう間もなく国道という所で登山口付近にいたマイカーが追い越していく。ドライバーが我々に気がついてタクシーの運転手に伝えてくれたので事なきを得る。車中の人となり赤倉温泉駅まで、途中二ツ森の双耳峰などが目を楽しませてくれる。電車で鳴子温泉に移動、バスで鬼首の宿へ。素朴な温泉民宿だ。
2日目、朝5時に朝食を出してくれ、5時半に宿の車で花立峠へ。当初は中峰コースを登る予定だったが数年前の群発地震で崩れ今は通行禁止、代替の新道(中峰コースよりも北から登るらしい)は1時間余計にかかるとのことで禿岳は花立峠から往復することにした。田園と牧場が広がるのどかな禿高原からは禿岳の姿が立派だ。低い笹が広がる花立峠から広い登山道を登っていく。草原のピークを越すとブナ林の中に入っていく。花立山へ続く尾根への登りは急で滑りやすくトラロープが張ってある。尾根に登りつくと小灌木の痩せた尾根道になり展望が広がる。頂上手前の草原帯は紅葉の盛りで笹の緑に赤が映える。頂上からの展望は素晴らしい。神室山から杢蔵山までの神室達峰、特に小又山のきれいな三角錐は印象的だ。大きくなだらかな虎毛山は頂上の避難小屋も小さく見える。栗駒山、月山、鳥海山は曇っていて裾だけが見える。船形山から泉ケ岳の連山も雲の中だ。花立峠へ戻り「小柴山まで3.5k」の道標に従い笹原を登っていく。すぐにブナ林の尾根となり994mへと登っていく。小柴山へ続く尾根は展望はあまり恵まれないがブナ林をさまよい歩く心安らぐ道だ。色づき始めたブナと秋の空の下、三角点が無ければ気づかないような小柴山を越し鬼首スキー場の上部に出る。冬はレストハウスになる鞍部(815m)から通年運行のテレキャビンのある鍋倉山(1090m)まではゲレンデ歩きとなる。禿岳や神室連峰の展望が素晴らしくゲレンデも捨てたものではない。鍋倉山ではハンググライダーを楽しむ人達で賑わっていた。ここから展望台(1100m)までは観光客用の歩道になっている。
立派な丸太の櫓がある展望台で眺めを楽しみ、ここから先は山道に戻る。大柴山も三角点が無ければ気づかないようなピークだ。次の1090mで中山平への道を分け、しばらく行くと小向への道を分ける。1001m付近はシロヤシオの純林で花の時期はさぞかしと想像される。花渕山には何かの施設があり大きな一等三角点の標石がある。まもなく鳴子スキー場の上部に出る。標高にして80mほど下り古いリフト終点跡の横から右へ山道を下っていくと雄沼のほとりに出る。モネの睡蓮を思わせるような幻想的な沼だ。ゲレンデに戻り尚も下るとスキー場のゴンドラが動いていたのでこれに乗車(730m付近)、急な下りをカットできてラッキーである。スキー場から鳴子温泉までは車通りの多い国道を歩く。駅の近くにある共同浴場「滝ノ湯」は昔ながらの雰囲気のある温泉だ。駅前の食堂でおなかを満たし古川へ向かう電車に乗り込む。また今年も東北の秋の山を遊びました。
地形図: 20万=仙台、新庄 2万5千=魚取沼、向町、鬼首、鳴子
費 用: 鬼首民宿「高原食堂」 1泊2食付6,450円
大石田〜クルミ平林道二股手前 タクシー代5,410円
商人沼林道〜赤倉温泉 タクシー代\8290
鳴子温泉〜間欠泉 バス代\630
鳴子スキー場ゴンドラ リフト代\700(片道)
鳴子温泉「滝ノ湯」 入浴代\150
南ア深南部/青薙山〜布引山〜笊ケ岳(本部合同)
期 日: 10月20〜22日(金〜日) 前夜発二泊三日
参加者: 澤田治之(CL),河崎正道(SL),松村佐代子(SL),輿水政子(SL),小原紀子, 冨重正樹,
安田熙男,内村泰久,猪俣恵美子,神谷恵美子 計10名
行 程: 20日(雨)東京23:43=静岡2:31/2:40=(タクシー)=沼平ゲート4:45/5:05〜登山口6:10/6:35〜池の平8:50/9:10〜赤崩ノ頭9:50〜青薙山12:35(テント泊)
21日1(晴れ)青薙山5:45〜山伏分岐6:00〜稲又山7:30/7:45〜伐採小屋跡8:40〜所ノ沢越9:00/9:35〜布引山12:15/12:45〜笊ケ岳13:40/14:00〜布引山14:55(テント泊)
22日(晴れ)布引山5:45〜桧横手7:05〜山の神8:45〜広河原9:10/9:30〜馬場10:40/13:04=(バス)=身延13:55
当初チャーターバスを予定していたが参加者数の関係で急遽JRとタクシー利用に切り替える。静岡からのタクシーで睡眠時間がとれたので却ってバスよりも良かったかもしれない。因に費用はジャンボ、普通車各1台で計53000円。畑薙第1ダム奥の沼平ゲートで降車し、まだ真っ暗な中身支度を整えランプをつけて歩きだす。畑薙湖の向こう側の山の中腹まで雲がかかり、そのうち雨とまではいかない霧の粒が落ち始めてきた。畑薙大吊橋を過ぎ、いよいよ池の平までの急登が続く山道へと入る。樹林の中の良い道をただ黙々と高度を稼ぎ、道がトラバースするようになったら直に池の平の水場だ。ここは不思議な所だ。山の中に滾々と水が湧き小さな池状をなしていて、絶好のテント場になっている。ここで3〜4Lの水を補給し、緩い登りで赤崩ノ頭を過ぎ枯れたお花畑の中程で数名が地蜂(クロスズメバチ)の大群に襲われた。中でも黒いトレパン姿の猪俣さんが集中攻撃を受け脚部を10ケ所以上刺され悲鳴を上げている。ツェルト内に潜り込み重曹を水に溶かして治療する。それでもなお地蜂が数匹襲ってくる。私の今までの経験から地蜂の習性として黒いもの(髪など)めがけ、一旦取りついた人にはどこまでも追ってくるようだ。最後の一匹を叩き潰してこのハプニングは終わった。(ここの地蜂は若く美しい女性のヤワ肌がお好きなようだ。いや、どこの地蜂も一緒かな…)
木の葉を打つ雨音が少し強くなった。更にゆるゆる登り急登がきたなと少し頑張ると次第に緩くなり曽遊の青羅山2等点頂上に着く。記念撮影をし、少し先の下った草原に幕営する。
2日目、満天の星空の夜が明けぬうちに出発。青笹山・山伏方面への分岐を過ぎたあたりで富士山の右側、雲海の向こうから樹林越しに陽が昇ってきた。いつでも崇高な瞬間だ。少々ヤブがうるさいが道は割合はっきりしている。途中1ケ所だけ上河内、聖、赤石、悪沢方面のビューサイトがあった。小さなコブの登降を繰り返し最低コルからは登り一方になり、2時間弱で樹林の中の稲又山に着く。その「弱」の時間だけ休みをとり所ノ沢越へと向かう。東北にコンパスを振り途端にうすくなった
踏跡を慎重にたどる。ヤブに入ってすぐに、例の南アでよく見かける黄色と赤色で方向を示したプラスチック板があり矢印が左右2方向を指している。?トイレット、否ハムレットの心境だが右をとる。雑木のヤブの中に微かな踏跡を探し、たまにあるエフを見つけ、左側の小尾根を気にしつつほぼ東北東を目指す。気持ち良い疎林があったりするうち、針葉樹林帯に入ると倒木が多くなり道もわかりづらくなる。ここは正念場だと安田さん(頼もしい参加者だ)とゆっくり慎重に行く。地図以上に長く感じる頃、再び葉の落ちた明るい雑木林になると壊れた造林小屋跡に出てまずは一安心だったが、ここからまた針葉樹林帯になり踏跡が怪しくなる。私はこういう時どちらかというと地図よりも自分の勘を信じて行く場合が多い。そして間違える場合も左側に寄り過ぎるキライがある(心臓が左にある所為か)。この時も左に寄り広い草枯れの斜面を下ったが、次第にはっきりしてきた右側の尾根が正解らしい。戻るのも面倒とそのまま進み所ノ沢越から僅かに下った水場への道へと出た。水をペットボトルに詰め大いに腹ごしらえをし、重くなったザックを軽々と、いやよたよたと背に乗せ、これからは良く踏まれているが急なジグザグ道を高度差500mの布引山へと立ち向かう。大きなガレ場の縁に出ると風が心地よく頬を撫で過ぎていく。ワンピッチ30〜40分を繰り返すとさしもの布引山も我々の足の下になった。3等点の先のテン場には誰もいなくホッとした。急いでテントを設営し昨日の雨で濡れた赤、黄、青のシュラフ、マット、雨具…をあたり構わず広げた。、まるで難民キャンプ場のさまだ。まだ時間は午後1時前だし、テントキーパーとして富重さん、神谷さんが志願してくれたので予定通り笊ヶ岳を往復することにした。笊ヶ岳頂上には山梨百名山と記した太い木柱の標識があり周囲の樹が伐採されたようで、以前より眺めが良くなった感がする。布引山に戻り、乾かし物を片づけ、頂上での大宴会が始まった。天気も良く難関のコースも無事通り抜け、明日は消化日の下山(そして温泉)という気持ちが気分をHighにさせ、更に猪俣さんの手料理(これがなかなかに美味しいのだ)、富重さん差し入れのビールが座をなお一層盛り上げた。
明けて22日、投げ捨ててあったゴミ類を皆で分担してかつぎ、奇麗になった頂上をあとにする。
しばらくはガレの縁をいき左の樹林帯に入る。30分くらい下った所で斜面にテントが3張り、数人が朝食中だった。聞くとこれから登るのだと言う。恐らく咋日時間切れで布引山まで着けなかったのだろう。我々には幸運だった。よく踏まれた道を、桧横手、山の神と要所を過ぎ、ジグザグの急降下頻りで先頭組が広河原に降り立つ。若干水量が多く、ここでも安田さんに活躍してもらい、流木を渡し石を敷き、皆無事徒渉し終えた。ガイドブック等ではここから馬場まで3時間とあるが、そんなにはかからない。せいぜい1時間40〜50分くらいが妥当なところか。青薙山のテント内で食事中、誤ってコッヘルの湯をこぼし足首に火傷していた河崎さんが正にダウンというところで折よく地元の方の車に出会い馬場バス停前のヴィラ雨畑(温泉施設)まで乗せて戴いた。ヴィラ雨畑でバスの時間までゆっくり湯につかり、ビールだけは豊富にあるが団体が入ってツマミ料理ができないというので、皆の残った食料で「反省会」を催し、この山行を締めくくった。
天子/雨ケ岳〜毛無山〜熊森山
期 日: 11月11〜12日
(土〜日) 一泊二日
参加者: 冨重正樹(L),中村精,鈴木いつ子,笠原隆,田島弘子,矢澤孝二,小野恵子,前田幸子 計8名
行 程: 11日(晴れ後曇り)東京5:46=富士=富士宮8:54/9:04=(タクシー)=根原9:40/9:45〜(約1時間半ロス)〜縦走路(1360m付近)12:40/13:00〜雨ケ岳14:05(テント泊)
12日(曇り時々晴れ)雨ケ岳6:05〜高デッキ6:50〜毛無山7:55〜地蔵峠8:40/8:50〜麓分岐9:00-金山(1596m)9:15〜雪見岳9:55〜猪之頭峠10:25/10:35〜熊森山11:10/11:35〜湧水峠12:10/12:15〜湯ノ奥林道13:00/13:10〜かみ村13:50/14:14=(タクシー)=富士宮14:50
富士宮までJR、そこからタクシーで根原まで入る。A沢貯水池への林道はすぐにゲートがあって車は入れない。A沢貯水池まで林道を歩き、そこから右へ曲がるのが端足峠への道なのだが、一度歩いているという慢心と思い込みからここを貯水池に沿って直進、有刺鉄線の張られた杭を跨いでA沢左岸の尾根道に入ってしまう。道はまもなく怪しくなり消滅する。ルートを探すが見つからないのでこのまま端足峠と雨ケ岳を結ぶ稜線へ斜面を詰めていく。植林帯のうちはまだ歩き良かったが笹の密生帯に入ってからはスピードも落ちる。バラヤブにも苦しめられながら1360m付近の縦走路に飛び出す。ようやく人心地、遅い昼食をとる。正規ルートをとっていればこの地点までは1時間半もあれば十分着くので正味1時間半のロス、毛無山泊を諦め雨ケ岳泊に変更する。急ではあるが道は快適である。ヤブ漕ぎをしていた時は良く見えた富士山や竜ケ岳も雨ケ岳に近づく頃にはガスで見えなくなる。笹原の広い雨ケ岳の頂上はテント3張分の刈り払いがあり、以前は笹でわからなかった三角点も周囲が刈られてすぐにわかった。テントを張ってじきに雨が落ちてくる。良いタイミングだった。係のチョンボを好意的にとってくれた?メンバーに感謝。失敗は格好の酒の肴になる。
2日目、テントを叩く音が雨ではなく枝からのしずくだったのは幸いだが、ガスの中の出発となる。ガスの上は晴れているようだ。尾根の東側は笹の斜面、西側は深い原生林、高デッキまでは刈り払いもよく歩きやすい。高デッキは笹原の広がるのびやかな頂上で晴れていれば南アルプスの展望が良い所だ。高デッキからの下りは道形ははっきりしているがほぼ背丈の笹が道を隠している。毛無山に近づくと笹はおとなしくなり毛無山の長い頂上稜線はおおむね尾根のやや左側を歩くが、所々バラヤブがある。標識だけでルートは無い栃代への分岐を見て毛無山に着く。ガスの中寒風が強く長居できない。樹林に入るとまもなく麓への下山道が左に分かれる。しばらくは穏やかな尾根で良いテント場もある。本当は昨日ここまで来たかったのだ。急に左に折れ地蔵峠ヘジグザグの急下降となる。
落葉松林の中の「第二」地蔵峠で下部への道を分け、もう一下りすると麓への下山道が分かれる。ここから雪見岳まではルートははっきりしている。金山(1596m)を越して雪見岳の登りにかかる所で道が左右に分かれるが左が正解、すぐに「長者ケ岳」の標識が足元に落ちている。右に見える大きな山体は御堂平(五宗山)だ。深い笹に覆われた雪見岳から猪之頭峠への下りは笹が深く足元を慎重に探りながら歩く。ルートはついているが注意を要する所だ。猪之頭峠からはルートも良くなる。熊森山へ少し行った所に湯ノ奥トンネルヘの下山道(標識あり)があり未調査だがエスケープに使えそうだ。熊森山へは210mの登り、天子の主稜線はアップダウンが結構激しい。熊森山は樹林の中の広い頂上、五宗山への尾根が右に分かれる。湧水峠へは一部バラ(花ではない)があるが標識のない一般ルートといった感じだ。行く手に送電鉄塔の姿がチラチラ見え始めると湧水峠に着く。丁寧な標識があり「長者ケ岳まで100分」とある。以前歩いた感じから妥当な時間と思われる。予定より雨ケ岳〜毛無山が余計に加わった分疲れも出てきたのでここから猪之頭の集落へ下山する。この稜線、富士山は飽きるほど見られるが南アルプスはすっきり見える所が高デッキと湧水峠の先の送電鉄塔の2ケ所だけで少し寂しい。スイッチバック気味にトラバースしてトラロープの張ってあるガレ場を通過、尾根に乗り高度を下げていく。最後の植林帯が一部荒れているが巡視路なのでそのまま荒廃する可能性は低いと思う。
林道(湯ノ奥林道)に出た所には「田代幹線112」と「湧水峠」の標識がある。猪之頭の集落へは正面に大沢崩を見ながらの40分の林道歩き、「かみ村」のバス停ではバスが1時間半待ちだったのでタクシーを呼び富士宮まで出る。駅前の食堂でおなかを満たし電車へ。係のチョンポで予定のコースを走破できず参加者には迷惑をかけました。
地形図: 20万=甲府 2万5千=精進、人穴
費 用: 富士宮〜根原 タクシー代\6370
猪之頭〜富士宮 タクシー代\5050
道志/倉岳山北東稜〜トヤ山(本部合同)
期 日:11月19日(日) 日帰り 晴れ
参加者:長江唯志(L),森田隆仁,小原紀子,林徹,木村真知子,澤田治之,河崎正道,田島弘子,小梶昌弘,
松井利夫,矢澤孝二,小野恵子,山本文夫,支部外10名 計23名
行 程: 梁川8:47〜取付き9:05〜490m9:25〜670m9:40/50〜747m10:30〜倉岳山11:15/11:50〜立野峠12:12〜トヤ山12:45〜ビリ沢橋13:45〜梁川14:05
このコースは、数年前に神社の裏から登ったのが初めてだった。しかし、神社からすぐにものすごいヤブがあるのでいやだ。493m付近からは感じのよいコースだが。幸い一昨年、立野峠へいく山道から分岐してすぐのところに踏みあとがあり、それが北東稜のコースだった。倉岳山北稜も私の好きな尾根だが、北東稜もよい。概して中央線の山のヤブコースはこんなムードを有する尾根が多い。故に新緑と紅葉の頃は、えもいわれぬ気持ちのよい山行が期待できる。今回もそうだった。
とくに、この山行の10日ほど前に下見に来た時、アミたけと紫しめじをたくさん取った記憶があったので、よけいに気分がよい。紅葉は真っ盛りだった。ただしP747mの手前が急斜面であるので、この部分は直登をやめ、じぐざぐにゆっくり登ることだ。あとは苦しいところは少ない。
頂上には予定より20分ほど早く着いた。紅葉の日曜日であるので、数組のハイカーが食事していた。私たちもここで昼食をとることにした。
倉岳山は1000米に満たない山頂だが、この付近では盟主といわれる山であるので、展望がワリによい。特に東方と南方の山々はよく見える。これらの山を山座同定するのが私は好きだ。また、立野峠への手前の植林地があって、今は植林も大きくなって見えにくくなったが、この植林が低い時は、ここから八ヶ岳や南アルプスがよく見えた。5〜6年前、ここから同行者に山座同定していたところ、いつの間にか私の説明を30名ぐらいの人がきいて、次々と質問されたことがあった。それ程この場所は山座同定に勝れた場所だった。が、今は木が大きくなって見えない。展望、山座同定は登山の喜びの中の1つだ。
立野峠からトヤ山までは、「前道志」といわれる山々の稜線歩きだ。すぐ右下近くに、浜沢や尾崎といった秋山村の集落を眺めながら歩く。これらの集落が、いかにものんびりとした、都会の喧騒から離れた様子がよくわかる。
トヤ山(鳥屋山)は808米のピークで、いまは山名表示板があるからすぐわかるが、5〜6年前は、板はなかった。地図を見て場所の確定をしたものだ。昨年支部山行で行ったとき、トヤ山から尾根ヤブ道を左へ左へととって、急傾斜のガケを下った記憶があるので、この本部山行はそういうことのないように下見をして、テープも自分でつけておいたのでラクだった。
植林帯を抜けると自然林の非常に気分のよいくだりが続く。私の最も好きな山域だ。約1時間で林道に着いた。林道から梁川駅までは30分ほどの距離だ。
大菩薩/殿平〜滝子山
期 日: 11月25日(土) 日帰り
参加者: 冨重正樹(L),森田隆仁,鈴木いつ子,小原紀子,松村佐代子,田島弘子 計6名
行 程: 25日(晴れ)八王子6:34=初狩7:29/7:35〜藤沢子神社8:00/8:05〜殿平8:45/8:50〜クラゴ山9150/10:05〜御正人タル11:20〜滝子山12:30/12:55〜浜立山13:20〜(1246m) 13:45〜登山道に出る14:15〜道証地蔵14:25〜笹子15:10/16:41=高尾
八王子6:34発松本行きに乗り初狩下車。国道を左に少し歩き「藤沢入口」の交差点から右の車道に入る。中央道を潜り藤沢の集落の奥、藤沢子神社で今日の安全を祈って裏手から始まる山道に入る。
「殿平(デンダイロ)」と書かれた標識に従い植林の斜面をジグザグに登っていく。歩きやすい山道はやがて尾根上に出て自然林が交じる明るい尾根を緩やかに登る。797mを越え少し急登があって殿平に着く。展望は無いが広い頂上で忘年会向きの山である。北西に急に下り小さなコブをいくつか越える。途中初狩への下山道がある。急な登りとなり860mを越えクラゴ山へは再び急な登り、特に直下は手足フル回転である。クラゴ山の四等三角点は少し東へ行った所にあり、そこから東北東へ恵能野川への逃げ道がある。クラゴ山からしばらくは緩やかな尾根でおおむね気持ちのよい自然林を歩く。落葉松林となると1250mへの急な登りとなる。ここも最後が一番急である。1250mで軽い昼食休憩の後、御正人タルヘの下りは白砂のザレた急な下りで距離は短いが注意を要する。両側がザレて細い御正人タルから滝子山三角点ピークまではひたすら急登を耐える。特に1350〜1400mの岩っぽい斜面を左にト
ラバース気味に登る所は無心になるしかない。尾根が広がってくると三角点ピークは近い。滝子山の頂上は案の定賑わっていたので少し浜立山寄りの自然林の中で休む。快晴無風、富士山や大菩薩の山々もくっきり見えている。
浜立尾根を下る。滝子山南稜分岐(P3)までは一般登山道並みに踏まれているが急登急降下の連続、途中南から西にかけて大きく展望が開ける所があり富士山や南アルプスがズラリと並ぶ。南稜分岐から先は右側が落葉松林となり今までと比べるとややルートも心もとない。
浜立山(P4)は右側を小さく巻くようにルートがついているが、よく見るとカマボコ板の山名板がわかる。ここから標高にして約30mほど下りやや左目にルートをとる。ここには赤テープがある。しばらくは尾根というよりも斜面に近い急な下りでやや右目にルートがついているが路肩が心もとなく要注意、尾根がはっきりしてくるとほっとする。平地の1246mから標高にして約50mほど下り今度はやや右目にルートをとる。ここにも赤デープ、急所にある赤テープは本当にありがたい。名残の紅葉を見ながら下り植林帯になったらまもなく滝子山の沢コースの登山道に出る。2万5千図「笹子」の「すみ沢」の「み」の字の所だ。対岸に渡り車道(道証地蔵)に出る。紅葉に染まった峰の山を見ながら下り笹子駅手前の「笹一酒造」で打ち上げ、新酒を賞味する。暖かい日だまりの一日でした。
地形図: 20万=甲府 2万5千=大月、笹子
丹沢/松茸山〜大室山〜畦ヶ丸
期 日: 12月2日〜3日(日) 一泊二日
参加者: 笠原隆(L),松村佐代子,小澤美喜代,河崎正道,田島弘子,小野恵子 計6名
行 程: 2日 橋本=(バス)=三ヶ木=(タクシー)=早戸川橋〜松茸山〜姫次〜地蔵平〜広河原〜神ノ川ヒュッテ
3日 神ノ川ヒュッテ〜犬越路〜大室山〜畦ヶ丸〜西丹沢
御坂/大沢山〜大洞山
期 日: 12月3日(日) 日帰り 晴れ
参加者: 長江唯志(L),森田隆仁, 冨重正樹,岩井福治,宮澤恵子,武末範子 計6名
行 程: 笹子8:33〜稲村神社8:57〜899m9:30〜1059m10:05〜大沢山11:00/11:40〜ボッコの頭12:20〜摺針峠13:07〜大洞山13:40〜1411m13:53〜分岐14:15〜林道14:30〜新田15:15〜笹子16:00
このコースを歩くのは20年ぶりだろう。だから途中を殆ど憶えていない。大沢山の山頂とせまい摺針峠と、ホツジ山(1411m)の分岐付近だけは少し記憶にあるが。然し今回歩いてみて、ボッコの頭や大洞山が、あんなムードのある山頂とは思わなかった。コースそのものも良いが、特に前記のこの2山は、私の好きな山頂だ。
このコースは、稲村神社の裏が取付口だから登りやすい。あとは尾根の高い所、高い所を踏みあとにそって歩けば、いつの間にか大沢山に到着する。大沢山から真南に尾根を下れば、送電鉄塔を通って、清八峠に行く。この付近はシーズンにはタラの芽が多いので、何回か歩いた。然し今回は、ボッコの頭を目指すので、大沢山から西方に下らなければならない。道は良く踏まれている。約40分でボッコの頭に着く。20年前に来たときは、踏みあとをそのまま西に下っていたら、前方に三ツ星集落が見えたので、道を間違えたことに気づき、ボッコの頭にひき返した。ルートはボッコの頭から、90度右に折れて下るのだ。つまり、真北の方向へ。今回はそれが頭にあったので、キチンと真北へ下った。1355mから摺針峠付近はせまい尾根で、しかも小さなアップダウンが多い。
摺針峠からひと登りで大洞山だ。山頂には三角点があり、広々としている。ムードもあり、休むのに良いところだ。
大洞山から約15分でホツヂ山(1411m)に達する。分岐があり、左にルートをとれば、京戸山から立沢山の方へいける。今回は私たちは笹子峠の方向へ行くために、ここも90度直角に折れ、真東の方向をとる。この辺りは尾根もせまく歩きにくい。
いくつかのアップダウンを越え、中尾根の頭からこの大きな尾根を下れば明確な踏みあとがあると小林経雄さんは雑誌に記しているので、次に来るときはそのルートを歩いてみよう。とにかく今回行ったところは踏みあとも何もなく、トゲバラがたくさんあった。でも暫く下れば途中から道もあり、間もなく林道におりた。
沢ぞいの林道をどんどん下っていけば新田集落につく。そこから国道を通って、笹子駅へは1時間もかからない。12月の日暮れは早いので、私たちは道をいそいだ。
丹沢/鐘ヶ岳(忘年山行)
期 日: 12月10日(日) 日帰り 晴れ
参加者: L林徹,中村精,小原紀子,梅澤文子,木村真知子,澤田治之,河崎正道,
冨重正樹小梶昌弘,田島弘子,長江唯志,松井利夫,矢澤孝二,岩井福治,小野恵子,宮澤恵子,安瀬はる江,浅見弘光、市川静子
計19名
行 程: 本厚木8:30=鐘ヶ嶽9:15/25〜鐘ヶ岳10:40/11:15〜別所温泉12:30
本社の市川編集長も参加されての忘年山行となった。
バス停「鐘ヶ嶽」から出発。一丁目ごとの石仏を見ながら参道を登って行く。頂上直下の浅間神社の石段では、地元の人たちが正月を迎えるための掃除をしていた。神社のある広場からは、初日の出が拝めるそうだ。
植林に囲まれた鐘ヶ岳の頂上に着。風が強く、簡単に昼食をとり早々に頂上を辞して北尾根に入る。
所々名残の紅葉を眺めながらフミアトを追い、雨がふり始めたので291b手前の鞍部からおりることにする。ほどなく民家の裏に出ると、忘年会場の別所温泉はすぐだった。(矢澤 記)
道志/長尾・北尾根(本部合同)
期 日: 12月16日(土) 日帰り
参加者: 澤田治之(CL),河崎正道(SL),松村佐代子(SL),輿水政子(SL),森田隆仁,小原紀子.梅澤文子,
長江唯志,矢澤孝二,小島葉子,小野恵子 支部外25名 計36名
行 程: 16日高尾8:00=上野原8:25/8:35=(バス)=秋山村釣場8:55/9:05〜(706m)10:25/10:30〜(752m)10:50〜長尾12:05〜鳥井立12:25/14:20〜林道15:25/15:30〜秋山村釣場15:55/16:05=(タクシー)=上野原16:30
支部外の新ハイ会員から30数名の申し込みがあったのには、正直なところビックリした。就中、新ハイ誌市川静子編集長、本部山行・ひだまりハイクの新井昇リーダーの申し込みには2度ビックリ。こういう方が参加されると、嬉しい反面若干の緊張を覚える。長尾の北尾根は、私の知る限りでは新ハイ誌にガイド記事は勿論、せせらぎ欄でも見た記憶がない。その分へんちきりんでも未知のコースということで参加者が多くなったのか。会員の、山に飢えてる様子が良くわかる。2年前に河崎さん達と、西側の小裾辺(コソッペ)沢沿いに二股から北尾根に取付き、長尾に登ったことがある。今回は栗谷の集落(マス釣場)から直接尾根に入ることとしたが、里付近では取付点が難しいので、念の為事前に調査しておいた。最奥の家の前の畑を右に曲がり山に入る。適当に登っていくと次第に尾根らしくなり、一筋の踏跡が出てくる。調査日より草・小枝が刈られて歩き易くなっていた。やがて眺めの良いところに出ると、北尾根の様子、長尾から鳥井立へのスカイラインがはっきりする。調査の時はここまで登り、ほぼ感覚がつかめたのでゆっくり暫しの時を過ごした。尾根が西に向きを変えると、赤い屋根の小祠があり御供がしてあった。道がよかったのはここまで。小祠からはパタッと踏跡は消え、雑木のうるさいヤブとなる。ちょっとしたピークを急に左に折れ、僅か下るとほぼ南に向かっって割合はっきりした尾根になり、微かな踏跡が消えたり現れたりする。今日は天気は良いが西風が強く肌寒い。大体が植林帯になっていてうす暗く陽は望めないのだが、東側の雑木林の枯葉の中に腰を下ろして休むのは誠に心地良い。緩い尾根をしばらく往き、樹の疎らな明るいが急な尾根を約100m登って706m峰に出る。
小休止の後、急に笹が多くなった尾根を右からからみ下り、鞍部に出ると小裾辺沢からの踏跡が上がってきている。少し良くなった笹原の中の道を往き、だだっ広いどこが頂点とも判らない752m峰を過ぎるとまた急登が待っていた。笹は消えたが地図以上に急で長く感じられる。左からの尾根を合わす辺りで勾配も緩くなり、初めて赤テープを見る。ここで異様な光景に出くわす。広い尾根のあたり一面が耕された様に掘られている。これは、猪が冬に備えて大好物のミミズ(直接猪から聞いた訳ではないのでことの真偽のほどは定かでない)を捕らえるべく掘っくり返しているのだそうだ。土が耕され繁殖も良くなり、来年また猪に食われるという皮肉な運命にミミズはある。広い主稜線上の縦走路に出た(長尾の頂上)のはそれから間もなかった。鳥井立まではレッキとした「登山道」だ。以前は御牧戸山と言っていたが、昨今は鳥井立というらしい(地図も地元の案内板もそうなっている)。北尾根を吹きまくっていた冷たい風が烏共立の頂上では嘘の様に無くなり、日だまりのポカポカ陽気となる。ここで昼食のミソ汁代わりにとトン汁を煮炊きし、参加者の皆さんに振舞う。支部の8名の方に、参加者1人当り2杯分として、80人分の調理をお願いしたのだが、皆さん4,5杯お替りしてもまだ鍋に残っている。中には6杯という方もいたようだ。私もとうとう主食には全く手をつけられない程、腹の中に流し込んだ。もう数年はトン汁をすすらなくていい。それにしても、各々の家庭での違う材料・味が堪能でき、とても興味深かった。自己紹介の後、鳥井立北尾根を下る。2年前より道が荒れたような気がする。
尾根の丁度中間地点から、西側705m峰尾根を下るつもりが、東側の尾根に引き込まれて秋山ゴルフ場の外周の林道に出てしまい、林道歩きが500m程長くなってしまった。これも御愛嬌か。釣場の駐車場に戻り、タクシーに分乗し解散とする。私の我儘に心よく応じてトン汁を料理し、火器、鍋、味噌等(ソースは無かった・・)をかつぎ上げて戴いた支部員の皆さんのお陰で楽しく山行を終える事が出来、どうも有難うございました。参加者の皆さんもきっと満足されたと思います。後日、市川編集長から御礼の手紙があり、参加された支部の皆様によろしくとのことでした。
逗葉アルプス
期 日: 12月25日(月) 日帰り
参加者:伊東文子(L),坂口恒夫,小澤美喜代,木村真知子,斎藤明子,長江唯志 計 6名
行 程: 25日(晴れ後曇り一時雨)東逗子駅9:05〜鷹取山と東京湾を望む広場9:40/10:00〜二子山分岐10:25〜馬頭観音分岐10:35〜畠山分岐11:00〜山桜並木先で昼食11:30/12:55〜羽山小分岐13:50〜仙元山14:20/14:30〜風早橋バス停14:37
私の休みが月火、しかも日曜日の仕事は大抵夜11時過ぎまでなので我が家の近くの逗葉アルプスを歩くべく、朝9時東逗子駅集合とした。今回は二子山はパス、兎に角、仙元山まで通して歩くことと温泉と夕陽を楽しむことを目的に出発する。駅前の歩道橋上から見えるはずの富士も見えず天気は下り坂。沼間小の脇から看板を見て山道へ入る。岩っぽいが幅の広い整備された道で、クヌギの落葉がカサコソと耳と足裏に心地よい。30分程で鷹取山、追浜の海の見える広場でお茶にする。再び歩き始めてすぐ右に二子山への分岐がある。やがてすぐ馬頭観音があり左へ入る。トラロープのある岩場の急登をいくつか越える。左側下は横横道路で車の音が少々うるさい。畠山との分岐を過ぎ、少しヤブっぽくなるが年毎に道が整備され、階段や看板が出来、半面面白味もなくなってきた様だ。昼食は小広く風のなさそうな所を捜す。木村さんが用意してくれたウドンは、おもち、れん草、あげなど栄養満点。皆感謝して暖まった。昼食後のアップダウンは思いの外きついアップダウン。葉山小の分岐を過ぎ、もうすぐと思いながら仙元山は遠かった。最後のピーク、仙元山は相模湾から江の島、富士まで望める。風早橋バス停へ近道を下る。バス停へ着くと待っていた様に雨が降ってきた。JR逗子駅へ向かう木村さんと別れ反対方向のバスで大楠温泉へ。ここは近所のお年寄りが毎日来るような素朴な温泉。葉山のファミレスで飲み物を片手に、雲が一寸多めだけどドロップのような夕陽が伊豆半島の一番低くくびれた所へ落ちるのを見て、その後30分程夕映えが美しく輝くのを楽しみ、バスで逗子駅へ出た。