中信/霧訪山
期 日: 1月6日(日)日帰り 晴れ
参加者: L中村精、木村真知子 計2名
コースタイム: 町田6:06=八王子6:30~6:34=塩尻9:58~10:10=小野10:21~10:30=(タクシー)=登山口10:45~10:48-標識11:05-御嶽山11:07~11:13-鉄塔台地11:20~11:25-霧訪山12:07~13:00-鉄塔台地13:23-登山口13:40~13:43-古田晃記念館13:50~14:50=小野駅15:00~15:32=塩尻15:42~15:53=小淵沢17:08~17:11=甲府17:50~18:10=高尾19:41~19:46
明け方まで降った雪で、車窓の雪景色がきれいだった。駅前では,雪掻きをしていた。
時間を稼ぐつもりで、タクシーに乗ったが、除雪できていなかったので、途中で、降ろされてしまった。真っ白な雪野原の先に、見える鳥居を目指して歩く。青空で、気持ちがいい。階段状の道を右に登る。足跡がある。2人先に登っているようだ。鉄塔のある広場で休む。「霧訪山へ50分」の標識の所から、山道は、細くなる。半壊の小屋があり、赤い屋根にひなん小屋と書いてある。玩具のペットをつけた見晴台の木柱がある所は、下の町並みがよく見える。降りてくる人がいる。今日一番に登った人だ。道が急になってきて、滑る所もある。雪の下は、アイスバーンになっている。頂上には、新し二等三角点標石、山岳展望指示銅板のはめこまれた石造りの台が建ち、山名標柱も、新しいもので、「日本の中心地・分水嶺」の文字も書いてある。鳴らす鐘もあり、小野神社の奥宮の小さい祠がある。360度の展望だが、穂高方面は、雲に覆われていて、山頂が見えない。風もなく、暖かい。地元の人が休んでいて言葉を交わす。夏なら、1時間で登ることができ、子どもたちも、登るそうだ。私たちが遠くから来たことに驚いていた。下山は、早い。アイゼンもいらなかった。途中、古田晃記念館(筑摩書房の創始者である古田晃の生家)に寄り、建物や書を見る。ここで、コーヒーをごちそうになり話を聞く。駅までの道は、凍っていて滑り易すかった。
青春18切符1枚で、(タクシー代が、330円かかったが)新雪の上を歩けたし、帰りの電車も、すいていたし、暖かい一日で良かった。
八ヶ岳/天狗岳
期 日: 1月12日~14日(土~月・祝)二泊三日
参加者: L石塚孝彦 計1名
コースタイム:12日 松原湖11:39=ゲート前下車地点11:56~12:10山道入口12:51-木橋13:52~57-しらびそ小屋14:41
(泊)
13日 しらびそ小屋7:42-中山峠9:26~45-東天狗岳10:49~11:08-西天狗岳11:22~28-東天狗岳11:42~50-根石岳12:18~25-オーレン小屋分岐12:43-夏沢峠13:14~33-本沢温泉14:31~15:03-野天風呂15:13~17:32-本沢温泉17:40
(泊)
14日 本沢温泉7:35-松原湖分岐7:49~53-しらびそ小屋9:01~26-アイゼン外す10:01~04-ゲート前10:21-稲子湯10:31~34=松原湖10:56~11:16=小淵沢12:19~37=高尾14:53~55=八王子15:01
1月12日(土)晴れ。松原湖駅に下車すると、しらびそ小屋の車が迎えに来ていた。稲子湯のマイクロバスも来ていて8人程乗ったようだ。稲子湯までの定期バスは冬期運休中なので、宿泊客限定で送迎する。稲子湯の上のゲート前で降りる。(しらびそ小屋の送迎を知らないで、タクシーでゲートまで来た人もいた)運転したしらびそ小屋の人は、先に行った。雪は例年より多いかなとの事で、だいたい週末なら(よほど前に降らない限り)トレースはあるとの事。始めは積雪20センチ㍍程。上の方では50センチ㍍程以上。始めからアイゼン着用。順調に進んで、しらびそ小屋に着く。お茶とカリント一皿が出るのが面白い。小屋には犬が2匹いる。古い写真などがあり、木材を運ぶ、人が押す森林鉄道が興味深く、途中の道路みたいな所はその軌道敷かなと思った。宿泊者は13名。他にテント数張。19時50分寝る。
1月13日(日)晴れ。今日もトレースがある。アイゼン着用で出発。先行テント組の5人(若い女性4人と男性1人)を休んでいる間に前に出る。休んでいる間に女の人や男女組が先へ行く。中山峠の手前になると急登する。中山峠では、風が抜けるので雨具のズボンを着用する。ここからは、天狗岳へや天狗岳から戻る登山者にたくさん出会う。東天狗岳に登り、空身で西天狗岳を往復する。西天狗岳の頂上は無風で唐沢鉱泉へのトレースがあり、東天狗岳に戻ると風があるのがおもしろい。今回一番の緊張する所の細い岩稜の下降は、鎖と緑の細いロープが張ってある。本沢温泉への下降する分岐を見たが、トレースがないし、まるで始めはガケ下りなので行かない事にした。根石岳を越えて、吹かれて壁まで白い根石山荘の前を通り、箕冠山頂上付近は最も積雪が深い。オーレン小屋方面は冬期不明瞭で立ち入り禁止表示があり、トレースがない。登山者は天狗岳までと比べて本当に少ない。上から本沢温泉が見えて、近い。そして、平な樹林帯は、等間隔の縞模様が見える。夏沢峠には、本沢温泉から空身で登って来た人がいて、お互いに聞きあった。問題もなくアイゼン着用のまま、本沢温泉へ着く。NHKが2人で撮影していたがマイク係がいないので、映像主体の撮影のようだった。館内を見たりして、少しして部屋に荷物を置いて、野天風呂へ行く。風呂から男女が出る所で、囲いもないので、脱ぐのに困る。その後、1人になるのでセルフ撮影したり、450円で購入の缶ビールを飲む。結局、脱衣場がなく、男女混浴なので、ルールはあっちを向いているうちに、後ろで着替えて湯に出入りするという事である。湯は濁っているので入ってしまえば見えない。熱くないのでねばって入っていたが、なかなか出れない。女性2人を含む大学生4人と付き添いの先生らしき1人、日本語を話せるギリシャ系イギリス人と日本人が来て、多い時には風呂に8人になった。大学生らは先に出て、その後そのイギリスら2人と同時に出た。もう暗くなり懐中電灯をつけて宿へ帰る。宿泊者は夕食(汁ものは土鍋で出る)の人数からは29名であるが、なにかもっと泊まっているように感じる。朝、別棟の石楠花風呂に入るが、熱くない。建物内の風呂は冬期には使わない。早めに寝るが時間は記録しなかった。
1月14日(月・祝日)晴れ。アイゼン着用して、出る。少し先にテント場があり、5張ほどあった。松原湖としらびそ小屋・稲子湯分岐では、松原湖方面のトレースが薄く10㍍程行ってみるが沈んでしまう。しらびそ小屋方面へ変更する。軽く登れば、あとはほぼ平坦の樹林帯のなかを歩き、中山峠への道に出る。しらびそ小屋で遠くに近くに6匹リスをしばらく見て、山道から林道に出る所でアイゼンを外して、なんとなく最後は急いで、稲子湯に着いた。稲子湯のマイクロバスが出そうなので、聞くと乗れるとの事で急いで乗る。4人乗っていた。松原湖駅には、少し遅れてしらびそ小屋の車が来て5人を降ろした。小淵沢で高尾行きに乗車して帰途に着いた。話によると黒百合ヒュッテでは、100人以上の宿泊者で、布団1枚に2人とかの混みようとの事。小海線側からの北八ケ岳は、小淵沢乗り換えで観念的に遠いという感じがするが、小屋の送迎もあり、以外と便利と思った。なお、風呂に入り過ぎたので、肌が少し硫黄負けしたので弱い人は注意しましょう。
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しらびそ小屋現地090-4739-5255(現地でない連絡先は、既存の資料参照を)
1泊2食付き7,300円、迎え料金500円
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本沢温泉現地090-3140-7312(現地でない連絡先は、既存の資料を参照を)
1泊2食付きの相部屋料金8,200円、冬期暖房料200円
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稲子湯マイクロバス料金 稲子湯~松原湖700円
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町田~八王子~小淵沢~松原湖の往路青春18きっぷ使用2,300円
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松原湖~小淵沢~八王子~町田の復路青春18きっぷ使用2,300円
奥多摩/大栗尾根-犬麦尾根
期 日: 1月17日(木)日帰り 小雨のち小雪
参加者: L澤田治之、笠原隆、清水加代子 計3名
コースタイム: 立川6:50=奥多摩8:01~10=日原鍾乳洞8:43-滝上橋先取付点9:35~45-大栗尾根末端9:55-1049㍍峰付近(巡視路)10:20~25-1368㍍峰11:10-縦走路11:50~12:20-犬麦尾根取付13:05~15-林道14:20-滝上谷橋14:45~55-日原鍾乳洞15:50~16:20=奥多摩駅16:52
早朝、ところによっては大雨だったこともあり、参加者予定2名減り、小雨煙る奥多摩駅から日原行きのバスに、物好き3名が乗車する。車内には同行の志2名がいて、棒杭尾根を登るとのことで、倉沢橋で降車していった。
車内で雨具を付けたが、終点に着く頃には傘無しでも歩ける位に雨は上がった。カロー谷を過ぎ、12月に崩壊して通れなかった小川谷林道2km地点も殆んど元通りに回復しており、現在は法面補修工事のための測量中であった。工事関係者に「ご苦労様」と一声掛けて通過する。日原川には迂回路の渡渉用に仮設の桟橋がかかっていた。
滝上谷橋を過ぎ少し行った林道標識3km辺りから右の尾根目指して側壁の石積みを上り、大栗尾根末端に取付く。
尾根筋はアセビ、針葉樹林帯でヤブも無く歩き易い。標高1,000㍍を過ぎる頃から、天から白いモノがチラチラ舞い下りてきた。
1,049㍍峰あたりで、突然「道」が尾根を横切っている。特に滝上谷からの方がよく踏まれている感じ。いわゆる「水源巡視路」なのだろうが、大栗尾根を上から降りてくれば当然この道に引き込まれるだろう。(この先が気になるので帰路、滝上谷を笠原さんと探ってみたが登路は見い出せなかった。恐らくこの谷からあの「巡視路」への直登路は無く、トラバースしながら滝上谷を巻き、ハンギョウ尾根の「巡視路」へ続くのではないか)
うっすら積もった急登の尾根は真直ぐ一本でわかり良い。1,368㍍峰で緩くなり、しばらくで1,400㍍圏から岩場の急登が待っている。右から取付こうと見ていたが、左の立木に赤テープ(あるのはここだけだった)があったので素直にそれに従う。木の根、岩角に雪が乗り、判別がしにくく滑りやすいので注意しながら登る。
10分ちょっとで岩場をやり過ごし、尾根が狭まり枯れた笹ヤブの切開きが出てくるとやがて長沢背稜(天目山歩道)に飛び出た。赤テープもブラ下っており、水源標識19/18のプレートが立っている。積雪は3cm位か。
少し先で昼食をとり、大麦尾根に入るために七跳山を目指す。手前のピークでうろうろするが、清水さんの記憶を頼りに七跳山直下の入口を見つける。ここには立派な道標があった。ここからは「巡視路」なので道もはっきりし、急なところは巻き道になっていて、1時間ちょいで(大麦谷)林道に降り立った。5分程で小川谷林道に出る。時計を見ると、飛ばせば早いバスに乗れるとばかり走り始めたが、6kmの林道標識を見て無理するのは止め、ゆっくり歩く事にした。そうすることで今まで見えなかった事柄がよく見えるようになる。
閑話休題。それにしてもこの降りた尾根のネーミングが複雑だ。私は新ハイ誌ガイド記事に由り(このガイドも宮内敏雄著「奥多摩」に拠ったものと思料される)、七跳山から西南西に延びるのがゴンバ尾根、途中からほぼ南に分岐するのが犬麦尾根とした。因みに東側は犬麦谷である。しかし‘96以前のS社の「奥多摩」ではこの尾根にゴンバ尾根と記してあり、最新の「奥多摩」では七跳尾根と訂正されている。栢形ノ峰に向かっているのがハンギョウ尾根、大栗山を指しているので大栗尾根とすると、この七跳尾根の命名にはちと首を傾げる。この尾根は直接七跳山には向かっていなく、あくまでゴンバ尾根の支尾根という感じであるからだ。ゴンバ尾根に七跳尾根をあてるのならまだ理解出来る。何れにしてももっと古い文献、「新編武蔵風土記稿」、「多摩郡村誌」等をひもとくなり、地元の古老の意見を聞かなくてはならないだろう。
奥多摩駅には5時前についたので、「反省会」で冷えた身体を暖める。暖めすぎて予定していた電車はとうに行ってしまい、次の電車にも乗り損なうはで、笠原さん、清水さんには大変迷惑をかけてしまったが、人となりが更によく理解し合え、大変有意義なひと時を過ごすことが出来たのは望外の喜びであった。
甲府北部/阿梨山-帯那山-天狗岳(本部合同)
期 日: 2月2日(土)前夜発日帰り 快晴
参加者: CL澤田治之、SL松村佐代子、SL輿水政子、SL清水加代子、福屋鮎子、支部外12 計17名
コースタイム: 新宿22:50=幸潤院2:30~6:25-稜線7:00~05-918㍍峰7:15-阿梨山(1,102.4㍍峰)8:15~20-電波塔建物(稜線)9:25-帯那山10:10~10:30-1,037㍍峰11:10~15-鞍部11:55-切差峠12:05~20-八幡山(1,087.9㍍峰)13:20~30-桜峠14:00~05-鞍部14:15-天狗山14:55~15:10-堀内15:35~45=ほったらかし温泉15:50~16:40=勝沼IC=新宿19:20
幸潤院というお寺の駐車場で夜を明かす。バスの暖房が効き過ぎ、眠れなかった人もいたようだ。
墓地の中を通り、適当なところから林の中に入るが、上に行くに従いどこからとも無く踏跡が出てくる。尾根には雪がついていた。登るにつれて段々と多くなり、900Mを越えると完全に雪に被われる。
鉄塔の下で小休止、阿梨山(1,102.4m峰)を目指す。ヤブはそれ程でもなく概して歩き易い。
今日は長丁場だし、先週の降雪が大分あると思われるので、予定通り歩けるかどうかわからない。時間切れで途中から下山するかもしれない旨、全員に周知してあるので完歩を目指さず、最初からゆっくり歩くことにする。
樹間越しに帯那山から奥帯那山へのゆるいスカイラインが見え、前方の尾根上には展望台と思しき寺の塔のような建物が時々目に入る。
尾根が広くなると、林道の突端に出る。積雪は膝下半分位。表面がクラストし、スボッ、スボッともぐって歩き辛く疲れる。林道からまた主稜線に上がり、先ほどの建物が電波塔だと分かる。かなり立派なものだ。周辺は広く整備されまるで園地のよう。南アルプス、八ヶ岳、茅ヶ岳、太刀岡山の眺めが素晴らしい。
尾根に並行する林道からまた高みに上がり、広いところに出る。1,347.4M峰の筈だと、雪原の中みなで三角点を探す。西端のちょっと低いところにそれを発見する。3等だった。
この辺りは地形図にはない林道が入り乱れている。尾根からまた林道を行くこと数分、後尾の松村さんからのコールもあり、左の尾根に上がるとそこが帯那山の広い山頂だった。「山梨百名山」の標柱はいいとして、標高が奥帯那山の1,422Mを記しているのはいただけない。雪面からの反射もあり、陽の燦々と輝く台地でザックに腰掛け中休止。至福の時間である。降雪以降、誰も歩いていないようだ。
ここから広い雪原の中、東に進む。ここから先は地形図とコンパスと高度計のお世話になる。天狗山方面の尾根の入口が気に掛かるので、1,381M峰のちょっと先から東側のゆるい斜面を一旦林道に下りる。右折して数分、地形図上の林道がヘヤピンする箇所を確認する。そこが尾根の入口だからだ。これまでテープの類は殆ど見かけなかったがここにも無かった。
H2年発行の2万5千図には記入がないが、1,307M峰には4等三角点が置かれている。国土地理院の白柱が立っているから、どこかに埋められている事は間違いないが、雪で隠れてなかなか見出せず諦めて出発しようとしたら、誰かが三角点の頭を踏んずけ確認できた。危ういところだった。
この尾根に入ってから、境界線の石杭と立木への赤ペン印がずっと続いている。
広い尾根筋から、北東に延びる支尾根を左に分け、急降下で鞍部(鍵掛峠)に立つ。左右から道が上がってきている。
ここから一山越えたところが車道の切差峠。ひと登りで1,090M峰を過ぎると尾根が細くなり、巨岩が道をさえぎる。最初の岩は左から、2,3番目は右から、雪で滑りやすいので慎重に巻く。
赤テープがこの辺りから時々見かけられる。1,012M峰には左手尾根に向かって 樹に赤テープが挑発的に巻かれているが、ここは右南東方面に向かう。こういう要注意のところがもう一ヶ所あった。
950~960くらいのコルまで一旦降り、前方に立ちはだかる1,087.9M峰(八幡山)へ比高差約140Mを登る。少々疲れてきたのできつかった。三等点と立木に八幡山の札があった。
尾根伝いに東へ向かい、ラッセルを5~6人で交代しながらやってもらった。これで大分体力を温存できとても有難い。
やがて見通しのきかない広い斜面となるが、青いビニールひもが適当な間隔でぶら下っており、とのとおりに行くことにした。
直進する尾根をぐるっと右に曲がり、急坂をくだって明るい桜峠に出る。ここで、私の目論んだ予定時間から大幅に遅れているが、天気は良いし皆何とかついて来ているので、相談の上このまま縦走を続けることとした。実は切差峠でそのつもりでいたのだが、ピッチを少し上げ、ついて来れなかったら桜峠で下山と思っていた…
ゆるく一山越えコルに出る。いかにも峠らしい趣だ。小ピークを次々過ぎる途中、突然ドッドッドッと激しい地響き。何事かと立ち止まる目前10M、猪が猛然と尾根を左から右へ横切り疾走していくではないか。子連れで最後尾は飛び切り大きな奴が、木にぶつかりもせずヤブの中に走り去った。全部15頭はいたか。まったくあっという間だった。何かに追われている感だが、犬もハンターも見かけない。野生の猪を見るのは初体験。あんなのに向かってこられたら何する術もなくいちころだ。それにしても、あの凄まじい走りは一体何だったのか。目撃したのは前の方の5人だけだったが、全員に見せたい猪のショーだった。
樹林の中の天狗山は東西に長い。西端のピークに着いてここから下山と思ったが、念の為平らな尾根を東に200Mくらい向かうと立木に天狗山のプレートが打ちつけてあったのでここを頂上とした。
小憩後、雪解けで滑り易く濡れ落ち葉で埋まる道をゆっくりと堀内へと降った。
新ハイ1月号(555号)に出ていた絶景のほったらかし温泉に立ち寄り、疲れた足腰を癒す。無理しても再訪したい温泉の一つになった。
私にとって今日は、山そのものが変化に富み、参加者の参画意識も高く、色々なシチュエーションもあったり、とても印象に残る小気味良い山行であった。
マレーシア/キナバル山
期 日: 2月7日(木)~12日(火)五泊六日
参加者: L河崎正道、小原紀子、安村勝代、松村佐代子、澤田治之、松井利夫、清水加代子、
山口康子、福屋鮎子、山ノ井憲子、伊藤まり子、高津さん、松本さん、谷口さん 計14名
コースタイム:9日 PHQ(キナバル国立公園事務所) (1524m)955~1020=パワーステーション(1800m)1035~50カノテイス・S(1980m)11:15~20-ウバ・S11:30-ロウィイ・S(2259m)12105~25-メンペニン・S13:00-ラヤンラヤン小屋(2660m)13:35~45-ヴィローサ(ウツボカズラ)・S(2900m)14:35~50-ウツボカズラ群生地-パカ・S(3000m)15:10-ワラス小屋(3280m)-ラバンラタ小屋(3300m) 15:40(泊)
10日 ラバンラタ小屋2:45-カンティンラガタン小屋(3330m)2:50-.サヤサヤ小屋(3700m)3:55~4:10-休憩(3820m)5:15~25-キナバル山(4095m)5:45~6:20-サヤサヤ小屋7:25~30-ラバンラタ小屋8:10~9:10-ワラス小屋9:15-パカ・S9:25-ヴィローサ・S9:40-ラヤンラヤン小屋10:10~20-メンペニン・S10:30-ロウィイ・S11:00~10-ウバ・S11:30-カンジィス・S11:40-パワーステーション11:55~12:30=PHQ12:40=(昼食)=コタキナバル16:00
「相模原支部は個人では海外の山を登っている人は多くいるが支部山行として海外の山へはまだ行っていない様だが門戸を開く意味でひとつキナバル山でもやらないか」と松井さんより言われ私には経験が無いので断ったが旅行会社との交渉は私がやるから人を集めれば良いとの事だったのと私も登ってみたい山だったので引き受ける事にした。
人数はまとまりやすい8~10人位が良いだろう、それと登山基地となるコタキナバルはサンゴ礁の海が素晴らしいので登頂後は海で遊ぶ計画にする。山と海、両方が楽しめる素晴らしい計画書が出来上がり18名の申し込みが有り14名の参加する山行となりました。
2月7日(木)晴れ(成田空港~コタキナバル)
成田8時30分集合、相模原方面からはギリギリの集合時間だと、思います。(私は町田バスターミナル6時5分の高速バスで行きましたが8時10分成田着)信号故障で電車が遅れていたが10時には全員集合、今回のツァーリーダー佐々木さんと合流、機内へ10時30分発、みんな浮き浮きしているせいかアルコールの消費が多い様だ。
時差は1時間、現地時間15時30分頃キコタキナバルヘ着く、真冬の日本から熱帯のボルネオ暑い、空港で両替1リンキット36円(このあと正月のご祝儀相場が加わり1リンキット38.5円と成る、失敗したもっと両替して置けば良かった)。
ここで現地ガイドのケンさんと合流ホテルヘチェックイン、夕食は街のマレーシア料理を食べに出かける、思っていた程辛くなく大変おいしかった。
2月8日(金)晴れ(コタキナバル~ラバンラタ小屋)
キナバル山のあるキナバル自然公園は2000年11月ユネスコによってマレーシア初の世界遺産に認定されたそうです。
6時30分朝食、7時30分出発、今日の日程は海抜Omのホテルから車で約2時間の登山口(1800m)それからラバンラタ小屋(3300m)まで1500mの登り。車はグングン登って行く、途中キナバル山が良く見え写真タイムを2回、雨季の時期こんなに良く見えるのは珍しいとの事。
PHQ(キナバル国立公園事務所)(1524m)で入山手続き、各自登山許可書をもらいガイド、ポーターと共に車で登山口のパワーステーション(1800m)へ、ここでガイドのジョセフとジェフリー、ポーターのリチャード女性ポーターのマリナとコリナを紹介されいよいよ出発。
階段や手すりには黒檀を惜しげもなく使いよく整備されたジャングルの道、聞きなれない緑色をした鳥の鳴き声、今までとは何処か違う雰囲気を感じ海外の山へ来たことを実感しながらグングン登る途中には30分~1時間毎にシェルター(東屋)、トイレ、水が設備されており、後は暑さと高度との戦いのみ、ラヤンラヤン小屋(発電所職員用我々は利用できない)を過ぎた頃より食虫植物ウツボカズラ(ラジャ)の群生地があり、植生が潅木に変わると今夜の宿ラバンラタ小屋(3300m)に着く。小屋には電気、シャワー(寒いので身体を拭くだけにした方が良い)、部屋には暖房、もちろんビールも有る。雲海、夕日、アルコール最高の時が過ぎる、夕食は中華料理これが実に美味しい。(私はこのツァー中では一番美味しかった)、部屋は6-10名の2段ベット窓から夜景、星空が素晴らしいでも皆すぐに寝てしまった。
2月9日(土)晴れ(ラバンラタ小屋~コタキナバル)
2時起床、2時45分出発、星が手に届く位近く感じる、余り寒くない歩き初めてすぐに薄着になる潅木をぬけるとサヤサヤ小屋(3700m)ここで登山許可書のチェックここより花崗岩の岩盤が始まるランプで歩くがロープが張られて有るので迷う事は無いと思うのだが、迷って死亡事故が有ったそうだ。暗闇の中サウス・ピークが行く手に立ちはだかる、スラブ状の歩きやすい岩なのでグングン高度が稼げるセントジョーンズ・ピークとロウズ・ピークが暗闇にのしかかる様にそそり立つロウズ・ピークには先客が10~15人位、最後の急登を頑張る。狭い山頂で日の出を待つがやはり寒い(日の出は残念ながら見られず)。
かなり急な岩でも滑らないので助かる、でもこれから2300mの下りが待っている、でも今まで見た事が無いこの風景にみんな写真に夢中、三角錐のかっこ良いサウス・ピークに松井・谷口さんが佐々木さんと挑戦、見事登頂。
サヤサヤ小屋で下山報告を、残念ながら高度障害で登れなかった小原・伊藤さんと後ろ髪を引かれる思いで下山、ラヤンラヤン小屋で遅い朝食のうどんこれがまた美味しいここの小屋の料理は満点(ご飯に文句をつける人も居るが私は平気)。あとは暑さと足を騙しながらの下山。
PHQ(パークヘッドクォーター)でガイド・ポーターとお別れ、昼を食べてからコタキナバルの最近出
来た豪華ホテルヘバイキング料理で打ち上げ。
2月10日(日)晴れ(ホテル~マヌカン島~ホテル)
今日はホテルの前にあるマヌカン島(くじら島)ヘホテルの船で15分位、各自の自由行動。
サンゴ礁の海でシュノーケルを楽しむ組とトローリングでバーベキューの材料を仕込む組、おまけにパラセーリングまで有り。昼はトローリングで釣ってきた魚などでバーベキュー。
9時から4時まで楽しい1日を過ごす。(今まで泊ったことのない豪華なホテル、綺麗なサンゴ礁や色鮮やかな魚、パラセーリング等アラブの大富豪になった気分の1日でした)
2月11日(月)晴れ(コタキナバル~クアラルンプール)
今日は夕方4時30分まで自由行動、早朝キナバル山をヘリで見ようと出かけた人達が今日は雲が多くてフライト出来ないので中止と戻って来たので松井さん(釣りの為)を除く全員でフィリッピンマーケットやスーパーへ買出しに出かけ、午後はホテルのプールで遊ぶ人など自由行動。
6時コタキナバル発、クアラルンプールには8時30分着、空港の隣のホテルヘここで最後の打ち上げ(飲みすぎ)
2月12日(火)晴れ(クアラルンプール~成田)
いよいよお別れ真夏の国から真冬の国へ、11時25分クアラルンプール発、疲れたせいか機内は静かアルコールの消費も少ない様だった、成田へ7時着、楽しかった山・海の世界から現実へ。
これを期に支部も海外へ、森田さん足を早く直して次の計画をお願いします。矢澤さんは若いので行く機会はまだまだあります。浅見さん風邪に負けない身体作りからやり直しですね。坂口さん申し込みはもっと早くお願いします。
[宿] 7日 プロムナードホテル (コタキナバル)
8日 ラバンラタ レストハウス (キマバル山中)
9-10日 マジェラン ステラリゾート (コタキナバル)
11日 パンパシフィック クアラルンプール ホテル(クアラルンプール)
今回、このような素晴らしい計画を立てて頂きました、松井さん本当に有難うございました。参加者一同お礼申し上げます。
安達太良山
期 日: 2月9日~11日(土~月祝)二泊三日
参加者: L石塚孝彦 計1名
コースタイム: 相模大野6:00=新宿6:36~6:42=大宮7:13~7:30=郡山8:49~9:19=二本松9:44~9:57=岳温泉10:16~10:30=あだたら高原スキー場(奥岳)
10:54~11:20-奥岳との分岐11:33-橋を渡る11:37-広い斜面12:04-休み12:10~12:17-少し下る13:02-小屋が見える13:22-くろがね小屋13:35
(泊)
くろがね小屋7:25-引き返し地点7:54-くろがね小屋に戻る8:07~8:17-道探し引き返し地点(峰ノ辻の下であった)
8:52~9:13-くろがね小屋に2回目の戻り9:39~11:26-峰ノ辻12:12-稜線上12:43-安達太良山12:53~13:11-県民の森分岐13:36-薬師岳14:01-あだたらエキスプレス薬師山頂駅14:06~14:14=あだたら高原スキー場(奥岳)
14:26~15:05=岳温泉15:27~15:37=二本松16:00~16:05=郡山16:30~16:37=大宮17:33
2月9日(土) 曇り/山は曇り風強し
二本松駅に下車すると、空はいつも見ている空と感じが違う。低く立ち込める雲は鉛色であるが、隙間があり、間の晴れ間は青く高い。二本松駅は雪はなく東北という感じがしない。
岳温泉でも、雪は地面になく、晴れて明るいのに、雪が舞っていた。乗り継いで、途中までも雪はなく、奥岳に近づいて急に雪が出て来て、あだたら高原スキー場(奥岳)で登山者は10人降りた。スキー場は沢山の人で賑わっていた。登山届けを出す所がある。風があるのでレストハウスの横で、雨具の下を履いて一番手でアイゼン無しで出発する。登山路の標識があり、登山靴のへこみが残っている。道の幅は林道のようで広い。跡は林道をショートカットして4回程交差した。尭で、車で来て先行していた4人が休みから出発する少し後ろについて行く。広い斜面登りになり、2人が下って来たり少し横を一人スキーで降りて行く人がいる。
晴れ間がさし、サングラスを着けると共に少し食べる。稜線上のような所に出ると、風が強い。ここで吹き上げられた雪が岳温泉で舞っていたのである。まともに向かい風でバランスがとりにくく、一時の突風でバックさせられる。やがて平な勢至平の平原上となる。ほぼ平で登りでないのに風のせいで疲れて、立休みをしないといけなくなる。1OO㍍程先行の4人の足跡が残る所と全く残らない所がある。勢至平から安達太良山へ直接向かう分岐は見なかった。さらにその先にも5人ほどいる。八ケ岳と違い、トレースを外れてもアイゼン無しでも沈まないのには助かる。やがて左に曲がるようになり、右は谷筋となる。先で少し下がるようになる。硫黄の臭いもしてくる。トラバースに入り、4人が道を譲ってくれた。トラバースは沈む。しばしトラバースが続き、さらに先の5人がトラバースラッセル前進の後ろに着いて、写真を撮っている内に離されてくろがね小屋に着いた。小屋の中は明るく解放的で、登山靴を置く場所がおもしろいが、寝具の敷布団は貧弱。部屋に戸はなく、カーテンを寝るときに閉める。風呂は何時でも入れるが夜8時30分までで、消灯9時00分、朝風呂は遠慮してほしいとの事。思いの外早く着いてしまったことになるので入浴する。桧の風呂で薄く白く濁っていて、温度は高い方で長風呂出来なくて、20分間入浴。食事は5時半からカレーライスら食事を頼む人17名、自炊する人20名程。小屋の壁が突風でドーンと鈍い音がして時々揺すられる。予約の8人が風の為に来れないとの事で薦めるのでカレー2杯食べ、もう一度6分間入浴して18時29分寝る。
2月10日(日) 山は曇り風強し/下は晴れ
朝は生卵と漬物と昆布の佃煮と味付け海苔とみそ汁ご飯で貧弱。外の温度計はマイナス12度とだれかが言っていた。湯は大きなヤカンが準備してあり、自分でテルモスに入れる。一番手で出発かと思ったが、外に一人いた。先行者1人は初めてとの事で沢筋を行く。アイゼン着用で出発。私も少し遅れて同じく行くが、先行者が二股で迷っている。トレースはなくなり、雪面は沈まないが風があり吹雪ではないがガスっていて周囲の地形・景色が見えない。私は左へとり、右へとった先行者も右へ戻り、私がこれではと(地図を見ながら戻ろうか)考え中に先へ行った。戻る決断をして小屋まで戻り、小屋の下へ出て、沢筋を登って行くとスノーシューの跡があるが相変わらず周囲の地形・景色が見えない。斜面から尾根に乗り勢至平からの道標が出て来て、3本道標を追って進む。斜面の下に来て、全く周囲が見えない状態となり、古い三角の古い№102標識当たりで、少し上へ急坂を往復したりする。また戻る決断をする。すると2人が違う方向から登ってくる。少し話しをする。自分の登って来た通りの戻るが最後は祠のある小さな尾根を越えて小屋の前へ降りる。小屋内でもう一泊するかと考えたりしている間に、下からの登山者や上からスキーで降りてく組が出て来たし、出発して行く単独者や組がいる。3回目の出発をする事にした。2人が後に続く。小屋の前から尾根に乗り、先へ進むと、竹に赤い布を着けた目印が点々と差してある。先ほどの2回目の時、周囲が見えない時に、かなり急斜面の上部に2本目印は見ていたが、2本の先がどこへ続いているのかが見えなかった。少し視界がよくなり上から人が降りてくる。2人のスキーの人も降りてくる。目印とトレースがトラバースして行く所は分かる。2回目の時に迷っていた所は峰ノ辻の少し下であった。峰ノ辻で少し止まっていると2人が先へ行き、そして下がってしまうとの事で戻って来た。峰ノ辻から稜線上に出るか・安達太良山へ直接向かうかであるから自分で判断をと伝える。下がった先が見えない時であった。すぐ登りになり目印は続いている。先で写真を撮っている内にその2人に抜かれて、2人が休みに入ると抜いて、最後のやや急斜面を登りきると、見覚えのある安達太良山の下に出た。斜面はどこでも登れるし、ガチガチではないので滑落の危険のない緩い登りであった。一定方向でない後ろや右からの風もあり、後ろからの風はありがたいが、登っている速度と合わない。稜線上周辺には、スキー利用の登山者が5人と2人と2人の3組がいた。登りきるまえに目の前をスキーの一人が急斜面を20㍍ほど落ちて行ったがすぐ止まり何もなかったようだ。安達太良山の頂上にいると竹に小さな赤布の目印を2人が沢山背負っている6人のスキー利用でない登山者が登って来た。稜線上に乗ると一定方向からの風が強い。電池の機能が落ちて来て、シャッターが切れなかったので取り出して、肌で暖めたら切れるようになった。写真は風が強くカメラを固定できなく、セルフ撮影ができないのでザックを撮影。稜線上を和尚山分岐を左にとり、五葉松平へ向かうが、道標を追うが風とガスで周囲が全く見えなくなる時がある。あるグループが残したものか、任意に使えると言うことか、道標に竹がたくさん縛りつけて置いてある。竹の目印も一定間隔でないので、標識と目印もなく、5㍍以内はまさに天地の境のない白い暗闇を歩いている感覚になる時がある。この時間は五葉松平へ向かう人はなく、トレースもなく、頂上にいた人たちはどこへ行ったのだろうか。県民の森分岐標識まで来て、周囲も見えて来て安心する。その後は順調に見通しも効いて、トレースもはっきり残っている。広い稜線上を薬師岳へ着き、撮影したりして、あだたらエキスプレスのゴンドラに乗り(下りに乗る人は私以外いない)、途中、風でゴンドラが揺れておどろいたり、最後の方で少しの時間3回止まったりしたが、賑わうスキー場へ降りた。東北本線の車内から見ると、安達太良山の頂上付近だけ曇っていた。あとは乗り継ぎで帰途に着いた。
くろがね小屋の風呂は良かったが、管理人が一人のせいか食事がいまいち。だから知っているグループは自炊が多いのかもしれない。あと勢至平経由くろがね小屋から安達太良山へ、無雪期に歩いてないのは2回戻った原因であった。今回のコース、滑落の危険はないが、白い暗闇は不安があった。風は強かったが寒さは、感じなかった。目出帽を下げていない時に、雪のつぶてを顔面に食らって痛かったあの白い暗闇空間は何か、異次元の世界に踏み込んだかのようだった気がする。違う地点へ縦走するよりも、スタート地点へ戻る往復登山にするのが、厳冬期の山としては安全策だったかも知れない。
・小田急線運賃相模大野~新宿往復 360円×2=720円
・JR運賃新宿~二本松 4,310円
・新幹線特急料金大宮~郡山 2,520円×2
・福島交通バス運賃二本松~岳温泉 530円(荷物代金なし)×2
・福島交通バス運賃岳温泉~あだたら高原スキー場(奥岳)430円(荷物代金なし)×2
・薬師山頂駅~あだたら高原スキー場 片道900円(荷物代金なし)
・JR運賃二本松~郡山 480円
・JR運賃郡山~新宿 3,870円
交通費合計 17,240円
くろがね小屋(2食付き、冬期暖房費、) 6,730円か、5,470円(下記参照)
※ 小屋の壁に貼ってあった料金表のメモは、素泊まり料金3160円、夕食代1260円、朝食640円、入湯税150円冬期暖房費260円で合計5,470円になるが、領収書をもらわなかったかなくしたようで、6,730円払ったメモがあり、1,260円合わない。
道志/文台山~尾崎山
期 日: 2月10日(日)日帰り 曇り時々小雪
参加者: L中村 精、安瀬はる江、武末範子 計3名
コースタイム: 高尾7:47=都留市8:53~9:00=(タクシー)=細野・御岳神社入口9:20-林道9:30~9:35-登山口9:45-10:15~10:20-文台山山頂見晴台11:40~12:20-上小野への分岐12:52~13:00-935m峰13:37~13:45-テレビアンテナ14:40~14:45-天満宮の上15:00~15:10=東桂15:35~15:47=大月16:12~16:17=八王子17:09
タクシーの中で、御正体山に雪が降っていて、その横にラクダのこぶのような双耳蜂の文台山が見えた。御岳神社の入口から、雪が見え、林道も、雪、細野シルバークラフが作った白い文台山の標識が稜線まであって、道案内をしてくれる。晴れ女3人なのに小雪が舞っている。ヒノキ、アカマツの植林地を登って行く。急なアップダウンの繰り返しで、ピークを登ったり、下ったりする。岩混じりの急坂を登り下りすると、広くなって、山頂、開けた所もあるが、何も見えない。写真を撮っているうちに、雪の降り方が、激しくなってくる。昼食を取って先の様子を見る。ここまで、一人の先行者の足跡に助けられてきたが…。急な山頂からの下りは、アイゼンをつけて行くことにする。すごい急降下、一気に下る。雪があるので、かえって、楽だ。左右にジグザグに。約30分、藪っぽくなって緩やかになって、上小野への分岐、左の尾根を登る。右手に部落が見える。道が不明瞭になるが、尾根を目指して樹木の間を登る。犬の足跡もある。鳴き声も何処がで、聞こえる。イノシシ狩りのようだ。道に出る、伐採地を通り、また、登ると、尾崎山が見えた。雪の舞い方が少しになる。緩やかな登り降りが続くが、両側に木の枝がからんできて歩きにくい。尾崎山に近づくにつれ、少し藪っぽくなる。斜めになって歩く。尾崎山は、三角点は、雪に埋もれていて見つからない。折れた柱に国土地理院の文字が見えた。ここからの下りも、かなり急だ。テレビアンテナのところまで、一気に降りる。下に町並みが見える。雪が少なくなってきて、ぐじゃぐじゃで滑り易い、立ち木伝いに、下る。平になった所で、アイゼンをはずす、天満宮のすぐ上だった。東桂駅まで歩く。途中、掻いた雪の山があったり、かまくらを作ってあったりする家を見た。青空も見えてきて、富士急線の車内では、日が当たっていた。
上高地/明神池
期 日: 2月23日~24日(土~日)前夜発一泊二日
参加者: L林 徹、中村 精、小原紀子小澤美喜代、長江唯志、山本文夫、安瀬はる江、福屋鮎子、
黒澤氏夫妻 計10名
コースタイム:23日 八王子0:29=松本4:31~4:45=(タクシー)=(途中ペンションに寄ってスノーシューを積み込む)=釜トンネル入り口5:55~6:05-出口6:25~6:50-大正池ホテル7:30~7:40-上高地バスターミナル8:25~8:30-河童橋8:45~9:00-林の中9:40~9:45-穂高神社(明神池)10:25~11:35-岳沢からの林道12:25~12:30-河童橋12:50~13:10-大正池ホテル14:00~14:10-釜トンネル出口14:55~15:15=ペシションシルフレイ15:35(泊)
24日 沢渡8:10=(宿の車)=親子滝8:20~8:35=(パス)=白骨温泉9:40~9:50-龍神の滝10:05-バス停10:10~10:13-大菩薩峠文学碑10:15~10:17-バス停10:18~10:23-登山口10:35~10:40-10:55~11:00-11:05~11:30-ザック置き場11:50~煤香庵12:00~14:05-バス停14:10~14:15=(タクシー)=松本15:30~16:38=八王子18:59
急行アルプス号で、松本へ、駅に着いたときは、まだ、暗かった。予約のタクシーに乗り、沢渡へ。ペンションで、スノーシューを積み、釜トンネル入口で、降りる。懐電を付け、歩く。出口まで来ると、明るくなってきた。朝食をとり、出かける。青空で、雪の焼岳が見える。大正池まで来て、一休み。雪は、昨年よりも、少ない、穂高の峰が見えてきた。とても、ずぱらしい、写真を撮っている人もいる。上高地バスターミナルまで来る、ここでも、カメラタイム。河童橋まで来ると、人が何人かいた。穂高の眺めがすばらしい。霞沢岳も見える。スノーシューを着ける。道のトレースがあったのは、ここまで。夏道らしい所を拾いながら歩く。2人の登山者が後ろからついて来る。林の中で、1回休む。太陽の光が暖かい。先頭を交代しながら、進む。明神岳も、見えてくる。雪の深い所や、川のふちをへつる所もある。明神池のある穂高神社には、意外に早く着いてしまった。ここまで来ると、雪は、膝ぐらいある。風のあたらない所を選んで、ゆっくり、汁粉を作って昼食とする。帰りは、梓川の右側の道を行く。岳沢からの道と合わさり、河童橋に出る。昼過ぎなので、13人ぐらいの人達が休んでいた。スノーシューをはずして、朝来た道を戻る。大正池ホテルの所で、休む。青空に雪の山々が輝いていて、また、写真を撮りたくなる。釜トンネルに近くなると、道の雪掻がしてあった。トンネルの入口は、明るかったので、懐電を付けないで歩く。中ほどは、暗い所もあったが…。出口で、宿に迎えを頼む。ペンションに着いたのも、早かった。
24日は、宿の車で、親子滝バス停まで送ってもらい、白骨温泉行きのバスに乗るが、冬季は、すずらん経由なので、時間がかかった。白骨温泉は、雪がいっぱいという感じだった。バス停から5分くらいの龍神の滝を見て、大菩薩峠の文学碑を見る。それから、十石山の登山口を見に行く。途中に、荷物を置いて行く。林道を進んで、時間で、休む。雪崩の跡があった。戻って行くと、登山口らしい所に出た。荷物を置いた所に戻り、煤香庵(ここしか、食事ができ、温泉に入れる所が無かった。)に、行き、温泉に入り、そばを食べ、打ち上げをした。そして、バス停に行き、予約のタクシーで、松本へ。始発の臨時特急に乗って帰る。2日間、晴天に恵まれ良かった。 (中村)
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宿泊(ペンション シルフレイ)…2食付き(送迎代含む)10,000円
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スノーシューレンタル料(1日)…1,000円
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タクシー代……5,000円
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パス代(親子滝-白骨温泉)…790円
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入浴代(煤香庵)…800円
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八王子-松本(急行アルプス)…4,310円
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松本-新宿(特急回数券)…4,500円
丹沢/大山南尾根(本部合同)
期 日: 3月16日(土)日帰り
参加者: CL河崎正道、SL林徹、矢澤孝二、安瀬はる江、支部外14 計18名
コースタイム: 秦野8:18=ヤビツ峠9:10~20-大山10:25~45-蓑毛越11:50~12:30-高取山13:30~45-念仏山14:20~30-善波峠14:50-吾妻山15:25~35-鶴巻温泉駅(弘法の里湯)15:50
秦野8:18満員だが臨時無し1台のみで発車、ヤビツ峠で挨拶のあと今日一番の登りなので、ゆっくり歩く。途中一度休憩をしたが大山山頂まで1時間のぺース(後で聞いた所これでも早かったらしい)。
山頂は珍しく人も少なく静かだ。霞んで遠くはあまり見えないが、展望もまあまあ。急坂を下り富士見台よりなだらかな尾根を気分良く歩く。下社分岐に我々が大山の登りの時に一人で下って行った登山者が豪華な昼食を食べていた。どのコースを歩いているのか不明。我々も一緒に休憩、次はどこで会うのか楽しみになる。
蓑毛越えのベンチには先客が食事をしていたが、我々も此処で昼食としたが、何とこのグループは市川さんの知り合いで差し入れをいただく。これより先は一昨年の本部集中登山の時に歩いているので気分的に楽だし今年は桜も早くちらほら咲いており、後ろの方では女性達のにぎやかな笑い声が聞こえ楽しい山行となっている様で気分が良かった。
善波峠より先は一級国道の様な広く整備された登山道が駅まで続く。このコースは大山までの登りと下りが一番大変で、あと何ヶ所か登りが有るが短く、道も良く整備されて標識も多く有るので時間は長いが危険と思われる所は無い。
希望者で昨年出来た鶴巻温泉の『弘法の里湯』で入浴。忙しいのに市川編集長の参加で今回の山行が一段と楽しくなる有難うございました。
最後は支部の仲間と山ノ井さんの店で打ち上げ、何とこの店に大山の途中で会った登山者が1人で飲んでいたので一緒に。
未熟なリーダですが支部の仲間達や市川編員長に助けられ、何とかケガも無く予定通りのコースを歩けました。本当に有難うございました。
谷川連峰/十二社ノ峰・小出俣山
期 日: 3月30日~31日(土~日)一泊二日 両日とも晴れのち曇
参加者: L澤田治之、中村 精、小原紀子、松村佐代子、梅澤文子、輿水政子、小梶昌弘、山本文夫、
清水加代子、福屋鮎子 計10名
コースタイム:30日 東京7:16=(たにがわ431号)=上毛高原8:37~8:40=猿ヶ京温泉9:05~9:20=川古温泉9:30~9:35-十二社ノ峰12:25~12:45=川古温泉15:35~15:40=猿ヶ京温泉15:50(民宿「はしば」泊)
31日 猿ヶ京温泉6:30=川古温泉6:45-千曲平7:35~7:45-岩峰9:40~10:00-小出俣山11:15~11:50-岩峰12:15~12:20-千曲平13:40~13:45-川古温泉14:40~15:00=民宿「はしば」15:10~16:50=上毛高原17:10~17:16=(たにがわ452号)=東京18:40
当初テント泊を考えていたが、参加希望者が多かったので民宿泊とした。宿泊施設というのは当り外れがあるが、今回の民宿「はしば」は抜群の当りであった。
上毛高原駅で民宿の迎えのマイクロバスで一旦宿に寄り、不要な荷物を部屋に置き川古温泉まで送って貰う。
すぐ尾根に取付くと台地状の平地に出る。右上に尾根がせり上がっているが岩場なので左に延びている台地を少しいき、適当なところから尾根に上がる。急な上に雪解けあとで滑り易い。
尾根には雪はなく、何かの本で読んだ記憶ではもの凄いヤブと書いてあったが、ヤブらしいヤブはなく無雪期でも十分歩ける程である。しかし小さなコブ(岩場)が連続していて、その都度左、右と巻く。概してこの尾根は岩っぽい。また地形図には表われていない支尾根が数ヶ所あり、帰りのことを考えてビニールひもを枝につける。
雪が少しずつ出てきて尾根がヤセてくると、それまでの広葉樹林からアスナロ、シャクナゲが目立ち始め、やがて小広い十二社ノ峰に着く。雪に覆われて三角点は見出せなかった。ガスで何も見えず、風も強くて寒いので樹の陰で昼食をとる。アイゼンは着けずにすんだ。
帰りはビニールを回収しながら忠実に往路を戻り、バスを呼ぶ。宿では夕食までの間、広い風呂場(勿論男女別)で、ホンモノの温泉にゆっくり浸かり、宿から差入れの一升壜と心尽くしの肴(これには驚いた)で盛り上る。夕方ガスがとれて背後の谷川連峰が残雪に輝いていた。
翌朝、川古温泉まで送って貰い、林道を千曲平に向う。途中から残雪が出てきてズボズボもぐり歩き辛い。千曲平で一休みし、いよいよH4年以来3度目の挑戦の小出俣山へ踏み出す。尾根に出るにつれ、踏跡らしきものがあり、以前に比べ笹のヤブがうすくなったようだ。おまけに赤テープなどが現われて今昔の感がする。
その内雪が出てくる。昨日の 十二社ノ峰より低い高度で残雪があるのが不思議だ。左には十二社ノ峰、背後には特徴ある姿の吾妻耶山が樹間に望まれた。阿能川岳、谷川連峰はガスに包まれている。
やがて懸案の岩峰が尾根に立ちはだかる。直登は無理なので、矢張り右を巻くことにする。ここでアイゼンを着け、少し戻ってから急な斜面を慎重にトラバースし、岩峰上に戻りホッとする。
ここからはガスの中に入って何も見えないが、ルンルン気分で残雪の尾根を登り、斜面が緩くなってくると東西に長い小出俣山の山頂だ。トップで登らせて呉れた参加者に感謝すると共に、やっと終ったと感無量であった。
降りは登り以上に神経を使って岩峰を巻き、一本調子の尾根を千曲平に出た。
「はしば」で汗を流し、また又至れりつくせりのもてなしを有難く受け、心も腹も大満足で上毛高原へ車上の人となる。
※今年は雪が少ない。例年なら3月下旬では少し早いと思っていたが、逆に遅い位だった。
※私の不注意で小さなハプニングがあったが、そのことが人と人との絆を強くすることになった。
※民宿「はしば」には、家族以外の人も動員してのサービスを受け、大深謝であった。
℡0278-66-0153(2食付1泊6,500円)
大菩薩峠(本部合同)
期 日: 4月6日(土)日帰り 晴れのち曇
参加者: CL林徹、SL矢澤孝二、木村真知子、輿水政子、小梶昌弘、山本文夫、安瀬はる江、
山ノ井憲子、支部外9名 計17名
コースタイム: 八王子6:34=塩山7:52~57=(タクシー)=上日川峠8:25~9:00-福ちゃん荘9:20~30-大菩薩峠10:10~25-雷岩11:00~50-大菩薩嶺11:55~12:10-上日川峠13:30~40-裂石(大菩薩の湯)番屋15:00~17:14=塩山17:35~51=八王子19:01
8時集合の定刻前に参加者全員がそろい、予約のタクシーで上日川峠へ向かう。道すがら、満開の桃やすももの花が迎えてくれる。やはり今年はいつになく早い開花だそうだ。
上日川峠で自己紹介のあと出発。福ちゃん荘までは林道と並行する山道を行く。勝縁荘の脇から広い登山道に入り、途中腐れ雪を踏む所もあったが予定どおり大菩薩峠に着いた。
南アルプスが甲斐駒ヶ岳から聖岳まで白銀の峰々を連ね、見おろす甲府盆地にはところどころ霞のように満開の桃畑が広がっている。今日は風もなく、春爛漫の良い日よりになった。
親不知ノ頭まで来ると富士山が良く望まれ、しばらくは稜線のプロムナードだ。雷岩手前の広場で昼食とする。乗鞍岳も望まれ、春の日ざしは軟らかい。
その後大菩薩嶺まで行くが、樹林帯に入ると思ったよりも残雪が多い。丸川峠への下り口は北側斜面のため一部凍っているところもあり、当初の予定を変更、カラマツ尾根をくだることにする。軽アイゼンを持っていた輿水さん、小梶さん、山本さんと支部外の嶋村さんは丸川峠に回り、本隊は上日川峠経由で、旧登山道を裂石の大菩薩登山口へおりる。結局、丸川峠組の方が下山の到着は早かった。
有志で徒歩10分ほどの「大菩薩の湯」へ寄り、PH値が高い、身体がヌルヌルになる温泉で汗を流してから帰途についた。(矢澤)
・塩山=上日川峠 タクシー1台 4820円
・裂石=塩山 バス 100円 運営は塩山市
・大菩薩の湯 3時間まで 600円
丹沢/堂平-丹沢山
期 日: 4月14日(日) 晴れ
参加者: L中村精、大関清充、安瀬はる江 計3名
コースタイム: 本厚木7:28=(タクシー)=塩水橋600m手前8:22-天王寺尾根入口8:50-杉林9:20~9:30-ブナとモミの尾根10:45~10:55-堂平分岐11:05-堂平沢の途中11:30~12:00-堂平分岐12:20-丹沢山12:55~13:20-塔ノ岳14:20~14:50~桜の木、ベンチ15:22~15:27-雑事場16:22~16:25-大倉バス停17:00~17:08=渋沢17:28
本厚木駅北口から、予約のタクシーで、三差路バス停から丹沢林道入る。厚木土木事務所の話では、塩水橋まで行けるということだったが、その手前に、案内人がいて車止めがあった。600㍍手前と言われたが、塩水橋までは、すぐだった。ガイドに、タクシー代は1万円ぐらいと書かれていたが、道が空いていたこともあって、安くすんだ。
橋を渡って曲がると、札掛方面からの林道と合流、そして、5分くらいで、右側に堂平経由丹沢山の道がある。この道は、丹沢山までは、早く行けるが、景観がつまらないので、天王寺尾根を行くことにする。ウグイスの声が聞こえる。直進していくと、札掛方面からのコースの合わさる本谷橋の吊橋が見える。橋の上に人がいる。橋の手前、右手に天王寺コースの指導標があり、登山道に入る。少し登って鹿橋を梯子で越える。鹿橋の梯子は3ケ所あった。下枝刈りのしてある植林の中を登って行くと、先ほど、吊橋を渡っていた人が来る。札掛から、一山越えて来たそうである。尾根道が高度を上げると、プナとモミの原生林に変わって行き、右の方に丹沢三峰が見えてる。広い尾根には、山桜や、若葉がきれいな所がある。一休みして登ると、堂平への分岐、尾根を下っていくと階段、急な坂道で、登って来る人に会う。堂平の終点は、植林帯だそうな、護岸工事の小屋を過ぎ、下って行くと、真下に植林帯が見えて、林道も見える、あそこが堂平らしい。ブナもないので、下るのを止めて、小屋の上まで引き返し、倒木の所で昼食にする。分岐まで、登り返すのが、大変だと思っていたが、カロリーを補給したためか、楽だった。足元にキクザキイチゲの花が咲いていたが、山の季節は、例年通りのようで、塔ノ岳までの間の桜は、まだ、小さい蕾だった。丹沢山には20人くらいの人が休んでいた。ここでも、塔ノ岳でも、ゆっくり休んだ。尊仏山荘のトイレは、新しいきれいなものになっていた。塔ノ岳は、人で、いっぱいだった。所々に、花の大きい桜が空高く咲いでたが、大倉までの道は、階段ばかりで・・・。渋沢駅の南口の「若竹」に寄って解散する。
・タクシー代8020円(本厚木一塩水橋600m手前)神奈中ハイヤー
道志/細茅ノ頭北尾根
期 日: 4月21日(日) 日帰り 雨
参加者: L笠原隆、小原紀子、河崎正道、山本文夫、山ノ井憲子、松山透、湯本さん 計7名
コースタイム: 高尾駅7:47=上野原駅8:06~28=釣場9:05-取付き点9:20~25-休憩5回-細茅ノ頭11:45~12:00-赤鞍ケ岳12:45~50-下降点13:25~30-鉄塔15:00~05-大川戸バス停15:20-道志役場15:25~16:30=月夜野16:50~17:10=三ヶ木17:55~18:00=橋本駅18:30
今日の天気予報は午後より雨、午前中何とか持ってほしいと期待したが電車の中で降り出す。でも電車には登山者が多く、ヒカゲツツジで有名な坪山行きのバスは満員。無生野行きは我々7名のみ、バスの中で雨具を着る。
釣場より林道を取付き点へ、非常に分かりにくいが尾根の末端を見つけ薄い踏み跡を下る、始めより急登のヤブ(イバラ)少し登ると雑木の素晴らしい稜線に出る。雑木とヤブの尾根を登ると植林の大急登が2ケ所ここを登り詰めると細茅ノ頭へ飛び出す。ここで昼食とするが非常に寒く早々に出発する。ここから赤鞍ケ岳を過ぎ下降点までは稜線上の立派な道なので少しの間だがホットする。
赤鞍ヶ岳より2ツ目のピークが下降点だが踏み跡はまったく無し、ヤブの急坂を強引に下る。左側の尾根を下る様に意識していたが意外に早く下におりてしまったのと左側に尾根が迫って来たのでおかしいと思ったが村の水源タンクが有りしばらくすると林道が出てきたのでそれを下ると大川戸のバス停へ出た。少し歩き道志役場で濡れた衣類を着替え一息入れるが、付近には酒屋、食べ物屋が何も無いのでただバスの来るのを待ち月夜野まで楽しみはお預け。バスが来るまで地図を見ながら反省会、1050m付近で3ツに分かれる尾根の左側に有る尾根を行くのだが真中の尾根を下りてしまった。
支部に入られて間もない、山ノ井さん、松山さん、湯本さん雨の中参加され大変ご苦労さんでした。(河崎)
北ア/唐松岳~五龍岳
期 日: 4月27(土)~29日(月・祝) 二泊三日
参加者: L石塚孝彦 1名
コースタイム: 相模大野6:40=町田6:42~6:48=八王子7:14~7:30=松本9:38~9:46=白馬11:17~11:23=(タクシー)=八方駅11:30~11::33=(ゴンドラ)=うさぎ平駅11:43~11:49=(リフト)=八方池山荘前11:59~12:09-昼食12:18~12:33-八方山三等三角点12:43~12:46-公衆トイレの建物12:52-八方ケルン(2035㍍)
13:02-少し痩せ尾根上のケルン13:13-下ノ樺13:25-上ノ樺13:54-丸山ケルン14:43-アイゼン着装15:16~15:21-痩せ尾根上のロープとパイプ15:55-稜線上15:59~16:05-唐松岳頂上山荘(泊)
16:09~6:59-唐松岳7:15~7:23-唐松岳頂上山荘7:39~7:43~サングラス着ける8:14-最低コル8:53-遭難碑ケルン(五竜山荘まで1,5キロ㍍)9:03~9:12-コル9:25-遠見尾根分岐10:22-五竜山荘10:27~10:41-アイゼン着装10:56~10:59-1P目を巻いたガラ道上11:11-巻く2P目11:27-五竜岳11:47~12:10-アイゼン外す12:49-五竜山荘(泊)
13:02~6:27-遠見尾根分岐6:33-五竜山荘裏のピークでアイゼン着装6:35-西遠見山7:23~7:33-中遠見山8:36~9:05-小遠見山9:21-ニノ背髪9:29-一ノ背髪9:37-地蔵ノ頭9:58~10:10-アルプス平駅10:25==(五竜テレキャビンゴンドラ)=とおみ駅10:35-神城駅10:54~11:37=松本13:20~13:54=八王子16:01
4月27日。夜行はやめて、八王子駅7:30発のスーパーあずさ1号に乗る。自由席のデッキに乗るが、デッキに4人で混んでいないし、席のほうも立っている人は少ない。小淵沢からは席にも座われてしまった。松本で乗り換え、白馬駅に下車するも、ハイキング風の人は多くても、登山者はいない。観光案内所で八方池山荘と唐松頂上山荘が営業しているのか、確認をして、駅前からタクシーに乗車する。八方駅は歩くと、かなりややこしいわかりにくい所にあると思われる。
ゴンドラとリフトと乗り継いで、八方池山荘前で、標高1850㍍まで高度を稼いでしまった。この辺を散策する人はいても、登山者はいない。
天候はまずまずで、出発が遅いが、とりあえず偵察の気持ちで進んで見ることにした。登り切れなければ、八方池山荘が営業しているので戻って来ればよいと。全面の雪ではない。岩の多い尾根上の遊歩道は、道が出ている。暑くなってきたので上着を脱いで、サングラスを着けて、昼食とする。広い尾根上を八方山三等三角点、公衆トイレの建物と通過するも、ガスられたらこの広い尾根を下山したくない。少し痩せた尾根となり、ケルンがある。八方池あたりと思うが少し下り、先に進むと多少のアップダウンがある。ほぼ全面の雪道となる。あまりトレースはついていない。やがて大きいダケカンバが多い所に登ると、平になり、テントが張ってある。下ノ棒という地点らしい。小さいダケカンバの所2ヶ所を通過。2つ目の大きいダケカンバが多い所に登ると、ここだけはやっと夏道が30㍍出でいる。上ノ樺という地点らしい。少し下り、雪の大斜面を休み休み急登すると先に登っている人を初めて見る。休みが多くなり、小さいピーク上で休み、降りてくる人がいたので聞いて、上の見えているピークは丸山ケルンと確認した。周囲は見えているが、遠くは見えない状態になって来た。丸山ケルンを通過、緩やかな尾根上となる。そして、狭くなる。アイゼン着装。斜面に出ているハイマツを移っていく雷鳥を見る。痩せた尾根のロープとパイプの所を通過すると、間もなく稜線上に乗る。何とか登り切れて、八方池山荘に戻らずに済んだ。稜線上は地面が出ているし、小屋への道も安全ですぐ下に見えるので、アイゼンを外して、唐松岳頂上山荘に入る。頂上山荘と名前があるが、山頂にあるわけではない。横に小屋は広がっている。17時から夕食で、山小屋にしては豪華と感じる。食事に来た登山者は13人程であった。
4月28日。6時28分から朝食。荷はもたずに、ピッケル・アイゼンで唐松岳を往復する。もう降りてくる人もいて、昨日からのを含め、トレースがついている。片側が落ちている所もあるが、空身のせいか、簡単に登れた。唐松岳頂上山荘に戻り、ザックを背負って、途中でサングラスを着けて、始めの最初の小さいピークを越して行くが、稜線上に雪はほとんど無い。牛首の赤い岩稜にもない。鎖もしっかり着いていて、先行者で多少渋滞する。鎖のないところも一部ある。降りて行き、傾斜が緩む。遭難碑ケルンで食べながら、休む。進むと、樹林帯に入るが、残雪があり、夏道とはちょっとはずれて進む。早い人は、五竜山荘の方から来る。降りて半分残雪の広い稜線に乗り、だんだんと登り行く。と、遠見尾根分岐の高い所に着く。今日は、天気がよいので、ずっと遠くまで見える。五竜山荘の脇には、軒下まで残雪がある。山荘で、受付を済ませ、食べて、荷物は軽くして、出発する。途中でアイゼンを着けて、2つのピークを巻いて行く。ずっと下まで続く斜面の、2ヶ所のトラバースがある。もう残雪が堅くない時間帯なので、トレースもあり、滑る心配はないが、アイゼン引っかけ転びに注意する。五竜岳直下に来ると、もう壁のような雪の斜面にだんだんとなる。トレースは雪壁を直上するもの、左岩稜により気味に登るものの2通りに分かれる。
直上ルートを取る。ピッケルをほとんど雪面下まで差し込んで利かして、アイゼンはしっかり蹴り込んで、登る。長くはない。細い稜線に乗り、少し先が五竜岳頂上であった。2人(ザイルで結んでいた)と3人(内2人がザイルで結んでいた)の2組が居た。時間は十分あるが、休んで居ても下りの事が心配である。2人の方が先に、降りて行った。3人も降りて行き、1人になる。下りは細い稜線の末端まで行き、岩稜により気味に下る。前向きには下れなくなり、後ろ向きでピッケルを差しながら、利かして下る。ほんの一部に鎖が出て居た。今回、ここが一番恐ろしい所であった。下を見ると、10人組や幾つかの数人組などがたくさん登ってくる。小さいコルに降りて、安心した。
小屋に戻るが、鰻の寝床のように、奥深い。連休の次ぎの山行も控えているので、夕食前は、3時間以上寝て、休養した。夕食は、18人で、内容は白馬館グループの小屋なのだろうか、唐松岳頂上山荘より良い。毛勝三山は、全面雪である。部屋に3人であるが、一番で早めに寝る。
4月29日。朝食は人数が少し少ない。五竜山荘から遠見尾根分岐の小ピークに行き、アイゼン着装。小ピーク上に人が下から見えたので、遠見尾根を下って行ったと思ったが、先の広く長い斜面に人はいなかったが、かすかに1人のアイゼンの跡があるのは、テントの人か小屋の朝飯抜きで出た人か。斜面は急で、早いので堅い。今回二番目に緊張した所である。直の急下りはいいとして、斜めの急下りはさらに緊張する。長い下りである。西遠見山に乗れば、一安心。後ろを見れば、ポツリポツリと下山して来る。西遠見にテント1張りがある。大遠見山ピークはどこか分からないうちに通過するも、所どころにテントが散在する。隣の八方尾根が上から下まで良く見える。あとは、遠見尾根を縦走下山する。中遠見山には、大学生グループと雪崩ビーコン着装の中高年グループが居た。鹿島槍ケ岳が目の前にそびえて居る。時間的に、もう雪面は緩くなる。中高年グループは先へ行き、大学生グループとは休むと抜いたり抜かれたりしながら、最後は小遠見山へは寄らない大学生組は先へ行った。地蔵ノ頭により休憩、スキー場を通り、アルプス平.駅で乗り、五竜テレキャビンを降りて、神城駅まで歩き、時間があるのでホームで靴を脱いで休んでいると、時刻表にない列車が来たので、運転手に聞いてあせって乗り、松本から特急で帰途に着いた。
費用
・JR運賃町田~白馬 4,600円
・特急料金八王子~松本 2,100円
・タクシー運賃白馬~八方 1,090円
・ゴンドラアダム運賃八方駅~うさぎ平駅 860円
・アルベンクワッド運賃(リフト)うさぎ平~鎌池 300円+荷物料金100円
・グラードクワッド運賃(リフト)鎌池~八方池山荘前300円+荷物料金100円
・唐松岳頂上山荘(2食付き) 8,600円
・五竜山荘(2食付き) 8,600円
・五竜テレキャビン運賃アルプス平駅~とおみ駅840円+荷物料金200円
・JR運賃神城~町田 4,620円(町田~白馬より高い?)
・特急料金松本~八王子2 ,100円
O
交通費、宿泊費合計34,410円
奥多摩/サルギ尾根(本部合同)
期 日: 5月5日(日) 日帰り
参加者: L森田隆仁、小原紀子、輿水政子、河崎正道、小梶昌弘、長江唯志、松山透、福屋鮎子、
支部外29名 計37名
コースタイム: 武蔵五日市8:15=養沢神社8:40~55-下高岩山10:45~高岩山展望台11:25~12:00-鍋割山12:40~50-大楢峠13:35~45-城山14:10~30-鳩ノ巣15:30
今年一番の気温の中、新緑の尾根を歩く。それにしても暑かった。
上信/角間山~湯の丸山、荒船山
期 日: 5月25日~26日(土~日) 一泊二日
晴れ
参加者: L松井利夫、梅澤文子、長江唯志、矢澤孝二 計4名
コースタイム:25日 浅間ハイランド8:00=鹿沢温泉(登山口)8:35~45-角間峠9:35~50-角間山10:15~30-角間峠10:50~55-湯ノ丸山11:35~12:05-地蔵峠13:00~05=浅間ハイランド14:30
26日 浅間ハイランド7:30-内山峠8:45~50-荒船山10:00~05-京塚山10:35~55-内山峠12:20~25-荒船の湯12:40~13:30=淵野辺16:10
松井さんの会社の保養所を利用させていただいて、軽井沢周辺の山を歩く。
金曜日の夕方軽井沢に入り、翌朝快晴のもと車で鹿沢温泉の登山口へ行く。20分ほどでスキー場のロッジを過ぎると緑の草原が広がった。所々にイワカガミとショゥジョウバカマが咲いている。ワラビも顔を出しており、摘みながら歩いていく。
行く手には角間山、後ろには湯ノ丸山が開放的だ。まだツツジには全然早いけれど、芽吹いたばかりの新緑があざやかすぎる。
鹿沢温泉から直接上がってくる道を合して、わずかで角間峠に着いた。笹原を登るにつれて、噴煙を上げる浅間山や籠ノ登山が良く見えるようになった。最後に樹林帯を過ぎて、角間山に到着。
目の前には四阿山が雄大な裾野を引き、その左奥には妙高や戸隠連山がまだ白い。さらに白馬岳や鹿島槍ヶ岳までも望まれた。南側にはたおやかな湯ノ丸山の向こうに八ヶ岳がかすんでいる。
角間峠まで戻り、樹林帯の一本調子の登りから草原帯に出ると間もなく湯ノ丸山。風が強かったが、梅澤さんが持ってきてくれたスイカは乾いた喉には格別だった。
地蔵峠へのくだりは、始めは岩場も多かったがやがて緩やかになる。途中ヤマザクラが4、5本満開で、まだこのあたりはやっと春がやって来たばかりなのだ。
地蔵峠からシャクナゲ畑に寄って、保養所に戻った。
日曜日も快晴。松井さんと別れて3名で内山峠に向かう。峠の駐車場は早くもいっぱいだった。
新緑とヤマツツジの咲く道を登りくだりしていく。次第にトモ岩の絶壁が見えてきたが、まだ日が当たっておらず陰惨な感じだ。行く手には空母のような平頂が近い。右端のチョコンと尖った高みが、最高点の京塚山だろう。
水場を過ぎハシゴから先の少しの岩場を登っていくと、懐かしい「マツダランプ」のホーロー製の道標があり、そこから登山道は平らになった。ササの灌木帯を行くと展望台に出る。足元は岩が垂直に切れ落ちていて、覗くことも叶わない。正面には浅間山が良く見えていた。
小沢をまたいで、とても山頂とは思えないほどずっと平坦な、明るい林の中のプロムナードを行く。最後の急登わずかで京塚山についた。東側のわずかな切開きから、八ヶ岳が見えていた。
ツツジの咲く下で昼食後、往路を戻る。まだ時間も早かったので「荒船の湯」で汗を流し、内山街道を下仁田に向かう背後には、トモ岩が明るく見送ってくれていた。 (矢澤)
丹沢/葛葉川遡行
期 日: 6月2日(日) 日帰り
参加者: L林徹、SL河崎正道、小原紀子、木村真知子、小梶昌弘、武末範子、山ノ井憲子 計7名
コースタイム: 秦野=葛葉の泉8:40~9:05-稜線12:15~13:00-三ノ塔13:15~13:30-大倉15:05~15:20=渋沢15:40
当初予想していたよりも、楽に登れたという印象だった。
秦野=葛葉の泉はタクシー約2,500円、大倉=渋沢は同1,500円程度だった。
会津/荒海山、七ヶ岳、田代山~帝釈山
期 日: 6月21日(金)~23日(日) 前夜発二泊三日
参加者: L石塚孝彦 計1名
コースタイム: 下記文中
朝の天気は、晴れなれどすっきりしていない。8時34分に那須塩原駅を出て、県道経由で「道の駅しおばら」に着きレタスを1個購入、国道の経由になり、塩原郵便局で郵便物を出して、「道の駅たじま」でトマトを6個購入、迷わずに10時37分に八総鉱山跡駐車場に着く。駐車場といっても、ここの部分の道幅が広いだけである。もっと奥へ行けるかと思ったが、林道になり狭いので戻り、止めた。10時50分出発。林道を荒海川沿いを進むと、橋があり右の鉱山へは門で閉鎖してある。徒渉地点の前には、登山者カード入れがあるので記入する。林道はまだ伸びているが、下に堰堤が見えるあたりで、草むらとなる。このへん記憶が前後する。人幅だけとなり、広い河原に降りてもう一度徒渉する。このへんが登山口か。
沢の右側を進む。二股は右へ進む。沢から離れる所で一休み。上にロープが張ってあり、巻道で、沢が左下となり堰堤を越す。その沢に降りて、遡行して行く。長いロープを数回使って、11時54分稜線上に出る。56分、左へ進むと始めブナなどの新緑で緩やかで感じのいい登山道。アスナロが多くなり、少しのアップダウンが出て来る。トラバースロープや急登になって来て、泥壁にロープなどを通過。視界の効く稜線上になると雨になったので雨具を着ける。雨は直ぐに止んでしまった。小さな木の小屋が左にあり、中を見てみる。その小屋から30秒程先が荒海山頂上で阿賀野川水源の碑がある。13時37分着く。
次郎岳へは踏跡があるが、天気がよくないし、出発時間も遅いので止めた。四方向とも展望は良好であるが、山々は雲で中腹以上は隠れている。県境なので続く稜線を見てみたが、痩せ尾根で絶壁や岩峰もあり、縦走したくないと思われた。13時48分下山開始。平日でもあり、だれにも会わなかった。
15時19分稜線上に出るところに戻る。16時18分八総鉱山跡駐車(地)場に着く。八総鉱山小学校跡を利用した、会津高原オートキャンプ場によって見たが、ただ今留守の表示。途中で、会津バス田島営業所に明日の針生青少年旅行村から田島駅への時刻を聞いておく。近くに日帰り温泉施設はなく、走りながら探すも、まず泊まる所が先と考えた。近くの御蔵入の里会津山村道場「うさぎの森オートキャンプ場」に17時24分に行くと、利用できた。管理棟で手続きをする。真新しい大きな施設でいろいろな建物がある。フリーテントサイトにテントを張る。管理棟にコインシャワーがあるが、サイトから遠いのでやめた。
6月22日(土)
一晩雨が降らなかったが、今日も曇り。5時18分に管理棟を出て、七ヶ岳登山口駅にて時間を調べ、準備をしていると、小雨が来た。田島のNHKラジオを聞くと、福島県の会津の降水確率は午前70㌫午後30㌫で午前は止めの判断にして、七ヶ岳羽塩登山口を確認しに行く。途中で一時的に集中豪雨に遭う。6時08分に登山口で、小雨で2台の車がある。
午前中どうするか。この辺ではと探すと名勝「塔のへつり」と「大内宿」が以前から通過ばかりしていて、見ていないので7時05分に行くことにした。「塔のへつり」は下への階段が工事中で降りられなかったが、上から見た。『大内宿』も観光客が来る前に、見て来た。両方とも一時的に晴れ間が差したが、往復には一時的にワイパアを使った。途中、昼寝を1時間して、スーパー「ヨークベニマル田島店」で、バナナ、納豆、豆腐を購入。11時27分にまた七ヶ岳羽塩登山口に戻ると4台の車があった。
11時31分雨具なしで出発。途中から沢の中を進み、平滑沢取り付き点に56分に着く。沢は、登山靴でも登れるが、ルートは選択しないといけない。ローブがある所もある。沢でアンザイレンの2人に会い、途中で6分の休憩を入れて、12時42分沢から離れ、直ぐ上に山頂まで50分表示(ブナ2本の所に)がある。ブナの樹林帯で始めはいい道であったが、後のほうは一般登山道ではないような道が続く。一時強い降りで雨具着用。大岩にロープを張ってある所もある。3人と出会い、先で雨具を脱ぐ。
13時24分稜線上の賽の河原に出て、27分一等三角点の七ヶ岳山頂に着き、稜線続きに電波塔が見える。もう縦走はあきらめていた。賽の河原の下で雨休みしていた、5人程の1人が上がって来た。何かこの辺の人らしいので、田代山への林道の情報を聞いた。雲で展望は隣りの山だけ。13時41分下山開始。山頂まで50分表示の所までは速いペ一スで下る。平滑沢の途中で3人に追いついた。観察すると娘さんと中高年の夫婦で、男の方は沢の中を下る(転びもしていた)が、2人はやや岸の方を水平に進み今度は沢床へ降りるのに苦労していた。追い越して、写真をとっている内に抜かれたを2回繰り返した。平滑沢取り付き点の先で道を譲ってくれて、14時59分七ヶ岳羽塩登山口に着く。「道の駅たじま」に戻り、地元の山の本を購入、湯ノ花温泉共同浴場に200円で入浴(16:28~53)、田代山林道を進み、15分の休憩を入れて、18時05分田代山猿倉登山口トイレのある方の駐車場に着く。
小雨でマイクロバスが1台出発するところであった。ほかに2台の車。なおトイレの横からの登山道は通行止め。ここは、どこも水浸し状態でテントは張れないので、先の登山道入り口(登山口前広場)へ移動して、よい場所をえらんで設営することにした。まだ降りてくる人がいた。今日は200~300人登ったんではないかと、仲間を待つ人が話していた。テント1張とその人のものと思われる車1台が広場にあった。夜中に到着する車1台あり。
6月23日(日)
肩だけ冷えるので早めの2時38分起床、ゆっくりと準備して、4時23分に降ってはいないが、雨具を着けて一番で出発。30分に水場分岐、途中4分の休憩を入れて雨具を脱ぎ、5時23分に小さな湿原の小田代、少し登って43分に田代山(木賊温泉分岐)に到着。田代山といっても湿原の中である。見通しがよくないが大分大きい湿原で花はたくさんは咲いていないが、4種類の花が目立つ。少しの風と霧雨状態となるもなんとか歩いている間は雨具を着けなくてすむ。田代山避難小屋兼弘法大師堂には53分に着く。小屋はまだ新しい状態。帝釈山へは2.5キロメートルとある。小屋で休むと寒いので雨具を着ける。
6時05分に出る。始め下り、つぎに尾根の右側を行く。白い小さな花の群落が続く。平になるとグチャグチャ道で、木賊温泉への分岐は通行止めにしてある。向こう側から登って来た3人に初めて会う。7時17分帝釈山2等三角点に着く。桧枝岐側の林道へ0.9キロメートルとあった。雲の中で展望はゼロ。
7時30分戻りの開始。途中はもう、登って来る人がひっきりなしである。避難小屋には、3人の荷物(また桧枝岐側へ戻る?)と男性1人がいた。3人が戻ってきたところで出ることにした。避難小屋では8時27分から36分まで休憩。帰りは写真を撮りながらゆっくりと。田代山では2人、小田代では15人団体2組と会う。それからはもう、単独から2人、3人、4人、5人組、それ以上の組、つぎからつぎへと登って来る。なかには、ふだん山に登ってない人や明らかに山登りでないと思われるスタイルの人がいる。あまり多いので聞いたところ、41人という団体もあった。登り優先なので、待つことが多い。避けられない場所や、どうぞと言われない限り待つことにした。ゆっくりめの下山になった。
雨具を脱がずに9時51分登山口に到着。横の沢で泥だらけになった靴を洗う。登山口前の広場は車でいっぱい。トイレの前の駐車場には、マイクロバスが5台もと乗用車多数が止まっていた。10時28分まで朝食べ切れなかった雑炊を食べ、紅茶を飲み、荷物の整理して、出発。栃木県側の川俣湖へは通行止めで下れないので木賊温泉へ向かった。湯ノ花温泉の手前で左へ曲がる。途中から舗装されていない林道状態。木賊温泉の共同浴場では50㍍下の川に面した方へ、200円で11時35分から12時50分まで入浴。囲いがなく、2組の数人の女性が見ただけで諦めたが、別の1組の内の女性は、(準備万端?)バスタオルを巻いて、入って来た人がいた。5人の男性が居たが1人が先に出ただけで、4人はまだ私が出ても残っていた。内1人は、熱い方の浴槽から川へ入り、体全体を川に沈めた。木賊温泉にはもうひとつ建物の共同浴場があり、諦めた人はそちらへ行ったようだ。あとは、「道の駅たじま」、「道の駅しおばら」に寄り国道4号経由で那須塩原駅に15時56分到着、16時07分に発車寸前の「なすの256号」に飛び乗って帰途に着いた。レンタカーはスズキ・ワゴンRで、観光的な走りもありこの辺の道路も覚えてしまったが、338.1キロメートル走って消費燃料19.0リットルであった。
駅レンタカーSKクラスの軽自動車は登りに馬力はないが、林道状態がよかったので、十分に使えた。3日間ともに、梅雨時にしては、(避けて)たいした雨にも会わずに登れた。
費用
・乗車券・都内~那須塩原往復で4,020円(レール&レンタカー料金)
・特急券・大宮~那須塩原2,260円を2枚(レール&レンタカー料金)
・駅レンタカーSKクラス(軽自動車)3日間 14,170円、駅レンタカー・免責料金1,050円を3日分
・「うさぎの森オートキャンプ場」入場料300円テント場所サイト料金500円
・「大内宿」駐車場料金(大内宿整備保全協力費)200円、「塔のへつり」は無料、
・湯ノ花温泉と木賊温泉の共同浴場料金200円を2回
・ガソリン19.0リットルで(税込み)1,995円(那須塩原駅周辺で)
O
合計29,255円(食料費、炊事燃料費など上記以外の費用は別途。)
丹沢/源次郎沢
期 日: 7月7日(日)日帰り 晴れ
参加者: L林徹、小澤美喜代、小梶昌弘、武末範子 計4名
コースタイム: 大倉9:35-戸沢山荘11:00~11:10-源次郎沢11:25~11:40-F312:15~12:35-チェックトン13:45-草付き14:30~14:45-花立山荘15:15-大倉17:20
天気予報に反して晴れ。大倉バス停から風の吊橋を渡り左折、少し階段を下り水無川沿いの長い林道歩きが始まる。山百合、蛍袋等、梅雨のこの時期に歩かなければ出会えない花に出会えた。やっと戸沢山荘に着き河原で一休み。源次郎沢へ向かう。源次郎沢入口の立て札が少し上を指している様に見えたが、そのとおり10㍍程登った所から沢へ。
F1大丈夫かなと思ったが、見た目より手掛かりがあり、ほっとする。F4 先行5,6人のパーティが滝の半分くらいの高さに取り付いていた。高巻く。巻道も急登で結構大変。
沢に入ると水のしぶきがあたり気持ち良い。ヤマボウシの花が咲いている。沢筋の緑も生き生きとしている。大岩の滝あたりから上は水無しの滝だ。このような滝がいくつかあり、赤っぽい大きな岩のある草付きに出た。大きな山椒の木が実を一杯付け、触れると芳香を放つ。少し進むと人声が聞こえ、まもなく花立山荘に出た。ゆっくり、大蔵尾根を下る。大倉高原山の家で一休み。海の方は晴れ、初島、江ノ島、ぼんやり三浦半島まで見えた。
5時過ぎ大倉バス停着。水と緑は元気を与えてくれるようだ。気持ちの良い一日だった。
皆さんに、感謝!(武末)
飯豊/北股岳~?差岳
期 日: 7月19日(金)~21日(日) 前夜発二泊三日
参加者: L石塚孝彦、高木彰 計2名
コースタイム:18日 相模大野18:26=新宿19:06~19:15=大宮19:59~20:42=22:36新潟22:36~22:51=新発田23:25=(タクシー)=
19日 掛留沢登山口駐車場(仮眠)0:13~4:13起床、出発時間不明-曲り沢平5:09~5:14-岩
越のへつり5:19-岩越沢5:24-岩越平5:27-北股平5:35-北股川吊り橋5:40-一杯清水5:54~6:02-天狗坂6:13-湯ノ平温泉6:20~6:35-鳥居峰7:38-滝見場9:22-寅清水10:02-ロボット雨量計のあるテント場11:01-二股12:41-北股岳13:38~13:43-梅花皮小屋(泊)14:01
20日 5:43出発-北股岳6:03~6:05-門内岳6:49~6:51-門内小屋6:52~7:05-胎内山7:21-扇ノ地紙7:27-地神山7:55~8:03-地神山北峰8:16-頼母木山8:40~8:43-頼母木山避難小屋8:56~9:13-大石山9:44~9:49-鉾立峰10:25~10:32-杁差小屋10:59-杁差岳11:02~11:06-杁差小屋11:08~11:52-新六ノ他12:02-カリヤス平12:30~12:34-一杯清水13:10~13:17-大熊沢14:12-大熊小屋(泊)14:22
21日 4:29出発¥-S字の沢を徒渉(2回目の徒渉)
5:53~6:03-小沢6:47~6:57-鉄橋8:19-赤い大きな吊橋8:30~8:33-大石ダム9:05~9:30=(タクシー)=清流荘9:39~10:5711:15=(タクシー)=坂町12:38=(羽後本線、白新線)=新潟13:29~13:35(上越新幹線)=大宮15:18~15:34=新宿16:05
7月18日(木)夜行高木さんとは、新潟駅で初めて会う。乗り継いだ新発田駅から予約のタクシーで、掛留沢登山口駐車場まで入る。加治川ダム脇から登る蒜場山に来ているので、信号のある片側通行のトンネルや猿を見た所など途中まで記憶があり、加治川ダムからかなり走り、さらに奥までの掛留沢登山口駐車場に入れた。駐車場にあるコンクリの台の上に、木の枝に細引きでツェルトを張って、缶ビールを飲んで仮眠する。
7月19日(金)4時13分起床するが、明るくなると駐車場はかなり広い。北股岳まで460分、東赤谷まで14.4キロ㍍、湯の平温泉まで3.4キロ㍍の表示板や道標がある。出発時間はメモ忘れで不明。
すぐに掛留沢を渡る。曲がり沢平で最初の休憩は5時9分からで、ブナ林が最初に現れる。右下の飯豊川はかなりの水量。山ノ神沢は雪渓の上を渡り、岩越のへつり、岩越沢、岩越平、北股平と進む。平らな所には必ずブナ林がある。北股川に掛かる吊橋の下はすごい音と水量で、水煙りが上がっている。途中で、追い越した人か会った人は、ひと組あったような気がする。北股のぼりで、湯の平温泉まで1.1キロ㍍の表示。一杯清水、天狗坂と通過。狭い鉄パイプの手摺り階段を下り、右下に女性用の建物が見えて、新しい建物の湯の平温泉に着く。なんでも、一般の人には簡単に行けない秘湯との事である。ついに小雨になって来た。時間が早いせいか、後で管理人が出て来たのみ。登山者名簿に記入して、先の様子を聞いて、裏の小屋のに出ている名水を飲んで、建物の横からいよいよオウイン尾根を登る。北股岳まで標高差1500㍍で、すぐにテント場があり、梯子坂と言われる、鉄ハシゴと鎖の急登で、やがて左へトラバースして行き、さらに登ると鳥居峰に着き休む。草付きのトラバースや小刻みのアップダウンの痩せ尾根が続き、両側から沢音がする。
コルみたいな所を右へ曲がりドロ樋の道を行く。滝見場に着く。滝は遠いので、期待より見栄えがない。どこからともなく、糞の匂いがする。先に猿のものと思われる糞があって、この先、所々にあった。寅清水、小広い所、ドロ樋の道と進む。猿の鳴き声らしきものを聞く。
大日岳から蒜場山へ続く稜線は上がガスッている。この辺になると、樹林帯を抜けるようになる。ロボット雨量計のあるテント場、2つの雪渓のある所、笹と草が覆っている所が続きようになると、尾根上に乗る。ずっと先の北設岳の頂上付近及び、飯豊連峰の稜線は雲に覆われて見えていないが、進んでいるオウイン尾根は見えている。花も多いのでなぎ倒すように進むことになる。後で考えると、稜線上に出てからは、こんなに花の多い所はなかったのであった。二股はトラバースしないで登り続け、最後は少々ヘバリ気味で、高木さんに先に行ってもらい北股岳に着いた。また、明日も登って来るので長居はせずに下がって、2回目の梅花皮小屋に到着。1回目は石転び沢を上がって、飯豊本山方面へ縦走した。自炊食料を持参しての一日目としては、まあまあの頑張りであった。湯の平温泉から北股岳の間は人に会ったか会わなかったか不明のような気がする。やはり缶ビールは700円と、小屋で売っているものとしては日本で一番高いと思われる。石塚は前の学習効果が残っており、持参した。16時20分頃より夕食、17時25分頃より横になる。外はガスっている。
7月20日(土・祝)4時34分起床、5時42分出発。風が強い。三等三角点の北股岳に登り返す。少し晴れて来て、小さな石の鳥居と祠のある門内岳(ニノ峰分岐は確認せず)、管理小屋に管理人がいるやや古い門内小屋で雨具の上着を脱ぐ。胎内山を通過する。扇ノ地紙は、梶川尾根の分岐点。道が少しの間、上と下に2本ある。二等三角点の地神山、地神山北峰は丸森尾根の分岐点。遠く、杁差岳が見えて来て、なだらかな山肌に残る雪渓と、山小屋も見え、登山道は巻いて行かないで、ひとつひとつ山の頂上を越えて行くのが見える。ニッコウキスゲの群生しているよい所もある。縦走単独者やグループにも会う。頼母木山を越え、頼母木山避難小屋には管理人もいなかった。大石山は胎内ヒュッテ方面の分岐、鉾立峰から杁差小屋に到着。空身で杁差岳を往復する。杁差小屋で大休憩して、小屋の前から、始めは草が覆っているが、直ぐに良い道になり、よくこんな細い尾根の上に池があるかという新六ノ池横に降りて、暫くは細い尾根を下山して行く。カリヤス平で休憩、一杯清水は沢のようで、実は直ぐ上で水が出ている。ここの水場はいいところだ。水場を出てすぐに若いグループが登って行くが、相当がんばらないといけないと思う。
大熊尾根をドンドンと下り、平らなブナ林に入り休憩。沢面までの高さがある大熊沢を渡る。大熊小屋は、中高年のグループなどかなりの人数が居た。話しによると、大石ダムからテント装備で、ここまで時間がかかり(テーント場はこの先にあるか聞かれ→高木さんが5張りなどは張れない、この先登り切れるか聞かれた→同じく、今からだと登り切れないと答えていた)、結局ここに泊まる事に決めたようだ。トイレ小屋がないので、水場の向こう側へごく小さい尾根を登りその向こう側に吹きさらし状態のトイレ場があった。管理人は、いたとの事であったが、どの人が確認できず。また、管理費も払わなかった。17時25分横になって寝た。
7月21日(日)3時30分起床、4時29分、まだ薄暗いうちに出発。この道は、じつに歩きにくい。草が多く刈り払いはしてあるが、登山道がいわばはっきりしていなくて斜めで、夏草も生えていて小岩も多く、いわば足場が決まらない道である。登山靴を脱がないで、3回徒渉して、靴下を絞ったりして、進む。前日のグルーブ、時間がかかったのも判る気がする。途中のブナ林もよくて、また、小沢の中を少し歩いたり、岩壁上に作られたヘツリを通過、イズクチ沢を渡り、先で休みをとる。
鉄橋を渡り、下は大石ダムのバックウォター区域になり、赤い大きな吊り橋を渡り終わった所で休憩する。舗装道路となり、トンネルを経由して、大石ダムを渡り、管理事務所などのある所で、携帯電話がタクシー会社へ通じた。天気は上の稜線は雲がかかっているが、降ってはいない。事務所前にはダム底から汲み上げている『銘水大石の水』が出ていて、10分出て、40分止まるとあり、丁度出ていて、持ち帰ろうと汲んだ後にやがて止まった。
高木さんの調べた雲母温泉『清流荘』まで送ってもらい、また1時間超後に来てもらった。清流荘の温泉は無色透明で、登山者の日帰り入浴にもかかわらず、じつに応対がよかった。この辺は、荒川温泉郷で雲母温泉、鷹ノ泉温泉、高瀬温泉、湯沢温泉と4つ程の温泉が続いている。ここにこんなに温泉があるとは知らなかった。
米坂線は本数が少ないので、一時小雨降る中を、タクシーで坂町駅まで走り、時間待ちの間に、駅前のその名もいこい食堂で、久しぶりにまともな食事をたくさん食べて、帰途についた。なお、遠くの駅で切符を新幹線の大宮まで購入して、乗り越して新宿駅で精算すると、遠くの駅から新宿駅の通算の精算運賃差額ではなくて、改札ではめんどうくさいのか大宮~新宿間の運賃を取られるので、最初から新宿(東京都内)を購入してみた。飯豊連峰の花の多い季節、まあまあの天気の縦走であった。
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小田急線運賃 相模大野~新宿往復 360円x2=720円
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JR運賃 新宿~大宮 450円
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JR運賃 大宮~新発田 5,640円
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新幹線特急料金大宮~新潟 4,100円
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新発田タクシー 新発田~掛留沢登山口駐車場 10,610円(深夜割増料金、迎車料金100円含む)
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荒川タクシー 大石ダム~雲母温泉 2,240円(迎車料金100円含む)
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荒川タクシー 雲母温泉~坂町駅 2,760円(迎車料金100円含む)
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JR運賃 坂町駅~東京都内 6,090円
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新幹線特急料金新潟~大宮 4,100円
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梅花皮小屋管理協力費 1,500円
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大熊小屋管理協力費 0円(管理人不在?)
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雲母温泉清流別荘入浴料 500円
南ア/小太郎山~北岳~池山吊尾根
期 日: 7月28日(日)~29日(月) 前夜発一泊二日 晴れ 曇りのち晴れ
参加者: L澤田治之、森田隆仁、小原紀子、松村佐代子、合田英輿、清水加代子 計6名
コースタイム:28日 八王子21:56-甲府23:27~3:05-広河原4:15~5:00-二俣7:25-白根御池小屋分岐9:25-小太郎尾根取付(北岳肩ノ小屋分岐)9:45~10:30-小太郎山11:45~12:10-分岐13:35~14:00-北岳肩ノ小屋14:35(泊)
29日 5:25-北岳6:05~15-八本歯ノコル7:00~05-八本歯ノ頭7:15-ボーコン沢ノ頭8:05~25-城峰9:40-池山御池小屋10:15~20-義盛新道取付10:45~11:05-県道(あるき沢橋)12:20~35-とめの沢橋12:55~13:15=甲府15:30~18:07=高尾19:35
当初2泊3日で逆コースを考えていたが、松村さんの助言もあり前夜発の1泊2日で再計画した。旧い新ハイガイド記事も見つけ、結果的にはこの方が良かった。
前夜の内に甲府駅デッキで仮眠する。若者がカセットを最大音量で鳴らし踊り狂っていてよく眠れなかった。
3時に9人乗ジャンボタクシーで広河原まで入る(22,000円)。広河原山荘前の広場で朝食をとる。山荘には宿泊客も結構いた。我々のように駅で仮眠するなんていうのは今時流行らないのか。
今日は雲一つない上天気だ。北岳頂上に月がポッカリ乗っている。八本歯も見え、その下には大樺沢の残雪が鈍く白んでいる。
このところ白根御池小屋コースばかり歩いていたし、両ひざを痛めてしまったので、段々の多い(と感じられる)御池小屋コースを止め、大樺沢二俣から右俣コースをとることにした。ビギナーと思われる登山者も多く、下山者も含めて山荘から肩ノ小屋までほぼ数珠つなぎの状態である。
大樺沢途中で落石危険のため一旦右岸へ渡り、しばらくして左岸に戻る沢の中、森田さん差入れのフルーツで大休止とする。そこから僅かで二俣の分岐に出る。きつい登りを休み休み往き、北岳バットレスが仰げられる小広い台地に出る。そこからお花畑が続く。北岳の黒い岩肌に花がよくマッチする。更に40分程で御池小屋からの草すべりコースに合い、少し登って小太郎尾根取付に出る。ここは大展望が拡がる。
目の前には、これから行こうとしている小太郎尾根があり、途中の岩峰の先に小太郎山がちょこんとピークをもたげている。そのまた奥には早川尾根からせり上がったアサヨ峰が、そしてその後ろには、甲斐駒ヶ岳が白く輝きながら圧倒的な迫力で屹立している。そして左には、北沢峠で一旦たわんだ山なみを、徐々に高度をあげた仙丈ケ岳がボリュームたっぷりに横たわっている。右の方には、この2巨人に比べるとチョイと小粒だが、高峰から、地蔵岳、観音岳、薬師岳の鳳凰三山がシルエットを描いている。これをご馳走に大休止とし、空身になって小太郎山を往復する。出発間際に知人のグループ5人とバツタリ遭う。聞くと小太郎山だという。当然ご一緒することとなった。
小太郎尾根が岩稜帯になると西(左)側に巻道が切ってあり、この方が断然歩き易い。鞍部が、そこだけ樹林帯となっていて何故か風があり、暑くて眠い我々にとってはオアシスであった。
オアシスから少しで岩峰にあがり、ゆるゆる歩いて小太郎山に着いた。3等点が置かれ、「山梨百名山」のポールが立っている。女性5人グループの中には最後の百名山というお方もいた。
帰りもオアシスで休む。樹影の中で風に吹かれるとついうとうとしてしまう。最後は登りとなって元に戻り、身支度をしていると合田さんがやって来た。小太郎山往復をすすめたが、この頃には山はすっかりガスに隠れてしまい、本人も気が失せたようだ。
北岳肩ノ小屋は2帖に3人程度のスペースが確保出来、この時期ならまあまあだろう。2食付7,000円は安いとは思うが食事は良くない。値段を上げても食事を良くして欲しいと思うのは私だけではあるまい。水は天水利用で1L100円。水場は往復20~25分。食事までの無為の時間、この至福の時間を小屋前の広場で過ごす。
翌朝、ガスの中を北岳へ向う。夜中に数回強雨があったがもう止んだようだ。これが5度目の頂上。ガスの中記念写真を撮り八本歯のコルへ。相変らず登山者の行列だが、コルから池山吊尾根へ一歩入ると誰もいなかった。この間にチョウノスケソウや大きなミヤマオダマキを見る。キタダケソウは既に終っていた。
コルからは古びた梯子をあがり、岩場をよじ登って八本歯ノ頭に出る。ガスが舞っていて、北岳はおろか、間ノ岳も見えない。下の方はガスが消え、広河原や白根御池小屋が見えているのだが…。
ここからはハイマツの中に岩や砂礫の巾広い尾根がボーコン沢の頭まで続きね稜線漫歩だ。中間地点に遭難碑があった。またテント2張を見かけた。天気が悪いと道は判りにくいが、要所にはそれらしい目印がある。
ボーコン沢の頭から、右へ樹林の中へ下っていく。余り踏まれていないが道形ははっきりしていて赤テープもずっとある。これには意外であった。苔むした樹林はまるで奥秩父のようでもあり、多少下草が生えているとはいえ、奥多摩の山を歩いている感もする。
徐々に高度を下げ、昭文社の地図にある砂払、城峰と思しきピークを過ぎ(この尾根には地名標識が全くない)、急降下があるとやがて池山御池小屋が道から右へ僅かそれてあった。がっしりはしているが中はうす暗く、あまり綺麗ではなかった。御池は水が沽れ、スギゴケがびっしり盛り上っていた。
小屋からもいい道が広い尾根伝いに続き、池山の三角点を確認しないまま義盛新道への入口に来てしまった。地形図も昭文社の地図も、小屋から義盛新道までの道の位置が間違っている。ガイド記事も違っていたのを確認しなかった為、池山三角点をミスってしまった。三角点は登山道傍にあった筈である。
新道の降りは急である。途中2ヶ所大きな倒木が根こそぎ道を塞ぎ、かなり危険な状態であった。要注意である。降るにつれて道は緩やかになり、笹ヤブの中をかいくぐると県道に出る。ここで合田さんに活躍して貰い、広河原まで歩くのを省略出来、果ては甲府の温泉銭湯まで彼の4WDに同乗出来たのは望外の喜びであった。感謝します。駅で軽く打上げをし、JRの中でも打上げをし、高尾の駅では、吊尾根を歩きながら偶々新ハイの某女性を話題にしていた、そのご本人に奇しくも出会い、只々ビックリした。私にとっても7~8年振りの邂逅であった。
追記、義盛新道で採った茸(ブナハリタケ)は、家族一同で美味しくいただきました。
朝日連峰/大朝日岳~以東岳
期 日: 8月2日(金)~4日(日) 前夜発二泊三日
参加者: L石塚孝彦 計1名
コースタイム: 2日 東京22:50=山形交通バス寒河江営業所4:44~4:4-寒河江駅5:14~6:36=(左沢線)=左沢駅6:50~7:20=古寺鉱泉駐車場8:22~8:25=古寺鉱泉朝陽館8:26~8:27-一服清水9:58~10:08-日暮沢小屋分岐10:16-三沢清水10:51~11:00-古寺山11:20~11:28-小朝日岳12:04~12:14-銀玉水分岐13:37~13:44-大朝日避難小屋14:12
(泊)
3日 5:31出発-大朝日岳5:40~5:45-大朝日避難小屋5:52~5:57-金玉水分岐6:04-西朝日岳7:09~7:23~竜門山8:08-竜門小屋8:20~8:32-寒江山9:43~9:48-北寒江山10:14~10:21-三方境10:30-狐穴小屋10:43~11:00-中先峰11:39~11:47-以東岳13:08~以東小屋13:16~18:25-以東岳往復18:45(泊)
4日 5:22出発-以東岳5:27-明光山と天狗小屋分岐6:08-大鳥池岸の道に合流7:24-大鳥小屋7:28~7:58-スラブ壁を見る8:41-七ツ竜沢吊橋8:54-冷水沢吊橋9:13-赤い吊り橋とダム9:56-泡滝ダムバス停留所10:07~10:55=上田沢バス停留所11:35~12:20=鶴岡庄交モールバスターミナル13:17~14:00=山形駅16:12~16:16発が少し遅れて16:21=大宮18:42~18:54=新宿19:25
8月1日(木)、東京駅を下車して、新庄駅前行きは、違うとわかっているがとりあえず、東京駅の軒下という感じの八重洲南口の長距離高速バスの乗り場へ行く。やはり違う。始発は浜松町なので、そちらから来るので、八重洲乗り場で、東京駅から少し離れたやや寂しい所の乗り場を探した。だいたい満席状態で出発。
8月2日(金)曇りの山形交通寒河江営業所で降りたのは、若い男性と私の2人で、慣れた感じで速く歩いて行くので離れないうちに駅の方向を聞いたら、かなりありそうである。そのうちに、その男性は見えなくなってしまった。暫く探すように歩いて、駅に着いた。寒河江駅駅舎はまだ新しく、駅前広場は出来たばかりで、回りの連絡道路は一部工事中であった。ここで暫く、もって来た朝食をとり時間待ちをして、左沢(あてらざわ)線に乗る。車内は通学の高校生がパラパラ居る程度で、窓に雨粒が少し当たるようになって来た。
左沢駅に着き、駅舎は新しくも古くもないが、ここも駅前工事中で、駅前のタクシー会社へ行ってみる。ここのタクシーは、会員制大型タクシーという変わったシステムで、朝日連峰の登山口へは、時間と料金を決めて、まるで路線バスのように走る。また、古寺鉱泉への道路が路肩崩壊で経路が一部変更のため、時刻も第一便は10時10分に変更になっていて、まったくその時間に外れていたのであった。待ち時間があり過ぎると思って居たところ、結局、古寺鉱泉から左沢駅への8人の予約があるので、迎えに行くという、言わば臨時に乗せてもらう事になった。運転手は山を歩くという人で朝日の登山コースについて話しをして、次に写真の話を持ち出されて、快晴時の写真より、雲がかかっている方がいいという。『今度、山はやらない妻と車で行けて写真をアルプス方面で撮影するには』と聞かれ、『乗鞍スカイライン』がいいと教えた。本来なら1万円程の料金は途中で精算して、前交渉の通り安くしてもらい、天狗角力取山登山口への道を教えてくれた。
古寺鉱泉駐車場は小さいので車で一杯。やや強い降りの雨で、歩き出してすぐに、前記の8人と会う。つぎに2人と会う。まもなく古寺鉱泉朝陽館の前の橋手前に出る。畑場峰・鳥原山方面への登山道がある。橋を渡り、朝陽館の前を通りの裏手に登る。登りはきつくなく、緩い下りを含む平な所と登りが交互に続き、地面はキャラメル色の土である。雨の降りもたいした事もなくなって来た。降りて来るグループ、自家用車で来て登るグループもいる。
中年の女性2人が居た一服清水で休憩して後、少しで稜線上の日暮沢小屋分岐に出る。三沢清水から、三等三角点の古寺山、巻き道がある小朝日岳は登り、巻き道が合流して、四差路気味から2分で合流して下ると、岸壁から滝が落ちていて、下の深い谷には雪渓が見える。
雨が止んだので、雨具を脱いてゆっくり食べる。と、また暫くして横殴りの雨になったりする。尾根も広くなり、銀玉水の分岐に着く。荷を置いて、水を補給しに行く。途中で追い抜いた4人に追いつかれる。朝日嶽神社奥宮を過ぎて、水場のない大朝日避難小屋に着いた。管理人が居て、管理協力金を払う。まだ新しい小屋で、トイレ設備がいい。2階の位置を指定される。まだ混んではいないが、単独、2人組み、グループなどが寝たり、宴会を開いていた。隣の人などと話したり聞いたりすると朝日鉱泉からと、そこに帰る人と縦走する人がいる。缶ビールは700円と高い。後になると、だいたい床面はそんなに混んではいないがほぼ一杯になった。外はガスッている。16時40分より夕食として、夜行でもあるし、やることもないので早めに寝た。
8月3日(土)4時24分起床。上下雨具の空身で、ガスッて風が強い中、二等三角点の大朝日岳を往復する。小屋へ戻る途中に一人と会う。小屋の中の人は、天候のせいで外へ出て行動する人は多くなく、今後どうするか迷っているようである。私もどうするか考える。そのうちに外へ出る人が出るが、どちらへ向かうかわからない。行く事に決めて、外に出ると、8~9人程いた。小屋の前の気になっていた花を撮影して、縦走に向かう。金玉水の水汲みから戻る人に会う。途中まで登山道は溝状で、風は肩と顔をなでる程度であるが、稜線上になると、まともに風を受ける。左が稜線の下では、嘘のように受けない。下の雨具を脱いだりの休憩中に1人と5人に追い越される。池溏の所から、登ると西朝日岳で山標があり、6
人と5人がいた。西朝日岳三角点ピークヘの道はあるが刈り払いしてなく、20メートル程下がってみたが、笹などでズボンが大いに濡れて西朝日山頂も見えないのでやめて戻ると6人と5人はいなくなっていた。進むと右に二重山稜が見えて、上雨具の左腕がパタパタとという程度の風の稜線の西側をずっと進む。日暮沢小屋分岐のある竜門山を降りて、工事中の竜門小屋に着く。小屋の中へ入ると工事の人と管理人がいて、テレビもありNHKの朝ドラマ『さくら』をやっていて、下は晴れているという。外には『朝日連峰では非常時以外幕営禁止で山小屋管理協力費一人1500円』という主旨の看板がある。単独者2人に会いながら進み、ケルンと石杭のある小丸いピークの下で休むと7人グループと会い、前方に三角のピークが一時見えた。三等の寒江山には3人居て、少し展望が利くようになる。北寒江山には三面避難小屋分岐がある。先に白い岩の目立つ三方境は天狗角力取山分岐で道は、直進はダメ印があり、左へ曲がり気味に進んで直進の先へ出て、広い緩い白砂の下ると、狐穴小屋でパイプで引いた水が吹き出ていたが、管理人は居なかった。
三方境からは、白っぽい岩と砂がずっと続く。2人と会ってから、笹とハイマツ他の茂る中先峰に着く。この辺はゆるやかな稜線。先に池溏がありリンドウを写す。この先は長い登りが続いて、後に2人の居た、一等三角点の以東岳に着くも回りはガスで展望なし。下って奇麗な以東小屋には管理人しか居なくて、一番で到着。管理協力金を払い、二階の番号のついた場所を指定される。後続の人や大鳥小屋方面から登って来る人が増えたり、水場へ水汲みに行く人も居る。話しぶりから見ると、縦走ではなく、この小屋だけに泊りに来る人やグループも多いようで、大体混んではいないが満室状態になった。持参の缶ビールを飲んだり、昼寝をして、16時50分頃より夕食。18時25分頃より小屋のサンダルで外へ出ると、展望が効くので以東岳へ登って、今回の山行で始めて縦走して来た稜線がずっと見る事が出来た。小屋の他の登山者も6人ほど続いて登って来たので、写してもらう。下の大鳥池もよく見える。
8月4日(日)、外はガスっている。以東岳に登り返し、先に出た6人に先を譲ってもらい、緩く上下して岩峰を2つ巻き登り下り、細い稜線下をトラバースして行く。稜線は広く草もかぶっていないので雨具の下を脱ぐ。小さなコブを幾つか越え、イソツツジを見て、明光山と天狗小屋分岐を通過、白岩と白砂ノ広い所は赤丸のペンキを追い、右へ曲がり草原に入る。
片斜面でお花畑が暫く続き、水場分岐がある。岩峰を越えると、小池があり途中で7人と会い、登り返すと樹林の中、溝状の下りがかなり続くようになるが、三角峰が右にある地点は確信しないうちに通過したようだ。ブナの大木が出て来て、下りは続く。灰色の幹の色はなかなかいいが、時折文字が刻まれている。大鳥池の一部が見えて来た所で休み、池岸の道に合流して、止水門(制水門)を渡ると大鳥小屋(タキタロウ山荘)の前に出る。ベンチでゆっくりと食事とする。しばし平らなブナ林の中を行き、トラバース道に入り、七曲がりのショートカットは、ショートカット道が本道のようで、水の出ている所も多い。七ツ滝分岐へは通行止め表示。対岸にスラブの壁を見る。下りのブナ林は続いて、七ツ滝沢吊り橋を渡り、徒
渉、また冷水沢の吊り橋を渡り1人と会い、約6メートル滝が出合いにある沢はマイナスイオン込みの涼しい風が吹いて来る。途中の荒廃した方の中腹を通る登山道は、入り口も気がつかずに通過したようだ。
中年夫婦と会い次に、単独でこんな山の中にいるはずのない若いモデルさんのような女性と会う。服装もザックも新しく、じつに楽しそうな雰囲気で歩いて行った。渓流沿いの曲がった道なので後ろが見えなかったが、しばらく後で父親と母親が来た。荷は大きくないので、タキタロウ山荘に行くのだろう思った。赤い吊り橋とダムがあり広場となっている。500メートル先は新しい広い駐車場で、車が6台ほど止まっている。
さらに先の泡滝ダムバス停留所で、時間があるので、雨具を吊るして乾かす。乗車は私のみ。
途中、見覚えのあるバス停留所と店で止まったので(以東小屋で掲示してあった)『東北の避難小屋』の本を購入して、上田沢バス停留所で乗り換えこれも最初は私のみ。鶴岡の庄交モール(ダイエーが閉店セール中で弁当などを購入)バスターミナル経由(強い雷と降り)、山形駅から帰途についた。(見覚えとは、摩耶山に行く時に一時停車した所であった。)飯豊連峰と違い、コースの取り方が、三面から天狗角力取山へ十字に取れるので、今度は晴れた時に行きたいと思った。花は飯豊連峰で良いところを見てしまい、朝日連峰は天候不良のせいで印象が薄いのであった。飯豊連峰、朝日連峰両方とも小屋は奇麗で整備されているのが印象に残り、関東周辺でも、お金をとってもよいのでもっと奇麗な小屋を建ててほしいと思った。
なお、あさひ交通は庄内交通の地域バス子会社で、この辺のあつみ交通、たちかわ交通、ゆざ交通、ひらた交通も同じグループです。
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小田急線運賃 相模大野~新宿往復 360円x2=720円
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JR運賃 新宿~東京 190円
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山形交通バス運賃 八重洲~寒河江営業所 6,470円
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JR運賃 寒河江~左沢 200円
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朝日観光タクシー運賃左沢~古寺鉱泉駐車場(途中までの割引運賃)6,480円
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大朝日避難小屋 管理協力費 1,500円
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以東小屋 管理協力費 1,500円
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あさひ交通バス運賃泡滝ダム~上田沢 2,000円
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あさひ交通バス運賃上田沢~鶴岡庄交モールBT 1,070円(荷物代金300円)
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庄内交通バス運賃鶴岡庄交モールBT~山形駅 2,150円
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JR運賃 山形~大宮 5,460円
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新幹線特急料金 山形~大宮 5,050円
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JR運賃 大宮~新宿 450円
奥秩父/東沢
期 日: 8月31日(土)~9月1日(日) 前夜発一泊二日 晴れ 晴れ
参加者: L小澤美喜代、林徹、小梶昌弘、合田英興、矢澤孝二、武末範子、山ノ井憲子 計7名
コースタイム:31日 橋本駅22:15=道の駅「みとみ」(テント仮泊)0:10~5:55-二股先(東沢河原)6:30~7:10-山の神8:15~30-乙女沢出合9:00~05-千畳のナメ10:40~11:10-両門ノ滝11:50-木賊沢出合上14:50~15:00-水場15:25~40-甲武信小屋15:50(泊)
1日 甲武信小屋6:00-笹平7:00~10-破風山7:50~8:05-雁坂嶺9:25~40雁坂峠10:05~40-林道終点12:05~15-道の駅「みとみ」13:05~50-花かげの湯14:15~55-橋本17:40
西沢渓谷入口の道の駅「みとみ」で仮眠後、6時前に出発。明け方の気温は15℃だった。
二股先から東沢の河原に出、足ごしらえをする。しばらく河原を進んだ後大きく高巻いて、ふたたび河原におりると、傍らにひっそりと山の神の祠があった。
沢ぞいに進んでいくと、乙女ノ沢や東、西ノナメ沢が左右から合する。いずれも滑り台のような一枚岩の上を清冽な水が流れ落ちている。今日は快晴で、沢水に浸る足の感触が心地よい。
信州沢を分けると間もなく魚留の滝に出た。合田さんが右岸に取り付き、ザイルをたらしてくれて全員難なくクリア。その先がいよいよ核心の千畳のナメだ。緩やかなスラブとなった沢の両側を覆う原生林は鬱蒼と深い。足首ほどの沢の中をジャブジャブと歩いて行く。
ナメが終った、曲滝の下で昼食とする。男性が1人、我々がワイワイやって囲んでいる中、ずっとメゲずに寝ていた。
両門の滝は左岸を登る。上部がやや滑りやすかったが全員無事に通過、その後2、3の滝を過ぎたあとはおとなしい沢になった。背後には国師岳が見えている。
久しぶりに大きく幅もあるナメ滝を右岸から越えると、左へ水師沢が分かれる。傾斜は急になって、水流も細くなるが水の量はまだ多い。左へ暗いやや荒れたゴーロの沢を分ける。分岐の立木に古い道標があり、右へ甲武信を示している。
さらに傾斜がきつくなる。右へ曲がって少しでようやく木賊沢を右へ分ける。その先いったん尾根に取り付いたあと再び沢におり、上部に小屋の水場の施設が見えているけれど、みんな足が重く、なかなか近づいてこない。
長かった釜ノ沢の遡行は、この水場施設でようやく終わりとなる。めいめいワラジや渓流シューズから靴に履き替えて小屋に向かう。自分のワラジは何とかギリギリ1足でもった。
甲武信小屋に着き、お世話になったワラジをわらじ掛けにかけて(堆肥にするそうだ)、ビールで乾杯。1時間ほどのんびりしたあと頂上に向かう。
もう5時すぎ、夕暮れを迎える甲武信岳の頂上からは、富士山が雲の上に頭を出し、国師、金峰そして近くには三宝山が静かにたたずんでいた。
夕食後、山ノ井さんが出演しているビデオを見たあと、皆早めに就寝した。
翌朝も天気がよい。朝日が小屋の中に入ってくる。外の気温は5℃。
木賊山は巻いて、笹平の鞍部から破風山に登り返し、雁坂嶺を越えると雁坂峠に着く。
気持ちの良い笹原をあとにジグザグにくだり、林道に出ると、「みとみ」まではもうひとがんばりだ。(矢澤)
北ア/赤谷山・毛勝三山
期 日: 9月14日(土)~16日(月・振休) 前夜発二泊三日
参加者: L石塚孝彦、松村佐代子 計2名
コースタイム: 相模大野20:35=新宿21:12~19=池袋駅東口21:30~23:12=(車中泊)=14日富山駅5:43~6:26=上市駅6:50~55=馬場島7:31~41-T字路8:09~取水口前広場8:18-堰堤の上8:20~32-河原に出る9:13~22-戸倉谷9:48~10:05-2度目の河原に出る10:22-道探し-登山道に出る10:40-ブナクラ峠12:04(テント泊) 15日出発5:38-池糖のコル5:55-小沢入口6:00-水場6:10-稜線上6:27-赤谷山6:55~7:08-稜線を下る7:28-ブナクラ峠8:14~40-稜線上に乗る9:05~13-汚い池9:40-左に小池のあるコル10:10-岩の多いカール状の所10:23~30-カール上の草原状の所10:52-猫又山11:04~15-釜谷山13:14~24一毛勝山南峰15:14(テント泊) 16日出発5:43-毛勝山(北峰)6:19~6:30-池7:13-ヤセた樹林の尾根に人る7:33-池7:53-テントのあった所7:55-池7:58-汚い池8:42-この間はひたすら下る-阿部木谷のコンクリ林道11:19-片貝山荘11:30~12:31=(タクシー)=魚津13:06~14:16=越後湯沢16:10~27=大宮17:22~37=新宿18:16
9月13日(金)早めに来た池袋では、雨がなかなか止まないし、発着所へ行っても止まない。
松村さんとはそこで会った。富山駅前行きは、新幹線が直通してないせいか、連休なので4台もの運行となる、定刻の23時05分より7分遅れで発車。越後川口のサービスエリアで休憩時には止んでいた。
9月14日(土)富山には定刻5時50分の7分前に到着。JR富山駅とは違う、富山地方鉄道の方の富山駅改札口前の待ち合い室で時間待ちをする。上市の駅ではタクシーが何台かいて、数組の登山グループは先に出て、残った剣岳を越えて泊まるという単独の男姓と、剣岳への途中で泊まるという単独の女性との4人で、(上市交通タクシーか旭タクシー)予約しなかったと思うが、うまく割り勘分乗できた。
馬場島はよく聞く登山口であるが、初めて降りた。雨が止んでいるが曇り。表示があるので、直ぐ先を左へ曲がり、白萩川沿いに進むとやがて橋を渡り、ブナクラ谷との分岐のT字路のとなるので、左のブナクラ谷へ入る。少し進むと取水口広場となる。ここまでタクシーが入れると思うが、入らないでタクシーは馬場島までのようだ。広場前の堰堤が高いが、左側に梯子階段がついている。堰堤の上に出て休む。
何人か分からないが、前を行く登山者の一部が見えた。写真を撮ろうとしたが、写らず電池が消耗したようで残念である。登山道ははっきりしている。途中はよく覚えていないが、ブナクラ谷、右岸の少し上ヘ進み下がると沢を渡る。コップの置いてある沢を渡る。また小さい
沢を渡る。河原に出る。休憩を入れてここは簡単に渡れた。どの沢で水を汲もうか、どこが最後の沢かななどと考えながら進む。岩屋らしき所を通過。戸倉谷と思われる沢で水7.9リットルを汲む。再度河原に出る。どうも現在位地がどこかあやしくなる。対岸がどこなのかよく分からない河原である。河原の高みヘ上がり上流を目指すと左に大きな滝が落ちている。どうも違うようで、背丈も没する草の中へ入り、道探しで右方向へ軌道修正する。
刈り払いのはっきりした登山道に出た。沢(谷)が2本合流する所で広い三角州になっていたようだ。あとは、順調に登り大きな岩が多くなり、まもなくブナクラ峠に着いた。先行者の4~5人用テントが峠から少し離れて張ってあり、峠には石仏もあって狭く場所がない。猫又山
方向は急坂なので赤谷山方向へ場所探しへ行くも、登山道が狭く平でないので石仏の隣りに張ることにした。隣りのテントは2人で1人はガイドのようだと松村さんが云う。夜行なので16時50)分まで昼寝をして、夕食にした。
9月15日(日)、荷はほとんど持たないで赤谷山を目指す。刈り払いの道で進み草地の池溏のコルを通過。小沢を登り、左へ巻いて行くと水の出ている水場があったがここは正式な水場ではないと思われる。
小雨も降って来た。水場の上の沢の中を詰めて行く。稜線上近くで新しく刈り払いした道で左へ巻いて稜線上に出る。ここは、そのまま直登すると、狭い稜線上に出てしまうので、新しく作られた所である。あとは、稜線上を進むと草地の赤谷山に着く。写真を撮れないのが残念であるが、携帯電話は通じる。白萩山方面への道を見てみたが、灌木薮である。
ブナクラ峠へ戻る。水場にはもうほとんど流れていなかった。峠に戻ると先行者のテントはなかった。テントを畳んでいるうちに少し陽も差して来る。
猫又山へは大岩のそそり立つ急登の道で、どう登るのかと思うような道であるが、心配するような道ではなかった。ある程度登ると、下に日帰りの荷物の数人が峠へ向かっているのが見えた。
稜線上に出ると、先に小さなピークが3つ見える。刈り払いは続いている。きたない水たまりがある所を通過。左に小池のあるコルを通過。岩の多い草地のカール状の所がある。ここはどこでも歩ける。カール状態を登り切ると草原状となる。進むと猫又山の三等二角点となる。
ここも携帯電話が通じる。いよいよここから刈り払いのないコースとなる。稜線下の斜面の草付きと稜線上の灌木薮の間を歩いて行く。草付きでスリップもしたりする。草付き斜面が急でスリップしたら止まらないでアウトという所は稜線上の灌木薮に突入して進む。一回空身
で斜面の岩を巻いて偵察をするも、重荷では危ない所があった。
空身で灌木に掴まりながら進み、先で稜線.上に出ると、なんとなく道がある。その道でザックの所へ戻るなどする。釜谷山前後を過ぎるあたりから、稜線は狭くなりもっぱら薮の障害物越えとなり休みも多くなる。毛勝山への登りにかかれば、稜線は広くなるも、体力的にテント地がないかなあという気持ちになる。
下にある草地を巻いて進む方法もあるが、それでは、毛勝山のピークを通過してしまうとの思いもあり、稜線近くを進む。とテント一張分の空き地が出て来たので、そこが今夜の宿泊地となった。笹を少し折らないとテントの一部が張れない所であり、ゴミも少しあった。周囲を空身で偵察した結果、毛勝山南峰という事にした。周囲は雲で見えない。が、松村さんは外に出た時に剣岳が見えたと言う。
9月16日(月)、小雨の中の出発となる。薮を分けたり薮を避けたりして草地を進むと、何か草地に道らしきものも見えて、毛勝山に着いた。
何年か前の5月ゴールデンウイークの時以来2回目の頂上であるが前と大分感じが違う。二等三角一点で携帯電話も通じる。西北尾根の
下りを偵察に行くと、目印が着いている。なんで北西尾根と言わないのか不明。
始めは、草地(草付き)の急降下。そして池が出て来る。痩せ尾根となり、樹林帯となり、また池が出て来る。草付きはまだ道になっていなくて、滑る。この辺は良い所である。が、地形図にはありそうに見えない。テントが一張りあったが誰も居ない。登山道整備用のテントかもしれない。
とにかく左へ左へとどんどんと降りて行く。また池がある。雨貝上下を脱いで、汚い池を通過。1479.1㍍三角点はどこかわからずに通過。下部に来るとロープが連続で多く張ってある。阿部木谷のコンクリ舗装の林道に出た。橋を渡り、僧ヶ岳への登山口を見て、片貝山荘に着く。水は天候のせいであまり飲まずに大分残った。ブナクラ峠へ向かう登山者以後、片貝山荘を出るまで登山者には会わなかった。
予約のタクシーには、時間があるので、テントなどを乾かした。魚津駅に着いて、少し歩いたショッピングセンターで食事をしてから、特急はくたか11号に乗車、越後湯沢から上越新幹線で帰った。
僧ヶ岳から駒ヶ岳までは刈り払いが来ているが、毛勝山~駒ヶ岳は薮の距離がありそうである。赤谷山から白萩山~剣岳間は岩登りでロープが必要なコースのようである。などとその後調べた。
3日間、天候は良くなかったが、計画通りに行けた。今回、日程の割りにはメモしておらず、写真も撮れずの山行であった。なお、稜線上には残雪は全然なかった。西北尾根で毛勝山だけを、阿部木谷コンクリ舗装林道から日帰りするには、陽の長い季節と体力と約1700㍍の標高差を考える必要があると思うが、5月の残雪期だけではなくても登れるようになったのは確かである。
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費用:小田急線運賃 相模大野~新宿 360円
JR運賃 新宿~池袋 150円
西武バス連賃 池袋東口~富山駅前 7,340円
富山地方鉄連運賃 地鉄富山~上市 580円
タクシー(会社名メモせず)運賃 上市駅前~馬場島1台6,870円
魚津交通タクシー運賃 片貝山荘前~魚津駅 1台推定8,000円前後(メモせず)
JR運賃 魚津~東京都内 6,200円
特急料金はくたか11号 魚津~越後湯沢 1,290円
新幹線特急料金 越後湯沢~大宮 2,520円
小田急線運賃 新宿~相模大野 360円
甲府北部/曲岳~黒富士~太刀岡山(本部合同)
期 日: 9月29日(日) 日帰り 曇り
参加者: CL森田隆仁、小澤美喜代、木村真知子、河崎正道、長江唯志、矢澤孝二、安瀬はる江、
武末範子、福屋鮎子 支部外15 計24名
コースタイム: 八王子6:34=甲府8:12~38=(タクシー)=清川浄水場9:15~30観音峠(登山口)10:10~20-曲岳11:20~30-枡形山分岐12:00~30-黒富士12:45~55-太刀岡山15:25~35-下芦沢16:30~35=(タクシー)=甲府17:05
前日まで、日曜日は雨との予報が出ていたので参加者は若干減ったが、当日になると降水確率も10%と落ち着いてくれた。
甲府駅からタクシー5台で出発。当初は観音峠まで上がる予定だったが、平見城を過ぎた敷島町の浄水場のところで道路工事に行き当たり、やむなく歩くことにする。
観音峠を少し過ぎた登山口の標識から尾根に入る。ずっと広葉樹林が続き、あと半月ほどしたらさぞや美しい彩りになるだろう。登るにつれて背後には茅ヶ岳の端正な姿が間近く、その向こうには八ヶ岳の編笠と権現が見えて来た。長江さんによると、そのまた先に穂高までが望まれたそうだ。
岩が現われ急登になると、山慣れしていない参加者はしばしば難渋したが、リーダーの森田さんのお働きには頭の下がる思いだ。頂上近くなった露岩ピークのくだりでは、全員が通過するのに20分ほど費やしてしまった。
ツツジの多い、小さな曲岳の頂上は、晴れていれば展望が良いのだろうけれど、今日は金峰方面の山すそが見えているだけだった。傍らのトリカブトは淡い紫色の花をつけている。
途中の岩場で、行く手の黒富士、遠くに太刀岡山を望む。急降下のあといくつかのピークを過ぎると八丁峠、その次の草原状に少し開けた枡形山の分岐点で、昼食休憩となった。すこし日が射している。
ピークを巻いた黒富士への分岐にザックを置き、頂上を往復する。黒富士の山頂も、今日は展望は得られなかった。
分岐点からは南へ尾根をとり、太刀岡山へ向かう。ガスが濃くなって、下笹の生えた樹林帯は、とても山深く感じた。
鬼頬山(1516㍍)を過ぎ、頂稜南部で顕著な尾根(金桜神社へつづく)を左へ分けて急降下。右側からの風に乗って何となく鳥小屋の臭いがしている。往きのタクシーの中で森田さんが云っていた、平見城の敷島牧場の臭いだろうか。
古い林道が越える越道峠を過ぎて登りにかかると、前には太刀岡山がピラミッドのようにそびえ、左手には帯那山の稜線が大きな連なりを見せている。
最高点を越えて、登り返したところが太刀岡山の山頂だった。祠が2基あり、南側が開けている。富士山が雲海の上に浮かび、右手には甲斐駒が現われてきた。背後には曲岳の癖のある形がもう遠い。
くだりは所々トラロープが張られた滑りやすい急降下で、途中ハサミ岩でロッククライミングを見上げ、下芦川の県道に出ると、ちょうど時間どおりのタクシーが待っていた。(矢澤)
・タクシー代 甲府-敷島町清川浄水場 5,500円
下芦川-甲府 5,000円
大菩薩連峰/お坊山東尾根
期 日: 10月5日(土) 日帰り 晴れ
参加者: CL河崎正道、SL小原紀子、SL小澤美喜代、SL山本文夫、SL山口康子、SL福屋鮎子
支部外21 計27名
コースタイム: 八王子6:55=笹子7:56~8:10-登山口8:35~45-棚洞山10:25-東峰11:05~45-お坊山11:55-米沢山12:30~40-笹子雁ヶ腹摺山13:50~14:10-登山口15:10~20-笹子15:50
登山口で小原さんにお願いしてストレッチ体操を始めたが汗が出る程今日は暑い。鉄塔巡視路から荒れた登山道へ入るジグザグの急登が尾根の末端からの合流地点まで続く、鉄塔を過ぎた頃より雑木の穏やかな尾根歩きとなる。右側から伸びてきた尾根と合流し少し登った所が入道山のはずだが山名板は無いそこから少し歩くと滝子山が良く見えベンチも有るので休憩には良い場所、反対側の下には笹一酒造の建物が見える新酒祭りはいつだろう。
これから先、尾根を忠実に歩くので登山道を何回かはずれ急登の尾根に取付く、棚洞山直下の見晴しの良い場所にベンチが2ツ、滝子山を見ながら休憩お茶が美味しい。小さなピークだが3角点が有るのでここが棚洞山と確認出来る、山名板は無い、前方にはこれから行く東峰が大きく立ちはだかる。
ここからも登山道をはずれ尾根を歩くが東峰に近くなると尾根が広がり踏み跡が薄くなりヤブも出てくる。 秋の味覚山栗が多く本部山行で無ければ袋一杯位すぐに採れる。
昼には少し早いがこの先大勢で休める所が無いので東峰で滝子山を見ながら昼食とする、ここにも山名板は無い。登山口からここまで誰にも会わなかったがここで初めて人と出会う。 今回の参加者で最年長者は75歳の男性、少し心配していたが全員ここまで元気に歩いてこられているのと、ここからは鎖場や多少のアップダウンはあるが道がしっかりしているので第一関門は通過。
立派な山名板の有るお坊山、米沢山、笹子雁ケ腹摺山、天気は良く展望も良いのだが富士山の方面だけ雲が多く残念ながら見えなかった。米沢山の鎖場では時間が掛かったが笹子雁ケ腹摺山に着いたときはまだ時間が早いのでゆっくり休憩。この後1時間の結構きつい下り、下山口では小原さんにお願いしてストレッチで身体をほぐし解散。
紅葉には少し早かったが雑木の林が美しいので紅葉の時期は素晴らしい山歩きが出来るのではないかと思う、高齢者の申込者が多く支部員3名だったので心配していたが山行前には6名となったので安心して歩けた、どうも有難うございました。
東北/焼石岳、夏油三山
期 日: 10月12日(土)~14日(月・祝) 二泊三日
参加者: L石塚孝彦、中村精、高木彰 計3名
コースタイム:1 東京駅6:05=水沢江刺8:54~9:03=中沼コース登山口10:03~13-中沼ベンチ10:53~11:02-銀明水12:07~45-姥石平13:50~57-焼石岳14:17~26-姥石平14:42~50-東焼石岳15:09~17-六沢山15:37~45-手形山分岐16:31-金明水避難小屋16:49(泊)~6:28-経塚山7:59~8:20-お坪ノ庭9:03~11-赤い鉄橋10:32~38-林道に出る10:43-夏油温泉と牛形山分岐11:15~41-水場13:04-牛形山13:42~58-夏油温泉と牛形山分岐15、:35~39-夏油温泉(泊)15:53-歩いて5分程-駒ヶ岳登山口5:19-(このコースでは)大きい沢6:51-駒ヶ岳7:32~50-(このコースでは)大きい沢8:25~29-駒ヶ岳登山口9:36-夏油温泉『昭和館』9:40~10:38-タクシーに乗る10:41=北上駅11:26~31=東京14:36
10月12日(土)雲はあるが晴れ
高木さんは東京駅周辺のビジネスホテルから、中村さんは大宮駅周辺のビジネスホテルから、石塚は自宅から東京駅へ行き6時04分発盛岡行の同じMaxやまびこ31号の自由席に乗車する。3連休であるが座れた。
水沢江刺駅到着8時54分で、3人が顔を会わせる。予約なしのタクシーで中沼コース登山口まで入る。途中まで、胆沢ダム工事中の現場が多く、林道は途中から悪くなる。中沼コース登山口駐車場には、たくさんの自家用車が駐車している。金明水避難小屋は、新築工事中で使えないと表示してあるが、高木さんが4人用のテントを持参なので心配はしていない。水沢江刺駅からタクシーの男3人組と同じスタートとなる。以後この3人とは、お互い休む度に前後した。中沼と上沼は小さいながらも紅葉がよかった。銀明水避難小屋下の広場には、20人程居た。ここで昼食とした。
少し先で樹林帯を抜けて、草原状に乗り、進むと姥石平となる。花は全然見かけず、草紅葉も過ぎた状態。焼石神杜を経由しないで空身で往復する事にする。横岳分岐を過ぎて、右に登れば、一等三角点の焼石岳頂上である。360度の展望が利く。
姥石平に戻り、東焼石岳(途中で単独の人がテントを張って居た)、六沢山、牛形山分岐と通過して、下ると、遠くから見ると不思議な光景の工事現場の照明がある工事中の金明水避難小屋で、未完成の3階建てで相当大きい。中沼コース登山口から単独で直接ここに来た人と同じ到着。現場事務所や資材置き場が高いデッキの上に乗っており広場はデッキでほぼ埋まっていて、回りにテントを張れそうにない。時間的には、余裕で日暮前に到着出来た。
一人残っていた現場の人に高木さんが聞いて来てくれて、プレハブの登山者詰所(避難小屋を当てにして来た人用)に、単独者とともに泊まれることとなった。厚い断熱材が敷いてあり、照明も使え、石油ストーブも使ってよい(使わなかった)と言われ、仮設トイレも隣りに設置してあり金明水は豊富に出ていた。
食事は3人3様。後から男3人組も到着して、3人はテントにすると固辞?していたが勧めて(失敗だった)、狭くもなく広くもなく計7人で寒くなく寝たが、すごい鼾で一晩中悩まされた。
10月13日(日)快晴
金明水の手前を左へ沢状の中を進んで稜線上に乗ると、笹の低い灌木の尾根道で、低い3ピーク程を越えて、賽ノ河原(道標の位置が少し変だと思う)手前から樹林がなくなり、登ると三等三角点の経塚山である。展望よし、石の祠がある。ここから刈り払い道が続く。
下ると短い木道のある湿原が出て来て、下るとお坪ノ庭で、イメージと違い沢の中の狭い所であった。ブナなどの黄葉がいい主に尾根道を下って行く。何人かと、数組の人が登ってくるが登山者でない、工事現場に行く人らしい人や登山道調査の人もいる。10㍍程のロープ張りの所を下り赤い鉄橋を渡り、林道に出る。林道をしばらく歩いて、夏油温泉と牛形山分岐で昼食にして、重い荷を置いて、サブサック(石塚は高木さんのサブザックに荷を入れて)で牛形山を往復した。途中に水場もあり、休憩もくれてちょうど2時間で二等三角点の牛形山到着。展望よしで中程までの逆光や陽に照らされたブナの黄葉がいい山である。が、中ほどの途中の目標が水場くらいしかない山である。
下のロープ張りの岩場は足掛りが余りない。上の方は湿地の後は草付の泥道の急登であった。キノコを取りながら登る人もいた。夏油温泉と牛形山分岐に戻り、林道でない登山道に入り(天狗の岩分岐あり)、林道に出て(ここにも天狗の岩分岐あり)、夏油温泉の一番奥の薬師神社の前に出た。宿は2軒電話して予約が取れなかったので、宿探しとなり、宿街を受付はどこかなと進むうちに、高木さんが後ろの方で交渉した『昭和館』に泊まる事にした。
食事は部屋で1O人同席で食べ、黒赤い古代米のご飯を初めて食べた。部屋は日帰り休憩客部屋のような所に2室用意してくれて、片方は居間、もう一つに布団を敷いて寝た。湯は外湯で5ケ所に(男女別や混浴の)時間帯により入りに行く。到着してからは大湯へ。食事後に真湯と目(女)湯に入る。真湯では照明が暗いのと大きい男性の陰で始めよくわからなかったが、一組の夫婦が入浴していた。目(女)湯はぬるい。夜のうちに、民営国民宿舎『夏油山荘』玄関前の駒ケ岳の登山口を見て来た。
10月14日(月・祝)雲はあるが晴れ
朝食は『昭和館』で前夜に作ってもらったおにぎりを食べて、荷を預け、完全に明るくなる前に最小限の荷で出た。自然研究路は階段などの急登で、一時下がり、登ると尾根の狭い展望の利くガレ上に出る。刈り払いしてある。一時右へ巻いて下がり、正面の山を左に巻いて行く。大きい沢を越え、一つ目の湿原を過ぎて、先で駒ケ岳が見える。左奥にも湿原があり、回り込む湿原(沢が流れ込む)を通過して、カレ沢の溝の中を登ると稜線に近くなり急登して、左へ登り行き、緩い登りからまた急登して、二等三角点が少し外れにあり、コンクリートの赤い祠のある駒ケ岳に着く。2時間13分で着いた。登山口から中程のブナの黄葉がよく、頂上は展望よしで、巻き道では前記以外にも水が出ていたし、途中湿地も多く、直下まで展望なしの山である。早い出発なので、帰途は終わりの方で登山者に会う。瀬美温泉へは、高木さんが地元に聞いたところ廃道との事で途中の分岐もわからなかった。頂上からは見たところ金ヶ崎へは道はあるようだが、刈り払いしていない。夏油温泉『昭和館』に戻り、外湯の真湯(咋日より熱かった→毎日温度が変わるとの事)で入浴して1時問後に予約のタクシーで北上駅へ出た。タクシーの運転手は、子供の頃夏油温泉に親と共に来たそのころの話などをしてくれたが、途中から石塚は寝てしまった。東北新幹線北上駅では、すぐに乗り込み車上の人となったが、自由席はだいぶ空いていた。
一関、仙台と近づくにつれて満席となった。3人ともに東京駅まで乗車。
なお、東北新幹線たび割セブン切符は、指定席の予約も必要という重要な部分(パンフレットの字が小さいため)が理解不足でした。そして、高木さんには、テント一式をずっと背負ってもらい、また渉外も担当してもらいました。
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JR運賃 町田~水沢江刺片道 7,980円
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東北新幹線特急料金 東京~水沢江刺片道 4,820円
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タクシー運賃 水沢江刺駅~中沼コース登山口 8,500円
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タクシー運賃 夏油温泉~北上駅 7,620円
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JR運賃 北上~東京都内片道 7,670円
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東北新幹線特急料金 北上~東京片道 4,820円
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夏油温泉『昭和館』2食付き(朝はおにぎりで) 7,430円 (下山時の入浴料金400円込みか?)
丹沢/大山三峰(本部合同)
期 日: 11月10日(日) 日帰り
参加者: CL林徹、SL小梶昌弘、中村精、森田隆仁、小澤美喜代、河崎正道、矢澤孝二、安瀬はる江、
山ノ井憲子、派田正、支部外7 計17名 計27名
コースタイム: 本厚木7:50=煤ケ谷8:25~8:35-物見峠分岐9:37~9:47-三峰山北峰10:50~11:00-三峰山南峰11:20~12:03-沢12:50~12:55-不動尻青少年キャンプ場13:20~13:25-谷太郎林道終点14:25~14:30(ここで希望者は、山を越えて別所の湯へ行く道に入る)-煤ケ谷14:50
本厚木からのバスは、混んでいて、予定より時間がかかった。バス停付近で顔合わせして歩き始める。支部外7名の中には、黒澤さん御夫妻、春日部市の女性も。足並が揃って、他のグループより、いいペースで歩く。バス停から、左折して谷太郎川沿いの道に入り、標識に従い右に登る道を行く。寺の前から、道は、細くなり、やがて植林の中に。ジグザグの急な道を登って行くと、三峰の山稜が樹間に見えてくる。
尾根上に出て、物見峠との分岐で休む。ここでも、何人かの人達が休んでいた。少し行くと山ノ神、なだらかな尾根道を進み、大きなガレの上を通り過ぎると、階段状の100メートルぐらいはありそうな急登。ここを上がって一息人入れる、三峰山の北峰だ。ここからは、ハシゴ、鎖のある細い山稜の登り降りで、中峰を越えて、少し登って行くと、三峰山の最高峰、南峰に着く。三角点や、標識、ベンチもある。12,3人の人が休んでいた。ここで、昼食。
下りは、しばらくの間は、急な斜面で、ハシゴや鎖もある。やがて、なだらかな尾根道になり、紅葉の880メートル峰の鞍部に出て、左手の植林帯をジグザグに下って水場のある沢に出る。一休みして、沢沿いの道を下ると、不動尻青少年キャンプ場。大山方面から道を降りて来る人、休憩している人がいる。休憩し、ここから、少し行って、広沢寺温泉との分岐から左手の細道に入り、谷太郎林道を行く。川沿いの細道を行き、沢を渡り、広い道に入る。もう一度沢を渡り、少し行った所で解散する。 (中村)
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バス代(片道) 本厚木=煤ケ谷 470円
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別所の湯 3時間まで 700円
中央線沿線/お坊山(新酒祭り山行)
期 日: 11月16日(土) 日帰り
参加者: L神之村均、前田省吾 計2名
コースタイム: 笹子駅8:30-桜公園8:50~9:00-棚洞山11:00~11:05-お坊山東峰11:25-お坊山頂上11:30~12:00-大鹿峠12:40~12:45-笹一酒造13:50~14:50-笹子駅14:58
笹子駅の気温 5℃。結局、前田さんと二人の山行でした。
もともと新酒祭りがお目当ての山行、8時40分ころ笹一の前を通ったらもうやっている。ガードマンに聞いたら8時30分からだと言う。このまま、飲み放題と行こうかと思ったが、一応支部山行なので横目で通り過ぎる。
静かな山行で、頂上で人に会ったが途中は会わず。曇りで気温はあがらず、頂上から大鹿峠へ下りる道では歩いていても全然、暖かくならず寒い、寒い。温度計を見ると1℃、寒いはずだ。
内から暖める必要があり、自然に足が速くなる。笹一へ直行。新酒をいただき、ようやく暖かくなった。
帰りに去年と同じ、笹子郵便局の花梨をお土産に頂戴して電車に乗る。来年も来るぞ。
前日光/横根山~夕日岳
期 日: 11月23日(土)~24日(日) 一泊二日 曇り時々晴れ、後、夜中に雨
参加者: L石塚孝彦、松村佐代子 計2名
コースタイム:23日 相模大野6:01=代々木上原6:31~6:37=北千住7:12~7:20=新鹿沼駅8:42~9:時10=古峰原神社9:56~10:05-1号堰堤カーブ10:22~10:28-古峰高原入口10:53~10:57-古峰原峠11:28-古峰原高原ヒュッテ11:32~12:05-天狗の庭12:37-三枚石(奥之院)12:43-方塞山12:58~13:15-横根山13:37~13:48-井戸湿原14:07~14:11-五段の滝14:22~14:24-横根山14:47~14:53-方塞山15:32~15:37-三枚石
(奥之院) 15:51~15:54-古峰原高原ヒュッテ16:24
24日 6:30出発-新しいジャリ道から古い林道へ入る6:37-大天狗之大神(稜線上)
6:45~6:51-行者平7:16~7:23-行者岳7:31~7:34-大岩山8:02~8:37-唐梨子山8:47-篭ノ宿8:52-ハガタテ平9:06~9:21-ガレ沢を横切る9:35-地蔵岳9:52~10:02-三ツ目10:14-夕日岳10:29~10:35-三ツ目10:48~11:04-薬師肩12:03-薬師岳12:09~12:15-薬師肩12:17-細尾峠12:46~13:00-送電線13:06-草木ダム細尾雨量観測所13:10-二つ目の送電線13:23~13:27-左へ曲がる1453㍍あたり14:05-篭石14:18~14:20-
(1617.8㍍)三等三角点14:29~14:33-分岐14:36-半月峠分岐14:44-茶ノ木平駅14:49~15:00=中禅寺温泉ロープウエイ=中禅寺温泉駅15:06~15:12=東武日光駅15:52~16:00=北千住17:52
石塚は北千住から乗車。快速はまあまあの混み方で、けっこう登山者が多い。東武動物公園の手前あたりから、ザックの上に座る。松村さんは近くに見当たらない。新鹿沼駅で精算(精算機がなく、精算する人が多いので時間がかかる)で並んでいたら、改札口の外に松村さんはいた。ハイキングの人も結構降りる。バス停留所にタクシーの客引きが来た。しかし古峰原神社行きには、女性日帰りの2人と我々の4人のみ乗車。バス運賃表が、なかなか上がらない。結局、400円を払って下車、40分以上も乗ってこれはお得な料金である。なんでも(過疎路線?で)補助金がついて、値下げになったとの事である。下調べでは1,050円前後の予定であった。古峰神社は見ないで、トイレに寄り、戻った場合に備えて、バス時刻表をメモして車道を歩き出した。途中、落ち葉を集めている人達を見る。
アスファルトの車道を行く。途中の左に三枚石へ直接登る登山道(急登健脚向きの表示)人口がある。1号堰堤カーブの所で脱ぎタイムをしていると、バスで同乗の2人が来て、三枚石へ日帰りすると言う。車道を進むと車道は蛇行しているので、ショートカットしようと思うが、下から見上げるのでやりにくい。先に古峰原高原入口の道標(古峰原高原へ1.3キロ)があり、少し休む。始めは沢沿いの道で、へつり地蔵や木道があり、道標も多い。林道が2回交差して、上の方には車道も見えて、近道して、新しくジャリを敷いたばかりの車道のある古峰原峠へ着いた。車が4台も停まっていて、東屋もある。前は湿原であるが、晩秋の湿原状態である。古峰原高原ヒュッテはもう少し先と思ったが、すぐ近くで樹木に隠れていた。古峰原高原ヒュッテは、新しくもなく古くもないが、清潔である。誰もいないが、布団と毛布が少しあり、シュラフや食料を置いて、小屋の横に少ししか出ていない水を汲んで後に、昼食をとって、荷を思い切り軽くして横根山方面へ向かった。
緩い登りで階段とおおきな丸い岩、銀色の鳥居2個が途中にあり、天狗の庭へ出る。三枚石(奥之院)では、ハイキングの人が4~5組程昼食中で、大きな岩と祠、石像などがありかなり宗教色が強い所である。日暮れの心配があるのでゆっくりしていられないので、帰りにゆっくりすることにして、先へ進むことにした。人がいないのでやや寂しくなり、ツツジ平は確認しないで通過したが、サラサドウダンツツジ、ヤマツツジ、ヤシオツツジ、トウゴクミツバツツジ、レンゲツツジと5つのツツジの樹木表示が横根山との間にあった。方塞山では西側が展望があり少し休み、電波施設があり、左に直角に曲がる。下って木道の湿地を通り、ベンチも所々にある。牧場の柵沿い(その向こうに車道あり)に大きく迂回させられながら進み、少し降りて車道を突っ切ってひと登りすると、二等三角点のある横根山で、東屋があり歩いて来た方面の展望が利くが、遠くの山は頂上が雲隠れしている。
進んで下り、右の小屋へはよらないで、井戸湿原へ。説明板によると、中間湿原で一部は高層湿原との事である。高層湿原とは、標高の高い所の湿原と思っていたが、低い所でも高層湿原があることになり、今まで、思っていたのと違うようだ。小さな湿原は、この時期に来ても何もない状態。五段の滝へ往復に行くも、林の中に三段くらいしかなくて、正面から見てみたがよけいダメであった。日暮れの心配があり、三枚石ぐらいまではもどらないと安心出来ないのである。横根山、牧場の柵迂回路、方塞山と戻り、三枚石に着く。三枚石は三枚岩とも言うらしい。写真を撮ったりして、古峰原峠、古峰原湿原の古峰原高原ヒュッテに戻った。が、誰もいなかった。ここは、この季節には穴場とも言うべき所かもしれない。トイレは離れた所にあり、この季節だからあまり出ていないのかもしれないが、水場もある。夕食後18時33分に寝るも、布団を敷いて持参の厳冬期用シュラフに毛布では暖か過ぎた。夜中に雨が降った。
4時55分起床。6時30分霧雨気味の小雨の中を雨具上下で出発。新しいジャリ道が行き止まりになる手前から右へ古い林道へ入る。笹で狭くなり、すぐ上のやや広い稜線上に、銀色の鳥居と大天狗之大神の札が前面ガラスで祭ってある。雨具上着を脱いで、低い笹の広い稜線上の道を緩く上下しながら進む。道ははっきりしている。ちょっとした登りが続いて行者平、そして狭い三等三角点の行者岳に着くが展望はなし。下がり、登る途中に金剛童子と石の祠があり幾つかの大岩がある。上下して進むと、大岩山の狭いピーク、いつしか笹もほぼなくなり、少し細い尾根上では、小岩が多い。また笹の広い尾根上となり、長い登りが続いて、平らな所から少し登ると広い平らな唐梨子山に着く。ずっと落葉木の自然林である。岩と小石仏の篭ノ宿では松村さんが、泊まれる岩穴があるというので一周してみたが、ほぼ埋まり気味であった。
桧の植林が右に近づいて来て、古峰原神社からの道が合流するハガタテ平に着く。休んでいると軽い荷の2人が先へ行く。右へ巻いて行くようになり、ガレ沢を横切り、九十九折り登り、小尾根に乗り、石の祠のある地蔵岳に着く。高い所には山・主図根・公共などと四面に彫ってある石杭がある。三ツ目にはすぐに着く。荷を置いて、始めは下りで、5分程で中岩をほぼ巻いて、二等三角点の夕日岳に着く。先程の夫婦2人がなべ焼うどんで食事中であった。来た道の反対方向へ(正確な方向は磁石で見なかったが)踏跡明瞭な登山道(夕日岳新道)がどこからあがってくるかわからないが、頂上だけかもしれないが、ついていた。撮影後三ツ目に戻り、小降りになったりして、道が2つに分かれるが右を進むと、稜線上を行く道と巻き道の違いで結局、先で合流する。1381㍍らしき所を通過、笹の覆う所もあるがたいしたことはない。石の祠と不動明王の石像の先の、小広い場所の薬師肩に12時3分到着、数分してから荷を置いて出る。少し前に、ガイド地図を見ながら、三ノ宿山方面へ縦走できそうなどと話していたら、実際、三等三角点の薬師岳に着くと、出発して行く3~4人が居て、松村さんが聞いた所によると、滝ケ原峠と茶ノ木平周辺の両方に車を置いて、縦走しているとの事で、ガイド本に出ているという。頂上は狭いが、東側が展望あるも、雲で見えない。戻り、少しの急な短い下り、右へ折れるとガラ沢をトラバースして、細い尾根に乗り、ひとピークを巻いて下ると、アスファルト道路の細尾峠である。峠から、(始めは左りから)登り行くと、送電線2ヶ所とその間の草木ダム細尾雨量観測所を通過。松村さんの新しいガイド地図には、2本の送電線が出ていないが、雨量観測所は出ている。私の古いガイド地図には、2本の送電線が出ているが雨量観測所が出ていない。登りが続くようになり、休みを入れるが急登ではない。左へ曲がる所は1453㍍あたりか。篭石を通過、1617.8㍍の三等三角点の所は、半月峠と明智平方面との分岐で左へ進む。進むと3分程で、三角点を通らない明智平方面への道と合流する。単独の登山者でないような男性と会うも、声をかけても返事もせずに、雰囲気が何か変な人であった。この辺一部笹が少し深く、今までの落葉樹林と違い、針葉樹林となる。半月峠への道を分けて、茶ノ木平駅に着くも、ロープウエイは動いていない。建物自体が、古く死んだような状態でだれも居ないように思えたが、係員を松村さんが見つけて来てくれて、運転してくれることになった。11月末で運転終了との事で、12月に来なくてよかった。係員から茶ノ木平駅周辺に居たという、さきほど途中で会った人の話が出た。ロープウエイは係員との3人のみ。係員、運転終了後はスキー場の方へ職場を移すとの事である。中禅寺温泉駅で、隣のホテルの入浴割引券をもらい、まずバス停留所でバス時刻を見ようとバス道路へ出るも、ガスッていて視界不良、バス停が探しにくい。売店で聞いて、道路を横切ろうとしたら、反対側からバスが出て来て、手を上げたら止まって来れたので、観光客でほぼ満員のバスに乗る。途中で座れて、東武日光駅に着いた。まもなく出る満員のたった2両(下今市で鬼怒川方面からの4両と連結するので)の快速に乗り、途中で座れて、手持ちの食料を食べながら、松村さんは浅草経由、石塚は北千住経由で帰途に着いた。乗り継ぎが忙しかったが、その分早く帰れた。
このコース、出流山から日光へ続く禅頂行者道との事であるが、出流山とは、どこであろうか。また、距離は長いが、アップダウンもそれほどでもなく、落葉樹木の下の笹の雰囲気もよく、踏み荒らされていない、展望はあまり望めないが、いいコースだと思った。かかる費用も安いのがまたいい。
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小田急線運賃 相模大野~代々木上原 330円
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千代田線 代々木上原~北千住 230円
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東武鉄道運賃 北千住~新鹿沼 1,390円
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関東バス運賃 新鹿沼駅前~古峰原神社 400円
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古峰原高原ヒュッテ 維持、管理協力費など 無し
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中禅寺温泉ロープウエイ運賃 茶ノ木平~中禅寺温泉 470円
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東武鉄道バス運賃 中禅寺温泉?~東武日光 1,100円
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東武鉄道運賃 東武日光~北千住 1,320円
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千代田線~小田急運賃 北千住~相模大野 560円
丹沢/袖平山~檜洞丸
期 日: 11月30日(土)~12月1日(日) 一泊二日 晴れ 小雨
参加者: L河崎正道、小原紀子、笠原 隆 計3名
コースタイム:30日 橋本駅7:30=(タクシー)=平丸(420m)8:10~15-稜線(1150m)10:10-黍殻山避難小屋(1180m)10:20~40-姫次(1410m)11:20~50-袖平山(1431.9m)12:00~05-風巻の頭(1077m)13:10~20-神ノ川公園橋(550m)14:20~30-神ノ川ヒュツテ(550m)14:45(泊)
1日 神ノ川ヒュッテ(550m)6:30-熊笹ノ峰(1500m)9:05~10-檜洞丸(1601m)9:40~50-ゴーラ沢出合(750m)11:30~40-西丹沢自然教室(540m)12:20~30=(タクシー)=ぶなの湯12:40~14:40-中川14:50~53=新松田駅15:50
天気が良いのでのんびり歩こうと、焼山を取りやめ平丸から横山沢ノ頭へ。
このコースは登り始め薄暗い谷筋を歩くので気分が乗らないがすぐに尾根に取り付く、何よりも主稜線まで急登が無く息も切れずに登れるのが助かる、途中で雪の富士山と富士隠しと言われる大室山が同じ大きさで肩を並べて見える所が有り大室山の大きさを再認識させる。
黍殻山避難小屋の建つ前にある別世界のような広場は何のためにつくったのだろう、いつ行っても人の居ないあの広い場所が人で一杯になる事は有るのだろうかと思った、本部集中登山なら別だが、今日も我々3人の貸し切り。
姫次では蛭ケ岳と富士山を見ながら昼食、天気も良く時間も有るので袖平山へ立ち寄る。以前、ここから東野に降りた時には無かったが「東野」「エビラ沢」方面に行く立派な指導標が出来ていた。踏み跡も付いていたが、笹が生い茂りヤブになれていない人が指導標にまどわされて下るとまずいのではないかと思った。
東海自然歩道とはいえ風巻ノ頭まではザレた急な下りなので、ゆっくり時間を掛けて下る。
今夜の宿、神ノ川ヒュッテには3時前に着いたので、明るいうちに紅葉を見ながらゆっくり五右衛門風呂に入る。
神ノ川林道から熊笹ノ峰への登り口は荒れていて大変そうに見えるが、始めだけで、すぐに歩きやすい立派な登山道となる。林道をすぎた頃より植林帯からこのコースで一番気分の良いブナ林となる。小雨だったのがこの付近より雪に変わる。
いつも人で一杯の檜洞丸も時間が早いのと天気が悪いので誰も居ない。山頂から「ぶなの湯」にビールが有るか問い合わせると有るとのことなので、我々も今日は早く下山して温泉に行こうと予定を変更、ツツジ新道を下り自然教室でタクシーを呼び『ぶなの湯』で打上げ。
軟弱リーダーで予定変更ばかりしてすみませんでした。
交通費: 橋本駅―→平丸(タクシー) 6580円
西丹沢自然教室―→ぶなの湯(タクシー) 2170円 0465‐78‐3214
中川―→新松田駅(バス) 1000円
宿泊費: 神ノ川ヒュッテ(2食付き) 5000円 0426‐87‐2418
入浴費: 中川温泉『ぶなの湯』 700円 0465‐78‐3090
丹沢/浅間山(忘年山行)
期 日: 12月8日(日) 日帰り 小雨、小雪のち曇り
参加者: L林徹、中村精、松村佐代子、神之村均、前田省吾、澤田治之、河崎正道、小梶昌弘、山本文夫、安瀬はる江、清水加代子、藤田弥枝美 計12名
コースタイム: 秦野9:05=蓑毛9:30~9:35一ヤビツ峠下社分岐10:12~10:17-秦野無線中継所10:40~10:45-高取山11:35~11:42-念仏山12:40~12:45-山ツツジの花の咲く所13:05~13:15-吾妻山13:45~13:50-鶴巻温泉「ゆたか」14:10~入浴休憩~15:30
バスを降りたら、小雨が降ってきたので、傘をさして出発する。ヤビツ峠方面への道を分けて、林道を2回越える。蓑毛越えまでは、樹の中の急登、傘もいらなくなってたたむ。暑い。1回休んで登って行く。蓑毛越えの所で、同じ方面へ行くという、10人と出会う。少し登って浅間山、ベンチがある。
ここからは、大山南尾根を下って行く。なだらかな尾根を進む。みぞれのようなものが舞いだして寒くなってきた。秦野無線中継所の前で休む。雪が降ってきていた。向こう側に見えるピークの斜面が、白くなっているのが見える。そこから、10メートル先に分岐があり、不動越の標識があった。
やがて二等三角点のある高取山、「野菊と信仰の道」と記されている標識もある。NHK大山無線中継所もある。風が吹いていて、寒いが、ここで、昼食にする。急坂を下ると、道は、右に左にカーブして、小さい起伏の登降を繰り返して、標高300メートルの念仏山。下の街がよく見える。横に5メートルばかり行った所に、太郎坊と祠に刻まれた小さい石仏と、脇仏を従えた頭と体の離れた石仏が置かれていた。急坂を下ってから、幅の広い道を行き、国道を越えて大きな石仏のある善波峠、ここで、弘法山への道を分ける。
見晴らしのいい吾妻山は、大きな吾妻山と記した石碑はあるが、標識はなかった。束名高速を行く車の音がすごい。下を通って農家の脇をぬける。温泉街の中を通って、日帰り温泉の「ゆたか」へ。ゆっくり入浴、休憩をする。外を見ると、また、冷たい雨が降ってきていた。
清水加代子さんが到着し、15:30頃から、20:20頃まで、暖かい部屋で、忘年会をする。(中村)
交通費(バス代)秦野一蓑毛260円
期 日: 12月28日(日)~29日(月) 一泊二日 晴天
参加者: L河崎正道、小原紀子、梅澤文子、木村真知子、輿水政子、長江唯志、松井利夫 計7名
コースタイム:28日 橋本7:00=(車)=伊東9:00~30=(車)=大平山登山口(70m)11:00~10-大平山(428.7m)12:00~50-峠(350m)13:05~10-(坂戸の集落)-大平山遊歩道稜線(370m)14:00-坂戸分岐(350m)14:15~25-坂戸口(100m)14:45-大平山登山口(70m)15:00~10=(車)=伊東16:30
29日 伊東8:00=(タクシー)=冷川峠(360m)8:20~35-馬場ノ平(460m)9:50~10:10-車道(200m)10:45-伊東(0m)11:20~13:00=(車)=淵野辺駅16:00
下田街道を修善寺方面から下田へ向かうが登山口がわからず行過ぎ戻る、下田方面からだと『大平山遊歩道』の大きな道標が下田方面に向かって立っているのですぐに目に付く。舗装の車道が300m位で終点となり山道となる、5台位の駐車スペース有り。
右にワサビ田を見ながら良く整備された緩やかな登山道を尾根に向かって登る、木の階段、ベンチ、木や草には名札が付いており町ではかなりお金を掛けて整備しているのがわかる、坂戸の分岐をすぎると水場もある、その先にスズメバチの巣が有るとの看板があり探したが判らなかった。
緩やかな稜線の先に急な木の階段が現れそれを登りつめると名前どおりの平らな広い山頂に出る。山頂は木の柵に囲まれて桜の木が多い、山名板、立派なベンチ何よりも展望が素晴らしい、昨年登った登り尾や万三郎・長九郎、海側を見れば新島、大島、水仙で有名な爪木崎など山と海の両方が展望できる山だ。
今までの遊歩道とは違い薄い踏み跡を峠へ向かうが赤いテープが多く付いており迷う事は無い。峠は変則の十字路でこれから向かう坂戸への道が一番しっかりしており、真直ぐ行くと稲梓、右へ戻るように行くと箕作方面と思われる道がある、これらもしっかりした道だった。
深くえぐれ枯枝が多く歩きにくいが、昔の人たちが歩いた峠道を下ると人家が出てきて道も舗装に変わったので、元の遊歩道に出て戻ろうと谷を詰め登り返すと、山頂直下の稜線に飛び出したので坂戸分岐から坂戸口へ下り下田街道を登山口へ。坂戸分岐、山頂、峠、峠から坂戸の間と4ケ所に石仏、石碑、石祠などが有り、昔の峠道を静かに歩く事が出来た。
夜は温泉に入り美味しい魚を食べみんなご機嫌、翌日は天気は良いのだが風が少し強い。今日は1/25000の『伊東』で気になっていた山域、伊東市街の西に丸く広い荒地があるのでそこへ行こうとタクシーで冷川峠まで入る、登り口を探すがなかなか見つからず薄い踏み跡を見つけ強引に登ると稜線にはしっかりした山道がついていた、峠のもっと伊東よりから登るようだ。この山道には桜の木が多く春は見事だと思う。途中、柏峠方面へ寄り道をしながら歩く。突然車道に出てその先に現れた草原、広い、広い、広いすぐ下に伊東市街、海が見える大室山も大きくすぐ近く、矢筈山も見える。来年は登るぞ。ここは馬場ノ平と言って伊東市民の憩いの広場となっているらしい、車でこられる。
地図ではここからなだらかな尾根が市街まで続くのでそれを下る事にするが、これも『大平の森ハイキングコース』となっており指導標も多く付いている、草原から雑木に変わり踏み跡も薄くなるが、なだらかな下りなので助かる。車道から登り口には案内板が付いているが、駅から歩くには難しいと思う。
今回市内を歩いて気が付いたが、伊東の駅前に170円で入れる共同温泉が有った。
松井さん、今回も山歩きで汚れているのにもかかわらず、快くマンションを利用させていただきどうも有難うございました。また年末で忙しいのにこの山行に参加していただきました皆さんどうも有難うございました。
交通費:伊東駅-冷川峠 タクシー2,700円 東豆自動車(0557‐37‐3511)
期 日: 12月30日(月)~1月2日(木) 三泊四日
参加者: L石塚孝彦、 計1名
コースタイム: 30日 町田6:58=八王子7:23~29=松本9:38~10:07=新島々10:36~52=中ノ湯バス停留所(上高地入口)11:29~42-釜トンネル旧道新道分かれ目11:57-釜トンネル出口12:08~27-大正池12:54~13:00-大正池ホテル13:06-帝国ホテル前13:37~44-バスターミナル13:54-河童橋14:01~04-明神15:05~13-徳本峠入口15:19-徳沢16:20(テント泊)
31日 出発7:33-広場と言われる鞍部9:26~38-テント場14:24
1日 出発6:46-妖精の池6:59-樹林帯を抜ける7:05-蝶ヶ岳(長塀ノ頭)7:25~52-妖精の池8:07
-テント地に戻る8:19~9:06-広場と言われる鞍部11:06-徳沢11:54~12:08-明神13:16~25-小梨平14:26(テント泊)
2日 出発8:15-バスターミナル8:28-釜トンネル9:55~57-中ノ湯バス停留所10:24~11:00=松本12:06~43=小淵沢13:56~14:07=高尾16:32=八王子16:50
12月30日(月)、前夜のNHKニュースで上高地の冬山入山風景を放送していた。年末年始で3,000人が入山すると言う。横浜線で、隣りに座った中年の女性からどこに行くのかと声を掛けられ、蝶ヶ岳といってもわからないと思い、上高地から登る山に行くと答えると、多少のやり取りがあってから、最後に若い時にしかできないから頑張ってくださいと言われて、変な気持ちになった。
中央線八王子駅から特急スーパーあずさ1号に乗車するが、ほぼ満席の自由席に座れた。松本駅で松本電気鉄道に乗り換え、新島々駅で下車すると登山者は私ともう一人と二人。二人の方の女性は、しばらくして乗鞍白骨温泉方面のバスで行った。中ノ湯へ行くバスは相当時間があるのでもう一人の男性に声を掛けて、上二高地入口の中ノ湯バス停留所・釜トンネル入口までタクシーをワリカンで行くこととなり、タクシー会社の事務室でタクシーを暫く待つ。新島々駅は谷の人口にあり回りはもう雪景色。中ノ湯バス停に着いて、タクシーが5台程客待ちをしている。これは、帰りに使えると思った。同乗の40歳ほどの男性は、常念岳に登るという。中ノ湯バス停留所のゲート内には、登山指導所があり中で入山届けを書きお茶を薦められるが飲まず、係員が4人程詰めて居て、長野県警の冬山情報を1冊もらう。
年未年始の釜トンネルは久しぶりに歩く。以前は出た所が崖で雪崩の危険地帯であった。釜トンネル内は、けっこう凍結しており、ピッケルを出してアイゼンなしで暗いが懐中電灯なしで歩く。登山者はもちろんスキー・スノーシュー・カメラマン・スノーハイキング・子供連れなどいろいろなスタイルの人がたくさんひっきりなしに降りてくる。前記の3,000人はこの意味かと思う。降りてくる人はアイゼンを着けている人が多い。
釜トンネルは途中から新しい広いトンネルに繋がり、凍結もなくなり出口に出る前に休む。出口付近の山斜面は急ではないが、なだれ危険箇所の表ホがある。焼岳のビューポイントには4人のカメラマンいた。砂防工事事務所への分岐から下りとなり、大正池、大正池ホテル(喚茶部が営業中のようだ)前、帝国ホテル前、上高地バスターミナル前(建物下のバス乗車券売り場前にテント1張り)と通過、休みを入れながら進む。
河童橋には、2人のカメラマンがいて、風はないが太陽は少しの日差しの曇りになってしまった。小梨平には点々と5張り程のテントが見え、その先で清水川が左になると除雪もなくなり、トレ一スも人幅になる、時間的に明神ではもう人気がなく、徳本峠入口を通過、梓川川
床から高い所の小さい沢の流れの前の凍結した坂で用心していても転倒する。風が出て来て、手袋を厚いのに変える。徳沢に着くと25張り程の大小のテントがあちこちにあるが、広いので多いという気がしない。
徳沢に着き、キャンプ場のトイレから30メートルほど離れた斜め前の大きなテントの跡地に張る。ここまでアイゼンなしで歩いて来た。整地の手間が省け、深さ60センチ程の大きな穴があり、ブロックを切り出して、塀を作った跡もある。今回冬期用の外張りを初めて使うので、エプロン部分にも、プロックを置く。どうも入りにくかった明かりのついた営業中のような冬季小屋の方の小川の流れを見に行くと、9月に見たあの川の流れは流れていなかった。どうしてと思った。これでは水造りをしなければならなくなった。徳沢キャンプ場は冬期無料の表示があった。
蝶ケ岳への登山口を確認して、戻ると後続の人の2張りが設営中。奇麗なフロックをテント人口に集め、缶ビールを飲み食事をしてから、ブロックで3リツトル程の水造りをして寝た。外張りの保温効果は不明。荷物になるが、防寒具を多めにもって来たが、使い捨てカイロとザックに膝まで足を入れるが寒さ慣れしていないのでやはり寒い。昨年の越百山では使わなかったマットは底からの冷えがなくよかった。一時風が吹いたが静かな夜である。20時25分に寝る。
12月31日(火)、朝方の寝込みがあって予定よりちょっと遅い5時07分に起床。星が見え風なし新雪はうっすらと積もっている。7時33分に始めからアイゼンを着け出発。
樹林帯の急登りはトレースが十分ある。4人降りて来る、2人と2人を抜く。休むと抜いた2人を含む3組の2人に抜かれ、次に休むと単独の2人に抜かれ、急登を続け4人休んでいる所で私も休むと2人が登って行き、5人が降りてくるという風に登山者は多い。
樹林帯なので危険な滑落箇所もなく、人によりアイゼンを着けている、いない両方がある。広場と言われる鞍部には、テント1張りがあり、2張りの跡がある。進むとしばし平で、1人下って来る。そしてだんだんと急登になって来る。3人が登ってきて、休む度に抜きつ抜かれつ、右へ巻き気味に登る。昼のパンとコーヒーを取り、また少し右へ巻き登り、3人に抜かれ、尾根上を左へ曲がる。その間にも、2人の登山者に抜かれ、2人の下山者に会う。
広い尾根上の緩い登りとなり、短い急登を繰り返し、テントを見て、左へトラバース気味になり、ラッセルの枝道もあったりして、低い樹林帯で雪面が多くなりサングラスを着ける。縞枯気味の所から密林へ入り、すぐに出る、登る人、4人3人1人、下る人4人4人2人2人と多い。凹地で6人がテントのようだ。尾根を左に見て一時的に少し下る所もある。結局、長塀山の山頂は通過しなかった。
平になり雪雲となり雪がちらつく。急になり展望の小さなピークを越え、降りると右に凹地を見る。休みが多くなり、2人と1人に抜かれ、テント場を求めて歩くようになる。進み1人と1人がテントを張っていて、2人に抜かれ、左の凹地にテント場跡があるが、このあたりの凹地は水たまりの可能件があると知っているので張りたくない。さらに進むと、樹林帯の小刻みに上下した登山道の間の右にテント場跡があり、平で良い場所なので、テントを張ることにした。左奥は凹地である。テント設営中にタクシーで同乗した常念へ向かうと言っていた人が登って行き、1人下山して行った。抜かれっぱなしであったが、自分としてはよく高い所までがんばったと思う。水は十分あるので作らずに早めに寝て、トイレで22時に外に出ると、星空であった。
1月1日(水)、また寝込みがあり遅れて5時22分に起床。インスタントラーメンに餅2個と凍ってしまったキャベツを入れて朝食とした。55分に1人が登って行く。
6時46分にテントはそのままにして、ザックの雨蓋をサブサックにしてアイゼンを着けて出発。左には凹地は続き、少し登ると見覚えのある妖精ノ池を通過するが先はちょっと夏道と違う。妖精ノ池の上を歩いたトレースもある。樹林帯を抜けるところでピンク色に染まる穂高の山々を見ることが出来た。ただし一番濃いピンク色の時は写そうとしたが、スイッチが手袋のせいでなかなか入らなくて、逃した。
先の斜めの所に大きなテントが設営してあり、テントの半分は雪面を平に削ったような感じである。手前の丘のようなピークにカメラの人が居て話す。もう2本も撮影したとうれしそうだった。蝶ヶ岳の最高峰の長塀ノ頭に夏道通りに行き、一番高い所を歩き回りながら撮影する。焼岳の噴煙を見る。東の方向は雲海。別のカメラの人が撮影中。蝶ヶ岳ヒュッテ手前の窪地には、意外と少ない2張りのテント。また別の2人のカメラの人もいる。
蝶ヶ岳ヒュッテ冬期小屋の様子を見に行くと、横にテント1張り、石垣と小屋の間の狭い所にツエルト1張りがある。入口が這って入るというおもしろい冬期小屋に入ると、1人がいて聞くと9人が泊まったと言う。十分に頂上で過ごしたので下山に取り掛かる。また来るときに備
えて、下山方向の尾根状態を写しながら下山して行くことにした。今山のコース、吹雪かれガスられたら長塀ノ頭から樹林帯に入るまでが、むずかしいらしいとの事で。
樹林帯に入り、妖精ノ池の横を通りテント場に戻る。撤収中に2人登って行く。他2つを過ぎ急登して展望の小さなピークを越えて下る。荷の少ない6人登って来るが、下でテントとした人達とわかる。登る人達(単独とクループ)、下る人達とけっこう会う。荷の少ない人は、徳沢からもう登って来たなら早い。元気な人、疲れ気味な人と、思わず人間ウオッチングになってしまう。
広場と言われる鞍部で休憩していると、高年と中年の重荷の2人組がゆっくりゆっくりと登って行く。大きな三脚とスコップをザックに着けていて、これも登り方のひとつ。
休憩中の人を抜いたりで、下りは早い。徳沢近くの急降下は、トレースが乱れていて、雪のブロック崩しの蹴散らし下り。徳沢手前はまたトレースが一本になる。徳沢でサングラスを着けて、徳本峠入口、明神と過ぎ、途中で携帯電所で上高地へもう一泊する事の連絡を入れる。
地下から出たばかりと見て、なるべく上流の清水川で水を汲むと、そんなに冷たくない。小梨平キャンプ場に荷を置いて、快晴なので、河童橋へ写真を取りに行く。戻る時、清水川に手を入れると冷たい。冬期用のトイレに寄りテントを設営する。場所が広く8張りほどテントが散在する。帰れば帰れたが、食料も燃料も十分あり危険もないので、いわば上高地の別荘状態な気分で16時58分に早々と寝た。が、夜は標高が上がったせいで冷えはさらに強くなる。
1月2日(木)、5時30分起床。一時樹上からの落下雪があり、人口に雪の固まりあり。
8時15分出発、夜間に降ったが吹かれて飛んで来たか20センチ㍍のラッセルで、2人程の歩いた跡がある。下山時らしく、上高地バスターミナルなどから6人が前に居るようになる。時々吹かれて、雪が舞い上がる。25人の中高年の一団、単独や2組などが登って来たり、5人が大正池のトイレ付近で後ろから合流したりして、釜卜ンネルに着くと人溜まりになっている。どうやら大きなグルーブが釜トンネル内でバラバラになり、人数が足りないので、確認して居るらしい。旧道新道分かれ目の凍結した部分に来て、2~3歩くと、転倒。そろりそろりと10㍍壁伝いに歩く。これでは時間が掛かるので、アイゼンを着けるとスイスイと下れる。古い釜トンネル内はけっこうな傾斜があるのであった。登山指導所はもう閉まってだれも居なかった。ここは雪が舞っていて、道路はかなり車が走っていてもアスファルトの路面が見えない。登山届けのポストに長野県警の冬山情報があり数冊もらう。ゲートでアイゼンを外す。タクシーは5台ほどいたが、2人、3人などは皆、車を置いてある沢渡へ帰る人ばかり。写真をとりに来たと言う、知っている人に会う。単独はなかなかいないし、時間を要してタクシー運転手と人集めとなり、松本へ帰るタクシーに単独者3人で分乗して行くことになった。普通13,500円のところを12,000円で交渉成立。松本駅からは各駅停車で帰途に着く。
年末年始は、入山者が多いので、お互いが相互監視状態となるので単独でも比較的安全性が高いが、それなりの装備が必要である。また、蝶ヶ岳のてっぺん付近で迷わないかぎりコース上に危険な所はなく樹林帯コースである。
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費用 JR運賃 町田~松本 290円+3,280円
特急券 八王子~松本 2,100円
松本電気鉄道運賃 松本~新島々 680円
アルピコタクシー中央運賃 新島々~上高地入口1台 9,280円
信州名鉄交通タクシー運賃 上高地入口~松本1台 12,000円
JR運賃 松本~町田 3,570円