紀伊山地/大塔山~法師山~三ツ森山

  日:                  1月11日()~13日(月・祝) 前夜発二泊三日

参加者:                                L石塚孝彦    1名

コースタイム:           文中参照

 1月10日(金)西武バスで池袋駅東口より勝浦温泉行き21時35分に乗車すると43分に発車した。1台運行で3列のシートで空席は、1席程で中央高速道双葉サービスエリアで1回目の休憩をして、あと2回休憩を入れて、紀伊半島の方に入れば、細かく停車して行く。

 1月11日(土)三交新宮駅前には予定の8時00分の3分前に到着する。三交とは三重交通の事である。5人程降りるが皆すぐに散ってしまった。新宮駅ホームが見えているがバスは出てしまい、駅前への方向がわからないのでうろうろしたが、一度逆へ歩き戻ると、駅前に熊野交通の小さなターミナルがあった。8時40分発なので安心して、タクシー会社へ予約を入れて、待ち合い室で食事を取ろうとしたら、早めにバスが入って来たので、バス内で食べた。持参のパンを食べたが腹持ちがしないので、駅前の熊野古道にちなんだメニューのある食堂をのぞきに行ったらおにぎりがあったので2個買うが小さい。川湯温泉の泊まったことのある宿の前を通り湯の峰温泉を通過、熊野本宮で降りる予定が、過ぎてしまい終点の本宮大杜前で下車(10時05~11分)、五千円では釣銭がないとの事で、近くの店へ行きバナナを購入して両替。タクシー会社へ連絡するとすぐに来た。バスの運賃は川湯温泉で1,500円になり、川湯温泉から相当走っているが、以後ずっと1,500円のままである。

 熊野第一交通タクシーで何処まで行けるかが心配であったが、途中から未舗装ながら林道の状態は良くて、断崖絶壁の深い渓谷過ぎ、先に3台の車が止まっていたので降りて聞きに行くと、その人達のうちの先生と呼ばれた手に植物を持っていた人がこの先と教えてくれて、弘法杉林道入口・中小屋林道人口まで入れてしまった(11時07~31分)。途中で抜かれ、3台の人たちは、弘法杉林道入口に先行していた。タクシー料金は熊野本宮からメーターを倒してあったかもしれない。

 ゲートが両方の林道にあり、建設機械も置いてあり広い広場となっている。3台はいいとして、タクシーも先への山奥?と思われる方へ進んで行ってしまったが戻らなくていいのだろうか。今度は、途中で調達予定の水を探すこととなったが、大塔川の橋の方は渓谷が深くて降りられないし、戻って低くなれば水は伏流して流れていない。

水は途中で調達することにして、弘法杉林道を歩き出す。大塔川に沿う道は渓谷が深くなったり、浅くなったりして降りられそうな所もあったが、山側の壁から落ちる水は始め2ケ所は滲み出す程度で、3ヶ所目の小沢で取れた。1リットルのテルモスに約半分持っていたが、水6.5リットルを補充して、約7リットルにする。日蔭にツララはあったが、取れた水は温かい。一ノ森へ向かう谷道(水を取るつもりであった)でない、尾根道を行ける事になった。

 弘法杉に着いて(12時04~09分)小さい広場で写真を撮って、尾根に向かって登り出す。

 ここの道標は小さい(以後ない)。刈り払いの少しあるシダの多い道は、始め展望がないが、鹿避け?の網沿いに登り行けば、右側に展望が利くようになる。分収育林の表示の所あたりから、左の桧林へ網を越えて(12時27分)入り登ると尾根に乗る。額から汗が噴き出る。

 ゴミも少しあり。急になり左下にガレのある広い尾根上に乗ると緩い登りで、先でまた杉林の急登になり、一度下がり、赤ペンキ等多い。分収育林の黄色い杭№31から、自然林と人工林の間の小尾根に登り、下ると笹のヤセ尾根が続き黄色い杭もなくなり、849㍍直下(13時40分)となる。進んでシャクナゲと桧の太い木のヤセ尾根を行くと10メートル下がる。杉林に戻り、巻き道らしきに出て、小刻みに上下して進み、右への巻き道をして尾根上に戻り急登する。ふりかけのような薄い残雪を見ると楠のような大木もある。笹も低くなり、急登は続く。地図にない小さなピークを越え、中くらいの笹道となり、標高1000メートルあたりから残雪が出て来た。山標の杭のある足郷山分岐の展望のない小ピークに着く(14時43~48分)。右へ下がると雪に1人分の足跡が薄く残っているし、登山道も良くなる。ブナの木もあるがコケが多くてブナの木肌に見えないが、上を見ればブナの枝張りであるが枯れたブナもある。大塔山ニノ森の頂上には、何とか15時01分になる前に登り切った。

 弘法杉から大塔山まで道標はなく、登山道は丹沢で言えば仕事道みたいで登山道ではなく、枯れ葉の上を歩き地面は出ていない。弘法杉からは交通機関の関係でメインの登山道ではないようだ。西から南の展望が利いて町や村や集落は一切見えなくて、回りは山はかりで法師山はすぐ分かる。低い芝のような笹の中くらいに広い頂上でいい頂上であるには違いないが、でかいケルンが変な存在で三等三角点がある。もっと原始性のある山かと思ったが、大衆的で関西の山によくある会・クラブ・個人名が入った山名標の札が12個ほどあった。南へ下る登山道もある。小さな緑色に塗ったポスト流用品のらくがき帳入れがあって、元旦以前から毎日登ってくる古座川町の飯野俊範さんのメモがあった。今日は11時50分に238回目との事で、1月5日、6日は積雪3センチや地下足袋では冷たいとの記録がある。

 今回はテントをやめて、天気予報が良く軽量化のためツェルトにしたが、平らな張る場所はありそうでない。三角点から65歩、北西へ歩いた少し下った一ノ森へ向かっ登山道上にやや斜めではあるが張ることにした。ずっと風が吹いていて、横の枯れたブナの太い木が気になるが、谷側に傾いているのでまあいいかと判断した。ツエルトに入り準備が終わり15時45分から缶ビールを飲み、16時07分から夕食。夜行なので早めの17時17分シュラフに入り横になる。途中で空腹になり21時55分起きて少し食べる。上空はザワザワからゴーという風が絶えず変化しているが、ツエルトは揺れない。ツエルトに写る月明かりの樹木と中くらいの笹の影絵が鮮明である。倒木に潰され、動けなくなる夢を見た。

 1月12日(日)今日は3時17分起床、食事を終わるとテルモスを含めて水5.35リットルの残量になった。昨日、行動中に水をほとんど飲んでいないので、食事やコーヒーなどで水を多めに取りやや無理やりに水を減らした5時55分に外に出るも、星は輝きまだ暗い。パッキングしたり、準備体操をしたり、歩き回ったりして、時間待ちしていたが、遠くが雲で陽はなかなか上がらないが6時40分に懐中電灯なしで何とか歩ける明るさになったので出発する。中くらいの両側笹の道を下り、薄い残雪も北側なのでバリバリしている。広いコルの大タワに着いて(6時57~59分)、上着を脱ぎバナナを食べる。大塔山~法師山の表示のある札を見る。桧と自然林の間を登る。右に弘法杉林道分岐(7時13分)の赤テープがありさらに登ると、1058㍍ピーク(7時20~21分)。先へ進むと一ノ森の札があるピーク(7時25~27分)に着くも展望はない。大塔山は一ノ森とニノ森の2つのピークであるが、一ノ森も2つのピークを持つ。左へ曲がり斜面下りから細い尾根に乗り、右に小ガレを見て、シャクナゲもありさらに下ると少し尾根も広がりまた細くなり、ごく小さいピークを越えて、細いコンクリートの杭は続き、太いブナのある狭いコルに着く。登ると高い笹のヤセ尾根の道、右下にガレを見て、残置ワイヤーがあり、下りから自然林と人工林から分け目を行くと下らなくなり、右へ赤ペンキの安川コースの分岐(7時53分)がある。登ると905㍍ピーク(7時55分)。コルに下り両手を使い急登、右へ巻いて、急な下りは道がなくなりすぐ間違いと気づき登り返し、上への道に乗る。下り、緩く登り細い長いピークを越え下る。ずっと展望なし。

 笹の道。急に下り出し、重荷では急の下りで、コルとなる。登り返してヤセ尾根を登り続け、シャクナゲとコイワカガミ?がある所があり、一部歩いて来た後方が見える所がある。一ノ森は顕著ではないがよく見ると2つのピーク。左にガレを見て登り、一時の濃い笹を抜けると、右が桧林になり886㍍ピーク(8時53分)で和可(歌の略字?)山高専WVの大塔山~法師山の表示の札が落ちている。大タワにあったものと同じ表示。右曲がり気味に進んで来たので886㍍とわかる。新しい白い杭(上部は赤)№23が出て来た。杭は連番で続き№40でコル。登ってから地形図と違う軽い下りなので、地図読みが一時不安になる。一時何処か遠くからチェーンソーの音が前から聞こえていたが、作業を開始したらしく近くで突然チェーンソーの音が聞こえて(9時30分)、びっくりした。尾根の上の私と少し下では2人のチェーンソー音で気がつかないらしく、声をかけても音でかき消される。やっと気がついてくれ、一人かい?どこへ行く?と聞かれ、法師山と答えた。平日でもないのに、作業中とは珍しい。間伐は相当の作業量で、940㍍ピークまであった。急登して940㍍ピーク(9時42~45分)とわかる。940㍍ピークから白い杭はなくなり、降りて広い緩い登りから急な笹トンネル登りとなる。笹トンネル登りは続いて、ヤセ尾根となり横に黒い太い蛇のような物体がずっと平行する。少し下り笹トンネルを抜けるようになると岩のある展望尾根上(10時08~20分)となる。物体の正体は鹿避けの網?の収納袋であった。天気はよし、展望休みを入れる。

 少し降りて登り返すと、994㍍ピーク(10時30~32分)。方向を変え、下ると残置ワイヤー、登りを右へ行くと、凹地に氷が張っている。ピーク上へ出て進むと下りとなり、狭くなる。正面の樹間に法師山が見えてくるが、まだ法師谷を避けてかなり迂回しなければならない。急な下り、コルに鳥獣保護区の表示。登ると、968メートルピーク、左へ曲がると直ぐに残置ウインチがあり、ヤセ尾根を小刻み上下して登り行く。一時平になり、だんだんと緩い登りになり、右に杉の植林も出て来て、下からの薄い獣道?らしい道のある小ピークに乗る(鳥獣保護区の表示)。平らを進み、尾根が広がり法師山北東尾根の登山道に合流する(鳥獣保護区の表示11時41~43分)。少し下ると右に百間山方面への分岐があり、最後は短い急登後に、一等三角点の法師山頂上に着く(12時05~41分)。大塔山から休憩を入れて、5時間25分かかったが、メモなしならもう少し短くなる。もっと軽い荷なら朝一番から飛ばして、弘法杉から大塔山に登り、縦走して法師山へ抜け宗小屋橋へ降りれるかもしれないが、下山後の交通機関がない。大塔山方面を見ると縦走してきた尾根筋がよく分かる。反射板のために頂上が半分とられたような頂上であるが、展望は360度利く。夫婦と反射板の下で昼食を食べようと下って行く2~3人が居た。少しして、宗小屋橋から法師山北東尾根を登ってきた単独者が到着。回りは山ばかりで、果無山脈は分かるが、大峰山脈の方は遠くて分からない。会話によると夫婦はこの辺で明日に登る山、大塔山にも登り、他にも考えている様子、単独者はこの辺に詳しい様子。大塔山かり縦走して来たので登ったら、らくがき帳を読んでみてはと伝える。ここで今後どうするかしばし考える。宗小屋橋へ降りても、バス停留所実では長い林道歩きで何時間もかかるのでつまらないし、時間もあるので百間山へ向かい、だめならいつでもツェルトで泊まる、ということにした。

 昼食をとってから、百間山分岐(12時46分)へ下る。百間山へ向かうと薄い雪には1人分の足跡がある。下りながら獣道へ2回入ったりもする。1003㍍ピーク手前の二股は右へ下ると、テント場になりそうな所があり、右上のピーク(どちらかが1003ピーク)は通らないで左へ巻き、細い尾根を進み小ピーク(どちらかが1003ピーク)を左へ巻く。小ピークを越え、百間山への小さな札もある。右人工林を小刻み上下して、ブナの木木の所から少し急登して、1029㍍ピークのようで、右へ下がる。すぐつぎの小ピークを左へ下り、笹道と右にガレが出て来てつぎの小ピークを直下で左に巻く。岩峰となり左へ巻いて、灌木に掴まりながら絶壁のここを降りるのかと3メートル程下るが変で、上へ登り返すと道がある。鋸刃のような岩場の下り2ケ所があり(13時58分通過)、軽荷ならたいしたことではないが、重荷なので細引きを出そうと思った位で緊張しながら、三点確保の下り。1008㍍ピーク(間違え)は確認できず。下って右下ガケの道が続く。ヤセ尾根上を上下して進み少し登り、左へ大きく951㍍(間違え)を巻くが一部不明瞭の所がある。下ると百間山の札があり、道がよく見えた方の道を、ここで間違えて、かなり変であると思いつつ下まで下ってしまった。これを書きながらガイド地図と地形図とを照合してみると、百間山の札のあった所は1008㍍ピークの手前で板立峠への分岐だったことになる。思う程進んでおらず、先読みしすぎていたことになる。下り過ぎと気づき登り返し(14時30分)、百間山の札の所(14時43分)からさらに急登、小ピークで荷を降ろし(14時43~15時03分)、偵察してから下り、岩を右に巻き、右に軒状の岩を見てその上に乗り、下るとコルにブナの大木、また軒状の岩上に乗り下る。先で急登、1つ2つ3つ4つ5つと小ピークを越え、ヤセ尾根を進んで、広い鬱蒼としたピーク上に乗り(15時46分)下り、(もう地形図上では現在位地不明になり)下りながら小ピークと言えないような小ピークを幾つかヤセ尾根で越え行く。前方に百間山らしき山が見えてくる。小ピークを越え、中ピークを左に巻くとだんだん登り、(この辺尾根は左曲がり右曲がりしていたと思うがそのメモはなし)また小ピークを越え、登ると百間山手前のピークでやっと現在位地確認した。951㍍ピークはガイド地図によるともう1本の板立峠への分岐であるはずであるが、951㍍ピーク自体が確認出来なかった。手前のピークより登り返して、小広い百間山頂上に着いた(16時44分)が誰もいるはずがない。北から東方面にだいたい展望があり、三等三角点があり百間口への下山口もあり山名札も少しある。ツエルト張りは地面が砂岩混じりで堅くペグが刺さらず、横に張る細引きがないのでうまくいかない(前夜は笹で横に引きうまくいく)。法師山から休憩を入れて、3時間58分かかった。遠く北方に町並みが見える。風はなく月が出ている。夕食後下山コースを検討。百間ロバス停留所が近いがバス時刻が遅いので、三ツ森山からの下山コースにした。19時20分寝る。

 1月13日(月・祝)4時01分起床、食事を終わるとテルモスの湯を含めて水2.6リットルの残量になった。6時35分出発。頂上からすぐの笹の半トンネル下り、やや平になり右は急斜面、笹は薄くなるが少し登りまた下がり行くと笹の多い狭い尾根上。獣道も平行する。

 笹のない人工林の平ら気味の所の中に出て、右へ振ると細い尾根に乗り下ると、左に氷の張った水溜まりのある平坦地がある。急登で上で巻きそうになるが、道もあるので949㍍ピークに寄る(7時21~27分)。

 少しの展望と白いパイプ杭があった。戻りヤセ尾根を下ると岩峰がある。左に巻き、小ピークに登り左へ曲がる。下ると笹も低くなり小ピークを越え、稜線下西側を進み、左にスラブ岩を見たら右へ上がる。上がった所を越えヤセ尾根の人幅の岩上をだいたい平に進み、小ピーク越す。柔らかい枯れ葉の地面には動物の足跡がある。ヤセ尾根左直下を行くと、大きく割れた岩がある(7時57分)。岩は左へ巻き小ピークといえないようなのを越すと登り、ヤセ尾根小ピークを直下で巻き、左に人工林の急ガケを登り、急登して小ピーク(三ツ森山東峰・北尾根コース分岐8時08分)をほぼ登り左へ曲がる。

 人工林の中へ下り、自然林の急登をすると、三角の大きい岩の乗った狭いが展望の良い三ツ森山頂上に着く(8時16分~27分)。岩の上には手だけ掛けて展望する。時間的にはまだあるので、先へ進むことにする。直下で右と左への踏み跡(ここで間違えたかも)があり、左へ入る。シャクナゲの多い斜面を多少の道外れで左よりに下ると、赤テープなどの多い分岐がコルの右(ここでも間違えたかも)にある。さらに急下りして短く登ると左に西峰の岩峰(本当は南峰だった)がある。西峰(南峰)のつもりでの岩峰直下から西へ降りる(赤テープあり)と広い尾根となり、道がなくなる。道を探しながら下って行くとこんなに下らない、変だと思い始める。広い急斜面で道探しでキョロキョロして、足元の注意散漫になり踏み外し、掴んだ枯木も折れて転倒するも、尻の厚いところを打って、ザックを下にして逆さになるも両足を別の木に掛けて止めた(8時56~9時06分)。そこにザックを置いて、周囲を歩き回ると、左に伐採地があり杣谷集落と大原の集落が見え、右上の方は稜線が長く続いている。

 三ツ森山本峰直下から間違えたようだ。戻るには、下りすぎているし、時間もないし現在位地も分かったので、残念ながら下ることにした。伐採地との境には鹿除けの網がずっと張ってあり、それに沿ってかなり下る。と、地蔵のある花折峠(9時28~38分)に出た。ガイド地図に道があるので、右の傾斜のない涸れた谷へ降り、谷の対岸へ移り、小さな流れから未舗装の林道へ上がる。100㍍程先で立派に舗装されな林道熊野下川線の橋のあるヘアピンカーブの所(9時44分)に出た。ヒッチハイクをしようと思ったが車が全然通らない。山の反対側の苔口~中ノ番バス停留所を目指して先へ歩き出し、南側の半作峠への登山口(9時49分)を見ていると、スクーター1台通過で、今日初めて見る人である。熊野下川トンネルを抜けて、北側で反対側の半作峠登山口(10時12~16分)には登山中で人のいない車1台があった。熊野下川線は相当迂回しているので、近道をすることにした。地形図には破線があるので、林内へ下るともう使われていないが登山道の道形は何とか残っている。

 下って行くと流れを渡り、名水『乙女のしずく』の横(10時47分)に出た。流れとは全然別で岩壁から水が出ていて、1台の車が停車していて4人がポリタンクに給水中で今日2回目に人に会う。4人も乗っていては、頼めず。一口を先に飲ませてくれて、林道を下る。結局通った車はこの1台と、下の方の渓流沿いで後ろから来た軽トラック1台のみ。渓流の音で軽トラの音は聞こえず、手を上げる暇もなかった。大垣内の集落から左へ曲がり(11時15分)、農作業中の男の人に道とバス停留所と入浴する所を聞く。中ノ番バス停留所(11時26~32分)でバス時間を見て(1日3本しかない)、少し休み、日置川を渡り、少し先の「とみさとふくしセンター」と「富里温泉乙女の湯」(11時44分)に着く。古い小学校の校庭のような所で、入浴できる営業時間の13時00分までは時間があるので、昼食などと日差しがいいので、ツェルトなどを乾かす。ここで飲んだ後は、水1.3リットルと湯05リットルの計1.8リットルの残になった。アルカリ性単純泉に13時35分まで入浴して(私を含め4人入浴した)、富里温泉前バス停留所まで歩き、待って3人乗って来た小型の明光バスに乗り(14時16分)、紀伊田辺駅に向かう(15時15分着く)。駅前で食堂に入ろうと思うがレストランでは敷居が高い。特急『スーパーくろしお』に乗り(15時46分)座れて、新大阪駅(17時49~18時03分)で下山の報告をして、新大阪からもひかり号の禁煙自由席に座れて帰途についた。

 乙女とは半作嶺(はんさみね)~半作峠の稜線が麓からみると3つの岩峰などが乙女の寝た横顔に見えるところからきている。間違えなければ三ツ森山~半作嶺も縦走出来たところであった。

 新横浜駅20時39~42分。長津田駅20時57~21時10分。1日目は快晴、2日目は快晴、3日目は雲多いもほぼ晴れであった。中央林間駅21時18~22分。相模大野駅21時29分着。半作(はづさ)とは水団桜の大木があった事に由来する。3日間、主に獣道のような薄い登山道を時に、間違いながら歩いて来た。地図読みと現在状況が合っている所は気持ちいいとしても、合っていない所の難しさはあった。ツエルトは言わば外張り1枚状態なので、中で煮炊すると結露がすごく、朝方には、下部などに溜まった水が凍っていた。タクシーで弘法杉林道入口へは、人数が少ないほうが車体が下がらなくて入ってくれる可能性が高いと思われる。

l          費用:西武バス運賃池袋駅東口~三交新宮駅前                                      10,190円

l          熊野交通バス運賃新宮駅前~本宮大杜前                                            1,500円

l          熊野第一交通タクシー運賃(熊野本宮?)本宮大杜前~弘法杉林道入口          6,670円

l          明光ハス運賃富里温泉前~紀伊田辺                                                  1,100円

l          JR運賃紀伊田辺~新横浜(長津田)                                                     9,870円

l          JR特急券紀伊田辺~新大阪(乗り継ぎ割引)                                          840円

l          東海道新幹線特急券新大阪~新横浜                                                  4,730円

l          富里揖泉乙女の湯入浴料                                                                 300円

 

 

丹沢/蛭ヶ岳

  日:                  1月12日()~13日(月・祝) 一泊二日  晴れ  曇りのち晴れ

参加者:                                L神之村均、小原紀子、澤田治之、前田省吾、長江唯志、矢澤孝二、清水加代子、山口康子 計8

コースタイム:           新松田11:55=玄倉12:4012:50-ユーシンロッジ15:30 ()7:001196m8:10-臼9:3510:00蛭ヶ岳11:3512:05-姫13:3513:45-林道15:25-東野16:0516:11=西野々=三カ木=橋本17:50

 玄倉からユーシンロッジの道は日向は雪なし。日陰はところどころガチガチに凍っている。

 約2.5Hを舗装されていない車道を談笑しながら歩く。

 ユーシンロッジの畳12畳の部屋。冷え切っていたので、コタツを2脚借りてようやく暖まる。(コタツ1\500) 夕食までの約2Hは例によって事前パーティ。 

 夕食6:00食事は猪鍋ならぬトンカツと味噌汁。\4600では贅沢いえぬ。

 朝食6:00 ご飯、味噌汁、のり、卵、納豆の純和風。お湯を各自ポットに入れて出発7:00。昨日の晴天とは異なり、どんより曇っていて上のほうはガスって見えない。

 ロッジ脇の尾根に取り付く。南面のせいもあり思ったほど雪はない。1196m峰はブナがきれいなところ。長江さん曰く林相が良いとか。

 臼が岳付近は20cmくらいの雪があるが、縦走路はトレースあり。

臼が山頂で写真を取り、ここからアイゼン着ける。蛭が岳へ向かう道を歩いているうちにガスが上がり、青空が出てきて蛭が岳山が見え、あっという間に快晴となった。

 蛭が岳山頂への登りで樹木に着いた霧氷が花のよう。山頂は我々以外は4~5人。一人は雷平から蛭が岳に登って来たと言う。山頂の雪は約30cm。富士山がきれい。南アも見える。食事をして、また皆で写真を取り12:00に出発。

 蛭が岳の下りは途中から雪が無くなり、アイゼンを外す。

 姫次で蛭が岳、桧洞丸、富士山、大室山を眺め一休み。

 東野まではずっと雪があるのでまたアイゼンを着けて出発する。600m付近でようやくアイゼンを外す。林道は凍っていて歩きにくいのでなるべく歩かない。

 ようやく、東野に着いたら16:05。スパッツを外す間もなくバスが来た。やれやれやっと間に合った。西野々、三カ木でバスを乗換え、橋本駅で解散。

 橋本の養老の滝にて有志で1時間のどを潤し、家路へ。

l          ユーシンロッジ:1泊2食付風呂あり\4,600

 

湯河原/幕山~城山             

  日:                  1月19日()日帰り

参加者:                                L林徹、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、輿水政子、河崎正道、矢澤孝二、安瀬はる江、武末範子、山ノ井憲子、派田正、藤田弥枝美    計12名

コースタイム:           湯河原駅9:00=鍛冶屋9:159:20-南郷山10:4511:00-幕山11:3012:00-幕山公園12:3512:45-一ノ瀬橋11:55-ししどの窟13:3013:45-子安観音13:5514:05-ししどの窟バス停 14:15-城山14:3014:45-湯河原駅15:35

 天気予報では午後より雨。

 歩き始めた時には時折薄日も差しなんとか全行程を歩けそう。

 鍛冶屋のバス停を出発しすぐに幕山への道を分け右手の南郷山への道をとる。この道は急登ですぐに暑くなる。急な坂道の所々に一袋100円のみかんが置いてあり、品定めをしながら楽しく登る。

 白銀林道に出ると右に曲がり南東方向から南郷山に登る。

 南郷山からは箱根の山へと続く伸びやかなカヤトの山並みが見え気持ちが良い。

 幕山山頂からお天気が良ければ、青い海に緑の真鶴半島が眼下に見えるのだが、今日はどんよりけぶっている。

 幕山山頂より南への路を取り梅林の中を下る。梅園では紅梅がちらほら、白梅は23本咲いていた。見頃は2週間後くらいだろうか。

 一ノ瀬橋からししどの窟までは今回の山行では山道らしい道だ。

城山に着く少し前より雨が落ち始め、城山のあずまやで雨具を着ける。城山山頂付近は公園のように整備され、東への斜面には一面紫陽花が植えられていた。

 335分湯河原駅着。送迎バスで ”ゆとろ嵯峨沢の湯”に行き、汗を流し、気持ち良く暖まり1日を終えた。

 幕山と軽く考えていたが、幕山と城山 二つ合わせると、歩き応えがある山行になった。(武末範子)

 

丹沢/弥七沢ノ頭         

  日:                  2月2日() 日帰り     曇りのち小雪

参加者:                  L澤田治之、長江唯志、清水加代子、石川千緒(支部外) 計3名

コースタイム:           新松田8:25=中川温泉入口9:20-尾根出合9:50~55-762㍍峰10:25~35-956㍍峰(弥七沢ノ頭)11:20~50-950㍍峰12:00-05-コル(箒沢乗越)12:25~926㎜峰12:50~13:00-縦走路14:05~15-ヤブ沢ノ頭14:55-石棚山分岐15:00-西丹沢県民の森16:00~10-仲ノ沢林道16:25-玄倉17:15~41=新松田18:24

「三度目の正直」の諺は生きていた。

このコ一スは、一昨年長江さんが本部山行で(大杉山経由の弥七沢ノ頭)、私が昨年12月にやはり本部山行で実施し、何れも950㍍峰から東南尾根のエスケープルートを降り、果たせないでいた。私の場合は参加者が50数人と多く、天候も雨から雪に変わり断念せざるを得なかった。しかし今回歩いてみて、前2回行けなくてよかったのだ。これについては後述する。

前置きが長くなったが、兎に角今回は3度目なので是非共トレースしようと、本部山行は止めて支部山行にした。40%以.上の降雨予想の時は中止する積もりでいたが、直前の予想で10%になったので勇躍実施することとした。

メンバーは私の本部山行によく参加して戴いている女性を入れて4名。

中川温泉入口でバスを降車、温泉街に向かって右下におりて行く。河内川を渡り(手前にトイレあり)湯の沢沿いの道が小橋を渡ると前方に大きな堰堤が見えてくる。すると小沢があり、右側斜面(左岸)の笹薮の中に踏み跡がみえる。これが登山口である。

急登10分位で緩い尾根状になり、更に枝打ちされた杉の植林帯のひらを適当に行くと右からの尾根に乗る。降ってくる時はこの尾根をそのまま行き、先程の堰堤のあたりに出るのだろう。右側の防護柵を過ぎるとブナの混じる気持ちよい尾根になり、762㍍峰に登り着く。

少憩の後、ニノ沢のコルへ急降下。痩せ尾根で左側はザレており、滑落事故も起きた所で慎重に通過する。アセビの生えた岩場を登り返すと疎らな広葉樹林帯になり、僅かでブナの大木が林立する広うく明るい山頂に出る。山名標示はないが3度目の弥七沢ノ頭だ。今日は曇天無風でさほど寒くはない。ここで昼食とする。

広い尾根を10分で950㍍峰だ。ここまでが曾遊の地。丁度12時。今日はいけそうだ。前2回エスケープした東南尾根を確認し、半分枯れかかった薄い笹薮の中を降っていく。段々急になり約20分で、箒沢から上がってくる押出沢のせまいつめにおりた。ここの最後の5,6㍍が悪く危険であった。尾根は細く、急なうえに丹沢特有の花崗岩がザレていて、何故かここだけ立ち木も笹も無いのだ。特に左の押出沢側は急崖になっていて身の毛が弥立つ。凍結していなかったのが幸いで、草地とのフリクションだけが頼りだ。慎重にゆっくり行動する。ちょっと前から小雪が舞っていたが、

地面が濡れるまでには至らなかったのも良かった。全員無事に降り立って先ずはホッとする。

ここで昨年12月の時を思い出してゾッとした。初心者もいる50数人が雨の中、うまく通過できただろうか。出来たにしても相当に時間を食ったろうし、この先の行程を考えたら途中で日没だったろう。あの時の雨は、今から想えば天の恵みの雨だったのだ。人生、何が幸いするか分からない。

笹につかまりながら急登暫しで、枯木の点在する広く気持ちのよい926㍍峰にでる。危険箇所をすぎ、安堵感いっぱいで腰をおろし、茶を飲む。

一旦緩く降り、少し登りがあってまた急降下し、最後の鞍部になる。ここからは約300㍍の登りが待っている。初めのうちは凄まじい急斜面を笹につかまりながら身体を持ち上げる。いつもは笹薮は恨めしいけど、この時ばかりは笹があって本当に助かる。時たま、葉に乗った細雪が首筋に落ち入り、冷やっこく気分が悪い。

段々傾斜が緩くなり、岩が累々したりしている所を過ぎたりすると、やっと檜洞丸からの縦走路に出た。木にテープがそっと巻いてあった。このコースは、登るにしても降るにしても、安易に他人におすすめ出来る代物ではない。時間は午後2時。パーティの足並みはそろっている。この時間なら箒沢へ逃げる事も無い。昨年12月のことを又想い出す。あのまま強行していればここで真っ暗だったろう。

予定どおり玄倉に降ることにする。黒い樹の肌や枝に雪がつき、水墨画をみているようで得もいわれぬ美しさに浸りながら、うっすら積もった径をいく。登るに従い、雪面に隠れた氷に足をとられるのでアイゼンを着ける。

この時間と天気だし石棚山は割愛し、西丹沢県民の森へのよく踏まれたコースを下山する。落石の多く転がった仲の沢林道を飛ばし、玄倉発の最終バスに間に合った。

今日一日、誰にも遭わず、我我だけの閑かな尾根歩きを愉しむことができた。

将に、3度目の挑戦でこの尾根を全うできた訳だ。(そういえば、昨年3月支部山行で登った小出俣山も3度目だった。こちらの方は10年かかった)

          

 

北八ヶ岳/蓼科山~双子山

  日:                  月8日()~10日()            二泊三日

参加者:                  L石塚孝彦 1

コースタイム:    8日 八王子7:29=茅野9:2110:00=ピラタスロープウェイ入口10:46=女神茶屋蓼科山登山口

10:5411:12-道標のある平らな所11:39-昼食11:4412:07―蓼科山15:1118―蓼科山荘前15:41

9日 蓼科山荘前7:12-赤谷分岐?(前掛山分岐と思う)8:05―昼食11:5512:20-大河原峠12:5058-テント泊地14:17

10日テント泊地7:06-双子山7:33-ケルンピーク7:43-双子池ヒユッテ8:539:57-雨池峠下11:2645-雨池峠12:13-縞枯山荘12:2035-ピラタスロープウェイ山頂駅12:5013:00-山麓駅13:0614:14=茅野15:1014=高尾18:06

8日(土) 茅野駅での天気は、快晴で風もなかった。女神茶屋の蓼科山登山口へは、単独だったのでどのように行こうかあまり考えずに茅野まで来てしまった。タクシーでは高いし、冬はバスが行かないのはわかっていた。単独か2人組と相乗りしようとタクシー乗り場を覗いてみたが、皆人数がまとまっているようであり、また美濃戸や渋の湯方面らしく、さっさと乗り込んで行ってしまった。結局はバス乗り場へ行き、ピラタスロープウェイ行きのバスに乗り、ピラタスロープウェイ入口バス停留所で下車、ピラタスロープウェイから戻るのを捕まえる作戦にした。うまい具合にタクシーがたいして待たなくても来たので捕まえて、女神茶屋の蓼科山登山口へ行った。登山口には自家用車の駐車は見当たらず(降りてくる人がいたのであったのかもしれない)人影も無かったが、このところ降雪が無かったようでトレースはしっかりあった。トレースは駐車場の方からのとタクシーを降りたところからのと2本ほどある。暫くは緩い登りが続く。途中で潅木に蔦が絡んだような目立たない木影に、ハンターがそっと立っていた。多分、上か下で仲間が動物などを追い立てているのを待っているのだろう。やがてトレースは1本になり、少し登るようになるところで、一人の下山者に会う。登ると平になり、1人が休んでいた。連休だというのに、ピラタスロープウェイ方面と比べて、真に少ない。次に先ほどの仲間の猟の人と会う。また登るようになり、溝状の急登になったのでアイゼンを着ける。風が少し出てくる。やがて右へ巻くようになり、やや近くで4~5発の猟銃の音もして、登山者5人組が降りてきたのに会う。小さなコルを2ケ所通過して、導標があり樹林を抜けると、真っ直ぐの序々の急登りになる。休憩や昼食を入れながら登る。鉄の杭と鎖が一部見えてくる。風もやや強くなり、耳カバーをする。霧氷も出来ていた。ガラ場となり、直登しなくなり、右へ巻いて登っていくと、広い頂上の一角の三角点(雪は飛ばされて少ないので見えていた)の所に出た。少し離れた蓼科山頂ヒュッテは閉まっていた。だいぶ後になってこの記録を書いているので、展望の事は思い出せない。ヒュッテの方へ行ってから下るが、もうトレースが一人分ほどしかない。トレースに乗ったり外れたりで進むと下に蓼科山荘が見えて、2人が見えた。先行者の跡とははずれてしまい結構な急斜面で直に下りたくないので、くの字くの字で切り返しながら深いラッセルをしながら降りる。が、急下りなので楽で、最後の方は直に下る。蓼科山荘の入口の前で、テントを張ることにした。山荘入口のほとんど上部までの積雪量で、踏み固めて、風が強く吹いていたのでテントが張りにくかった。夕食はおでんと白菜と汁でおかゆを作り、コーヒーで済ませた。2人は山荘の後ろの方でテントを張ったようだ。18時12分に横になる。風は止まず、夜中に起きてみると、雪が真横に飛んで行くすごい風、テントの冬用外張りのエプロン部分が外れてしまっていたので直す。12時50分頃より風が止んだ。前線が通過したようだ。

9日(日) 4時58分に起床。快晴風無し。内心、トレースを期待してしまったが、すっかり新雪に覆われていて、当然誰も歩いていない。ワカンを着けずにツボ足でまずは、ほぼ北方向へ歩く。後ろの蓼科山の写真を撮る。右奥の樹林の中の方に赤いテントが見えた。沈む深さ始めはたいしたことはなかったが、やがて40センチ程度となり、樹林の中で赤谷分岐の導標(メモが残っているが?どこを指すのか分からない多分、地形的に前掛山分岐だろう)が出てきて、右へ曲がる。そうとしたら無雪期10分のところを50分かかってきたことになる。ここから先は、もう登山道は見失いというか、追えないというか、それらしきところを進むというか、樹林の空間を進む状態となる。しかし、広大な斜面や平面でも、快晴で樹林や疎林の間から双子山方面がばっちりと見えるのであせりはないが進み方のペースが極端に遅いのである。疎林の中、下りとは言えない下り登りとは言えない登り、密な樹林に入り込み先が分からないので空身での偵察などをする。縞枯れらしき枯れ木の多い所や、境界見出標や木に赤ペンキを見たり、何回か偵察をしたりする。そうこうするうちに左にガレが出てきて、浅間山も見えて夏道からそんなに外れていないと確信をする。進む真正面方向に双子山が見えて来て、樹林の切れたところで昼食25分を取る。そして、開けた大河原峠に着いた。大河原ヒュッテはやっていない。無雪期の5倍も時間がかかったことになる。結局、あのテントの2人は追ってこなかった。誰もいない、今日の一人分のスキーの跡があるのみ。今度は登りとなるも疲労感激しく、ザックを置いてラッセルして、取りに戻りまた空身でラッセルを繰り返す。始めは峠の開けた所のため、雪が飛ばされていないようであまり沈まなかったが、傾斜が増す毎にだんだんと深く沈むようになり、双子山までと思うが体力の限界となり、峠からいくらも進んでいなくて時間が早いが、樹木を後ろに広い雪面を前にして踏み固めてテントを張ることにした。雪面の傾斜が緩いのでどこでも張れる。17時13分に横になる。月明かりと少し風ありで21時55分に起きてコーヒーを飲み、水作りをして23時12分に寝た。

10日(月)4時43分起床。月明かりなし曇り少し風あり。今日はワカンを着けて出発。ワカンを履くのは久しぶり。段差のちょっとした急坂と壁状のところを突破すると、先に杭とロープと導標が雪面上に出ている。スノーシューの跡も出てきて、5分後に双子山に着いた。ケルンのあるピークを通過、どこから下るのか、とりあえずスノーシューの跡を追う。尾根が細くなり岩場となってくる。先でスノーシューの跡も歩き回っているので、ザックを置いて偵察してから進むと、スキーの跡も出てくる。右下方向へ下ると双子池ヒユッテへ出た。ここは、スキーの跡が多いが誰もいなかった。大岳への道へ進んでみるもトレースなく、だいぶ空身で付近を探し回ったが大雪で登山道の樹林の空間が見つからずに、これでは相当時間がかかると断念することにした。戻り休んでいると男一人の歩くスキーヤーが来たので少し話す。ワカンをはずしてつぼ足で林道歩きとなったが、たいして沈まない。が、スキーの跡を歩くのにはモデル歩きをしないといけない。が、今までより全然早い。途中、雪で林道が上斜面からの雪で埋まっているところもある。2人のクロスカントリースキーヤーに会う。雨池峠下の分岐には、赤い三角の旗が5本立っていて直ぐに分かる。天気は一時晴れていたが曇りになった。踏み固まり、坂なのでアイゼンを着けて登る。上の広い斜面にはスキーの跡が多い。外れなければ踏み固まっている。雨池峠に出て、少々ガスっていたが少しで縞枯山荘に着いた。アイゼンを外して、中で420円のコーヒーを飲んで、またアイゼンを着けて、何人かの何組かの登山者やクロカンスキーヤーに会いながら、今までとはぜんぜん違うペースでピラタスロープウェイ山頂駅に着いてアイゼンをはすした。あとは、ロープウェイが山麓駅に着く直前にバスが出てしまいタイミングが悪かったが、次のバスで茅野に向かい、直ぐに各駅停車に乗り込み帰途に着いた。蓼科山から先の向こう側はこの時期ほとんど人が行かない所であった。今回は晴れていたので時間が掛かっても通過出来たが、ガスられると方向感覚がなくなるところであると思った。つなげる意味で、今度は横岳(北横岳)から大岳へ下り(たいして下らないが)、さらに双子池ヒユッテへ下り出てみたいと思ったり思わなかったりする。

費用       ・JR運賃                 町田~茅野                          2,940円

           ・JR特急券          八王子~茅野                        1,780円

           ・アルピコバス運賃   茅野~ピラタスロープウェイ入口          1,150円

           ・タクシー運賃       ピラタスロープウェイ入口~蓼科山登山口  1,150円

     ・ロープウェイ運賃    山頂駅~山麓駅                      900円

     ・アルピコバス運賃   ピラタスロープウェイ山麓駅~茅野駅      1,200円

     ・JR運賃            茅野~町田                          2,940円

 

 

三ツ峠

  日:                  2月11日(火・祝) 日帰り

参加者:                  L林徹、派田正、藤田弥枝美 計3

コースタイム:           河口湖8:45=三つ峠登山口9:10-三つ峠11:2512:40-母の白滝15:00-河口湖郵便局15:15-日帰り温泉「天山」15:4617:03-河口湖17:53

 八王子出発時は小雨。タクシーで登山口へ向っていると青空が見え始め、山頂に着いた時は、富士山の頭は雲がかかり見えませんでしたが、その他の山々はよく眺めることができました。

 下山コース、母の白滝は途中まで雪が深く、苦戦。滝付近は道が狭く、落ち葉に隠れて凍っていたり、倒木ありと危険箇所が多数ありました。

 「天山」は下山地点バス停から30分以上歩き、河口湖駅からもとても遠く、ヘトヘトに疲れました。タクシーの運転手さんは「すぐそこですよ。」と言ったのですが…

 温泉は新しくて広く、空いていてとてもよかったです。(藤田弥枝美)

l          河口湖=三ツ峠登山口(タクシー)       4,410円

l          三ツ峠山小屋    休憩                        500円

l          「天山」  入浴料                           1,000円              

 

北八ヶ岳/縞枯山~高見石

  日:                  月15日()~16日()          一泊二日

参加者:                  L神之村均、澤田治之、梅澤文子、清水加代子  計3

コースタイム:           茅野10:20=渋の湯11:1035-高見石小屋13:50(付近散策、泊)7:30-丸山7:55-麦草峠8:458:55-茶臼山10:1510:30-縞枯山11:15-縞枯山荘11:40-ロープウェイ山頂駅12:0512:40=ロープウェイ駅12:4013:05=茅野14:2015:14=八王子18:15

 2/16 天候:晴れ 歩行 3H

 茅野==渋の湯のバスは20人くらい乗車でほとんど山屋さんであった。明治湯ころまでは雪無し。これならノーマルタイヤでもOKと思いきや、それより上の日陰はところどころ凍っており、渋の湯あたりは完全に凍っている。もっとも渋の湯の高度は1,850mだから凍っていても当たり前か。下りた人は、黒百合平に行く人の方が多い。高見石に行く人は5~6人、やはり黒百合平の方が人気があるのか。渋の湯からすぐ上の右の橋を渡り、山道に入っていく。すぐに黒百合平と高見石の分岐の道標があるので道標に従う。

 あまり樹木には詳しくないが、しらびそと思われる樹林帯をゆっくり1時間ほど登ると、殺生河原につきここで一休み。風が強いが展望は良い。御岳、中央アルプスが同じくらいの高さに厳冬期の白い姿を見せている。ここから、左に折れ再び樹林帯に入ると、風は防げるが展望は無くなる。黙々と樹林帯を進んで約50分進んだところで前方に高見石小屋が見えてきた。あまり大きくはないがいかにも山小屋らしい。アイゼンを外し中に入って今日の寝床となる2階に案内してもらう。もうすでに34個の寝具が左右に敷かれてあった。

 今日の同胞は34人らしい。夕食は5:30朝食は6:30とのこと。トイレは外にある。ただし、夕食後の小用は2階のトイレが使えると聞き安心。夜中に外に出るのはなかなかつらいのでありがたい。本日の登りは2時間と少ないこと、まだ夕食に時間もあり良い天気なので、高見石展望台~丸山の散策にでかける。高見石展望台からは北アルプス後立山、浅間山がきれい。浅間山の噴煙がここからでもはっきり見える。

 丸山は樹林帯を15分くらい登ると小高い丘の感じで、そこからは南アルプス北岳、甲斐駒、仙丈岳が見える。晴れてはいるが、うっすらの筋状の雲がでていて明日の悪天を予言している。15時をまわり気温が低くなってきたので小屋に戻ったが、まだ16時である。夕食までのひとときを持ってきたお酒と魚で談笑。一緒にコタツに入っていたお年を召した方に年を尋ねたら大正5年生まれの86歳だと言う。70代には見えるがとても80代とは思えない若さ。やっとここまで登ってきたとは言っているが、86歳で冬山に来ようという気持ちの持続に感心する。自分の親は84だが平地は歩けるがとても山道など歩けない。鍛錬と冬山へ行こうという気力だろう。自分としては75くらいまではと思っているがどうだろう。

 夕食はハンバーグにおかわり自由のご飯と味噌汁。夕食前の談笑でおかわりの元気は無い。夕食後は暖炉のまわりで山小屋の20代と思えるなかなか感じの良い若者と情報交換。それでも2030分を過ぎるとアルコールの助けもあり眠たくなってきたが、澤田さんはまだまだ話したりない様子なので先に2階に上がりおやすみなさい。早く寝るといつも11時ころに目が覚めるのであるが、今回は5時までぐっすりであった。

 2/16 天候:雪 歩行 4.5H

 起床5:30 トイレに行った人が雪が降っていると言っている。予想はしていたがやはり、昨日の雲の予言通り悪天。6:30からの朝食はパンに紅茶とサラダの洋風。肉体労働の山屋にとっては少し物足りなく感じたが、それなりにカロリーはありそう。

 悪天なので小屋からそのまま下りるグループもかなりいた。例の86歳もここから下り、今日は諏訪温泉でもう1泊すると言う。いいないいな。こちらは明日はまた仕事。

 7:30出発。計画では、丸山---麦草峠---茶臼山---縞枯山---ロープウェー駅となっているがトレースしだいで五辻を回る最楽コースを取ることも考えよう。丸山までは昨日登っているので全然心配ない。丸山から麦草峠までは北八つ特有の樹林帯の下りであるが、トレースはある。麦草峠から少し行ったところで30人くらいのグループとすれ違う。聞けば、昨夜縞枯山荘に泊まり縞枯山---茶臼山を越えてきたと言う。それならトレースはありそうなので計画通りのコースを行くことにした。茶臼山から先で縞枯山独特の縞枯現象が目につくようになったが、しばらく行くとトレースが不明となった。ともかく高いところを目指して進む。縞枯山の標識も何も無かったが、一番高いところがどうやら山頂らしい。下り道をさがしていたら、右手の方にはっきりした下りのトレースがあった。下りきった広いところでまたトレースが出てきてロープウェー駅の道標も見つかった。やがて、三角屋根の縞枯山荘が現れロープウェー駅が見えてきた。

 ロープウェー上駅から下駅間も歩こうと思ったが、ロープウェー利用希望の多数決に負け\900を払って12:40発ロープウェーに乗り、7分で下へ着く。乗り継ぎが良く13:05発茅野行きのバスに乗り14:20茅野駅へ着き無事に今回の山行終了。茅野で軽く打上げ、15:14の鈍行で帰路へ。

 雪の具合にもよるだろうが数時間人が歩かないとトレースはなくなるもの、晴天ばかりの山では地図は見なくても迷うことは無いが、普段からやはり地図読みの技術を高めないと特に冬山はダメだなと感じた。

 費用:    バス 茅野==渋の湯 \1,100ロープウェイ駅==茅野 \1,200

ピラタスロープウェイ \900 

八王子===茅野        \2,520×2

          高見石小屋 1泊2食\7,200 約\15,000

 

丹沢/東丸-西丸(本部合同)

  日:                  月22日()           日帰り      曇り一時小雪

参加者:                  L澤田治之、SL河崎正道、SL長江唯志、SL山本文夫、SL清水加代子、小原紀子、

小澤美喜代、武末範子、山口康子、伊藤まり子、派田正、支部外44名  計55

コースタイム:         新宿6:35=吉政8:358:45-切通峠9:009:05-林道9:359:45-水ノ木10:5511:15940M圏平ピーク12:1012:20-東丸12:401245-西丸14:1014:30-水ノ木分岐ピーク15:0515:15-山伏峠トンネル入り口15:4516:00=紅富士の湯16:3017:20=新宿19:40

ふた昔程前には、丹沢の秘峰などと言われていた東丸、西丸も、単なる藪山である。秘峰とはシャラクセーが、登山口までの林道が通行禁止など、交通の便が悪いので日帰りではちと足らず、ことばの響きの良さもあってそれなりに憧れている人が多いのであろう。申し込みが64名あったことからもそれが窺われる。

 補助椅子まで使った満席のバス2台は山中湖ICをおり平野へ向かう。そこから少し入った吉政が一応登山口である。そこでバスを捨て、目の前のたおやかな尾根の弛んだところを目指す。即ち切通峠である。峠から切通沢沿いの林道に降る道が凍結していたのでアイゼンを着ける。軽アイゼン持参としたが、中にはチェーンの人がいて困ったものだ。チェーンは雪面なら有効だろうが凍っていたら疑問である。用具というものは、使用方法を誤ると命取りになる。またそういう御仁に限ってストックを持ってきていない。見兼ねたSLが貸してあげる始末。

 雪のちらちらする林道を、本当の登山口である水ノ木まで降りること1時間10分。丹沢湖からここまで林道が延びているが、途中の浅瀬から車輌通行止めになっていて、浅瀬から歩いたのでは日帰りが無理となる。

そこで考え出されたのが、急がば回れとばかり、山中湖側からアプローチすることなのだ。よくぞ考えた。ノーベル賞ものだ。そしてこのことが、この山を面白くしている。つまりこの山は、先ず下山してから登山するのだ。実にユニークなのである。こういうのは、そう滅多にあるものではない。中には逆コースをとる人もいて、これなんか山を登るという苦しくも楽しい行為なんて殆どない。不埒者だ。尤も、地図を読むという楽しさはあるのだが------

 林道から一段あがった、広場とも駐車場ともいえるところで昼餉とする。雪は止んだ。ここには不釣合ともおもえる立派な鳥居と大山祇神社が勧請されていて、往時の栄盛と、杣人の山に対する畏れを感じさせる。

 やっと登山開始だ。神社裏から左に作業道が腹を巻いているがこれを無視し、藪の尾根を急登する。30分弱で小ピークに立つ。770M圏だろう。さらに30分で木立ちの好ましい平らな尾根で小休止したが、もう少し上がると南面が伐採されて大展望が待っている平坦な所に出た。風は冷たいがここで休めばよかった。今日は生憎の天気で富士山も裾野しか見えない。しかし、このコースで唯一の拓けた場所だった。

 また藪をこぎ、僅かで針葉樹林におおわれた東丸に着く。狭い山頂に55人が右往左往する。

 西丸には、進路をぐっと左にとり西北西に降る。尾根は明瞭だが急で、落ち葉に隠れた氷に足を取られやすい。樹に掴りゆっくりでいいから慎重に行動するようコールする。

 約100M降った鞍部が930M圏。西丸へは300M登り返さなければならない。見通しの悪い樹林帯の中、足下に気をつけながらスズタケを分けること1時間半、尾根が緩くなって薮が消え、ブナが出てくると小広い西丸山頂だ。山名の標識など人工物が皆無で、山が持っている本来の姿がそのまま残されており、嬉しい限りだ。展望は望めなかったがゆっくり休むことにする。熱い茶が冷えた身体を癒す。

 山頂をあとに、雪に押し潰された笹薮の歩きやすい所をひろいながら降ると尾根が平らになる。ここから最後の登りとなり、途中左に巻き道はあったが尾根通しにいくと、東海自然歩道の水ノ木分岐ピークに出る。ここはもう一般縦走路だ。テーブルとベンチが設らえてある。尾根上の狭い突起にまたもや55人が蠢く。しかし、その顔は嬉々としており、念願のコースをやり終えたという満足感に皆充実した表情をしている。Lとしての醍醐味を感じる瞬間だ。

 あとは登山道を、大棚ノ頭をぐるっと回り込んで山伏峠へ向かい、心地よい雪道を鉄塔の先から左にトンネル入り口へと降った。

 大人数のわりには足並みが揃い、まだ4時前なので温泉に寄る。「石割の湯」が通り道にあるのだが改装休館。やむを得ずもう一っ走りして「紅富士の湯」にした。この湯は広いが缶ビールを置いて無いのが玉にキズ。今日は特別料金とかで500円と安かった。風呂のあと、車内はいつものとおり反省しつつ、粛々として新宿にむかう。

 

 

道志/杓子山

  日:                  月2日()             日帰り      快晴

参加者:                  L神之村均、小原紀子、前田省吾、小梶昌弘、山本文夫、安瀬はる江、山ノ井憲子、派田正

8

コースタイム:           鳥居地峠9:00-高座山9:5010:00-杓子山11:1512:00-鹿留山12:4012:55-内野峠13:4513:55-駐車場14:30

 前日から前夜にかけてずっと雨だった。特に前夜は音を立てての大雨であった。ラジオによれば、3月としては明治36年以来の大雨だったらしい。

 もともと悪天候の場合は中止としていたが、明日は晴れると天気予報が言うので大雨でも心配はしなかった。最近の気象衛星を使った天気予報はよく当たるのでありがたい。

 参加者が8人になったので車2(小梶車、神之村車)で出発。

 約2時間の旅で鳥居地峠に着いた。車2台なので、登山口(鳥居地峠)と下山口(内野峠下)に車を1台づつ置くことにする。こうすれば、コンクリート道を歩くのを最小にできる。

 鳥居地峠を9:00出発。昨日の大雨が大気の汚れを一掃してくれ、本当に富士がきれいだ。

 本山行の副題通りの《真近の富士》がピッタリの山行となった。

 鳥居地峠から高座山は一登り、ピークの度にふりかえり富士を仰ぐ。高座山から杓子山は約1時間。杓子山頂直下が短い急登。杓子山頂は4~5パーティ10人程度。天気はよいが風が強いのでなるべく風の来ないところで大休止の昼食をとることにした。

 杓子山から鹿留山は稜線歩き両山ともほとんど同じ高さなのでさほど時間はかからない。

 杓子山までは南面だったのでほとんど雪無し。杓子山~鹿留山も稜線を境に北面は雪が30cmほどある。鹿留山は前に一度来たことがある。何という木かしらないが鹿留山を象徴する大きな木が立っていた。風が心地よい。

内野峠からの下りは雪解けでグチャグチャの土を慎重に転ばないよう下りた。14:00

 帰り、もう十分ですと言うまで食べさせてくれるうれしい不思議なソバ屋に立ち寄った。ソバ屋で満腹のおかげで晩飯はいらない。山中湖のそばの赤富士の湯で一浴しサッパリとして帰路に着く。

 

箱根/白銀山~聖山~星ヶ山(本部合同)

  日:                  月15日()           日帰り

参加者:                  L長江唯志、SL森田隆仁、SL小原紀子SL林徹、SL小澤美喜代、SL木村真知子、

                            SL河崎正道、SL山口康子、中村精、小梶昌弘、安瀬はる江、武末範子、長谷千秋、

                            派田正、藤田弥枝美、黒滝富士子、支部外26  計42

コースタイム:           箱根板橋8:30=ターンパイク駐車場8:509:15-白銀山9:40-林道10:35-聖岳登山口

                            11:3548-林道11:55-昼食12:4013:10-星ヶ山14:2850-ゴルフ場15:10=根府川

                            15:30

 雪でハコネザサが倒れていて、かき分けるのに苦労した。

 

奥秩父/笠取山

  日:                  月16日()           日帰り      晴れのち曇り

参加者:                  L神之村均、前田省吾、山ノ井憲子  計3

コースタイム:           上溝6:20=勝沼IC7:50=作場平8:459:00-笠取小屋11:1011:20-笠取山12:1012:30-笠取小屋13:00-作場平14:3014:40=小菅の湯(一浴)15:4016:30=上溝19:00

 参加者2名を上溝で拾い中央高速勝沼経由で柳沢峠~青梅街道を東へ一之瀬に向かった。

 柳沢峠付近から道路に雪があり、犬切峠付近はまったくノーマルタイヤでは行けない状態でスタッドレスタイヤの威力発揮。ただ車体の下を雪がこすり車体がつかえないかと心配をしながら進んだ。作場平まで来たところで車を止め、計画の中島川橋ではないがここから登ることにした。9:00登山開始。

 登り口から昨日降った新雪が10cmくらい積もっている。登るにつれて雪が深くなり、一休坂を登るころは深いところでは1mくらいあり、ストックをさすと手首まで隠れてしまうほどである。奥秩父に3月中旬でもこんなに雪があるのかと驚いてしまう。天気が悪くなってきて、一休坂を登るときには見えていた笠取山や唐松尾山の頂がガスに隠れてしまった。

 約2時間の歩きで笠取山荘が見えてきて一休みすることにした。笠取山荘は3棟あり、ぶら下がっている温度計を見るとちょうど0℃を指している。雪の静寂の中、人影は無く屋根の雪が重そうである。再び笠取山を目指して出発。笠取山荘をすぎて、2パーティに会った。例の2台の車の人だろう。トレースはあるのでラッセルの必要はないが、トレースを外すと深雪に足を取られてしまい引き上げるのに一苦労する。標識の雪を払いのけると雁峠の文字が出て来た。その先の小さな丘の標識をみると小さな分水嶺と書いてある。この丘に降った雨は落ちるところの違いで、埼玉の荒川になるか、山梨の富士川になるか、東京の多摩川になるのだという。人影もなく白い雪の原っぱを歩いていくと、傾斜が急になり、ガスがさっとあがり笠取山の頂上が見えた。直下はかなりの急登だが、15分くらいで登れた。頂上には山梨百名山の標識があるが、誰も居ない。風がとても強く寒い。少し奥のほうが高くなっているので、岩場を慎重に越えて、奥の頂上に立つとこちらにも山梨百名山の標識がある。11時分なので、ここで昼食をとることにした。まわりの眺望は無いが、風が強いので風を避けられる狭い尾根で昼食。水干を回るルートは全然トレースが無いので、全員ピストンコースに賛成。再び、来た道を戻り、駐車場に戻る。

 帰りは、距離的に近いので丹波~小菅~上野原ルートを通り帰ることにした。

 小菅村の小菅の湯で一浴(\900)\900でいらないタオルや浴衣もどきの衣服が入ったセットを貸してくれるが、浴衣もどきは着てゆったりする時間はない。案内に41日より\600になると書いてある。温泉あがりはさっぱりして気持ちがよい。上溝に19時に着く。

 

 

上越/保戸野山・阿能川岳

  日:                  月21日()~22日()   一泊二日  21日=快晴  22日=曇

参加者:                  L澤田治之、小原紀子、梅澤文子、輿水政子、山本文夫、清水加代子 計6

コースタイム:           東京8:04=上毛高原9:199:25=猿ヶ京温泉・民宿はしば9:4510:15=合瀬10:30     尾根11:0011:10-保戸野山13:2013:45-合瀬15:2015:30=はしば16:20()6:05=仏岩トンネル西側駐車場6:206:251117M7:3013148:108:15-三ッ岩山10:1510:25-阿能川岳10:5511:35-細い岩場12:25-最後の岩場12:501117M13:5514:15-駐車場14:50=はしば15:0017:00=上毛高原17:201732=東京18:48

 冬山ではなく、雪山を楽しみたいという声に応えて計画した。さて何処にするか。

南会津と思ったが、昨年11月本部山行の小野岳・芝草山で思わぬ大雪に充分堪能したので、昨年3月に泊って好評だった猿ヶ京の温泉民宿はしばをベースにして標題の山にした。目的は勿論、阿能川岳である。実ははしばには、チョッとしたハプニングで借りがあるし、温泉良し、料理良し以外にプラスαのお楽しみがあるのだ。そのαの正体が今年半分解明できたが、あとの半分は依然謎として残った。いずれ早い時期に解決せねばなるまい)

 3連休とかで東京駅上越新幹線ホームはごった返していたが、出発30分前に並んだら全員座れた。山本さんのモンブラン行の話をしているうちに上毛高原駅に着く。

 例によって迎えのワゴンで一旦宿にいき、身支度をして合瀬集落まで送ってもらう。今日は上々の天気だ。目前の唐沢山から三国山、稲包山の真っ白い稜線が、青い空を鋭く区切っている。

 足下は既に雪で、去年に比べ多そうだ。林道を西に300M行って須川方面に向かう道路を横切り、再び雪の林道を50M程で東京電力の3号鉄塔への標識を右へ、杉の植林の中の巡視路に入る。僅か進んでジグザグを沢におりると、狭い木橋が対岸の地形図にはない岸壁の下に渡っている。ところが対岸は結構な雪の斜面になっていて路らしきものは見当たらない。おまけに木橋の上には40センチの雪がのっていて、申し訳程度の針金の手摺がわりに張ってあるのみ。ちょっと嫌らしいので巡視路利用は諦める。

 保戸野山に行くには対岸の尾根にあがらねばならない。眼前は絶壁で不可能。上流に向かい弱いところを探す。2,3分行ったところで転石伝いに沢を渡り、560M上の尾根目掛け、湿った土の急斜面を遮二無二に這い上がると、3号鉄塔から南へ約80Mのところにでた。雪がついていれば却って登り易いのだが生憎南斜面で全く消えていた。

 ここからは、地形図からは想像出来ないような急斜面と緩い斜面を交互に繰り返しながら高度を上げていく。5、6歩に一回ズボッと潜るので、清水さんに輪かんを着けて先行してもらう。薮も風もなく、ポカポカ陽気で気分爽快である。

 鉄塔の立つ広く明るい雪原の尾根を過ぎ、なおも登ると標高が記された保戸野山と書かれた白ペンキのプレートが樹に打ち付けてある。?  ここは尾根の途中で頂稜ではない。もっと先に高みがある。雪をけってそこにむかう。案の定、その先で尾根は降っている。地形図上1090M圏が、いま我々が立っているここが、やはり保戸野山であると結論付ける。そして先程のプレートは、積雪で確認出来なかったが三角点の位置だった。国土地理院は地形図に、三角点が頂稜になくても三角点位置に山名を表示するふしがある。南西にある不納山然りだ。頂稜にない三角点で有名な丹沢の菰釣山では、流石に頂稜に表示してある。

 陽の下でゆっくり休み、下山にかかる。トレースがそのまま残っているので自然と身体が降っていく。例の急斜面は、落ち葉混じりの土雪崩を起こしながら慎重に降りた。

 合瀬にもどり迎えのワゴンを待つ間、どこからともなくオバさんがやって来て話かけられる。保戸野山を登ってきたと言ったらしきりと感心していた。或いはあきれていたのかもしれない。しかしこういう地元の人達とのちょっとした交流は嬉しい。

 時間に余裕があったので明日の阿能川岳の下見に仏岩トンネルまでいってもらう。当初は赤谷越経由で登るつもりだったが、地形図をよく見、現地で判断した結果、トンネル手前にある駐車場あたりに延びてきている、1117M峰からの支尾根から取り付くことにした。これで明朝の無駄な時間が省ける。

 宿に戻って風呂にゆっくり浸かり、差し入れの1升壜と肴で明日の英気を養う。

 明けて22日、今日は高曇りだ。トンネル駐車場まで送ってもらい、左の杉の植林帯を登る。10分もしないで疎林の緩くて広い尾根に出た。帰りのために杉の小枝に赤ひもをつける。行方には1117M峰と手前のピークが見える。雪も締って歩き易い。目論見どうりにいきひとりほくそ笑む。 

傾斜が段々増し尾根が狭まってくると手前のピークに出た。1117M峰は指呼の距離だ。特異な形の吾妻耶山から赤谷越、1117M峰までの稜線がよく見える。これだとピークを2,3省いたことになり、赤谷越からくるより断然楽で速い。ここにも赤ひもをつけておく。

ここから僅か降ったところで急にズボズボ潜り始めたので、小原さんから借りた輪かんをつける。

すぐに小広い1117M峰に出た。ここでビックリ仰天!  5,6人以上のパーティーが輪かんでラッセルしたと思しき素晴らしいトレースがあったのだ。これがこの先どこまで続くのか、阿能川岳までいっているのかは分からなかったが一瞬やったと思った。これも3連休のなせる業か。1週間あととはいえ、昨年の小出俣山ではラッセルのラの字もなかった。

 輪かんをはずしルンルン気分でトレースを追う。ルートの心配はないし、急な登降もなし、尾根は概して広く、精神的にも肉体的にも楽である。

 遠くから見ると、西側から眺めた景鶴山に似た1314M峰で小憩。アスナロにしては葉が細い大樹が数本立っている。

 地形図にも記入のある、三岩山手前の岩峰3,4ヶ所も、雪がかぶりしっかりラッセルされているので不安なく通過出来た。1ヶ所だけ狭い岩間の急な降り4Mにロープをたらす。

 三岩山が近づくと潅木帯になったのか谷川連峰の大展望が拡がる。うす雲の中に谷川岳から万太郎山、仙ノ倉山の真っ白な嶺々がズラッと並んでいる。小出俣山も大きく、その存在を主張している。緊張してトラバースした大岩峰も確認できる。阿能川岳はといえば、オジカ沢ノ頭方面へ向かう尾根から右へ分岐すること凡そ300M、平尾根がわずかに膨らんだばかりで谷川連峰を前に存在感はうすい。

 トレースは、分岐からオジカ沢ノ頭方面へ向かっていた。ラッセルの主にとって阿能川岳はどうでもよく、もっと大きな目標に突き進んだのだろう。ラッセルの跡が小出俣山から先の尾根の合流点手前まで確認できる。羨ましいかぎりだ------

 分岐からは雪庇に注意しながら、ここだけでも出来るという、ある意味では嬉しく楽しく阿能川岳へラッセルした。晴れていないのが残念だが、頂上では、雪のつかない真っ黒な俎嵒の大岸壁を前にした、谷川連峰の圧巻の眺めをおかずに食し茶を飲みしばし休んだ。風はなかったが40分もいると寒くなってきたので帰路に着く。分岐との中間で男2人パーティーとすれちがう。

 降りながらボリュームのある小出俣山をよく見る。今日の6人は去年一緒に同峰を登っているので話しが合う。阿能川岳より130M以上も高く、しかも距離は半分なので今日と違って急登の続く尾根に納得する。

 岩場も難なく越え、ロープを回収する。大小合わせて4ヶ所の雪庇の乗越し、岩場のルート工作など大変なアルバイトをしてラッセルしてくれた主に、心の中で多大の感謝の念を抱きながら降る。

お陰で輪かんはかついだまま。ピッケルも殆ど使わず、ストックで間に合ったが、我々の力だけだったらまず登れなかったろう。時間切れで途中退却、また来年というところだったろう。

 かなり降ってから小さなザックの男1人が登ってきた。今日中に往復するという。地元の人で、ラッセルを当てにし、何回も歩いているのだろう。

 1117M峰では赤谷越からテントの3人組があがってきた。これで3パーティーだ。誰一人として遭わなかった小出俣山とは、こんなにも違うのかと思う。

 予定より早く往復できたので携帯で電話し、迎えの時間を早める。

 宿の風呂でさっぱりし、ゆったり過ごしてから上毛高原駅まで送ってもらい、満足しつつ新幹線に乗る。

 

 

金剛・葛城/ダイヤモンドトレール 屯鶴峰~槙尾山縦走

  日:                  3月21日(金)~23日(日)  前夜発二泊三日

参加者:                  L石塚孝彦、中村精 計2名

コースタイム:           横浜駅西口22:33=阿部野橋駅21日6:25=古市駅6:557:00=二上山駅7:1038=タクシー=屯鶴峰入口7:4548-小さなピーク8:1930-屯鶴峰(東屋)8:4246-屯鶴峰入口8:559:00-穴虫峠9:03-二上山雄岳10:3641-竹内峠11:3443-平石峠12:27-岩橋山13:0922-岩橋峠13:27-持尾辻13:57-大和葛城山15:33-国民宿舎葛城高原ロッジ15:41(泊) 22日 8:14-水越峠9:10-転法輪寺11:1939-一等三角点の湧出岳11:5458-伏見峠12:18-久留野峠12:4348-中葛城山12:57-高谷山13:12千早峠13:3440-神福山の下13:53-大沢塞跡14:08-杉尾峠14:41-西ノ行者堂15:0915-山ノ神15:54-紀見峠15:5816:02-国民宿舎紀伊見荘16:27(泊)  23日 8:09-紀見峠8:38-根古峰10:17-岩湧山西峰11:2849-新関屋橋12:54-ポテ峠13:34-番屋峠13:51-追分の沢13:58-槙尾山槙尾山施福寺の境内14:1829-捨身ケ岳14:4750-槙尾山バス停留所15:20=南海バス=泉大津駅16:4145=境駅17:1012=新今宮駅17:2028大阪駅17:4448=新大阪駅17:5118:33=小田原駅21:2646=相模大野駅22:41

  天 気 21日晴れ、22日曇りで雪がちらつく、23日曇り。

個人的には、もともと旧街道・自然歩道歩きなどから、登山・ハイキングの世界に進んできたのであるが、ここ数年はシエラネバタ山脈を貫くジョン・ミューア・トレールにも興味を持っている。というわけで、日本にもトレールという名が付くコースがあると知り3月に計画をした。横浜駅西口からの夜行バスのブルーライト号は座席3列で、3連休の為か3台出た。定刻より3分遅れて出発、横浜町田ICより東名高速に入った。

1日目、初めての土地、近鉄阿部野橋駅前には定刻の4分前に着いた。阿部野橋駅から近鉄南大阪線の準急に乗り古市駅で各駅停車に乗り換えて、二上山駅に降りた。この辺は二上神社口駅と近鉄大阪線二上駅が別にあるのがややこしくタクシーを呼ぶときにまごついた。二上山駅前にタクシーはいないので、電話帳で探して呼んだ。屯鶴峰入口の登山口から屯鶴峰へ向かうのであるが、道標は小さくやがて無くなり始めの平たい地形のためわかりにくくなる。白い岩の複雑な地形となり、中村さんが岩に隠れてなにやらやっている迷彩服の人を見つけて、(モデルガンで数名で模擬戦闘をしているらしいようだ)不安感が広がり、じっくりと道探しが出来なくなり、そんなこんなで道形のある沢地形に入り込んで、進んだ。どうも違うので、這い上がっている道を探して小さなピークに上がった。そしたら違って、向うにピークが見えるので尾根伝いに行くと歩いた所に出で、言わばちょっとした岩陰分岐から沢に降りてしまったことがわかった。コンクリートのベンチと峠状があって、分岐は左へ進むと東屋があり、先が屯鶴峰であった。写真を撮る気がしないような頂上であり記憶が薄い。戻る途中の岩場で写真を撮り、屯鶴峰入口の登山口から一般道路を歩き、近鉄の線路の上を越えて、トレールに入った。古い昭文社のガイド地図とは、コースが違っている。鉄塔のある小さなピークや丘を2つほど越え、次は山を越え、休憩を入れたりして、二上山の雌岳と雄岳の間の馬の背に着いた。遊歩道で公園のようになっており、トイレの工事もされていた。雄岳を往復、美化協力金というお金200円を青年が徴収していたが、何か信頼出来ないような感じがしてしまったのである。

日時計がある雌岳三等三角点に寄り、一度遊歩道におり、岩屋峠から植林の道を歩いている人の少ない道を進んだ。

竹内峠は舗装の国道で、また山道に入りあとは平石峠、四等三角点、岩橋山二等三角点、岩橋峠、新庄(?)分岐、持尾辻とひたすら歩いて、白樺食堂前から右へ登り大阪府の最高峰の大和葛城山に登り着いた。東海自然歩道もそうであったが、直に登り下る整備した木製の階段登りはいいものではない。とにかく行程が長かったので、メモはあまり書かなかった。書いているうちに中村さんに20~30メートル置いていかれたり、見えなくなったりするような状態となるので、後から追いつくのが大変で、またそのようなペースで歩かないといけなかったのであった。

大和葛城山の頂上は広い。国民宿舎葛城高原ロッジは直ぐ下、つまりほぼ山の頂上にあり夕食は18時よりであっ

た。2食付き宿泊料税込みで8,190円。

 2日目、朝食は7時半からであった。曇りで雪もちらついた。若い男性5人や傘を持った人など3人にも途中で会った。水越峠は工事中であって東屋がある。しばらく山道でないコンクリ道を進む。金剛の泉の先から左へ橋を渡ると休憩舎がある。また、3人ほどの単独者と会う。葛木神社へ3.0キロとか、進めば金剛山へ1.5キロの道標ある。杉の大木並木のある道へ出て、薄い雪の急坂に注意しながら神社葛木、転法輪寺と見て回る。また、出たところへ戻り、一等三角点の湧出岳(電波等と今は登れない展望台と二十一経塚がある)を往復して、進んで伏見峠へ着いた。近くの泊ったことのある香楠荘は見なかった。今日も行程が長いので、久留野峠、檜と笹の中葛城山、展望のない高谷山、林の中の千早峠、神福山は巻いて、大沢塞跡、行者杉峠の小屋がけとどんどんと進む。千早峠より霙気味となりぐちゃぐちゃ道なので雨具の下を着けた。雨具上下の1人と2人に会う。杉尾峠付近より雨となり、十字峠分岐、西ノ行者堂(733メートル)、ブンタ谷入口、天見駅分岐、パイプの沢を見て林道に出て、雨も止んで車道に出て、紀見峠に着いた。写真を撮って、しばし車道を進み、脇道から集落へ出て、道を聞いて国民宿舎紀伊見荘に着いた。連休なので4人分で予約しておいたのであるが、指定の日を過ぎてキャンセル料金2人分の4,000円を払うことになった。2食付き宿泊料税込みで7,140円。 

 3日目、朝食は7時半からであった。紀見峠に登り返して、1分先でダイトレ入口となる。稜線上となれば、階段に最近歩道を整備の跡がわかり、棒谷林道に出て、工事中の所あり。ボ谷の池に水はなく、沢を渡る。妙法○○第十七経塚(近くに小屋あり、裏へ登ると鉄塔あり)、階段の急登、岩湧山三合目紀見峠駅分岐、林道に出て、根古峰を過ぎ、1人に追い越されたり、1人は先回りしていたり、犬連れの2人がいたり、ピッケルの1人と会ったりした。

金明水、五ツ辻、岩湧寺分岐、コンクリの展望休憩所、カヤトの広がる岩湧山東峰、人がたくさん居る二等三角点の岩湧山西峰で昼食とした。下って新関屋橋に着いて渡り、車道を進んで、入口がわかりにくい民家の横から入り、小さな滝の沢を渡り、ポテ峠、番屋峠、追分の沢、途中に分岐が2ケ所あって後に、槙尾山施福寺の境内に裏側からという感じで着いた。茶屋で甘酒を飲んで、少し戻り使われていない寺の建物の裏側に廻りザックを置いて、捨身ケ岳と表示のある展望のない槙尾山の頂上へ登った。戻り寺の境内には、ダイヤモンドトレ-ルの終点というか起点の碑があった。石段を下り、参道を歩き、売店のある槙尾山バス停留所に着いた。南海バスで計画とは違う泉大津駅へ向かい、南海電鉄に乗り堺駅で急行に乗り換え、新今宮駅で大阪環状線に乗り換え、新大阪へ向かって、そこから帰途に着いた。

 ダイヤモンドトレ-ルは出来てから年数が経過しているので、大阪府の担当に最近のパンフレットなくて、以前のものをコピーしたものを送ってくれた。道標はあるが、わからないところもある。ダイヤモンドトレ-ル長いが、やたら長いものではなく歩いている人もいる。ニ上山かどこかに、一直線上に○○で山が並ぶという看板があった。山脈としては、ずっと和歌山県境で和歌山市の方まで続いている。

費  用= 小田急                   相模大野~大和                          運賃  180円

         相模鉄道         大和~横浜                                運賃  250円

              相鉄バス&近鉄バス夜行バス 横浜駅西口~近鉄大阪阿部野橋駅 運賃8,230円

         近鉄                大阪阿部野橋駅~二上山駅                 運賃  480円

              中和交通 タクシ-   二上山駅前~屯鶴峰入口                     運賃1台  970円   

              南海バス            槙尾山バス停留所~泉大津駅前          運賃    680円

              南海鉄道                             泉大津駅~新今宮                    運賃    370円      

              大阪環状線~東海道本線 新今宮~新大阪                    運賃    210円

              東海道新幹線         新大阪~小田原 特急料金  4,410円    運賃 7,350円 

              小田急               小田原~相模大野                     運賃   570円

 

奥秩父/両神山

  日:                  月6日()             日帰り      快晴

参加者:                  L神之村均、前田省吾              2

コースタイム:           両神山荘6:20-清滝小屋9:3010:00-第一鎖場10:30-第二鎖場10:50-撤退11:00

清滝小屋11:2011:30-両神山荘14:00=両神の湯(\600)14:3015:30=古淵19:30

 4/5 支部山行だが前田さんと二人なので個人山行のようだ。

 朝から雨の天気だが、町田を14:30ころ出発し、途中渋滞で高尾をすぎたのが16:00、入間~飯能を抜け、秩父街道(299号線)を走る。秩父の正丸峠は積雪があり、両神山は新雪かもしれないと思った。秩父で明日の山飯を仕入れ、両神村へ向かう。

 両神村にある道の駅/薬師の湯着19:20、温泉は20時までと聞いて入るのを諦めた。まだ雨は降っているが、予報を聞くと明け方にはあがると言う。なんだか、昼間より温度が上がってきたような気がして温度をチェックすると5℃である。明日の好天を期待して駐車場で前田さんの持ってきた銘酒「菊水の辛口」をいただき、お休みなさい。21:30

 4/ 5時起床。昨日の悪天がうそのように快晴である。今の日の出は5:20ころなのでもうすっかり明るい。そんなに寒くはない。3℃を指しているので道路の凍結は心配ない。登り口の日向大谷へ向かって出発5:30、次第に高度を稼ぎ日向大谷は700mであった。

 日向大谷着6:00。駐車場は下は無料だが50mくらい上がった民宿両神山荘のところは\500だった。両神村に少し金を落として行こうとそのまま両神山荘の駐車場に停める。車は我々を含め4台いた。支度をして出発6:20

両神山荘の横を通り、すぐ山道へ入って行く。何度か沢を横切り登っていくが、昨日降った新雪が50cmくらいずっとある。昨日の新雪でトレースも半分隠れ、ラッセルを強いられる。前田さんと交代しながら進む。途中1300m付近で道がわからなくなりうろうろしていたら、後ろから来た4人のパーティのうちのひとりが沢を回り込むと清滝小屋だというのでそのまま進んで行くと、やがて清滝小屋が見えてきた。小屋の近くは約1mの新雪があり、ペースが遅くなる。コースタイムでは清滝小屋まで2時間とあるが、ラッセルもあり到着したのは9:303時間かかっている。新しい小屋と古い小屋が2棟、計3棟建っている。

 けっこう疲れたので30分の休憩をとり燃料を補給する。

 清滝小屋の管理人によれば、昨日だけで50cm降ったと言う。管理人は4月1日から入っているという。小屋は小綺麗にしてあり、壁に登山家田部井淳子さんと目の前にいる管理人の二人の写真が飾っている。田部井さんは今年65歳で管理人と同年だという。昨日は九州から来たパーティが泊まったとけれどこの雪で頂上をあきらめ小屋から下りたと言っていた。清滝小屋出発10:00。ますます雪が深くなる。尾根筋へ出たら、両神山がくっきり見えて来た。風が強くなってきた。

 清滝小屋の上にいくつか鎖場があり、第一の鎖場は何とか登ったけれど、2番目の鎖場は雪に隠れて鎖が見えない。4人組のパーティはザイルを使って登って行った。我々はザイルも持っていないので、下りのことを考え危険と判断し、残念ながら2番目の鎖場で引き返すことにした。

両神山はくっきり見えていたけれど一度怪我で入院した経験もあり、山は逃げない安全第一とか言いながらと撤退を決めた。帰りに両神の湯(薬師の湯)で一浴した。\600

 秩父は桜はまだまだつぼみで梅が満開の季節だった。

 飯能付近では桜は満開、桜のあるところは車が渋滞した。

              ※町田~両神村---140km 約4時間

 

 

大菩薩連嶺/棚横手山―甲州高尾山(本部合同)

  日:                  月13日(日)           日帰り  晴れ

参加者:                  L林徹、SL河崎正道SL神之村均、中村精、藤田弥枝美 支部外7名  計12

コースタイム:                        勝沼ぶどう郷8:15=大滝不動尊8:358:45-稜線の分岐9:159:25-富士見台9:459:50-棚横手山10:1210:27-高尾山の少し手前(昼食)11:1511:55-高尾山12:00-広い尾根13:3513:40-鉄塔13:5514:00-大善寺14:25(解散)~14:45=勝沼ぶどうの丘「天空の湯」14:5015:51=勝沼ぶどう郷15:5616:35=高尾18:00

*積雪のため、上日川峠まで、タクシーが入らないので、「大菩薩峠」を変更しました。

 甲府行きの電車は,混んでいたが、沿線は,桜の花がきれいだった。勝沼ぶどう郷の駅の上りホームのすぐ横は、身頃の桜並木が続いている。林道歩きは,やめて、大滝不動まで10人でタクシーで行く。社の横から,ご神体の滝を見ながら登り始める。河崎さんは、後から来る黒澤さんを待つ。

 橋を渡って右に行く。この滝は、上下二段、それぞれ落差150mだそうであるが、ここまで来ると,よく分かる。少し不明瞭なところもあるが、すぐ稜線にでる。標識があり、右は,高尾山へ行く道。真ん中の道を行くと,展望台で、甲府盆地の先に奥秩父、雪の南アルプスも見える。下の方には、ピンク色に桃の花畑も見えている。河崎さん、黒澤正弘さん、常代さんが着き、ここから12人になる。

 左の道を行き、しばらくすると,富士見台、正面に真っ白な富士山が見える。ここからは,眺めがよい道になる。右に山腹を巻いて行く道を分け、稜線どうしに登って行く。最後の急登をしのぐと1306メートルの棚横手山山頂。山梨百名山の標識がある。ここも,富士山がよく見える。少し休んでから,富士見台の分岐まで下り、高尾山に向かう。左側が伐採され、若木が植えてあり視界が届く。すぐ下に林道が見え、尾根の先には,大勢の登山者の姿が見える。山頂もいっぱいだろうと、少し手前で昼食にする。そこから,5分くらいで,高尾山に着く。やはり大勢休憩している。林道を横切ると,急降下する。反対側から登ってくる人,とすれ違いながら下ってゆく。930メートル峰を越えると、緩やかな道になり、駅やぶどうの丘もよく見える。広い尾根で,一休止し、送電線の鉄塔のあるところから,稜線上の道と分かれ、ザラザラした小尾根状の斜面をジグザグに下る。山道に入り、国宝の薬師堂のある大善寺につく。ここで,解散とするが、全員がタクシーでぶどうの丘「天空の湯」に行き、入浴。(中村精)

 町営バスで,勝沼ぶどう郷駅に戻り、帰る。                     

・ 交通費                (タクシー)                       00円

                   (バス) 勝沼ぶどうの丘―勝沼ぶどう郷      00円  

・ 入浴代              天空の湯                             3時間                   600円

 

丹沢/檜岳

  日:                  月10日(土)           日帰り  晴れ

参加者:                  L中村精、木村真知子、輿水政子、安瀬はる江、佐野進   計5名

コースタイム:     新松田7:50:=寄8:108:15-寄大橋8:50-登山道入口9:059:10-小尾根の上9:5210:10-雨山峠11:0011:10-雨山11:4011:45-檜岳12:2013:00-伊勢沢ノ頭分岐13:43(伊勢沢ノ頭往復)~13:50-山神峠14:3014:45-蕗沢橋15:2015:25-玄倉15:5816:06=新松田16:50

 バスの終点の大きな案内板の所で、鍋割山へ行く登山者一人と出会う。川沿いの舗装道路を進む。人家がなくなり、道は細くなって,石ころ道になる。キャンプ場あたりから,上り坂になる。寄大橋の手前のゲートの所から入って行く。途中に,新しいきれいなトイレができていた。登山道の入り口に、雨山峠3.3kmの標識がある。ここで,休む。樹林の中の尾根を登り、右に沢を渡る。鹿よけの金網横伝いに登って一休みし、下って左の中の沢を渡る。雨山峠まで行く間の,よじ登らなければならなかった所は、新しい階段状の橋に変わっていて楽だ。しかし、尾根を登って下り、寄越場沢へと行く所の途中の木橋が一つ斜めになっていて渡りにくい(箸の右手を下りても通れる)。雨山峠からは,急登であるが、青空に新緑が美しく,涼しい。ブナの大木がたくさんあってすばらしい。木々の間から、東国三つ葉つつじの花も,見える。ゆっくり登って行く。だんだん緩やかになって、木々の間に蛭ヶ岳が見える。ベンチのたくさんある檜岳に着く。北側には,新しい金網が張りめぐらしてあった。記念撮影し、昼食をとる。ここには,カラマツもある。ここから,しばらくは木を眺めながら,快適に歩く。スズタケの茂みを過ぎると、尾根の上に出て,展望が開ける。シタンゴ山が見え、家並みが見える。少し下って、また上って行くと、伊勢沢ノ頭への分岐。山頂まで,行って来る。ほとんど水平な道で、トリカブトが一面に茂っていた。伊勢沢ノ頭は、標識はあるが,展望はない。分岐に戻り,山神峠へ向かう。下り始めてしばらく行くと、踏み跡がはっきりしなくなった。右側にも,道があったような気がしたので、登り返す。ジグザグの道が崩れている所がある。トラバースして,右に行くと、右の道に続いていたので,下って行くと、見覚えのある階段状の急な下りが見えた。5分ほどのロスで済んだ。急降下の階段状になっていた所は、崩れていて下りにくいが、その先は、伐採してあり、新しい標識のある山神峠まで、ジグザグの道ができていた。鉄塔も立っている。山神の社が見える。これなら、この先も、心配ないだろうと思ったら、やはり、前に来た時、崩れていた所は、しっかり整備され、登って降りる階段になって道につながっていた。山道は、蕗沢橋の手前で終わり、林道に下る。ここには、600m、峠880mの標識がある。少し急いで、玄倉発16:06のバスに乗る。

・交通費    新松田-寄     (バス)     510円

         玄倉-新松田     (バス)     870円

 

丹沢/蛭ヶ岳

  日:                  月11日()           日帰り      曇り

参加者:                  L神之村均、小澤美喜代、前田省吾、澤田治之、武末範子、清水加代子、山口康子、

山ノ井憲子 計8

コースタイム:           魚止橋 7:407:45-伝導8:008:05-雷平8:408:50-早戸大滝9:259:351550m峰12:40-不動ノ峰13:20-鬼が岩14:00-蛭ケ岳14:3014:45-雷滝15:5015:55-雷平16:2016:25-伝導17:00-魚止橋 17:2017:30

 前回4月26日の雷平からの蛭ケ岳計画を急な仕事でドタキャンしたので参加を予定していた方に申し訳なく再度、雷平からの蛭ケ岳の山行を出した。雷平から蛭ケ岳へ行くには①直登コース(市原新道)、②鬼が岩へ突き上げるコース(白馬尾根)、③早戸大滝を突き上げ1550m峰にでるコース(大滝新道)などがある。前回出したコースは、雷平から市道新道~蛭ケ岳~鬼が岩~白馬尾根~雷平であったが、今回は行きを大滝新道~1550m峰~蛭ケ岳、下りに市原新道を雷平へ直降することにした。更に蛭ケ岳は、新ハイ相模原支部神奈川40山スタートの山、神奈川県の最高峰でもあるので今回は是非とも実行したかった。

 最終的にメンバーが8名となったので山ノ井さんと神之村の車2台で早戸川沿いの山道(舗装道)を遡った。天候は曇りだが予報では雨になるのは夕方以降とのことなので何とかもつだろうと思った。丹沢で最も辺境となるが相模原からは1時間で行ける。丹沢観光センターから少し先の魚止橋へ車を止め、支度をして745分に歩き始めた。

10年前に早戸大滝へ行った時には伝導まで車で行けたのだが、今は途中が崩れていて魚止橋からは勾配の緩い広い道を歩いていく。伝導の看板の裏から山道となり、造林小屋を経てしばらく行くと最初の徒渉となる。徒渉といっても丸木橋がかけてあり濡れることはない。道なりに行き3回目の徒渉の後、雷平に着いた。雷平は名前の通り広くなったところで原小屋沢と大滝沢の出合である。早戸大滝は橋を渡り大滝沢沿いにまだ30分ほど遡って行く。市道新道は、橋を渡らず手前で原小屋沢沿いに約30分行くと雷滝があり、そこから左手の尾根に取り付く。白馬尾根は橋を渡り約30mくらいのところで右の杉林に入る。

 雷滝から早戸大滝は二度来ているが、標識が少なくわかりにくい。何度か大滝沢を左に右に渡り、沢沿いを進むと大滝の音が聞こえてくるので左手の崖っぽいことろを越えると早戸大滝が見える。沢から離れ少し尾根を登って行くと早戸大滝がよく見えるところに出る。早戸大滝は日本の滝100選に選ばれている落差50mの滝である。滝を眺めてしばし休憩後、急な斜面にところどころロープがつけられているところを登って行く。尾根なりに滝の方へ行くと滝の頭が見えるところに出る。ここからが大滝新道である。魚止橋からここまで約2時間である。

大滝新道は新道というくらいなので最近できたと思われる。あまり登られていないルートのようで最初から道が明瞭でない。ガレ場で落石をしないように尾根に出るべくルートを取り急登を登って行く。しばらく急登が続いた。この急登の途中でメンバーの一人が足の痙攣を起こしかなり痛そうなのでここで痙攣が治まるまで大休止(1時間)となった。

 この急登を過ぎると少し緩やかになったあたりにブナの大木がたくさん出てきた。

 標高1400mくらいはちょうど芽吹きで、まだ葉っぱが開いていず結んだままで、色が淡い緑できれいだ。

縦走路に近づくにつれなだらかになりやがて1550m峰に出た。縦走路からこのルートへ降りるのに目印はあるかと周りを見回したら目立たない赤テープがあった。注意しないと見つけられないと思う。すぐ近くにある休憩場でお昼にすることにした。不動ノ峰、棚沢の頭、鬼ケ岩を行くと、ガスに覆われた目指す蛭ケ岳頂上が見え隠れしている。途中、豆桜の花が満開で見事だが、今日は車の中にデジカメを置き忘れ持ってこなかったのが残念である。澤田カメラマンの腕に期待した。

 蛭ケ岳直下の急登を登るとやがて頂上である。天気は曇りで遠望はないが、臼ケ岳、桧洞丸、大室山など丹沢の山は見える。どうやら雨はなんとか避けられそうだ。

 今週の蛭ケ岳山荘の小屋番は梶原さんらしい。愛犬のスティングも尻尾を振って出迎えてくれた。

 蛭ケ岳出発の前に本日のメインイベント神奈川40山の記念写真撮影をする。

 新ハイキングクラブ相模原支部40周年神奈川40山「蛭ケ岳」2002511の看板を持って皆で「はいチーズ」。 

 蛭ケ岳の下りは山荘の裏、犬小屋の前から雷平へ直降する。この道は、よく利用されているので一度来れば迷うことはないが、初めての人はなかなか見つけづらい。ブナの大木がたくさんあり気持ちのよいところを過ぎ、一直線の下りで約1時間で原小屋の沢に出た。ここには雷滝という見事な滝があるので逆コースを取る場合には、雷滝を目当てに原小屋沢を遡るとよい。雷平からは、往路を魚止橋まで約1時間戻ることになる。

 丹沢でも雷平のまわりのコースは静かな山行が楽しめる。

 相模原からは約1時間あれば来れるので、ここを基点にしたいくつかのコースを登りたいと考えている。

 

大菩薩/大峰~尾越山

 日:                  月24日()           日帰り     

参加者:                  L長江唯志、森田隆仁、矢澤孝二、武末範子、潮恵津子さん 計5

コースタイム:           上和田8:45-水無山分岐10:40-西沢の頭11:05-大峰11:3012:00-西沢の頭12:15 -水無山12:50-尾越山13:1013:30-吉平分岐14:15-上平15:00

845分、タクシーをおりる。バス道路から上和田集落への道は登り勾配がきつい。

ここの人達の生活は、日に何度も、この道を下ったり、登ったりしているのだ。だから足腰が強いのだろう。

「山かね?」。出発時に会った地元の老人(自分達もそうだが)に声をかけられた。大峰が顔を上げなければ見えない。天をついてそびえている。傾斜のきつい林道を10分くらいで、右の山道に入る。ここが登山口である。分岐に「水無山方面」の小さい指導標がある。山畑、植林の中をジグザグに上ると、旧登山道と分岐する所で、1本たてる。

25千の地図にある破線はなくなって、今は水無山を目指して広い尾根すじに道はできている。

水無山分岐まで平均した勾配で、ぐんぐん登る。つらさを癒してくれるのは、5月の新緑だ。自然林の今は、生命力があふれている。約2時間で水無山頂への道を左に見て、ここから西沢の頭まで、展望もよくなる。

左方に、宮地山や大岱山の山域が望まれる。左側は伐採の跡でタラの木やこしあぶらが散見されるが、今日は山行登山なので、採るのを我慢して歩く。

一度下がって、また上って、「西沢の頭」を目指す。左側に権現山、扇山などが春霞に浮いて見える。春のぼーとなるような山々の何と気分のよいことよ。

ここからまた少し下がって、最後、大峰の頂上直下から急登だ。苦しいのを我慢してゆっくり登る。1130分頂上着。

遠くからは、天をつくピラミッドも、頂上は双児峰になっていて、100人くらい休める広さがある。ここから泣坂の頭まで、約20分くらいだ。

なを、25千の地形図には、三角点の1420.7m峰が大峰とあるが、これは「泣坂の頭」で、頂上標での大峰はその西側の1410mの峰をさす。私たちは、通称の大峰に登ったわけである。泣坂の頭は、次の機会に登るとして、今日は尾越山縦走が主たる目的なので、昼食後はそちらを目指して下ることにした。

水無山分岐まで、同じ道を歩く。分岐から水無山まで、2分くらいだ。三角点もなく、山名標示の板切れが木にうたれているだけで、コース上の単なる通過点でしかない。

ここからアップダウンを34回繰り返すと尾越山のずんぐりしたコブが見える。頂上の手前、約100mの付近で右に分岐する踏み跡がかすかに見える。これが、上平方面への縦走コースと思われるのを確認して、赤いテープをつけた。

前回、尾越山頂から縦走コースと思われる方向を下ったが、その時は踏み跡が見つからず、上がったり下りたりして、踏み跡を探して見つからず、水無山へ引き返して、登った道を下った事を思い出す。

今回は縦走コースを確認してきたので、頂上三角点で休憩して、テープを探しながらコースをたどって歩いた。

支尾根が3本もあって、踏み跡も入り乱れていた。山行者が道の発見に戸惑った形跡が明らかであった。

コースに向かって一番右側の尾根に踏跡がある。そこからは一本道だった。

途中に何個所か左側の葛野川に下る道、右側の奈良子に下る道を見分けながら歩く。

これらの道はかっては生活に必要な道であったであろうと推測しながら歩く。 道は殆ど自然林だ。

779m、710mのコブを通過しながら、どんどん下って672mのコブで左にそれる。そして道なりに下ると、しぜんに上平の集落の上に出た。

バス通りへの階段を下りて、上平バス停に15時丁度に着いた。

 

丹沢/丹沢山(白馬尾根)

  日:                  月25日()           日帰り     

参加者:                  L河崎正道、森田隆仁、小原紀子、山本文夫、安瀬はる江、清水加代子、長谷千秋、

藤田弥枝美、黒滝富士子 計9

コースタイム:           橋本駅6:30=魚止橋(600m)7:1525-雷平(810m)8:2030(白馬尾根) -鬼ケ岩ノ頭(1608m)10:4045-不動ノ峰(1614m)11:0515-不動ノ峰休憩所(昼食)11:2050-丹沢山(1567.1m)12:2030-竜ケ馬場(1504m)12:5013:00-塔ノ岳(1491m)13:3514:00(大倉尾根)-大倉(290m)16:3538=渋沢駅16:50

 以前、神ノ川ヒュッテに泊まった時に小屋の人に鬼ケ岩ノ頭から丹沢観光センターに伸びる尾根は鹿の死に場所で鹿の角がゴロゴロしていると云う話を聞き気になっていた所、通勤に使っている相原駅から冬に雪形で白馬が現れる尾根がその尾根であることが判り、また、昨年金沢橋から本間ノ頭を歩いた時に蛭ケ岳山荘のサポーター、市原さんに出会いその尾根を歩いて来たのとヤシオツツジの群生地で満開であったと聞き、来年の今頃、支部山行に出そうと暖めていた所、40周年の記念山行の山が4山歩けるのでぜひ実現させたかった。

 橋本駅より2台のタクシーで丹沢観光センターの先の魚止橋へ、この先、伝道まで林道は伸びているが途中、崖が崩れているので車は入れない。伝道より山道に入るが日本滝百選の1ツの早戸大滝へ行く道なのでしっかりしているが、大雨の後だと2ケ所ある丸木橋が流されている事が有るらしい。

 雷平で右側の原小屋沢と左側の大滝から流れて来る大滝沢の大滝沢側の鹿柵が取り付き点で植林された薄暗い窪地を登るが思っていたより道はしっかりしており迷う事は無い。急登だが植林のジグザグ道は歩きやすい。

 植林が終わると美しいブナ林とアセビの群落に変わり、左手に広い笹原が現れる、丹沢にこんな広い笹原があるとは思いもしなかった。でも今日の目玉はヤシオツツジ木は多いのだが思ったより咲いてない、去年が当たり年なのかも来年にまた期待を。

この場所の気に入った所

1番、ブナ林が美しい、丹沢で一番ではないかと思った、木が多いのと大木が多い。

2番、笹原、何と云っても広い、丹沢のイメージがまた変わった。地蔵尾根やこの山域、丹沢は奥深い。

3番、ヤシオツツジが見事。

4番、なんと云っても静か。

 鬼ケ岩ノ頭から丹沢山より50m位の縦走路に飛び出す。あとは40山の記念写真を撮りながら楽しい山行となった。あとはいやな大倉尾根の下りと楽しい渋沢での反省会。

        市原敏光さん相模原市高根在住の蛭ケ岳山荘、管理人サポータ。市原新道(蛭ケ岳~雷平)の開拓、整備、ガイド。

        『山の本』2003年春号にこのコースの記事が記載されています。

        交通費:    橋本駅 ―→ 魚止橋(タクシー)                7620円

  倉 ―→ 渋沢駅(バス)                200円

北ア/槍ヶ岳

  日:                  月31日()~6月1日            二泊三日

参加者:                  L林徹、中村精、前田省吾、河崎正道、小梶昌弘、矢澤孝二、武末範子、山ノ井憲子、

派田正、藤田弥枝美、黒沢正弘、黒沢常代 計12

コースタイム:           八王子7:29=松本9:3843=上高地11:2012:00-途中5分休み-明神12:4550              -川のそば13:2530-徳沢13:4050-川岸の上14:3035-横尾山荘14:4715:00-沢15:3843-山桜の咲く所16:0712-槍沢ロッジ16:50()6:45-赤沢岩小屋7:2025-ババ平8:10309:0308―氷河公園分岐9:304510:222711:1611:26-槍岳山荘12:1250-槍ヶ岳13:2027―槍岳山荘13:5014:10-氷河公園分岐14:5515:00―ババ平15:4516:07-赤沢岩小屋16:30-槍沢ロッジ16:5517:15-槍見河原17:5359-横尾山荘18:32()7:00-新村橋7:3843-山菜取りをしながら、奥又白谷入り口へ8:1010:25-ザックを置いた所8:35-新村橋9:00-徳沢9:1525-明神橋10:0513-河童橋11:1520-上高地バスターミナル12:3040=(タクシー)信州会館13:00

 5月31日()  夕方から晴れ

 台風がきたこともあって、電車に乗る前から雨。不参加になった福屋さんがホームまで来る。八王子から、特急「あずさ」に乗る。松本も雨。駅から予約のタクシー3台に分乗。ダムサイトに入ると新緑が美しい。観光バスが何台か先を走っていて、大正池の所で乗客を降ろしている。傘をさして遊歩道を歩く人の群れが見える。上高地バスターミナルに着き、昼食。ここも、観光バスがずらりと並び、人もたくさんいる。新ハイキング編集部の車もあった。雨具を着け、ザックを背負った人も来る。私たちも、雨具を着けたり、傘をさしたりして出発する。河童橋の所で、穂高がみえたが、上の方は、ガスっている。槍沢ロッジに行くまでの間、二輪草、サンカヨウ、白花 延齢草、虫狩など白い花がたくさん咲いていて美しい。延齢草、紫色の羅生門かずら、忘れな草によく似た花のえぞむらさき、紅花いちやく草、岩かがみなどの花を見ながら歩く。横尾辺りから、小雨になってきた。一ノ俣を過ぎてから、沢沿いの道を行くと、山桜の花が咲いていた。雨は、もうやんでいた。ここで、一休みして行く。左手の山の斜面に雪が見える。槍沢ロッジに着く。まず、入浴して、さっぱりする。夕食のあと、ロッジの前に出ると、山の上の樹林の間に小さく槍の穂先が見える。写真を撮っている人もいた。ロッジには、明日、槍に登るという、ガイドに連れられた女性グループがいた。その夜は、星もきれいに見えていた。

6月1日()小雨(時々止む)山頂は、もやの中、夕方から晴

 翌日、明け方から雨の音。朝食後、身支度をして小雨の中を出発する。赤沢岩小屋を過ぎて雪渓の上を行く。しばらく行くと、クレパスが先の方に見えるので、右手の斜面に上にトラバースすると、道に出る。時々雪の斜面にぶつかり、足場を作ってトラバースする。標識が倒れている。水俣乗越への分岐、ババ平だ。ここで、アイゼンを着け、また、雪渓の上を行く。時々、雨が止み、少し明るくなる。先の方に下山して来る2人が見える。すごく速い。スキーで滑っているのかと思ったら、靴でグリセードしていたと言う。山小屋の従業員だった。もう1人下山者がいて、登っていく2人も見えた。先を赤く塗った竹が挿してあるのを見つけながら登って行く。また、雨が降ってきて先きが見えなくなる。斜面がきつくなってきて苦しい。5分休む。岩とはい松が見えて夏道に出る。登った所が氷河公園の分岐で、地面が出ている。凍っている所もある。ここで、腰を下ろして休む。この後は、ずっと、きつい斜面の登りになる。目印の竹を頼りにひたすら登る。時々ガスって展望がきかない。途中、2回立ち休みをする。そのうち、右手に小屋の屋根が見えてきた。着いた!リーダーと先頭を交代して歩いてくださった男性陣に感謝して、アイゼンを脱いで小屋に入る。ストーブがあって暖かい。登山者は、いなかった。ここで、昼食。しばらくして、男性2人組が到着。雨は降っていない。小屋の外にザックを置いて、全員が、槍の穂先に登って来る事にする。穂先だけは、上まで見えるが、槍沢の展望はきかない。岩は、濡れていなかったし、雪もついていなかった。皆が登り終わるのを待って小さい祠のある山頂で、記念写真を撮る。12人の他には、誰もいない貸し切りの山だった。周りは、何も見えない。下りは、はしごを過ぎると、岩が少し濡れているようなので、慎重に下りた。小屋に戻ると、槍沢ロッジで一緒だったあの団体が着いた所だった。少し休んで、アイゼンを着けて下山を始める。急斜面の下りは、速くて、1時間もかからず、氷河公園分岐まで来てしまう。ここで、登る2人を見送る。行く手が晴れてきて青空も見える。上の方は、相変わらずガスっている。蝶ヶ岳の小屋が見える。下りは、ずっと雪渓の上を行く。クレパスの横を選んで歩く。ババ平で、アイゼンをはずし、ゆっくり休む。暑いので、雨具も脱ぐ。前方の山の上を雲が動く。きれいな青空。赤沢岩小屋まで、道を選びながら、せっけいの上を快適に歩く。槍沢ロッジで預けた荷物を取り、横尾に向かう。槍見河原の所で、一瞬雲が晴れて、登ってきた槍の穂先が見えて、感激。横尾山荘まで、元気に歩く。入浴後、乾杯して、今日の山行を締めくくる。この山荘は、畳の部屋で、乾燥室も広い。明日、蝶ヶ岳に行く団体が何組かいた。

 6月2日()晴れ

晴天なので、窓を開けると、涸沢槍が見える。朝食後、山ノ井さんは、すぐ出発。その後、11人は新村橋経由で、奥又白谷入口へ。途中山菜採りをしながら行く。眺めも良い。新村橋の所には、車が止まり、身支度をしている人がいた。山小屋の従業員のようだった。徳本峠への分岐の少し手前で、右上の斜面に、ピンクのしゃくなげの花がたくさん咲いていた。明神から、橋を渡って行くと、新しい橋の建設工事をしていた。穂高神社に寄る。雪をつけた明神岳がまぶしい。すれ違う観光客と挨拶を交わしながら、河童橋まで歩く。穂高の眺めがすばらしい。山をバックに記念撮影。煙をあげた焼岳も、よく見える。バスターミナルへ行き、タクシーに乗り、信州会館へ。ここで、入浴して帰る。(中村精)

松本―上高地                     タクシー代               3000x2

槍沢ロッジ、横尾山荘            宿泊代(2食付き)      8500x2

 

 

御坂/御坂黒岳北尾根 (本部合同)

  日:                  月7(土)      日帰り  曇

参加者:                  L澤田治之、SL河崎正道SL輿水政子、SL清水加代子、森田隆仁、伊藤まり子、

支部外14名  合計20

コースタイム:           新宿6:30=藤野木8:258:40-鉄塔9:159:201434M10:0510:101475M10:40-縦走路・釈迦ヶ岳分岐11:25-黒岳11:4512:10-広瀬分岐13:10-烏帽子岩13:301376M13:4013:50942.5M14:55-長崎15:1015:20=天水(一浴)15:3016:30=新宿19:15

 結果的には新ハイ誌に載せた通り歩いたが、この北尾根は藤野木(トウノキ、と読む)より新田からの方が長い。

尾根の末端に拘る私としてはここは是非とも新田からと思い、バスの中で参加者に説明し、あとは現地に行って状況を見てからとした。

 新田でバスを停め尾根を見上げたが、地図の通り上の方はかなり急で樹は鬱蒼と茂っている。250Mくらい上まで鉄塔が2ヶ所あるので、或いはそこまで巡視路を期待できるが問題はその先である------。参加者の顔色をみて、あっさりやめる。

 藤野木から御坂峠へ向かう林道を2,3分、右手林の中に名とは似つかぬ三星神社があり、脇からいい道(巡視路)が上がっている。いい道は鉄塔まででその先は踏み跡程度となる。

 尾根が緩く広くなると右から新田からの尾根を合わせ、プレート式の四等三角点がある。1434M峰だ。

今日は曇天で風もなく蒸し暑い。この北尾根は単調でメリハリがない。急登もなければ急降下もない。まあまあ歩きやすいといえば歩きやすいのだが。

 突然、尾根のところだけ小木、中木の雑木が伐採され、そのまま放置されて踏み跡をふさぎ、歩き辛くなった。伐られたとも知らず、健気にもまだ可憐な花を付けている木もたくさんあった。一体何のために?  山ヤのために、とは明らかに違う。

 相変わらずダラダラ登り,右から人声がしたなと思ったら釈迦ヶ岳からの縦走路に出、「登山道」を20分で一等点が置かれた黒岳だ。うるさい虫が飛び交う中、早々に昼食を済ませ南尾根に入る。少し行ったところが展望地になっていて団体さんが道をふさいでいた。

 急だがいい道は広瀬分岐まででまた踏み跡になる。そこから少し行ったところで参加者の男性が転んで右腕を岩にぶつけ、6針縫う裂傷を負った。消毒し、ガーゼ、包帯で止血の応急処置をする。その後出血もなく、骨折もしてなくて大事に至らなかった。尾根も広かったし、何よりも頭を打たなくて良かった。

 なんとなく岩っぽくなってくると尾根上に連続して数か所、大岩がデンと座っている。そのうちの一つを、形から見て将に烏帽子岩だとほぼ断定する。

 1376M峰からは踏み跡も薄く消えがちになる。急降下が過ぎると尾根が広くなり、地図とコンパスで確認しながら行く。1050M圏の小広い頂上で一休みし、僅か西に振ってから南に向かい、942.5M三等点から少しで地図にない林道が尾根を横切り、別荘風の家が数棟あった。その脇から草むらに入り、長崎に出て黒岳南尾根を末端まで歩き終える。

 

箱根/駒ケ岳・冠ケ岳・神山・三国山

  日:                  月8日(日)             日帰り  曇り

参加者:                  L中村精、小原紀子、清水加代子   計3名

コースタイム:          小田原8:35=駒ケ岳ケーブル入り口9:279:30 (ケーブルカー)=山頂駅9:359:45 -駒ケ岳三角点9:46-駒ケ岳山頂9:50-神山の直下10:4510:50-神山山頂10:52~              11:05-冠ケ岳11:1511:20-早雲山)11:3511:50(ロープウエー)=大涌谷13:00=桃源台13:30-湖尻峠入口13:52-長尾峠との分岐(展望台)14:1014:27-湖尻峠14:5515:3015:35-三国山115:4315:50-山伏峠16:3016:40-十二園地17:45-箱根町バス停18:1318:20=小田原19:17

小田原からバスで、ケーブルカー登り口下車、ケーブルカーに乗る。駅のすぐ横が三角点、1327mの表示がある。白馬伝説のいわれを読み、神社へ。社の横が1350mの山頂。たくさんの人がいる。笹の原を下ってゆくと、ヒメシャラ、アセビの緑の中に、山ツツジの花が映える。145人の団体、2グループいたので、先行させてもらう。涼しい神山の直下で、休む。山頂には一等三角点がある。あの団体の1グループと自然保護指導員の腕章を付けた人が、休んでいた。神山から、10分ほど下ると、冠ヶ岳への分岐。登って行くと、やはり、箱根、ここにも、人がいた。展望がない、狭い山頂。分岐に戻って下る。岩が多くなってくる。大涌谷に行く道は、ロープで止められ、通行禁止にしてあった。昨年通っている人を見た。ここを行けば、早いのだが約、500m下って早雲山へ出ることにする。樹林の中の道は、ジグザグの急な下りになり、イオウの匂いがしてくる。濡れて滑り易い。丸太の階段を下って行くと、標識。細い道を下ると早雲駅。ここで、昼食。ロープウエーで、桃源台に出る。大涌谷で、乗り換える。すごく混んでいた。

次は、芦の湖スカイラインにほぼ平行している、外輪山周回歩道の三国山だ。キャンプ場の中を通って行くと、山椒バラが咲いていた。湖尻新橋を渡り、スカイラインを少し左に歩き、右の長尾峠への標識から上がる。展望台まで、標高差250m。箱根竹の繁るジグザグの道を登る。人がいる。案内板があり、スカイラインの駐車場もある。芦ノ湖や登ってきた冠ヶ岳、神山、駒ケ岳が見える。ここから湖尻峠まで、草原を下る。防火帯を過ぎ、三国山1.9kの標識を見る。また、登り一方になる。ブナの木が多い。暑い。休んで水を飲み、ひと登りすると、三等三角点のある三国山山頂。ここまで、長かった。ベンチに座って休む。また、ブナの中を歩く。アセビやクマザサも出てきて、駐車場と芝生の広場に出る。箱根5.5kの看板。道は、ピークを巻く。大石を抱いた木があり、山伏峠に着く。レストハウスで、冷えた牛乳を飲む。この後は、箱根竹、檜の林、アセビ、防火帯の繰り返しで、展望の良い海の平。そして、箱根竹とアセビの中を上ったり、下りたり、右へ左に曲がったりして、国道に出る。十二丁園地で、建物の先を少し行くと、案内があり、箱根旧街道の石畳の道に降りる。苔むした石が滑りやすい道。国道に上がり、右に向かって歩く。外輪山周回歩道の案内がある。箱根町バス停から、始発に乗って小田原へ出る。

 富士山は、姿を見せなかったけれど、箱根の自然にひたれた一日だった。

・交通費    バス(伊豆箱根)  小田原=駒ケ岳ケーブルカー登り口  1050円

            (箱根登山)  箱根町=小田原  1000円(バスカード使用、150円安い)

         ケーブルカー    駒ケ岳登り口=山頂駅            370円

         ロープウエー    早雲山=桃源台               1330円

 

山崎山・三浦富士・岩堂山

  日:                  月9日()    日帰り   曇

参加者:                  L澤田治之、小澤美喜代、梅澤文子、山本文夫、清水加代子  計5

コースタイム:           町田6:55=栄林寺駐車場8:35-山崎山8:458:55-駐車場9:059:10=駐車地9:35-岩堂山9:4510:00-駐車地10:05=駐車地10:3010:35-三浦富士10:5011:05-駐車地11:2011:25=鷹取山公園13:00-鷹取山13:1013:25-公園13:4013:45=上ノ山公園14:1014:15-二子山14:4514:50-公園15:1515:20=湘南平16:3016:35浅間山-16451710-湘南平17:2517:30=古淵駅19:10

 澤田の車で丁度5人と効率良くまわることが出来た。

当初は精々3~4ケ所と思っていたが、道も迷わず、結果的には6山を踏むことになった。

 山崎山は、2万5千図上、寺のマークのところ(栄林寺)に駐車し、竹ヤブと雑木をついて登った。勿論標識などないので、一番高いと思しきところがわずかに刈払されており、そこを山崎山と定め記念撮影。竹を3本地面に刺しておいた。すぐ下にある民家の古老はヤマザキヤマとは言わず、カワサキヤマといっていた。ヤマとカワでは大違いなのだが------。  栄林寺の住職に聞いてもよく分らんとのことだった。

 岩堂山はキャベツ畑の中に三等三角点があり、山頂の数メートル下まで軽なら通れる車道が上がってきている。ヤブをこいで山頂に行くと、東大地震研究所の基準点標石が埋め込まれていた。

 (三浦)富士山は浅間信仰の山。野比コース入口には浅間神社と彫られた大きな石碑が建立され、裏には講が記されていた。湿っぽい参道にはシダが育ち、苔むした古い石灯篭や狛犬が昔日の面影を物語っている。

途中で長沢コースを合わせるとすぐに富士山頂だ。向うから津久井コ-スが上がってきており、こちらがどうも表参道という感じ。また武山への縦走路もある。ここにも石碑がいくつも置かれている。古の人の信仰心を感じる。ここから遥かに富士山を仰いだのだろう。

 2万5千図鎌倉を見ていたら、二子山と鷹取山は近いので両方行くこととした。途中回転寿司屋で昼食をとり、鷹取山へ向かう。住宅地の中で少しウロウロしたが、鷹取山公園の入口に駐車。車道を少し歩いて山頂下の広場(公園)に出る。そこはもう岩登りのゲレンデとなっている。海難救助のレスキュー隊が訓練に来ていた。水道・トイレもあり、眺望もあるので休むのにもってこい。頂上には数分歩き、展望台となっていて、これから行く二子山も確認できた。

 地図上、二子山ぐらいは山靴がいると用意していったが、一等点の山頂には電波塔があり、地図上の破線路は管理用の車道となっていた。まだ時刻は3時前だ。それじゃあもうひとつと、輿水さんに電話し、40山のひとつとして平塚の浅間山を確認する。

 逗子まで降り、鎌倉・由比ガ浜・七里ガ浜を走り抜け、何10年振りかで見る江ノ島を通り、一路平塚へ向かう。予定していなかった山なので2万5千図は用意していなく、道路地図の類には浅間山の記載がないので所在が分からない。仕方がないので平塚市役所・観光課へ車中から携帯電話で問い合わせた。応対に出た女性職員が素晴らしく、我々の車の位置から即座に道案内をしてくれた。交差点標識から、右・左折する位置の説明が正確無比。お陰で湘南平駐車場にスムースに到着できた。浅間山にも一等点が置かれ、今日一日で2つ目。脇には浅間大社の小祠が安置されていた。これで6山目。傍のベンチに座り、小澤さん持参のオヤツを戴きながら少しゆっくりした(予定していない山を3つも登ってしまい、誰かから文句が出るかも知れないね、などと駄言りながら-----)。

小澤さんを平塚駅まで送り、あとは横浜線古淵駅で解散とした。

 

原町田/高尾山

  日:                  月22日()           日帰り     

参加者:                                L河崎正道、中村精、小澤美喜代、梅澤文子、神之村均、前田省吾、澤田治之、合田英興、山本文夫、武末範子、清水加代子、山口康子、派田正 計13

コースタイム:           すずかけ台(78m)9:3040-高尾山(100m)9:5010:15-すずかけ台10:30

 標高差22mの山を登る、日傘がほしいほど今日は暑い。

 すずかけ台駅の左側から歩き始め白馬橋を渡り246号線の横に白馬の彫刻が2頭置いてある公園の前を通る、246号線に掛かる陸橋を渡ると正面に東工大の校舎、右は畑で左は雑木林の道になる都会に残された田園風景の中を東工大の校舎に沿って歩くと400m位で車道に出る左折して車道を200m位進むと『高尾様』と書かれた標識が有りそれに導かれながら進むと畑の中に飯綱神社が正面に見える。

 神社、ベンチそれと我々が目指して来た三角点がある。横浜北部ではここが一番標高が高いらしい、たしかに子供の国の付近は80m位でズーラシアの動物園が有る付近は90mなのでここが一番高そうだ。展望もまずまず散歩コースには最適な所、毎日ここを歩いている山本さんは幸せ者。

 このあとは相模原支部の40周年記念行事のある町田へ。

 

※ 40周年記念パーティー

 

 6月22日()町田駅前のホテルラポール千寿閣にて盛大に催され、滞りなく終えることが出来ました。

実行委員の皆さん、受付け等お手伝い戴いた皆さんのご協力ありがとうございました。

 当日は、午前中に13名で40山の高尾山(1等三角点)を登頂?してから会場に向い、正午より矢澤さんの司会、森田支部長の開会挨拶にて開宴し、来賓祝辞、歓談、祝電披露と続き、コーラス、記念写真撮影で午後3時お開きとしました。

 終わってみて、準備、経費等で大変でしたし、反省すべき点も多くありましたが、やはりやって良かったと思っております。支部員の皆さんは如何?(澤田治之)

 

出席者(合計37名)

  賓:新ハイキング社鮫島社長、相模原山岳協会矢島名誉会長、川崎支部中谷支部長、

       ㈲クリップス丸山さん、北條克巳さん(元支部長)、朝西芳徳さん(元支部長)

       魚谷寿美枝さん(元支部員) 計7名

支部員:中村精、森田隆仁、小原紀子、石塚孝彦、榎本美智子、林徹、池田憲一、松村佐代子、

小澤美喜代、梅澤文子、木村真知子、神之村均、前田省吾、澤田治之、輿水政子、

河崎正道、小梶昌弘、合田英興、大関清充、長江唯志、矢澤孝二、山本文夫、安瀬はる江、

武末範子、清水加代子、山口康子、派田正、藤田弥枝美、黒澤正弘、黒滝富士子 計30

 

 

 

箱根/金時山~明神ヶ岳

  日:                  月5日()             日帰り      曇りのち晴れ          

参加者:                  L中村精、木村真知子、大関清充、武末範子、派田正、藤田弥枝美 計6

コースタイム:           箱根湯本8:25-金時神社入口9:009:03-金時宿り石9:289:30-金時山登山口との分岐9:5510:05-金時山10:5011:10-矢倉沢峠11:2211:27(昼食)12:3513:05-明神ヶ岳13:5014:10-明星ヶ岳との分岐14:3514:40-宮城野温泉会館15:35

 箱根湯本から、乙女峠行きのバスに乗る。初めての人もいるので、金時神社に寄って行く。星咲シモツケ、ウツギ、野バラ、山ホタルブクロ、ギボシの花を見ながら歩く。金時山では、少し青空も出たが、富士山は、見えなかった。梅雨の晴れ間なので、登っている人は、多かった。記念撮影し、かき氷を食べる。下山には、まだ、時間が早いので、明神ヶ岳まで行ってから、温泉に入って帰ることになった。箱根笹のトンネルは、展望がないが、尾根道は、白い野バラや、ウツギに彩られて、意外に涼しかった。宮城野への下り道は、別荘地に入ると、細くなってほの暗かった。バスや、電車の車窓から、ヤマボウシや、アジサイの花が見えた。山百合は、まだ、つぼみで、一輪だけ咲いていた。       ・宮城野温泉会館(箱根町営)      入浴代     650円

 

 

丹沢/源次郎沢

  日:                  月13日()           日帰り      曇り        

参加者:                  L林徹、派田正、藤田弥枝美、黒澤正弘、黒澤氏の奥さん 計5

コースタイム:           渋沢駅8:30=作治小屋9:389:44-戸沢出合9:509:57-入渓10:03-F4上(二俣)11:0011:10(左俣ルート)ルンゼ分岐11:5011:55-出渓12:30-戸沢分岐上300㍍12:4013:25-堀山ノ家13:4213:50-大倉15:1515:38=渋沢駅15:55

 梅雨時の沢登り。天候が心配されたが雲間から山並みも見られ予定どおり出発。

 丹沢山塊エリアは昨夜大雨が降ったにもかかわらず、沢は濁りもなく水量も通常と思われた。

 戸沢出合から天神尾根ルートをとり、源次郎沢にかかる3番目の堰堤の下に出て、右に巻いて清流の中を滝F1の下に出て10㍍ほどの滝を登る。出水後のためか苔は無く岩肌良好。

 ゴーロを通り滝F2の下に出て4段8㍍ほどの滝を飛沫を浴びながら登る。

 水の中を岩石づたいに右側から小沢の合流点・大岩がある滝F3の下に出て8㍍の滝を足場を固めながら登る。

2つの小滝を過ぎ左からの沢を右にとり滝F4-8㍍に行く手を塞がれ岩に沿い足場を固め巻いて登る。

 急勾配の沢を登り二俣へ。水量の多い左俣ルートをとり岩場・小滝をいくつか越えゴーロを進む。

 分岐があり水流がある左ルートへ。更に進むとガラガラのルンゼ状となり勾配も急で、ガレた壁も間近になったため、左の尾根に逃げ笹の中を通り大倉尾根の戸沢分岐から約300㍍花立小屋側に出た。

 曇天ながら降雨もなく、岩肌と取っ組み水しぶきを浴びて楽しい沢登りとなった。後は大倉尾根の長い下りと渋沢での楽しい反省会。(派田正)

※交通費  渋沢駅-作治小屋(タクシー)      2,920円+チップ1,000円/5人分

              大倉-渋沢駅(バス)                200円

 

甲府北部/小楢山~妙見山

  日:                  7月27日(日)         日帰り      雨のち曇り

参加者:                  L長江唯志、森田隆仁、小原紀子、松村佐代子、小澤美喜代、安瀬はる江     6

コースタイム:           塩山駅8:20=オーチャ・ド・ビレッジ8:36-母恋し道9:50-小楢山11:0545-大沢山12:25

妙見山(三角点)13:40-鼓川温泉 15:0016:00=塩山駅 16:25

 予報どおり小雨が降っている。最近この山は焼山峠方面からが多く、母恋し道はあまり歩かれていない。 林道歩き、約1時間。 登山道に入っても雨。 小楢山頂で少し早いが昼食にする。 1組7~8名のグループが3組いた。 小楢山は穴場の山だ、などと云いあっている。レンゲツツジはすでに終わっていた。

 食後、妙見山を目指して出発。雨は止み、時々、青空も出た。 雨後の山域はまことにきれい。特にこの山は植生(木の種類)が非常に多いので、楽しませてくれる。

 大沢山(1675)からは、踏み跡はうすくなる。赤いテープを目印にアップダウンの繰り返しだ。2万5千地図上の三角点峰は妙見山頂と印されてなく、次の峰がそのようであった。妙見山三角点とは記されていたが。

 帰宅後、牧丘町役場担当者に妙見山頂が不明確な旨問い合わせると、三峰のうち真中の峰が妙見山頂であり、山頂標識をきちんとする旨、説明があった。

 1224mから踏み跡を歩いて、牧平東の鼓川温泉(代金500円)に、ゆっくり休んで、塩山におりた。

 

八ケ岳/赤岳~三ツ頭

  日:                  8月3日~4日(月) 一泊二日

参加者:                  L長江唯志、山本文夫              2

コースタイム:           茅野駅9:50=美濃戸口10:20-美濃戸11:00-行者小屋13:30-天望荘(泊)14:505:55 - 赤岳6:20-キレット小屋7:45-権現岳9:40-三ツ頭10:15-三ツ頭登山口12:15-甲斐小泉13:25

 茅野駅着後、時間をかせぐためタクシー(4870円)を使う。 美濃戸口から美濃戸まで多くの自家用車に抜かれる、まさにマイカー登山の時代だ。 お陰で環境破壊はすすむ。

梅雨明け直後の日曜日なので、大勢の下り登山者が美濃戸でも休んでいたが、南沢でも大勢とすれ違った。昨夜はどの小屋も満杯だったそうだ。 美濃戸から行者小屋への登山道は、かなり広くなっている、登山者が増えたためだろう。

行者小屋は広くなっている。 水は相変わらず冷たい、非常に多くの登山者がたむろしていた。 各山頂はガスっていて見えない。 暑い盛り、照りつけないのでかえって好都合だ。行者小屋から地蔵尾根を一気に登った。 展望荘に15時前に着く。 寝る場所を決めて、食堂でビールだ、2人の至福の時間だった。宿泊者は前夜の半分以下だったようだ。私は一枚の布団に寝た。

翌4日、朝食は5時30分からである、展望荘はバイキング形式なので好きなものを食べる。 食後すぐ出発。 赤岳頂上も思ったより人は少なかった。北、中、南のアルプスのほぼ全域、北信5山、浅間、金峰、茅ケ岳、富士山などなど、さすがに本州の真中に位置する赤岳。 青空の朝だ、山座同定にこと欠かない。 登山の醍醐味はこの一時にある。

数分の後、山頂を後にする。ほとんどの人が中岳、文三郎方面に下るので、キレット方面は極端に少なくなる。 キレット小屋へのガラ場の下りはやつかいだ。 キレット小屋付近はコマクサがたくさんある、ただし前回来た時より少ない、花盛りを過ぎていたからだろうか。 キレットから権現岳(2704m)への登りが苦しい。 太陽も照り付けてくる、我慢しながら、頂上頂下の61段のハシゴを上がり切って、権現山頂の岩に登る。 編笠、青年小屋や清里高原がきれい。 しかし、それからは長い長い下りが待っている。

木戸口公園までの前半のコースは、白樺や各種の花もあって、私の好きな雰囲気だ。

全山をとうして岩ギキョウ、岩ブクロ、コマクサ、オダマキ、ウスユキ草、フーロー、シオガマシャクナゲなど、多くの高山植物に会えた。 長い道のりに変化をもたせた「自然の環境」に感謝だ。

最後の笹の中の長い下りを終わって、舗装道路から甲斐小泉まで苦しかった。 すごい太陽の照りつけだ。 小泉駅で冷たい水で身体を拭いて着換えた。

 

 

丹沢/新茅ノ沢

  日:                  8月3日(日) 日帰り   晴れ

参加者:                  L林徹SL黒澤正弘小原紀子小澤美喜代木村真知子輿水政子合田英興武末範子 派田正 9

コースタイム:          渋沢駅8:30~8:45=新茅荘9:10~9:45-戸川林道・新茅橋下9:50~10:03-入渓10:03-F1 10:07-待ち10:26~10:45-F2・F310:47~10:49-右巻き道-F410:51~10:55-F511:00-休み11:15~11:23-左巻き道-F6・F7・F811:32~11:39-F911:40~11:42-休み11:47-1・2・3石積堰堤11:50~11:53~昼休み12:13-F1012:38~12:41-涸滝12:57~13:17-右巻き道-大岩13:18-源頭13:47~14:05-烏尾山荘14:06~14:18-三ノ塔14:47~15:05-牛首・林道16:00~16:09-大倉バス停16:48~17:08=渋沢駅17:22

 8月2日に梅雨明け。関東地方では3番目遅い記録とか。駅前広場は久し振りの強い日差しギラギラ。バス待ちの山仲間がいっぱい。そして沢登り組みも数パーティ。どの沢へ行くのかな? 

 凸凹道の戸川林道を通り新茅荘前で下車。林道を上流へ新茅橋の手前の左側にある踏み跡から新茅ノ沢へ下り 新茅橋の下をくぐって入渓。 

 遡行開始。沢水の水量は多からず冷たく心地良い。両岸の岸壁が迫り、木々に蔽われた先に滝F1が見え水しぶきをあげ流れ落ちている。見た目の涼しさ、水と遊ぶ沢登りの醍醐味を楽しめそう。

 小滝―3mを登り、F1-7mの下では先行の3名のパーティが準備中順番待ち。 SL黒澤さんのザイルのもとF1の中央部付近から水しぶきと岩肌を楽しみながら登る。

 ヒンヤリした水の中を行くとF2-7mの下へ。準備中の先行パーテイと腕の良い後続パーテイ そして我々パーテイの人数による制約時間からF2は右巻き道へ行くとF3-5mを見る事無くその上流側へ辿り着く。

 強い日差しの中、涼風が吹き抜けホットしながらF4-4mの下へ。これも滝の真ん中をすんなりと登る。

 少しの間ゴーロの中を行くとF5-12m大棚の下へ。マイナスイオンをタップリ浴びて少々休憩した後大きく左へ、落差のある巻き道を大汗をかきながら滝の上流側へ出る。

 少々ヌメリのある大小の岩・小滝の連続を登ると左はガレ沢 真直ぐ行くとF6の下へ出る。 接近した滝F6-3m F7ー2m F8-2m F9-7mを一気に登り休憩。3つの石積堰を過ぎた所で この上流は沢が狭く沢水も少なくなるので昼食。 

 ここから10m程で伏流し沢水見えず、ガレの伏流区間の途中にある大岩を右手に過ぎしばらく行くと再び水がチョロチョロと流れ出す。その流れの先にF10の滝、水量が少なく岩肌がぬるんだ岩・小滝の連続・ガレを行く二股部左の沢は水なし、右の沢は水あり。右を行き涸滝の下まで水あり。涸滝-7mはザイル使用と右巻き道に分かれ登る。そして直ぐ上の大岩を右手にとり、ガレの中を行くとしだいに両岸が狭まりルンゼ区間になる。

 終端付近の右手に踏み跡があり、これを辿れば鳥尾尾根に出る。この付近まで登ると木々も少なく眺望がきき、三ノ塔も良く見える。 強い日差しの中大汗を流し、稜線を目指し沢筋をつめ、烏尾山荘に近い源頭に到る。 今日は天候に恵まれ、水しぶきを浴び岩肌と取っ組み楽しい沢登り日和となった。

 烏尾山荘から表尾根を三ノ塔まで行き、沢用ヘルメットを被り、40周年の記念写真を撮る。

 三ノ塔尾根の長い下りを牛首・林道を経由して大倉バス停まで歩き、後は渋沢での楽しい反省会。(派田正

    ※交通費  渋沢駅~新茅荘 (タクシー)  2、580円=名分

            大倉~渋沢駅   (バス)    200円

 

北ア/朝日岳~白馬三山

  日:                  8月19日(火)~21日(木) 前夜発二泊三日

参加者:                  L石塚孝彦、高木彰、山口康子、藤田弥枝美  

コースタイム:           18日上野駅23:33=19日泊駅5:0512=小川温泉元湯5:27=北又小屋6:0128-一合目6:547:01-二合目7:19-四合目8:2037-七合目9:36-九合目10:1931-イブリ山10:4011:03-朝日平へ2キロ地点11:31-夕日ケ原11:5512:52-朝日小屋(泊) 20日5:31-水平道分岐5:37-朝日岳6:22-巻き道分岐7:1519-小桜ケ原7:36-ツバメ平8:0820-雪倉岳10:1647-雪倉避難小屋11:10-昼食11:5412:17-蓮華温泉分岐12:24-三国境13:17-白馬岳14:1625-白馬山荘14:35(泊) 21日 5:45-小さなピークを左へ下る6:01-コル6:19-鑓ケ岳7:48-鑓温泉分岐8:08-鑓温泉9:5810:30-昼食11:4812:00-長走沢接近点13:22-林道13:58-猿倉14:08~17=白馬駅14:3515:04=八王18:0112=町田18:3757=相模大野18:59

 天候 19日雨、20日小雨から晴れ、21日霧と強風から晴れ。

 上野駅に3名集まり急行能登に乗車する。いまどき急行にこんな長距離の急行なんてあるのは本当だったと思ったりしていると、発車して間もなく検札に来た。車内は月曜日の夜行のせいか混んでいない。高木さんは1日早く小川温泉元湯で宿泊、北又小屋へ行く途中の元湯の手前、トンネル出口で合流乗車した。黒東タクシーという社名は、黒部の東部というところから来ているとの事、運賃は料金メーターでなく決まっているとの事である。北又小屋への林道には、ゲートがあり一般車は入れない。昔、トラックで登山者を乗せて運んでいたころ、トラックごと転落して死者が出て(その中に新ハイ会員も含まれていたと高木さんは知っていた、石塚も聞いたなどしたことがある)それ以来、一般車は入れないこととなった。そんなに大変な道路かと思ったが、現在の道はよかった。一度、越道峠へ登り下る。泊駅ではたいして降っていなかったが、北又小屋では雨、時折強い降りがある。テントの軒下が広いので雨具着用などの準備、時折かなりの雨で出発するタイミングがなかなか取れないが、出ないことには仕方が無いので出る。吊り橋を渡るが、ダムからの水量がものすごい。

 階段を急登して行く。林の中へ入り、ブナ林となり、一合目は840メートル表示。以後1720メートルの九合目表示まで見た。十合目はイブリ山となると思う。○○アルプスとなれば、ロープウェイがなければ一日目はひたすら登ることとなる。三合目あたりから茶白い花崗岩から茶粘土の土に変わる。登山道がまるで沢の中を歩くような流れの状態の場所もあった。トラロープと左ガレの所があり、六合目の先で一時下り水芭蕉の葉があった。下ってくる2人に会う。イブリ山で少し休憩、先で下り、鎖場もある。木道となれば朝日平へ2キロ地点の表示がある。チングルマの斜面を通過、夕日ケ原付近では視界不良となり小屋は近いらしいがと思うのみで進む。強いどしゃ降り模様となると、吹流しが見えて突然の感じで朝日小屋に着いた。混んでなくて4人で一部屋を割り当ててもらう。夕食は17時より、夜行のため17時30分には寝てしまった。雨具類はストーブのおかげで、朝までに完全に乾かせたのはよかった。朝日小屋は女性の主人で、北アルプス三美人との事でホームページもあるとの事で、夕食も翌日の白馬山荘の大人数機械的な感じとは違った。猿倉へ下る道の途中が崩壊したとの心配事も出てきたが、とりあえず進んでみることにした。

 20日 今日はガスっているも降っていない。女性2人も同じ方向へ向かったが、巻き道を行ったようだ。

黒いパイプの付近で藤田さんが雷鳥を見つけた。マツムシソウもある。朝日岳の三角点は何等点か不明、風が強い。下りながらお花畑が続く。東側が風除けになっている所もある。どんどんと下って行き雨具を脱ぐと巻き道の分岐となる。小沢を渡った湿原の先が小桜ケ原、朝日岳をバックに写真を撮る。中くらいの沢を越えガラ場トラバースをして、だんだんと巻き上がる。ツバメ岩、ツバメ平と通過、登りやすい九十九折れの登りの先で小さい尾根上に乗る。2人と会い猿倉への道が開通したことを知る。風強くなり、雨具を着ける。7人が下ってくるのに会い、二等か三等の雪倉岳に着いた。遠くに小屋が2つ見えて、雲の流れが速い。2人と2人とパトロールの2人と会う。石積み囲いの雪倉避難小屋、穏やかなトラバースをして東側に出ると展望休みをする。雨具を脱いで、1つ目の雪渓の通過は下まで逃げながら行けて、2つ目は細い所を通過するが雪渓上に赤ペンキがあった。日差しが強くなったのでサングラスを着けて日陰で昼食。蓮華温泉分岐を通過、広くなり少しずつ登り二重山陵の左へ登って行く。グリーンのロープがあり、コマクサが咲いている所となれば、三国境であり、休憩していると白馬大池からの2人が来た。小さなピークを4つ越えると白馬岳の頂上で、下って白馬山荘に着いた。指定された場所は時間が早いせいかまだ込んでいなかった。レストランスカイプラザ白馬で乾杯などの時間を過ごす。夕食時は朝日小屋と比べるとやはり大人数であり、どんどんと指示されたとおりに動いて食べることとなる。猿倉へ下る道の途中崩壊は通過出来るとの事で、とりあえず進んでみることにした。なお、白馬山荘は新ハイチェーンなので会員証を持参すれば割引を受けられたのであった。

 21日 かなりガスっていて風もあるというか強い状態。主稜線上は右から吹き付ける。大雪渓下降点の先へ進み、行き詰る感じがする小さなピークを左へ下る。このピークで戻ってしまうグループも出る。コルとなり、岩峰の右を巻いて行く。風強く、身を低くして休む。向うから3人が来て少し安心する。杓子岳分岐は明確にはわからなかったがそれらしき所はわかった。鑓ケ岳を通過、鑓温泉分岐あたりでは雷鳥2羽を見る。稜線で風が遮られてほっとする。下っていくと硫黄の臭いがしてくる。ガス噴出注意の所にはグリーンロープが張ってある。鎖場・梯子・沢の通過とあり、水も多いと思われるので慎重に通る。と、目の前に巨大な雪渓が現れる。雪渓は崩壊している所もあるので、雪渓上通行禁止なので左端を歩いて、鑓温泉に着いた。小屋の人から情報を聞くが、下って行った人もいるといい、登ってくる人に聞いたりする。空身で偵察をして来る。杓子沢などの雪渓を6本刃アイゼンで通過。断崖絶壁の所が崩壊しているのを想像していたが、傾斜の緩い泥の斜面でもし落ちてきても頭の上を通過するような箇所であった。あと2本の雪渓も通過して、途中で昼食として、雷岩、小日向のコル、長い沢の中のような下りが続くところ、長走沢接近点、水芭蕉平と過ぎ、林道に出て後に猿倉に着いた。着替えて、バスはやめてタクシーで白馬駅に向かい、スーパーあずさ10号で帰途に着いた。朝日小屋までと白馬山荘から鑓温泉間は、雨やガスや強風で最悪状態であった。崩壊というと直接の落石を想像するがそうでもなかった。今度は、天気の良い日に白馬岳から唐松岳までを、杓子岳を飛ばさないで縦走したい。

費  用=               JR 都内~泊駅        運賃 6,620円 急行券1,260円

                            黒東タクシー       泊駅~北又小屋  1台片道運賃10,000円

                            朝日小屋         一泊二食付き       8,400円

                            白馬山荘          一泊二食付き       8,600円

                            アルプス自動車タクシー   猿倉~白馬駅       3,520円

                            JR 白馬駅~町田駅             運賃       4,620円 

             JR 白馬駅~八王子駅        特急券     1,260円

 

 

北ア/早月尾根~剱岳~大日三山

  日:                  9月12日(金)~15日(月・祝) 前夜発三泊四日

参加者:                  L石塚孝彦、矢澤孝二  

コースタイム:           11日 相模大野21:51=新宿22:2731=池袋22:4023:12=12日富山5:356:24=上市6:4757=タクシー=馬場島7:3045-小さい平らな広場8:00-1千㍍表示8:27-1,200㍍表示9:12-1,400㍍表示9:4051-600㍍表示10:06-1,800㍍表示10:45-2千㍍表示11:48-ロープ張りの所12:33-早月小屋2,200㍍表示12:40(泊) 13日5:36-2,400㍍表示6:12-2,600㍍表示6:50-2,800㍍表示7:42-劔岳8:2646-木造トイレ9:11-休憩9:3648-前劔9:58-武蔵コル10:28-一服劔10:5311:00-クロユリのコル11:16―雪渓ビール冷やし11:4353-劔御前小屋12:31(泊) 14日6:45-新室堂乗越7:36-カガミタン乗越8:1220-奥大日岳9:1010:10-昼食11:0732-2500㍍ピーク11:58-大日小屋12:0710-大日岳12:2127-大日小屋12:39(泊) 15日6:05-水場6:4654-木道7:3340-大日平山荘8:02-牛ノ首尾根8:46-猿ケ馬場9:0110-車道9:42-八郎坂登り口9:48-仮滝見台10:0108-八郎坂登り口10:21-バス発着場10:3811:05=立山駅11:1613:36=地鉄富山駅14:3522:30=16日池袋駅(東口)5:00

  天 気12日曇り後晴れ、13日晴れ後曇り、14日曇りから晴れ、15日晴れ。

11日(木)富山行きの夜行バスは、2台運行で23時05分の定刻より7分遅れで出発した。

12日(金)夜行バスは定刻の5時50分の15分前に到着した。矢澤さんは前日に富山入りとの事で、富山地方鉄道富山駅改札口前で待ち合わせをした。地元では、富山地方鉄道のことを地鉄と言うらしい。上市駅では、タクシーを割り勘しようと2人連れ風の人に声をかけるも、実態はバラバラにいたグループであったが、ここで集合する仲間を待った後に、少し待ってジャンボタクシーに乗せてくれたのであった。もう1台の分と合わせて、1700円を払った。準備をして、登山口へ移動、標高760メートルと表示してあるが有名な早月尾根のスタート地点にしては、ちょっとさびしい感じがする。白いポリ土嚢とどんぐりが目立つ、林の中の登りである。だんだんと快晴になって来た。小さな平らな広場から尾根上らしくなった。そのまま登り、最初の休憩中に1人が下ってきた。さらに登ると1000メートルの表示があり、以後200メートルごとに標高が表示されるのであるが、間隔が短いところもあれば長く感じられるところもあって、一定ではないと思った。寸詰まりの杉、太ブナもある樹林下だんだんと急登になってくる。赤谷尾根や猫又山方面が見えてきて、広葉樹も多い。1600~1800メートルの間で、ブナクラ峠と目線が同じ高さになってくる。イワカガミかコイワカガミあたりと、タイモンジソウも出てきた。山標の所で昼食後、15分後に小屋の跡なのか平な場所を通過すると、2000メートル表示となり、小屋まで1キロと出る。下のほうは快晴、上の方はガスっているも劔の岩峰尾根も見えたりする。ロープ張りの所を通過、小さなピーク上となると小屋が目の前となり、少し下がって早月小屋のある広場へ着いた。

早月小屋の外見は板張りが日焼けしてしまっているが、内部は木目が新しい。三ノ窓という6帖の部屋に入り、後から一人来て3人になった。缶ビール500円、同じく大700円、○○の水のペットボトル500ミリリットル300円、同じく2リットル700円がここの物価である。また、持ち帰り簡易トイレのパンフレットと回収ボックスが置いてあったのでパンフレットを神奈川県山岳連盟自然保護委員として関心があるので数部もらう。時間があるので外に出ると、小屋の外ではブロッケン現象が見られた。2200メートル表示は明日登っているルートの方を見に行くとあった。後着の割り勘したグループは、二階のフロアでミーティングなどをしていて、相当に歴史のある山岳会に違いない。夕食は17時30分からで、カレーハンバーグと昆布と大豆の煮物、インゲンとカボチャのおかずが付いた。夕食人数は割り勘したグループと単独の人が何人かであった。食事を作るところではネパールのカトマンズでガイドをしているラム・マタングさんという人が働いていて、食事の部屋にはネパールのポスターも張ってあり、ラム・マタング氏のP.Cボックスナンバーが表記してあった。19時過ぎには就寝した。

13日(土)4時22分起床。雲の流れは速いが、能登半島が良く見える。出発後30分もすると大日小屋が見え、2400メートル表示を通過、ロープの張ってある溝みたいな所を通過して行く。2600メートル表示の付近はカールの上部みたいな所である。2800メートル表示の前に同室だった人がもう降りてきた。岩場をどんどんと登り、劔岳に登りきると風が強く、18人程数えられた。興味ある北方稜線から毛勝山への方向は立ち入り禁止がハングル文字でも併記してあった。降りにかかると木造トイレの所では風とガス、下っていくと晴れてきた。梯子などはしっかりしている。よって、滑ってしまわない様にしっかり乗ることと掴むことにする。一方通行の箇所があり、前劔、武蔵コル、一服劔と休憩を入れながら通過する。後ろを見上げるとすごい坂を下ってきたと思う所もあった。剣山荘へは降りず、稜線上を進み、途中でハイマツの道で矢澤さんがストックを拾い、クロユリのコルへ出て、トラバースして剣山荘分岐を通過、雪渓の近くで缶ビールを冷やし、登って行くと剣御前小屋に着いた。相模原市山岳協会所属の暁山岳会会員で富山県在住の河上さんが小屋の中で休憩中で、単独で来て今日は下にテントで泊まるという。小屋の休憩室の中は風で外が寒い為か混んでいた。部屋にはびっしりと布団が敷かれていた。そのうちに相模原市山岳協会事業企画委員会一行の大人数が着いた。立山のほうを廻ってきて、稜線上が長いので風で大変だったらしい。夕食は予定より20分早く16時55分から始まり、ハンバーグ・山芋・ごま豆腐・ポテトサラダにオレンジ・味噌汁。遅く着いた人は雨に降られた。劔尾根で落石、雪倉岳で強風にあおられ転倒骨折ヘリが気流悪く近づけずなどのニュースが入る。ここでも持ち帰り簡易トイレのパンフレットをもらう。19時過ぎに寝る。

14日(日)5時18分起床。6時朝食、曇りである。途中ガスるも下っていくにつれて廻りは見えて来る。相模原市山岳協会事業企画委員会一行の大人数は先に出発、後で休憩中に前に出る。新室堂乗越から室堂側を登り行くと、旧室堂乗越は良くわからなかったが、カガミタン乗越は過ぎれば下に池があった。劔側、室堂側、劔側と巻きながら登ると、奥大日岳に多くの人がいるのが見えた。奥大日岳には1時間も滞在してしまった。奥大日岳からは、直下は急な下り、どんどんと下る。溝の水溜りの所、また急な下りの所では岩を落としそうなので、下にグループがいたのでしばし待つ。大日岳へ1.5㌔表示、岩の庭園のピーク、水溜まりと木道と進み、2500メートルピークを越えて大日小屋に着いた。空身で二等三角点の大日岳を往復する。大日岳から先へは道はなかった。小屋はほぼ満室状態となるが、詰め込み状態ではない。登った早月尾根が正面である。夕食は17時からでトン汁・鮭の厚切り・ポテトサラダ・キャベツの千切り・ひじきなどであった。ここでも持ち帰り簡易トイレのパンフレットをもらい、回収ボックスを撮影した。18時過ぎに寝る。

15日(月・祝)4時59分起床。5時半より朝食。トラバース気味に下り、あとは沢下流に向かってどんどんと下り、歩きにくい道で、なかなか水場が出てこない。やがて最初の水場では、流れは少しで赤い大日平山荘が見えた。先で水がよく出ている沢があった。沢を横切り、沢沿いに少し下ると大日平へ1.8㌔表示がある。先で木道となれば平らになり、目の前には鍬崎山が大きく見える。沢を渡り、池塘、また沢を渡りテーブルとベンチを過ぎると、大日平山荘に着く。小屋の人も登山者もいなかった。進んでまたベンチがあり(称名滝の)駐車場へ4.5㌔表示となる。大日平の広大な平原を進む。人も居て、やがて木道がなくなり階段とロープ張りの急な下りとなる。細い稜線上を行き、人と会い、牛ノ首尾根となる。梯子2つを通過、猿ケ馬場の小広場で休憩、丸い大岩の先で車道に出た。称名滝の下の方へは工事中なので行けない。八郎坂登り口から仮滝見台へ荷物を置いて往復したが、途中であれからみくりが池温泉に泊まったという相模原の一団と会う。称名滝はさすがであった。バスの出る所へ行き乗り、立山駅前では矢澤さんの入浴交渉後、民宿で入浴、駅のレストランアルプスでビール飲み、食事をして、富山地方鉄道で富山駅に向かった。矢澤さんは飛行機で帰途、石塚は時間つぶしをして夜行バスでの帰途ととなった。個人的には、毎日こんなに早い時間に山小屋に着く縦走はかってなかったと思った。天気もそのせいもありよかったのであった。なお、剣という文字は劔を使うことになったのでこちらを使用した。

費用       ・小田急                  相模大野~新宿                 往復360×2           720円

     ・JR運賃               新宿~池袋                     往復150×2      300円

     ・西武バス             池袋駅東口~富山駅             片道7,340が往復割り引き  13,210円

     ・富山地方鉄道        富山駅~上市駅   運賃      580円

     ・上市交通タクシー    上市駅~馬場島(ジャンボタクシー1台)運賃    6,870円(1,700円)

     ・早月小屋             1泊2食                  8,400円

     ・剣御前小屋           1泊2食                       8,400円

     ・大日小屋             1泊2食                  8,400円

     ・立山開発鉄道バス  称名滝~立山駅 運賃        560円

     ・民宿千寿荘         入浴料                  500円

     ・富山地方鉄道      立山駅~地鉄富山駅           1,170円 

 

奥秩父/小倉山~鈴庫山(本部合同)

  日:                  9月20日() 前夜発日帰り   雨

参加者:                  CL澤田治之、SL清水加代子、支部外25  27

コースタイム:           新宿23:00=塩山1:004:45-上粟生野5:0030-小倉山7:0010-上条峠8:0010-1362㍍峰9:3035-高芝山10:3045-1518㍍峰11:0525-1613㍍峰12:10-柳沢ノ頭12:5513:00-柳沢峠13:2014:00=大菩薩の湯14:2015:30=新宿18:20

 高芝山から先は踏み跡薄い。1613㍍峰手前に林道あり、右へ6、7分歩いて尾根に戻る。同峰で道を失い柳沢ノ頭手前まで藪と大格闘。鈴庫山への縦走は断念。

 

相武生藤山~陣馬山

  日:                9月23日() 日帰り 晴れ

参加者:                  L長江唯志、中村 精、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、澤田治之、輿水政子、河崎正道、大関清充、清水加代子、山口康子 11

コースタイム:        武蔵五日市駅8:35(タクシー)=出畑8:55-落合橋9:1025-休み10:001084410:4550-稜線11:20-軍刀利神社11:2530-生藤山11:4512:20-連行山12:45-休み13:1525-和田峠14:0005-陣馬山14:2550-陣馬山登山口16:05-藤野駅16:35

軍刀利尾根を登って生藤山へ、これが今回の山行目的の山である。軍刀利尾根とは、私たちの通称で、一般には長尾尾根といわれていて、軍刀利沢の頭である軍刀利山を通って生藤山へ登ることにした。

 出畑集落から約10分、矢沢林道が熊倉林道と分岐している落合橋が尾根の取り付け点である。2~3日前の雨で沢渡りを心配したが、水量は多くなかつた。

沢を渡るとすぐヤブッポイ急坂である。足元をかため、下の人に石を落とさないように気をつけながら、6070mの直登で、尾根末端の高点(地図上の474)に到達する。

ここから尾根は、少し右向きに登る。踏み跡の不明確なせまい尾根を、沢音が次第に小さくなるのを意識しながら、一歩一歩、正確に歩く。尾根の中間点である844m高点までは、尾根はせまく急斜面がつづく。せまい所は岩っぽく、広い所は植林帯となっているが呼吸を乱さないに、一歩一歩あるくしかない。途中、2~3ケ所、仕事道を横切ったが、こんな不便な山奥へ、近郊の先人たちの山にたいする関わりの深さを教えられる。私たちが、山ヤだ、ヤブコ―スだなんてとんでいることは、申し訳ない。

 約1時間強で、844m高点に到着する、ここで5分の休憩。ここから尾根の傾斜はかなりゆるくなる。下草も短い笹状のもので鼻唄も出るような感じだ。

 生藤山や熊倉山が木の間越しに、左右に見え出すと間もなく笹尾根の縦走路にとび出す。そこが軍刀利沢の頭だ。時は1120分で、取り付き点から約2時間だ。

 ここからは気持ちも変わって笹尾根の縦走路あるきとなる。道ははっきりしている。軍刀利山から約5分で、軍刀利神社の山上社に着く。花崗岩石で区画されて、神社の由来が述べられている。軍刀利山から三国峠を越えて約900mで生藤山到着。時刻は1145分、神奈川県の最北の山である。9月の彼岸の休日、天気もよし、山頂には、10人以上のハイカーがたむろしていた。私たちも食事をとり、記念写真をとって、次も目的地、高尾山を目指した。

 相模原支部の健脚揃い、足並みも揃って、和田峠に午後2時に着いた。しかし、和田峠からは、今日の最後の上り坂である。れいの階段道をあえぎながら登った。

 陣馬山頂、2時25分到着。たくさんのハイカーがイスや草地にたむろしていた。休憩していると山の主(ぬし)と思われる男性が写真をもって、ここから、日光連山や江ノ島が見えるといろいろ説明してくれた。

 陣馬山は私どもなじみの山で、何度来てもあきない。記念写真を撮って藤野駅を目指して、栃尾尾根を下った。

 

丹沢/鐘撞山~大室山

  日:              10月4日() 日帰り 

参加者:              L河崎正道、森田隆仁、安瀬はる江、武末範子、山口康子、長谷千秋、藤田弥枝美 

コースタイム:       藤野駅7:1725=上野原駅7:2935(タクシー)=鐘撞山登山口(480m) 8:1530鐘撞山(900.2m) 9:2540大室山(1587.6m) 11:4512:30-犬越路(1060m) 13:3540-用木沢出合(610m) 14:30-西丹沢自然教室(600m)14:5515:15(タクシー)=ぶなの湯(入浴)15:2516:45(タクシー)=谷峨駅17:0515

 藤野交通へTELを入れる、「台数が少ないので予約は駄目だが朝7時より営業している」事を確認。営業所へ急ぐだが営業は8時からと言われる議論をしても仕方ないので上野原駅へJRで、ここからタクシーで折花橋、大瀬戸トンネルの先200m位の登山口へ。

 植林の急登、上部の方は木の階段になっているが、この階段が非常に疲れた。約1時間で鐘撞山へ以前支部のてんぷら山行で来た時は展望も無く薄暗い山頂だったが大室山方面が伐採され展望も良くなっていた。大室山の上の方が少し紅葉しているようなので期待を、 以前、大室山から鐘撞山へ下った事が有るが、その時は急な下りだなと軽い印象しかなかったが登って見るとこれが非常に急なので参ったが、ここは北丹沢マラソンのコースになっており、ここを走って登る人がいるのかと思うと感心した。

 途中、蛭ケ岳・桧洞丸方面の開けた所がありひと休みするがいつも見ている角度と違い両方の山が一緒に見えるのに感激、紅葉には少し早いが色づいた木も有った。

 約2時間で大室山へ、ここで初めて登山者に会う、天気が良いので昼食とするがこの時期長く休むとすぐに身体が冷え寒いので早めに出発。

 犬越路で最後の展望を楽しみ下山、石がゴロゴロした大変歩きにくい登山道だが下山後の温泉を目指しみんなの足取りは速い。

 バスを40分待つより中川ハイヤーにジャンボタクシーが有るよと山口さんが教えてくれたので、タクシーでぶなの湯へここで打上げ。

 2週間前に大室山~犬越路間で熊が出たそうです。

交通費   上野原駅  ―→  鐘撞山登山口(タクシー)                  8740円

                        西丹沢自然教室―→ぶなの湯(ジャンボタクシー)             2620円

                        ぶなの湯  ―→  谷峨駅(ジャンボタクシー)               5020円

入浴料   ぶなの湯                                        700円

藤野交通         0426-87-3121

中川ハイヤー       0465-78-3214  (ジャンボタクシー7名乗りあり)

北丹沢方面に行かれる時、橋本駅に7名乗りジャンボタクシーが2台あります。

人数が揃うと利用できると思います。電話で頼むと指定の所へ来てくれる。

神奈中ハイヤー    042-773-1900(0120-81-8539)

 

 

屋久島/宮之浦岳~永田岳

  日:                  10月7日()~10日()          三泊四日

参加者:                  L石塚孝彦、山口康子 

コースタイム:           7日 相模大野5:15=羽田空港6:167:38=鹿児島空港9:1441=金生町バス停留所10:2528-コンビニ-鹿児島新港北埠頭ターミナル10:48~出港時間記録せず=所要時間2時間30分=宮之浦港入港時間記録せず-宮之浦港入口バス停留所17:36=安房バス停留所18:2530=民宿18:40(泊)

8日 民宿4:57=淀川登山口5:356:45-淀川小屋6:597:15-高盤岳展望台8:25-小花之江河付近雨具着用8:4352-花之江河9:0105-黒味岳分岐9:20-黒味岳9:4446-黒味岳分岐10:0311-投石沢(投石平・投石湿原)10:3238-栗生岳(栗生岩)12:10-宮之浦岳12:2938-焼野三差路12:55-永田岳分岐13:47-鹿之沢小屋14:43(泊)

9日 7:11-ローソク岩7:40-岩屋で休憩8:0720-永田岳8:40-焼野三差路9:39-平石展望台(平石岩屋)10:1828-第2展望台10:58-第1展望台11:13-新高塚小屋11:3043-縄文杉12:3744-軌道に出た所13:5514:08-辻峠分岐15:01-小杉谷集落小屋15:2836-荒川登山口16:2017:07-安房18:0053=民宿19:01(泊)

10日 民宿7:11=牧野バス停留所7:1638=宮之浦港8:2410:24=鹿児島港13:04(泊)

11日 鹿児島港8:21-市役所前15:12=鹿児島空港16:0119:27=羽田空港20:4822:00=相模大野22:46

天 候 7日小雨、8日雨、9日小雨、10日曇り、11日曇り・羽田で小雨。

7日(火)羽田空港へは、相模大野駅北口からの直通バスで行くと、乗り換えがなく・無期限の回数券を使えて・早朝なら予約なしのがらがらで便利である。スカイマークエアラインズは初めて乗るが、受付カウンターが後発のために端にあり、駐機場も遠い。搭乗券も節約してあり、機内に一般新聞も置いてなかった。7時25分が38分に離陸した。鹿児島空港に着陸して荷物を受け取り、南国交通の空港リムジンバスで鹿児島市内へ向かった。金生町バス停留所で下車、鹿児島出身の山口さんと共に、鹿児島港へ向かって歩くことにした。コンビで買い物をして、ターミナル新港北埠頭の建物へ行き、乗船申し込みして食事をして、時間待ちして、かごしま商船高速船ジェットフォイル『トッピ-』に乗った。波は結構高いが、船体が波の上に出ているので揺れは少ない。それでも種子島に寄ってから後は、揺れは少し大きくなる。後でわかったことであるが、一般航路が運行中止と飛行機も飛ばなかったので満席状態であった。宮之浦港に着いて雨であった。歩いて屋久島観光センターでガスボンベを調達して、屋久島かんきょう文化村センターで雨宿りしながら資料を貰いながら、山口さんと宿探しをする。食事は出さない素泊まり民宿へ決めて、バスに乗り、安房バス停留所で下車、雨降る中を迎えに来てもらった。民宿は結構遠い、淀川登山口へ向かう道路に面していて民宿の名前は忘れてしまったが、カヌーのツアーなどもやる民宿であって、主人が器用なのが、部屋や風呂などの建物を自分で作ったようだった。入浴して、手持ちの食料を食べた。ここは5人で泊まれば1万円。

8日(水)パラパラと降るなかを民宿に、日の出は遅いが暗い内から向かえに来てもらい、タクシーの運転手は屋久島の事をいろいろと教えてくれる。淀川登山口へ着いたが暗いので時間待ちをする。江戸時代など屋久杉はあの太いまま切り出したのではなくて、油分の多い杉なので、主に屋根材として・現場で板にして運び出したとの事である。登山口前トイレで待つ。雨具上下で登山口で撮影して、階段を登ると少し進むと少し下がる、アップダウンして進む。階段と板張りが多い。やがて杉板葺きの淀川小屋に着く。天候のせいか見通しがきかないせいか地形のせいか地図読みがやりにくい。淀川小屋まで1.5キロ・花之江河まで2.7キロ・宮之浦岳まで6.5キロと表示してある。水場を見ておく。進んで先で少し降るも止んだので、登りが続くので上下を脱ぐ。500メートル毎に道標がある。風が出てきて、小尾根の登り、小広場、大きな岩、No6の道標、高盤岳展望台と進む。横板の階段、右へ入るとテントを張れそうな小広場、下って小花之江河となる。雨が降ってきたので雨具を着ける。花之江河に着くが、石塚小屋分岐でいいところであるが、雨宿り出来ずにたいして休まずに次へ進む。黒味岳分岐に着いて、石塚だけ黒味岳を往復する。細いロープや太いロープが張ってあり、にせピークもあり岩小屋気味の後ろから登ると思ったより遠い黒味岳であった。何も見えず。黒味岳分岐に戻り休んでいると2人が先へ行った。黒太いロープ2本の所を下り、投石沢(投石平・投石湿原)となる。進むと花崗岩上に乗り、No16の道標があり宮之浦岳まで2.6キロ・新高塚小屋まで6.1キロとある。先でヤクシカが居て、登山道の横から逃げない。さらに登ると高倉捿恭遭難碑がある。先行の昼食中の2人を抜いて、我々も昼食したいが雨で食べられる所がない。No19の道標の所で短い昼食。稜線上は進まないが、水場や小広場を通過、栗生岩(栗生岳?)には石の祠とお地蔵様のようなものがある。宮之浦岳への登りにかかり一等三角点のNo23の道標がある宮之浦岳に着いた。焼野三差路へ下り、永田岳分岐を通過、沢で休み、あとはもうひたすら降りていくと鹿之沢小屋に着いた。雨、それほど強い雨ではなかったが、しっかり降られた。誰も居なくてその後誰も来なかったが、ヒメネズミが夜中に出た。ネズミの事を淀川小屋に書いてあったので、食料は吊っておいたが、吊り方が十分でなかったのでガサガサやられたし、山口さんの食料ではないものではあるが齧られた。石塚は懐中電灯を点けたら居て、しばしにらみ合いもしたし、その後シュラフの上を走ったりした。17時には寝た。

9日(木)5時00分起床、雨は止んでいた。Z型に張ってあるロープ場を登り、岩場の上に出て(ぜんぜん似てない)ローソク岩の横を通り、左に巻いて沢(上は滝)、雨も降ってきて2人入れる岩屋で休み、永田岳分岐に着いた。荷物を置いて永田岳を往復。雨のせいで始めわかりにくかったがロープが張ってあった。何も見えず。焼野三差路で1人が行った。平石展望台の下らしき平石岩屋で雨宿り休みするも風強し。第2展望台、第1展望台とひたすら通過、新高塚小屋の前後はガスで幻想的な中に太い杉が点在するところを通過する。周辺が板張りの新高塚小屋に到着。小屋の内部は黴臭い気がした。旧高塚小屋の先に、縄文杉で、この雨にもかかわらずたくさんの人がいた。以後途中で会う人は登山者ではない観光客風の人も多い。ガイドと歩く人もいる。板張りの木道や階段が続き、夫婦杉、大王杉、ウィルソン株と進む。軌道に出て休憩。軌道上を歩き続け、辻峠分岐を通過、何回か橋も渡り、小杉谷集落小屋で休憩、荒川登山口のバス停留所に着いた。小杉谷はとても島の川とは思えないほどの幅と水量であった。雨具を脱いでバスに乗り、安房バス停留所で下車、町の中華店を聞いて探し味噌ラーメンを食べ、民宿の人に迎えに来てもらった。

10日(金)民宿の娘さんに牧野バス停留所まで送ってもらい、安房港へ電話して、安房港からは波が高いの

で出なくて、宮之浦港から出航することなどを確認する。通学の学生が乗り込んでいるバスに乗車。途中から雨が少し降って来る。宮之浦港に着いて水中翼船トッピ-の時間待ちする。けっこう波があるが出港した。鹿児島港に着いて、市役所付近でまで歩いて山口さんと別れた。飛行機を同じ料金で変更するのには条件があり、結局は翌日の便になってしまった。周辺でホテル・旅館街を聞いて、国民ホテル福寿荘に素泊まりで泊まる。

11日(土)7時30分起床。8時21分に宿を出て、ターミナル新港北埠頭港近くの公園で、風があるが今回の記録を書き始めることにして時間を過ごし、埠頭の建物の中に場所を移した。食料は余っているのでまた公園に戻りラーメンを作りコーヒーを飲んで、鹿児島中心街の山形屋へ向かいぶらぶら歩き、市役所前から、空港行きのリムジンバスに乗車して、鹿児島空港で山口さんと会い同じ便で、19時20分発の飛行機が27分に離陸した。今回、事前に鹿児島港までの鹿児島市内のバス路線と時刻を調べたが、鹿児島市内を運行するバス会社が市営バス・鹿児島交通・南国交通・林田バスなど多くて、また鹿児島港も本港・新港・中央港・鴨池港と4つもあったりして混乱する。結局は金生町バス停留所から降りて、鹿児島出身の山口さんと屋久島行きの船が出る所まで歩いた。帰途一番の繁華街の山形屋(百貨店)付近をぶらぶら歩いているときに、調べようと思い、降りた金生町バス停留所の道路反対側に渡れば、新港北埠頭港行きのバスが出ていたのがわかった。雨が続くということで、屋久島の下の集落へ降りてきても山は濃い雲が掛かっているということで、縦走もしたしという事で日程の途中で変更して帰ってきてしまった。鹿児島は岩崎ホテルを中心とする・いわさきコーポレーショングループがいろいろな事業をやっている県である。登山者でない人も縄文杉までは歩いて行く。

屋久島の山々の概念は、(中心の)奥岳と(周辺の)前岳に分かれるという。また、岳参りという習慣があり、それぞれの集落には、信仰の対象となる山がその集落の後ろにあり、神社などがその山にあるとの事です。今回行かなかった石塚山も岳参りの対象の山でした。

なお、本文中の鹿児島新港は本港かもしれないので注意を。また、スカイマークエアラインズの割引運賃はメモが残っておらず記憶の彼方となり正確ではない。
※費  用

神奈川中央交通バス運賃                    相模大野駅前~羽田空港5,000円で4枚 回数券1枚 1,250円

スカイマークエアラインズ割引運賃        羽田空港~鹿児島空港               11,300円

南国交通バス運賃                          鹿児島空港~金生町                 1,200円

いわさきコーポレーション(株)かごしま商船高速船ジェットフォイル『トッピ-』往復割引運賃

     鹿児島港~屋久島宮之浦港                12,600円

いわさきコーポレーション(株)屋久島交通バス運賃

     宮之浦港入口バス停留所~安房バス停留所   810円

民宿                         素泊まり                                   2,500円

安房タクシー    タクシー運賃           民宿前~淀川登山口              4,640円(迎車料200円を含む)

屋久島交通バス運賃                         荒川登山口バス停留所~安房バス停留所     記録忘れ

民宿                         素泊まり                                   2,500円

屋久島交通バス運賃                         牧野バス停留所~宮之浦港     850円と荷物代250円

国民ホテル福寿荘                素泊まり                                   4,830円

南国交通バス運賃                          市役所前~鹿児島空港                  1,200円

スカイマークエアラインズ割引運賃        鹿児島空港~羽田空港               17,300円

神奈川中央交通バス運賃                   羽田空港~相模大野駅前         回数券1枚 1,250円。

 

 

 

 

40周年特別企画

ヒマラヤ/アイランドピーク・カラパタール

  日:              アイランドピーク            10月15日~11月6日(23日間)

                         カラパタール                10月15日~11月2日(19日間)

参加者:              L澤田治之、梅澤文子 以上アイランドピーク

                         木村真智子、小澤美喜代、清水加代子、石川千緒(支部外)以上カラパタール         計6名

 相模原支部創立40周年記念行事の一つとして海外の山を計画した。アドベンチャー(登山)としてアイランドピーク(6160㍍)、トレッキングとしてカラパタール(5545㍍)を選び、いろいろ紆余曲折はあったが、最終的に上記の参加者となった。

 当初は我々だけのパーティーでツァーを予定していたが、旅行会社と取り決めた費用の関係で他パーティーと合同することになった。そのパーティーは男性2名でアマダブラム(6814㍍)へ登るという。我々とは格が違う。費用も日数も、もっともっとかかる。感じの良い二人で、気負いも自己顕示欲も感じられず、終始和気藹々の雰囲気が保てた。

 アマダブラム隊(以下アマ隊と略)はアイランドピークを、アイランドピーク隊(以下ア隊と略)はカラパタールを高度順応の目的にしたという、誠に辻褄だけがあった都合のよい、しかし何か変な混成ツァーとはなった。

 心配していた食事も、3人のコックが夫々に腕を振るい、和風にアレンジした料理でコシヒカリに似た米あり、そば、うどんありで何を食べても皆美味しく、念の為と日本から持参した食料は手付かずだった。

 行動記録は下記のとおりです。最後に、松井さんから物心両面で多大なご支援があったことを報告すると共に、深く感謝の意を表したいと思います。

 

・10月15日・成田11時発でタイのバンコック泊。

・10月16日・バンコックからネパール入りしカトマンズ泊。

・10月17日・カトマンズ空港8:10=ルクラ(2800㍍)8:40~11:40一パクディン(2620㍍)14:30-テント場15:10(幕営)

 晴、午後曇。いよいよ今日からエベレスト街道のトレッキング開始だ。カトマンズからルクラまでプロペラ機で30分。機内の眺めは抜群。懐かしのランタン・リルンは確認できたがあとは分からない。ルクラ空港の滑走路は山の斜面を利用している。着陸は斜面を下から上へ、離陸は斜面を飛び降りるという感じで長さが短くてすみ、実に合理的だ。小さな集落だがロッジ、食堂、土産物屋が軒を連ねている。登山靴の修理屋もあった。

 ここで早めの食事を摂り、ネパール人側のスタッフの紹介をうける。シェルパ、コック、ポーター総勢で15名。他にゾッキョ(牛とヤクの混血種)数頭。サーダーはテンバ・ツェリン、サガルマ―夕(8848㍍、エベレストのネパール国の正式名。同国に敬意を表し以下こう称す)へも数回登頂しているという。人柄も良さそうでひとまず安心できた。集落の左遠方に鋭峰コンデ・リ(6187㍍)を見ながら歩き始める。道は白濁したトード・コシ(河)に沿ってだらだら降っていく。傍らには経文の刻まれた岩やマニ石が続き空にはタルチョ(5色の小旗)が風にはためく、お馴染みのヒマラヤ風景だ。

 途中、食堂から声を掛けられ、中からヤァヤァと新ハイの友人が出てきた。カラパタールに来ていることは人づてに聞いてはいたが、日程も分からず、どこかですれ違ってしまうかも知れないと思っていたので遭えてお互いに喜び合った。異郷の地での邂逅は嬉しいものだ。カラパタールは最後の300㍍がキツイといっていた。

 小さな集落を3,4か所通りすぎパクディンに着く。テントはもっと先に行ったところに張る。付近には大きく立派なロッジが新築中だった。

 

・10月18日・出発7:30-モンジョ(2840㍍)10:15~11:30-サガルマータ国立公園検問所11:40~55-ナムチェ・バザール(3440㍍)15:30(幕営)

 晴、午後曇。今日も行き交う人が多かった。ナムチェ・バザールヘの登りまで、街道はトード・コシに近い山の中腹をいくのでシットリしていて埃が少ない。大きな滝を見たり、日本的な清冽な流れを見たりする。山間からタムセルク(6618㍍)が見えた。更に正面奥の方にはシェルパ族の聖山クンビ・ラ(5761㍍)が鋼鉄の肌をして翼を広げる様に鋭く蒼空を限っていた。

 大きな集落モンジョで昼食。少し降って検問所。ここから先は国立公園、入山料が要る。

 ジョサレの集落はすぐで、ここからしばらくは民家がない。一旦河原に降り、5,60㍍登り返してトード・コシ上120~130㍍に架がる鉄製吊橋を渡る。タルチョが風にはためき、河原から見上げてもなかなか見応えがある。ここからナムチェ・バザールまでの標高差600㍍は尾根筋になり挨っぽいがその時季には花の種類が多いそうだ。今はゲンティアナ・オルナタというリンドウ科で2~3㌢㍍の薄紫色した花だけが目立った。トップダラと呼ばれる茶屋跡?(遠くサガルマータがみえるそうだが今日は生憎だ)や兵士の検問所を過ぎ、やがて南西に摺鉢状に開けた山腹に石積みのカラフルに塗られたロッジや店がひしめきあっているナムチェ・バザールに着いた。大きな集落で銀行や郵便局もある。タムセルク中央峰、西峰の切れ込みが鋭角だ。少憩のあと自宅に電話し、本部山行の申込み状況を確認、処置を指示する。

 摺鉢の底の平地にはバザール(市場)があり、特に土曜日は賑わうそうだ。南から肉、野菜、インドの日常用品が荷上げされ、高地シェルパ族の生活を支えている。どうりでヒの街道の人の往来が激しい訳だ。最近はヒマラヤの峠を越え、北のチベットから中国製品が大量に出回っているそうだ。

・10月19日・出発7:45-シャンボチェ(3720㍍)9:00~10一ホテル・エベレストビュー(3860㍍)10:15~11:05-クムジュン(3790㍍)11:30-サナサ11:50-テシンガ(3410㍍)12:15(幕営)

 晴、午後一時曇。朝の清々しい空気の中、綺麗なコンパ(チベット仏教寺院)の脇を通る。平凡な姿に変わってしまったコンデ・リが朝陽に輝いている。ヒラリーが建てたクムジュンの学校に通うらしい中学生が尾根通しに、我々を横切っていった。シャンボチェを過ぎて20分、尾根の曲がり角で眺望の素晴らしいところに出た。ヌプツェ(7864㍍)の稜線の向こうに優しい形をしたサガルマータ、黒々とした南壁を巡らしたローツェ(8516㍍)を正面に、特異なアマ・ダブラムが右、タウチェ(6542㍍)が左にと、これを見ただけでも来た甲斐がある。

 松の大樹やツツジに囲まれたホテル・工ベレストビューで先程の大観を肴にティータイム。もう既に富士山より高い位置にいる。木村さんに若干高度障害が出る。荷物をポーターに預けのんびりラストを歩いてもらう。タムセルクの左にカンテガ(6783㍍)が見え始めた。

 クムジュンに降り、サナサの先でゴーキョヘの道を左に分け、紅く染まった葉を見つつ、日本の山のような気分のよい広葉樹林帯を更に降るとテジンガだ。まだ昼だが今日はここまで。広いテン場にシートを敷き、昼食後は寝たリ本を読んだり洗濯したり、各自思い思いに休養を取る。ナムチェ・バザールを過ぎ、人の往来が極端に減ったのが分かる。

・10月20日・出発7:30-プンキ・タンガ(3250㍍)7:55~8:00-トタンボチェ(3860㍍)10:25~12:00-4198㍍峰13:20~40-夕ンボチェ14:25(幕営)

 晴、午後曇。200㍍降って激流のドード・コシを渡るとプンキ・タンガ。小屋の中で水車がマニ車を回していた。タンボチェまでの標高差600㍍、シャクナゲの大木に覆われたジグザグ道をゆったり登る。地面が乾燥していて、ヤクやゾッキョとすれ違うと土挨がモーモーとたつ。

 水場を過ぎると傾斜がゆるくなり、仏門を潜るとこの地区最大の僧院の建つ広い台地のタンボチェだ。ローツェ、サガルマータ、アマ・ダブラム、クンビ・ラが大きく見える。僧院の裏にある加藤保男の碑を見に行く。クムジュン、ホテル・工ベレストビューの岡の向こうにドード・コシ右岸のコンデ・リから続く迫力ある連山が見えた。カンテガ、タムセルクが間近に迫る。昼食後、低い香木に覆われた裏山を往復し高度順化を図る。夕方には広い台地がテントで埋まった。

・10月21日・出発7:30-パンボチェ(3980㍍)9:25~50-ショマレ10:40~11:55-ツロ(ペリチェ分岐)13:10-ディンボチェ(4350㍍)14:30(幕営)

 快晴、夕方曇。今日から富士山を越えての行動となる。苔のついた岩が点在し、美しい庭園のような樹林帯をゆるく降り、イムジャ・コーラ(河)を渡って250㍍位登るとパンボチェ。コンパもある大きな集落である。ここを過ぎ、川を渡ると道は降リかげんにイムジャ・コーラに向かい、ショマレで昼食。アマ・ダブラムの姿が少しずつ変化し、頭をかしげて最初の印象より威圧感が薄れてくる。登る尾根が見え始めたのでアマ隊の二人は頂稜部のルート図を頻に見ていた。灌木も姿を消し草原状になったので景観がよくなる。

 上がるにつれて谷がだんだん開けてくる。ツロでペリチェヘの道を見送り、クームブ氷河から流れくる川を渡って広い高原状の道を行く。振り返るとタムセルク、カンテガ、マランプラン?がよく見渡せた。やがて、ナガサン・ピーク(5083㍍)の南斜面下のかなり広い平地に出た。ディンボチェだ。畑も広く耕され、ロッジやカルカ(放牧地)の小屋が散在してるのでより大きな集落に感じる。周囲の眺めは頗るいい。すっかり変身してしまったアマ・ダブラム、タウチェ(6542㍍)が聞近にもの凄い迫力だ。サガルマータは全く見えずローツェも半分しか見えない。しかし、谷の正面奥にはちょいと小粒だが目指すアイランドピークが前面に三角の黒壁を押っ立て、左にP38、右に三角錐のチュープル、ヌンムリと連なっている。

・10月22日・出発9:05-ナガサン・コンパ9:30~45-ナガサン・ピーク中腹(約4700㍍)10:30~11:15-ディンボチェ11:50(幕営)

 快晴、夕方曇。いろいろ話し合った結果、明日石川さんと木村さんが下山、梅澤さんはカラパタールを割愛してアイランドピーク一本にしぼり、ア隊と分かれてカラパタールには行かないアマ隊と行動を共にすることになった。

 今日は高度順化日。調子の悪い木村さんを残し、梅澤さんはアマ隊とナガサン・ピークヘ、あとの4人はその中腹までとした。ここから眺める東方も素晴らしい。コンデ・リの向こうに更に高くロルワーリン山群のカラヤルン、ドームのカータン(6782㍍)、鋭く尖ったヌンブール(6957㍍)が白銀に輝いている。先行した3人にあとから追いつく。

 3時前には梅澤さんも帰ってきた。

・10月23日・出発7:45-ツクラ(4600㍍)10:25~11:30-サガルマータ遭難碑広場(4840㍍)12:30~45-ロブチェ(4930㍍)13:45(幕営)

 快晴。辛い選択だったがナムチェ・バザールまで下山する2人に見送られて出発。2人にはシェルパ、コックをつけてあるものの、道中の安全を祈るのみ。梅澤さんはアマ隊とチュクンヘ向かう。3人となり寂しくなったが快適に歩く。いつものことだがコック達が我々を追い越していく。先に行って食事の支度をしてくれるのだ。

 中腹をいくこのトラバース道は河岸段丘のような感じてかなり広い。左は急勾配で河原まで落ちている。ペリチェ(4250㍍)からの道が広い河原に見えツクラで合流する。この河原からタウチェ、チョラツェ(6440㍍)が一気に立ち上っているから、その高度感には圧倒される。

 優美なプモ・リ(7165㍍)が見え始め、凄まじい大岩壁のロプチェ東峰(6090㍍)が現れると一旦川に降り、木の橋で渡リ返したところがツクラ。ゾッキョも浅瀬を上手に渡っていた。

 ここはクームブ氷河末端のモレーン(堆積)下にあり、上まで凡そ200㍍の急坂を上りきるとサッカー場のような広場に出た。サガルマータで遭難死した人達の石碑が周りの小高いところに並んでいた。変身したアマ・ダブラムとカンテガは勿論素晴らしいがその中間の雪の2峰が鋭い。やがてロブチェに着く。夕食の親子丼はうまかったがツァーリーダーも入れて4人では盛り上がりを欠く。タンボチェのロッジ泊まりの2人も無事着いたろう。テントを3つ張ってくれたので小澤さん、清水さんも1人ずつとなり良かった。陽水とみゆきを聴きながら、カラパタールからのサガルマータを夢見て就寝……。

・10月24日・出発5:45-ゴラクシェプ(5288㍍)8:45~9:05-カラパタール11:55~12:10-ゴラクシェプ13:20~50-ロブチェ16:20(幕営)

 終日小雪。夜中に小用に起きると何と雪が舞っていた。このまま降り続いたら明日は?とまんじりともせず暗いうちにテントから顔を出すと、まだ降ってはいるが積雪は精々3~4㌢㍍昨日までの晴天がまるで嘘のようだ。サーダーとゾッキョ遣の女性が何やら心配そうに話してる。ツァーリーダーによると、ゾッキョは積雪20㌢㍍以上になると歩けなくなり、餌も余分には持ってきて無い。このまま降り続けると動けなくなり、ゾッキョが死んでしまうという。しかし今日のこれから降る量は心配ないと思われるし、上部の状態が分からない我々の方が不安である。無理せず行けるところまでと、大事をとって女性2人は荷をポーターに預け空身で行動することにした。

 アルプスのそれと違い、崩壊した岩屑だらけの荒んだクームブ氷河を右下に見ながらゴラクシェフに着く。雪は殆んど止み積雪も下とあまりかわらない。風もなく寒さも感じない。

 右奥にサガルマータのべースキャンプを遠望しながら、眼前に大きく立ちはだかるプモ・リ目掛け、いよいよカラパタールヘの登りにかかる。黒い岩と言う意味のカラパタールとは、プモ・リから急激に落ちている南尾根のいち突起・丘である。一時陽が射したがすぐ消えた。だんだん高度の影響が出てくる。ちょっとの距離でもなかなかそこまで行かない。標高差250㍍足らずを2時間50分かかってタルチョたなびく狭い頂上に着いた。ラスト1時間が特に辛かった。東側は急崖になっていて下には濁った青色の氷河湖が見える。7500㍍から上にガスがかかり、残念ながらお目当てのサガルマータは望めなかった。風が出てきたので、記念写真を撮るとすぐ下山する。頂上直下はクラストしていて滑りやすかった。

 ゴラクシェプには1時間ちょっとで着いてしまった。降りは速いのだ。ロッジの熱いティーで疲れた身体を癒す。小澤さんが高度障害で疲れ気味なので、休み休みいく。フラフラながらもやっと夕刻ロブチェに戻り、すぐテントで休ませたが大事に至らないで良かった。

 流石に今日は、数パーティーしか会わなかった。

・10月25日・出発8:20-ツクラ9:45~10:00-ディンボチェ11:55(幕営)

 小雪。昨日より積雪が少し増していた。多いところで20㌢㍍弱。きのう中にカラパタールヘ登っていてよかった。下からどんどんパーティーが上がってくる。

 ディンボチェに着く頃には雪も止んでいたが地面はグチャグチャ。今日は寝るまでずっと小屋の中にいた。午後には梅澤さん連アマ隊も帰ってきた。雪だったのであまり動かなかったらしい。身体の為にはかえって良かったのかもしれない。

 夕方、小屋の前で小学校2~4年生位の子供たちが踊っている。何かのお祭りで今日で3日目という。写真をとったら「寄進」を求められた。シェルパ、コック違も厨房の中で唄い踊っていた。

・10月26日・曇、午後晴、雲多し。今日は休養日。小澤さん、清水さんは予定どおり下山する。今日はタンボチェに泊まり、明日ナムチェ・バザールで先に下山した2人と合流する手筈になっている。益々淋しくなる。梅澤さんはアマ隊の1人とチュクン(4740㍍)へ先発した。

 コック長のラワラマさんによると、この辺の畑はそば、エンドウ豆、じゃがいも、ダイコンがとれ、8月頃は花でとても綺麗とのこと。彼は日本語が達者である。

 軽く散策し、流れる雲を眺めながらビートルズなどを聴く。

・10月27日・出発12:00-チュクン14:15(幕営)

 快晴。昼食後アマ隊の1人と出発する。何となく体調がおもわしくない。チュクンで体温を計ったら37.1℃ある。私は平熱が低いので芳しくない。ローツェ・シャール(東峰)の黒々した南壁、ヒマラヤ襞が美しい6238㍍峰を見ながら、日向ぼっこをして過ごす。

・10月28日・出発8:45-アイランドピークBC(5200㍍)12:30-登山口12:40(幕営)

 快晴。小川を渡りイムジャ・コーラのサイドモレーン目指してジグザグに上がり、丘に出る。この先、ローツェ氷河奥のヌプツェのぎざぎざした稜線を見つつモレーン上を行く。やがて広い河原に出て大岩(タマリジュン)で少憩。少し上って左に回ると広い雪原になる。照り返しがひどいのでマスクが有効だ。

 かなり疲れてBCに到着。既にテント村と化し、張るところが無いのでもっと上の登山口まで行く。僅か10分なのに30分位に感じる。雪の中を雷鳥が迎えてくれた。

 下痢も頭痛もないのに熱を計ると37.8℃。下がるどころかあがっている。酸素飽和度も75~84。少しだが身体にだるさや倦怠感がある。高度障害か?

 軽い夕食後、計ってみると38.4℃!最早これまで。38℃を越えたら身体がいうことをきかないことは自分がいちばんよく知っている。誠に残念だがアイランドピーク登頂は諦める。

 「明日は起床1時、2時出発ッ」の声をうわの空で聞き、シュラフに潜りこむ。

 (以下、アイランドピーク登頂記録は梅澤さんによる)

 

******************************************

アイランドピークBC~山頂 6,160㍍~BC  1029日 快晴・無風

 午前2時;BC出発  アイランドピーク山頂11251200  BC着 1730 

 昨夜は、7時頃にはシュラフに入ったが、遠くヤクの鈴音が静けさの闇を破ってチリ~ンチリ~ンと鳴り響き、ほとんど眠られないうちに、午前1時起床・朝食、午前2時出発。満天の星が降るように美しい。

 若いラハールシェルパをトップにA氏・O氏、そして私、ガイドの平岡氏・ペンパサーダー(60歳の今春もエヴェレストに登頂)の順でヘッドランプをつけ、テント前のガラ場を登る。すぐに雪道に変わり、1時間くらい登り、岩と氷がミックスしてくるあたりでアイゼンを装着し、暗い中を休憩もせずただ黙々と登る。星空だけが友達。風がなく寒さは感じない。

 6時を過ぎ、空が次第に明るさを増す頃に、尾根に出たようだ。展望が開け、アマダブラムの山頂に朝の光が当たり、一気に明るさを増した(写真休憩)。さらに登り、細い岩稜帯の上へ出て休憩。

 ピッケルを手に、アンザイレンして雪面に出る。クレバス地帯らしい。谷をトラバースして、アイランドピークの稜線が見えるなだらかな広い雪原を進み、雪壁の基部近くでザイルを解き、休憩、不要な荷物をデポする。

 すでに9時。高度に強い欧米人はグイグイ登って行く。いつのまにか我々は最後尾になっていた。

 太陽がぎらぎらと雪面を照らし、風もなく暑い。

 40分近く待っただろうか。3本のフィックスロープが垂れ下がる雪壁の下についた。

 フィックスロープにアッセンダーをかけ、右手にピッケルで登ってゆく。雪壁の状態は氷の上に3日前の雪が積もり、アイゼンのツアッケが氷まで届かず、雪が崩れる状態で登りにくい。

 120㍍の雪壁を登り終えると6050㍍の広いコル、目の前にローツェ南壁が飛び込んでくる。

 座り込みたい誘惑に鞭打ち、左手が切れ落ちている急峻な雪面(フィックスロープあり)を登り、最後のフィックスロープで斜面を登ると、素晴らしい展望の山頂が待っていた。はじめての6,000㍍峰、バンザイ!!

 ローツェ南壁、マカルー、アマダブラムなどなど360度の展望。カメラはデポしたザックの中に入れたまま。

 シェルパの掲げるネパール国旗が登頂記念の写真となる。

 レモン味のお湯が喉をごくごくと過ぎてゆく。今回は、高度順化が非常に良い状態で登頂できた。

 下りは懸垂下降で慎重に下り、雪壁の下に降り立った時はほっとする。デポした荷物を回収し、再びアンザイレンして岩稜のところまで下り、ザイルを解く。岩と雪のミックスをゆっくり下る。アタックキャンプの上あたりで、ミルクティーを持ったキッチンボーイの出迎えを受け、感激。甘くて暖かく最高においしい。

 夕闇迫るBCへやっと到着。充実した長い一日、ピンク色に染まり、暮れゆく山々が印象的でした。

      *****************************************

 

・10月29日・出発8:30-チュクン13:05~55-ディンボチェ16:30(ロッジ泊)

 快晴。コックの1人をポーターにつけ、ザックを背負ってもらって下山する。30分歩けず20~10分で座り込む。ちょっとした坂でも何せ辛い。人生もこれまでか、とも思ったりした。登りの時間以上にかかったが、へとへとに疲れてやっとディンボチェに到着。テント場のすぐ上にある、昨年オープンした許りの「P38ビューロッジ」が確保でき良かった。スープだけ飲んでベッドに横たわる。2人部屋に1人なので大変楽だった。

 物の本によると、高度障害の症状のなかに発熱はないが、足のカが弱る、というのがある。まさにこれだ。しかしまたなぜ?とつらつら考えるに、日本を発つ1ヶ月前、突然激しい下痢に襲われた。医者によると、ウィルスが胃を犯してる「感染性胃炎」で、下痢か高熱が特徴らしい。点滴を受け薬を飲むが、止めるとまた下痢、また薬、の繰り返しだった。治りきらないうちに出発、ネパールでは発熱し、高度障害を誘発したのだろう。

・10月30日・快晴。歩くのはトイレと食事の時だけ。外の階段に座りこみ、ひたすら梅澤さん達の帰着を待つ。2時頃、やっと帰ってきた。ツァーリーダーに事情をはなし、もう歩けないのでヘリコプターを要請する。(ここから飛行場のあるルクラまで普通の足でも3~4日かかる)

 待つこと2時間、午後4時すぎヘリが飛んで来た。時間的にはもうぎりぎりだとパイロットが言っていた。これで助かったと思い、無生に嬉しかった。梅澤さんも一緒に乗り、ルクラで燃料補給し、カトマンズ空港には5時15分に着いた。降りた瞬間、足が軽かった。標高4350㍍から一気に1400㍍に降り、空気中の酸素量が倍以上になったからである。

 旅行会社の現地代理店(社長は日本人女性)に行き、丁度向かいにある、ホテルシャングリ・ラを予約してもらった。医者も呼んでくれ診察を受ける。肺に雑音があるが肺水腫にはなっていないとのことで一安心する。咳と痰が酷いので薬を処方してもらう。熱も少し下がった。

・10月31日~11月6日

 現地代理店の社長始め日本語がよく話せる社員の方々から、日本食の手配や身の回りの些事など大変お世話になり、病身にとってはとても有り難かった。梅澤さんも隣室なので何かと心強い。また31日には、無事下山した石川さん、清水さんも来てくれた。

 一刻も早く日本へ帰リたかったが、医者からストップされるし、航空機のチケットの関係で変更できず、芝のある広い庭が売物のこの高級ホテルに4泊し、丸3日間を静養の為にすごす。こんな経験は空前絶後だろう。日に日に体調が回復していくのがわかる。余分な出費を強いてしまった梅澤さんには大変申し訳ないと思う。

 3日の午後、当初から予定していた別のホテルに移り、カトマンズ市内をゆっくり観光し、5日の夜行便でハンコックから帰国した。

 

 

 

奥秩父/乾徳山(本部合同)

  日:              10月18日(土) 日帰り

参加者:              CL河崎正道、SL矢澤孝二、小原紀子、小梶昌弘、黒澤正弘、黒滝富士子、支部外6 計12 

コースタイム:       八王子駅6:55 塩山駅8:2630=乾徳山登山口(988m) 8:4555-銀晶水(1210m) 9:20-錦晶水(1550m)10:1015-国師ヶ原(1570m)10:2530-扇平(1860m) 10:5511:15-乾徳山(2031m)12:0030(下山道)-高原ヒュッテ(1570m)14:0515-道満山(1314.1m)15:0005-徳和(850m)15:4516:05 塩山駅16:2532

 林さんの体調がよくないので私がリーダーで山行を実施する。前に地域の人達と行こうと計画したが最終バス(16:17)に間に合わないのと明るいうちには下山が無理だろうとやめた事がある。今回、高年齢者が多いので少し不安。

 今日の天気予報は曇り時々小雨、道がかなり悪いのにタクシーが登山口まで入ってくれたので助かる。おまけに青空が見え好天気、登山口で小原さんにお願いして体操をして出発。

 銀晶水、錦晶水かなりゆっくりのペースで歩く。植林をぬけると雑木林に変わり前方が開け国師ケ原へ青空と紅葉が美しい乾徳山が眼の前に現れる。この付近ススキや紅葉、まさしく秋。

 扇平で大菩薩や秩父方面の展望を楽しみ、今回のメイン鎖場へ向かう。

 鎖場では少し渋滞したものの皆、元気に登るので安心。山頂は狭く人が多かったが我々も昼食を食べる。下山道を下ったが結構急なうえ石や木の根で滑りやすく気を遣った。道満尾根を下る。今回、唯一の四等三角点、道満山、時間もたっぷり有り最終バスにも間に合いそう。徳和でバスは西沢渓谷から来ると聞き、今の時期では満員だろうと思いタクシーを呼ぶ。

 事故もなく無事、予定どおり山行を終えたが、今回皆より一人遅れた人が居たので小梶さんと矢澤さんに面倒を見てもらい大変世話になり有難う御座いました。支部員が大勢参加してくれたので安心して山行できました。

 

大菩薩/楢ノ木尾根

  日:              10月19日(日) 日帰り 晴

参加者:              L長江唯志、中村精、森田隆仁、松村佐代子、輿水政子、武末範子、山口康子、藤田弥枝美、          潮さん(支部外) 9 

コースタイム:       大月7:40-大峠8:27-雁ヶ腹摺山9:25-大樺ノ頭10:17-唐松立11:00-大峰13:50-水無山14:40-上和田15:50-猿橋駅16:20

3日前までの悪天候の予報は変わり、当日は絶好の行楽日和となった。にぎやかな「晴れ女」の念力のおこぼれを有難く戴いて素敵な秋の一日を楽しんだ。

 八王子655分の電車は、ハイカーで満席であった。タクシーで大峠へ向かったが、その途中、峠の少し手前で、富士山のビューポイントなのか、三脚を立てている人がたくさんいた。

大峠はマイカーで一杯である。私達は身支度をして雁ヶ腹摺山を目指した。今日の道らしい道は峠から頂上までだけである。45分で雁ヶ腹摺山山頂に着く。おなじみの景色であるが、旧500円札の写真、富士山を撮った地点として有名である。あの写真と全く同じ景色が今私共の前にある。 富士山は新雪で晴天によく映えていた。

 小休憩の後、楢ノ木尾根道を目指す。はじめは原生林の奥秩父的雰囲気の下りである。昔はともかく、今日では指導標も道もはっきりしていて、鼻唄で歩けると聞いていたが、どうして、どうして、今日は踏み跡を探して歩くのがやっとだ。何故?って、尾根の下り始めが広い事と、枯落葉がいっぱいで、踏み跡は消されたも同然。大体の方向は分かるが、雨天、ガスの時なら、定めし、苦労するだろう。時々ある赤いテープを見失わないようにあやしい山カンも働かせて、踏み跡とおぼしき部分を追っていった。雁ヶ腹摺山山頂から暫くはそういう状態だったが、北へ向う尾根が狭まってくるとたくさんあった踏み跡は集約されて、やがて1本の道となった。緊張がほぐれ、スパッツを着けて、笹薮帯も刈払いがされて、快適に歩けるようになった。

1010分、3等三角点のある「大樺の頭」に着く。

ここから、昔は密薮であったであろう所や、小笹の休みたくなる場所等を下りつづけて行くと、やがて灌木帯から明るく開かれた台地に上る。唐松立と称する、1597㍍の地点である。昔はこの付近で遭難があり、新ハイの私共の先輩もかえらぬ人となった事などを思い出し、彼ら多くの先輩が苦労して、今日、私共が気持ちよく歩けるようになった事をしみじみと思った。

それにしても、今日はまことに素晴らしい。一つ一つの木々の名は分からないが、紅葉が日光に照らされて緑の中に燃える景色は、感嘆の連続である。それを巧みに表現できないもどかしさを感じる。

右側=南側は、大岱山、宮地山の尾根が奈良子から上ってくる林道を抱きかかえ、百蔵山や扇山、遠くは丹沢や山梨県内の山々がうつる。左側には長峰の尾根が続き、その向こうに、大菩薩や奥多摩の高い峰々が見える。時々止って、山座同定するのも楽しみを添える。

女性とはいえ、相模原支部は健脚揃いで足並みも揃って快調に進む。1409㍍点を過ぎ、楢ノ木尾根上の2本目の送電鉄塔付近の適地を選んで、昼食の休みとする。食事をしていると、地元の管理役員が二人やって来て「熊を見ませんでしたか?」と聞かれた。彼らはすぐ目の前の踏み跡のない薮の中を歩いて行った。今日の山行で会ったのはこの人達だけであった。あんなにあった大峠の車の主は一体どこに行ったのだろうか。

尾根すじはアップダウンが続くが、全体として、高度は下がる。そのため、紅葉の景色は、次第に深緑が中心の山肌に変わるが、それはそれで、誠に結構だ。

「泣坂の頭」を越え、「大峰」に着いたのが、13時30分であった。予定より早く着いた事もあり、また ここへは、何度か登っているので、気分もずっと楽になり、大休止とする。この頂上付近で、前々回、多くの「きのこ」を採った楽しい思いを新たにする。しかし、今回は1本もない。時期が違うのか。地元の人が採りに来たのか?だろう。今日は天候もよく、気温も高いので、多くの汗をかいた。でも気持ちよくここまで来れた事に感謝する。実は前夜、昔の先人の諸苦労と遭難の色々の話を読んでいたので、無事歩けるだろうかと心配で寝つきが悪かったことは確かだ。しかし、今はその心配は吹き飛んだ。

大峰からの下りは、最初は急坂である。これは「西沢ノ頭」より見た場合、大峰は天を突くピラミッドである。その部分を下るわけなので、その景色を頭に描きつつ、しかし、けがをしないように注意し合いながらおりた。ここから「西沢ノ頭」へいたる自然林の林は感じがよい。まるで絵に出てくるようだ。「西沢ノ頭」を過ぎると、目の前が一度にひらけ、奈良子の民家や、人里が眼下に広がる。

ここから急坂を下り、水無山頂に足跡を残して、自然林の多い、しかし、急坂の続く上和田への長い下りを歩いた。痛くなりかけた膝をかばいながら。上和田バス停に着いたのは1550分であった。

 

 

 

丹沢/本間の頭

  日:              10月25日(土) 日帰り 晴

参加者:              L長江唯志、小原紀子、輿水政子、松村佐代子、矢澤孝二、武末範子、山口康子  7 

コースタイム:       橋本7:30=早戸川橋8:078:25-登山口8:30-532㍍峰9:009:10-732㍍峰(ヂガダチの頭)9:40-1043㍍峰(金沢の頭)11:08-本間の頭12:0050-宮の平15:4252=本厚木16:48

 予定時間に橋本を出発して早戸川橋に向かう。左に虹の大橋の矢印を見て、右に進む。50㍍くらいの所を左に折れると、すぐ右に鳥居を見る(神明神社)。そこから先はだいたい道なりに走る。

 装備を整えて橋を渡る。林道を左に進む(右は閉ざしている)。5分で登山口である青苔の狭い階段がある。30分の登りで武末さんが待つ32号鉄塔に着く。20分待ったとのこと。一息入れて目の前にある鹿除け柵の梯子を越す。柵を右に歩き、2つ目の柵を越した辺りから急登になる。

 732㍍ピーク辺りから鮮やかな紅葉が楽しめる。早戸川から吹き上げる風が冷たいのか輝きが違う。この時期の本部合同山行に面白いコースだと思った。

 二度目の長い急登がすぎて金沢の頭になると、気持ちにゆとりが出てきた。紅葉を楽しみながら歩く。

11時50分丹沢観光センター分岐で、間もなく本間の頭に着いた。男性一人が食事中。本日のお仕事である40山の記念撮影の後に空腹を満たす。長江さんが、今日のコースを矢澤さんをCLにして本部山行で出したらいいと思うがと言われた。女性陣は雑用を手伝うよ、と乗り気だ。矢澤さんの返事は耳に入らなかった。

 塩水橋にくだる尾根の紅葉が見事だ。林道を2時間歩くのが悩みの様だ。宮ヶ瀬ダムを目指してくだる。金沢橋に愛車を待たせる武末さんと別れてからバス停に向かう。10分の待ち時間で乗車できた。15人位の団体が先に並んでいたが全員座席を確保。反省会なし。(小原紀子)

 

丹沢/加入道山~大室山

期 日:               10月26日(日) 日帰り 

参加者:              L合田英興 1名

コースタイム:       橋本9:00道志の湯先駐車場10:0-加入道山11:4011:50-大室山12:5513:05-加入道山14:05-同駐車場15:15-紅椿の湯15:3016:30=橋本18:00

 会山行ながら独りぼっちになり中止しようと考えていたが、天気予報を見ると悪くはなさそうなので、久しぶりの単独行も乙なものという気が湧いてきて、計画より1時間遅れながらスクーターに乗って出発した。               

登山道入口は、2万5千分地形図とは違って道志の湯から少し奥を左手に入った道の脇にある。少し歩くと横浜市水源林の植林苗木を守る鹿除けフェンス内に入る。程なく出ると快適なブナ林を抜ける遊歩道が沢脇の比較的新しい東屋まで続く。そこからは急登となり、尾根に出るまでずっと続く。ブナの葉は黄色く紅葉しているものの、カエデ類の赤色が少ないせいか、期待していた紅葉の情景ほどには艶やかなものではなかった。

尾根到達点も地形図より遥かに山頂近くであり、地形図の登山道は全く参考にならない。恐らくは数年前に水源林植林ツアー約500名が大挙して来たイベント時にでも、登山道が付け替えられたのものと推量される。

加入道山の道志側登山道は、5万分図ながら記載が正確な昭文社登山地図を参考にするのが良い。

尾根に出れば5分程度で山頂に着く。南側斜面を少し下がった所に避難小屋があり、水場は無いが3~4名程度なら寝られる。加入道山の山頂1418mには予想していたよりも早く着いたので時間に余裕があるし、疎林に遮られて周囲の展望も悪いので、ついでの餅に西側から大室山を訪ねることにした。

最初はなだらかで快適な尾根道ながら、そのうち一気に急下降となり狭い箇所を過ぎるとコル着く。それからは相当長い急登となり標高差約150m位稼ぐ必要がある。急斜面から越し方を振り返ると、頭の白い富士山の眺望が素晴らしい。なだらかになり暫く行くと犬越路への分岐となり、お誂え向きのテーブルとベンチがあって老父子一行と共にほっと一息つく。そこから10分程、東に尾根を辿ると大室山の山頂1588mに着く。この山頂は加入道山よりもさらに展望が悪く、グループ登山客数組、合計30人程居て話し声で賑やかだった。

帰り道急斜面からの展望を期待しながら行くと、残念なことに西から雲が湧いてきて富士山やら西丹沢の山々が見えない。あとはまたコルを登り返して加入道山に戻る。今回道すがら出会った人達の多くは、西丹沢~大室山~加入道山~西丹沢の周回コースを辿っているようだ。

元来た道をひたすら道志側に下り、東屋でお茶にする。そこからは遊歩道なので気分よく駐車場に戻り、スクーターに乗って紅椿の湯に立ち寄る。施設は広いものの、泉質は道志の湯と同様に薄くて有り難味に欠ける。それでも食堂でノンアルコールビールを飲んで、独り打ち上げ会をする。

 あとは行楽帰りの車で混む道志道、津久井道をバイクの利点でスリ抜け、スリ抜けして夕闇迫る何時もの街に戻った。

 

 

奥多摩/真名井沢北稜

期 日:               11月1日(土) 日帰り 晴

参加者:              L長江唯志、輿水政子、武末範子、山口康子、潮さん 計5

コースタイム:       川井駅8:20-真名井橋9:0-尾根取り付き 9:15-39号鉄塔への分岐9:459:50-41号鉄塔 10:0710:20-1002m峰11:401210-赤杭尾根13:10-ズマド山15:25-林道16:15-川井駅16:20

 予報では「ところにより、一時、雨」といわれて川井駅に着いたが、そのときには快晴になっていた。「晴れ女」の念力はすごいと思った。これでは平均寿命「世界一長い」のも納得できる。               

大丹波林道は、バスは期待できないので、初めから歩くつもりでいる。北稜取付点まで、駅から約1時間である。この林道は車も少なく、林道沿いの集落や山々を眺めながら、ワリに呑気に歩ける。         

取付点は、北稜尾根始点より、約200300m入った東電標柱「新秩父線39号40号に至る」所である。初めはこの巡視路を登っていくので傾斜もさほどない。約30分で39号鉄塔に着くが、ここが、この尾根の稜線である。鉄塔42~43号あたりまで植林と自然林が交互にくるが、高度を上げるたびに自然林が増え、しかも盛りの紅葉が今朝の晴天に映え,まことにきれいだ。疲れ始めた体も「きれいー!」という「感嘆」の声に消しとんでくる。

登山路(踏み跡)は、42号鉄塔から離れ、稜線真ん中を忠実にたどる。1002m1168m高点の手前で急傾斜の登りを強いられるが、このあたりが尾根の最も見事なところである。右側には「棒の嶺」や「長尾ノ丸」など、左側には「赤抗山」、「エビ小屋山」などの山々が見えるのだが、目先の紅葉の鮮やかさに瞠目して遠くの山々は全く視野に入らない。「秋の光」が紅葉を映すことはこんなにもきれいなものか、「山座同定」が何よりも好きなこの私に!である。

1168m高点を過ぎると付近の地形は二重山稜となり、テントでも設けたい景観にかわる。そうした変化を2~3回繰り返して赤坑尾根稜線に着いた。13時過ぎなので、無理すれば川苔山へ行けるが、秋の日は「つるべ落とし」といわれるので、無理をやめてこのまま赤抗尾根を下ることにした。左側に時々見える真紅だが急傾斜の真名井沢北稜を眺めながら。

赤抗尾根も久しぶりだが、なかなか趣に富んだ縦走路である。「ワァッー、きれい!」という箇所が何箇所かある。然し、14時を過ぎると陽はどんどん沈む。「ケガをしないように、ゆっくり歩け」と戒める自分の足運びが、いつの間にか速くなる。

「古里駅」と「川井駅」への分岐で、「ズマド山」を一度通ってみようと思ったのが本日の魔性であった。地図には破線があるので大丈夫だと思いつつ、薄くなった踏み跡をたどり、ズマド山南峰の三角点を確認して駅への路を下った。踏み跡はいくつもあり、次第に薄くなる。しかし、何とか朝歩いた大丹波林道に出たときは、ほっとした。

川井駅には1620分に着いた。同時に入った上り電車に5人とも飛び乗った。

素晴らしい秋の一日であった。

 

大菩薩/滝子山東稜(本部合同)

  日:              11月8日(土) 日帰り 晴

参加者:              L河崎正道、SL森田隆仁、SL小原紀子、SL林徹、SL矢澤孝二、神之村均、輿水政子、山本文夫、安瀬はる江、武末範子、山口康子、藤田弥枝美、黒滝富士子、支部外17  30 

コースタイム:       初狩駅(460m) 7:2845-藤沢子神社(540m) 8:1020-百反刈山(797m) 8:5055-殿平(812m) 9:0515-休憩(860m) 9:4550-クラゴ山(1037.8m) 10:2040-鉄塔(1057m) 11:10401250mピーク12:1520-御正人ノタル(1220m) 12:25-大岩(1350m) 12:4550-滝子山東峰(1590.3m) 13:35-滝子山(1620m) 13:4514:10-桧平(1336m) 14:35-分岐(1100m) 15:0010-藤原子神社(540m) 16:1020-初狩駅(460m) 16:50

 申込み33名参加者30名の大所帯となった。明るいうちに下山出来るか心配、乾徳山の時かなりゆっくり歩いたつもりだが後で支部外の人に早かったと言われたので、今日は結構長い時間歩くのでバテル人を絶対に出さない事を心掛ける。

 駅前で小原さんにお願いして体操をして出発。今日はやけに暑い藤原子神社で半袖にこれで十分、11月の気温ではない。神社の後ろから植林の急登を稜線に出ると穏やかな登りとなりすぐに百反刈山に着く、少し下って上り返すと殿平、ここは結構広い山頂で三角点もある。

 クラゴ山に向かって落ち葉を踏みしめ歩くのは非常に気分が良い、雑木林の葉が落ち右手奥に滝子山が良く見える。クラゴ山の手前ヤセ尾根に取り付くが岩と急登のため四輪駆動のぼりとなる。登りついた所から右へ100m程行った所に三角点がありクラゴ山の標識もある。今来た所を戻り鉄塔へ向かう正面に滝子山を見ながら、落ち葉が足にやさしい。

 今回、私の一番好きな所がこの鉄塔、ここから山々を見上げる展望は山にいる幸せを実感する、この山々を見ながら食べるコンビニのおにぎりでも大変美味しい。

 穏やかな尾根のあと雑木の急登となり1250mピークの手前で稜線に乗るが、滝子山方面から来た場合ここを真直ぐに下らないように注意。御正人ノタルの下り20m位だがこのコースで注意しなければならない所のひとつ、全員が無事に通過。この先も、手足フル回転の四輪駆動のぼり、大岩の下で斜めになりながら休憩後、大岩に挑む、右から登りトラロープを過ぎると左へ移り大岩の上へ。それより見事なイワカガミの大群落、花の咲く頃は見事だろうと思う。一番心配していた危険箇所を無事通過したのでこれから先、高度差150mの登りだが気分はかなり楽になった、東峰の三角点に飛び出し山頂へ急ぐ。山頂は登山者で一杯、展望を楽しんだ後、桧平新道を下山、藤原子神社で体操をして身体をほぐし解散。

 八王子で反省会。今回は大勢の人に参加してもらい怪我人もなく無事下山できたのも、ゆっくり歩きバテル人を出さなかった事と支部員が多く参加し気分が大変楽だった事が良かったのではないかと結論された。

 

丹沢/箒沢権現山~畦ケ丸

期 日:       11月12日(水) 日帰り 晴

参加者:              L中村精、藤田弥枝美 計2名

コースタイム:       新松田駅8:11=箒杉9:21-箒沢上 9:40-三つめの尾根11:3011:38-箒沢権現山12:0012:34-西沢との分岐(登山口)13:1513:20-ベンチ13:501355-畦ケ丸15:0315:05-避難小屋15:1015:15-大滝橋と二本杉峠の分岐15:3915:43⊶大滝橋バス停16:50

バスに乗っているうちに青空が見え始めたので、寄り道をして、畦ケ丸に行くことにした。箒杉を見てから、横の細道を通って、広い道へ出て、上がって行くと、金網の張ってある所に出てしまったので、戻る。広い道を先に進み、もう一本の道を上がると畑になり、中の道を行くと、先ほどの金網の所。2万5千分の1の地図に載っている道をあきらめて、少し進むと、箒沢の上のバス停。

閉まっている長谷川商店の先の、プレハブの小屋の横の尾根に取り付ければと思い、行ってみると、上がって行く道がある。仕事道らしい急な道は、尾根まで続いていた。次の細い尾根にも、踏み跡があるようで進む。少し左に続く尾根を行く。

権現山が見える。ここあたりから、藪っぽくなるが、尾根が続いているので、枝や笹を分けて進む。権現山の尾根に取り付く。急斜面の中に平らな所があったので休む。

下から見て、岩のような所があったので、そこは避けて左に行く。登りにくい。そのうちに金網が見えたので、行って見ると、鹿棚のようだ。黄色のプラスチックの標識があり、それをたどって行くと、古い道があって、ジグザグに続いている。

やがて、道は右に回って行く。急斜面を登って行くと、尾根の端に出た。藪はない、木の枝に、権現山と書かれた木片があったが、矢印は逆方向だった。平らな尾根の林の中の道を左に進むと、朽ちかけたベンチや、西沢方面を示す大きな標識があった。南側に丹沢湖方面が見える。権現山の山頂だった。

記念写真を撮ってから、昼食をとっていると、西丹沢紅葉祭りの放送が聞こえてくる。

その後、西沢へ向かって下ると、途中、ロープで止めた道を右側に分ける。多分、ここから、尾根通しに畦ケ丸に行けるのではないかと思った。やがて、西沢との分岐。少し急げば17時のバスに間に合うので、予定通り、畦ケ丸に登って行くことにする。

登りがきつかったが1回の休みで、畦ケ丸まで行く。ここからは下りなので、大滝橋分岐まで飛ばす。もう楽だと思っていたら、道に大石が転がっていたり、沢に水があったり、桟道の丸太が朽ちていたりして歩きにくかった。

やはり、平日、下りで、道の調査に来ている二人に出会っただけの貸し切りの山だった。ぶなの湯は、休みで、入浴はできなっかったが、たっぷり歩いた一日だった。

 

相駿国境/三国山~不老山

  日:              11月16日(日) 日帰り 晴

参加者:              L木村真知子、森田隆仁、小原紀子、梅澤文子、長江唯志、松井利夫、矢澤孝二、安瀬はる江、山ノ井憲子、藤田弥枝美、松宮俊彦 計11

コースタイム:       駿河小山駅7:48=三国峠8:1030-三国山8:509:00-明神峠9:50-明神山往復10:2025-湯船山10:4055-峰坂峠12:2050-世附峠13:20-不老山13:50-鉄塔14:1520-富士見橋15:20

 気になるお天気も、前日の予報は夜中にふっても明け方には回復するという嬉しい天気予報に、準備も心も弾む気持ちでタクシーの予約を確認する。

 早朝の出がけには雨もすっかりあがり、気温の上昇が体感でき、足どりも軽く出発。

 三国峠にはタクシー2台で思ったより早くつき、まず準備体操でゆっくり体をほぐし、急登でも歩きやすい登山道をぐんぐん歩いて、広々としたブナの木の点在する山頂に到着。立派な樹々は大きく枝を広げ、折から去来する霧の中の好ましい風景でした。

 くだりのコースもブナの大木が多く、初めて三国山を歩く人にはコースを変えて四季折々訪れてほしいと実感しました。

 おりくちの県境からも歩きやすい自然林の樹間を通過し、アップダウンも少ないので足並みも揃って早めに明神峠につき、先着の2人と合流できました。

 落葉の厚い山道はふかふかのじゅうたんのようで、明神峠から時々つけられているユニークで風流な私製の道標とともに楽しいコースでした。

 紅葉のほうは期待したほどでなく、赤く色づいた葉も少なく、今回は自然林も地味で期待はずれでした。

峰坂峠で昼食後はゆったりとしたサンショウバラで有名なピークを通過、ここで初めて登山者2人とすれ違い、この辺は皆によく知られている山域ということのようです。

 不老山へは一気に登りつめ、西の肩の処では富士山のシルエット、山頂では一面に散って明るくきれいなマユミの実に女性陣の笑顔と歓声があがりました。

 駿河小山へは例のユニークな道標を見ながらくだり、途中、山道の階段を修理中の20数人の地元のグループにすれ違い、感謝の言葉を伝え、お礼をいって通過し林道に出ました。

 この辺も途中から地図には点線になっている歩きやすい近道を通って駅へ出ました。

 全体としてコースは長くても足元は心配のないよく踏まれたコースなので、予定どおり歩け、満足感のある山行でした。

 

丹沢/丹沢山~竜ガ馬場~不動ノ峰~蛭ケ岳~臼ガ岳~桧洞丸

期 日:        11月23日(日)~24日(月・振休) 1泊2日

参加者:              L中村 精、木村真知子、安瀬はる江、吉田和興  計4名

コースタイム: 23日 小田急線本厚木7:30=塩水橋8:138:20-山道分岐8:45-尾根9:279:3510:2810:38-堂平分岐11:1511:30-丹沢山12:1512:47-竜ガ馬場13:0413:06-丹沢山13:3013:35-不動ノ峰14:4014:45-棚沢ノ頭14:55-蛭ケ岳15:37(泊)蛭ケ岳山荘

                   24日 蛭ケ岳6:407:157:20-臼ガ岳7:558:15-神ノ川乗越8:30-金山谷乗越9:05-青ヶ岳

山荘10:0010:45-桧洞丸10:5010:55-見晴らし台11:5011:55-ゴーラ沢出合12:30

12:40-西丹沢自然教室13:25

塩水橋付近には、何台かの車があった。札掛方面からも、入っている。天王寺尾根は紅葉シーズンなので、登山者や写真を撮りに来ている人も多い。天気予報は、晴れだったはずなのに肌寒い。陽だまりを選んで休憩をする。ブナ林は葉が落ちているが、時々、きれいな紅葉がある。丹沢山には大勢の人が休んでいた。少し空が明るくなって、太陽が出そうな気配。

昼食後、竜ガ馬場へ。風が冷たい。登り下りの登山者が多い。丹沢山に戻る。太陽が出てきて暖かい。ここから、22日(土)予約ない場合は泊まれません。蛭ケ岳山荘と書かれたものが、蛭ケ岳までの間にいくつか木の枝に付いていた。山荘の混み具合が気になる。尾根を登っていく人の列が見える。早戸川乗越まで、一気に下って登って行くと、笹原の中の道、青空が見え始める。休憩舎を過ぎ、不動ノ峰で一息入れる。棚沢ノ頭を過ぎる。鹿が道を横切って行く。横の林の中にもいる。鬼ケ岩を下って、蛭ケ岳まで登って行く。

山荘の外に人がたくさんいる。40人定員のところ、今日も、昨日と同じように140人も泊まるので、布団1枚に二人だと言う。ザックも外に出し、食堂にも寝るそうだ。

吉田さん持参のワインで乾杯後、外に出て山頂で記念撮影する。丹沢山へ続く尾根に雲がかかってきれいだ。そのうちに、右手に輝く太陽に照らされ富士山の姿が見えてきた。明日行く臼ケ岳、檜洞丸の峰が手前に黒く見える。光っているので無理かとは思いながら、シャッターを押す。

その日の夕食は、レトルトのカレーに、味噌汁、番号順に4回に分けてであった。8時消灯、狭さに、すごいいびきも加わってよく眠れなかった。朝は、5時朝食というのに、4時から並んでいる人のおしゃべりのうるさいこと。久しぶりに連休の山小屋の現実を味わった。朝食は並んだ順。味噌汁と、佃煮類、海苔、ふりかけ、釜の御飯が足らず、レトルトの御飯を加熱している。

外は、霧で、展望がきかない。昨日、記念撮影しておいて良かった。木の枝からしづくが落ちる。しばらく急なザレの下りで、濡れているので慎重に下る。後から降りて来る人達の声が聞こえてる。ドサッと音がして、石が落ちて来る。鞍部に着いたので休む。

左下が切れ落ちているミカゲ沢ノ頭を通り、しばらく登って行くと、大きなブナの木が茂る広い臼ケ岳。ここで休憩し、標識を見て右に下る。ガレ場が見えてきて、神ノ川乗越。しばらく登り降りをして行くと、金山谷乗越、ガレの崩壊した所には、橋や、新しいはしごが取り付けられていて、容易に通過できる。尾根道を行くと登りになり、急登になる。ブナの林の中の道が緩やかになって、新しくなった青ヶ岳山荘の前に出る。小雨が降っていたので、山荘の中に入って昼食にする。中には、上から降りて来た人もいた。

檜洞丸山頂に行って記念撮影。ここから、木村さん、安瀬さんは犬越路経由のコースをとるが、紅葉を期待して、ツツジコースを下る。木道は、新しくなっていた。対岸に紅葉が見える所があった。ゴーラ沢出合には、何人かの人が休んでいた。橋の工事をしている人がいて、出来上がったばかりの橋を渡らせてくれた。すこし進むと右上の尾根や、下の斜面に色づいた紅葉が見えてきた。昨年ほどではないが結構見応えがある。陽がさしていないがきれいである。あの二人もこちらに来れば良かったのに・・・。しばらくの間、紅葉を見ながら歩く。

時間が早いので、中川でバスを降り、ブナの湯へ。風呂から出たら、木村さん達が来ていた。

              タクシー代               本厚木=塩水橋     7,860

              バス代                   西丹沢自然教室=中川280円、 中川=新松田  1,000

              蛭ケ岳山荘           1泊2食付              6,000

              ブナの湯             2時間                  700

 

 

奥日光/宿堂坊山~三俣山~黒檜岳

  日:              11月23日(日)~24日(月・祝)      一泊二日

参加者:              L石塚孝彦、三宅紘子、武末範子、山口康子 計4 

コースタイム:23()相模大野5:38=代々木上原6:1016=北千住6:587:21=東武日光9:2126=赤沼バス停留所10:3545=西ノ湖入口11:0211:08-山神の鳥居11:11-堰堤で昼食11:4012:02-無名沢橋・8号橋12:04-渡渉点12:23-小沢12:37-1486㍍標高点(カーブミラー有り)12:39-14号橋13:05-宿堂坊山北尾根の登山口13:0812-ヌタ場の水溜り14:07-宿堂坊山14:34-コル・テント泊地15:30

24(月・祝)コル・テント泊地6:45-水場表示6:52-三俣山頂稜上7:568:09-三俣山8:1321-1,928㍍9:4352-休憩10:3445-シゲト山10:47-1,919㍍11:17-最初?の黒檜岳12:0431-千手ケ浜分岐の道標のある2つ目の黒檜岳12:3942-社山・黒檜岳の道標13:32-1,792㍍14:06-社山14:56-社山雨量観測計15:38-阿世潟峠15:55-千手ケ浜へ9.7㌔㍍・立木観音へ3.4㌔㍍の道標の所16:11-半月峠分岐16:35-ゲード16:45-中善寺湖岸道路のゲート広場17:1117=東武日光17:4558=北千住19:5255=中央林間21:28

 天 気: 23日曇り後快晴、24日晴れ後曇り後小雨。     

23日(日) 日曜日の小田急線、こんなに早いのに満席で立ち客も相当多い。北千住駅での行きの乗り換えは、久しくないのでぐるぐる回った。下りホームが3階と1階に分かれ、特急と急行は1階、各駅は3階の表示、乗る快速はどちらなんだろう、結局1階であった。ここでの東武鉄道の時刻表を見ても、東武日光行きと思い込みで探しても出ていない、日・会田と出ている。日は東武日光、会田は会津田島とあった。車内放送は日光とは言わない、東武日光と言っているので、時刻表も東武日光と表示してほしいものだ。電光表示は時間があるので、乗る快速はまだ表示されない。ついでに、準急には3種類あり、準急、通勤準急、区間準急。1階ホーム乗車位置案内には普通というのもあった。普通とは各駅とどう違うのかとも思った。乗り継ぎ時間がだいぶあったので、三宅さんが2回駅員に確認した。電光表示は3本ほどの範囲に入れば出てくる。武末範子さんは浅草から、山口康子さんは春日部から乗車。三宅さんは中央林間から、直通で北千住に来れることが帰りに判った。新鹿沼でゴルファーが降りれば空いた感じになる。電車から、山々の奥に真っ白なピークが見える。湯元温泉行きのバスは補助席を含め満席で、15人ほどの積み残しは増発の後のバスとなった。予定を変更して山口さんの調べた、赤沼まで行きハイブリッドバスを利用することにした。赤沼バス停留所から100メートル程離れた所から発車した。HIMRディーゼル電気ハイブリットバスという、従来バスより環境にやさしいバスとのこと。帰ってきて時刻表を見ると載っていた。国道から小田代原方面に入るところにはゲートがあり、ハイブリットバスが近づくと自動に開閉する。車内放送も、東武日光駅からのバスは観光案内と広告を延々放送するのに比べて、植物の事、環境の事をいわば解説放送するのであった。男体山の中腹に雲がかかっていたが、それもなくなり快晴となった。西ノ湖入口バス停留所で下車、準備をする。橋を渡り林道を進む。カラマツ林にカメラマンがいた。道標はあるが柳沢林道の表示は無いので、左に小尾根が出ている地形で判断する。樹木に赤ペンキで赤岩滝を意味するような文字がある。柳沢林道を進むと右に山神の鳥居と左奥に新しいログハウスがある。先で広い緩やかな流れの河原の所に出る。渡渉しないで林道を右へ進んで、堰堤で昼食。直ぐ先の橋は無名沢橋・8号橋である。柳沢林道は車の利用が途中まであるが、落石のところで先へ行けない。歩く分には問題はないので進む。やがて林道から河原へ降りる道が左にあり、対岸にコンクリ擁壁の林道も見えたので徒渉できるか行ってみると、裏返しのレールも渡してあったので、渡れた。林道上に這い上がって、林道の状態が悪いが歩けて日影には雪が少しある。すっかり林道が崩壊しているところもある。小沢を越えて、2分先の1486㍍の標高点にはカーブミラーがある。先の左下が深い沢で堰堤が見えるものの地形図には記載がない。休憩を入れて進むと、コンクリの半分壊れた橋の次に、黄色気味の14号橋が出てきて、先で右に回りこむと林道の左に宿堂坊山北尾根の登山口があった。感じとしては右である。登山口には一升瓶と宿堂坊山への表示がある。林道は先へまだ続いている。一升瓶からどこを登るのだろうと思うが、右へ登っていく岩の細い尾根にトレースはしっかりあった。この短い細い岩尾根は地形図には出ていないほど小さい。とにかく取り付き点に着いたのは安心の一つであった。シャクナゲ藪の狭い尾根も10分ほどで広い尾根となる。三宅さんと先頭交代して、以後記録と写真に時間を掛けることにした。尾根は少し狭くなり針葉樹林帯の倒木がある。登るとまた広くなる。トレースははっきりとしなくなるが、赤布などを追い、とにかく上へ上へとかすかな踏跡を追ったり外れたりで登る。低いシャクナゲ、ヌタ場の水溜り、少し直登して行くと、低い笹のポコポコピークのある宿堂坊山に着く。展望はないが山頂の雰囲気はなかなか良い。御料局三角点と三等三角点がある。宿堂坊山に着いてしまえば、稜線上を縦走すればいいのであるから、また三宅さんが白根山から皇海山へ縦走しているし、気が楽である。記念撮影をして、偵察をしたらやたらとマークがあった方向へと進む。尾根が細くなり、小さなピークを2つ越して下がっていく。中禅寺湖や黒檜岳方面が見える所があるので撮影する。さらに下と笹がやや深くなり、小ピークを越す。笹も少しと小ガレ、また小ピークを越す。東側が笹斜面のコルを登り、急な下り、また小さなピークを越すとコルで広くなる。この辺でテントを張る場所を探す。三宅さん先頭で、以前に行ったという所へ4人で水汲みに下る。なかなか流れが出てこない。極端に言えば湿っている程度である。汲み終わり、三日月形に下っていったので、同じ所を戻らないでショートカットしようと石塚は思って、笹薮こぎで急登したら、途中で暗くなり広い稜線を超えて反対側へ行ってしまったようでテントに戻るのに時間を要してしまった。テント泊地の到着時間は記録しなかったので推定時間とする。水汲みへ出発したのは16時07分で、水場へ着いたのは10分後であった。

24日(月・祝)4時34分起床。出発間際は、左側は傾斜が緩い笹斜面、右側は急傾斜。進み尾根が狭くなると小さなピークに水場5分の表示があった。下ると笹原で、一度登り、下ると樹林の複雑な地形の中を進む。メモを書いていると前の3人がまったく見えなくなってしまう。マーク多く、追いながらだんだん急登となり、木を掴んで登るとシャクナゲの多い小ピーク上に出る。だんだんと下ると26という数字のプレートが現れ、二重山稜となり、左の山稜を行くとだんだんと登り尾根上を登り左斜面は広く、右斜面はやや広くなり、三俣山の支稜が左に張り出してくるのは地図読み通りである。さらに尾根は広くなり、三俣山の頂稜上に乗り休憩する。樹林は概して細く立ち枯れ木が多い。荷物を置いて、三俣山のピークを目指すと4分ほどで頂上で、三角点は笹に埋まっていたが、北東方向に展望があり、ここも感じが良い。ザックの所へ戻り、シゲト山を目指す。立ち枯れの中を進むと小さなコブ上に三俣山への表示があり、標石の所を右へ曲がると広くなり、目の前の小さなピークに行かないで右へ曲がり下る。ここのところはマークも少なく難しいと思われる。あとはブルーや白のポリ紐も多いので広い尾根を下っていくと岩峰があり、左を巻いて登ると岩峰に見えない登りである。シャクナゲのある笹ピークに着く。ここは1,928㍍ピーク(違った)かその手前の細長いピーク。方向としては真っ直ぐに下ると、右下はガケのようだ。皇海山までへの縦走する稜線が見え、国境平は広く皇海山直下は急登である。雲も少し出来た。笹の源頭のコルに出る。登り、右に小さなガレ、肩に乗り、さらにもひと登りの途中でシゲト山方面の曲がった尾根を写す。笹とコメツガの適度な広さがある1,928㍍ピークに着いた。黒檜岳へという新しいプレートを山口さんが見つける。ゆっくりと下り、痩せた部分は左の直下を下る。右の笹斜面に出るとシゲト山方面の曲がり具合がよく見える。小さいピークを巻いて、また(最初は書かなかったが)標石が出てくる。単独の男性と会う。ダケカンバの多い笹の吊尾根上を行く。樹林に入ったり出たりして進む。小さいピーク上で後ろを写しメモをしていると、3人がみえなくなり笹原から笹斜面登りとなり追いついた。太い木は枯れ倒木となっている。広い所を登ると稜線上で休憩、そして左へ曲がるとシゲト山である。展望なし。さらに少し登り下ると正面に2コブの山稜が見える。緩く下り登ると狭い尾根がだんだんと広くなり、急登気味で小さいピークを越えと一時下がり、樹林の広い所から1,919㍍ピーク上に乗り、右へ曲がる。先に標石があり少し下がり、直ぐにまた右へ下り曲がり広い斜面を下って行くと笹のコルから登り返す。風とガスが出てきた。シャクナゲもあり狭い稜線通しには進めずに小刻みに上下して進み、長い登りの後、(左に雨量観測計への分岐あり)最初?の黒檜岳に着く。展望はなし、山名票などはほとんどなし、昼食とする。すっかりガスの中である。少し下がり登ると、平坦な道で千手ケ浜分岐の道標のある2つ目の黒檜岳に着く。ここから赤と黄色のサイン多い。緩く下り上りしながら広い斜面(左右の奥まで広い)を進む。5人のファミリーと会う。左へ曲がる所は太平山分岐である。小さいピークを越すと笹斜面の狭い尾根の下りが続く。霧模様になってきて、長い下り笹が生えず地面が出ている所は広い。緩く上り笹尾根上となり、コブを越す。やや急な短い下り、また登ると右に小ガレあり、コブを越し、4つ程の先に1,816㍍の左へ曲がる所に社山・黒檜岳の道標がある。左へ曲がり下ると広大の笹斜面で、下で尾根に乗る。さらに下ると笹のところどころ禿げた広いコルとなり、踏み跡が怪しくなり、しばし道探しとなった。3人は左へトラバースしたら獣道がたくさん乱れていたとの事、石塚は真っ直ぐ進んでみる。正解は正面の小さい尾根上に乗り、右へ曲がることであった。1,792㍍笹尾根上ガスで展望なし。下るとコル、次の右のピークは水平に巻いて進むと、久しぶりに赤テープがある。進んで小コブ2つ越すと地形図のガレマークの所を右下へ下る。下ると右のガレは稜線上に迫っている。裸地状の先へ登ると、今度は左にガレが出て来て笹も生えてくる。さらに登ると急になり、樹林に入り、岩の多い低いコメツガとシャクナゲの急登となり、稜線上となり左へまがった先で社山に着いた。三等三角点。ここから踏み跡の明瞭な一般登山道となる。ここから古いガイド地図では阿世潟峠まで40分、最新のでは50分に修正されている。あとは社山雨量観測計を通過、阿世潟峠から下り、下の舗装していない道路の千手ケ浜へ9.7キロメートル・立木観音へ3.4キロメートルの道標の所に暗くなる前に着いた。未舗装の道を進む内に暗くなり、携帯電話で中禅寺湖付近に上がってきているタクシーを捕まえようと、タクシー会社に数社に電話したがなかなかない。やっと捕まえて、半月峠分岐から先のゲート(民宿の建物あり)から待つ間にも先へ歩いて、中善寺湖岸道路のゲート広場でタクシーに乗車した。霧雨小雨状態になった。あとは、東武日光駅から帰途に着いた。当初の計画では2日水場なしであったが、水場ありで行けた。途中からガスで展望がなくなったが、晴れていればいい笹原の展望のいいコースであると思う。日光白根山~皇海山間縦走路の一部を歩いた。あとは、続けて歩くか、別々に歩くかである。

費用    ・小田急運賃       相模大野~代々木上原            330円

           ・営団地下鉄運賃     代々木上原~北千住              230円

  ・東武鉄道運賃       北千住~東武日光                  1,320円

  ・東武バス運賃       東武日光~赤沼バス停留所    1,350円

  ・日光交通バス運賃   赤沼~西ノ湖入口                300円

        ・三英自動車タクシー運賃 立木観音手前ゲート付近~東武日光駅 6,260円(迎車料150円含む)

  ・東武鉄道運賃       東武日光~北千住              1,320円

  ・営団地下鉄から東急直通運賃  北千住~中央林間    560円

 

丹沢/ヨモギ尾根(本部合同)

  日:              12月7日(日) 日帰り 晴

参加者:              L河崎正道、森田隆仁、中村 精、小原紀子、松村佐代子、輿水政子、小梶昌弘、矢澤孝二、

山本文夫、安瀬はる江、武末範子、山ノ井憲子、派田 正、藤田弥枝美、支部外11  25 

コースタイム:       ヤビツ峠(761m)8:509:15-大山(1251.7m)10:2540―西沢の頭(1094m)11:10-鉄塔(900m)11:451215-丹沢林道(540m)12:45-札掛(470m)13:0015-ヨモギ平(970m)14:3035-三ノ塔(1205.2m)15:2030-富士見山荘(700m)16:1516:55=秦野駅17:35

 今日は快晴、車窓からの富士山が美しい、今日一日の展望を期待しながらヤビツ峠に着いたが、1751分の最終バスが今日から無く最終バスは1616分厳しい山行となる(前日神奈中バスに電話を入れた所1751分は有ると云うので安心していたのに)、おまけに携帯が通じない。

 大山まで脱ぎタイム5分を取っただけで休み無く歩くが全員元気に歩いているので安心、40山の記念写真を全員で撮り北尾根に入るが、以前支部山行で行った時は入口もヤブで探してやっと入ったのに今はヤブも刈払はれ登山道も深くえぐれ荒れてる。

 水干ノ頭の手前で休憩、ヨモギ尾根が正面にヨモギ平の平らになっている所が良く見えるが一旦下ってから又上り返すので道程は遠い、展望を楽しみながら鉄塔の所で昼食を食べ丹沢林道へ下る。

 札掛で渡渉点を探すが今日は水の量が多い、靴を脱いで渡ろうと思ったが1人が渡ったのでそこを注意しながら渡る。ヨモギ尾根の急登をヨモギ平へ、このコースが始めての人は丹沢にもこの様な広い場所が有るのかと感激していた。この後は三ノ塔直下の急登を残すのみ。

 ユックリ歩いたのでさほど疲れも無く三ノ塔へ、タクシーを予約しょうと電話をするが通じない後は蓑毛まで歩くのかと思うと気が滅入る。富士見山荘が開いていたので電話を借りタクシーを予約、ストレッチ体操后解散。今日は展望も最高おまけに帰りのタクシーから富士山の夕景と秦野市街の夜景が素晴らしい。大勢の支部員の参加有難う御座いました。(反省、渡渉の時全員で渡渉点を探すのではなくリーダーとサブ又は有志で探し皆は休んでいてもらう。)

              交通費 : 富士見山荘=秦野駅(タクシー)  4750円

 

湘南/浅間山・幕山

期 日:       12月14日(日) 日帰り 晴れ

参加者:              L中村精、林徹、黒澤夫妻 計4名

コースタイム:    平塚駅9:00=湘南平バス停9:20-浅間山9:359:40-湘南平9:50-大磯駅10:2110:23=湯河原11:0312:05=鍛冶屋12:15-昼食12:5513:15-南郷山13:4513:55-幕山14:3014:50-幕山公園15:40~15:50-鍛冶屋バス停16:2016:40=湯河原16:50

湘南平では、単独や、二人で登ってくる人々と何組か出会う。マウンテンバイクで登り降りする人もいて、よけるのに煩わしい。浅間山でも、登山者に出会い、シャッターを押してもらう。

湘南平に戻り、海岸に出る道経由で下ると、30分足らずで、大磯駅に着いてしまう。林さん達との待ち合わせ時刻より早い電車に乗って湯河原へ。

雪をつけた富士山が車窓に見える。駅で3人に会い、バスを降りて、急な道を歩く。風もなく、暖かいので、すぐ、上着を脱ぐ。

ゴルフ場のはずれの平らな所で、昼食。草むらに、赤いカラスウリの実がたくさんなっていた。

南郷山では、登山者に会う。小さいリンドウの花が咲いている。急な階段の道を降りて白銀林道へ

出る。杉林の中の道を過ぎると、幕山が見える。

山頂には、若い女の子達がシートを敷いて休んでいた。まだ、陽が当たり、光っている。写真を撮り、ひと休みし,幕山公園へ向かう。

岩場が見えてくる。人がいる。30人はいるかも・・・。下って行くと、下の方の岩にも人の姿が・・・。ザイルが何本も・・・。並んで待っている人の群れも見える。すごく盛況だ。売店もまだ開いている。帰り支度を始める人達、タクシーで帰る人達もいる。降りて来た人の話では、今日は場所取りが大変だったそうだ。

みかん畑の中の道を下って、五郎神社の境内にある鍛冶屋バス停で10分待って、湯川原駅に出る。

駅近くの中華の店に寄ると岩のぼりをしていた人達が来ていた。

 

丹沢/三ノ塔~塔ケ岳~鍋割山

期 日:       12月17日(水) 日帰り 曇りのち晴

参加者:              L中村 精、山本文夫、派田 正、藤田弥枝美、計4名

コースタイム:       秦野駅7:25=(タクシー)ヤビツ峠7:538:00-富士見山荘8:25-二ノ塔9:259:30-三ノ塔9:5010:05-烏尾山荘10:18-かい作小屋11:05―木ノ又大日11:3511:40―塔ノ岳12:0513:00-鍋割山荘13:5014:00-後沢乗越14:4714:50-栗ノ木洞15:1015:15-林道16:0016:05-寄バス停16:3017:10=新松田17:25

三ノ塔の手前で登山道の整備工事をしていた。三ノ塔の小屋は、鍵が開いていた。小屋の前には工事の人が連れて来たのか、犬が三匹いた。風が吹いていて寒いので、小屋の中に入って休む。

ぐちゃぐちゃになった地面が凍っている。平日なので締まっている小屋が多い。木ノ又大日を過ぎると先に白い木々が見えた。霧氷だ。しばらく行くと、いく手が桜の花が咲いたようにずっと白い。左右に広がっている尾根も白い。

太陽が出てくればよいのにと思っていると、だんだんに雲が薄くなってきた。塔ケ岳の山荘が見える頃には青空も・・・。山頂に着いた時には、青空に霧氷が輝いていたが、地面に落ちている所もあった。

尊仏山荘の中に入り、ゆっくり昼食にする。そして、熱い尼酒を飲む。休憩をしている人が数人いた。途中で出会った単独行の人も休んでいた。

ぬっかている急な階段の道を降りると、あとは、鍋割山まで楽な登り降りの道、快適に進む。鍋割山では、きれいな青空。期待していたが、ここでもまた、富士山は姿を見せなかった。一人寝ている人がいた。その人は、寄から来て、また、寄へ戻るという。

ここからの道はからかにかわいていて歩きよかった。後沢乗越まで飛ばす。栗ノ木洞の登りは、短いがきつい。少し休んでまた下る。

林道を渡り、鹿よけの金網の扇を三つ通ると、きれいな紅葉の木々が、何本かあった。畑が見えて、あずま屋。標識を見て、きょうは宇津茂へ下る。

           タクシー代               秦野=ヤビツ峠        ,940円

              バス代           寄=新松田               510円

 

丹沢/茨菰山~柏原ノ頭

  日:              12月20日(土)日帰り   快晴(風強く吹いた時もあり)

参加者:              L石塚孝彦、森田隆仁、木村真知子、輿水政子、安瀬はる江、武末範子、山口康子、派田正 計8名

コースタイム:       橋本駅北口7:10=谷戸集落の奥7:4858-林道終点8:0307-地形図の林道上8:1620-茨菰山8:3948460㍍ピーク8:53405㍍ピーク9:02-方向転換地点9:18-赤い標識の分岐9:4658596㍍ピーク10:18-柏原ノ頭北峰10:26-柏原ノ頭本峰10:3711:36-一般路の柏原ノ頭の道標11:4150-柏原11:56-分岐12:06-鳥屋バス停留所へ1.3㌔㍍、焼山へ6.1㌔㍍表示の道標12:31-小林商店前12:48-鳥屋バス停留所12:5613:15=三ケ木13:3245=橋本駅南口14:26

 予定の午前7時10分前に橋本駅北口に7名集まったので、予約のジャンボタクシーで出発した。森田支部長の案で小倉橋経由となった。石塚は知らなかったが、山名を書いたものを持って来なかったとの事で、宮之前集落のコンビニにてサインペンの購入時間を取った。橋のところで、宮ケ瀬虹の大橋北側付近に車を置いてここまで歩いてきたという武末さんが同乗した。谷戸集落のこの辺と思うところの左へ橋を渡り入ってもらうが、直ぐに個人宅の庭先への道であった。次に一つ手前に戻って橋を渡る(入口付近は即入ったので記憶がない)と、今度は、左側に家が並び奥へ道が続いていた。やがて民家はなくなり、小川を渡る橋が角材で補強してあるのが盛り上がって進めず、ここで下車した。谷地という地形の所であった。地形図の計曲線300㍍表示の南側の290㍍の主曲線が山に入っている所である。この道が目的の林道(地形図に出ていない林道)か不明であったが、準備やお金の精算をして出発。進んで左カーブの坂を登る(地形図で小尾根となっている)と、右が民家で、左からも舗装道が合流した。民家の人の資材が並べてある舗装路を右へ少し進むと、舗装道路の左が大きく陥没していた。すく先が地形図に出ていない林道の終点で、送電線のほぼ真下であった。ここが登山口ということになった。

 林道の左端から予想外の刈り払いの道(送電線下に)が登っていた。送電線の巡視路かもしれない。登り進むと正面に石垣が出て来て、赤ポリ紐の左を偵察したが行けず、右へ行くと、林道の上に出た。地形図に出ている林道であった。左へ15㍍程の小尾根は、赤マークがあり明瞭に道が付いていた。小尾根を登ると、新多摩線40の表示のある展望の利く鉄塔の下に出た。地形図で送電線がクロスする所で、北東から南西への送電線の鉄塔の下であった。この先は植林の下に道がなくなった。植林の下でヤブは無いので急な尾根を適当に登る。間伐したものが放置してある。地形図でも確認出来る平坦地に一度なり、再度登ると稜線上の小さなピーク上となった。右へ緩く登り進むと、茨菰山の表示と三角点ではないが神企庁と刻んだ標石があった。植林の中でまったく展望なし。記念写真を撮影後、西方向のやや北よりへ下山するように進む。460㍍の小さいピークに乗り、左(南西)へ下るが、途中で右へ曲がると405㍍ピークに乗る前に切り通しみたいなギャップがあった。東京営林局の標識が3つ程ある。次の小さいピークから南に方向を変えて、緩く登ると420㍍ピークに対して左の稜線上に一旦出てから、巻いて登り、さらになんとなく落ち葉に踏跡が巻いていて、結局手前としての420㍍ピーク上は通過しなかった。進んで稜線上に出て、方向転換地点に来て、今度は自然林の少しヤブっぽい尾根をすすむことにした。あまりアップダウンのない狭い尾根で、ヤブ除けしながら適当に進む。稜線上または直下を進む。踏跡も少しはあるところはある。稜線直下に人工的に土を掘ったような箇所もあった。やがて、だんだんと尾根も太く広がり急登となり413㍍から続く赤い標識(シカ猟禁止区域、トヤ猟区)が2つ離れてのある稜線上に出た。北風が強いので、稜線直下でしばし休む。ただし、逆コースできた場合にこの下降点を見つけられるかと思うのであった。ここからの稜線上は踏み跡明瞭というか、立派な登山道状態の急登である。が少し先は違った。No57から49の杭がある。570㍍ピークを右へ下る。570㍍ピークを左へ行けば、途中からよく見えた493㍍ピークへ行けそうだ。493㍍ピークの末端には388㍍ピークがあり、送電線が曲がっているので鉄塔建っていると思われ、途中まで巡視路もありコースになりそうだ。余談ではあるが、奥多摩には約150本の(一般登山道でない)尾根コースがあり、それをひとつひとつ登っている人がいるらしい。今回の茨菰山コースと柏原ノ頭コースで2本(後記の石の祠へ降りるとして)。地形図をよく見るとその間にも2本の尾根コースが出来そうだ。話しは戻って、赤いプラ杭も続いている。596㍍ピーク(杭有り)への登りは笹があり、茨菰山からの歩いてきた方面が左側に展望が利いた。進んで柏原ノ頭の北の峰(杭有り)にはエンナミノ頭という表示があったというので見た。中の峰を通過。植林と自然林の境目程に三角点(何等かは確認せず)のある柏原ノ頭に着いたが、山名標などはなかったが航空測量資材があった。展望はほぼ無い。記念写真を撮り、風も先ほどより強くないがあるので少し場所を自然林のほうへ移動して、落ち葉をどけてもらったので、ガスコンロを設置して鍋焼きうどんなどの昼食となった。

 下山は、中の峰には戻らずに、南西に緩い尾根が出ているので、下ることにした。植林の中を下ると下を巻いている一般登山道にすんなり出て、柏原ノ頭という道標が立っているところであった。途中で黍殻山避難小屋に泊まる感じの登山者2人に会うが、とこかで見たような雰囲気の2人であった。あとは、柏原という地点を通過、分岐は左上へ巻き上がり小さい尾根上に乗り(左少し横に石の祠あり、柏原ノ頭から直接ここに出られそうだ)、送電線鉄塔No37を植林の中から左上に見て、網囲い民家の横から民家用未舗装道路へ降り、直ぐに鳥屋バス停留所へ1.3㌔㍍、焼山へ6.1㌔㍍表示の道標の立つ林道に出た。その後、御屋敷集落の小林商店前で武末さんと木村さんが車へ向かうので別れて後、鳥屋バス停留所に着いた。時間調整はしなかったが、時間的にもバスはそんなに待たなくて済んだ。三ケ木で時刻表をもらい、乗り換えて、時間的には早めの帰途についた。

 谷戸集落からの林道にさえ入れば、山の中は主に小さなピークを、方向を変えながら次々と越えていく静か    で変化のあるコースであったが、植林の中が多いのも事実である。

費  用:   橋本駅北口~谷戸集落の奥      神奈中ハイヤーのジャンボタクシー            1台片道運賃5,220円

              鳥屋バス停留所~三ケ木          神奈中バス                                         片道運賃      300円

         三ケ木~橋本駅南口               神奈中バス                                         片道運賃      420円

              神奈中ハイヤー㈱相模原営業所 電話 042-773-1900/0120-81-8539

 

丹沢/黍殻山

  日:              12月28日(日)~29日(月) 一泊二日 晴

参加者:              L矢澤孝二、中村精、小澤美喜代、神之村均、河崎正道、山本文夫、派田正(以上一泊二日7名)L木村真知子、小原紀子、輿水政子、安瀬はる江、藤田弥枝美(以上日帰り5名) 計12名

コースタイム:       橋本駅9:10=東野集落(学校の裏手)9:5510:10-尾根道分岐10:5011:00-黍殻山避難小屋12:4013:05-黍殻山13:2013:40-黍殻山避難小屋14:23()7:10-姫次8:0015-袖平山8:3545-林道終点10:2025-東野集落11:00(一泊パーティーのコースタイム)

 前日の朝、相模原ではうっすらと地面を白くした程度の初雪だったが、河崎さんの車で三ヶ木を過ぎて道志街道に入るころには、道の両側はまるで雪国に来てしまったような、そんな雪景色が見られた。

 年の瀬も押しつまった28日、避難小屋泊りで忘年会でもしようと比較的遅い時間に出発。東野の集落に入った、学校裏の道路の広くなったところに駐車して7名で歩き始める。

 林道は所々車に固められた雪が凍っていて、滑らないように注意する。八丁坂ノ頭へ上る尾根通しの登山道を見送って、今日は沢沿いの、東海自然歩道サブコースを行く。

 林道も終点となり、山道に入ると雪は足首程度。先行している木村さんたち日帰りパーティーがつけてくれたのだろう、整然とした踏跡が林の中に伸びている。 

 丹沢にしては珍しいサラサラの雪だが、今日は気温が上がって、沢から尾根への急な登りにかかると汗が目に入る。

 左手に黍殻山が近づいてきて主脈に合流。ここで先行の5人に追いついた。泊まり組は、荷物を置くためにいったん避難小屋へ寄り、軽い昼食の後黍殻山へ向かった。

 縦走路からはずれた黍殻山頂上の雪の上で、12人そろって記念撮影。焼山へ向かう日帰り組とはここでさよならだ。

 泊まり組は焚き木を拾いながら避難小屋へと戻る。途中の水場も雪に覆われていたが、か細い流れが生きていて、今晩と明日の水を十分に準備できた。

 黍殻山避難小屋には大きな薪ストーブがあり、煙との格闘の末ようやく火が回り始める。さすがに他には泊り客はなく、今晩は7人で貸切りだ。小屋の大鍋を使って豚汁をたっぷり作り、ストーブがさかんに発する輻射熱とローソクの灯りが揺れるもと、酒も2升半空いてしまった。夜半は北斗七星がきれいだった。

 29日は6時前に起床。神之村さんと山本さんは朝焼け富士を見に先に出発した。あとの5人は、昨晩の残りの豚汁におむすびを入れた、微妙な味わいの雑炊を暖かくいただき、ストーブの灰などを始末してから出発。小屋の前の雪原が朝日にオレンジ色に染まって美しい。

 トレースのついた丹沢主脈を1時間弱で姫次に着いた。犬越路の上には富士山が大きく、南アルプスもその白銀の峰々を連ねている。蛭ヶ岳から檜洞丸は雪が深そうだ。

 袖平山へ登り返し、今日は北尾根を下る。所々赤テープが導いてくれるが、雪の上にトレースはない。と思ったら頂上直下の急斜面が終わったあたりから明瞭なトレースが現れた。しかしどうもこれは人間ではない。時々とんでもない方向へ行ってはまた戻ってくる。足元ばかり見ていると、ついつられて尾根をはずしそうになってしまう。

 尾根が右へ曲がる地点(標高900㍍付近)には道標があり、雪を蹴散らしながら急降下すると谷あいの植林帯となって、古い林道の終点に出た。

 林道をたどって東野の集落へ戻り、車をピックアップして藤野の温泉で反省会のあと橋本へ戻る。

 忘年山行にはちょうどいい山と避難小屋の2日間だった。          

        藤野温泉五感の里 3時間800円