34.大菩薩/牛奥ノ雁ヶ腹摺山~湯ノ沢峠

期 日:7月6日(土)  日帰り  曇

参加者:L佐藤邦弘 SL前田省吾 山口音子 大貫文正 服部 健 白石克人 計6名

コース:甲斐大和駅810=すずらん昆虫館前バス停835―日川林道横断927―パノラマ岩1028-牛奥ノ雁ヶ腹摺山10501115(昼食)―川胡桃沢ノ頭1157―黒岳1242―白谷ノ丸1309―湯ノ沢峠1354―林道合流1447―やまと天目温泉バス停15561616=甲斐大和駅1630

 梅雨の長雨が続き、山に出かけるのもままならず、気がめいる。週刊天気予報は雨マークが並び、半分あきらめかけていたが、前日夕方の気象庁の予報は未明は雨で、その後は曇。思い切って出掛けることにしたが、当日朝の予報は悪い方に転がり、午後の降水確率は60~70%。コース短縮のため、大蔵高丸、ハマイバ丸に登ることは断念し、手前の湯ノ沢峠から降りることに変更した。

 すずらん昆虫館バス停で下車すると道路の向こう側に牛奥ノ雁ヶ腹摺山への登山口があった。濃いガスに包まれた山は立ち止ると肌寒いほどの温度。ときおり、高い木々の葉から水が落ちてきて、身体を濡らす。降雨かと心配しながら進むが、前に降った雨が木の葉に溜まっていて、それが落ちてくるようだ。日川林道にぶつかると、横断したところに道標があり、紐で縛られた柵を開けて登っていく。巨大な岩に遭遇する。パノラマ岩と呼ばれているので、眺望が利くところなのだろうが、ガスで視界は真っ白。北八ヶ岳に似た立ち枯れの森を抜けていくと、間もなくして明るく広い山頂の牛奥ノ雁ヶ腹摺山。この天気では展望を楽しむことはとてもできないが、大休止。

 牛奥ノ雁ヶ腹摺山から黒岳に向かう。笹の原っぱで明るく気持ちのよい一帯を通過して行く。消えかけて読み取れないような川胡桃沢ノ頭の標識、展望の利かない黒岳、開けた白谷ノ丸。ガスは相変わらず濃いが、空はもってくれて、雨は落ちてこないなか、湯ノ沢峠に到着。峠にはきちんとした標識が立ち、行き先を表示している。

 湯ノ沢峠の間近に林道が延びてきており、駐車場、避難小屋がある。避難小屋の脇から沢に降り、沢沿いの道をやまと天目山バス停を目指して進む。歩きやすい道ではないが、清流が流れ、心地よい沢の音を聞きながら、ときに沢を横切り、降って行く。40分程度で沢沿いの道は舗装された林道に合流した。あとは林道をひたすら歩いてやまと天目山温泉バス停に辿り着き、20分程待って上日川峠からのバスに乗った。

 生憎のお天気でコースの短縮を余儀なくされ、期待した展望はあきらめざるを得ない事態になったが、幸いにして雨に降られなかったこと、この梅雨の季節としては、蒸し暑さから免れて無事下山できたことを良しとしよう。(佐藤邦弘)


立ち止まると肌寒いなかを行く

立ち枯れの森

牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂にて

明るい空間の笹の原っぱ

黒岳山頂

白谷ノ丸の手前付近で

白谷ノ丸山頂

湯ノ沢峠

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35.南ア/入笠山

期 日:7月20日(土)  日帰り  曇ときどき小雨

参加者:L竹田早苗、森田隆仁、木村真知子、助廣弘子、佐藤邦弘、峰尾欽二、山本正、服部健 計8名

コース:JR富士見駅1000=無料シャトルバス=ゴンドラ山麓駅1014=ゴンドラ山頂駅1100―入笠湿原―入笠山(1955.4m)120540―マナスル山荘130515―入笠湿原―山野草公園134514 ―ゴンドラ山頂駅1415=ゴンドラ山麓駅14301500=無料シャトルバス=JR富士見:151529

 すっきりしない天候が続くなか、少しの雨ならと前日の昼に山行の決定を連絡する。富士見駅のシャトルバス停の広場でイベントがあり、早く着いた方々は朝から流しそうめんを無料でいただく。ゴンドラ山頂駅(1780m)に着くと小雨。入笠山の標高が高いのでレインウェアを着て出発する。蒸し暑い。林道を歩いて入笠山湿原の柵の中に入る。樹林はすぐにぬけて、木道の階段の一番高い所に出る。入笠湿原の全体が見渡せる。階段を降りはじめるとアヤメとキバナノヤマオダマキが点々と咲いていた。湿原の中央あたりには、アヤメの一種で少し赤みをおびたノハナショウブも咲き、目を楽しませてくれた。

 湿原を出て、10分位林道を歩き、入笠山登山口のお花畑の柵の中に入る。東斜面のお花畑はチップの敷いてある道を大きくジグザグに登る。ヤナギランのつぼみはあったが、花はまだ咲いていない。お花畑を出て、山道を進むと道は分かれて、岩場コースを登る。入笠山山頂は曇。そしてポツポツと雨。八ヶ岳は見えて赤みをおびている赤岳だけははっきりと分かった。

 下山は南東に少し下り、岩場の迂回コースからマナスル山荘前を通って、お花畑入口の手前にあったクリンソウの群生地を堪能。入笠湿原の平坦な木道を横断し、柵から出て、樹林の道をゴンドラ山頂駅の隣にある入笠すずらん山野草公園に向かう。この中ではセジュガンピ、ニッコウキスゲ、エゾカワラナデシコ、ヨツバヒヨドリ、そして釜無ホテイアツモリソウなどお花をゆっくり観賞。天気が悪いのに久々に山行にきて気分はすっきりして下山。

 小淵沢駅が大きくなり、改札口は二階、売店やスタンドのカフェが出来ていて、びっくり。八王子駅まで所要時間2時間、飲み物を買い込み、車中での小宴会は大いに盛り上がった。(竹田早苗)


釜無ホテイアツモリソウ

ゴンドラに乗る

山道へ

アヤメ

入笠湿原を行く

クリンソウ

ハクサンフウロ

ニッコウキスゲ

ヨツバヒヨドリ

山頂にて

クリンソウ群落

センジュガンピ

ヤナギラン

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36.東北/鳥海山

期 日:7月26日(金)~27日(土) 前夜発一泊二日 晴後曇、雨後晴   

参加者:L安瀬はる江、SL前田省吾、矢澤孝二、佐藤邦弘、峰尾欽二、堤理恵子、神谷敏裕、服部健、繁村純夫、繁村美知子 計10名 

コース:25日橋本駅21:35=車=26日鉾立登山口6:1530―御浜小屋9:0015―七五三掛10:25―千蛇谷1870m11:2030―大物忌神社(御室)12:5013:40―新山山頂14:1525―御室14:50276:25―千蛇谷18007:458:00―御田ケ原分岐8:559:05―鳥海湖縁9:3550―賽ノ河原10:4550ー鉾立登山口11:5012:10=象潟道の駅(一浴、食事)12:4014:15=橋本駅21:05

費 用:車代 16千円 宿泊代(個室) 8640円 オフロ 350円 岩牡蠣 600

長い梅雨に翻弄されたが明ける兆しが見え、まずまずの天気だった。記憶に残る石畳の登山道を緩やかに登り始める。賽ノ河原ではコーヒー用に取水する。登り着いた御浜小屋は改装されていた。鳥海湖の斜面は百花繚乱、ニッコウキスゲが一際目立つ。ヨツバシオガマも鮮やか。奇抜な色と姿のチョウカイアザミ。無数のハクサンシャジンは揺れていた。ここから先、七五三掛分岐まで登山道両脇はお花畑が続く。千蛇谷へは急下降をこなす。崩壊があり、新道になったルートだ。長短三箇所の雪渓を通過。その後の露岩混じりの急登は、花もまばらでひたすら足を運ぶ。ペースの差がでてばらついた。ガスも湧いてくる。下山者の「もうすぐですよ」を励みに登っていくと、鳥居の立つ御室に飛び出した。清楚な固有種のチョウカイフスマに遭う。今回の目的の花だ。御室は建屋が分散しており、部屋のタイプも違い、料金も変わる。丁度二部屋続きの個室がとれる。部屋も決まり新山山頂をめざす。辞退者二人が御室に残る。大岩が累々とした新山へはペンキマークを頼りに進む。かなり険しいルートだ。下山路は一部雪渓が登山道を塞いでいた。雪渓上は危険なので高巻く。しばしルート探しに興じた。続く七高山は翌日に残し、小屋に戻る。

翌朝、四時に七高山を目指そうとしたが強風で断念する。五時半頃からは雨も降り出す。外輪山コースは風が強く、眺望もないので往路を戻ることにした。最初の長い雪渓は草付きを歩き、最短路を横断した。千蛇谷の末端でカッパを脱ぐ。雲間を過ぎて天気が回復。気を良くして御田ケ原分岐から鳥海湖の南側ルートを辿る。展望がどんどん開け、日本海を見下ろしての歩きは心地良い。稜線が続き、その上にピークがぽこぽこと並ぶ。遠く月山も見えた。この景観は登った者だけが得る特権だ。こちらは草原状でその中に散在するイワカガミ、ヒナコザクラが新鮮だった。鳥海湖に最接近した縁で軽食をとる。土曜日で登山者が多いがここは静か。河原宿で大平登山口のルートを分けて賽ノ河原を目指す。昭文社の破線ルートで、前日に見当を付けておいた。途中に長い雪渓があった。ぎりぎりまで草付きを歩き雪渓に乗る。すっかり雪渓歩きに慣れた。御浜小屋への登り返しが省け、後は鉾立登山口まで一時間。日射しが堪えた。道の駅象潟の風呂は日本海を望む展望風呂でお手頃価格だった。待望の岩牡蠣とお好み昼食で打ち上げ。一路橋本へ七時間の走行は順調だった。(安瀬はる江)


お花畑越の鳥海湖

千蛇谷の雪渓を行く

チョウカイフスマ

お花畑で

新山を下る

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37.高尾/小下沢ウォーターウォーキング&納涼会

期 日 :8月17日(土)日帰り  晴

参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、SL赤沼隆司、宮島陽子、助廣弘子、竹田早苗、佐藤邦弘(納涼会のみ)、近藤由美子、山口音子、横川芳江、萩原克己(納涼会のみ)、中村和江、安田幸司、白石克人、葛西克世(支部外) 計15名

コース: 高尾駅8:32発=山下着8:45―入渓地点8:559:23―キャンプ場跡地にて終了11:30

猛暑の続く中、涼しい沢歩きを楽しむことができた。初経験の方も数名いたが林道が脇を通っているので何かあれば即エスケープできる沢なので大丈夫と判断。小下沢梅園先から入渓。

台風の影響で水量が10cmほど増えていた。トップが巻かないで積極的に水線を選んで進んだ。深いところでは腰を超えるほどだったが、皆さん濡れるのも厭わずじゃぶじゃぶ水に入っていったのにはビックリ。流される心配はないので水遊びを楽しんでいる様子だった。途中林道にエスケープした2人も再度沢に戻り、全員終了点に到着。納涼会のみに参加の佐藤さん、萩原さんもすでに到着されていた。着替えもそこそこに木陰にシートを敷いてそうめん&ジンギスカンの納涼会を楽しんだ。

反省点

 装備について足回り・ヘルメットは問題なかったが、スパッツやタイツなしの短パンで参加の方がいた。

 装備についての周知が足りなかったことを反省。(小磯登志子)


入渓点

木漏れ日が美しい

思い思いのルートから

腰まで入って

癒し系の沢

終了点。全員揃って

納涼会

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 38.秦野/上地区と四十八瀬川を歩く 

期 日:9月19日(木) 日帰り 晴

参加者:L佐藤邦弘 SL竹田早苗 森田隆仁 小原紀子 木村真知子 宮澤恵子 武末範子 花崎 豪 

     中川英子 渡部由美子 越前幸子(元支部員)  11名

コース:渋沢駅900―御嶽神社930―甘柿橋938―上公民館9521006―長福寺1025―白體不動尊・不動堂1040―柳川・生き物の里―上小学校1113―上秦野神社112353―甘柿橋1203―四十八瀬川―才戸橋1235―八幡宮前バス停1311~23=渋沢駅1336

  丹沢の鍋割山稜を水源とする秦野の四十八瀬川沿いは初秋に花開く彼岸花の名所だという。この周辺には寺社も点在し、過疎化が進んでいるが、自然豊かで山里風景が残る上地区と呼ばれる地域があり、秦野市の観光パンフレットなどを資料にして歩くルートを考えてみた。

 渋沢駅から歩く。あっけなくバス通りから離れ、横道に入る。初めて通る道だが、ここも商店街だ。しばらく歩くいて国道246を渡ると、すぐに急坂の石段が続く御嶽神社。神社の裏は舗装された坂道が延び、下ると四十八瀬川に架かる甘柿橋は近い。お天気は好天で秋を感じさせる空。甘柿橋から見る丹沢の山なみが美しい。ここから四十八瀬川沿いを上流に向かって歩くのだが、最後のルートということで一旦通過。白いそば畑を見て急坂を上がる。上公民館にベンチがあり一休みした。

 子どもたちの声が響く上小学校の脇を通り過ぎて行くと、ほどなくして農地が広がり、周囲は山に囲まれたのどかな癒しの山里風景が続く。気温は幾分和らいだがまだまだ暑い。上小学校発祥の地、長福寺に立ち寄る。小道を進み、最奥の民家を過ぎると、巨大な鉄とコンクリートの建造物が立ちふさがる。アジア人と思われる顔立ちの外国人労働者数人とすれ違う。山を切り崩し、新東名高速道路の建設が進んでいた。その下をくぐりぬけて山林に入ると白體不動尊・不動堂がひっそりとあった。

 来た道を戻り、小川が流れる山里の自然と景観を目にしながら行く。「生き物の里」と書かれた案内板が立つ場所に出合う。秦野市が指定して環境保全に努めているようだ。明るい陽射しを浴びて緑いっぱいの空間はまぶしいほどだった。再び上公民館の横を通り、森のなかの上秦野神社に向かう。陽射しと暑さしのぎにりっぱな神社内で昼食休憩をさせてもらう。

 大きな鳥居が立つ上秦野神社を後にして、甘柿橋に戻り、四十八瀬川の左岸に付けられた道を上流に向かって歩き出す。川岸は広く、水田が横たわる。歩く正面を見上げると、どっしりとした丹沢の山なみが連なり、正に絵になる山麓の風景が広がっている。スケッチをしている一人の年配者と出会う。目に残る赤い花の彼岸花は遠慮するように数輪咲いていた。今年は異常気象のせいか、開花が遅れているのだろう。これからのようだ。甘柿橋から約30分で才戸橋に着いた。

 才戸橋から、さらに上流に向かって進む。再び建設中の巨大な新東名高速道路の姿を目の前にする。恐る恐る道路下を通り抜ける。川岸の田に動物から作物を守る電気柵が見えてきた。本日予定のコースも終わりに近づき、低い川岸から高所に続く道が現れ、その道を辿る。川岸から離れ、舗装された坂道を上がって行くと、民家があり、しばらく大きな道路を歩いて、正面に堀之郷正八幡宮が見えた。八幡宮前バス停はその真ん前。八幡宮の社殿はまだ建て替えて日が浅いようで、きれいな社殿だった。10分程待てば大倉からのバスが来るという幸運に恵まれ、渋沢駅に出て帰路についた。(佐藤邦弘)


長福寺入口の大木

山中に鎮座する白體不動尊

柳川の道祖神

環境保全指定の柳川生き物の里

柳川の山里風景

上秦野神社の大鳥居

四十八瀬川を歩く

四十八瀬川を歩く

本日希少の彼岸花

四十八瀬川で

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39.奥多摩/大寺山(キノコ観察会)

期 日:9月25日() 日帰り 晴

参加者:L岡田久枝、SL神田保子、むさしの支部員13名、長谷千秋、助廣弘子、峰尾欣二、山口音子、渡部由美子 計20名

コース:奥多摩駅842=深山橋915―大寺山12001400―諸畑橋155057=奥多摩駅164057

新ハイで知る人ぞ知る「キノコ博士」の岡田久枝さん(むさしの支部)のお誘いがあり、相模原町田支部から5名が参加した。

当初、ヌカザス山の予定だったが、キノコ狩に専念するにはコースがきつくて長いゆえ、急遽大寺山に変更になった。結構な急登に息を切らせながら、ところどころで斜面に散ってキノコ探しをしながら登る。山頂に着いて昼食後も一時間各自でキノコ探しをして、広げた新聞紙の上に採ってきたキノコを並べて岡田さんの講義を聴く。色、形、カサ、裏のヒダ、ヒダの付き方、ツボの形状etc 

キノコはやはり難しい。たくさん採っても、食べられておいしいものは、ほんのわずかだったが、それを分け合って新聞紙にくるんでお土産とする、ハダイロタケ、ウスヒラタケ、クリフウセンタケなど。10月にもう一度ある岡田さんのキノコ観察会が楽しみだ。(助廣弘子)

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40.焼石連峰(岩手県)/焼石岳

期 日:9月28日(土)~29日(日)前夜発一泊二日 曇り時々晴れ

参加者:L赤沼隆司、小磯登志子、杉江秀明、近藤由美子 計4名

コース:1日目:中沼登山口10:00-つぶ沼分岐11:45-銀名水避難小屋(昼食)12:2012:50-姥石平分岐14:00-焼石岳山頂14:30-姥石平分岐15:00-銀名水避難小屋16:00

2日目:銀名水避難小屋6:50-つぶ沼分岐7:30-中沼登山口9:00

花の百名山に選ばれる焼石岳は紅葉でもその名が高く、紅葉鑑賞目的でプランを立てた。

当初は中沼登山口-金名水避難小屋-経塚山-焼石岳-銀名水避難-中沼登山口の周回コースを予定していたが、日曜日に天候が崩れる予報であったため、上記の通りコース変更。食糧の買い出しを済ませてから、登山口に向かう。

登山口付近では紅葉ははじまっておらず、日差しの下では汗ばむ気候。時折り吹け抜ける風が心地よい。

コースは急勾配がなく、全体的に穏やか。つぶ沼に着くと視界が開け、山頂付近に広がる紅葉が目に飛び込む。その後も所々に池塘があり、春から夏にかけては素晴らしい花畑が広がることかと想いを馳せる。

昼食後荷物をデポし、歩みを進める。紅葉は期待以上の鮮やかさ!赤・黄・緑のグラデーションに息を飲む。

登頂後は避難小屋に戻り、お楽しみの夕食タイム。(温泉湯豆腐としゃぶしゃぶは大好評でした。)

翌日は雨も上がり、のんびりと下山。夏油温泉で汗を流して帰途につく。

避難小屋山行は私にとって二回目ですが、山をじっくり楽しめるのでクセになりそうです。 (赤沼隆司)

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41.熊野古道/伊勢神宮内宮~伊勢路~熊野本宮大社 

期 日:10月1日(火)~10月5日(土)四泊五日 晴 晴曇 晴曇 晴 晴

参加者:L派田正、支部外・真貝亨 計2名

コース:熊野古道伊勢路160km・遊歩コースは17コースありますが、時間の制約などから8コースを選び、美しい石畳、歴史を刻む石碑、峠から見晴らす景観などを楽しみました。

1日(火)JR伊勢市駅6:47-伊勢神宮内宮参拝7:35-外宮参拝826-伊勢市駅9:20-梅ヶ谷駅10:50 ①コース 荷坂峠ルート 紀伊長島駅13:50 ③コース 一石峠ル-ト 民宿・美乃島16:00

2日(水)民宿・美乃島7:20 コース 三浦峠・熊ケ谷道ルート 三野瀬駅11:3711:51相賀駅 

⑤コース 馬越峠ルート 民宿・紫山15:56

3日(木)民宿・紫山6:50-尾鷲駅7:357:58賀田駅 ⑧コース曾根次郎坂・太郎坂ルート ⑨コース仁木島峠・逢神坂峠ルート ⑩コース 波田須の道・大吹峠ルート ホテルなみ17:30

4日(金)ホテルなみ7:15 ⑫コース 松本峠・花の窟ルート 有井駅14:27-新宮駅10:21BT10:47-バス-熊野本宮大社前BT11:36-熊野本宮大社参拝-川湯温泉・民宿・大村屋15:00

5日 ()大村屋7:30-タクシー8:40 ⑮コース 丸山千枚田ルート通り峠BT12:39-バス-13:14JR熊野市駅

費 用:乗車券特急料19,090円 バス代2,920円 タクシー代2,500円 宿泊代32,600円 雑費6,690

                                                                      合計63,800円(ジパング俱楽部持参)

1日目.JR伊勢市駅前BT6:50バス乗車。内宮BT7:10下車、宇治橋を渡り、砂利道を踏み締め伊勢神宮内宮に拝礼しました。内宮BT7:58バス乗車。外宮BT8:17バス下車、砂利道を踏み締め伊勢神宮外宮に拝礼しました。外宮から歩き8:47伊勢市駅に着きました。

伊勢市駅9:20発、梅ヶ谷駅10:50着。スタート ①コース 荷坂峠ルート 駅前の国道を右に行く、旧道と国道42号を行く、江戸時代に建立の庚申堂を見る。更に行き案内看板を見て行くと荷坂トンネル際、国道を渡り、やすらぎ苑を見て行くと稲荷峠茶屋跡241m12:04着く。ここから下り坂で大きな段差と曲折を見る。沖見平の展望所から広い海が眺め、檜林は見事美しい。道標は明治道と江戸道が数か所交差有るも、明治道をお薦め。穏やかな山道は終わり11:38。舗装道を行き国道の下を過ぎ、街中を通り道の駅マンボウで休憩13:13。 片上池を左に進み萩原橋を渡り紀伊長島駅13:50着きました。

③コース 一石峠ルート 長島橋を渡り、左に折れ狭い道を行く国道42号に合流し左折・消防署前を過ぎ、コンビニ前を行くと一石峠入口の標識を見て、踏切を渡り急坂を登ると一石峠113m・15:45に着きました。山道を下ると舗装道、下方を眺めると古里海岸・島々の点在は美しい。左に行きT字路を下ると古里集落、16:00民宿・美乃島に着きました。

2日目.民宿・美乃島7:00出発し踏切を渡り、国道42号線行き、歩行者用トンネルを出ると若宮神社を見る。国道42号線沿いに行くと、また、トンネルが有るも案内標識無し。左方に道を見たので行くと③コース三浦峠ルートの案内看板を見る8:12。登山路を登ると ③コース 三浦峠8:28 熊谷道を行き熊ケ谷橋8:58を渡り舗装道を下ると9:23着 三野瀬駅11:37発  相賀駅 11:51着。⑤コース 馬越峠ルート  駅前から相賀寺前を左折、新興寺前を右折し、銚子川沿いに行き便ノ山橋を渡り、左折し、踏切を渡り、行くと国道42号。馬越峠標12:46を見る。登りの古い石畳み、苔生した石畳みに檜林が映え美しいよ 14:18馬越峠325m。石畳を下り15:21WCAsは歩き易い下り、黒潮道路を行くと15:56民宿・柴山に着きました。

3日目.民宿・柴山6:50出発し、尾鷲駅7:35発、賀田駅7:58コース 曽根次郎坂・太郎坂ルート 駅前から紀勢本線沿いに曾根五輪塔から登り坂が始まり9:28甫母峠305m・地蔵から下り坂となり、国道311号を渡り仁木島駅11:00に着きました。コース 仁木島峠・逢神坂峠ルート 駅前から国道311号沿いに少し歩き、12:03登り口から巡礼供養碑を過ぎると12:50仁木島峠240mを下り登り返すと13:58縫神坂峠290mを下り湊川橋を行くと国道311号と合流し、14:25新鹿駅 コース波田須の道.大吹峠ルート の下を通り、少し行くと14:51国道から右に登ると、また国道に合流し、トンネル際で左分岐し、波田須の道を行く。下方の景観は素晴らしい。16:02波田須神社から山道を歩く。波田須駅前を通り行くと16:23大吹峠205mに着きました。山道なりに竹林の中を行く、畑地の名残、美しい海岸を眺めながら大泊駅に近い、17:30ホテルなみに着きました。

4日目.ホテルなみ7:15出発 コース 松本峠・花窟神社 国道311号渡ると7:23直ぐの急階段を登り、とぎれとぎれの石畳を登ると7:43松本峠135mお地蔵様、近くの展望台から七里御浜は美しい。下ると笛吹橋を通り、9:05鬼ケ城の奇岩奇勝で知られる名所を見て、国道を行き獅子岩と花の窟神社に参詣しました。

有井駅9:54-新宮駅10:21 BT10:47-バス-本宮大社前BT11:36に着き、熊野本宮大社本殿に参拝しました。川湯温泉・民宿大村屋15:00に着きました。

5日目. 民宿大村屋を出発8:35タクシー9:30着、丸山千枚田 展望台から一望、古くからの生活道、見事

な棚田と山並みの景観は美しい。通り峠BT12:39-バス-熊野市駅前BT13:14 に着きました。 

熊野路は天候に恵まれ・素晴らしい景観・美味しい海の幸を楽しみました。参加者のご協力により無事に終

えました。有り難うございました。(派田正)


伊勢神宮内宮

稲荷峠

馬越峠登山口・石畳續

仁木島峠・逢神坂峠

松本峠のお地蔵様

熊野本宮大社

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42.北ア/徳本峠~島々

期 日:10月8日(火)~9日(水) 一泊二日  曇後雨 晴   

参加者:L萩原克己、SL山口音子、竹田早苗、松本悦榮 計4名 

コース:八王子7:29あずさ1号=松本9:38=島々11:50=上高地バスターミナル12:30―徳本峠15:21(泊)~6:30―力水7:00―岩魚留小屋8:42―二俣10:56―島々13:00=松本14:50=八王子

朝から雨が降ったり止んだり上高地バスターミナルに着いた頃には本格的な雨となり気温もかなり低く歩きます。明神を経て徳本峠入り口から最初は平坦な道のりからアップダウンを繰り返し徳本峠小屋到着。我々4名と他4名快適!夜外に出てみると素晴らしい万天の美しい星空に感動。

翌天気はすっかり晴れ、島々谷に向けスタート。かなりの急降を足元に注意しながら歩く。この道のりは途中木板の橋を何度となく渡り、とても滑りやすく、またかなり道中が荒れて神経を使いました。島々谷沿いに沢音を聞きながら歩き続け二俣から島々に着く。タクシーで松本から帰路に着く。(山口音子)


岩魚留小屋にて

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43.鈴鹿/霊仙山、藤原岳                 

期 日:10月19日(土)~20日(日)前夜発一泊二日

参加者:L萩原克己、飯嶋光江、上野進、黒澤寿子、山口音子、堤理恵子、神谷敏裕、赤沼隆司、後藤勝弘(支部外) 計9名

コース: 10/19 伊吹SA703-霊仙山登山口805-アセフキ峠815-7合目925-京塚山9合目1000-霊仙山頂10211030-京塚山1053-アセフキ峠1240-駐車場1302→西明寺14301530

10/20 東横イン彦根732-西藤原駅登山口830837-5合目934-8合目1011-9合目1031-山荘10501104-藤原岳11201130-山荘11451236-9合目分岐124953-裏5合目1321-3合目1331-堰堤上流1357-鳴谷神社1420-IC1450=秦野駅1840

費 用:バス代金¥120,000+東横イン宿泊代¥6,200×10+駐車代¥300+拝観料¥600×9+高速代¥15,470-キャンセル代金(2人分)¥20,900=¥182,270÷9≒¥20,2501人)

2人の東横インキャンセル代金¥1,690×2は個別にホテルに支払い。

19日は天候が良くないので、短い時間の霊仙山に変更した。

小雨が降ったり、やんだりの中、歩き始める。ガスがひどく視界はない。稜線に出ると、カルスト台地で石灰岩の中を歩く。風も冷たい。天気が良かったら素晴らしかったね、と言いながら、戻る。

バスに乗車したら、ヒルに気がつく。2人ほどやられてしまった。近くでバスを止め、点検しながら何匹かのヒルをトイレに流す。雨は、つよくなってきたが、時間があるので湖東三山の一つ、西明寺を拝観する。丁寧な説明つきで、本尊の薬師様は秘仏で、住職一代で御開帳は1回のみとの事だった。干支が頭に乗っている十二神将は、自分の干支に向かってお願いすると願いが叶うそうだ。庭園も素晴らしかった。紅葉がわずかに始まっていた。

ホテルは食事なしだったので、彦根駅前の居酒屋で楽しく歓談した。

 10/20は天候回復、しかし帰路の時間を考慮して、縦走をあきらめ藤原岳のみとする。流石に人気の山で登山者は引きも切らない。

藤原岳山頂を目指す4人と、天狗岩を目指す5人に分かれる。山荘で合流して、8合目分岐から裏登山道を行く。こちらは、あまり歩く人がいないようで静かだが、トラバースだったり、沢に降りたりと、慎重に歩く。

ドライバーさんは、若くてとても良い方で、あまり遅くならずに秦野に着いた。(飯嶋光江)

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44.大井・秦野/富士見塚~竹山 

期 日:10月21日(月) 日帰り 曇

参加者:L佐藤邦弘、SL前田省吾、森田隆仁、小原紀子、花崎豪、中川英子  計6名

コース:新松田駅840=篠窪入口バス停851―古道入口908―富士見塚・見晴休憩場92232―高田堂(タカンド)付近946―大井美化センター分岐1005―大井美化センター(ごみ焼却施設)1018―竹山取付地点103947―竹山110715―竹山の北東270m付近113053(昼食)―八国見山122028―八国見山右回り入口1240―渋沢神社1255―喜叟寺1256―渋沢駅1330

 当初計画では22日(皇太子の即位を国の内外に示す日)であったが、悪天候が見込まれたため、1日前倒しして21日に変更。雨の日が多く、外に出かけるのもままならない。気晴らしが必要だと感じ、実施することを優先した。また12日に台風19号が直撃。各所に大きな被害をもたらし、痛ましいニュースがしきり。大井町役場に電話して、竹山に向かう中村川沿いの山道は通行止めという情報を得る。そのため、了全山に登り、中村川沿いから竹山に向かうコースは断念する。

 新松田駅からバスに乗り、篠窪入口バス停で下車。大井町のハイキングコースとして推奨されているため、道標がある。舗装された坂道を登って行く。目指すは富士見塚。途中で古道の標識があり、山道に入る。この道を抜けると富士見塚。石碑が立っている。その先を上がって行くと見晴ら休憩場で、展望がすばらしい。箱根の山々が聳え、左の端は相模湾。富士山は曇空で残念ながら、姿が見えない。

 富士見塚から東方面に目をやると高台が広がっている。高田堂(タカンド)と呼ぶようだ。農道が上に続いている。途中で北に目をやると大山や丹沢の表尾根が連なっている。眼下には篠窪集落。絵のような山村風景にカメラを向ける。

 この辺りはミカン畑が多い。青い色をした大きなミカンが目に付く。黄色くなって収穫の時期はまだ先といったところ。道に風雨で落ちたミカンが転がっている。美化センター(ごみ焼却施設)の脇を過ぎると、森に道が続き、暗くなり、川音が聞こえてきた。水量が多く、大きな音をたてて流れる中村川にかかる橋を越え、大井町の最高峰竹山を目指す。

 途中、柳七滝の標識をみて、舗装された農道の坂道をさらに進む。舗装され道は終わり、付近に小屋が二つ建っている。竹山から尾根が延びてきているので、右の奥の方に進み、尾根に取り付く。目印らしいテープ

が結構ある。尾根を外さないように登っていく。藪化しているところをかき分けて山頂に到着。三角点のある場所のまわりはロープが張られ、ミカン畑となっている。私有地ということで離れたところから、三角点の標石を確認する。

 次は八国見山に向かう。途中、表尾根が一望できる好展望の地で腰をおろして昼食休憩。ここから八国見山の森と傍らの電波塔が視界に入る。八国見山の南側は広大な墓地が完成し、そのための真新しい自動車道路が走っている。削られた山肌には急傾斜のコンクリート階段が付けられ、数えると102段あった。四苦八苦してこの階段を登り切ると、八国見山はすぐ。山頂地点にはハチクニミヤマというフリガナがふってある凝った山名板があった。

 八国見山から市街地は近い。途中、渋沢神社・喜叟寺に立ち寄り、渋沢駅南口に13時30分ゴール。曇空であったが、富士見塚―竹山ー八国見山と歩き通すことができ、このコースの展望のすばらしさと好ましい里山風景を改めて確認することができた。(佐藤邦弘)


富士見塚に通じる古道

富士見塚見晴休憩所にて

タカンド付近から見る篠窪集落 背後は表丹沢

タカンド付近の野菜畑

大井町の最高峰 竹山

竹山山頂への登り

竹山山頂にとび出す

竹山山頂にて

電波塔の右が八国見山山頂

八国見山山頂にて

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45.台高/高見山~伊勢辻山~国見山~明神平、獄ノ森山、掘坂山

期 日:11月2日(土)~4日(月)前夜発二泊三日  晴、晴~曇、晴

参加者:L萩原克己、SL堤理恵子、赤沼隆司、上野進、長谷千秋、黒沢寿子、山口音子、

後藤勝弘(支部外) 計8名

コ-ス: 2日;大峠820一高見山915一雲ケ瀬山1015一ハンシ山10401120伊勢辻山11301256国見山1305一水無山1328一明神平14021506林道終点=1855白鯨(宿)

3日;登山口9301142獄ノ森山頂上1150一女岳12001240一枚岩登山口(昼食)=神倉神社=1610紀伊の長嶋(宿)

4日;堀坂山登山口8301013頂上10251100堀坂峠=1800秦野駅

会 計;¥150,000(バス代金)-30,000(キャンセル代金2人分)+123,296白鯨(宿代金)

+93,280紀伊の松島+\13,500(高速代金)\350,076÷8≒¥43,760(一人)

2日:高見峠から高見山に未踏者4名で往復する。山頂から南の稜線を眺めいよいよ台高山脈のスタ-トに心躍る。高見トンネルの上を通過し雲ケ瀬山、ハンシ山、伊勢辻山へと続く、雲ケ瀬山からの縦走路を外してしまい南の太い尾根に引き込まれたが方向と道形の違いに気づき元に戻る。

伊勢辻山手前で昼食をとり赤ゾレ山に向かう、山頂からの大展望で大峰奥駆道の大普賢岳が確認でき行く手の国見山の急登路が目に飛び込んだ。来た道を振り返ると高見山が遠のくにつれ大きさと山容の良さを再確認した。縦走路とは違うル-トで登ってきた20名ほどのパ-テイにその場を譲り私達は先へと進む。見た目ほどの急登を感じないまま国見山に着いた。

水無山を過ぎ明神平下のキャンプ場を目指した。休日でもありテント者も日帰り登山者も多かった。あしび山荘の脇から明神谷のル-トを下る。ジグザグ道も歩き易くロ-プの張った渡渉も難しいことは無い、迎えのバスに乗り太地の宿へ向かう。

国民宿舎白鯨の夕食は鯨尽くしで滅多に食せない希少部位が並んでいた。

3日:予定していた大塔山は道路土砂崩れの為通行不可で断念。古座川一枚岩に対峙する獄ノ森山に向かう。一枚岩トンネル脇から入る。滑床岩ではステップの刻みを慎重に進む。峰の山への分岐から一頑張りで雄岳、鞍部へ下り、太いロ-プの付いている露岩を攀じ登ると雌岳の狭い頂上に着く。鞍部まで戻りロ-プ伝いに急斜面を下りる。

雌岳の岸壁を見上げながら道標に導かれるまま進むと、豆腐岩の名がついている岩はさいの目切りした豆腐を重ねた様だった。そして相瀬橋の登山口に下りた。小さい山でも変化に富んだ辛口の山を楽しむことができた。

道の駅で一枚岩を見ながら昼食。バス移動の途中で新宮市の神倉神社に立ち寄る。不揃いの石の急階段を上り(538段らしい)ゴトビキ岩のある神社に辿り着き市街地一望。

四季活魚の宿の夕食は魚料理、高級魚の黒むつ・クエの刺身、赤ハタの煮魚、太刀魚・ヒメコダイのフライ、その他。。。

4日:三連休最終日でもあり帰路渋滞を予測し、池小屋山を中止し、松坂市の信仰の山でもある堀坂山に登ることにした。森林公園駐車場~堀坂山~堀坂峠のル-ト、山頂から台高方向は分かったが高見山の山座固定できなかった。

台高山脈への再訪を願い三日間の山行を終えた。(堤理恵子)

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46.富士/黒岳北稜~南稜 G4(やや健脚向け)R2

期 日 :11月6日(水)日帰り 晴

参加者 : L小磯登志子、松本悦榮 計2名

コース :勝沼ぶどう郷駅8:0915=タクシー20分=林道ゲート前8:3745―唐沢林道9:321280m 9:5710:071434m 10:40―釈迦ヶ岳分岐―御坂黒岳12:1013:00―広瀬分岐13:371376m 14:121180m 14:33―紅富士荘バス停15:1532=河口湖駅16:00

     *タクシー代 5420

登山口の新田までは石和温泉からバスが出ているが、今回はタクシーを予約した。山宮神社脇の林道を入るとすぐにゲートがあった。この林道は釈迦が岳に最短で上がれるどんべえ峠まで続いているが、アスファルト舗装がうねって陥没しており通行止めになっていた。

ゲートをくぐると北稜の尾根の末端が伸びていたので取り付く。エフは無かった。岩混じりの急登を頑張ると林道に合流した。林道を少し進むとクランク状のカーブになっている。そこの擁壁の左を回り込んで尾根上に上がった。尾根に上がってもしばらくは急な登りが続くがブナとミズナラの黄葉がちょうど見頃だった。ペースもいい調子で気持ちよく歩く。釈迦ヶ岳との分岐までエフやテープの類は全くなかったし、登山者にも会わず静かな尾根歩きだった。

黒岳頂上近辺では10人位の登山者がいたが、南稜に入るとまた静かな尾根に戻った。烏帽子岩は簡単に巻けたが、その前後に続く岩混じりの細尾根に神経を使った。コンパスを振りながら樹間に見え隠れする富士に向かって下った。外国人の溢れる賑やかな河口湖界隈は私たちが異邦人のようであった。(小磯登志子)


ゲート前の陥没した道路

取り付き直後の岩場

黒岳展望台からの富士山

南稜からの三つ峠

三つ峠入口分岐

烏帽子岩先の岩稜帯

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47.秩父/瑞牆山 (行きたい山プロジェクト) 

期 日:11月7日(木) 日帰り 晴れ

参加者:L松宮俊彦、SL前田省吾、峰尾欽二、杉江秀明、服部健 計5名

コース:韮崎駅840=(タクシー)=瑞牆山荘92530―富士見平小屋1020―伐採小屋跡10501105―瑞牆山12451315―伐採小屋跡144555―富士見平小屋152030―瑞牆山荘160515=(タクシー)=韮崎駅1700

費 用:ジャンボタクシー25260円/台(韮崎タクシー) 、各自電車賃

秋らしい快晴に恵まれた。韮崎駅からはバス便もあるがタクシーで時間を約1時間節約。瑞牆山荘付近(標高1500mくらい)は、紅黄葉が盛りを過ぎた頃だが、舞い落ちる黄葉が陽に照らされて輝いていた。秋ならではの山行だ。林の中を40分程歩くと、谷を挟んだ向かい側に瑞牆山の岩の要塞のような姿が、突然目に飛び込んできた。青い空に映えている。その後富士見平小屋を通過し、一度沢まで降りた地点が伐採小屋跡。ここで小腹を満たし、いよいよ本日の一番の難所である岩っぽい道の登りにとりかかった。大きな岩や石がゴロゴロしているし、途中数か所クサリもありそれなりの急な登りが続くが、遠望して想像する尖った岩山をよじ登るというほどでもない。2000mを超えると大きな岩峰の脇をくぐるように頂上へ。

頂上は、360度の大展望だった。急登した分、すそ野が下の方に見える。その先に東方は金峰をはじめ奥秩父の山々、右に目を移すと雪をかぶった富士山、南方は鳳凰三山と南アルプスの白峰三山、少し西の遠方は中央アルプスと御岳山だろう、西方が良い。八ヶ岳が南から北迄広い裾野の先に一望できる。その左に遠望できるのは北アルプスだろう。頂上から見下ろす岩峰群と赤黄葉に染まった裾野を見下ろすと高度感を増した。

30分程景色を堪能した後、急な岩の多い道を慎重に下った。伐採小屋跡で一休みし、富士見平小屋を経由し、午後の陽光に包まれた林間の道を下り、ほぼ予定通り午後4時頃瑞牆山荘に到着した。少し待って、富士見平小屋で呼んだタクシーに乗り韮崎駅に向かったが、途中で日が暮れてきた。韮崎からは、今日の山行の余韻に浸りながら、高尾行きの鈍行で帰路についた。(松宮俊彦)


:黄葉した登山道

瑞牆山を望む展望台

瑞牆山を望む展望台

富士見平小屋と分岐

伐採小屋跡にて

伐採小屋跡にて

岩っぽい登りの急登

山頂付近の岩峰

瑞牆山山頂にて

八ヶ岳の遠望

富士山の遠望

山頂から岩峰を望む

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48.奥多摩/雲取山 

期 日:11月8日(金)~9日(土)一泊二日 

参加者:L赤沼隆司、大貫文正、繁村純夫、佐藤邦弘、松本悦榮 計5名

コース:   1日目 鴨沢9:20-堂所11:30(昼食)-七ツ石小屋13:00-奥多摩小屋14:40-雲取山

2日目:雲取山荘6:30-白岩小屋8:30-霧藻ケ峰9:30-妙法ケ岳分岐10:50-三峰神社11:10

「行きたい山プロジェクト」の一環として、雲取山山行のプランを立てた。リクエストを寄せていただいた神谷友子さんは、股関節の不調で無念のキャンセル。5名のメンバーで登頂を目指す。

当日は気持ちの良い晴天で山麓から山腹付近では紅葉も鮮やか。時折聞こえる野鳥の声に深山に来たことを実感。先日の台風により七ツ石山のまき道が通れなかったこと以外は、ルートに荒れた個所や足場が不安なところはなく、穏やかなロングコースがまさに私好み。

期待していた山頂からの展望は、途中までの晴天が嘘のように、雲に覆われまったくきかず、記念写真を撮影した後、そそくさと雲取山荘に向けて下山する。

雲取山荘はきれいに手入れされ、部屋ごとにおいてあるコタツが有難い。ゆくゆくはシャワー設置の計画もあるとのこと。快適な施設ではあったが、スタッフの対応が不親切に感じた。

2日目も晴天に恵まれのんびりと下山。

途中にある霧藻ケ峰休憩所では奥秩父の山々の眺めが素晴らしく、小屋のご主人としばし談笑。遠くに見える峰々を解説していただく。

下山後は三峯神社を詣でて、温泉で汗を流してから帰路につく。

山頂からの景色が見られなかったことが、唯一残念でした。リクエストがありましたら雲取山の山行をまた計画いたします。三条の湯も気になりますね。(赤沼隆司)

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 49.丹沢/檜岳~タケ山   

期 日:11月16日(土) 日帰り 快晴

参加者:L佐藤邦弘 SL小磯登志子 前田省吾 峰尾欽二 杉江秀明 山口音子 大貫文正 松本悦榮

    山本正 服部健 安田幸司  計11名

コース:渋沢駅715=寄大橋736―檜岳南東尾根取付点748―鞍部850―縦走路1006―檜岳101125―伊勢沢ノ頭110324―秦野峠1210―林道秦野峠1242―高松山分岐1309―ダルマ沢ノ頭1330―虫沢林道1400―タケ山1422―タケ山富士見台1431―長寿橋1510―田代向バス停15:30~40=新松田駅

タクシー費用:渋沢駅北口~寄大橋   @3530円×3台=10590円 秦野交通

 20175月に地元住民の手によって、タケ山(710m)に延びる「タケ山古道」が復活開通したということを、松田町のホームページで知る。ネットで調べると、タケ山からシダンゴ山とつないでいる記録が多い。檜岳山稜とつなげて、紅葉を楽しめないかと思い、調べて行くと、虫沢林道からダルマ沢ノ頭に直登している記録を見つける。地形図には道の記載はないが、作業用の道がついているようだ。歩行時間を見積もった結果、タケ山は最後に置くルート計画とした。

 渋沢駅からタクシー3台で寄大橋のそばまで乗り入れる。赤い色の寄大橋を渡って、林道を少し進むと警備員の人が立っていて、どこまで行くのか訪ねられる。林道の一部が台風19号により被害がでて、修復工事をしているらしい。、ここから山に入ると告げると、「じゃあ、大丈夫だ」とOKの返事。

 「周遊道A」という道標があるところから入山する。整備された道を辿る。「作業用経路 行き止まり」と書かれた標識のところの道は581m付近に続いている。ここまでくると、檜岳南東尾根がはっきと姿を現す。急斜面だがジグザグの道が付けられていて、登りやすい。753mピークを巻いて鞍部に着く。高度を上げて行くと、植林から自然林に変化し、紅葉が陽に当たり輝いて美しい。青空が広がる秋晴れの絶好の天気。相模湾もキラキラと光っている。檜岳山頂まで取付点から約2時間20分を要す。山頂から間近に見る丹沢主脈、丹沢主稜の山々の姿形は、どっしりとして、その迫力に圧倒される。

 少し戻るようにして伊勢沢ノ頭に向かう。広い尾根とブナ林と紅葉、ススキの原っぱと青空と柔らかい陽射し。心地よく、ノンビリ気分だ。伊勢沢ノ頭の標柱が立つ山頂の手前で、冠雪の富士山を見ながら昼食をとり、秦野峠を目指す。相変わらずの気分の良い道で展望も利く。リンドウの花を見る。秦野峠に近付くと細い尾根が現れた。峠には標柱が立ち、道標に従って方向を変え、沢を渡り868mの峰を越えて降ると、林道秦野峠に降り立った。

 林道秦野峠からダルマ沢ノ頭まではきつい登り。特にダルマ沢直下は急な長い階段が続き、閉口する。ダルマ沢ノ頭から虫沢林道に降る作業道は不明瞭であったが、降るに従い、ジグザグの作業道がはっきりとしてきた。最後は藪をくぐり抜け、滑るようにして林道に降りる。そこには道標があり、タケ山に導いてくれる。山頂は展望ゼロ。降って行くとタケ山富士見台と呼ぶ展望地。前の山が邪魔して富士の姿は半分。明るい展望地を通過。「虫沢古道を守る会」の作製した木材の道標が要所要所に設置され、ぬくもりが伝わってくる。

 帰路のバスは1時間に1本。川沿いの虫沢集落を抜けて先を急ぎ、バス時刻10分前にバス停に到着。長いルートであったが、天気は最高。秋晴れのハイキングをたっぷりと楽しめた一日となった。(佐藤邦弘)


檜岳南東尾根を登る

伊勢沢ノ頭に向かう

伊勢沢ノ頭付近で

伊勢沢ノ頭付近から富士山を望む

伊勢沢ノ頭山頂

伊勢沢ノ頭から秦野峠を目指す

明るいススキの尾根

ダルマ沢ノ頭山頂

タケ山山頂

タケ山展望地

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50.島根・山口/青野山・十種ヶ峰・莇ヶ岳・東鳳翩山、右田ヶ岳、津和野観光 

期 日:11月19日(火)~21日(木)二泊三日   曇り、晴れ時々曇り、晴れ

参加者:L吉田和興、SL萩原克己、飯嶋光江、助廣弘子、黒澤寿子、杉江秀明、堤理恵子 計7名

コース:19日 羽田7:50=宇部空港9:35=笹山登山口12:10―青野山13:2013:50―河原登山口14:40=鷲原八幡宮―太鼓谷稲成―津和野城跡―森鴎外旧宅=みやけ17:00(泊)

20日 神角登山口7:50―ヤマシャクヤクコース―十種ヶ峰9:209:30―神角コース―登山口P10:40=莇ヶ岳登山口P11:50―正面コース―莇ヶ岳12:5013:05―尾根コース―登山口14:20=長門峡15:1516:15=湯田温泉翠山荘17:00(泊)

21日 錦鶏の滝入口P8:30―滝コース―東鳳10:0010:15―板堂峠―萩往還道―P12:15=瑠璃光寺=右田小P13:30―天徳寺道―右田ヶ岳14:3814:45―天徳寺道―右田小P15:40=和の湯(一浴)=山口宇部空港18:0019:10JAL296

費 用:飛行機@19,080、宿泊/民宿みやけ@7,800、湯田温泉旅館翠山荘@10,500(何れも2食付)、

現地交通費@4,256、合計41,636/人。他にビール@792,入浴@740

中国山地は伯耆大山を除けば、1,000m前後の低山ばかりだ。反面、今回の山がそうだが、比較的短時間で周回でき、体力的な負担も少なくこの歳となっては有り難い。低山とは言え、それぞれの山は個性を放ち、地域の中では突出しており、かすんではいるが九州や日本海まで見渡せ極めて展望が良い。時間があったので右田ヶ岳と長門峡の散策を追加し、観光と合わせ秋深い西中国の山里を味わった。とんでもないハプニングからスタートしたが、皆さんの機転により、結果的には中身の濃い充実した山旅となった。

ハプニングの補足/過去20年近く飛行機を使った山行を実施してきた。常に集合時間より2030分早く到着するようにしているが、私が一括して購入しているだけに、あり得ない事ではないと危惧していたのが、交通機関の乱れによる到着遅延。早朝でも有り、今まで参加者を含め一度も発生していないが、今回、私の乗ったバスが2カ所もの故障車で終始渋滞し到着が50分遅れ、危惧が現実となった。

事前にJALより1027日から保安検査の通過が、従来の15分前から20分前に変更となったので御注意下さいとメールが入り、参加者には再度、集合時間の注意喚起をしていただけに、当の本人が遅れるとは滑稽であると共に情けない。

JALに遅延の事情を説明すると、早割のため本来変更は利かないが、次の便(4時間半後)に無料で変更してくれた。私が航空券を代理購入した4人は、虫の知らせか計画書に記載していたそれぞれ8桁の暗証番号を提示し、事なきを得た。

私は公共交通機関を乗り継ぎ、宿に直行し、皆さんは機転を利かせ、セダン2台を7人乗りのワンボックスカーに取り替え、萩原さんの運転で予定通り行動することができた。(吉田和興)


青野山

津和野城跡

十種ヶ峰

莇ヶ岳の第三鎖場

莇ヶ岳

長門峡

東鳳翩山

萩往還道

瑠璃光寺五重塔

右田ヶ岳途中の観世音菩薩

右田ヶ岳

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51.大菩薩/小路沢(こじさわ)ノ頭北尾根~笹子雁ケ腹摺山

期 日:11月20日(水) 日帰り  晴   

参加者:L安瀬はる江、SL繁村純夫、佐藤邦弘、峰尾欽二、大貫文正、山本 正、服部 健、繁村美知子、安田幸司 計9名 

コース:甲斐大和駅8:50―川久保橋ー尾根取付9:051044m10:10―小路沢ノ頭(昼食)11:3512:10―笹子雁ケ腹摺山山頂12:4513:00ー新中橋登山口14:00―笹子駅145515:28

19号台風の影響を懸念して、事前に役所に確認をとる。海沢探勝路は通行止になっていた。山行の第2候補だった小路沢ノ頭北尾根に変更する。登山にも台風の爪痕は大きく、不用意では入山しがたくなった。当日は好天に恵まれ、紅葉も真っ盛りであった。甲斐大和駅から国道20号線を横切り、急坂を下り、日川に架かる川久保橋を目指す。車道の終点、小沢の右岸の立ち木にピンクのテープが付いていた。細道が尾根上に延びている。小路沢ノ頭北尾根の北西の枝尾根に取付く。300m位ダラダラと我慢の登りをこなすと、950mで主尾根に合流した。そこからは緩勾配の尾根になる。周囲の山々は陽差しを浴び、色鮮かさが増していた。自然林の稜線状の尾根が1100m位まで続き、静かな尾根歩きを満喫する。樹間には白銀の南アルプスや奥秩父の山並みが望めた。尾根上に残留ワイヤーが多く注意した。主稜線が目前に迫り、安堵したのも束の間、尾根の様相は一転した。四肢をフル活動させる急登や痩尾根の岩稜帯になる。「安全第一」をかけ声に慎重に歩を進めた。合流した縦走路は小路沢ノ頭だ。珍しく黒ラブラドール連れの登山者に出遭う。綺麗な富士山を仰ぎながら昼食を摂り、最終ピークの笹子雁ケ腹摺山に向かう。途中の巨大鉄塔は他に類がなく圧倒された。山頂では稜線歩きを延長したい気持ちを抑え、記念撮影、山座同定をして下山にかかる。急降下であったが、難なく車道に降り立てた。SLの好ペースも加勢して、八分目の山行で心地よい疲れだった。(安瀬はる江)


小路沢ノ頭からの富士山

稜線上の尾根

川久保橋

岩稜帯

笹子雁ケ腹摺山山頂

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52.八王子/天合峰周辺を歩く  

期 日:11月26日 (火)  日帰り  小雨

参加者:L佐藤邦弘 SL前田省吾 小原紀子  宮澤恵子 助廣弘子 上野進 黒澤寿子 杉江秀明 

     大貫文正 服部健 中川英子 計11名

コース: JR八王子駅北口910=川口橋バス停945―龍正寺1006―熊野神社1008―弁天池1011高丸山登山口1013―高丸山山頂103845―下山口1104-長楽寺100512―倶利伽羅不動1140―天合峰登山口1152―天合峰山頂121550―下山口1308―GMGゴルフ場バス停1315JR八王子駅北口

 八王子の西に天合峰という里山があり、現在開発計画が進んでいるということをネットで知る。開発計画に反対する団体のホームページを見ると、天合峰一帯の自然や文化などが詳しく書かれているので、これを主として参考にして計画。実施予定の直前になって、天合峰f付近に立入禁止区域があることが最近の記録でわかり、登路及び降路を変更した。

 八王子駅北口からバスで約35分を要して川口橋バス停に着く。北の方の低い山なみは今年4月に歩いた雹留山などが位置する秋川丘陵。天合峰はその反対の南側で川口丘陵と呼ばれているようだ。小雨が降っていて、雨具を身につけて歩き出す。禅寺の龍正寺、熊野神社、弁天池を巡り、見落としそうな細い山道に入る。向かうは三角点のある高丸山。紅葉で木々が色づいて雰囲気の大変よい雑木林。両側にはロープが張られ、散策路として整備されている。山頂手前は急坂の直登ルートと巻いて山頂に行くルートがあった。降路は宝生寺団地が迫る山道を通り、気持ちのよい紅葉の森の道を歩いて細い川を渡る。ここが下山口で長楽寺が見える。

 長楽寺から最終目的地の天合峰へ。金刀比羅神社のあるピークから尾根を辿って天合峰に登る当初の計画は神社の先が立入禁止区域で別ルートにしたが、神社への道の途中に龍の石象があるということで、行ってみることに。沢が流れる山深い道には橋が架けられ、細い道をさらに登っていくと、不気味な顔を持つ石像が正面を向いて立っていた。今のものは明治29年建立の倶利伽羅不動というらしい。

 戻って、民家の脇から天合峰に続く山道に入る。入口は少し藪ぽいが、進むとはっきりした道が続いいる。圏央道がすぐ脇を通っている。登山道という標識もあった。約25分で山頂。樹林で見晴らしはなく、石がいくつも置かれ、大きな石に白いペンキで「天合峰 2999」と記され、三角点が傍らにあった。

 北に降る下山路もはっきりしている。分岐の道もあったが、順調に降り、畑が現れると、間もなく舗装路に変わり、下山口。近くを圏央道が走っている。ノンビリした風景を見ながら、川口川に架かる小さな橋を渡り、幹線道路に出るとバス停は近い。

 こころを動かすような名前の天合峰は、今回歩いた限りでは、特に印象深い山というわけではなく、この山だけでは物足りなさが残ったように思えるが、雰囲気のとても良い高丸山と組み合わせ、地域に根付いた寺社を巡ることで里山の自然と生活に触れた気がした。(佐藤邦弘)


曹洞宗 龍正寺

弁天池の紅葉

雰囲気の良い高丸山への道

高丸山山頂

宝生寺団地を見る

高丸山を降る

真言宗 長楽寺

異様な姿の倶利伽羅不動

天合峰山頂にて

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53.北上山地/兜明神岳・安家森

期 日:11月28日(木)~29日(金)一泊二日  曇、晴

参加者:L萩原克己、黒沢寿子、後藤勝弘 計3名

コ-ス:28日盛岡駅=区界(少年自然の家)1245一見晴山1305一兜明神岳13201324一岩神山13431347一登山口15481600一見晴山1618一登山口1633

29日袖山登山口1100一安家森11251132一登山口1148

費 用:レンタカ-代金¥16082+高速代¥710燃料代金¥2491+宿泊代¥7000×3=¥40283÷3

(1人¥13427

盛岡駅の改札口で長谷さんを待っていましたが来ないので3人でレンタカ-を借りて登山口まで行きました。(長谷さんに途中で10回以上携帯と家に電話したが出ず)

少年自然の家からカラマツ林の林間コ-スを冬枯れの落葉を踏みながら見晴山を越えて行くと岩神山の分岐点のかぶと広場に出て、兜明神岳の南面に回り込むと蛇紋岩の兜明神岳の頂上です。曇り空の中これから行く岩神山が眺望できました。

草原状のかぶと広場からあっという間に無線鉄塔のそばに岩の頂の岩神山に着く。頂上直下で私達が小用をしている間に黒沢さんが先に下り、神隠しに会ったように探しても見つからず、分岐点のかぶと広場迄下り、笛と鐘を鳴らしても反応がないので先に下っているかもしれないので、登山口まで下りてみると私の携帯電話(車に置いてきた)に15回くらい電話があり、情けない声で道が分からなくなったので見晴山まで迎えに来てくれとのことで急遽探しに行きました。

見晴山から下りてくる彼女と落ち合いホットとしました。

岩神山の頂上直下の分岐点で反対方向に行ってしまったそうです。(まさか私達はつい先ほど登ってきた反対方向に下って行くとは思いませんでした。)山が浅いから良かったですが!

29日役場に確認してみると最短登山口の袖山高原は冬季ゲ-トを閉めると聞いていたのですが、雪道の中一応登山口まで行ってみるとゲートがなくホッとしました。登り口を探すのに時間が掛かりました。雪が45cm積もっていて零下7度の中少し行くと熊の大きな足跡がありギョトしました。

 放牧地の草原から岩稜の斜面を登ると直ぐ頂上に着き、近くに50mほど高い立派な遠別岳が展望することができました。

今回の山行は色々な来事があり、反省しなければいけない点もありました。(萩原克己)

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54.奥秩父/古礼山南西尾根~笠取小屋~倉掛山

期 日 : 11月30日()~12月1日() 一泊二日    1日目晴れ 2日目曇のち晴れ

参加者 : L小磯登志子、SL松本悦榮、山口音子、山本正、赤沼隆司 計5名

コース :30日:塩山駅8:25(タクシー)=新久渡の沢橋9:001334m 9:401491m 10:231639m11:141790m11:5212:07―古礼山13:3550―雁峠15:00―笠取小屋15:30(素泊)

 1日:笠取小屋6:30―ヤブ沢峠6:44―鳥小屋分岐点7:22―白沢峠8:4050―倉掛山10:0010―板橋峠11:27―電波塔12:2033―柳沢の頭12:59―柳沢峠13:25(タクシー)=塩山駅

費 用 : 塩山駅~新久渡の沢橋 7670円、柳沢峠~塩山駅 7400円、笠取小屋素泊14000

30:前日の雨が山では雪だったようで中央沿線の山々も北斜面は白くなっていた。新久渡の沢橋でタクシーを下りる。少し戻りゲートをくぐって林道に入る。交差する上の林道を横切ると南西尾根の末端が多少緩やかになっていた。そこから取り付く。古礼山まで標高差1000mだが4時間の長い尾根なのでペース作りを心掛ける。まずは40分の急登で1334m。その先は葉を落とした落葉松の尾根が明るくて気持ち良い。

1491mピークから先は気が抜けない。急なヤセ尾根を下ると登り返しの岩稜が現れ慎重に通過。広々した尾根に出たところで一休み。1639mを過ぎた辺りからシャクナゲの藪が出てきたが10分ほどでなくなりほっとする。1800m辺りから針葉樹林の中の踏み跡を拾う。1900mからは一面の笹で獣道が縦横に走っていた。肩に出るまでの150mは最後の頑張りで登り切った。そこから古礼山までは10分ほど。

写真を撮りうっすらと雪の着いた登山道を笠取小屋に向かう。別棟には15名の団体が泊まったが、管理棟は私たちの貸切だった。テントは7~8張。一晩中ストーブで暖められた室内はぬくぬく。

1:明るくなるのを待って出発。白沢峠まで気楽な林道歩きが2時間。白沢峠からは防火帯に入り倉掛山に向かう。北斜面は白くなっているところもあったがアイゼンは必要なかった。倉掛山から先も小さなアップダウンが連続したが防火帯の尾根は明るくて眺望もあって気持ちよかった。板橋峠がすっかり様変わりしてソーラーパネルが所狭しと立ち並んでいたのにはがっかり。途中誰にも会わない静かな初冬の尾根歩きだった。(小磯登志子)


シャクナゲの藪を抜ける

笹原の急登。光っているのは広瀬ダム湖

霧氷

古礼山頂上

雁峠に降り立つ

お馴染み白沢峠のトラック

倉掛山頂上

柳沢峠に向けて防火帯の尾根を行く

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55.箱根/まぼろしの六方の滝を訪ねる

期 日:12月3日 (火)  日帰り  晴

参加者:L佐藤邦弘 SL大貫文正 前田省吾 派田 正 竹田早苗 峰尾欽二 岩田孝支 中川英子 

     白石克人 内田真利(支部外)  計10名

コース:湯河原駅900=幕山公園バス停91630―水道施設ゲート1040―徒渉1023―白銀林道1040―六方の滝分岐1118―六方の滝1150―六方の滝分岐1234―白銀林道12521315―     水道施設ゲート1334―大石平1344―幕山公園管理棟14131500―幕山公園バス停1513=湯河原駅1530

 湯河原のまぼろしの滝は山深い雰囲気の山中にあり、人が近づくことを拒んでいるいるようだった。沢には無数の倒木が無造作に散乱し、沢沿いのはっきりしない、頼りない崩れた悪路を行く。高巻くところにはロープもあり、慎重に上流に向かって登って行くと、二つの滝が目にとびこみ、息をのむ。六方の滝はまだ姿を隠している。左岸から右岸に水中に落ちないよう飛び石で渡る。上方にわずかにその一部が見えたが、ロープが垂れ下がった岩混じりの崖のような箇所を登って行かなくてはその全景は見えない。間違えれば谷底に滑落だ。一人ひとり間隔をあけて慎重に登る。10m程度登ったろうか。登り切って進むと、水しぶきをあげて豪快に流れ落ちる柱状節理の見事な滝の姿。思わず歓声が口からでた。

 当初、土肥大杉跡の方から降って、六方の滝を見に行くことを計画したが、最近の情報から倒木が多く、記録が少ない。そこで幕山公園から目指すルートにし、ピストンに計画変更。六方の滝の分岐には「土肥大杉跡1100m、白銀林道900m」と表示された道標があることから、ここを見落とさないよう注意して白銀林道から山道に。その入口にはロープが張ってあった。沢を横切る徒渉が数回あり、台風19号の影響か、木橋がひっくり返って無残に水中に没している箇所もあった。

 六方の滝は容易には見ることができない場所にあり、「まぼろし」の形容がふさわしい滝だった。帰ってから調べてみると、手前が紫音の滝と言い、その上が六方の滝となり、さらに奥の細い滝は無名の滝らしい。幕山公園から水道施設ゲートまでは舗装された道。清い新崎川が流れ、ススキの原っぱや紅葉が残る山あいの風景を見ながら緩やかな坂道をのんびりと歩き、ピストンルートも苦になることはなかったが、帰路のバス発車時刻1時間前には着いてしまい、その間、時間を費やすのにいささか苦労することになった。(佐藤邦弘)


新崎川沿いの風景

山の神

白銀林道へ向かう

沢を渡り六方の滝を目指す

紫音の滝

無名の滝

六方の滝

六方の滝の前で

六方の滝の前で

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56.福岡・佐賀・平戸/可也山、十坊(とんぼ)山安満岳、志々岐(しじき)山、虚空蔵山

期 日:12月3日(火)~12月5日(木)二泊三日、曇り、晴れ時々曇り、曇り

参加者:L吉田和興、SL萩原克己、飯嶋光江、助廣弘子、上野 進、堤理恵子、杉江秀明 計7名

コース:12/3(火)福岡県糸島市/可也山登山口11:45-可也山12:40-駐車地13:40=白木峠14:20-十坊山14:50-白木峠15:30=名護屋城跡=佐賀県玄海町/要太郎17:40(泊)

12/4(水)玄海町/要太郎=浜野浦の棚田=長崎県田平町/田平教会=平戸市/安満岳登山口P9:30-安満岳10:0010:15-登山口P10:25=平戸観光/昼食11:0012:30=志々岐山神社P13:30-志々岐山14:3014:45-志々岐山神社P15:30=ホテル蘭風16:30(泊)

12/5(木)平戸/蘭風=長崎県川棚町/木場登山口10:10-冒険コース-虚空蔵山11:1011:30-家族連れコース-木場登山口12:10=佐賀県小城市/天山9合目P14:30-天山15:0015:109合目P15:30=佐賀市ぽかぽか温泉(一浴)=福岡空港19:10

費 用:民宿要太郎@8,030(夕のみ)、愉快リゾート蘭風@8,4002食)、飛行機@19,780

レンタカー他、現地交通費@5,500、入浴他@830、合計42,500/

・目的地の平戸は長崎県だが、長崎、佐賀、福岡のどの空港からも等しく遠い。殆ど訪れる機会のない地域なので観光を織り交ぜ欲張ったが、車の走行距離は500kmを超える。

・山は12時間で登れる低山ばかりだが、曇り空とは言え、何れも玄界灘や東シナ海、唐津湾や大村湾、糸島半島や松浦半島、長崎半島、壱岐や雲仙も見渡せ展望は申し分ない。

・2日目の志々岐山で漸く初冬の澄み切った青空に恵まれた。天に向かって突き上げる様にしてよじ登った稜線は天空の通路。九州西端の半島に突き出た岩峰から眺める絶景は、広大な東シナ海に浮かぶ五島列島や、入り組んだ平戸の湾岸や半島を眼下に納め天下一品。

・平戸では愉快リゾートに宿泊した。ここ「ホテル蘭風」は立地や設備が素晴らしく部屋も広いので「この値段では、食事がバイキングで多少不味くても仕方ないか」と、覚悟を決め利用した。10年近く前、上野さんと小秀山・奥三界を登った折、下呂温泉で同じ愉快リゾートの「彩朝楽」別館に泊まったことがあるが、その時の印象としてはそれなりである。特に食事が。所が、ホテル蘭風は安価な食材ではあるが随所に工夫が見られ、値段からすると素晴らしい。10年という歳月がグループの食事を改良したのだろうか。

・当初予定の雷山は予定の登山口への道路が通行止めの為、可也山へ変更した。(吉田和興)


可也山

十坊山

名護屋城跡

平戸の寺と教会

安満岳

志々伎山

虚空蔵山

天山

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 57.前道志/大桑山~九鬼山

期 日:12月11日(水) 日帰り  晴   

参加者:L安瀬はる江、SL上野進、竹田早苗、黒澤寿子、大貫文正、山本正、服部健、繁村純夫、計8名 

コース:猿橋駅8:45=タクシー=大平分岐9:0510ー無線中継所9:45―大桑山山頂10:1015―鈴ケ音峠11:0005―高指(昼食)11:4012:00ー871点12:5513:00―九鬼山山頂14:0030―禾生分岐14:5515:00―札金林道出合15:20―田野倉駅15:4516:14   タクシー代 3440円/一台

日々の気温差が激しい初冬、幸い暖かい登山日和だった。山行の目的である前道志山稜を繋ぐには、大桑山山頂を踏む事が大前提だ。コース取りに苦戦を呈したが、鈴ケ音峠(鈴懸峠ともいう)まではタクシー利用に甘んじた。林道、朝日小沢猿橋線の大平分岐には鎖ゲートがあった。ここで降車、無線中継所まで林道を行く。これが効を奏し、鈴ケ音峠から大桑山の往復は心躍る周回になった。そこから大桑山西尾根を130m程直登。トレースはなく、灌木の枝が煩い所もある。大桑山山頂は南側が伐採されていた。先を急ぎ、直ぐに下山。縦走路を突坂峠まで進み、ヘアーピンカーブの林道をショートカットする。林道に下りる寸前にサツマイモ3本とヌカがあり、不自然に思う。罠のようで靴の踵が金具に塡まった。林道を鈴ケ音峠まで戻り、九鬼山への縦走路に入る。ヒノキやアカマツが優勢でその中に自然林が昆林する。まだまだ紅を誇張している楓もあった。カサカサと落ち葉を踏む音が心地良い。冬枯れが尾根を明るく、そして展望をもたらしている。大木が倒れていて障害物競走だ。30m程のアップダウンを何回も繰り返し九鬼山山頂に立つ。大パノラマだった。東から北にかけて、近場の慣れ親しんだ山々が広がっている。カヤトの雁ケ腹摺山は山座同定の目安になった。南側は富士山方面だけが開けている。下山は数あるコースから未踏の池之山尾根を選択。変哲も無い植林の急な尾根をジグザグに下りた。少々飽きた頃禾生分岐に着く。そこからは穏やかな自然林の尾根だった。途中の637.7mは登山道から2,3m離れた突起だ。池之山と書かれた山名板が立ち木にかかっていた。登山道は標高530mで東に折れ、谷合いのルートになる。最後、札金沢の徒渉点周辺が不明瞭だった。沢から林道に上がると九鬼山への道標を見た。歩調を合わせ楽しい山行でした。(安瀬はる江)


大桑山山頂からの下山路

九鬼山山頂

九鬼山山頂での展望

禾生分岐付近

札金沢徒渉

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58.伊豆/松川渓谷、ナコウ山

期 日:12月21日(土)~22日(日)一泊二日 曇り

参加者:L矢澤孝二、SL神谷敏裕、森田隆仁、小原紀子、榎本美智子、木村真知子、派田正、松宮俊彦、飯嶋光江、宮澤恵子、助廣弘子、上野進、本山まり子、黒澤寿子、佐藤邦弘、杉江秀明、山口音子、大貫文正、松本悦榮、横川芳江、神谷友子、山本正、服部健、花崎豪、赤沼隆司 計25名

コース:町田駅8:00=南伊東駅10:0412=八代田10:2030-奥野ダム下11:1020-松川湖芝生広場11:5512:30-さくらの里14:2040-シャボテン公園14:5015:10=ルネッサ城ケ崎15:25-伊豆高原ユートピア15:40(泊)~8:50-城ヶ崎海岸駅9:2041=宇佐美駅10:2130-ナコウ山11:5512:30-網代駅13:4056

費 用:  バス代 南伊東=八代田210円、シャボテン公園=ルネッサ城ケ崎480円

              宿泊代 伊豆高原ユートピア 一泊二食7,000円(基本料金)

今年の支部忘年山行は、一泊で伊豆の山歩き。

南伊豆駅に参加者が集合。伊東駅からのバスを捕まえて、10分くらいで今日歩く、松川沿いのコース入口に到着した。ここからしばらくは歌碑が並ぶ万葉の小径とガイドにはあったが、車の通るあまり風情のない道だった。

次第に見上げるようなロックフィルダムが近づき、階段で一気に登り上げると、満々と水を湛える松川湖が目の前に広がった。遊歩道は両岸に付いているが、今日は左岸の道を行く。釣りをしている人や所々名残の紅葉を眺めながら湖畔を歩き、広々とした芝生広場で昼食とする。今日はあまり日が出ず、風が冷たい。

湖のどん詰まりで、再び細くなった松川沿いに伸びている林道に入る。ここからようやく土の道となった。緩やかな上り坂だが、みな息を切らすこともなく、お喋りは途切れることがない。赤く実った草イチゴをつまむと、淡い酸っぱさが口の中に広がった。

そろそろ飽きてきたころ峠を過ぎて道路に出、大室山麓のさくらの里では寒桜がちらほら。寒いので歩く方が良いと休憩もそこそこに、大室山リフトのあるシャボテン公園前のバス停に向かう。定刻前に我が団体用に臨時バスを仕立ててくれ、目的のバス停まで直行。別荘地を10分ほど歩いて今日の宿、伊豆高原ユートピアに到着したのだった。

翌朝は6時20分、有志で20分ほど歩き、溶岩が固まってできたという断崖(いがいが根)へ海を見に行く。一面の曇り空で、残念ながら冬至の日の出は拝めなかったが波は比較的穏やかで、遙か大島の手前を大きな船がゆっくりと横切って行くのを眺めていた。

今日のナコウ山は、その一帯が4百年前の江戸城築城時に石垣を切り出した跡の残る、国の史跡になっている。労働がきつく辛いので、「泣こう」から山名が付いたとの説もあるそうだ。

20名のパーティーになって宇佐美駅から出発する。バイパスの脇から伊豆旧街道の道標に従って細道に入り、土地の人にルートを聞いて進んで行くと、登山口は大きな堰堤が目印だ。旧街道と別れ、ナコウ山と石切り場の見学コースを示す標識があり、その先も適所で道標が導いてくれる。

道形はしっかりしているが、ちょっと荒れ気味な足許だ。谷から尾根沿いに上がり、標高350㍍の山とは思えないほど登った気がするころ展望台に出た。山頂へは裏のザレた斜面をひと登り。小さな山頂からは網代と中伊豆方面の切り開きと展望案内板があったが、冷たい風が強く、汗ばんだ身体がいっぺんに冷えてしまった。記念写真だけ撮って早々に肩の展望台へ戻り昼食とする。眼下に宇佐美の海と街並み、向こうに大室山、遠く天城山には厚い雲がかかっていた。

下りは網代へ向け、道標は無いが、尾根通しのルートを採ることにする。少し下った、尾根が広がった地点では、一面の落ち葉の中、踏み跡が定かでなかったが、エフを頼りに下って行く。頂上から15分で旧街道に合流。宇佐美と網代を示す道標はあったが、下りてきた方向には何も指していなかった。

広くなった道を落ち葉を踏んで15分。網代峠から住宅街となる。前方に相模灘と初島を望む車道は、怖いくらいの急坂だ。よくこんな高台に住んでるね、と皆で感心(?)しながら途中で再び旧街道の山道に入る。歩く人が少ないらしく相当荒れていたが、ようやくおり下ったところは網代の市街。駅で解散して2日間の山を締めくくったのだった。(矢澤孝二)


松川湖芝生広場

松川渓谷の遊歩道を行く

伊豆高原ユートピア

ナコウ山の肩から宇佐美、大室山を望む

風の冷たいナコウ山頂上

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59.伊那/本高森山・陣馬形山G4R2

期 日:12月27日(土)~28日(日)一泊二日               晴、曇~晴れ間

参加者:L萩原克己、松本悦栄、黒沢寿子、鎌田文子、服部健、石渡喜市郎(支部外)、後藤勝弘(支部外) 

計7名

コース:27日 松川IC10402=登山口11031154昼食12051219前高森山分岐12451345本高森山14001438分岐14431550登山口=1230宿

28日 風三郎850930尾根935一車道10021043陣場形山11001216風三郎=宿

費 用:望岳荘宿泊代¥88000+往復バス代金¥56000+タクシ-代金¥3880=¥1478801人¥21180

27日新宿から高速バスで松川インタ-まで、あとタクシ-を乗り継いで高森カントリ-クラブの先の登山口まで送ってもらう。本高森山は高森町の最高峰で、また市田柿の名産であります。登山口からみぞれ模様の静かなカラマツ林の中をカラマツの落葉を踏みしめながら稜線を前高森山の分岐点まで行き、前高森山往復を諦め、雪が段々多くなる中本高森山を目指しました。

頂上までは思ったより時間が掛かり、先行組は頂上を往復して、頂上直下で休んでいました。樹林越しの少しの晴れ間から念丈岳?方向が見え休憩して写真を撮り、今、登ってきた道を下山しました。登山口には宿の送迎バスが待っていてコンビニで嗜好品等を購入して宿に向かいました。

宿は2階の展望風呂から中央アルプスが見え、今日1日の疲れを癒してくれました。

28日宿の車で中腹の登山口の風三郎迄送ってもらい、沢沿いの道を落葉を踏みしめ直登し、沢を横切ると益々急登になりジグザグの道を這いつくばるようにして登ると、やっと中川村から続いている舗装された車道に出てみると、雲一つない天気で、車道を20分ほど歩くと、あずま屋とキャンプスぺ-スのある360度の展望の素晴らしい台地に出て、そこから階段を少し登ると中央アルプス、南アルプス、眼下の伊那盆地等の群を抜く展望の頂上です。

周りの景色に圧倒され、つかの間の感動のひと時を過ごし、今度は打って変わって良く整備された登山道を落葉を踏みしめ、樹齢600年の天然記念物「丸尾のブナ」を鑑賞し、ゆっくり宿の送迎車の待っている登山口に着き、宿で風呂に入らせてもらい。昼食をとり、打ち上げをして一路帰途につきました。(萩原克己)


陣馬形山の山頂 バックは中央アルプス

本高森山

本高森山

本高森山直下の登り

本高森山直下の登り

陣馬形山山頂から見た中央アルプス

名称「丸尾のブナ」陣馬形山のブナ巨木(推定樹齢600年)登山道の途中にある。稜線上、標高約1320m地点

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