期
日:4月11日(木)~12日(金)前夜発一泊二日 天侯:晴れ時々曇り一時雨、晴れ
参加者:L吉田和興、河崎正道、宮島陽子、助廣弘子、本山まり子、堤理恵子、小林富子(支部外)
計7名
コースタイム:新宿22:15=夜行バス=梅田4:35~5:00=塩屋5:55~6:00-旗振山6:35~6:45-栂尾山7:43-横尾山7:58~8:05-東山8:28-高取山9:50-月見茶屋10:00-丸山市街地(細川商店)10:40~10:50-鵯越駅11:05-菊水山12:11~12:33-鍋蓋山13:42-市ケ原14:40~14:50-稲妻坂-天狗坂-摩耶山16:45-掬星台16:55-藤原酒店18:15~18:25-六甲山ホテル18:30(泊)~8:13-ガーデンテラス8:55-極楽茶屋跡9:18-六甲山9:52~10:08-船坂峠11:25~11:30-太平山12:02-大谷乗越12:26~12:43-岩倉山13:25-ナチュールスパ宝塚(一浴)14:15~15:00-宝塚駅15:10
費
用:六甲山ホテル11,800(新館海側2食付き)、交通費15,160(往路バス、復路ジパング)
・適度に冷え込んだ気候で汗もかかずに、歩くには丁度良い季節。ミツバツツジが満開、山桜を織り交ぜた新緑の遠景もなかなか良い。山頂付近の染井吉野の蕾は未だ堅く、初日に降った雨も上では雪になったようだ。随所で明石大橋から神戸、遠くは大阪市内まで見下ろせ、歩くに楽しいコース、人気のほどが良く分かる。道標も行き届いている。
・六甲山ホテルに宿泊し夜景を眺めたくて、初日に少し無理をしたが、予定通り18時30分に到着(行動時間12時間30分)。翌日はユックリ朝食を取り出発、全員が無事完登した。
・初日は高取山の月見茶屋でおでんでも食べて腹ごしらえをし、丸山のデイリーヤマザキで追加の昼を調達の予定だったが、月見茶屋の食べ物は休日のみ、デイリーヤマザキは2月に閉店にて危うく兵糧攻めに、近くの横山商店にパンがあり助かった。塩屋の駅を離れると宝塚に着くまで、横山商店と藤原酒店以外に市街地でも商店は無い。途中の食堂も皆閉店している。藤原酒店にて予約をして2日目のお結びを調達。(吉田和興)
期 日:4月14日(日) 晴れ 日帰り
参加者:L安瀬はる江、中村 精、小澤美喜代、木村真知子、松宮俊彦、助廣弘子、上野 進、
本山まり子、竹田早苗、黒澤寿子、佐藤邦弘、峰尾欽二、白鳥松男、大貫文正、計14名
コースタイム:武蔵五日市駅7:35~40=(バス)=荷田子バス停8:00~13-荷田子峠8:40-戸倉城山9:55~10:10-沢戸橋10:50-336㍍点小峰公園11:55-高尾公園(イベント会場)12:30~16:00-武蔵五日市駅16:35~47
今年も集中山行に参加することになり、会場の小峰公園周辺のコースを考えた。以前臼杵山から荷田子峠に下山した時、戸倉城山まで脚を伸ばしたかったが疲労で諦めた。
集中山行2週間前の、3月31日に支部50周年記念山行の一山「戸倉三山」の予定がある。荷田子からで、そちらとも繋がるのでこのコースに即決した。その後会場がさくら祭りと重なるので、高尾公園に変更された。バスの便が少なく、時間的にゆとりを持たせ、早朝の集合になった。遠路はるばるありがとうございました。
桜の開花が一様でなくまだまだ見頃の木もあった。荷田子から戸倉城山までは雰囲気のいいプチ縦走コースで会話が弾んでいた。戸倉城山山頂の西側は急で、長い階段を喘ぎながら登る。南側下山路はいきなりの急な岩場で戸惑う。やはり砦は手強い。東側が伐採されていて、秋川沿いに武蔵五日市の市街地が広がっていた。
嬉しい花との出遭いの季節になり、荷田子峠手前でチゴユリ、高厳寺裏辺りではヤマルリソウが群生していた。思わず足が止まる。寺の庭のハルリンドウも可憐だった。
山桜の古木がある高厳寺から沢戸橋までは車道歩きになった。沢戸橋西端に秋川丘陵への入り口がある。木柱の道標と足元にもプレート状の道標が埋まっていた。盆堀川に架かる橋を渡り、緩やかに登ると日向峰に着く。金剛の滝への道を右に分ける。この日「ハセツネ30km」というトレランがあり、この辺りで何人かのランナーと擦違う。そういえば朝の電車は満員だった。すぐに新多摩変電所への道と別れ、東側に折れる。2回程緩く登り返すと336㍍点で、小峰公園に下りた。ここから会場に急ぐ為分隊した。
小峰公園のふれあい広場はさくら祭りで大勢の人が集まっていた。谷側の桜は満開だった。公園入り口の道路反対側に小峰緑地と標された道標があった。足を踏み入れると、大きな東屋のある前山公園に着いた。小広く開放的な気持ちのいい場所だ。ここが今日の一押しであった。残念なのは400㍍位の短い散策路で、あとは車道に繋がっていた。
会場に到着し、5番で受付を済ます。途中で旗用の長い棒を見つけて来た。大貫さんがずっと担いで来た。支部旗と50周年記念山行の旗をつけ、座席の上の桜の枝に架ける。準備をしている内に全員揃った。一同と乾杯をして歓談を始める。長谷グループで参加された澤田さんもお迎えできた。支部紹介では上機嫌な支部長に代わって、松宮さんが50周年記念事業の説明をされた。会場がコンパクトな分一体感があり、盛り上がった。3月末に来た時はカタクリがあちこちに咲いていた。今回は西側の片隅にこちらの喧騒を横目に沢山のニリンソウが微笑んでいた。
天気に恵まれ、萌え出る若芽の山は春紅葉が始まり、一年で一番綺麗な緑でした。第58回集中山行に参加して大勢の新ハイのお仲間と楽しい一時が過ごせました。(安瀬はる江)
期 日:4月17日(水)日帰り 曇り/晴れ
参加者:L助廣弘子、宮澤恵子、上野進、竹田早苗、本山まり子、小磯登志子、山口音子、牟田英子 計8名
コースタイム:八王子6:40=(タクシー)=芹沢8:15~30-尾根取り付き(1065M辺)8:52-1400M圏防火帯9:45-花戸(1449.2M)10:13~20-林道(1460M辺)10:30-1500M圏コブ11:00-1705Mピーク11:40-昼食(1800M辺)12:00~20-縦走路13:20-2021M展望台13:40-牛首直下14:38-牛首ノタル15:00~10-林道出合い(1550M)16:00-青笹17:00=八王子19:00
費 用:貸切タクシー代(高速料金込み)37000円
晴れて気温が23℃になるとの予報。三富村芹沢集落に入り、笛吹権三郎の碑でタクシーを下りる。花曇りの空のもと、芹沢に沿う林道を上がってゆくと足元に花を付けたばかりのヒトリシズカの群落があった。二つ目の堰堤の脇を左手に回った人は簡単に通行出来たが、右手は斜面が崩れていて時間がかかった。この堰堤を過ぎたあたりで右の斜面に取り付く。ふかふかの斜面を木の根や石をつかみながらよじ登ること25分、1245M辺でようやく一息いれる。1400M圏から広い防火帯へ出て、にわかに気分が良くなった。花戸にはきれいな木製の山名板があったが、真二つに割れていたので、つなげて手で持って記念写真を撮る。1465Mの周囲には新しい林道が出来るようで工事が始まっていた。そのせいなのか、近年の自然現象なのか、かつてはスズタケの密藪だったらしいが、藪はうすくなり、ほとんど黒く立ち枯れていた。1705Mピークを越えると目指す縦走路が聳えて見え、辺りは苔のついた樹木が並ぶいかにも奥秩父らしい様相になった。縦走路まで行ってしまうつもりだったが、足がつった人が出たので、休憩がてら200Mほど手前の尾根上で昼食を取る。縦走路直下は踏み跡がはっきしなくなり、聳える大岩を巻いてトラバースし始めた人あり、そのまま直登する人あり、分かれて登ることになった。私は右手にトラバースして行ったので、地図の破線通りに登ったようだ。辿りついた縦走路に朽ちた木製の看板があり、奥秩父の文字がうっすら見えた。直登した人たちは早く到達して、2021M地点で全員そろうのを待っていた。縦走路に出ればあとは簡単と思っていたのが、雪が現れて、急に冷えたせいか私の足がつり始めた。2020Mのお丸から目の前の国師ケ岳を見ながら漢方薬68を飲む。滑らぬよう用心して歩くうち次第に雪は広い範囲を覆って深くなり、吹き溜まりは1メートルを越えて、ズボズボ落ちると抜けるのが大変な状態になった。靴の中に雪が入るようになって、やむなくスパッツをつける。先頭を本山さん、上野さん、小磯さんが替わってくださった。想定以上に時間がかかり、牛首へ登るのはあきらめる。縦走路のベンチのあるところから南へ登れば、シャクナゲの藪こぎが最も短くて済むと、宮島さんが情報をくださったのに、残念だった。その目印のベンチも雪の下に埋もれて、わずかに見えているだけだった。しかし、雪はここから南西に向かい始めると、たちまち消えて、広々した牛首ノタルに出ると明るいカヤトの原には全く雪はなくて、ほっとした。北に石塔尾根がどっしりと連なり、その先に白く白檜平が目立って見えていた。林道出合いまで一時間、さらに青笹集落まで1時間、この下山コースは実に美しく気持ちが良い。カヤトの中にカラマツやシラカバが育っている。山桜の淡いピンク色もある。ところどころ立木の幹に鋭いクマの爪痕があり、あわててクマよけの笛を吹いたりした。鹿が皮を食べて幹の色が鮮やかなオレンジ色を見せている木も数多く見かけた。青笹川を右に見ながら下り続けてようやく青笹集落へ到着。まだ見事に咲いているしだれ桜の下でタクシーが待っていた。約束の5時ぴったりだった。(助廣弘子)
期 日:4月19日(金) 日帰り 天候晴れ風冷たい
参加者:L山本文夫、小沢美喜代、上野進、吉田和興、佐藤邦弘 計5名
コースタイム:上野7:23=高崎乗換9:12=中之条10:10タクシー=駒岩バス停10:40-石鳥居11:10~11:15-獅子井戸の水場11:20-稜線11:50一石尊山(昼食)12:10~12:55-高田山13:30~13:45(15分ロス)14:00-わらび峠(大黒天)14:35一清流の湯バス停15:45→温泉-バス17:15=17:50中之条18:05=新宿21:05
家を出たときは雲が多く心配したが、段々青空が広がり絶好の天気になった。少しでも早く行きたいとタクシーに乗ったがバス停で準備をしているとバスが来た。直ぐ左側に石尊山高田山登山道入り口の看板が掲げてあった。コンクリートのスロープを上りだすと石材店のおばさんが親切に道を教えてくれた。少し行くと柵があり左側の鉄板を敷いた橋を渡り柵のドアを開けて進む。直ぐ竹と杉の樹林帯の道でおばさんの言う通り整備され歩きよい。今日は年寄が二人もいるので特にゆっくり歩かせてもらう。暫くして右に鋭角に曲がるときつい坂になる。石の鳥居で杉の植林は終り雑木林の明るい山道となる。少し芽吹いたばかりで気持ちがよい、しかし日差しはあるが風が冷たい。前方に黒い布がぶらさがっている、なんだろうとおもって近づくと獅子井戸の水場とあった、水は全くない、そのまま通過。つづら折りの急坂はきつい、ほどなく稜線に出てほっとする。正面右に大きなⅩ印多分ここが1049米地点?左へ曲りほどなく石尊山につく。石詞と1049米と書いた看板があったがもう少し高そうだ。展望は素晴らしくガスもなく榛名、赤城、白い筋の入った浅間、少しかすんで妙義山も見えた。風のない南斜面で昼食にした。ここから高田山までは本日のハイライト、痩せ尾根で急傾斜の登降が5回、35分、木の根や岩角につかまりゆっくり進む。高田山は一等三角点補点がありここも見晴しが最高、枯れススキがあったが小広い。下山は直進と思い込んでそのまま行くと直ぐ道がなくなり、地図と磁石を見ると南へ向かっている、引き返す、吉田さんが道を探してくれ、事なきであった。再び急坂を下りる。約40分で車道へ出た、広場になっており、反対側に鳥居と大黒天が横向きに座っていた。約1時間の舗装のない車道を歩いた。終日誰人にも逢わず貸し切りの山であった。
清流の湯は四万温泉の入り口にある町営の施設で露天風呂もあり、まだ桜が咲いておりゆっくりできた。帰りの電車は長時間なのでアルコールが少し入りすぎた。(山本文夫)
期 日:4月27日(土)日帰り 天気:快晴
参加者:L峰尾欽二、森田隆仁、上野 進、宮澤恵子、大関史郞、関 みち子、小松茂男、大貫文正 計8名
コースタイム:上野原8:31=鶴峠9:35~45-林道10:10~15-休憩10:35~40-松姫峠分岐10:50-奈良倉山11:00~10-佐野峠11:45~12:18(昼食)-坪山13:50~14:10-(西ルート下る)-御岳神社バス停15:15~:46=上野原駅16:40
交通費:上野原駅=鶴峠バス停\1000、御岳神社バス停=上野原駅\940
支部創立50周年記念山行55山のひとつに挙げられている坪山の人気は、つくられたものといえそうである。松姫方面行きバスの行列は延々と並んでいる。富士急山梨バスの山岳係員と数人の警官が、行列の整理と山登りの注意の呼びかけを行っている。太った警官が言うには、昨年東コースで滑落事故死があった、そうした救助に我々を使わないでほしい、と言っていた。その体形を見ると納得してしまう。
見慣れた顔を沢山見かけた。本部山行の「甲東不老山」の参加者であるようだ。参加者は35名で専用バスが仕立てられるそうだ。
バスの座席が埋まると、次の増便バスに乗客を誘導する。以前のように乗客をぎりぎり押し込むというようなことはしない。バスの運転手もサービス精神旺盛で、運転しながら山の解説をしてくれる。
坪山だけの往復では、時間が余りすぎてしまうので、奈良倉山経由をする人が増えているらしい。数組の同伴グループがいた。本部でも、同じルートを一週間前にやっていた。
ス停を下りると、すぐ左手に登山口がある。道なりに進めばよい。途中林道工事をやっていて、大きく迂回させられた。奈良倉山では、快晴の富士山を眺めることができた。
このあと、南側に林道を1時間強歩くことになるが、途中の佐野峠(標識がなくなっているので分かりづらい)で昼食とした。
坪山登山口の手前に左に入る道があるはずだ、と森田さんが主張し、鉄柵の始まる手前に道らしき入口があったので、そこから入ることにした。この部分は森田さんに先導して頂いた。途中、坪山登山口ルートと合流した。これで、かなりの時間の節約になったのではないだろうか。森田さんは、来年のために、と言って、入口に赤テープをまいていた。
坪山山頂には2人の若者がいるだけだった。直接坪山に登った人たちは、既に下山したのでしょう。若者にお願いして、50周年記念の集合写真を撮った。
下りは、岩場の東ルートをさけて、西ルートをとった。花はほとんど見られなかった。登りにミツバツツジが、下りにヒカゲツツジが僅かに見られただけだった。「花の群生」の時期は過ぎていた。
乗りたいと思っていた15時代のバスにはゆとりを持った乗ることができた。下り時間は、昭文社ベースで1時間20分のところ、1時間5分だった。
初めてのリーダ役はつかれました。山行難度は「一般向き強」であり、歩数計は2.7万歩(door-to-door)にすぎなかったけれども、非常に疲れた。交通手段がバスに限られており、何かあったらどうしようという心配は杞憂に終わりました。皆さん達者で、リーダが一番バテていたようです。(峰尾欽二)
期 日:4月27日(土)~29日(月・祝) 前夜発二泊三日 曇り後晴れ/晴れ/快晴
参加者:L冨重正樹、SL河崎正道、松宮俊彦、助廣弘子、竹田早苗(藤原岳まで)、岩倉啓子、杉江秀明、松本悦栄 計8名
コースタイム:彦根駅6:54=(高宮駅乗り換え)多賀大社前駅7:12~17=鞍掛トンネル7:45~55ー鞍掛峠8:19ー鈴北岳9:30ー御池岳10:16~25ーカタクリ峠11:14ー白瀬峠12:12ー頭陀ヶ平12:35ー天狗岩13:17ー藤原山荘13:40~45ー藤原岳14:13~29ー藤原山荘14:44(避難小屋泊)~4:56ー藤原岳5:14ー治田峠7:12ー銚子岳8:14~19ー静ヶ岳9:18~23ー竜ヶ岳10:43~48ー石榑峠11:55~12:00ー三池岳14:33~38ー八風峠14:53(幕営泊)~5:37ー中峠5:52ー釈迦ヶ岳6:59~7:09ーハト峰峠8:42ー中峠9:37~10:02ー水晶岳10:33~38ー根の平峠10:54~11:04ー国見岳12:46~13:04ー国見峠13:29ー御在所岳14:08~13ー御在所岳ロープウェイ山頂公園駅14:32~15:02=湯の山温泉(一浴)15:14~17:00=湯の山温泉駅17:10
鈴鹿縦走の2回目は予定を変更して、鞍掛トンネルからスタートになりました。昨年9月の大雨で予定していたコグルミ谷まで入れない状態です。トンネル右横から植林の斜面をジグザグに登り鞍掛峠に出ます。ここから鈴北岳を経てカタクリ峠までは昨年歩いています。前日の雨が山では雪だったようで、御池岳の頂上台地は新雪に覆われていました。希望者のみ御池岳を往復、今年は季節が少し遅れているのかカタクリ峠付近のカタクリはまだ咲いていません。峠に着く頃には青空が広がり気持ちの良い自然林の尾根道が続きます。巨大な送電鉄塔が建つ頭陀ヶ平には2等三角点があり御池岳から藤原岳への穏やかな稜線、四日市の市街地が見渡せます。庭園のようなカルスト台地の尾根を進むと天狗岩の分岐、わずかに登った頂上からは藤原岳が鋭角に見え、その奥には鈴鹿の山々が幾重にも連なり改めて大きく懐の深い山脈であることを実感します。緩やかに下ると藤原山荘、2棟あり内1棟が避難小屋です。1階がベンチとテーブルの休憩室、2階が板の間になっていて10名位泊ま
れます。夜行の疲れもあり1日目はここに宿泊、軽装で藤原岳へ上がりこれから歩く県境稜線をじっくりと観察しました。
2日目、ここから下る竹田さんの見送りを受けて出発しました。頂上からわずかに下った展望台から滋賀県側の斜面を巻きながら下ります。急で足場が悪くガレを高巻く所もあり気が抜けません。治田峠への尾根に乗ってほっと一息、しばらくは新緑の緩やかな尾根を辿り「迷い尾根」の標識から南へ下ると治田峠です。ここから緩やかに上下し、銚子岳への登りにかかる鞍部を滋賀県側に2~3分下ると水が採れます。銚子岳へは急登が続きます。分岐からわずかに登った頂上からは御池岳、藤原岳が視界一杯に広がります。分岐に戻り静ヶ岳へはガレた鞍部へ大きく下り自然林の広い斜面を登り返します。窪地に小さな池を見ると分岐で静ヶ岳へは往復20分、3等三角点がある頂上からは笹原の竜ヶ岳が間近に見えます。足場の悪い巻き道でホタガ谷分岐、ここからは広々とした笹原の尾根を竜ヶ岳へ登りつめます。2等三角点がある広い頂上からはぐるり360度の展望、北も南も鈴鹿の主稜線が連なり西には日本コバの大きな山体が目を引きます。頂上稜線を辿り石榑峠へ、この下りも急で花崗岩特有のザラザラした道は気を遣います。車道(国道)が乗り越す峠から尾根伝いに中継塔跡への取付道路を歩き山道に入ります。三池岳へは概ねガレた痩せ尾根で細かい登り下りが多く疲れた体には堪えます。何度か騙されて漸く分岐、3等三角点がある頂上で歩いてきた長い行程を振り返ります。分岐に戻り小さなコブを2つ越えると鳥居に迎えられて今日の幕営地の八風峠、芝生と花崗岩質の砂場の開放的な気持ちの良い峠で滋賀県側へ5分程下ると水が採れます。
最終日はガレと小笹の緩やかな尾根歩きから始まります。中峠から先、縦走路は三重県側を巻きますが尾根伝いの踏跡を辿ると983mのピークで「仙香山」の山名板があります。尚も続く踏跡で縦走路に戻りキランソウやショウジョウバカマが所々に咲く尾根を釈迦ヶ岳へ、3等三角点がありここで初めて標識に「御在所岳」の文字を見ます。丸太階段の下りになり、鞍部から猫岳へは急登で振り返ると越えてきた釈迦ヶ岳の厳つい山体が印象的です。猫岳からは正面に御在所岳を見ながらしばし稜線漫歩、再び歩きにくい丸太階段を下ると白滝谷の分岐に出ます。縦走路はここから三重県側を巻いて小さな沢を横切り再び花崗岩の明るい尾根に戻ります。小さな岩峰のハト峰を越すとハト峰峠、すぐそばに水流があります。金山を越して笹原の中峠で昼食後、水晶岳へは途中小さな沢を横切って登ります。分岐から5分程でアンテナが建つ頂上です。3等三角点があり釈迦ヶ岳が立派で竜ヶ岳はもう遥か遠くになりました。ザラザラの下りで根の平峠、広々としていて沢も近い幕営適地です。国見岳へは今日一番の登り、抉れたザラザラの急登に息が上がりますがアカヤシオが結構咲いていて目を楽しませてくれます。急登が一段落つくと花崗岩のオブジェが目を引き、アカヤシオの間を縫うようになります。国見岳は岩峰で鈴鹿北部の山々が見渡せます。昨年のスタート地点の霊仙山も遥かかなたに見えて感慨深いものがあります。豪快な藤内壁を見ながら国見峠へ下りザラザラの急登に耐えると車道に出ます。もう武平峠経由で湯の山温泉まで歩く元気は残っていないのでロープウェイに乗ることにして軽装で御在所岳へ、レストランがある鞍部からスキー場のゲレンデを登ります。公園のような頂上には大事に1等三角点が守られていて、すぐ南の鎌ヶ岳の鋭峰が一際目を引きます。帰りは巻き道を通ってロープウェイ乗場へ、天候に恵まれたGWで30分程待ちましたがロープウェイからの眺めも堪能して、湯の山温泉バス停へ下る途中にある旅館で3日間の汗を流しました。
天候に恵まれ充実した縦走でしたが、昨年今年と2回歩いて感じたことは、幕営することが前提の鈴鹿の縦走は予想以上に厳しく、また水場情報が乏しいので自分で見当をつけて水場を探り当てる「嗅覚」のようなものが必要かもしれません。(冨重正樹)
費 用: 彦根駅=多賀大社前駅 近江鉄道 290円
多賀大社前駅=鞍掛トンネル タクシー 5420+4520円
御在所岳ロープウェイ 1200円(片道)
湯の山温泉=湯の山温泉駅 バス 260円
湯の山温泉駅=近鉄名古屋駅 近鉄 830円
湯の山温泉/彩向陽 入浴 525円
期 日:4月28日(日)~4月29日(月) 一泊二日 天侯:晴れ、晴れ
参加者:L吉田和興、派田 正、長谷千秋、宮島陽子、山口音子、小林富子(支部外)、計6名
コースタイム:八王子駅前6:45=大田水車小屋前12:40―虫倉神社13:20-さるすべりコース―虫倉山14:25~14:50―不動滝コース―不動滝登山口15:40-駐車場16:10~16:20=鬼無里の湯(泊)17:30~4:45=奥裾花観光センター5:25/5:45―奥裾花自然公園6:30~6:40―稜線7:35―奥西山8:10~8:20―堂津岳10:30~10:50―奥西山13:00―稜線下降点13:30―自然公園15:30=観光センタ15:50~16:15=八王子21:10
費 用:鬼無里の湯¥7,710(夕食付)、交通費(派田さんの自家用車)実費
・
堂津岳は少しでも雨模様であれば厳しい、宿のキャンセル料がかからないギリギリの26日でもって雨天による中止を決定。たまたま28日だけ宿の空きが有ったので、晴天の確実な28~29日で希望者を募ってみると6/7の希望があり実行した。
・
虫倉山の麓、旧中条村は3か所も棚田100選がある美しい村、心休まる村里の原風景が楽しめる。しかも里は桜が満開、春爛漫である。周回コースの中間点である水車小屋前の道路脇に車を置き、さるすべりコースから登る。木に覆われた鎖場、岩場を抜けるとひょっこりと頂上に出る。頂上は360℃の大展望が得られ望遠鏡まで備え付けてある。遠くは赤岳から北アルプス、後立山連峰が真近に伺え、北に戸隠・高妻、東には浅間・四阿・志賀の山々。付け足しの山と思っていたが、3時間強で登れ、意外性があり、登山ルートも楽しめるとんでもない良い山。
・
登山口となる奥裾花自然園は4月28日から開園となり、この日から堂津岳へ鬼無里側からの登山が可能となる。長野では人気の高い山で、29日早朝から登り始めるが、前日の踏み跡がしっかりと残っておりルートに迷う事は無い。力づくで雪庇を乗り越えると後は稜線漫歩となるが、距離は意外と長く、起伏は少ないが足が重くペースは鈍い。前山がかぶさり、稜線から頂上は見えづらい。頂上は前山の奥にこんもりと雪に覆われた雪原状の場所で、山名板も何も無く、一足先に登頂している地元の登山者に「ここがピークですか」と確認する始末である。頂上からは南に高妻・戸隠連峰、西に北アルプス白馬・朝日から栂海新道の山々、北に目をやれば雨飾・焼山等の頚城・海谷山塊、東に妙高・黒姫等、名峰がずらり、春山の絶景である。これだから厳しくとも山が止められない。雪は締まっており、注意すれば踏み抜く事も無い。ネット情報ではアイゼン無しで歩いている人も多いが、稜線からの下降が思いの外急で、前爪アイゼンとピッケルは必携である。天気も良く、残雪期の春山の魅力を十分に堪能できた二日間でした。(吉田和興)
期 日:5月5日(日) 日帰り 快晴
参加者:L冨重正樹、森田隆仁、矢澤孝二、松宮俊彦、助廣弘子、上野進、竹田早苗、峰尾欽二、小磯登志子、山口音子、牟田英子 計11名
コースタイム:西武秩父駅8:56=室久保9:26~36-鞍部10:01~05-金岳(仮称P2まで)10:35~40-鞍部11:09-粟野山(675.3m)11:37~12:05-675m
12:36-送電鉄塔13:00-中郷分岐13:20-852m 13:33-914mを巻く13:57-城峯山14:29~49-登山口15:51-西門平15:59~16:23=西武秩父駅17:00
費 用: 西武秩父駅=室久保 タクシー 5120円
西門平=西武秩父駅 タクシー 6830円
好天のGWで西武の快急が始発の池袋から座席が埋まる賑わいです。西武秩父からタクシーで室久保の集落まで入りました。谷向こうの粟野(廃村)への道標に従ってコンクリート舗装の山道に入ります。緩やかな峠道で鞍部のやや北側に登り着きます。ここから金岳を往復、鞍部からいきなりそそりたつ岩場は北側を巻いて551m(仮称P1)、ここには立木に山名テープ「金岳511m」が巻かれていますが511mの標高点はまだ先です(後日再訪時(5月19日)にはこの山名テープは無くなっていました)。金岳は地形図上では551m(仮称P1)から511m(P4)まで4つのピークが読み取れます。ザラザラの下りで鞍部からは再びそそりたつ岩場を東側に巻き下り、かなり下った所からややルンゼ状の斜面を登り返して次のピーク(P2)の南鞍部に出ます。P3へは完全な岩場でとても無理なのでP2へ岩場を登り詰めます。爽快な眺めで両神山を始めとする山々・眼下には室久保集落が新緑に包まれて箱庭のようです。目の前にはP3が烏帽子のようにそそりたち、一際目を引きます。慎重に分岐に戻り、城峯山への長い尾根へ歩を進めます。新緑が眩しくツツジが鮮やかで足元にはスミレやハルリンドウが咲き、吹き抜ける風が爽やかで正に5月の山です。山名板と3等三角点がある粟野山で昼食、650m圏手前には林道が横切っています。次の660m圏は東側を巻いて675mへ、ここ(675m)から城峯山へは左(北西)へ下りますが、コース中唯一の要注意箇所です。送電鉄塔に出ると両神山・甲武信岳から和名倉山・熊倉山、武甲山が見渡せます。ここからは巡視路となり770m圏で道標を見て820m圏で中郷からの道が西から上がってきます。「城峯山登山道南尾根コース」の道標が立ち、歩いてきた尾根には「白岩」とありますが、迷うので入らないようにと注意書がありました。914mへの登りにかかると東側が苗木の斜面になり、両神山や二子山、それから歩いてきた尾根が良く見えます。914mは直前で東側を巻きますが、この巻き道にシロバナエンレイソウの群落があり大振りの花が満開で見応えがありました。城峯神社へ向かう車道を横切ると城峯山へ最後の登り、1等三角点があり中継塔兼展望台からはぐるり360度、両神山・奥秩父・奥武蔵の山々は勿論のこと御荷鉾山が意外に近く、ここが既に西上州の一角であることを実感します。登ってきた尾根を目で追うと金岳の小さな2コブが確認できました。ここからは「関東ふれあいの道」、石間峠からはピークを巻き2度林道を横切り谷沿いの車道に降り立ちます。バス道に出て左へわずかで西門平のバス停、タッチの差で最終バスに間に合わずタクシーで西武秩父へ出ました。
金岳については後日再度確認に行きその結果を元にP1~4(仮称)としています。(冨重正樹)
期 日:5月12日(日) 晴れ 日帰り
参加者:L安瀬はる江、飯嶋光江、宮澤恵子、峰尾欽二、杉江秀明、小磯登志子、大関史郎、冨重正樹、近藤由美子、大貫文正、計10名
コースタイム:大月駅7:39~45=(タクシー)=大峠8:15~30-吹切尾根分岐8:43-吹切峰9:30-野脇ノ峰9:58~10:10-送電鉄塔11:13~45-鳥屋ノ丸11:53-御前ノ頭12:42~48-馬立峠13:32-大丸三角点峰14:08~15-上真木バス停14:55~15:18=(バス)=大月駅15:33~47
天気予報は晴れに変わったが、明け方まで雨が降り続いていた。回復が遅く、中央線沿線の山々はガスに覆われていた。大月駅前は綺麗になり、トイレは東側になっていた。予約したタクシー2台に分乗して、1560㍍の大峠まで行く。今日のコースは概ね下りだ。
1650㍍から南下する巻き道で吹切尾根に入る。一筋の踏跡があった。笹は枯れているところが多かった。吹切峰からは広い凹地に下りる。一転して背丈程の笹薮を?き分けて、ルートを探しながら野脇ノ峰に達した。
1160㍍の送電鉄塔までは岩稜の痩せ尾根だ。気を使うが、雰囲気はとっても良い。
やっと陽射しが出て、新緑が一層冴えわたる。立派なブナも多い。熊の爪跡もあり、杉の皮が大きく剥けていた。
広い送電鉄塔の下で昼食にする。人工物の鉄塔を背にすると東側の展望が広がり、大岱山、権現山、百蔵山、扇山が見える。鳥屋ノ丸の先、1000㍍でトラバースする。杉の木立に白ペンキの印があった。
御前ノ頭からは南西方向が望めた。先日登った鶴ケ鳥屋山、本社ケ丸も見えていた。富士山は雲の中に隠れていた。その南東、910㍍のピークには倒れた私製の道標があった。2枚の木片には御前ノ頭、馬立峠とそれぞれ書かれていた。ここでしばし迷った。ピークからすぐに尾根が派生していなかった。巻き気味に進むと尾根がはっきりしてきた。道標は持っていた宮澤さんが方向に合わせて挿してきた。
馬立峠に下り立つと東側にたくさんの藤の花が咲いていた。吹き抜ける風に乗って芳香が漂ってきた。思わずうっとりする。山ツツジも鮮やかだった。
三角点のある大丸南峰からは広い尾根で踏跡がはっきりしなかった。半身半疑ながら林道に下りた。長い吹切尾根を末端まで歩き上真木バス停に着く。歩き足りなかった冨重さんが酒屋に走ってくださり、喉を潤せました。
朝もやのミスト、予想以上のライトグリーン、藤のアロマで全身が浄化され、素晴らしい自然の恩恵が受けられました。そして長年の宿題だった名ルートを歩いた満足感に浸ったのは私だけではなかったようです。(安瀬はる江)
費用 富士急タクシー(℡0554222516)(大月駅~大峠)7140円(5名乗)
バス代(上真木~大月駅) 320円
期 日:5月15日(水) 日帰り 晴れ
参加者:L小磯登志子、宮澤恵子、本山まり子、岩倉啓子、堤理恵子、近藤由美子、山口音子、大関史郎、大貫文正、牟田英子 計10名
コースタイム:都留市駅8:30=(タクシー)=つるぎ上8:45~9:00-鉄塔(1025m)10:20~25-稜線(1312m)11:15~20-大久保山(1545.8m)12:05~40-三ッ峠(御巣鷹山)13:40~45-四季楽園14:00-金峰山分岐(1490m)15:00~25-巡視路分岐15:46-寿駅17:15
費 用:大月駅~都留市駅(富士急行)450円
都留市駅~つるぎ上(タクシー)2290円
寿駅~大月駅(富士急行)950円
早朝のダイヤ乱れの影響で早めに家を出たにもかかわらず集合に間に合わなかった方がいて出発が少々遅れた。予約のタクシー運転手に嫌な顔をされてしまったが歩きだせばルンルンです。
つるぎ上から物流センター内をほんの少し通させていただいて唐沢を渡渉。センター内に居合わせた方に「通させてください」と声をかけたのだがどうも出入りの業者の方だったらしく建物内から「勝手に敷地に入ってどこにいくんだ」と叱責の声。どきっとしたが、すぐに解っていただけて「この先の分岐を云々」と親切に道まで教えて下さり気持ちよく通過することができた。やれやれ。
しばらくは幅の広い緩やかな山道が続いて歩きやすい。艶やかなつつじの花を愛でたり新緑を堪能したりと、この季節ならではの山歩きを楽しむ。稜線に露岩が現れだすと南側は急崖になり屏風岩(頂上直下のクライミングゲレンデの屏風岩とは別)がドンと聳え立っている。富士山も大きな裾野を広げている。尾根が丸くなってきたら大久保山だ。三角点を探したが確認できなかった。ここで昼食。
コブを一つ越えひと登りで御巣鷹山頂上。記念写真を撮って先へと進む。木無山から天上山に向かう尾根は歩きやすく「眠くなるねー」の声が…。しかし本日のポイントは下山の尾根なのだ!
金峰山に続く市町界尾根との分岐は1480m辺り、1491mのコブの北側の鞍部にある。しかし降りる東側は地形図で見るよりもずっと急峻ではっきりとした尾根の形をしていないのだ。踏み跡も見当たらないしはっきりと確定できるエフもない。間違っていた場合の登り返しはかなり辛いものとなるし、あるいはトラバースして向かう尾根に乗れるのかどうか。地図読み熟達者の本山さん、堤さんが積極的にルートを探してくださりとても心強い。ああだこうだと検討。ようやく「ここで間違いないだろう、行きましょう」と決断したところ、岩倉さんから「探しながらの下山には時間が遅すぎる。一般道でもギリギリではないか」との冷静な判断の発言をいただきハッと我に返った。時計を見るとすでに15:30近いではないか。冷静なメンバーに感謝です。
金峰山はリベンジしましょうということで天上山に向けて出発。富士を真正面にした見晴らしの良い送電鉄塔で休憩しながら下山ルートを検討する。堤さんから、「寿駅に下山する尾根は歩きやすいし時間も早い」と提案がありそれに決める。1320mで分岐している巡視路がそれだ。手入れされた道で赤松林がすばらしい。谷向こうの新倉山から延びる尾根がいい感じだ。リベンジするときは金峰山を登りにとり新倉山からこの尾根を下山したらどうかと考えながら下る。
標高差1200mを登ってからのバリエーションルートの下山は少々無理があったと反省しています。皆さんお疲れさまでした。
期 日:5月18日(土)前夜発日帰り 晴れ
参加者:L助廣弘子、小澤美喜代、矢澤孝二、黒澤寿子、冨重正樹、峰尾欽二、(支部外)増田幸久 計7名
コースタイム:17日22:00八王子駅=(タクシー)=18日1:00~5:35足尾駅=ゲート5:45-林道終点6:10-木橋6:25-取り付き6:30-尾根に乗る6:55-石柱7:30-赤倉山(1442.0M)8:20~30-1446M9:15-1514M9:35-1511M林道終点10:10~15-第二駐車場11:15~25-半月山(1753.1M)11:50~12:10-半月峠12:40-狸窪13:10-伊大使館別荘記念公園駐車場13:40=やしおの湯14:00~15:00=八王子駅19:10
費 用:貸切タクシー代(高速料金含む)58000円 「やしおの湯」300~500円
行楽日和との予報。仮眠するなら渡良瀬渓谷鉄道の足尾駅がいいと澤田さんに勧められて、午前1時、足尾駅待合室にテントを張って男性4人が、貸切タクシー車内に女性3人が寝る。朝は6時出発のつもりでいたが、5時前に目覚めてみると、男性陣は既にテントを片づけて食事中だった。5時半出発。林道終点まで車は入れず、三分の一程入った所にゲートが出来ていたので、そこから歩く。空は明るく晴れて爽やかな朝だ。山は若葉のさまざまな色のバリエーションに覆われて、しみじみ美しい。時々ピイッーと鋭い鹿の鳴き声がする。林道終点から左手に下りて深沢を渡り、山道を登って行く。小沢にかかる小さな木橋を渡り、左の道へ入ってすぐ左手に取り付きがあった。踏み跡を登って行くと、良く踏まれた道が延び、赤テープが続いている。ヤマツツジがあちこちに咲いてきれいな眺めを楽しみながらしばらくこの道を辿ったが、方向は北を指しているのだが、どこまでも沢沿いに行くのがおかしいと冨重さんの声。既に950M圏だったが、そこから沢を離れることにした。東へトラバースしながら登って行くと、鹿よけネットに囲まれた苗木が立ち並ぶ明るい斜面に出て、その先に北へ登る尾根があった。1000M圏だった。沢沿いのあの道は一体どこへ向かっていたのだろう。
良く育ったヒノキ、アカマツ、カラマツ、リョウブ、シラカバ、ダケカンバ等の木々が美しく、結構きつい急登が続くが、辺りを眺めては疲れが癒される思いだった。1200M地点の尾根上の石柱を確認。カラマツの芽吹きの緑に歓声をあげつつ小笹の中を登って、赤倉山へ到着した。けつまずいて初めて足元に三等三角点が埋まっていることに気がついた。山頂からの展望が素晴らしい。小笹に覆われた草原がどこまでも続き、その先には皇海山、鋸山、庚申山が並び、手前にはオロ山、沢入山の白茶けた尾根が目立っている。早昼を取って出発。
まばらにシラカバや針葉樹が立つ小笹に覆われたなだらかな草原は、さながら童話の世界のように美しい。1514Mピークから北東へ進むと、林道に出た。林道を北へ辿ると、今まで見なかったアカヤシオが次々と現れて、皆大喜び。林道は半月山を巻いて半月峠へ向かうが、せっかくだからまっすぐ半月山へ上って行こうと、1500M圏で道をそれて1595Mの第二駐車場を目指す。この上りがえらく急であえいだが、ここにも満開のアカヤシオが何本もあって、慰められた。尾根を辿ると、目の前に駐車場の手すりが見え、観光客の見ているなかを、ブロックを足台にして石垣を上がり、手すりをまたいで駐車場へ出ることができた。駐車場には石黒さんが先回りして来ていて、思わず、ここでもう終わりにしてしまいたい誘惑にかられたが、半月山が初めてという人が2人いたため、思い直して先へ進む。足が痛くなった小澤さんだけは、ここから石黒さんの車で下ることになった。大勢いた観光客は、半月山の展望台が目当てのようで、山頂は静かだった。ここでケーキタイムを取り、半月峠をへて狸窪へ下る。中禅寺湖の湖岸は釣り人でにぎわっており、八丁出島は新緑に覆われてことさら綺麗だった。「やしおの湯」は65歳以上300円、自己申告でいいとは、結構なお風呂だった。 (助廣弘子)
期
日:5月22日(水)~23日(木)前夜発一泊二日 晴(強風)・晴(微風)
参加者:L本山まり子、河崎正道、助廣弘子、上野進、黒沢寿子、近藤由美子、牟田英子 計7名
コースタイム:新宿23:00=新潟万代BS5:00-新潟港5:30~6:00=両津港8:30~8:35=白瀬登山口8:55~9:00-金剛山11:40~12:10-雪畑山登山口12:55-小芝園14:20~14:30-論天山15:05-尻立山15:40-ドンデン山荘(泊)15:50~5:10-マトネ6:35~6:45-天狗の休場8:50~9:05-金北山10:25~11:10-神子岩12:05~12:15-じゅんさい池12:50~12:55-縦池清水13:10~13:20-栗ヶ沢登山口13:55~14:00=両津港14:30
費 用:新宿-新潟高速バス片道@\5,250 ・ 両津港~白瀬登山口ジャンボタクシー\3,850 ・
栗ヶ沢登山口~両津港ジャンボタクシー\6,050 ・ ドンデン山荘1泊2食付@\7,400
参考:みなみ旅館(住吉温泉)2食付\8,550☆お勧め☆
1日目:新宿からの深夜バス、新潟からのフェリー、佐渡両津港からのタクシー全て順調で、白瀬登山口(標高90m)に8:50到着。金剛山まで標高差約900m、3時間、輝く新緑の中イワカガミ、スミレ、ニリンソウなど早春の花々を愛でながら登る。山頂は360度の大展望、眼下に両津の海、加茂湖、はるか彼方に明日登る金北山が見える。
剛~ドンデンへのルートは雪解が遅く、地形も不明瞭。事前に佐渡トレッキング協議会へ照会すると「今年は雪解が遅く整備が遅れているのでGPSが無ければとても無理」と言われる、が、支部の地図よみ精鋭(?) 7名をもってすればどうにかなるのではないかと計画する。そして幸運なことに私達が登る2日前に地元ガイドによってテープ付けや倒木処理がなされたとういう。実際残雪多く倒木を跨いだりくぐったり、夏道が隠れている所は方角が分かりづらかったが、新しいエフおおいに助けられ、迷うことなく歩くことが出来た。雪解した所には、カタクリがこれでもかこれでもかというほど咲乱れている( 2日間全山カタクリ!)。 樹林帯を抜ける芝尻山あたりから、あおられるほどの強風だったが、晴天なので気分は軽い。ドンデン山荘16:00着、満室。汗を流せるのがうれしい。
2日目:朝は弁当にし出発。歩き始めてすぐ前日会えなかったシラネアオイに対面。その後下山口まで今は盛りと咲く優美なシラネアオイを堪能する。カタクリはもちろん可憐なニリンソウ、キクザキイチゲ、ヒトリシズカなどの春の花々、オオカメノキ、タムシバ、山桜、そして春モミジと形容される新緑のグラデーションと残雪のコントラスト、左右に大海原を眺める変化に富む眺望を楽しみながら、ゆったりした起伏の縦走路を歩く。金北山直下の雪の急斜面も、晴天続きで緩み、しっかりしたロープも張られて難なく通過、10:00過ぎ金北山頂上に到着。
下山は山頂東方のピーク1150m圏から南に派生する尾根に取る(姫ヶ沢、栗ヶ沢、横山登山口方面)。前半は天狗岩や神子岩といった奇岩があり、常に両津湾、加茂湖、田園風景を眼下に下る。神子岩から下は新緑美しいブナ林、足元にはシラネアオイや黄色輝くエチゴキジムシロの群落。タクシー予約時間に合わせてのんびり歩き、予定通り栗ヶ沢登山口へ到着。両津港の食堂で大満足の乾杯。7人の内4人は16:30のフェリーで帰京、私を含めた3人は佐渡の温泉にもう一泊しトキの森を見学して帰京した。
今回白瀬からの登り、金北山からの下りに使ったコースはどちらも素晴らしく、ドンデン山荘、白雲台から(まで)車を利用するのでは大佐渡山脈の魅力の半分も味わえないと感じました。これ以外のルートも、地元山岳会が整備をし、情報も発信してくれており、全て素晴らしいもののようです。移動手段や宿泊の予約など地方の山をやるのは大変でしたが、至らないところを皆様に助けていただき、天気にも恵まれて予定通りのコースを歩くことができました。中途半端にしか歩いていなかった佐渡の山を縦走できて大変うれしく感謝の気持ちで一杯です、どうもありがとうございました。(本山まり子)
期 日:5月25日(土)日帰り 曇り晴れ
参加者:L派田正、松宮俊彦、杉江秀明、粟野秀穂 計4名
コースタイム:新松田駅7:09~16=バス=玄倉7:52~8:00-青崩トンネル9:22~29-ユーシンロッジ10:28~40-大石山(1219m)11:50~12:20-石小屋の頭(1353m)13:02~15-同角の頭(1491m)13:55~14:15-檜洞丸(1600m)15:35~16:00-展望園地16:58~17:08-西丹沢自然教室18:30~58=バス=新松田駅20:07
新松田駅前は登山客がイッパイ。 臨時バスに乗り玄倉バス停で下車する。バス停をスタート。玄倉川左岸沿いのAs林道を上流に向かう。目線を上げれば深緑の山々が映え、下方には清流が岩場を巻いて流れ下る景観はとても美しいが13km余と長い。ゲートを通り、青崩トンネル(灯具要)を過ぎ、景観を楽しみながら更に行き、左折し、コンクリート橋を渡ると直ぐにユーシンロッジへ着く。休憩。(休業中)
ユーシンロッジの横を通り、立派な鉄橋を渡り右に行くと手入れされた檜林、深緑が美しいブナ林、灌木林、檜林などの中を通る山道は歩き易い。つずら折れの山道をゆっくり登る。大きな石群を巻いて登ると小さな山頂の大石山に着く。昼食休憩。三角点あり、灌木林で展望は良い。
山頂近くから崩落の激しい痩せ尾根が始まる。急勾配でざれを見る花崗岩の岩場は鎖を使い下る。その山道は多くの小ピークを巻いたり、また、その小ピークの繋ぎ部で崩落の激しさを眺めながら、残った崩落の上縁を鎖の手摺りで登った。段差の大きな個所も多く、鉄梯子や鎖を使用し登り、下った。 これを繰り返し登ると石小屋の頭に着く。深緑の灌木林の広がりは美しく気持ちが良い。休憩。
山頂からの下りも今まで同様に鉄梯子や鎖の手摺りを使用した。大きく崩落した個所(キレット)は木橋が架かり、鎖の手摺りがあった。また、山道が崩落した個所は、山側の灌木林の中の迂回ルートを登った。少し行くと灌木林やブナ林の中の山道は歩き易くなり、稜線付近には、白花のシロヤシオツツジや赤花のミツバツツジが見事に咲き、楽しみながら登ると潅木林が繁る広い山頂の同角の頭に着く。休憩。
山頂を少し下ると歩み板が延々と続く不思議な光景。以前、この周辺はブナ林が広がり、バイケイソウやモミジガサなどの群生地があり、それらを保護した歩み板とのこと。中沢乗越を過ぎるとブナ林の下に小さなバイケイソウの群生地を見る。その中の山道はとても気持ちが良い。分岐を過ぎるとブナの木も無く、立派な歩み板が続いているがバイケイソウなどは見られない。広い山頂の檜洞丸に着く。休憩。
山頂から分岐まで一気に下り右折する。 ここから通称つつじ新道と言う。この付近はシロヤシオツツジの群生地。急坂の山道には、白花のシロヤシオツツジが咲くトンネルと赤花のミツバツツジも咲き見上げる景観は素晴らしい。しかし、葉が少し目立ち、最盛期が過ぎたかな、残念。灌木林の中の急坂は階段状の個所も多く見られ、厳しいが一気に下り、展望園地で休憩。樹木が大きくなり、展望はなし。灌木林の中の山道を緩やかに下るとゴーラ沢出合に着く。川原で休憩。 沢を渡り、右岸沿いの小尾根の山腹を緩やかに下ると檜洞丸登山口に着く。 左に折れ、県道を行くと西丹沢自然教室前バス停に着きました。
丹沢山塊の難しいルートの一つをみなさんのご協力で無事に終えることが出来ました。(派田正)
期 日:5月25日(土)~26日(日)一泊二日 天気:快晴
参加者:L小梶昌弘、黒澤正弘、江原武 計3名
コースタイム:美濃戸口10:00-美濃戸山荘11:00-赤岳鉱泉12:25(泊)~6:40-行者小屋7:40-地蔵の頭9:05-赤岳頂上10:09-行者小屋12:00-美濃戸口16:00=海老名駅20:10
参加者三人の為予定変更して 車で行く事にした。
江原氏は 前日5月24日に出発して 阿弥陀ヶ岳に登った後 赤岳鉱泉で待ち合わせとし小梶と黒澤氏は海老名駅改札口で 待ち合わせ二人で出発 中央道を通り美濃戸口に着き準備をして 林道を歩き美濃戸山荘をめざす。
着後 八ヶ岳の湧水を飲み一休みして赤岳鉱泉へ向かう。北沢の流れが美しく鳥のさえずりが多い 天気は最高で気分良く歩く。北沢に架かる橋で昼食とする。
12:25 赤岳鉱泉着 13:00 江原氏と合流 宿泊の手続きをする。 玄関先の温度計は19℃ 思ったより暖かい。鉱泉が準備されていたので今回初めて入った。4~5人が入れる程の浴場だ。一汗流して 18:00 夕食 宿泊客は20人くらいだった。
翌日朝 6:00朝食、6:50赤岳めざして出発。天気は晴れ。樹林帯は残雪あり。ピッケル、ストックが役にたつ。アイゼンは必要なし。中山乗越を通り行者小屋に着く。
不要な物は置きザックを軽くして地蔵尾根に取り付く。樹林帯を通り越すと残雪はなくなりアイゼン ピッケル必要なし。 赤岳頂上で記念写真を撮り、文三郎尾根で下る。頂上直下の岩場が危険なので念の為に、ザイルも準備したが必要なかった。
美濃戸山荘に着く頃 黒い雲が湧きだし雷が鳴る、赤岳頂上辺りでなくホットする。帰りは車に三人同乗し海老名駅で解散。
無事 楽しい山行ができ、ご協力有難うございました。 (小梶昌弘)
期 日:6月12日(水)~13日(木)前夜発一泊二日 天候:晴れ後小雨、晴れ後曇り。
参加者
:L吉田和興、河崎正道、上野進、計3名
コースタイム:12日(水)JR岐阜駅7:00=ポケトパーク駐車場9:30-保月山10:30~37-杓子岳11:13~21-経ケ岳12:16~13:06-保月山14:26-駐車場15:10=こし路荘(泊)16:20~6/13(木)
4:30 発=コンビニ=冠山峠6:20-冠山7:20~45-冠山峠8:40=越前大野=温見峠11:10-能郷白山13:05~40-温見峠14:50=根尾谷薄墨温泉=岐阜羽島18:16着
費 用:こし路荘旅館6,300(夕食付き)、交通費10,000(往路バス、復路ジパング、岐阜まで)
・
冠山林道の閉鎖が多く、過去3度計画を中止した私にとっては相性の悪い山域。台風の接近に伴い、日程を1日早め実施した。
・
能郷白山の三角点ピークは笹で遮られ特徴も無い、南にある白山権現社で展望が得られるが、山としてはやや期待外れなのが3人の一致した意見。むしろ期待しなかった経ケ岳、冠山の方が展望もコースとしても楽しめる。経ケ岳では白山・荒島を間近に眺め、大野盆地を見下ろす。冠山では越美山地の山深さを味わった。
・
こし路荘は登山者にとって心休まる宿。女将が実に細やかな気遣いをしてくれ且つ清潔。
4時半の出発に、氷結したアクエリアスを各自2本ずつもたせ見送ってくれた。(吉田和興)
期 日:6月22日(土)日帰り 晴れ
参加者:L小磯登志子、宮澤恵子、黒沢寿子、大関史郎、富重正樹、山口音子 計6名
コースタイム:甲斐大和駅8:10=(バス)=上日川峠8:55~9:10-下日川峠11:00~10-深沢林道展望台(昼食)12:00~30-境沢の頭13:00~10-古部山14:00~10-大天狗山14:40-水野田山15:20-甲斐大和駅16:05
費 用:甲斐大和駅~上日川峠バス代(栄和交通)1000円
梅雨前線と台風4号の影響で前日まで雨続きだったが、うまい具合に晴れ間がのぞく一日、少し長めの尾根歩きを楽しんだ。
甲斐大和駅発上日川峠行きのバスは1台増発便が出た為全員が座ることができた。上日川峠は相変わらず賑わっていたが大菩薩嶺方面に向かうハイカーがほとんどである。砥山に向かう林道に入ればブナの巨木が迎えてくれ静かな尾根歩きが始まった。最初のピークである砥山は巻き道だったので通り過ぎてしまう。せっかくだからと戻ったところ白い清楚な花が斜面いっぱいに群落をつくっていた。(帰宅後宮澤さんに調べていただきクサタチバナと判明)
下日川峠は林道の終点。勝沼方面は雲海の下である。南アの山々が少しだけ顔を出していた。源次郎岳分岐に続く尾根にはブナの巨木が多く残っており、登山道にはブナの実の殻がたくさん落ちていた。NTTの電波塔を過ぎ深沢林道に出て少し進むと立派な展望台があったので昼食をとる。
深沢林道のゲートの少し先、左側にかくれっ窪の小さなプレートがあった。そこから尾根に取り付く。30分ほどで境沢の頭に着いた。なぜか頂上だけが伐採されていて暑い。ハルゼミの鳴き声が頭上から降ってくるようだ。
三角コンバ・古部山に向けて標高差のない尾根が続く。古部山は小さなピークだ。西に向かえば徳並山方面であるが今回はそのまま南下して竜門山に向かう。大天狗山からは整備された階段の道が大志戸林道まで続く。林道には広い駐車場があり辺りは遊具の揃った広場になっているがあまり利用されていないようだ。林道を横切り、階段をひと登りして三等三角点の水野田山に着いた。ここからは階段もなくなって歩きやすい。林道に降り鹿除けフェンスを通り抜け水野田の集落に出た。桃畑の間を甲斐大和駅に向けて下る。(小磯登志子)
南会津/台倉高山、帝釈山~田代山(創部50周年記念山行No.19,20)
期
日:6月26日(水)~27(木)一泊二日 天気:雨、晴れ
参加者:L上野進、中村精、森田隆仁、堤理恵子 計4名
コースタイム:宇都宮8:30=レンタカー=西那須野=桧枝岐=馬坂峠11:40~12:10-鹿の休場12:50-三段田代13:20-台倉高山14:30~40-三段田代15:45-鹿の休場16:10-馬坂峠16:50~17:00=桧枝岐・駒口17:30(泊)~6:10=猿倉登山口7:40~50-小田代8:55-田代山9:20~35-田代避難小屋9:45~55-帝釈山11:00~35-田代山避難小屋12:35~55-小田代13:25~30-猿倉登山口14:20~35=湯の花温泉(一浴)15:15~15:45=宇都宮18:00
費
用:民宿駒口(2食付)7,500、交通費3,100(レンタカー、高速料金、ガソリン代)、その他1,400
〈1日目〉馬坂峠に到着。帝釈山に登る人の車が数台停まっていた。綺麗なトイレが新築され、休憩所も併設されている。台倉高山の登山口と帝釈山の登山口は道を挟んで対面となっている。帝釈山の山頂まで1時間で登れるため、最近はここから登る人が多いという。生憎の雨のスタートとなった。森田さんは風邪気味のため、車で待機する。休憩所で雨合羽を着込み、傘をさしてスタート。鹿の休場までは尾根を巻きながら登る。道の整備が極めて良く、木製の階段が整備されている。もう少し自然のままでも良いのではないかと感じた。早速絶滅危惧種のオサバグサが道の両脇に現れ台倉高山の北峰手前まで続いた。連日の雨で道はかなりぬかるんでいる。三段田代は小規模な湿原だ。木道には滑り止めが付いていてとても安全だ。ほとんどが樹林帯のため、風雨が強まってきたが傘をさしたまま山頂まで行けた。山頂は低木が生えているが、晴れていれば、周囲の山が望めるのだが、残念ながら、全くの白い世界だった。帰りの道は、さらに川のような状態になった。結局他の登山者には誰も合わなかった。民宿駒口は平日のせいもあるが広い部屋に2人ずつで快適だった。客は我々のほかに2人だけだった。外見はごくありふれた民家だが、中は綺麗に改装されており、風呂もトイレも綺麗。食事は山人料理ということで、熊肉や山椒魚の天ぷら、岩魚の刺身他たっぷり出た。アルコールも良心的な価格だった。朝食も5時でもOKとのことで、山やにはお勧めの宿です。
〈2日目〉雨もやみ次第に天気が良くなってきた。道を間違え猿倉登山口に着くのが40分遅れた。中村さんは3回目ということで、帝釈山には行かず、田代湿原までで降りるので別行動となる。小田代まできつい登りが続くが、自然の状態を保ちながら登山道を整備してあるので、気持ちが良い。田代湿原に到着すると、急に視界が開け、広々とした湿原と周囲の山々が大パノラマで広がった。今年は雪解けが遅かった関係で、ワタスゲがたくさん見られた。チングルマはほとんど終わっていたが、まだ咲いている場所もあった。コバケイソウは薄い黄色の花をたくさん付けていた。その他たくさんの花が咲いており、正に花園だ。ただここの木道は滑り止めが付いておらず、濡れていたら、滑って大変危険と感じた。避難小屋に着くと、高床式のトイレが新築されており非常に綺麗で清潔。そばにたくさんのベンチが据えられている。ここから帝釈山までは意外に時間がかかった。昭文社のコースタイムいっぱいだった。オサバグサの群落が続く。かなり密度が濃く非常に見事。帝釈山の登りは岩をよじ登っていく。頂上からは正に360度の大パノラマ。会津駒、燧ケ岳、日光の山々、那須連山、高原山等々山座同定に余念がない。片品村から来た人が色々教えてくれた。帰路は田代湿原の景色をおしみつつ下山。登山口で中村さんが待っていた。車で湯の花温泉に立ち寄り共同浴場で汗を流す。かけ流しの非常に熱い湯だ。宇都宮駅で名物の餃子とビールで乾杯し新幹線で帰路に着いた。(上野進)