1.高尾/津久井城山公園(新年山行)

期 日:1月8日()日帰り 曇り

参加者:L助廣弘子、SL佐藤邦弘、小原紀子、前田省吾、宮澤恵子、黒澤寿子、峰尾欽二、杉江秀明、大関史郎、合田英興、神谷友子、山本正、篠崎文雄、服部健 計14名

コース:橋本駅北口8:12=北根小屋8:35­―小網諏訪神社8:40―御屋敷広場9:20―雲居寺9:50―津久井堂所山10:4012:00―宮標石12:10―祥泉寺バス停13:50=橋本駅北口14:20

年明けから毎日ポカポカ陽気が続いたのに、この週末は一転して寒くなり雨模様との予報。悩んだが、雨が降ってくる夕方までに終わらせようと予定通り8日に実施した。雨予報のせいかキャンセル5名。小網諏訪神社に参拝して山道へ入る。結構な急登となり、お正月でなまった体にこたえる。早めにおでん鍋をしようと、予定の城山山頂まで行くのをやめて御屋敷広場へ向かうのがむしろありがたかった。4月の集中山行の会場となる広場を皆さんの目で見ていただき、駐車場とトイレを確認、パークセンターの担当者にも一言ご挨拶をして公園を出る。金丸の住宅街を通り、雲居寺境内を抜ける。立派な枝垂桜の大木があり、集中山行の頃には花盛りかもしれない。尻久保川沿いの山道を歩き、沢を渡って堂所山へ到着。山頂は北側が開けて津久井湖手前の集落が見渡せるが、いささか風が冷たい。奥の木製ベンチ2つに皆でぎゅうぎゅう詰めで座り、その間にガスを3つ置いておでん鍋を囲んだ。小鍋でお酒も温める。寒いので火力が出ないのかと思って我慢したが、終わりごろにガスの出し方が足りなかっただけとわかるお粗末。それでもしめのうどんもお汁もお酒もすべて完食、満足して帰途に就く。大沢林道はゆるやかな道で、ほろ酔いの足にも難しいことはなく、無事バス停着。橋本駅ビル内の居酒屋で再びにぎやかな二次会となりました。支部長として最後の新年山行、トップは次期支部長の佐藤さんにおまかせして安心して歩きました。皆さま、今までいろいろご協力をありがとうございました。(助廣弘子)


津久井堂所山山頂 

おでん鍋を囲んで
        

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2.三ッ峠/金峰山~霜山~新倉山

期 日 : 1月14日(土)日帰り 曇り時々小雪

参加者 :L小磯登志子、SL大貫文正、前田省吾、松宮俊彦、松本悦榮、山本正、山崎洋子、中村和江 計8名

コース:三ッ峠駅8:2030―金峰山(871m)9:3943950m 10:2733―稜線(昼)12:1844―新倉山分岐13:2635―御殿(1184m)14:3444―新倉山14:4915:04―下吉田駅16:05

今冬一番の寒さとの予報に防寒着を十分に用意した。8日に降った雪は三つ峠駅辺りでは35cmだったと聞く。三つ峠駅に降り立った登山客は少なかった。金峰山に向かう尾根は浅間諏訪神社の階段から始まる。神社裏手は雪も溶けて踏み跡が見えていた。風はないので冷え込みもあまり感じられず上着を脱ぐ。733mピークは南面が伐採されて開けていた。富士山と屋根に雪を乗せた下吉田の街並みがモノトーンの世界を作りあげていて印象的だった。800mあたりから積雪が増え始めた。三等三角点のある金峰山は地味な頂上で眺望も無い。960mの肩に乗ったあたりから数人でトップを交代。ここからの標高差500mの急登が一番の頑張りどころと皆も心得ている。が、やはり厳しかった。ペースを落として歩を進める。空にはいつの間にか雪雲が広がり、やがて雪も舞い始め気温もぐんぐん下がってきた。1200mを超えたあたりから積雪も増え、さらに地図にはなかった岩場が連続して現れ出した。やせ尾根なのでどうにも巻きようがなく岩を乗っ越して通過すること三度!岩に雪が着いていなかったのでロープを出さずに済んだ。ようやく飛び出た稜線にはさらさらの雪が3540cmも積もって完全な冬山であった。風の来ない登山道脇で素早く昼食を済ませ霜山方面に向かう。頬に当たる風は冷たいが冬山らしくて気分も上々。新倉山に向かう尾根の分岐は霜山の手前にある。小さな標識が木に下がっていた。ロープの下がった急な下りから始まるが昭文社地図の実線になっているので概ね歩きやすい。1184mピークには「御殿」の山名板があった。少し先の登山道脇に新倉山の山名板あり。ここが?という場所で拍子抜け。この新倉山から伸びる尾根を末端まで歩き寿駅に降り立つ予定だったが、下りる尾根を探してみるもヤブが深く特定できない。しかも時すでに15時。無理せず一般道で下吉田駅に出ることにした。下山口の富士浅間神社には五重塔があり由緒ある立派な神社だった。何といっても富士山が大鳥居の向こうにドーンと聳え立っているのが素晴らしい。厳しい寒さと登りだったが印象に残る山行であった。(小磯登志子)
 


金峰山山頂

頑張る

稜線まであとすこし

登山道脇で昼食 

雪道は楽しい
                                 

新倉山分岐

地味な新倉山頂上

富士山と下吉田の町並み

富士浅間神社の大鳥居
                 

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3.奥多摩/雲取山〜三峰

期 日:1月14日(土)~15日(日)一泊二日 小雪模様

参加者 :L矢澤孝二、SL萩原克己、山口音子、神谷敏裕 計4名

コース:奥多摩8:35=鴨沢9:1020-小袖峠9:5510:00-堂所(昼食)11:451205-ブナ坂13:3040-奥多摩小屋14:1020-小雲取14:5015:00-雲取山15:2040-雲取山荘16:00()6:25-白岩小屋8:1015-お経平9:2530-霧藻ヶ峰9:4550-妙法が岳10:5011:00-三峰神社12:0535=西武秩父13:4514:08=東飯能14:5615:06=八王子15:42

4年ぶりに冬の雲取山を計画した。鴨沢で降りた登山客は30名ほど、テント装備の大きなザックのバーティーが目立つ反面、日帰りで往復するというカップルもいる。小袖峠のすぐ上だけ凍っていたものの、まだ雪は少なかったので、アイゼンは着けずに登って行く。堂所で昼食としたが、尾根に出たからか急に冷たい風に吹き付けられ、早々に腰を上げた。この週末は第1級の寒気団に覆われ日本海側は大雪、あまりにも季節風が強いので、関東にも雪雲が流れて来るとの予報である。今日は朝から時々小雪がちらついていたが、この先は、風にも悩まされることになった。ブナ坂からの石尾根の防火線も、ところどころ雪が吹き飛ばされてカヤトが出ていたり、奥多摩小屋下のヘリポートでは、風紋もできていた。小雲取の急斜面を登りきると山頂も間近、ようやく雲取山に立った。今年の雲取は2017年と同じ標高ということで、新しい標識も建ち記念の年だ。これから暖かくなれば、さぞ賑わうことだろう。避難小屋軒下の寒暖計はマイナス9度を指している。残念ながら富士山は見えなかったが、奥秩父主稜の飛龍、甲武信そして国師が厳冬期の厳しい表情を見せていた。雲取山荘の宿泊客は50名ほど。4名で個室が使え、豆炭の炬燵に足を入れて暖かく寝られた。翌朝は4時半に起床。玄関先の寒暖計はマイナス15度。まだ星が残り、彼方に街の灯が瞬いている。5時半の朝食後、明るくなってから、今日は始めからアイゼンを着けて出発する。さすが北側斜面は雪が多い。歩き始めてしばらくで、原生林の合間から御来光が望まれた。地平線から昇った朱色の輝きは、すぐに雲に隠れ、東の空を大きく赤黒い色に染めて行った。今日も一面の雲で、時おり小雪が舞っている。何よりも凍った北からの突風が辛い。沢の源頭を巻くところでは、小規模ながらデブリも見られた。芋ノ木ドッケの肩を過ぎて白岩山、白岩小屋で小休止。この小屋も廃屋になって久しいようだ。宿泊した昔を懐かしく想う。ウエストポーチに入れたカリカリ梅を口に入れたら凍っていて、ジャリジャリ梅になっていた。霧藻ヶ峰で矢澤、神谷グループは先行し、妙法ヶ岳へ向かう。こちら側の分岐からはツボ足だったが、三峰神社からのルートを合わせると良い道になり、三峰神社奥宮を祀る妙法ヶ岳に着いた。三峰とは本来、この妙法と白岩、雲取の三山を合わせた総称とのことで、自分としても、ようやく念願が叶ったのだった。三峰神社のバス停で2人に合流し、寒かった山を振り返りながら定時のバスに乗り込み帰途についた。(矢澤孝二)

費 用:  バス 奥多摩駅=鴨沢627円、三峰神社=西武秩父927円(ICカード扱い)

           宿泊 雲取山荘(一泊二食)7800円-新ハイ割引=7000円


2017m雲取山頂上

ブナ坂にて

雪の尾根を三峰へ

2017の山雲取の記念バッチ

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4.奥多摩/馬頭刈山

期 日:1月18日(水) 晴

参加者:L安瀬はる江、SL小磯登志子、榎本美智子、竹田早苗、佐藤邦弘、峰尾欽二、杉江秀明、大関史郎、大貫文正、服部 健 計10名 

コース:武蔵五日市駅9:00=バス=十里木バス停9:11―瀬音の湯9:2040―長岳10:0510―500M10:5011:00-高明山11:5012:00―P83012:1040-馬頭刈山13:0010―鶴脚山13:3550―千足尾根分岐14:00―700M14:2025-千足15:05―払沢の滝入口15:2028=バス=武蔵五日市駅15:5016:06

強い寒波の襲来で、低温の日が続いていた。そんな中、当日は風もなく暖かで、遅れた方を瀬音の湯で待ったが、寒さを感じなかった。十里木バス停から瀬音の湯までは、自然を生かした遊歩道が整備されていた。今回の目玉、長岳尾根は露岩混じりの痩せ尾根でとても好ましい。もう少し続いて欲しかった。寺岡の車道を吊り橋で渉り、馬頭刈尾根に登り返す。(ぐん)(どう)への分岐を過ぎ、高明神社への参道を鳥居や石柱、石板を追いながら一本調子に登る。少々飽きた頃に高明神社跡地に着く。小さな社があり、左側に回りこんでいくとすぐ上が高明山山頂だった。この辺りは雪が3,4セン位積もっていてまっ白だった。陽射しのある尾根歩きは気分が良い。左右の展望を楽しみながら進む。岩稜は凍結もあり、慎重になった。馬頭刈山手前の小ピークで昼食を摂った。ベンチもあったが、大小の岩が散在してイスになる格好の場所だった。眼前には丹沢の山々が広がり、北側には遠く赤城連山が望めた。居心地良く離れがたかったが先を急ぐ。馬頭刈山山頂への坂の途中に「関東の富士見百景」と表示された石板が岩に埋め込まれていた。枝越しにうっすらと富士山が捜せた。馬頭刈山山頂で山座同定を楽しみ、下り始めると富士山がくっきりと見えた。鶴脚山への今日最後の登りは急な上、凍結箇所が多かった。山名柱がピークから少し下がった西端にあったので、驚いた。千足尾根は終始急で疲れた脚には堪えた。530M辺りで分岐していたが西の千足側に直接下りた。バス時間に合わせ払沢の滝入口まで歩いた。瀬音の湯で一浴希望者は十里木バス停で下車。冬晴の中、展望と日溜りハイクを愉しめました。(安瀬はる江)


長岳尾根

長岳山頂

尾根を繋ぐ吊橋

昼食タイム

関東の富士見百景

馬頭刈山山頂
鶴脚山山頂

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5.房総/冨山

期 日:21)日帰り  快晴、風無し

参加者 :L岩田孝支、SL堤理恵子、大貫文正、竹田早苗、支部外 計9名

コース: 岩井駅-登山口駐車場10:30-福満寺10:40~11:00-冨山南峰(観音峰)342m11:38-富山北峰(金毘羅峰)349.5m櫓展望台11:55~12:20-伏姫籠穴13:12~13:38-道の駅 富楽里とみやま13:50~15:00
全所要時間:3時間8分 移動距離:5.7km、海鮮レストラン「綱能屋」にて食事、解散(岩田孝支)


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6.奥武蔵/武川岳

期 日:2月4日)日帰り  

参加者L萩原克己、SL飯嶋光江、長谷千秋、松宮俊彦、神谷敏裕 計

コース:名郷10:00-妻坂峠10:20~10:30一武川岳12:00~12:35一伊豆ケ岳分岐点13:00一天狗岩13:35~13:42一名郷14:35

昨年は雪が多くて蔦岩までしか行けなかったので、今年は是非頂上までと思い、安直な武川岳を一周するコースを選びました。
妻坂峠に着いてみると少し雪があり、3年前の同じ時期に縦走した大持山~武甲山の稜線はほとんど雪がなく、これでは頂上も雪が期待できなくがっかり。
頂上に着いてみると単独行者2人と夫婦1組だけの静かな頂上でした。頂上から蔦岩への縦走路は疎林に阻まれよく見えなかったですね!
昼食をしていると何人か登って来ましたが!
下りは伊豆ケ岳~正丸と伊豆ケ岳からのトレ-スが大分ありました。
私達は天狗岩に下りました。天狗岩から先が急な下りで息が抜けませんでした。
風は冷たかったですが、楽しい静かな冬山の一日を堪能しました。(萩原克己)


妻坂峠への登り

武川岳山頂にて1

武川岳山頂にて2

二子山への分岐

山頂から東側は雪が残っていた

天狗岩

ネットの向こうは石灰集積場

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7.奥武蔵/北川尾根~ツツジ尾根

期 日 :2月8日(水)日帰り

参加者: L小磯登志子、SL佐藤邦弘、榎本美智子、杉江秀明、大貫文正、山崎洋子  計6名

コース: 西吾野駅8:20-白山神社8:4350-オバケ山9:40-グリーンライン10:3545-飯盛峠11:00-ブナ峠11:30-ツツジ山(879.1m)12:1047-小ツツジ山(770m)-三田久保峠14:06-正丸駅15:43

今回歩く北川尾根~ツツジ尾根はバリエーションのロングコースではあるが南面の尾根なので雪の心配はないと予想。また参加者は皆さん健脚揃いなので予定通り歩けるのではと期待していたがやはり甘くはなかった。

西吾野駅から20分程で北川尾根取付きの白山神社に着く。神社裏手から少々藪っぽい杉林を登り、左手の尾根に乗ると明瞭な踏み跡があった。歩きやすい尾根を1時間弱でオバケ山に到着。山名板があるだけの地味な山頂だ。展望はないが概ね緩やかな登りが続く。大岩の間を抜け急登を頑張るとガードレールが見え隠れする。最後はカーブミラーの脇からグリーンラインに出た。いいペースである。

ひと休みした後、グリーンラインと並行する関東ふれあいの道を拾いながら飯盛峠、ブナ峠と通過。日陰には凍った雪が残っていた。ツツジ山方面への分岐には標識が立っていた。ツツジ山で昼食。伐採された頂上は眺めがよくスカイツリーも見えている。山頂には正丸駅方面を示す新しい標識があった。

小ツツジ山に向かう。2ヵ所ほど急な下りがあった。やがて地図にない作業道が両脇に現れ、それが尾根を横断していた。この作業道が曲者なのだ。三田久保峠に14時到着。メンバーの体調も問題ないので天久保山方面に予定通り進むことにした。

548mピークから下ると地図に記載のある作業道が横切っている。しかしどこも土壁になっていて降りられない。ロープを出すことにした。10mでは足りずSL持参の20mをダブルにして降りる。皆危なげなく降りてきた。大勢だとこういう場面では思いの外時間がかかるものだ。

そして513mから下る尾根にも作業道が・・・。ここの崖にはトラロープが下がっていた。地図にないこうした作業道は本当に厄介である。進む尾根が見えにくいのだ。やはりルートミスをしてしまう。450mピークで南西に向かう尾根に乗ってしまった。これは違う尾根だとわかったがここまでの間にロープ出しや作業道の横断で予定外の時間がかかっていた。登り返しても時間切れが予想されたので皆にもこの尾根を下ることを伝えて了解を得る。

踏み跡を辿ると住宅の裏手に出ることができた。そこから5分程歩くと正丸駅だった。

帰宅後ネット検索してみたところ、天久保山に向かう途中には岩場やロープの張られた痩せ尾根もあるようだ。17時までに下山できたかどうか。今回は日の短い時期でもあり三田久保峠からのエスケープルートがあることを考慮してのコース取りであったが、天久保山を組むのであれば日の長い時期に逆回りにして歩いたほうがいいだろう。またバリエーションートに入る場合、20m10mロープ数本は必携であろう。スリングとカラビナを使ったセルフビレイ等については山行時においおい練習していきたいと思う。(小磯登志子)


北川尾根取付きの白山神社

オバケ山

カーブミラーの脇からグリーンラインに出た

ツツジ山

作業道に降りる~その1

作業道に降りる~その2


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8.丹沢/櫟山(川崎支部合同)

期 日:2月11日(土・祝) 日帰り 晴れ
参加者:L佐藤邦弘、SL助廣弘子 森田隆仁、矢澤孝二、松宮俊彦、宮澤恵子、竹田早苗、峰尾欽二、大関史郎、武末範子、山口音子、大貫文正、松本悦榮、神谷友子、山本正、山崎洋子、服部健、中村和江 計18名 川崎支部 計12名  総計30名

コース:渋沢駅北口855-大倉907920-黒竜の滝分岐1028-勘七橋1044-表丹沢県民の森・芝生の広場10551105-上秦野林道(横断)1122-櫟山山頂11551350-三廻部林道(横断)143140あずまや150005-寄1530

 川崎支部との合同山行は今年が2回目。昨年は第1回で丹沢の岳ノ台。蓑毛から柏木林道を歩き、ヤビツ峠から岳ノ台の登山口に向かうと積雪で予想外に難儀した記憶が蘇る。今年は当支部が山行先を決める番。また両支部で一緒に鍋を囲むことになり、手頃な山で山頂が広く、展望が期待できる櫟山とした。鍋は助廣さんの助言を得て、「煮込みラーメン」を川崎支部に提案し、材料等の分担なども決定。大勢の方に参加協力を希望して頂き、参加予定者総計31名(当日一人不参加となる)。残すはお天気のみ。
 渋沢駅に降り立つと、青空に冠雪の富士山が大きく聳え立っている。表丹沢の山なみは前日の降雪で麓の方まで白く輝き、迫力をもって目の前に迫っている。大倉行のバスには予定時刻より一本早いバスに乗り込む人と二組に別れて向かう。
 時間短縮のため、当初予定の後沢乗越を経由して櫟山を目指すコースを一部変更し、西山林道の途中から黒竜の滝が落ちる方面に降りて、四十八瀬川に架かる木橋を渡り、表丹沢県民の森・芝生の広場から直登して櫟山山頂に向かう予定で大倉を出発。

 いつもながら単調な西山林道だが、時折、昨日降った雪が木の葉から頭上に舞い落ちる。約1時間強で黒竜の滝分岐に到着。ここから階段状の坂を降るのだが、結構な急坂。凍結による転倒事故も考えられる。遠回りとなるが、今少し歩き、勘七橋を渡って、表丹沢県民の森・芝生の広場に行ったらどうかと川崎支部の園田支部長から声がかかる。安全第一で勘七橋廻りで行くことに。
 表丹沢県民の森・芝生の広場近くにはトイレもあり、一休み。ここから櫟山まではひたすら登りだ。途中雪道に出くわす。目を右手に向けると、大倉尾根や表丹沢の尾根が雪を被り、一段と目立ち、さながら巨大な恐竜の脊中のようだ。約50分の登りで一気に草原の広い山頂に飛び出した。目の前には大きな赤松の木が枝を広げていた。快晴の冬空の下で、相模湾に浮かぶ大島がはっきりと目に飛び込む。

 比較的風のない所を選び、両支部で分担して用意した鍋4個をセッティングして煮込みラーメンの作業開始。両支部の女性の方々の精力的な動きと手際のよさに圧倒されているうちに、湯気を立てて具だくさんの煮込みラーメンが出来上がって行く。そして、テキパキと各人の容器に移される。冬の季節にしかも山頂で温かい鍋料理を食べるのはまた格別だ。適量のお酒も飲んで、満足した気分が最高潮になったところで、輪になってざっくばらんな自己紹介。最後は両支部旗を前に広げて記念写真に納まり、約2時間の山頂での交流イベントは終わった。
 後半のリーダーは川崎支部の寺田さんに交代。降路は南に取り、三廻部林道を横切り、鹿柵を幾つかくぐって行くとあずまや。付近には茶畑が広がっている。ここから間もなくして、よい匂いが漂ってきたと思ったら、周囲はロウバイ園だ。旗が幾本も立ち、明日12日までというロウバイまつりが開催されていた。

 寄バス停に発車時刻10分前に到着。バスを待つ人の長蛇の列。一台のバスに乗り切れるか心配したが、増発便が来て、貸切バスの状態で得した気分となって新松田駅へ。駅前で来年も同じ月日に煮込みラーメン鍋を囲む交流山行をやりましょうという約束をして、第一次は終了解散。その後、二次会をJR松田駅近くの商店街にある中華のM食堂で開催。店内貸切で和気あいあいと交歓し、両支部の益々の発展とみんなの健康を祈念して三本締めで締めくくった。

 多数の皆さまのご参加ご協力本当にありがとうございました。事故もなく、すべては順調で大いに盛り上がり、両支部の交流と親睦はより深まったのではないでしょうか。来年は川崎支部が開催の主体となります。お楽しみに。(佐藤邦弘)


芝生の広場から櫟山を目指す

途中で雪道に出くわす

山頂から大島を望む

雪化粧の大倉尾根

煮込みラーメンの出来上がりを待つ

湯気の立つ煮込みラーメン

寄の茶畑

寄のロウバイ園

櫟山山頂にて


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9.丹沢/南山~天王山

期 日:2月18日(土) 日帰り 晴れのち曇り

参加者:L佐藤邦弘、SL神谷敏裕、前田省吾、安瀬はる江、松宮俊彦、助廣弘子、竹田早苗、杉江秀明、大関史郎、服部健、足立明子 計11名

コース:橋本駅北口755=鳥居原ふれあいの館84052―南山登山口857―権現平100515―南山山頂10411117―青山・大堀分岐1123―あずまや1132―南山こもれびの路登山口・林道1150―大堀橋1206―国道1211―串川グラウンド122531―天王山登山口1235―天王宮1246―供養観音1255―宮標石1320―堂所山133051―監視所山1408―聖天様分岐1412―聖天様1423―津久井警察署前バス停1428

 手近な里山でも静かで山深い雰囲気のなかを歩るくことができれば、のんびりできて、迷ったところでどこか住宅地に降りればよく、なんだか超得した気分になって、楽しいものだ。ネットを見ていたら津久井にそんな里山があることを知る。調べてみたら、そこは新ハイ誌にも掲載されていた。前月の新年山行で堂所山、宮標石は訪ねたが、今回、ルートを変え、宮ヶ瀬湖の北にある南山とつないで歩くことにした。

 南山への山道は遊歩道として整備されているようで、道標は完備されて非常に歩きやすく、正にファミリーコースだ。飽きさせないように展望の利くところが、ちゃんと用意されている。送電線の鉄塔が建っているところに出ると、広くまわりの木々は伐採されて明るく、静かに水を湛える宮ヶ瀬湖、その向こうに高取山や仏果山が聳えている。そして権現平と呼ぶ広い平坦な場所に着くと、展望台が造られており、遠くは横浜や川崎などの高層ビルが一望できる。南山山頂からの展望も抜群だ。碧い湖面の背後にうっすらと雪化粧した東丹沢の山なみが大きく迫り、眺望は文句なしだ。丹沢の最高峰 蛭ヶ岳の雄姿、他より白い雪が目立つ白馬尾根。見下ろすと遊覧船が波を輪のように広がらせて進んでいる。

 南山山頂から5分程度で分岐に出る。道標には「青山・大堀」と「長竹・韮尾根」という表示。あまり知られていない地名なのでわかりにくい。「青山・大堀」を指す方向に降る。道は整備され、階段状になっていて明瞭。あずまやと鉄塔があるところを通過。やがて舗装された林道に降り立つ。この林道は長竹CCの脇を走っている。串川に架かる大堀橋を渡り、国道に出て、串川グラウンドに向かう。

 串川グラウンドに近接する住宅地の右折の角に「天王山ハイキングコース」の道標があり、山の斜面が迫るところに行き止まりの人家。その前に山に続く階段があり、手すりに標識。飼い犬に吠えられながら階段を上がる。急な斜面を登り、尾根に乗る。しばらく舗装された道路を歩いてきただけに、落ち葉が敷き詰められた山の地面は格別に心地よい。冬枯れの森は静かで気持ちを落ち着かせてくれる。適度な起伏もありがたい。道標もきちんとあり、案内板も設置され、よく行き届いている。

 堂所山は三角点があり、西方面が開けて眺望がよい。眼下にゴルフ場が広がり、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの観覧車が目印。しばらく山座同定を楽しんだ。このあたりミツバツツジ咲いてきれいだというから、この季節に来るのもよいかも知れない。

 今回はコースから脇にそれるため、雨乞山、平代山には行けなかった。それだけに次の機会には訪ねたいものだ。(佐藤邦弘)


権現平への道

白馬尾根を確認する

南山山頂にて

雰囲気の良い天王山ハイキングコース

里山を軽快に歩く

堂所山からの眺望

監視所山に残る防空監視哨

権現平展望台

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10.常磐/加波山(関東百名山)

期 日:2月25日(土) 日帰り 快晴 
参加者:L岩田孝支、SL竹田早苗、支部外3名 計5名

コース:JR新宿駅西口650=土浦駅834=レンタカー=加波山神社1000―加波山2合目登山口・寝根不動尊101020――五合目―八合目1125―加波山社務所1135―加波山奥宮・加波山山頂120015―下山コース迂回―林道1235―八合目合流―七合目1255―五合目1305―加波山二合目登山口駐車場1340=レンタカー=やさとの温泉ゆりの郷14151545=レンタカー=土浦駅161530=日暮里駅1738
費 用:新宿―土浦往復2450円、レンタカー1人分1650円、温泉1000

 今日の山行は天候も良く、新宿~土浦迄電車、土浦~登山口迄、バスが無い為、レンタカー(5人乗り)で登山口迄行く、車中で、登山に関する、説明をした。ハングライダーが空を飛んでいた。125日に冨山の参加者と同じだ、話が弾み、和やかな雰囲気でした。登山道は良く整備されていて、歩きやすい。222日(水)に下見をした際、頂上付近は風が強く、寒かったので、八合目で、休んで、一枚羽織らせたが、今回は寒くなく、大丈夫でした。頂上から、日光連山がきれいに見えた。信仰の山で、宮に参拝しながら、頂上に着いた。
 下山は、1本杉周遊コースの下りが、土で、滑りやすく、道も整備されていないので、最短コースで、山頂を巻き、林道から、登りのコース(八合目合流分岐)より、往路を下山した。30分に1本の休みで、ゆっくり、楽しんで下山した。予定時刻で戻った。花は咲いていなかった。加波山神社が、色とりどりで綺麗だった。筑波山がどこからでも見えて、縦走すると、楽しい。ただ、交通の便が悪いから車で無いと無理と思う。(岩田孝支)

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11.前日光/篠井富屋連峰(宇都宮アルプス)

期 日:2月26日(日) 日帰り 晴

参加者:L安瀬はる江、SL山本正、宮澤恵子、黒澤寿子、佐藤邦弘、峰尾欽二、山口音子、大貫文正、服部健 計9名 

コース:八王子駅6:40=タクシー=平成記念子どものもり公園9:0720―展望台9:4045-榛名山10:1020―男山10:35本山(ほんざん)11:1011:20-飯盛山12:1512:40青嵐(せいらん)13:10高舘山(たかだてやま)13:3545-黒戸山14:15―兜山14:3540―中徳次郎登山口15:0520=タクシー=ただおみ温泉15:2516:10=道の駅16:1530=橋本駅19:20

宇都宮アルプスはご当地アルプスでも人気が高い。宇都宮市北部の篠井と富屋地区の標高500m位の低山を繫いで総称している。七座の内、四座の山頂は縦走路から外れている。それぞれ個性のある七座だ。榛名山から飯盛山は岩稜帯で荒々しく、反して高舘山、黒戸山、兜山はなだらかな山だった。雲はあるが、青空だった。前半の山々からは展望があり、男体山を主峰に日光連山、高原山、そして遠く赤城山が確認できた。

平成記念こどものもり公園は広かった。学校の研修センターとして使われ、平日の利用者が多いと言う。園内の地図を求めて、管理棟へ行く。ご親切に女性スタッフがハイキングコース入り口まで案内して下さった。ここからは道標に従い標高差100m前後を登降した。本山から飯盛山周辺で40名程の団体に出会ってしまって、昼食を一緒にせざるを得なかった。全般的には登山者は少なかった。

本山の先に7,8mの岩場があり、トラロープが下がっていた。巻き道もあったが、皆、果敢に挑戦し、楽しんでいた。飯盛山の下山は急峻なので杞憂したが、ゆっくり、慎重に進んで難なく通過することができた。

家の庭先を堀搾して作ったというただおみ温泉は加温、加水していない天然温泉かけ流しだった。柔らかい肌当りでのぼせることがなかった。すぐ隣の道の駅でお土産を見繕い、帰途に付いた。

全山通して、自然林が多く、空気が澄んでいた。低山でもアルプス気分が味わえ、侮れない難所もあり、刺激的でした。(安瀬はる江)


榛名山への急登

男山から日光連山展望

本山山頂にて

本山付近の岩場

飯盛山分岐

飯盛山下山

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12.秩父/破風山 

期 日 : 3月4日(土)日帰り 晴れ

参加者 : L小磯登志子、前田省吾、安瀬はる江、松宮俊彦、竹田早苗、峰尾欽二、杉江秀明、山口音子、大貫文正、松本悦榮、神谷敏裕、,神谷友子、山本正、篠崎文雄、服部健、中村和江 計16名

コース : 西武秩父駅9:00=白砂公園9:3543309.6m10:1520468.5m11:0010―林道11:5512:00―小峰山12:3613:10―大前山13:50―札立峠14:15―破風山14:2736―分岐14:57―前原(347.0m)15:57―皆野駅16:35

費 用 : 西武バス/西武秩父駅~白砂公園480円、秩父電鉄/皆野駅~お花畑380

皆野アルプスとも呼ばれている破風山を巡るルートは岩場が随所にあり眺望も優れていて人気のコースと聞いていている。今回は2014年に大雪で中止になった冨重さんの計画を忠実に追ってみた。
前半にバリエーションを組んだ冨重さんらしい変化に富んだルートで、幾つのピークを越えたかしらと思うほどアップダウンの連続する好?ルートであった。 三角点は全部で5個。最初の309.8mまではヤブ漕ぎと岩混じりの急登で厳しかった。その後稜線に乗ると踏み跡はしっかりしてきたが、468.7mピーク直下の急登は落ち葉で滑りやすく消耗した。490mの分岐は慎重にコンパスを振った。450m辺りから幅広の登山道が現れて踏み跡は顕著になりすんなりと林道に降り立った。
林道を少し西に下ると小峰山へのうすい踏み跡があった。昼の時間だったが当初予定の小峰山まで行こうと標高差200mを頑張りようやく昼食タイム。ここから先は地図読みもなくなるので時折り開ける場所から展望を楽しむ。天狗山前後は岩場が多く気を抜けない。札立峠は札所巡りの峠道になっていた。
破風山頂は4個目の三角点。ここからは関東ふれあいの道になっている。下山の前原山コースは昭文社地図では赤の破線だが、分岐には道標も完備していてよく歩かれているようだ。
破風山からトップを交代したSLがいいペースで歩いてくれたので間に合わないだろうと思っていた電車に乗ることができた。西武秩父駅のお土産ロードは改築中。(小磯登志子)


前方が最初の三角点の山

ヤブ漕ぎ中

大前山に向かう途中の岩場

岩稜が続く稜線

札立峠

破風山

前原山への分岐


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13.丹沢/谷太郎林道~日向薬師(本部合同)

期 日:3月11日(土) 日帰り 晴

参加者:L佐藤邦弘、SL助廣弘子、SL安瀬はる江、SL山口音子、SL大貫文正、榎本美智子、長谷千秋、 竹田早苗、大関史郎、神谷敏裕、岩田孝支、服部健、花﨑豪 支部13名 支部外12名 計25名

コース:本厚木駅8:40=煤ヶ谷9:1724―谷太郎林道終点10:1220―二の足林道合流11:0210―鐘ヶ岳登山口11:18―山ノ神峠11:31―見晴広場B12:1040―大沢分岐13:31―二ノ沢ノ頭13:4755―浄発願寺奥の院分岐14:09―十字路14:59―日向薬師15:17 

 この本部合同山行は本部への報告・審議を経て決定するという事情から、昨年の9月に計画したもの。日向薬師本堂の270年ぶりの大改修がついに秋に完了の予定だという情報をネットで見て、日向薬師の見学を最後に置き、コースを考えたが、見晴広場周辺は尾根が痩せており、大勢で歩くには適切なコースなのかどうか、ためらいがあった。前回の本部合同の経験からグレードを上げ、「やや健脚」として参加者を募ることにした。

 谷太郎林道にはトイレも設置され、林道終点~二ノ足林道・不動尻の谷太郎川沿いの道はハイカーのために整備されている。大山三峰山・鐘ヶ岳を水源とする谷太郎川の流れは清く、爽やかで気持がよい。川に架かる木の橋を幾度か渡る。小渓谷の雰囲気だ。上流に向かう川沿いの道はトラバースの狭い山道となり、崩れそうな箇所も多く、そこにはクサリが付いている。左下に沢の流れを見ながら、慎重に歩を進め、ニの足林道に着いた。

 山ノ神隧道方面に向かうと10分程度で鐘ヶ嶽への道を示す手作りの道標が目に留まる。ここが今回利用する山ノ神峠に至る登山口だ。山深い雰囲気の森のなかに続く道を追って行く。丸太の木が架けられ、トラロープが張られた箇所を通過すると、ほどなくして山ノ神峠。ここから見晴広場Bに向かうのだが、道標は鐘ヶ嶽の方向を明示し、薄れた手書きの文字と矢印が見晴広場Bは逆方向であることを示していた。

 しばらくは急斜面の痩せた尾根が続き、慎重に登って行く。今回最もきつい箇所だ。黙々と高みを目指し、稜線に出た。広場というほど広くはないが、朽ちた木片があり、それには見晴広場Bと文字が入っている。予定通り、ここで昼食休憩。風が冷たく肌寒さを感じる。

 大沢分岐に向かう。大山の堂々した山容が目に映る。見晴広場Aは狭いピーク。降って、窪地のすりばち広場を通り、その先にあずまやが出現。ここから登りとなり、ロープが張られた要注意箇所を無事通過し、大沢分岐に。大沢分岐から二ノ沢ノ頭までの尾根も痩せ尾根だ。足もとに注意しながらニノ沢ノ頭に到着。ほっとする。

 その後は広い尾根に変わり、みんなもようやく緊張から解放されたためか、談笑しながら降って行く。うしろから打ち解けた話声が響いてくる。順調に日向薬師の裏に下山。梅林が広がり、梅の花と見事なミツマタの花が出迎えてくれた。日向薬師内で解散。日向薬師の見学は自由とした。葺き替えられた茅葺きのどっしりとした屋根。落ち着いた朱色の柱など、本堂は荘厳な雰囲気を放っていた。

 多くの皆様の温かいご支援を頂きました。改めて感謝です。ありがとうございました。                                    (佐藤邦弘)


谷太郎川を渡る

谷太郎川沿いの道

見晴広場Bにて

大山を望む

日向薬師入口付近のミツマタ
新装なった日向薬師本堂
二の足林道から山ノ神峠へ

山ノ神峠から見晴広場Bへ

やせた梅ノ木尾根

日向薬師入口付近の梅林から



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14.丹沢前衛/大野山(関東百名山) 723m G1R1(初心者向き)

期日:318日(土) 日帰り
参加者:L岩田孝支、SL前田省吾、佐藤邦弘、足立明子、花崎豪 合計5 支部外参加者:3名、
コースタイム:御殿場線山北駅81711:501200大野山山頂、1340谷峨駅着、1402乗車、1420新松田駅前、解散
コース 山北駅―大野山登山口―共和小古宿―大野山―野背開戸―谷峨駅

天候は晴れ、山北駅~歩いて登山口へ山頂は高原状で風もなく、暖かく、丹沢連山、蛭が岳、大室山が目の前に見える。富士山が雄大で、上の方は雲が
掛かって、おりましたが、裾野迄みえて、眺望は良い。登山道は整備されていて、安全、危険な個所が無いので、安全歩行ができました。会話が弾み
出発前に自己紹介をした。支部外参加者もいたので、混じって楽しい雰囲気でした。
歩程は
30分に一本休み、トイレも4か所あり、事故、怪我、無し、解散後は希望者のみで、温泉入浴と、海鮮居酒屋で、ビールで乾杯した。新ハイ相模原・町田支部長、佐藤氏の参加で、皆さん盛り上がり支部PRに成ったと思う。桜はこれからである。岩田孝支
費用:小田急町田―JR山北643円、


林道から富士山眺望

地蔵岩ルートの登山道

スカイツリーと同じ標高1

スカイツリーと同じ標高
2

大野山山頂1

山頂標識

大野山山頂
2

山頂から丹沢湖眺望

山頂から丹沢山塊眺望

下山途中のあずまや


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15.八丈島/八丈富士・三原山

期 日:3月24日(金)~25日(土)前夜発一泊二日 晴れ・曇り

参加者:L萩原克己、木村真知子、助廣弘子、堤理恵子、山口音子 計5名
コース:竹芝桟橋2322:30=(フェリー)=底土港248:20=(レンタカー)=八丈富士登山口9:15―山頂10:35―下山11:30=「繁」昼食12:0030=三原山登山口13:15―山頂14:00―下山14:45=民宿「船見荘」16:30258:50=大里・玉石垣、ふるさと村8:559:10=服部屋敷跡9:2030=黄八丈工房9:5010:00=駐車場10:10―硫黄沼10:35―唐滝10:5011:00―駐車場11:40=名古の展望台12:00=裏見ケ滝温泉12:25―裏見ケ滝12:3040=「あそこ寿司」昼食13:4014:00=フリージア祭り会場14:3015:00=八丈島空港15:4017:20=(飛行機)=羽田空港18:05

費 用:  竹芝桟橋=八丈島 東海汽船フェリー 7,240円(シニア料金)

八丈島=羽田 ANA  13,590

船見荘 一泊二食付き 7,000

モービル・レンタカー  2日間 12,744円 ガソリン代 2,060円   

2日目の予報がよくないので、初日に二つの山に登ることにした。穏やかな日差しの中、青い海と緑の原生林に覆われた火口の眺めを楽しみながら八丈富士のおはち巡りをした。海にぽっかり浮かぶ八丈小富士(大平山)が美しい。大海原に白い波が立ち、遠見にはクジラが泳いでいるようだった。三原山は頂上近くに電波塔があり、そこからひたすら階段をたどるのみ。緑色のシマテンナンショウがたくさん花をつけていた。

2日目には、ゆっくりとあちこちの観光名所を巡り、硫黄沼と唐滝へ往復1時間半のハイキングもした。最後にフリージア祭りの会場へ。今年は寒くてまだ花はほとんど咲いていないが、無料摘み取りのサービスで一人20本の花束をかかえて飛行機に乗った。萩原リーダーお世話さまでした。(助廣弘子)


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16.奥多摩/御前山    

期 日:3月25日(土)日帰り 晴      

参加者:L安瀬はる江、SL佐藤邦弘、峰尾欽二、大貫文正、山本正、服部健 計6名 

コース:奥多摩駅8:30=惣岳バス停8:3540―シダクラ橋9:0510-P810M10:0010-P1062M10:4550―アセビの広場11:2025―惣岳山山頂11:5512:15―御前山山頂12:3545―惣岳山山頂11:5513:00-小河内峠13:3540―月夜見山第2駐車場14:1520―月夜見山山頂14:3035―風張峠15:1015―都民の森16:2045=武蔵五日市駅17:45

24日の朝の予報で26日が雨になり、25日に急変したにも拘らず、申込者の半数の方が参加された。

シダクラ沢右岸尾根はほぼ登り一辺倒で標高差1000mもある。急な所も56箇所ある。三時間を目安にした。シダクラ沢に下りてすぐ右岸尾根に取り付く。巡視路にしては荒廃しており、マークもない。尾根は広く、踏跡はあるが外すと歩き難くなる。950mの大岩は左側を巻き、その後23箇所の岩場を直登した。辺りはまだまだ冬の様相だった。1200mのアセビの広場辺りからは積雪があった。ここで地図に掲載がない登山道と合流した。尾根上は岩稜となり、雪もあったので登山道を辿り、1230mのピークを巻いて尾根に戻った。そして勾配が緩み、大きなつづらで惣岳山山頂に招かれた。広い山頂で、周囲にベンチがあった。座って昼食を摂っていると登山者が集まってきた。昼食後御前山を往復する。山頂は泥濘、展望もいま一つだった。集合写真を撮り惣岳山に戻った。

都民の森の最終バス時刻は16:45で、コースタイムがぎりぎりだ。想定時間の13時に出発できた

ので、計画のコースで下山する。惣岳山直下は浮石混じりで急峻だった。最新の昭文社地図には危険マークが付いている。その後は広い歩き易いルートで、各ピークの巻き道にも助けられ、月夜見山への登りを頑張り、風張峠では30分の余裕があった。右下には終始奥多摩湖が見えていた。

 順調だったが、1302m、砥山の巻き道に難儀した。急峻な北斜面で、道幅が狭く、凍結した上に新雪があった。なんとか無事に通過できた。少し急いで、程なく鞘口峠の道標を見た時は安堵した。

 御前山往復のカットも考えましたが、未踏の方の為にも頑張りました。参加者のご協力で計画通りに完歩でき感謝しています。ロングコースへの自信になりました。(安瀬はる江)


820mピーク

アセビの広場

惣岳山への登り

惣岳山山頂

御前山山頂

快適な下り


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17.阿賀野/五頭山・菅名岳~大蔵山

期 日:4月1日(土)~2日(日) 前夜発一泊二日 晴、晴

参加者:L萩原克己、SL宮島陽子、山口音子、松本悦栄、杉江秀明、黒沢寿子、後藤勝弘(支部外) 計7名

コ一ス:1日 村杉キャンプ場750807村杉口分岐812920菱見平927922北山10271115菱ヶ岳1130一中の岳一1305三叉路1307912m一1327五頭山1330一避難小屋一1402七合目14101445どんぐりの森

2日 宿=登山口850905稜線9121007七合目10121112菅名岳11301227大蔵山12321315五合目13201355キャンプ場

費 用:宿代¥90000、貸切ハイエ-ス代金¥92,000、高速代10,550

当日は2,3日前の悪い天気予報から一転して好天しました。

登山口に着いてみると今年は雪があり残雪の楽しい山歩きが期待できました。

菱見平で正規なル-トを行くグル-プと直登グル-プに別れやきもきしましたが、昨年苦労した北山の登りは危なげなく登り、菱が岳頂上に着いてみると360度の展望で、ちょっと霞んで曇り空でしたが、飯豊連峰、白山~粟ケ岳が見えこれから行く稜線の遥か彼方に五頭山が見え、春山の稜線漫歩が期待できました。だが南側に少し黒い雨雲らしき出て来ましたので焦りましたが、天気は回復してきて最後の五頭山の登りは急で苦労しましたが、一ノ峰から今まで縦走してきた遥か彼方に菱が岳賀見え感無量です。

避難小屋は雪ノ下でやっぱり昨年より雪が多いですね!

のんびり雪山と戯れ下山しました

翌日の菅名岳は初っ端から200m程の階段の直登があり、たっぷり汗を搔きましたが、又今日は昨日より快晴で飯豊連峰から川内山塊がはっきり見え登って来た甲斐がありました。

大蔵山までの縦走はそれほどのアップダウンもなく快適な晴山の縦走を満喫しました。

去年とまったく同じ山を同じ時期にするのは余り乗り気ではなかったのですが、皆さんが喜んで頂き本当にあり難く思っています、

来年も楽しい長閑な春山を考えています。(萩原克己)


菱ケ岳山頂の女性軍

菅名岳山頂集合写真

五頭山への登り

大蔵山からの下山

菅名岳への登り


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18.伊豆/葛城山

期 日:4月2日(日)日帰り 晴れ

参加者:L派田正、SL市川静子、小原紀子(支部外 澁澤和子、派田早苗) 計5名

コース:伊豆箱根鉄道・田京駅9:12-大門橋9:25-伊豆の国パノラマパークロープウエイ下駅10:03=上駅10:13-葛城山10:1310:33-大門橋12:21-韮山反射炉12:3114:10-伊豆長岡駅14:56=三島広小路駅15:20-三嶋大社16:2516:35JR三島駅17:12

費 用:伊豆箱根鉄道 三島駅-田京駅400円 ロープウエイ900

 車窓前方に葛城山頂へ延びたロープウエイを見ました。伊豆箱根鉄道・田京駅をスタートする。春の陽光を浴びながら、市街地を抜けると狩野川に架かる大門橋のたもとに着き、側道の歩道橋を歩みました。しばらく県市道を行くとロープウエイ下駅に着きました。多くの観光客と共にロープウエイからの景観を楽しむうちに上駅・葛城山頂上に着きました。頂上から四周の眺望は素晴らしい。沼津アルプスの山々の上には、白雪冠る富士山がくっきりと映える。2等三角点が目立つ。大きな足湯場があり、多くの観光客が楽しんでいました。此処には多くのソメイヨシノが植わっているが蕾は固い。富士山をバックに、美しい桜花を見られず残念でした。八重の真っ赤なツバキが咲いていました。針葉樹林帯と有刺鉄線に囲われたミカン畑に沿った穏やかな山道を下ると立派な家屋建つ集落に着き、休憩昼食。

 集落の道を抜けると狩野川堤防に着き、右岸を歩む。大門橋を渡り、左折し堤防の上を行きました。川面には美しい白鷺が群れ、また、沢山な鴨や水鳥が羽ばたき楽しんでいました。堤防から国道に下りて信号(反射炉方面)を右横断して市街地を抜け、田・畑・温室など穏やかな景観を楽しみながら行くと信号を見る。右折し反射炉の案内を見て、間もなく世界遺産・韮山反射炉に着きました。灌木林に囲まれた反射炉が、意外に小さく質素な建屋に びっくり 。徳川幕府末期の163年前に着工。大砲を作ったとの事、昔人は素晴らしい。ガイドの案内で色々と楽しみました。

 往き道を引き返し伊豆長岡駅に着く、電車に乗り三島広小路駅で下車しました。駅前の桜屋で休憩した後、三嶋大社へ参り、未だ咲いていない枝垂れ桜を眺め、また、用水路のきれいな水草を楽しみながら、三島駅に無事に着きました。山行計画の1日(土)は、雨天の予報。2日()は快晴の予報を見て山行日を変更した結果、天候に恵まれ、皆様と大いに楽しめました。(派田正)


葛城山山頂

葛城山山頂2等三角点

韮山反射炉

韮山反射炉バックに富士山


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19.道志/鳥井(とりい)(だち)北尾根

期 日:4月2日(日)日帰り 曇りのち晴れ

参加者: L小磯登志子、SL佐藤邦弘、榎本美智子、前田省吾、山本正、山崎洋子、篠崎文雄、服部健 計8名

コース:上野原駅8:30(バス)=釣場9:04―北尾根取付き9:3540―鳥井立11:1630―厳道峠12:1348(タクシー)=上野原駅

当初予定していた1日の天気が思わしくない為、2日に順延して決行した。
2日前の降雪は山梨県内では思いの外多かったようで沿線の山々の稜線は白くなっていた。釣り場で下車し栗谷林道に入っていく。左にゴルフ場が接近した所が鳥井立尾根の取付だ。電柱脇に踏み跡がありテープが付いていた。標高差550m弱の概ね緩い登りの尾根である。
標高700m辺りから少しずつ雪が現れた。春の水分を含んだ重い雪だ。雪はだんだん深くなり、頂上直下では230cmのラッセルになった。積雪があった割にはいいタイムで鳥井立に上がれた。
鳥井立からは一般道になるがトレースは無い。気温は高め、アイゼンを着けてもダンゴになって歩きにくいので着けずに進む。岩っぽい痩せ尾根は慎重に通過。厳道峠に降り立つ。

厳道峠で昼食中、Sさんから目の異常の申し出があった。以前と同じ症状が出ているとのことで早急に診断を受けた方が良いと判断。急遽山行を中止しタクシーを呼んで上野原駅に向かった。
帰宅後Sさんより異常なしとの連絡を受け山行の無事終了を確認。          (小磯登志子)

電柱の脇から尾根に取り付く
休憩中

雪が深い

頂上

厳道峠に向かう


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20.丹沢/津久井湖城山公園(集中山行)

期 日:4月9日(日) 日帰り 曇りときどき小雨

参加者:L佐藤邦弘、SL山本 正、森田隆仁、榎本美智子、派田 正、峰尾欽二、鎌田文子、服部健、篠崎文雄、平本由美子、支部外1名  計11名

コース:橋本駅北口755=城山登山口バス停819―城山登山口(小倉口)827―男坂分岐830―女坂入口84350―男坂分岐903―鷹射場90810―飯縄神社917―女坂分岐920 ―城山山頂92530-往路戻る―女坂分岐937―公園園路950―展望広場952―御屋敷広場955

 集中山行の担当支部としてイベント準備に当たらなければならないため、午前10時にはイベント会場の御屋敷広場に到着するという段取りで、当初の周回コースは変更し、とにかく城山の山頂を踏み、往路を戻って、車坂(男坂)から御屋敷広場に直行するということにした。

 家を出た時は空は雨模様の雲であったが、橋本駅に降りるとしっかりと小雨が降っている。お一人、一般の方が参加してくれることになった。鳥居原ふれあいの館行のバス乗車して、城山登山口バス停で下車。ここは最近完成したばかりの真新しい圏央道と津久井広域道路が走り、路線バスのバス停があるよう場所ではない。バス停の名称からして城山に登る人のためにあるのだろう。雨はたいしたことはなく、歩道橋を渡り登山口(小倉口)に向かう。

 沢沿いの木板が敷かれた山道をしばらく行く。途中男坂の分岐を過ぎる。沢沿いのせいか予想以上に山深い雰囲気だ。入口№09の看板が現れる。このほんの先に鉄塔があり、丹沢方面や眼下に圏央道が眺められる明るい場所で衣服の調整タイム。生憎の空で眺望は諦めるほかない。

 №09の位置看板があるところに戻り、ここからは傾斜の強い山道を登り始める。女坂と呼ぶには意外ときつい道でロープの付いた箇所もあった。しばらく登っていくと男坂の尾根と出合う。ここから間もなくすると鷹射場。この場所も曇っていなければ展望の利くところだ。時刻を見ると9時10分。先を急ぐ。ともかく雨があがっていることは救いだ。

 水が枯れることがないという宝ヶ池。そして飯縄神社へと進む。落雷により焼失したという樹齢九百年を超える大杉は割愛。さらに進んで分岐点にでる。ここを左に降れば車坂(男坂)でイベント開催場所の御屋敷広場に行ける。山頂を踏んだらここに戻らなければならない。直進して5分もしたらあっけなく山頂に着いた。最も高いところには江戸時代後期に建てられたという築井古城記念碑があった。

 山頂では集合写真を撮り、ゆっくりする暇もなく往路を戻り、分岐点から御屋敷広場を目指す。いやなことに小さな蛇と遭遇し、思わず大きな声をあげる。公園園路に降り立ち、黄色い菜の花が咲き誇る展望広場を経てゴールの御屋敷広場に着いた。時刻は9時55分。10時前に着けたことに安堵。山頂からの所要時間は約25分であった。(佐藤邦弘)


小倉口から鷹射場に到着

城山山頂はもうすぐ

城山山頂に建つ築井古城記碑

城山山頂にて


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21.奥多摩/浅間嶺(関東百名山)

期 日:4月22日(土)日帰り 天候曇りのち雨
参加者:L岩田孝支、SL峰尾欣二、足立明子、花崎豪、竹田早苗、佐藤邦弘、前田省吾、松宮俊彦、平本由美子、篠崎文雄、   支部外(多摩山遊会)牛久保実枝、馬場良久、島内幸恵 計13名
コース:武蔵五日市7:358:10=都民の森9:1020-浅間尾根登山口9:409:50-サル石11:0511:15-浅間嶺山頂下(トイレ)12:1525-浅間嶺12:3013:00-払沢の滝14:4015:08
費 用:バス武蔵五日市~都民の森940円 払沢の滝入口~十里木(瀬音の湯下車バス停)320

参加者の皆さん、お疲れ様でした。サブリーダーの峰尾さん突然のお願いでしたが快く引き受けていただき、有難うございます。今回の浅間嶺は都民の森(約1000m)迄行き、そこから全行、払沢の滝入口迄の4時間10分の歩程、危険な個所もなく、ゆっくりと山稜を和気あいあいで楽しく、安全に、カタクリの花を見ながら、歩きました。
浅間嶺山頂では、雨が降りだし、好判断で、山頂下のあずまや(3分)避難して、雨にぬれず昼食をとりました。出発の1300には雨はやんでいました。カタクリの群生地は、期待していきましたが、残念ながら、終わっていました。払沢の滝への下山途中、古民家の庭の枝垂れ桜の古木が、見事に満開で綺麗でした。ここで記念集合写真を撮りました。
払沢の滝、入口で解散式をして、安全確認をしました。解散後4名が払沢の滝見学にいき、ました。バス停前の豆腐屋で、豆腐、オカラのドウナツを皆さん。買っていました。
ここの豆腐はおいしいので、檜原村の名物に成っていました。最後は男性6名で、バス停十里木で下車して、瀬音の湯に、入浴、打ち上げをして、武蔵五日市駅~帰りました。
出会いの花名、カタクリ、二輪ソウ、一輪ソウ、タチスボスミレ、ナガバノスミレサイシン、エンザイスミレ、シロスミレ、マルバスミレ、ミヤマキケマン、ミミガタテンナンショウ(マムシグサ)、ミツバツツジ、ヤマザクラ、ヤマブキ、クサイチゴ、等。(岩田孝支)  


休憩中

浅間尾根を行く

さる石にて1

さる石にて2

浅間嶺山頂

しだれ桜のそばで


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22.天草・大宰府/天草観海アルプス・太郎丸嶽・次郎丸嶽、宝満山 

期 日:4月27日()~29日(土/祝)、晴れ、快晴、晴れ
参加者:L吉田和興、SL助廣弘子、飯島光江、柴崎裕代(川崎支部) 計4名

費 用:航空券@19,580、天草プリンスホテル@7,8002食付き)、なかしま荘@12,200(夕のみ)、
レンタカー等交通費@8,000、他

コース:27日:福岡10:05=レンタカー=太郎丸登山口P13:1434―太郎丸嶽14:25―次郎丸嶽15:2030―P16:20=天草プリンスH17:00(泊)

28日:ホテル=7:30=崎津天主堂等、天草観光=牟田峠P11:51―昼食12:2012:30―展望台12:55―蕗(つわ)嶽13:00―鋸岳13:30―キャンプ場13:50―白嶽14:1322-牟田峠15:40=なかしま荘16:30(泊)

29日:宿6:00=竈門神社P8:3040―水場9:33―中宮跡10:08―宝満山10:2643―往路を戻る―登山口―蕎麦屋12:0636―竈門神社P12:55=天満宮観光=福岡空港16:00

・珍しく3日間晴天に恵まれ、九州の山々と天草の海の幸を堪能した。

・天草は意外と広い島で、熊本県の三角と橋で結ばれ行政区分は熊本県だが、下島の北は長崎県に接し、南は鹿児島県に接しそれぞれがフェリーで結ばれている。天草最高峰の倉岳は8合目まで車で行けるのだが、観光と移動に時間をとられカットした。

・観海アルプスの白嶽・蕗(つわ)嶽、九州百名山の太郎丸嶽・次郎丸嶽、何れも400mに満たない低山だが景色はどの山もすこぶる良い。南/西には天草の山々、眼下には色とりどりの新緑を、北は島原湾越しに島原半島と雲仙、東は八代海を隔てて八代・熊本を一望に納めることができる。

・福岡県の宝満山は標高約830mだが、登山口の竈門神社から頂上まで階段状の登山道が間断なく続き意外とハードな山である。福岡県民にとっては高尾山に匹敵する山らしいが、その比ではない。昭和の日、晴天とあって多くの登山者で賑わっていた。特に若い子供連れが多く年配者はあまり見かけない。帰路、大宰府天満宮に立ち寄った。梅のイメージが強いが、樹齢1200年を超す楠の巨樹が随所にあり、中でも幹回り20mの国指定天然記念樹が新緑と共に見応えがあった。(吉田和興)


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23.近畿/大台ケ原日出が岳(百名山)・大峰山(百名山)

期 日:5月13日(土)~14日(日) 一泊二日 曇りのち晴れ

参加者:L岩田孝支、SL大貫文正、竹田早苗、足立明子、峰尾欽二、前田省吾

 支部外、牛久保実枝、石渡喜市郎(川崎支部) 計8名

コース:13日(土) JR新横浜722=京都駅1000=近鉄京都駅1010=大和八木駅1100―トヨタレンタカー大和八木店11051115=レンタカー=天川村役場駐車場1335=行者還駐車場1440―山小屋1745(泊)

    14日(日) 弥山小屋500―八経ヶ岳山頂、1914.9m(記念写真)530537―八経ヶ岳山頂―頂仙岳―栃尾辻分岐―天川村役場駐車場11081230=大台ケ原登山口1430―大台ケ原山頂着1694.9m(記念写真)1504―大台ケ原駐車場1540=トヨタレンタカー大和八木店1800―大和八木駅(解散)18201830=京都駅19201932京都駅ひかり号乗車

費 用:レンタカー代:25920円÷83240円  ガソリン代3200円÷8400

    駐車場2000円÷8250円。新幹線代各自 近鉄特急(京都=大和八木)3560円(往復)

    弥山小屋12食、8000円 リーダー 400円  合計12,650

 13日(土)新横浜~京都経由、近鉄特急で大和八木駅、集合で、6名は一緒で、足立さんは神戸~、川崎支部の石渡さんは、前日京都泊で京都からそれぞれ集合しました。トヨタレンタカー2台に分乗し、1号車運転は岩田・牛久保、2号車は大貫さん。正午より雨もやんだ、下山してくる、天川村役場、駐車場に置き車、(リーダー往復)行者還り駐車場登山口より登山開始、最初の時間は急登、弁天の森、=聖宝宿跡、(理源大師像有)等で休みながら、弥山小屋へ予定時間で着く。食堂でビール、酒を飲み、くつろぐ、泊。

 14日(日)起床、400450天候晴れ、ストレッチ、出発準備、コース説明、500弥山小屋発、530、八経ヶ岳1914,9m着(百名山)写真、小屋のおやじさんのアドバイスにて、弥山小屋へ下りなく、弥山辻方面へ下山、太陽が出てくる、皆笑顔になる、608628朝食、(小屋の弁当)(20分)風もなく、展望良い場所、稜線はなだらかな下り、ピンクのテープが有り、渡りやすい、登山道はよく整備されている。何度か休憩を取りながら、栃尾辻~下山予定通りの時間で(歩程表別紙の通り)無事、天川村役場駐車場に着く、11086名は此処で、トイレ、昼食を取ってもらう、その間1時間、昨日置いた車を、大貫さんと取に行く。道路は狭く、カーブがきつく、対向車が来たら、すれ違いが大変です。これでも国道309。戻ってから、大台ケ原登山口へ向かう、1時間50分、大台ケ原登山口より、山頂を、水だけ持ち、ピストン、(1時間)大台ケ原、日出ヶ岳、山頂で写真。駐車場のトイレで着替えて、出発1540トヨタレンタカー大和八木店車返す1800.1820大和八木駅にて解散式、怪我、事故、無し、確認の上、1830発近鉄特急京都行乗車、車中で、ビールで乾杯サブリーダーの大貫さん運転ご苦労様、支部外の牛久保さん会計有難う、竹田さん以下皆さんお世話に成りました。ありがとうございました。無事山行を終わりました。(岩田孝支)


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24.四国山地・海部山地/高越山・石立山・白鬚山・梶ヶ森

期 日:5月16日()~18日(木) 薄曇り、晴れ後一時雨、晴れ
参加者:L吉田和興、SL本山まり子、長谷千秋、黒澤寿子 計4名
費 用:航空券@30,000(往復)、べふ峡温泉@7,710(素泊)、高知BH3,100、居酒屋@2,900
コース:16() 羽田=徳島 8:45=P10:20 ―高越寺10:5011:15―奥の院山頂11:30=船窪ツツジ公園11:5512:20=眉山14:0014:30=べふ峡温泉19:10(泊)

17() 宿発5:55=別府峡登山口P6:10-竜頭谷出会6:55―西峰9:50―石立山10:1010:35―別府峡登山口13:55=べふ峡温泉14:0015:00=高知ビジネスホテル17:00

18() ホテル5:30=奥白髪林道=白髭山登山口7:108:10―白髭山9:4510:00―登山口11:3012:00―冬の瀬(奥白髪林道入口)13:1516:10=大石自動車17:2018:00=徳島空港19:4019:55JAL767便)

・初日は高越寺の上の駐車場まで車で行ったため時間が余り、徳島市街の展望台・眉山に立ち寄った。国の天然記念物である船窪のオンツツジは三分咲きで1週間早い。宿泊予定の徳島マリンパレットに行くが閉鎖しており急遽べふ峡温泉を予約し素泊まりする。

・二日目の石立山は四国で一番厳しい山と言われ、昭文社では実線に拘わらず熟達者向けとなっている。先ずは340m登り、沢に下り860mから本峰に取り付き1,700mまでザレ・ガレ・ナイフリッジを登る事になるが浮石が非常に多い。周回したいが下山後車道歩きを伴うためピストンせざるを得ず、下山に気を遣う。なかなかタフな山だがその分変化があって登山としては面白い。季節も良く、途中アケボノツツジとミツバツツジの競演が見られ、稜線では360度の展望が得られる。下山後一浴していると集中豪雨があり、結果として宿泊先を変更し、早出した事が幸いした。

・梶ヶ森と白髪山の予定であったが、先に白髪山に向かった。所が、往路、奥白髪林道で車がパンクし白髪山を登山後、レッカー車を呼ぶこととなった。レッカー車が登山口を間違え、別の登山口に向かい携帯不通で連絡も取れず、レッカー車の到着に3時間かかり、危うく飛行機に間に合わない所であった。地元に方々に大変お世話になった。(吉田和興)

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25.伊豆/天城連山縦走 

期 日:5月18日(木) 晴後曇時々雨      

参加者:L安瀬はる江、SL森田隆仁、大関史郎、近藤由美子、大貫文正、山本 正、山崎洋子、服部健、中村和江 計9名

コース:町田6:20=車=天城高原ゴルフ場登山口9:2030―休10:0510-万次郎岳山頂10:4550―万三郎岳山頂12:2025―片瀬峠12:4013:05―戸塚峠13:5055―白田峠14:2530八丁池15:1015―下り御幸歩道起点15:5016:00―水生地バス停17:0015=車=町田20:20

天城山のシャクナゲ目当に縦走を考えた。貸し切りタクシーを利用すると日帰りが可能だ。例年の花時に合わせ日程を決めた。今年は花芽が多く表年と聞くが、4日前の情報では蕾が堅いようだ。

不安定な天気が続き、当日も同様だった。晴れてはいるが山頂辺りはガスっていた。万次郎岳への登りはアセビに覆われていた。花が終わり赤茶色の新芽が芽吹いていた。その中にミツバツツジ、オオカメノキ、シャクナゲが点在していた。ハイカーやランナーが多く、賑やかであった。

稜線上もアセビのトンネルだった。万三郎岳への登りが始まると、開花しているシャクナゲが現れた。同時に雨も落ちてきた。万三郎岳山頂まで、大小のシャクナゲの木が続いて、楽しめた。蕾の濃いボタン色が鮮明で印象的だ。万三郎岳山頂は狭く、展望もなかった。満開の豆桜の出迎えだった。そして、大勢の人が食事中だった。昼食予定の小岳に急ぐが、雨が強くなり、途中の片瀬峠で食べる。
 万三郎岳からの下りはブナの原生林でその中にヒメシャラの幼木が目立った。ガスが立ちこめ、人影もなく、幽玄で静寂な時だった。100m程急下降して戸塚峠に着く。歩き易い水平道になり、ピッチを上げる。辺りの林はブナ、楓、檜、そしてアセビ、又ブナと移り変わっていった。林一面に広がる新緑に励まされた。目の前に八丁池の水面が飛びこんでくると、長かった水平道が終点になった。
八丁池から下り御幸歩道を水生地に向かう。日差しもでてくる。ゴーロや倒木もあったが、穏やかな下りで林道に降り立った。天城峠への道を左に分けると、水生地バス停に着いた。
天気、林相のうつろいが顕著で変化に富んだ山行でした。草花より樹木が豊富で元気な山でした。一浴に代わってグリーンシャワーで心身ともに浄化されました。奮って参加された皆様、何事もなく完歩でき、ご協力ありがとうございました。又一つ宿題が片付きました。(安瀬はる江)

 


アセビのトンネル

万三郎岳山頂

満開の豆桜

幽玄なブナ林

蛇ブナ

水平道を行く

八丁池

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26.山中湖/高指山、明神山、三国山、大洞山

期 日:5月20日(土)日帰り 晴れ

参加者:L杉江秀明、SL佐藤邦弘、安瀬はる江、竹田早苗、山本正、岩田孝支 計6名

コース:橋本620651三ケ木655738月夜野750837長又(タクシー)=山伏峠850―大棚ノ頭分岐915―富士岬平955-高指山1015―切通峠1040―明神山1140昼食1200―三国峠1215―三国山1235―大洞山―アザミ平14501535籠坂峠1550=御殿場駅

新緑の落葉樹林をそよ風を浴びながら歩いた。約20度の登りは二か所(切通峠から明神山に向かう途中と三国山の登り)でその他はほぼ平たんな道や緩やかな下りであった。行き先々に標識があり道に迷うことはなかった。富士岬平、高指山、明神山の三か所は「富士山と山中湖」の眺望は良かった。花の名(フデリンドウ、キジムリロ、イチゲ、チゴユリ、ヤマシャクヤクなど)を教えてもらいながらのゆっくりとした自然と景観の山行であった。(杉江秀明)

 


高指山からの富士山1

高指山からの富士山2

高指山からの富士山3

新緑のトンネル

明神山にて

三国峠へ

ヤマシャクヤク

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27.富士急沿線/猿焼山~今倉山

期 日 :5月24日(水)日帰り 曇り

参加者 : L小磯登志子、榎本美智子、松宮俊彦、杉江秀明、大貫文正、山崎洋子  計6名

コース : 都留市駅8:10(タクシー)=芭蕉月待ちの湯8:2730―猿焼山西峰9:2130―東峰9:41―エビラ沢ノ頭10:3140―パラジマノ頭11:28351246m12:0513―今倉山12:5313:15赤岩13:3545―二十六夜山14:4247―西川バス停16:06―赤坂駅17:00
           *タクシー代(都留市駅~芭蕉月待ちの湯) 12530

「パラジマの頭」という変わった山名がずっと気になっていた。今回新緑の季節を選んで猿焼山から今倉山をつなぐ周回ルートを歩いてきた。

芭蕉月待ちの湯の少し先でタクシーを降り、そのまま林道を進むと左側に猿焼山登山道のプレートがあった。地図にある1本目の破線の場所だ。踏み跡はしっかりとあるがのっけからの急登に汗が噴き出し皆のシャツがぐっしょり濡れている。猿焼山西峰の手前835mピークには「城ヶ丸」と山名があった。

猿焼山は西峰と東峰と二つのピークがある。東峰の北東尾根には踏み跡が続いていた。エビラ沢ノ頭に向かう尾根は急な下りで、きれいに咲いているミツバツツジを愛でる余裕もない。全体に広葉樹の明るい尾根だが岩尾根もありアップダウンが続く。中には両手を使って登るほどのピークもある。パラジマの頭の手前ピークは見上げるような岩混じりの急登。最後の一歩がズルズルと不安定だったので念の為ロープを出した。上から覗くと踏み跡が左側から回り込んで付いていた。パラジマノ頭も展望は無い。

1246mピークは西側を巻いて踏み跡が付いていた。その先の鞍部に倒れそうな造林小屋があった。ここから標高差230mの登りで今倉山西峰。12時を過ぎていたが頑張って稜線に上がった。ここが一番しんどかったようだ。西峰には「御座入山」という山名版があった。

バスの時間を気にしながら二十六夜山に向かう。ブナとミズナラの新緑がみずみずしくて本当に美しかった。二十六夜山に着くと富士山が雲の上に頭を出して迎えてくれた。

西川のバス停には発車時間の10分遅れで到着。間に合わなかったがVルートをほぼコースタイムで歩いての結果であり皆よく歩いたと思う。タクシーは呼ばず赤坂駅までの車道歩きを50分頑張った。(小磯登志子)


猿焼山西峰

新緑の痩せ尾根

エビラ沢の頭

エビラ沢の頭からの激下り

赤岩

ルイヨウボタン



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28.北信/飯綱山・五地蔵山

期 日:5月27日(土)~28日(日)一泊二日 晴れ時々曇り

参加者:L矢澤孝二、SL神谷敏裕、杉江秀明、峰尾欽二 計4名

コース:大宮6:54=長野8:0530=戸隠キャンプ場9:4410:03=戸隠中社10:1015-登山口10:35-萱ノ宮11:1015-飯綱神社奥社12:3040-飯綱山12:5013:10-瑪瑙山13:5514:05-戸隠キャンプ場15:20(泊)~4:25-一不動7:4055-五地蔵8:559:05-七薬師9:1520-五地蔵山9:3010:10-戸隠牧場(弥勒尾根登山口)11:50-(そば屋)-戸隠キャンプ場13:1023=長野14:4015:00-大宮16:16

費 用:  長野駅=戸隠キャンプ場 バス往復(戸隠高原フリーきっぷ)2,600円

           戸隠キャンプ場バンガロー 一泊一棟5,000円   コインロッカー 300円

昨年9月に上野さんの山行で戸隠へ行った折、間近に高妻山の屹立したその姿を仰いだ時から、杉江さんと一緒に、すでにこの山行は計画が始まっていた。高妻はふもとのキャンプ場から日帰りだが、早朝の出発が必須なので、どうせ宿泊するなら前日に飯綱山にも登ろうという、欲張りな計画を立てたのだった。

長野駅からのバスで終点の戸隠キャンプ場で下車。コインロッカーに泊りの荷物を預け、軽装になって折り返す同じバスに乗り込んで、戸隠中社前まで戻る。戸隠温泉や忍者村の前を通って20分ほどで登山口。ひと登りすると西尾根の登山道に出た。

少し登ると、単独行者が立ち止り、先の様子を伺っている。何でも熊がいるとのこと。確かに右の薮の中でガサガサ音がし、動物の気配がしている。距離からすれば行くも戻るも同じくらいなので、神谷さんに笛を吹いてもらい、こちらの存在を強調しつつ、足早に先へ急いで過ぎた。

その後は緩やかな新緑の尾根を快適に進む。途中で昼食後、笹原に出ると善光寺平の展望が広がった。南登山道を合わせると、間もなく飯綱神社の奥社が建つピークに到着。社の裏にだけ少しの雪が残っていた。大らかな吊尾根を10分で、飯綱山の頂上に立つ。360度の展望だけれど雲が多く、高妻山も時々その山腹を見せるだけだった。

下りは直接キャンプ場に下る道を行く。途中のスキー場を抜けると、湿原にはミズバショウが咲き、瑞々しい山毛欅の緩やかな道となってキャンプ場に戻った。

今日の泊りはバンガロー。定員は5人だが、4人でちょうど良い大きさで、快適な一夜だった。

翌日は3時に起床。もう4時過ぎには明るくなってくる。各自朝食を済ませ、不要な荷物は管理事務所の前に預けて、まだ森閑としたテント群の間を抜けて登山道に入る。

沢沿いの道を何度も流れを渡り返しながら登って行くと、次第に雪渓が現われ始めた。始めのうちは何とか踏み跡を拾いながら進み、鎖場やトラバースも慎重に通過したが、一不動の鞍部が近くなった雪渓で、遂に間違えて左の沢に入ってしまった。雪渓が切れると急峻な沢の源頭部になり、そのまま薮を上まで抜けてしまおうかとも思ったが、やはり途中で引き返したため、アイゼンの装着等もあって、ここで1時間のロスをしてしまった。

ようやく一不動で稜線に登り着き、アイゼンを外す。五地蔵までは雪もなかったが、六弥勒で左に折れた先の鞍部には、また大量の雪田。その上を、左から右へとガスが流れて行き過ぎる。今日も雲が多く、七薬師が祀られている次のピークから望む行く手の高妻は、その斜面にかなりの残雪が確認できる。そして、この先には、まだまだ大きなアップダウンが控えている。先ほどのロスもあり、計画時間から大幅に遅れてしまっていることから、ここで高妻を断念し、引き返すことでメンバーの諒解をいただいたのだった。

五地蔵山の頂上に戻り、早めの昼食をとる。背後の高妻山は、相変わらず雲の間にその姿を出したり隠したりするだけだった。

下りは六弥勒からの弥勒新道の尾根をおりる。かなりの急斜面だったが雪はまったくなく、このルートを登りに使えば良かったと思うのだった。山毛欅林を抜け牧場に下り、キャンプ場で戸隠蕎麦の打ち上げをしたが、振り返る稜線は、午後になってもまだ雲の中だった。(矢澤孝二)


飯綱西尾根を登る

飯綱山頂上

残雪のトラバース

ガスの流れる雪田を行く

五地蔵山にて


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29.中央線沿線/権現山~扇山~百蔵山

期 日:6月3日(土)日帰り 晴れ

参加者:L佐藤邦弘、SL峰尾欽二、松宮俊彦  計3名

コース:JR上野原駅810=初戸バス停853―雨降山110315―王勢籠神社奥社1152―権現山山頂11571223―麻生山分岐1228―浅川峠131724―曽倉山1340―扇山141930―大久保山1441―宮谷分岐1539―浄水場分岐1619―百蔵山162340―葛野集落分岐1651―登山ポスト(登山口)1724JR猿橋駅1820

 夏山に向けてのトレーニングを兼ねて、今年は郡内三山の縦走に挑戦してみることにした。三山のうち扇山は中央線沿線のポピュラーな山だが、私にとっては未知の山だ。コースはほんの一部を除き初めて。机上の歩行時間は約8時間とでた。

 朝の天気は快晴で陽射しが強い。上野原駅発鶴峠行バスは座席は埋まり、座れない人がが7~8人で出発。初戸で下車したのは我々3人のほかに男性2人。鶴川に架かる橋を渡るとあっけなく登山口。広い尾根にジグザグに付けられた登りやすい山道は恰好のハイキングコース。新緑の森は入山前とは違い、涼しい風が吹き抜けてなんとも気持ちが良い。大汗をかくこともなく雨降山に着く。

 ここからは平坦な道が続いている。自然林がとても好ましい。新緑のなかに朱色のヤマツツジが目につく。岩盤が彫られて階段が付けられている王勢籠神社奥社が現れると、権現山山頂はすぐ。

山頂に人影はなく、待望の富士山の眺望は雲がかかりいま一つ。北側の雲取山、三頭山などの山々が青く輝いている。周辺はヤマツツジの花が競って咲いている。腰をおろして昼食を摂る。

 まだ先は長いが涼しい風は体力の消耗を防いでくれる。ゆっくりと一定のペースで歩けばなんとかなりそうだ。浅川峠まで緩やかな道をひたすら降る。雰囲気のよい道だが、長い。飽きを我慢してやっと峠にでた。権現山山頂からの標高差約540m。

 二山目の扇山を目指す。途中なんの変哲もないところに曽倉山940mの手製の表示板が木に付けられていた。山頂が近付くと傾斜が強まり、息が乱れてくる。踏ん張りどころだ。喘いで山頂に飛びだす。数名の若い男女が休んでいた。シダと思われる植物が群生しているのが目立つ。富士の姿は雲で不明瞭。

 いよいよ次は最後の百蔵山だ。気合を入れて出発。大久保山を通過。降る道を慎重に行く。カンバノ頭はピークを巻く。百蔵山が左手の方に聳えている。ようやく宮谷分岐の道標。コタラ山を巻いて進む。

やはり簡単には山頂に到達することを許してくれない。長い急登が待っていた。一歩一歩脚に力を入れて、高度を稼ぐ。見覚えのある浄水場分岐に出ると傾斜は緩み、ついに百蔵山の山頂に到達。

 広い山頂には若い白人のカップルがはしゃいでいた。富士山は残念ながら雲隠れ。しかし視界は開け、眺望はすばらしい。最後の休憩をとり、外人さんに証拠写真を撮ってもらい、山頂を後にする。

 西ルートで下山し、最終点の猿橋駅を目指す。舗装道路は疲れた脚には余計にこたえる。振り向くと百蔵山と扇山がねぎらってくれているように見えた。桂川を渡り、コンビニで渇いた喉を潤す飲み物を手に入れ、猿橋駅18時20分、無事ゴールした。所要時間 約9時間30分。

 この縦走路は気持のよい自然林の中に続いていた。よく踏まれていて明瞭。蒸し暑さを心配したが山中はいたって涼しく、新緑に癒されながら歩くことができ、ロングコースゆえの充足感を得た山行であった。(佐藤邦弘)


ヤマツツジ

権現山からの富士山

権現山から奥多摩の山々を望む

権現山山頂にて

扇山山頂にて

百蔵山山頂にて

百蔵山下山途中の展望地から

桂川にかかる橋から見る扇山と百蔵山


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30.日田津江山郡・九重/釈迦ヶ岳~御前岳、星生山~三俣山、大船山~平治(ひいじ)岳

期 日:6月6日()~8日(木) 薄曇り、雨、曇り後晴れ

参加者:L吉田和興、SL本山まり子、神之村均、飯嶋光江、助廣弘子、杉江秀明 計6名

費 用:SKY18,580(往復)、宿泊@17,500、現地交通費@6,000、他@1,700、合計43,800

コース: 6/6(火) 福岡9:3510:00=釈ヶ迦岳気象観測所12:0030-釈迦ヶ岳12:40―御前岳13:30―駐車場14:30=湯坪温泉・御宿泉水16:40

6/7(水) 御宿泉水9:00=吉部登山口P9:4511:40法華院温泉(泊)

6/8(木) 法華院温泉5:00―段原6:557:00―大船山7:2045―北大船山8:1015―大戸越9:0015―平治岳9:4510:00―吉部登山口P12:1530=筋湯(一浴)12:50/13:50=福岡空港16:40

・雨模様の予報も、着けば薄曇り。予定を変え、頂上へ10分の観測所登山口から釈迦ヶ岳と御前岳を往復2時間でピストンした。筑後地方の重畳とした山並が見渡せ景色が良い。

2日目、終日雨、昼前から本降り予報。星生山や三俣山は諦め、法華院温泉山荘へ行くだけとした。法華院へは一般的には長者原から入るが、知名度は低いが歩きやすい吉部登山口から入った。歩き始めの小雨も昼前の到着時には、予報通りの土砂降りとなった。

3日目、今回のハイライト、お目当てのミヤマ霧島である。歩き始めは曇り空だが、平治岳の稜線に着いた時には上手い具合にガスも取れた。普段大人しい平治岳も並み居る九重連山を後ろに従え花盛り、この時ばかりは、どうだと言わんばかりにふんぞり返っていた。思わずヤッホーと叫びたくなり、笑みがこぼれてきた。

・話は戻り2日目、相模原町田支部のある先輩から強烈な一撃を受けた。

予めその先輩から、仕事で九州に行っており1日休みが取れるので、差し入れを持って九重法華院温泉で久々に皆さんに逢いたいとの電話を戴き大変楽しみにしていた。私はてっきり宿泊されるものと勘違いしていたが、その後の電話で、朝、熊本を発ち法華院温泉に差し入れを届け歓談後は、すぐその足で登山口に引返し、19時の福岡での会合に向かわれると伺い、それだけでも驚きであった。

 残念ながら前日の天気予報では、昼前から土砂降りとなり、しかも風が強く一時雷雨という最悪の予報であった。先輩からは、長者原の登山口までは行ってみるが、状況により、特に雷雨は危険で諦めるので、我々なりに気にせず動いて欲しいとの電話を受けた。

 我々は昼前に着き、一風呂浴びて外の風雨は何処吹く風、食堂で生ビールと持ち込んだ焼酎で宴たけなわとなった午後2時頃、その先輩は忽然と姿を現した。しかも紅白2本のワインボトルが入った箱とつまみを抱え、往復6時間近い山道とあの風雨を意に介せず。

 僅か40分ばかりの談笑であったが、私の持ち合わせている物指や人生経験では計り知れない衝撃で、強く心を打たれた。爽やかな飲み口ながら芳醇な白ワインと、ふくよかな赤ワインは微かな渋みがコクとして残り、瞬く間に空になったのは言うまでもない。

 皆どれほどの驚きと喜びであったことか、お礼の言葉もありません。松井利夫さん、ありがとうございました。(吉田和興)


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31.谷川岳周辺/朝日岳    

期 日:6月10日(土)~11日(日) 一泊二日 晴時々雨、晴      

参加者:L安瀬はる江、SL矢澤孝二、黒澤寿子、山口音子、萩原克己(10日のみ)、神谷敏裕、山本 正、中村和江、高木弘司(川崎支部) 計9名

コース:10日 越後湯沢駅9:10=タクシー=林道終点9:3550―東俣沢出合10:4045―雨具装着11:5012:05―水場12:5013:05―蓬ヒユッテ13:20(泊)

     11日 蓬ヒユッテ5:00ー七ツ小屋山5:556:00―アイゼン装着6:0515―清水峠7:0010―休7:558:05―休8:3540―ジャクションピーク9:1020―朝日岳9:5010:15―休10:5511:00―笠ケ岳11:1545―白毛門12:3545―休13:3035―休14:2530―土合橋バス停15:3555

費 用: 宿泊代6500円(一泊夕食付) タクシー代(越後湯沢駅~林道終点)5790円/1

 梅雨の晴れ間に恵まれ、2日目は思いがけずピーカンになった。参加者が9名になり、林道終点までジャンボタクシーを予約。一時間ゆとりができ、集合時間を遅くした。

 10日 蓬沢沿いに渡渉を繰り返していたが、水量が多く難儀したところもあった。イワカガミ、イワウチワ、イワナシ、ムラサキヤシオ、タムシバ、ショウジョウバカマと花々が咲き揃い、山肌は新緑と残雪が融合していた。

東俣沢出合で沢から離れ、歩きやすくなる。茶入沢上流の1300m辺りから小雪渓が数カ所あった。雪は

ザラメ状態で距離が短いので、アイゼンを付けずに進む。トラバースが多く、クレパスもあり、難易度が高かった。全員の技量の高さで通過できたが、判断が甘かったと反省した。

 岩清水で取水する。矢澤さんは4Lペットボトル1本をヒュッテに歩荷した。雨がパラパラきたが、15分位で蓬ヒュッテに到着。新築2年の蓬ヒュッテは真新しい柱が印象的で、清々しかった。トイレは携帯トイレで2回目以後は500円支払うシステムだった。近々バイオトイレの敷設予定があるようだ。

外は本降りの雨になる。17時の夕食までゆっくりしていると、飛び入りの宿泊者やテントが破損したパーテイーやらで慌ただしくなる。夕食は大盛りの一膳カレーだった。18時過ぎ日差しに誘われ、外に出る。ガスが残る谷川連峰を眺め、明日の天気に期待がもてた。

 11日 4時起床。各自の朝食を済ませ、5時出発。萩原さんは分隊して、谷川岳本峰を目指した。すでに太陽が昇り、稀に見る素晴らしい展望だった。雨上がりで木々の緑は一層鮮やかで、空気は新鮮だった。登山道脇には、色とりどりのシラネアオイやナエバキスミレが咲いていた。冬路の頭からの下山路に雪渓があり、アイゼンを付ける。わずか230mだが、最後の2m位は垂直で慎重に進んだ。清水峠からは景観が変わり、草原状になる。青空の写る池塘を楽しみ、ジャクションピークへの痩せた急登をじっくりと歩く。稜線上にはシャクナゲやマンサクが咲く。東側に尾瀬の山々がせまる。とりわけ尖峰の景鶴山には感激した。

雪溶け直後の朝日ケ原にはヒナコザクラが咲き始めていた。蓬ヒユッテから5時間、念願の朝日岳山頂に立つ。よく見ると、足下にはホソバヒナウスユキソウがそこここに咲き乱れ、可愛いお地蔵様が鎮座していた。早咲きのチングルマ2輪も発見できた。この先はフデリンドウの群生が多くなった。

笠ケ岳山頂で昼食を摂る。谷川岳本峰は指呼の距離だ。尾根を同定して、雄大さを新たにする。白毛門では山談義をしながら、大展望と惜別した。そして、正念場の白毛門からの下りに挑む。緩急が激しく、足場に戸惑い立ち止まることが多々あった。噂以上に手強く、黙々と集中して歩いた。そんな中ベニサラサドウダンやヤマツツジの赤に元気がでる。樹間から見える谷川岳本峰は遙か高嶺になっていた。疲れがピークになる頃林道が見え、15時のバスに余裕で間に合った。

ロングコースを全員で集中して取り組み、ほぼコースタイム内で歩く健脚揃いでした。今年は雪が多く、登山道には想像以上に残っていました。随所で皆様のご協力を頂き、憧れのこの時期の山を堪能できました。(安瀬はる江)


雪渓通過

蓬ヒュッテ

展望堪能

冬路ノ頭付近雪渓

ジャンクションピークへ

ジャンクションピークにて

朝日ケ原を行く

ホソバヒナウスユキソウ

小鳥帽子下り

白毛門からの下山

白毛門からの下り岩場

新緑のブナ林

雪渓を行く

大源太山、朝日岳を望む

朝日岳山頂


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32.津軽/大倉岳・丸屋形岳・靄山・梵珠山 

期 日: 6月26日()~28日(水)二泊三日  曇り後晴れ、晴れ、晴れ

参加者: L吉田和興、SL飯嶋光江、長谷千秋、杉江秀明 計4名

費 用: 新幹線;15,000、宿泊費;16,400、現地交通費5,000、他

コース:26(月):新青森11:30=蓬田村赤倉岳登山口12:2030―赤倉岳13:45―大倉岳14:40―登山口15:40=平舘不老不死温泉17:00(泊)

27(火):不老不死温泉6:30=丸山林道駐車地点7:30―袴腰岳第2登山口9:00―丸屋形山登山口10:15―丸屋形山12:1535―登山口13:30―林道駐車地点14:40=竜飛岬16501700=稲垣温泉ホテル花月亭18:15

28日(水):花月亭7:50=靄山登山口(五所川原市)8:57―靄山9:1220―登山口P9:35=ベンセ湿原=十三湖しじみ亭奈良屋(昼食)11:0512:00=青森自然ふれあいセンターP13:15―マンガンの道―梵珠山14:0717―サワグルミの道―P15:15=青森健康ランド(一浴)16:0040―ニコニコレンタカー―新青森駅17:00

今回の津軽山行のメインは2日目の半島の北部にある丸屋形岳と袴腰岳である。昭文社「青森県の山」によると、幹線から約8キロ丸山林道を西に進むと、北に袴腰岳を望み林道から往復1時間35分、林道を挟み南に丸屋形岳があり、往復で1時間10分。両山併せて東北100名山の一つとなっている。但し、ネットによると林道をまともに走れたのは2000年前後の話であり、その後崖崩れや、倒木で修復される事もなく、走れるのは精々23キロ先までらしい。従って、今は林道を利用せず、袴腰は山の尾根筋を経由して登られ、丸屋形山は林道経由となるため登られた形跡は殆ど無い。

 丸山林道起点近くの不老不死温泉に泊まって女将に尋ね、何度も念を押すが『この前バスの団体が引き返してきたが、丸山林道の車の通行は全く問題なく、7合目(林道の登山口)で袴腰に登った人と良く出会うし、ついこの間も竹の子取りに行ったばかりで・・・』と、林道と両登山口の略図まで書いてくれ、しかもご丁寧に夕食の茶碗蒸しには根曲り竹が沢山入っていた。てっきり最近、林道が整備されたものと信じた。

 実際はネット情報の通りで、林道は段々と細り終には進退窮まり、34キロ地点から歩いたが、その先は何カ所もの土砂崩れや倒木で、おいそれと回復できる状態の道では無い。

 先ずは丸屋形を登ることにするが、登山口に有るべき看板は失せ、分かりづらい小さなエフを目印に藪をつき、薄い登山道を見つけピークを踏んだが、藪と化した登山道や、林道歩きと登山口を探すのに時間がかかり袴腰岳は諦めた。女将の書いてくれた略図がまだ手元にあるが、今でも狐に摘ままれた様だ。レンタカーは笹で掠り傷だらけとなった。

大倉岳や梵珠山は市民のハイキングコースと言った山で23時間で周回でき、靄山は僅か150mの15分で登れる日本海側の山だが、その展望は群を抜く。最終日、時間が余ったのでベンセ湿原に寄るが、沼地から見る岩木山の姿が実に美しい。今はアヤメの季節だが、6月初旬にはキスゲで一面黄色に染まるそうだ。(吉田和興)

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33.熊野古道/高野山~熊野本宮大社

期 日:6月26日(月)~30日(金) 6/26 6/27晴曇 6/28雨曇 6/29 6/30

参加者:L派田正  真貝亨(支部外)計2名 

コース:6/26新横浜駅6:00-極楽橋駅10:31-不動坂-女人堂11:50-徳川家霊台-金剛峯寺12:35-壇上伽藍-大門13:00-一の橋13:50-弘法大師御廟・奥の院14:20-金剛三味院宿坊15:50

6/27宿坊5:50-薄峠6:50-大滝集落8:15-龍神スカイライ合流8:55-水ケ峰合流9:55-水ケ峰1070m-東屋10:25-大股橋BT12:30-萱小屋14:25-伯母子岳1344m17:00-伯母子峠山小屋17:30

6/28山小屋5:20-上西屋敷跡―弘法大師像の祠7:15-伯母子岳登山口-五百瀬集落-三浦口BT8:35-赤吊橋-吉村家跡9:15-三十丁の水10:10-三浦峠1080m13:05-出店跡14:25-矢倉観音堂16:30-西中BT17:15-川合神社-大津越BT18:10-十津川温泉・民宿まつのや19:00

6/29民宿まつのや7:40-果無集落8:45-天水田立札-観音堂11:10-果無峠1114m12:15-三十丁石14:55-七色分岐15:30-八木尾BT16:20-道の駅ほんぐう16:45-三軒茶屋跡17:00-熊野本宮大社17:35-川湯温泉・民宿大村屋18:40

6/30民宿大村屋7:03-川湯温泉BT7:07-権現前BT7:58-熊野速玉大社8:10-権現前BT8:34

JR那智駅前BT8:569;03-那智山BT9:20-熊野那智大社・那智山青岸渡寺・三重塔・那智の滝-那智山BT11:05JR紀伊勝浦駅11:3012:45-新横浜駅19:52

費 用:交通費26,030円: JR新横浜駅~南海・極楽橋駅10,670円 JR紀伊勝浦駅~新横浜駅12,150円    川湯温泉BT~熊野速玉大社~JR那智BT~熊野那智大社BTJR紀伊勝浦駅バス代3,210

宿泊費23,950:  金剛三味院宿坊11,000円、十津川温泉・温泉民宿まつのや15,000円、川湯温泉・温泉民宿大村屋7,950円 

諸費用11,100円  合計61,080円         ジバング使用する

・弘法大師空海によって開かれた仏教の霊峰、高野山と日本の宗教の原点と言える熊野本宮大社の霊場を結ぶ熊野古道・小辺路ルートを行く、深い山中を通る全長約70kmにも及ぶロングトレイル。高速道路、県道などAs道の路端を約27km行く、そして、厳しい山道の砂利道、石畳、階段など約43kmを行くと、斜面には手入れが行き届いた美しい吉野杉林が広がり大いに感動しました。途中、標高1070mの水ケ峰、1344mの伯母子岳、1080mの三浦峠、1114mの果無峠を越えました。梅雨の時期に歩きましたが、比較的 天候に恵まれ、曇り時々晴れの日が多く、半日のみ降雨をみました。

1日目 予定を変更し、極楽橋駅をスタート。朱塗りの極楽橋を渡り、少し行くと高野山ケ-ブルカ-の下を通る。砂利道の不動坂を行くと、右分岐の旧道・いろは坂を見る、道の下方には端正な吉野杉が広がりとても美しい。清不動に着くと下方に滝の音を聞く。更に行き女人堂に着く。静寂な景観、立派な石柱に高野山 金剛峰寺 の筆を見て過ぎる。多くの立派な構えの寺院を見て行く。徳川家霊台・家康 秀忠を拝する。高野町役場前を右折し、更に右折すると大本山金剛峰寺の表門、主殿を拝する。

壇上伽藍を拝し、朱色の大門を近くで仰ぎ見る。引き返し奥之院方面へ行く。道の両側には寺院が立ち並ぶ景観は素晴らしい、時を忘れて歩む。一の橋を渡り、中の橋を渡り、御廟橋へ向かう。この間に、武田信玄・伊達政宗・織田信長など多くの有名人の供養塔が立ち並ぶ様は壮観でした。

御廟橋際で遵守事項を確認、拝し、奥之院弘法大師御廟を拝礼しました。老若男女外国人も礼儀正しいことに、とても嬉しかったです。

順路を引き返し、金剛三味院を拝する。国宝 多宝塔をパチリ、当地 一番人気の金剛三昧院宿坊に泊まる。外国人と一緒に楽しく風呂に入る。自部屋で精進料理を肴に酒を交わし夕食を楽しみました。朝食が7時半頃からとの由、断り、持参のおにぎり弁当で済ませました。

・2日目 宿坊を出て金剛三味院を拝し、坂を少し下り、左折する。小辺路の案内看板を見て行くと、ろくろ峠に着く。稜線のなだらかな道を行く、薄峠に着く。左折して急な下り坂に階段を多く見て行くと“丁石”に“くまの本営より十七里”を刻む。小さな畑を見ながら急坂を下り 御殿川に架かる赤い鉄橋を渡る。 大滝道標を見て右に行き大滝集落の中を抜け、山道を行く。

高野龍神スカイラインに合流する。路肩を暫らく行くと小辺路道標を見て、水ケ峰分岐で急な登り杉林の中に入り、野迫川林道に合流する。行くと右に東屋を見る。

 今西辻で右に階段と山道を下り林道に合流する。林道を行くと平辻地蔵を見る。更に下り林道に合流する。左の山道の急な下り坂を行くと県道に合流し、右折すると大股橋BTに着く。

橋を渡り、集落の中の急な登り坂を登ると墓前を通る。更に急な登り坂を行くと新しい萱小屋に着く。急な登り坂をゆくと稜線に出て穏やかな山道を行くと急な登り坂となり桧峠に着く。稜線の穏やかな山道を行くと十字路分岐に着く。更に山道を登ると伯母子岳頂上1344mに着く。残念ながら梅雨空の曇天展望なし。伯母子峠に向けて山道を下ると山小屋に着く。間もなく、雨が降り始め翌朝まで続きました。

・3日目 伯母子峠山小屋、小雨降る中合羽を着てスタート。山道は道幅狭く崖崩れ修理ケ所が目立つ、危険区間、上西屋敷跡を過ぎ、山道が狭く左が崖になっている下りの階段を過ぎると弘法大師像の祠を見る。山道は狭く急な下りと登り見る。なだらかな下りの石畳道、侍平屋敷跡を見る。急なつずら折れの下り坂を降りると伯母子岳登山口に着く。県道733を行くと五百瀬集落、三浦口BTを見る。

  小辺路登山口、三浦峠の看板を見て右折。赤色の吊橋、船渡橋を渡ると石畳道を見る。道は民家の間を抜けて、吉村家跡を見る。急な登り坂を行くと道標地蔵、三十丁石と三十丁の水を見る。山道は美しい吉野杉林の中の穏やかな登り坂を行く。ブラックベリー畑に沿って登ると急に開け、三浦峠1080mに着く。

  林道を横切り、狭い山道を下ると古矢倉跡を見る。山道は美しい吉野杉林の中の少し急な下り坂を行く

と出店跡に着く。更に下ると突き当り、左に下りつずら折れを行くと矢倉観音堂を見る。山道は険しく崖になっている下り坂にロープ有り。更に下ると三浦峠登山口の林道に着く。下りの山道、階段を下り、西中BTに着く。国道425の路端を歩き、川合神社、大津越BTを過ぎ、十津川温泉、温泉民宿まつのや に泊まりました。

4日目 温泉民宿まつのやをスタート。赤色の吊橋を渡ると果無峠登山口に着く。急な登りの石畳道を行くと果無集落に着く。水田には稲がなびき・野菜畑は手入れよし。紫陽花の濃い青紫色はとても美しい。昔々の建屋も端正。急な登り坂を行くと天水田立札を見て、更に急な上り階段を上ると西国三十三観音像を多く見る。観音堂に着く。登山口から村営水道が配管され、タップリと飲める。トイレ有り。峠まで急な上り階段を登ると果無峠1114mに着く。

  果無峠からの山道は、吉野杉の美林を眺め楽しみながら下るも、急な下り坂や古い石畳みが多く見られるので滑らない様に気を付ける。西国三十三観音像も多く見る。三十丁石が建つも刻印は見られず。七色分岐を過ぎ、山道は急な下りの坂が多く見られる。石畳みや木の階段も見る。林道出合から民家の庭先を通り八木尾BTに着く。ここから国道168の路端を歩き、道の駅奥熊野古道ほんぐう、三軒茶屋跡、祓殿王子を過ぎ熊野本宮大社に着きました。本門から階段を登り、本殿に拝しました。

 熊野本宮大社から国道168と市道の路端を歩き、川湯温泉、温泉民宿大村屋に泊まりました。

・5日目

 大村屋をスタート。川湯温泉BTからバスを使用し、権現前BTに下車する。歩き、熊野速玉大社に詣で本殿に拝しました。権現前BTに引き返し、バスを使用しJR那智駅でバスを乗換え那智山BTに下車する。 

 熊野那智大社に詣で本殿に拝しました。そして、那智山青岸渡寺、三重塔、那智の滝などを散策しました。

 那智山BTからバスを使用し、JR紀伊勝浦駅へ無事に着きました。お疲れさまでした。(派田正)


根本大塔

奥之院 弘法大師御廟

金剛三味院

伯母子岳

三浦峠

果無峠

熊野本宮大社

熊野速玉大社

熊野那智大社

三重塔 那智の滝

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34.裏岩手/()()(もり)~大白森   

期 日:7月7日(金)~8日(土)前夜発一泊二日  晴 晴

参加者:L安瀬はる江、SL杉江秀明、峰尾欽二、竹田早苗 計4名

コース:6日バスタ新宿22:55=深夜バス=7日盛岡駅6:1054=バス=松川温泉8:509:051146m付近10:2030―大深山荘分岐11:2030―源太ケ岳山頂12:3013:00―大深岳13:3035―休2回―1283m付近道標15:15―関東森16:2025―八瀬森山荘17:00(泊)

8日山荘5:15―八瀬森5:4050―曲崎山7:05101150m水場7:4555―大沢森8:4555―玉川ダム分岐9:2535―大白森山荘10:2055―大白森11:5055―小白森山12:4050―鶴の湯14:3015:20=送迎バス、路線バス=田沢湖駅16:20

費 用:バス代1650円 往復交通費約17千円(東京起点ジパング扱)

7日 前泊2名、深夜バス2名で盛岡駅に集合。松川温泉行バスは途中休憩をとりながら岩手山の麓を半周していく。岩手山の山容がどんどん変化していく姿を見て、退屈しなかった。

 秘湯の松川温泉での一浴希望を抑え出発する。源太ケ岳までが今山行の正念場のひとつだ。淡々と歩を進めていくと、男性の単独下山者に出会う。源太ケ岳先の登山道を熊が歩いていて、引き返してきたという。鈴や笛で賑やかにしていく。ほどなく、もう一人の男性も熊の足跡や糞を見て引き返してきた。いよいよ熊に過敏に警戒して、視、聴、臭覚を働かせた。

大深山荘分岐までは順調だった。間近の源太ケ岳山頂で昼食をと進んでいくと、雪渓があった。少し下がってトラバースしたが、滑ったり、笹藪に手こずり、一時間近くかかった。やっと着いた源太ケ岳山頂は稜線の東端で、山名柱が立ち、岩手山、八幡平、秋田駒ケ岳と360°の展望だった。笹原の稜線にはこれから先のルートが一筋延びていた。そこに熊の姿は見当たらなかった。

   関東森分岐からの登山道は昨秋、刈払いされ、藪はなかった。倒木も切断されていた。刈られた笹が道を被い、滑ったり、凸凹に足を取られた。猛暑日の日射しに堪えて給水タイムも多くなり、時間もかかった。最盛期のお花畑は見られず、登山道脇にはコバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、ニッコウキスゲ、イワカガミ、マイヅルソウ、キスミレが見られた。中でも環境省指定絶滅危惧ⅠA類のヒメコザクラを数株発見でき、感激した。栗駒山で見たヒメコザクラを思い出した。

待望の湿原は、開放感と涼しげな風が吹き渡り癒やされた。イワカガミ、ワタスゲがちらほら見られた。関東森は樹林帯の一角にあったが、うかつに通り過ぎ金属杭に気付き戻った。泥濘に気を取られ、危うく通過するところだった。ここから八瀬森山荘まで30分。途中、立木の木片が下がっていた。裏返すとP1168と書かれていた。これを見て、皆笑顔になった。もう山荘は近い。少し下るとコバイケイソウ、レンゲツツジが咲く小湿原だった。湿原の端には水場の小川が流れていた。そこを渡ると、林の中に今宵の宿、八瀬森山荘は建っていた。

盛岡で調達したビールで乾杯して歓談。Mさん手作りのベーコンと野菜が入った焼きそばをご馳走になり、締めた。二階建て山荘は貸切で広すぎる程だ。20時過ぎ、山荘の布団の上に重ねたシュラフに潜り込んだ。

8日 山荘前で記念撮影して、杉江さんに先頭をお願いして出発。八瀬森は関東森と同じく、笹に囲まれた通過点だった。立木に山名を書いた木片が下がり、標柱は熊に噛み倒されていた。この山域ではほとんどの標柱が熊の被害を受けていた。辺りは鬱蒼としていて、きれいな白色のギンリョウソウやオニクが見られた。なんと水芭蕉の藪こぎがあり、初体験だった。

二つ目の正念場、曲崎山の登降にかかる。緩やかに登り着いた山頂は笹に囲まれ高度感がなかった。下りは急でかなり時間がかかった。途中、湧水で一息いれ、大沢森に着くと、若い男女二人が休んでいた。お互いに写真を撮り合った。二人は八幡平まで縦走するといい、大きなザックを背負い先発していった。その姿に元気をもらう。広大な大ブナの原生林が続き、手つかずの自然の中にすっぽりと包みこまれた。今にも熊がでてきそうだ。そんな原生林を闊歩して大白森山荘につく。築2年の山荘は手狭だが綺麗だった。食欲がなく流し込む。山荘を出るとすぐ、新ハイ本部山行の一行に出会う。言葉を交わし、エールを掛け合った。

少し登ると、今山行のハイライト、大白森の広い湿原が開けていた。源太ケ岳からの昨日のコースが手に取るように見え、その奥に岩手山も見えていた。ニッコウキスゲが咲き始め、ワタスゲが揺れて、ピンクのトキソウが横向きに咲いていた。木道をゆっくりと進み、湿原を愉しんだ。最後の小白森山の湿原はワタスゲで真っ白だった。秋田駒ケ岳連峰を眼前にして、名残惜しんで歩いた。後は鶴の湯の一浴に思いを馳せて、ブナの林を駆け下りた。お陰でまずまずの入浴タイムがとれ、野趣あふれる露天風呂にも浸かって、さっぱりと締めくくることができた。

花は意外と少なかったが、野性的な森が印象的です。コース中、テープ類は皆無だった。各分岐、ピークには道標があり、登山道は一筋はっきりしている。乾燥していたが、泥濘は多く、油断はできない。刈払いで助かったが、予想以上に時間がかかった。バテ気味で夏山への課題が表面化しました。(安瀬はる江)


源太ケ岳山頂

イワイチョウ咲く湿原

ヒメコザクラ

関東森

水芭蕉の藪

トキソウ

大沢森山頂

オニク

大白森湿原

ブナの原生林

小白森山湿原

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35.乗鞍岳/千町尾根~丸黒尾根

期 日 : 7月8日()~9日(日) 一泊二日  2日間共に晴れ・時々曇り

参加者 : L小磯登志子、松本悦榮、山本正、岡元美也子、中村和江  計5名

コース : 8日 松本駅10:10=新島々10:4010:55=観光センター11:4212:00=畳平12:5013:00―肩の小屋13:3035―剣ヶ峰14:2340―中洞尾根分岐15:4653―奥千町避難小屋17:12(泊)

9日 奥千町避難小屋5:25―九蔵尾根分岐6:051951mP7:11―丸黒山8:0225―枯松平休憩所9:3035-日影峠―青少年交流の家11:11(デマンドバス)=高山駅   

8日:今年の関東の梅雨は少雨で、週末は山行日和が続いている。今回の計画は奥千町避難小屋に泊まりたいというところからスタートした。剣ヶ峰の頂上を踏んで小屋までの歩程3時間半。あずさ1号に乗り電車・バスと乗り継いでようやく畳平に到着。観光客や登山者、スキー客で賑わっていた。準備をして13時に出発。標高が高いので陽射しは強いが残雪を渡ってくる風が心地よい。

剣ヶ峰直下に雪渓が2ヶ所あった。下山の登山者とかち合い少々の渋滞。頂上からの展望はやや霞んでいるがぐるりと見渡せた。これから向かう千町尾根は大日岳の後方にうねうねと延びている。集合写真を撮り、祠の裏手から急なガレ場を下って大日岳を回り込んでいく。4~5ヵ所の雪渓は慎重にトラバースして中洞権現尾根分岐を目指す。広い尾根は一面のハイマツの海だ。喧噪の乗鞍岳からほんの少し離れただけでこんなにも穏やかで静かな尾根が広がっているのだ。雪解けの流れの脇にハクサンイチゲやショウジョバカマが咲き乱れ夏山気分を満喫。樹林帯の足元がぬかるんで来始めたらそろそろ避難小屋である。木道の先に立派な小屋が見えてきた。トイレもきれいで10人位は泊まれそうだ。私達の貸し切りで使わせて頂く。

9日:朝の涼しい時間に出発。すぐに単独の男性が登ってきた。夜中の12時に歩き始めて剣ヶ峰まで日帰りをするとのこと。針葉樹の暗い森を抜けるとワタスゲの咲く湿原の千町ヶ原に着いた。ザックを降ろすとまだ早朝だというのに虫が群がってくる。小さな雪田の脇に雷鳥の親子を発見。孵ったばかりのような七羽の雛がちょこちょこ歩く姿は本当に可愛い。立ち止まると虫が煩わしいのでゆっくり観察できないのが残念だ。

千町ヶ原から先は苔むした針葉樹林帯で、背丈ほどの笹薮がかぶって足元が見えにくい。更に登山道は湿っていてぬかるみが多く不用意に足を出すとズボッと沈んでしまう。靴は泥まみれだ。岡元さんが178年前に歩いた記憶ではヤブは無くもっと整備されていたとのこと。しかし歩く人が少ないのだろう。下草刈りなどの整備は長い間行われていない様子で藪化が進んでいる。

岩混じりの急登を頑張ると丸黒山だ。槍ヶ岳や笠が岳など山座同定。まだ時間はたっぷりあるのでゆっくりしたいところだがとにかく虫の多さに閉口。早々に切り上げて出発する。丸黒山からは先ほどまでの藪が嘘のように道が良くなった。60/60の番号表示からゴールの00を目指して展望のない尾根を下る。小さなアップダウンが足に堪える。枯松平休憩所は東屋のような大きな建物で扉の奥に避難小屋が併設されている珍しい造り。日影峠からは広い作業道を下る。

11:10に青少年交流の家に到着。バス時刻まで3時間もある。松本さんがダメもとで事務所に声をかけたところ施設使用ができるとの返事。やれ嬉しや。シャワー(無料)で汗を流し、食堂でバイキングのお昼を食べた後はロビーでゆっくりくつろぐことができた。(小磯登志子)


畳平ターミナル

肩の小屋を過ぎて

剣ヶ峰頂上

千町尾根に向かう

雷鳥の親子

ハイマツの海

奥千町避難小屋

千町ケ原

丸黒山頂上

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36.東北/月山(百名山)

期 日: 7月15日(土)~16日(日)前夜発一泊二日   天候曇り

参加者:L岩田孝支、SL大貫文正、牛久保実枝(支部外)、島内幸恵(支部外) 計4名

コース:15日(土)鶴岡駅バスターミナル、月山八合目行乗車600

月山8合目着810、月山山頂着1110-下山開始1135、月山八合目発1310綺麗です。

費 用: 新宿~鶴岡、夜行バス、7540円、鶴岡~月山八合目バス往復4120円、鶴岡~秋田いなほ特急3610円、秋田駅~新幹線大宮15420円(ジパング割引あり)秋田駅~大平山登山口往復バス代

                 東横インホテル16000円 計36690円、(ジバング割引-5700円)

主な高山植物の花、

アオノツガザクラ、イワイチョウ、イワウチワ、ウサギギク、キバナノコマノツメ、クロマメノキ、

コイワカガミ、ゴゼンタチバナ、シラネアオイ、シラネニンジン、タカネウスユキソウ、タカネスミレ、タカネニガナ、チングルマ、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマリンドウ、ムカゴトラノオ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ、等、お花畑が綺麗でした。

月山八合目からバス便が少なく、7月の時刻表の変更の為、1310発に乗る為、下山は急いだ。(岩田孝支)

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37.中ア/木曽駒ケ岳   

期 日:7月29日(土)~30日(日)前夜発一泊二日  晴一時雨 曇一時雨

参加者:L安瀬はる江、SL池田憲一、杉江秀明、峰尾欽二、山口音子、佐藤邦弘、服部健、竹田早苗(28、29日) 計8名

コース:28日駒ケ根グリーンホテル(泊)29日ホテル4:45―駒ケ根駅5:00=バス=しらび平5:506:00=ロープウエイ=千畳敷6:1035―極楽平7:1015―三ノ沢岳分岐7:3040―休8:4050―三ノ沢岳山頂9:30先発9:40―三ノ沢岳分岐11:1025―宝剣岳山頂12:1015―宝剣山荘12:3055―駒飼ノ池13:1015―濃ケ池13:5514:05―馬ノ背分岐14:25―遭難記念碑14:45―馬ノ背分岐15:15―木曽駒ケ岳山頂16:45―頂上木曽小屋17:00後発9:45―三ノ沢分岐11:5012:35―宝剣岳山頂13:3035―宝剣山荘13:5514:10―木曽駒ケ岳山頂15:2030―頂上木曽小屋15:40(泊)30日山荘6:10―玉の窪山荘7:1520―休8:1020―八合目水場8:2545―七合目避難小屋9:4010:20―六合目10:5055―五合目11:5512:00―力水12:2530―林道終点12:45―コガラ登山口13:1045=タクシー=せせらぎの湯14:0515:10=タクシー=木曽福島駅15:2035=電車=八王子駅18:44

費 用:バス1030円 ロープウエイ1210円 タクシー1230円/一人 入浴700円 ホテル4100円

小屋8000円 往復交通費各自

28日天気予報が戻り梅雨で曇に変わったが、歩行可能と判断して決行した。青春18切符で駒ケ根まで4時間、会話が途切れることはなかった。駅前のスーパーで明日の食料を調達して、近くの食堂に立ち寄る。名物のソースカツ丼で先行会をして、ホテルに向かう。

29日小雨が降っていたが、バスが発車する時には上がっていた。途中車窓からは、日射しをあびた宝剣岳のカールが見え、高潮した。車内は、補助席も使う混みようだった。しらび平からのロープウエイは、定員60名、8分程の空中散歩で、千畳敷駅に到着した。宝剣岳山頂はガスに隠れていたが、青空も見えた。
 登山口の駒ケ岳神社で安全祈願をする。ここから極楽平への登りには、花々が途切れず咲き、クロユリも咲いていた。極楽平では、目の前に三ノ沢岳への稜線が続き、後方には宝剣岳が凜と聳えていた。

 三ノ沢岳分岐で不要荷物をデポした。痩せ尾根だが歩き易く、一度の休憩で三ノ沢岳山頂に着く。露岩に囲まれ狭い頂だ。直下の斜面は今盛りのお花畑で、見応えがあった。
下山は分隊した。将棊頭山に向かう3名が先発する。来た道は早く、岩場に備えて体力を温存していく。宝剣岳には大勢の登山者が取り付いていた。岩場が終わり残念がる下山者も見受けた。そんな姿に不安が薄れた。登って行くと、足下に千畳敷カールが綺麗に見えた。山頂には山名板が見当たらないので、祠を入れて記念撮影をし、早々に下山した。子供も多く、身軽に通過していた。

降り立った宝剣山荘周辺は登山者の往来が激しかった。ゆっくりと休憩して、岩場の疲れをとった。なんとトイレチップは200円だった。縦走路から分かれ、急ながれ場をカールに降りていく。鳥飼ノ池は砂地で、細長い川状だった。この先には雪渓が2箇所あった。低いダケカンバのトンネルをくぐると、濃ケ池で別天地だった。ここも砂地で石地蔵の前で広い池に映る景色にしばし見惚れた。少し登っていくと馬ノ背分岐で、将棊頭山に向かう。途中、一人待機する。聖職の碑の辺りで突然雨がポツポツきた。すぐ本降りになり、断念して引き返す。昨年きた将棊頭山への分岐は踏めなかった。この雨は野心への神の戒めか、遭難者の涙か。通り雨ですぐ上がり、気を取り直して、木曽駒ケ岳山頂に向かって最後の力を振絞り登っていった。

後発の5名は5分後に出発。三ノ沢岳分岐で竹田さんが下山。男性4名で一致団結。時間をかけて宝剣岳の岩場を果敢にアタックした。木曽中岳も山頂を踏み、この辺りで雨にあう。木曽駒ケ岳山頂に無事到着したが、ガスの中だった。山頂周辺には山荘が多く、頂上木曽小屋を探したようだ。

30日ガスで視界がなかった。いわれるままに、方向も確認せずに出発する。分岐にくると、道標が木曽駒ケ岳山頂を指していて慌てた。40分程ロスしたが、巻き道通過で、軌道修正できた。ガスが切れるとすぐ、下に玉の窪山荘の赤い屋根が見えた。山荘の前は分岐で慎重に確認して、木曽福島方面に下りた。

この先は木曽前岳の巻き道になる。大岩が折り重なり、雨も落ちてきて足場が悪かった。低木帯の緑の中ミヤマホツツジが色を添えていた。休憩をとった後すぐに八合目で、下が水場だった。岩上の水場の矢印が薄く目立たなかった。取水希望者が下山路の方に行き、戻る迄に時間がかかった。この先はロープや朽ちかけた梯子のあるコース一番の難所だった。危険な露岩帯が終わると、歩き易い水平道になる。コオニユリ、タカネグンナイフウロが咲き、足下のオサバグサを見ながら行くと、七合目の避難小屋に着いた。築15年位の小屋はこじんまりしていた。檜材を使い、ロフトもあって、清潔だった。トイレは別棟で水洗だった。ここから麦草岳へ往復予定だったが、十分な時間がとれないので断念した。拍子抜けして、長居してしまった。

小屋からの下山はつづらになり、歩き易かった。静かなシラビソの樹林はガスがかかり幻想的だった。各合目ではベンチもあり休憩場になっていた。4合目半の力水はおいしい水が細く流れ、辺りにはイチヤクソウが群生していた。高度が下がるにつれ、タマガワホトトギスが目立ち、沢の音が大きくなった。「裏駒ケ岳国有林」の標識を見て、木曽駒ケ岳を横断した充実感を覚えた。そして、幸の川を渡渉すると林道終点だった。コガラ登山口までいき、タクシーの予約時間より早かったので、電話をする。途中でせせらぎの湯に立ち寄る。泥湯だった。湯上がりに乾杯して木曽福島駅に向かった。塩尻からの車中で、打ち上げの続きをした。 初歩的なミスで麦草岳、将棊頭山の登頂が成されず、反省しました。木曽駒ヶ岳山頂周辺を縦横に歩き、多彩な面を味わえました。全員が宝剣岳を通過でき感激しました。(安瀬はる江)


千畳敷

オオヒョウタンボク

三ノ沢岳

宝剣岳を登る

濃ケ池

チングルマとコケモモ

下山の岩場

6合目

タマガワホトトギス

宝剣岳山頂

安全祈願

お花畑で

チングルマとクロユリ

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38.頸城/妙高山(百名山)火打山(百名山)

期日:85日(土)~6日(日)12日、天候、曇り時々晴れ、

L係:岩田孝支SL松宮俊彦、支部外、牛久保実枝、

集合:東京発628はくたか551号(変更)、長野着806長野発813新幹線―妙高高原着856―登山開始942

1日目妙高高原900-タクシーゴンゴラ乗り場915ゴンドラ山頂駅920-登山開始942。妙高山山頂1450―山頂発1525-黒沢池ヒュッテ着1810(所要時間8時間28分)黒沢池ヒュッテ泊(ゴンドラ片道1300円)標高差1154

2日目 黒沢池ヒュッテ発500-火打山山頂着800815下山開始―高谷池ヒュッテ着

10001015高谷池ヒュッテ発1015―妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場駐車場着1340

(所要時間8時間40分)笹ヶ峰キャンプ場タクシー乗車1407ー解散。妙高高原駅発1550

長野発1709、新幹線大宮着1827大宮発183420番線埼京線、新宿着1906

費用:(新宿―長野往復10220円割り引き)

宿泊代129500円タクシー代妙高駅~ゴンドラ駅4500円(11500円)笹ヶ峰登山口~妙高駅6000円。(12000円)ゴンドラ1300円長野駅、妙高高原往復1660円、合計33180円、―350029680

お花

チングルマ、ハクサンコザクラ、ウサギギク、マルバダケブキ、エンレンソウ、アオノツガザクラ、

ワタスゲ、ミヤマオダマキ、タカネニガナ、ミヤマトリカブト、クルマユリ、オオバミゾホウズキ

ヤマハハコ、カニコウモリ、オニアザミ、フジアザミ、ヒメシャジン、ハクサンオオバコ

ハクサントラノオ、ヨツバシオガマ、シナノキンバイ、トモエソウ、イワイチョウ、キヌガサソウ

ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、コイワカガミ、オオカサモチ、マイズルソウ、シラネニンジン

カラマツソウ、イワオトギリ、タカネスイバ、オニシモツケ、モミジカラマツ、ミヤマカラマツ

イブキトラノオ、ヌカゴトラノオ、オンタデ、以上美しく満開でした。(岩田孝支)

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39.北アルプス/常念岳、大天井岳、燕岳 

期 日:8月5日(土)~8日(火) 三泊四日  8/6曇り、8/7快晴のち台風、8/8台風

参加者:L神谷敏裕、SL近藤由美子、池田憲一、峰尾欽二、大関史郎、大貫正文、山本正

     支部外1名 計8名  山本正さんは二日目夜から合流

コース:5日() 各地=穂高駅 グレイスホテル吉野(泊)

     6日() ホテル 5:55(タクシー)=一ノ沢登山口 6:35-常念小屋 11:30-常念岳 13:25-常念小屋 14:48(泊)

     7日() 常念小屋 5:30-大天井岳 9:25-燕山荘 13:18-燕岳 13:50-燕山荘 14:15(泊)

     8日() 燕山荘 9:00-燕岳登山口中房温泉(一浴)12:0013:30(タクシー)=穂高駅 14:30

費 用:グレイスホテル吉野 5,800円、ホテル~一ノ沢登山口 ジャンボタクシー 7,210円、

     常念小屋 9,800円、燕山荘 10,000円、中房温泉~穂高駅 タクシー 8,000円、

各地から穂高までの交通費往復

1日目 薄曇りの中、一ノ沢登山道を出発。沢は水かさが多く、山道にも少し水が流れている
部分があったが順調に登る。午後から雨の予報もあり、早めの行動で、昼前には常念小屋に到着。宿泊手続き、昼食を済ませ、荷物を軽くして常念岳を目指し岩場を慎重にあがっていく。運よく雷鳥が走り去っていく様子も見ることができた。最初のピーク
付近で、三股から常念岳を経て下りてきた山本さんとすれ違う。残念ながら雲に覆われて山頂から遠方は見えなかったが、しばし日本100名山登頂の感激に浸った。順調に下山し小屋に入ったが、夜間には激しい雨が降り、明日の縦走が心配された。

2日目 4:00に起床すると外は快晴。常念岳、穂高連峰、槍ヶ岳がくっきりと見える。予定より30分早く、8名で常念小屋を出発。横通岳に向かって登っていくと、常念岳の左側奥に富士山も見える。横通岳のトラバースあたりからは、穂高連峰、涸沢カール、槍ヶ岳などが向きを少しずつ変えながら、山容を見せてくれた。また鞍から反対側に目を
移すと、安曇野が雲海で真っ白に輝いている。更に山道のまわりはコマクサを代表とする花々が色とりどりに咲き乱れていた。9:05には大天荘に到着。荷物をデポし、
大天井岳へ。山頂からは槍ヶ岳を中心に、北鎌尾根、東鎌尾根などが手に取るように見える。この頃から東側よりみるみる雲が押し寄せ、東側の視界がなくなる。燕岳へは鷲羽山や立山などを眺めながら、アップダウンを繰り返して歩む。燕岳に近づくと山道の両側は、コマクサの群生。ピンクの花がそこかしこに見られた。燕山荘に到着
する頃には今にも雨が降り出しそうな様子。明日は台風が近づく予報もあり、すぐに
燕岳の登頂を目指す。5分ほど歩くといよいよ降雨となり、4名は宿に引き返し、残り
4
名で山頂へと急ぐ。雨の中登頂。早々に宿に戻る。宿に到着すると、先に宿に入った4名のうち3名が、「台風が接近しており19:00には林道が閉鎖される」との宿の情報で急きょ下山。5名での宿泊となった。下山した3名の状況を心配していたが、16:45無事、中房温泉に到着したとの連絡が入り、一安心。燕山荘では夕食後、主人の話とホルンの演奏で楽しいひと時を過ごした。

3日目 5:00に起床すると、台風の影響で風雨とも強く、動ける状態ではない。仮に下山しても、中房温泉から町へ出る林道が閉鎖されている。もう1泊滞在することを覚悟したが、8:00過ぎになって雨が小降りとなり、正午には林道も開通する可能性があるとの情報が入り、下山を決断。9:00に宿を出発。風雨ともおさまっており、順調に下山。
途中、合戦小屋では名物の西瓜もいただき、予定通り正午に中房温泉に到着。穂高駅に向かうためにタクシー会社に電話すると、林道も開通し迎えに行けるとのこと。
タクシー待ちの間にゆっくり温泉に浸かることもできた。

※最高の景色に接することができたいい山行でしたが、台風に対する備えが十分でなかったと反省しています。燕岳に向かう途中で二手に分かれたのは、「宿への帰路は危険がない」との判断でしたが、台風が近づく中分かれたのはすべきではなかったのではないかと思います。今回の山行を教訓に、今後はもっと起こりうる問題を事前に想定し、より万全な計画を立てるよう注力します。(神谷敏裕)


常念岳山腹

常念小屋前

コマクサ

大天井岳山頂

切通岩

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40.奥秩父/横尾山    

期 日:9月3日(日) 晴      

参加者:L安瀬はる江、SL矢澤孝二、榎本美智子、前田省吾、竹田早苗、黒澤寿子、佐藤邦弘、

    峰尾欽二、杉江秀明、山口音子、若松節子、服部 健 計12名

コース:韮崎駅8:40=タクシー=横尾山登山口9:2535―休10:2025-横尾山山頂11:0015―木賊ノ頭11:5512:20―槍12:5513:05165614:0010―十文字峠14:3035―飯盛山山頂15:1030―清里駅16:3517:03    

費 用:タクシー代 約1900/一人

予定した2日は台風一過の筈だが、天候の回復が遅いので翌日に延期した。当日は安定した天候で終日

晴れていた。青春18切符の消化山行だ。八王子発6:35普通松本行は結構な混みようだった。

韮崎駅からタクシーでいく。車が信州峠に近づくと瑞牆山、金峰山の眺めが圧巻となった。長旅のこりをほ

ぐして出発する。爽やかな空気の中、最初の急登をこなし、着いたかやの原は南側が開けていた。茅ケ岳の奥に富士山が頭を出していた。フウロやキンミズヒキの花がちらほら咲き、目新しいハナイカリが多かった。横尾山までは往復の登山者で賑やかだった。その先は静かで、大平牧場分岐まではテープ類は皆無、踏み跡も薄い。目を凝らして行くと、一際目立つオレンジ色のカエンダケが2、3株あった。猛毒と聞く。この先、期待の豆腐岩は大小2個の直方体の岩が並んでいた。気のせいか柔らかさを感じた。ここで南南西に曲がり、コースから外れた木賊ノ頭で昼食を摂った。

 午後は矢澤さんに先頭をお願いした。遙か先に目指す飯盛山を同定し、感慨一入だった。こんもりご飯を盛った様な特異な山容でどこからも目立った。ルートは笹や萱が覆い被さり、地形も複雑だった。それでも確かな読図で迷うことはなかった。自然林の中、時折、南側の展望を楽しみ、快調に歩を進める。途中、槍への登り、牧柵越えには手間取ったが、飯盛山がどんどん近づく。15時過ぎにマツムシソウが咲き競う飯盛山山頂に着いた。遮るものがない360度の展望だ。高嶺の頭は雲がかかっていたが、雄大な八ヶ岳の裾野を目の当たりにして、開放感に浸った。中でも天狗山、男山の岩山は印象的だった。今日歩いたルートをみんなで確認して達成感を得た。自分の脚に自信が持てたことでしょう。標高の高い清里駅までの登りは堪えた。(安瀬はる江)


飯盛山は遠い

ハナイカリ

かやの原から富士山

大平牧場分岐

豆腐岩

十文字峠

飯盛山が目前に

マツムシソウ

横尾山山頂

飯盛山山頂

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41.奥武蔵・奥多摩/棒ノ折山~岩茸石山 

期 日:9月30日(土) 日帰り 曇り時々晴れ

参加者:L佐藤邦弘、SL山本正、前田省吾、峰尾欽二、杉江秀明、山口音子、大貫文正、神谷敏裕、中村和江  計9名

コース:東飯能駅825=さわらびの湯バス停858―有間ダム―白谷橋・登山口92530―白孔雀の滝―林道交差103240―岩茸石1053―権次入峠111525―棒ノ折山11381205―権次入峠1218―黒山12381243ー名坂峠1408―岩茸石山142030―馬仏山14551500―沼沢尾根―送電鉄塔1542―青梅線川井駅1613

 棒ノ折山は山頂が広く展望に恵まれているが、何と言っても沢筋を歩く白谷沢コースが人気のようだ。まだ暑いこの時期なので涼を感じるにはもってこいではと思い、白谷沢を遡行して棒ノ折山へ登り、南下して黒山~岩茸石山~馬仏山~川井駅とつないでみた。

 東飯能駅803発のバスはほぼ満員の客を乗せて到着。人気のエリアで週末のハイキンング客の多さをのっけから見せつけられる。我われは20分程度待って臨時バスに乗り、座席を確保。さわらびの湯バス停に降りると、広場には若い男女のハイカーであふれていた。

 白谷沢コースは深い渓谷を思わせる。巨大な岩壁が両側にそそり立つ間を抜けたり、小さな滝を見たり、長い鎖場を通過したりと、気が抜けないが、魅力たっぷり。駅から近いところで、こんな雰囲気の場所があるとは初めての人は驚くにちがいない。この道が「関東ふれあいの道」となっているのも意外な感じを与える。水量が多いときは歩くのが困難とあったが、適度な水量で楽しむことができた。

 棒ノ折山の山頂はハイカーで賑わっていた。若い男女の姿が目立つ。広い山頂にはあずまやがあり、山頂の標識は棒ノ嶺となっている。眺望は180度。以外と雲が多く、谷川岳や日光連山は遠望できなかったが、腰をおろして奥武蔵、秩父の山なみを目にしながら昼食。

 きた道を権次入峠まで戻り、分岐する道を黒山、岩茸石山に向かって降る。ここからは極端に人影は少なくなる。黒山から方向を変えて、岩茸石山を目指す。起伏の少ない雰囲気のよい自然林のなかを進む。気持ちがよいのか眠気が襲う。1時間30分近く歩いてようやく名坂峠に着く。いささか単調さを覚える長い尾根。黒山からはすれ違ったハイカーは2人程度。名坂峠から登り返して高水三山の一つ岩茸石山の山頂に飛び出た。一休みして歩いてきた山なみを一望する。

 岩茸石山から惣岳山方面の道を進む。馬仏山から沼沢尾根と呼ばれるマイナールートを降るため、一般の登山道から離れ、こんもりと高くなっているところに登ってみたが、馬仏山ではなくミス。再び一般の登山道に戻り、先に進む。馬仏山の登り口には見落としそうなテープがあった。あっけなく山頂。手製の山名板が木にぶら下がっていた。

 馬仏山から続く沼沢尾根は標識はないが、道は明瞭。違う尾根に引きずり込まれないように慎重に行く。マイナーだけあって静かな道だ。高度が下がってくると急傾斜となり、足許に気をつけながら降る。車の音が耳に届く。目印の送電鉄塔が現れた。そこはススキが背丈以上に伸びて、道を隠している。かきわけて突破すると巡視路の尾根道が降りていて、川井駅まで導いてくれる。電車はすぐにやってきて、休む暇もなくあわただしく乗り込んだ。(佐藤邦弘)

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有間ダム(名栗湖)

白谷沢の巨大な岩壁

白谷沢の長いクサリ場

岩茸石と呼ぶ巨大な石

棒ノ折山の山頂にて

棒ノ折山山頂から奥武蔵・秩父の山

黒山山頂

岩茸石山山頂

馬仏山山頂

42.東北/会津駒ヶ岳(百名山)

期 日:10月7日(土)・8日(日)一泊二日

参加者:L岩田孝支、平本由美子、(支部外)牛久保実枝、島内幸恵、SL馬場良久 計5名

コース:1日目7日(土)八王子駅南口発―圏央道―東北道―西那須塩原IC-桧枝岐村ミニ尾瀬散策―温泉入浴―民宿こまどり泊

     2日目8日(日)こまどり民宿発―会津駒ヶ岳山頂―往路を下山―駒ヶ岳登山口―温泉入浴帰り

7日1日目 帝釈山天候が悪い為、中止、桧枝岐村にて、そばを食べて、ミニ尾瀬散策イワナの餌やり、美術館見学、温泉入浴、8日2日目 会津駒ヶ岳、駒ヶ岳登山 登山開始520  途中5回休み(朝食込休み45分)駒ヶ岳山頂着920 2132m写真、休み10分 下山開始930駒の小屋着1050 トイレ、食事、写真休み30分駒の小屋発1020 会津駒ヶ岳登山口駐車場着1320 途中4回休み20分  全行程8時間 休み計1時間35分、正味歩程6時間25分(岩田孝支)

備 考:宿泊こまどり民宿0241-75-2082 車― 桧枝岐、駒の湯発1450、八王子着2030

費 用:民宿こまどり8000円(12食)、車代3900円、計11900

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43.白神山地/白神岳

期 日:10月13日(金)~14日(土)前夜発一泊二日

参加者:L矢澤孝二、宮島陽子、杉江秀明、山本正 計4名

コース:新宿バスタ22:05=秋田駅6:307:29=東能代駅8:2530=白神岳登山口9:2535-二股10:2535-最後の水場11:0510-蟶山11:4512:20-稜線13:4550-白神岳(避難小屋)14:00(泊)~5:45-大峰岳8:1530-崩山10:1025-十二湖登山口12:2030-日本キャニオン入口14:1022=十二湖駅14:40

交通費: 新宿バスタ=秋田駅(秋田中央交通 夜行バス)        9,700円

           秋田=東能代(JR)                                            970円

           東能代駅=白神岳登山口                       14,000円

計画を立ててくれた安瀬さんが急遽行けなくなり、リーダが変わっての山行となった。

新宿バスタから木曜夜の夜行バスで秋田へ向かう。前日から秋田入りしていた宮島さんも合流して、奥羽本線に乗り込んだ。秋田駅では小雨模様だったが次第に雲が切れて、能代に着くころには薄日も射して期待も膨らむ。タクシーで五能線沿いに県境を越え、白神岳登山口に到着。マイクロバス1台のほか、車が数台停まっていた。準備を整えて、さあ出発だ。

しばらくは山腹を絡みながら登って行く。標高が上がるにつれ、辺りは山毛欅やサワグルミの黄葉に包まれ始める。二股、最後の水場を過ぎて急登をジグザグに登ると、尾根に出た。左へひと登りで蟶山の三角点を踏む。黄葉の尾根を登って行くと、背後に海岸線が見えてきた。森林限界に出ると笹が現われ、右上に白神岳の山頂が近い。

稜線に出ると、今まで見えなかった白神山地の核心部が目の前に現れた。この稜線から東側は世界遺産登録区域に指定され、人の手を入れてはいけない山域だ。その盟主である向白神岳は、全山赤黄色に燃えているように見える。手つかずの山毛欅の原生林が、北国の短い秋を鮮やかに彩っていた。

笹の稜線をなだらかに行くと、避難小屋までは20分ほどのプロムナード。トイレも立派な建物だ。ザックを小屋において、さあ頂上へ行こう。白神岳の山頂からは向白神を始め、二ツ森や小岳方面など、幾重にも重なる山々が望まれ、背後には深浦半島に打ち寄せる、日本海の白波も見下ろされた。

山頂直下の水場へは約5分、背丈以上の笹を掻き分けて少々不安になるころ、ようやく豊富な湧水が現われた。後で聞くと、やはりこちら側は保護地域のため、刈り払いもしてはいけないとのことだった。

小屋に戻ってさあ宴会。夕暮れ間近になって、5人のパーティーがやって来た。途中で出会った、道標付け替え仕事をしていた、地元の作業者の人たちだ。小屋内部は3階建てなので、合計9名で悠々だった。夜半は少し冷え込んだ。

翌朝は4時過ぎに起床。満点の星空で、北極星もはっきりと望まれた。次第に東の空が赤くなると、岩木山がシルエットとなって浮んでいる。今日も一日天候に恵まれますように。明るくなってから出発。冷たい風の吹く稜線を昨日登りついた分岐に着くと、道標が新しくなっていた。昨日はここまで作業していたようだ。

右に向白神、左に日本海の海岸線を望みながら笹の縦走路を進んで行く。足元が見えづらいうえ倒木が多く、跨いだりくぐったりで気を遣う。いくつかのピークを越えたあと急登で、ようやく大峰に着いた。でもまだ半分も来ていない。この山稜も黄葉一色だ。赤い葉っぱを見つけられなかったのは、自分だけだろうか?

ときどき宮島さんが熊の臭いが濃くなってきたと云って笛を吹いている。杉江さんも気配を感じ取って、糞も見つけたとのことだった。その先で単独行の若者と言葉を交わしすれ違う。

ルートが西へ向きを変え、階段状の、この山行中で一番きつかった登りを過ぎ、ようやく崩山。やっともう下るだけになった。標高が下がると、やはり緑の葉っぱが多くなり、早くも黄葉が懐かしい。展望台から十二湖を眺め、ジグザグに下って行くと木々の合間に池が見え始め、登山口に下り立つ。観光客に混ざり、青池、落口ノ池ほかの池めぐりをして、山々を仰いでからバスを待った。

静かな山毛欅林の黄葉に、心も身体も染まった2日間だった。(矢澤孝二)


白神岳山頂を望む

白神岳山頂

朝焼けの岩木山

避難小屋からさあ出発

黄葉の向白神岳

黄葉の山稜を行く

十二湖と日本海

十二湖から崩山を振り返る

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