大菩薩/大菩薩嶺

期 日:9月10日()日帰り 晴れ

参加者:L竹田早苗、森田隆仁、山村晶子、松田慶次、大関史郎 計5名

コースタイム:甲斐大和駅8:10=(バス)=上日川峠8:569:11−福ちゃん荘9:3641−雷岩10:3540−大菩薩嶺10:4711:00−大菩薩峠11:3812:10(昼食)−石丸峠12:38−1本目の林道13:0712−小屋平13:25−親水広場−小屋平13:5214:05=(バス)=甲斐大和駅14:47

新しい会員の方が参加出来る山行で、楽しく山の気分を味わえる山を計画しました。ベテランの森田さんが参加してくれて、未熟なリーダーも、ほっとして歩き始めました。

上日川峠は標高1560Mあり、福ちゃん荘まではほんの少しの上り下りをしながら山道を歩く。ここから唐松尾根を雷岩に向かう。小石まじりの登山道が、だんだん石が大きくなり、岩の間を登るようになると、樹林帯がなくなり、雷岩に着く。雷岩の周りには大勢の登山者。大菩薩嶺に向かうが、薄暗い樹林帯の中で所々ぬかるみの道を進むとすぐに展望のない大菩薩嶺。百名山でもあり、写真を撮ってもらい雷岩にもどり、本日の楽しく山の気分を味わう尾根歩きになる。唐松尾根で富士山は一度だけ見えていたが、雲に隠れ、大菩薩湖と名前が変わった湖はよくみえる。賽ノ河原の休憩舎の中はきれいだった。大菩薩峠はにぎやかで座る場所がないくらい、山ガール達もいて、目を楽しませてくれた。

峠で昼食をとり、熊沢山をまくあたりまで樹林帯を登り、下り始めると石丸峠が笹原の中にはっきり見える。気持ちよく笹原を下り、展望もよくすぐに石丸峠。直進すると小金沢連嶺に続くが、右に曲がって上日川峠の道標のもと進む。1本目の林道に下りて右の方に50m位行くと道標があり下りると小屋平のバス停につく。

上日川峠14:00発のバスにぎりぎり間に合うが、親水広場でゆっくりして小屋平にもどりバスに乗る。親水広場は新しく出来たみたいで違う林道の行き止まりになった所に東屋もあり、10名近い人が火をたいて楽しんでいた。上日川峠からのバスの時刻表も変わり、やまと天目山温泉付きのバス往復切符も発売されていた。当日9月10日は青春18切符の最終日だからか、いつも乗る八王子発6:55分の電車も座れなかったし、バスも立ったままでした。大関さんには「メンバーとコースと天気に恵まれ、良い山人生のスタートになれた」とメールをいただき、うれしかったです。(竹田早苗)

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奥秩父/狩倉尾根

期 日:9月13日(火)日帰り 晴れ

参加者:L助廣弘子、上野進、本山まり子、堤理恵子 計4名

コースタイム:三峰口9:30=(タクシー)=赤岩橋10:1730−1435M峰12:4513:00−1350M辺13:30−1435M峰14:0020−小赤岩橋15:3016:00−日窒事務所16:40=(タクシー)=三峰口17:2026

費 用:八王子=東飯能 八高線(片道)480円、東飯能=西武秩父 西武線390円、御花畑=三峰口 秩父鉄道430円、タクシー 三峰口=赤岩橋 8990円、出合付近=三峰口 8450

初めの計画は、初日、白井差峠から梵天尾根を上がって清滝小屋泊、2日目に狩倉尾根を経て出合まで下るつもりだった。横八丁〜槍ケ岳間が危険な岩場だが、ネットの記事や行った人の話では、北側を巻いて、ロープは使わなかったというのが多い。支部山行計画を見て、宮島陽子さんが、ご自分が6月に行った山行記録を送ってくださったが、そのコースは赤岩橋から取り付いて狩倉尾根を上がり、金山沢作業道を下るもので、狩倉を上がって梵天尾根を下るほうが多少は安全で楽かと考えて、コースを変更した。ただし、岩好きの宮島さんは横八丁の岩場はあえてロープを使って直登したとのことで、私もロープは持参することにしたが、参加予定だった澤田さんが、本部山行の疲れが取れずにキャンセルとなり、ロープワークで頼りの男性がいない不安な出発となった。

13日、三峰口からタクシーに乗ること一時間、赤岩橋からのスタートが10:30となり、順調に行っても清滝小屋着は17:30、時間が既に心配だ。赤岩橋から100mほど戻り、小赤岩橋から右手上にある廃屋を目指して沢を上がる。日窒工業の従業員住宅の残骸を見て左へ回り込み、コンクリート製の水槽のような人工物の脇を上がって、畑の跡を通り、南東へ延びる尾根に取り付いた。赤テープがところどころにある。標高差500m弱の登りだが、30度を超す残暑で汗がダラダラ流れる。出発をもっと早い時間にすべきだったし、無人小屋泊の荷が重すぎた。途中1260M辺の岩場を越えるのに、まず堤さん、本山さんが上がり、ザックを下の人が持ち上げてそれぞれ協力しあったが、その後にザックを背負うと、急にその重さが耐えがたいと感じた。2時間ちょっとでアンテナの立つ1435M峰に着いた時点で、もっともながら、もう降りようとの声が出た。せめて狩倉山までは行きたかったが、そこまで行くと戻るには遅すぎる。それでは、当初予定していた出合まで下るコースをしっかり探しながら降りるのも面白いだろうと考えて、ここで昼食。出合に下ると高さ3Mの金網のフェンスがあり、地元の人は扉のカギの番号を知っていて出られるが(友人は、地元の民宿の主人の案内で抜けたそうだ)、そうでなければ、フェンスの下をくぐって出るとのこと、ネットにくぐっている写真があり、なんとかなりそうだと考えていた。1435Mから藪の中を進んで南へ降りる尾根を見つける。岩交りの相変わらずの急斜面で、左手の木の間越しにとがった狩倉岳の姿が見えるのが悔しかった。小さいピークを3つ越えて80Mほど下り、ようやく歩きやすい尾根が見渡せる鞍部に着いた時、南から上がってくる男性がいて、地元の人間で、キノコ採りに来たと言う。私たちが出合に下りると言うと、ザックから山岳救助隊のワッペンを見せて、出合に下りてフェンスから出られないと助けを呼ぶひとが何人もいて、いつかは夜10時までかかって救助したことがある、あんたたちは、戻って、アンテナの管理道から小倉沢へ降りるようにと言う。ネットでフェンスをくぐって出ている写真を見たと言うと、フェンスに絡まった鹿を助けようと男4人でフェンスを緩めようとしたがだめで、10人でやっとだった、二重のフェンスだから出られるわけがない、カギの番号はどうでも教えられないと言う。アンテナの道を教えてと地図を見せたが、ハッキリ教えてくれないまま、行けると思うなら勝手にしろと言い捨てて行ってしまった。こうなると、万が一、フェンスから出られない場合にも、助けを求めることが出来ない。この男性に出会ったのが良かったのか、悪かったのか・・・ やむなく1435M峰に登り返して、朝登った尾根を下ることにした。一度登った尾根ながら、こんなに急だったかと改めて驚くような斜面だ。岩場で前を行く本山さんが降りるのを見ながら、私が何気なくさわった木の枝がポキポキと折れて、その拍子にバランスを崩し、あっと言う間に身体が宙を浮き、1・5M位下の木の根元にどすんと着地した。それ以外は何事も無く、小赤岩橋に下りたって、ほっとした。名のある峰ひとつ極められず撤退するのは初めてだが、全員が無事下山出来れば、失敗ではないと自分に言い聞かせる。小倉沢の流れで顔を洗い、ビールを開けて一休み。携帯が通じないので日窒工業の事務所まで歩いて電話を借りてタクシーを呼んだ。タクシーの運転手に、これが出合のフェンスの扉だと教えてもらったが、思ったより小さい扉で、見たところフェンスは一重だった。まだ残っている廃屋に、かつてオウムの人たちが住み着くのを警戒してカギをつけたとのことだ。

計画が杜撰だったことを反省しています。今度は、もっと日の長い時期に梵天尾根から登って赤岩橋へ下るコースでリベンジしたいものです。(助廣弘子)


狩倉岳

赤岩尾根

赤岩橋からの岩稜尾根


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三国山稜(明神峠〜三国山〜鉄砲木ノ頭〜平野

期 日:9月24日(土) 晴れ

参加者:L佐藤邦弘、山本文夫、宮澤惠子、山村晶子 計4名

コースタイム:駿河小山駅9:00=明神峠9;25−三国山東登山口10:04―三国山10:4711:00−三国峠11:19−鉄砲木ノ頭(明神山)11:4212;30−切通峠13:20−平野分岐13:3513:42−平野バス停14:3015:00=(タクシー)=旭日丘バス停15:1015:50JR御殿場駅16:57

@ 駿河小山駅9:00発の明神峠行バスに乗るためバス停に行くと、観光案内の係員と思しき人が、3日前に直撃した台風15号が大きな被害をもたらし、今回歩く予定の立山〜須走間は土砂崩れにより通行止めとの情報を流していた。そのため当初の計画である西の立山方面はあきらめ、三国山からルートを北にとり、三国峠、鉄砲木ノ頭(明神山)を経て平野に出るコースとした。

A 幅広で高低差の少ない尾根が続き、ブナの多い樹林帯で、こころが和む雰囲気を醸していた。三国山東登山口から三国山の山頂への登りが急と言えば急であるが、心地よい快適なハイキングコースであった。意外と雲が多く、霊峰 富士の姿を間近にみることは叶わなかったが、最後の平野に向かう途中に雲が切れ、うっすらではあるが富士の姿が望まれて、思わず感激の声が出た。

そういえば駿河小山駅で誰かが今朝富士山に雪が降りて、白くなっていたと言っていたが、シルエット風の富士のためか、雪と思える白いものは見えなかった。帰宅後新聞(夕刊)を見ると平年より6日早く、昨年より1日早い初冠雪だという記事がでていた。

B 三国山山頂は静岡・山梨・神奈川の県境であるが、ブナ林などに囲まれて展望は得られない。三国山から北に方向をとって三国峠に下り、鉄砲木ノ頭(明神山)を目指して登り返す。ススキの穂がのどかな秋を感じさせ、「これは実をつけたサンショウバラよ」と宮澤さんが教えてくれた。鉄砲木ノ頭は広く開けて、眼下に山中湖が横たわり、その背後に山々が連なり、まさに絵なる風景であった。天気快晴ならばさらに左に雄大な富士がどっしりと聳えていたのだが。ここで敷物を広げ、ゆっくりと昼食休憩とする。ベンチはなかったが昼食を摂るには恰好の場所であった。

C このエリアの難は交通の不便さであろう。平野から御殿場駅に直通のバスはなく、旭日丘まで出てそこで乗り換える必要がある。平野バス停からの便は少なく、平野バス停から旭日丘バス停15:33発の御殿場駅行に間に合うようにタクシーを利用することにした(タクシーは呼んで6〜7分できた)。しかし、台風15号の影響で、土砂崩れが道路を寸断し、交通の運行状況にも影響を与えていたため、バスは遅れており、通常のルートがとれない運行で御殿場駅に着くのも思わぬ時間を要した。

D山行前に台風による被害状況や交通事情等の情報は入手しておらず、現地に行って初めてそのことを知った。当初の計画に拘らず、ためらわずに計画の変更をおこなったが、この山域にも明るい山本、宮澤両氏の的確な判断とコース変更により、無事にたのしい山行を終えることができたことを感謝して付記しておきたい。(佐藤邦弘)


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奥多摩/笙ノ岩山〜蕎麦粒山

期 日:9月28日(水)晴 日帰り

参加者:L安瀬はる江、加納三喜男、杉江秀明、松田慶次、小磯登志子、大関史郎  計6名

コースタイム:奥多摩駅8:10=(バス)=桜平8:2540−神庭尾根−休3回−笙ノ岩山10:4852−1275m(昼食)11:5012:20−休1回−蕎麦粒山13:2240−離岩尾根−林道14:47−休2回−川乗橋16:36=(バス)=奥多摩駅16:55

春は雨で中止、再計画の今回は上々の天気。シロヤシオから未踏のコースに目的が変わる。

「笙」は好きな字で、破線ルートでもあり、気になっていた。松浦氏のコースを参考に登りを神庭尾根、下りは林道歩きが長いが離岩尾根で計画する。

風邪気味の方と合流できなかった方があり、新入会員5名の参加になる。肩の荷が更に重くなる。

鍾乳洞行きのバスは平日でも混んでいた。川乗橋で半分程降りた。桜平のバス停は道幅が広い。身支度をして、自己紹介をする。未踏なので一緒にルートの確認をお願いする。

神庭尾根の取り付きはバス停の直ぐ右斜め前に階段があり、解り易い。テープ類はなく、踏み跡も薄かった。適切なガイドで迷うようなところはない。結構な急登だった。後ろで一生懸命歩く杉江さんの息使いに合わせる。中、馬酔木のトンネルが印象的だった。

笙ノ岩山は風が吹くと笙の音がする岩があるので名づけられたと聞いた。ゆったりとした、歩き易い尾根に変わり、気分が和らぐ。松岩ノ頭を過ぎたところでテープは北側に付いていたが、倉沢からの尾根と思い込んで東に進む。軌道修正して、少し歩くとお昼の請求があり、小さなこぶ続きで斜面だったが、昼食をとる。

歩き始めると大関さんの脚が攣る。お守りに持っていた薬を出す。加納さんがテーピングやザックを自発的に背覆って頂き援助する。ゆっくり休みながらも蕎麦粒山山頂に辿り着く。山頂の空気を吸っていると、新潟からのご夫婦がやって来て、会話が弾む。

下山最初は急降下であった。熊遭遇体験記に話しが盛り上がる。山頂から一つ目のコブを降りたところで下山箇所に迷い、立ち止まる。丁度右手の立ち木にテープが巻かれ、下に道が見える。1300mで地図上にはない、水源巡視路のようだ。地形を確認して、東に進む。巻き道は長く不安でいると、川乗橋→と書かれた木辺があり、林道に出ると納得して歩く。いつのまにか尾根上になる。展望が効く場所で、周辺をみる。離岩尾根ではないかと小磯さんが言う。まもなく右下に車やガードレールが見え林道に降りた。離岩尾根の取付き点だった。これで途中は少し抜けたが、予定のコースになり、ホットする。力不足で申し訳ありませんでした。

林道も松田さんのリードでショートコースを歩き、バスを10秒程待たせ間に合う。

帰りの車内は大関さんの楽しいお話で盛り上がり、アット言う間でした。

今回はハプニング続きでした。皆さん、役が決められていたかの様に協力的に動いて頂き助かりました。全員の山への取り組みもわかりました。笙ノ岩山に登れたこと以上にお仲間とのふれあいに感動しました。ありがとうございました。(安瀬はる江)

バス代  奥多摩駅〜桜平    350円    川乗橋〜奥多摩駅   250円





山頂


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東北/白神山〜十二湖

期 日:10月9日(日)〜10日(月・祝) 前夜発一泊二日

参加者:L中村精、池田憲一  計2名

コースタイム:8日(土)池袋22:00=能代営業所9日(日)8:2550=白神登山口(駐車場)10:0010−二股分岐10:5057−水場11:5058−蟶山分岐12:45(昼食)〜58−山頂1.5km、大峰分岐0.8km13:5414:00−十二湖分岐14:43−白神岳14:57(泊)

10日(月)6:406:45509:2434−大峰山(登山口5.6km9:5358−崩山11:081812:152013:1520−雨具をつける13:2528−水場13:4045−登山口(奥十二湖)13:5014:40=岩館駅経由あきた白神駅15:35(入浴)〜17:23=秋田18:5119:07=大宮23:06=上野23:26

1回目は緑の葉の林の中を、2回目は雪の積もった山道、3回目はブナの林の黄葉を期待していたが、蟶山あたりからは青空に黄色い葉が映えてきれいな山道だった。降りてくる人が「きれいだ」と言っていたが、山頂からの眺めは紅葉の山並みがずっと続いているのが見え、本当にきれいだった。

9日の日は登山口近くの国道あたりからも白神岳の稜線がよく見えていた。連休なので、登山者は多く、土曜日は15人と避難小屋も満員だったそうだが、日曜日は9人で楽々泊まれた。

しかし、降りてくる人が多く、蟶山の下あたりからは60人ぐらいの人と行き違い、よけるのも大変だった。5月の連休の時は、快晴で雪の山並みがよく見渡せたが、この日も360度の展望で、向白神岳は紅い所もあって、よく目立って見えた。二股コースからの道も続いているのが判った。夜も十三夜の月がずっと出ていて、明け方まで小屋の外は明るかった。下の街の灯が、点々とつながっているのも見えていた。しかし、朝の5時頃からはガスってきて、強い風が吹き、稜線では飛ばされそうな時もあった。

十二湖へ下ったのは、私達の他に、単独行の一人でした。前日下った人の踏み跡が所々にあった。スパッツだけつけて出発したが、笹で濡れるので、少し歩いて雨具をつける。大峰山までは、下を通っているが、木の根の上や石の上に笹が被っていて、濡れているので滑りやすく、かき分けながら、段を下ったり、登ったりするので思いの外、時間がかかった。池田さんはもっとルンルン気分で歩けると思っていたと言う。

道は細くて、かなりの登降がある。時々ガスが晴れると黄色く染まった山並みが見え、日がさしたりする。直登でなく巻いている所もある。枯れて茶色になっているのもあるが、黄色が鮮やかな木もあって、写真を撮る。ずっと続くブナの大木。大峰山からは道幅が広くなり、崩山までは笹をかきわけなく歩けるので楽になる。

日がさすので暑い。ガタガタ道から遊歩道のような道になり、少し休んだ。また、歩き始めると雷鳴がし、雨が降ってきたので、雨具をつけて歩くと暑くなり、雨も少しで止んだので、また、ぬぐ。するとまた小雨が降ってきたので、また雨具を。

先に湖が見えてきた。もう少しの所で水場があった。そして、大きな熊注意の標示を過ぎると大きな展示板のある奥十二湖(登山口)に出た。

タクシーの運転手に聞いて、リゾート白神(五能線)の指定券が今日は、今でも買えると言うので、岩館駅に寄ってもらい無人のあきた白神駅まで送ってもらう。駅直結のハタハタ温泉で入浴し、ここから秋田まで行き、最終の「こまち」で帰る。

最後の数分間、雨だったが、ブナの林の山旅のしめくくりに五能線にも乗ることができ、温泉にも入ることができて、良かった。

ハタハタ温泉は日本海が見える。日本海の波が打ち寄せる海岸は、波しぶきの白が青い海に上がり、奥十二湖の青池の色も神秘的で、ブナの黄色の続く山並みも絵画的で印象に残る2日間でした。待ち時間が長かったが、岩崎タクシーの運転手さんに感謝します。(中村精)

   あきた白神温泉(入浴料)                  400円

   タクシー代 能代―白神岳登山口、奥十二湖(キロロ)−あきた白神駅       1人8700円

   高速バス代 池袋―能代                  10300円

   あきた白神―秋田―大宮(指定含)           13500円


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頸城/雨飾山

期 日:10月9日(日)〜10日(月・祝)晴 一泊二日

参加者:L安瀬はる江、矢澤孝二、長谷千秋、派田正、竹田早苗、大塚多美子、峰尾欽二、

加納三喜男  計8名

コースタイム:9日:八王子駅8:01あずさ3号=南小谷駅11:4212:00−塩の道石坂越えコース−昼食12:1546−虫尾の阿弥陀堂13:2430−中土駅14:3716:12=(電車)=根知駅16:50=(タクシー)=雨飾山荘17:15

10日:山荘6:02−休3回−中の池8:15−休1回−笹平9:00−雨飾山山頂9:30551540m11:2040(昼食)−休1回−キャンプ場13:0213−雨飾荘13:5515:15=(バス)=南小谷駅15:5516:10=(電車)=八王子駅20:35

雨飾山の旬は紅葉と勝手に決め、この時季にする。縦走には往路にタクシーを使った方が便利なので雨飾山荘から入山。深田久弥氏は「山にウラ・オモテがあるとすれば、雨飾山はやはり越後の方がオモテであろう」と書いている。なぜだろう。小谷側の方が見応えはあったが。

天気は両日とも文句なしの予報で気が弾む。大糸線の車窓からは次々と北アルプスの峰々が望め、飽きない。

1日目は「塩の道」を歩く。ウォーミングアップと時間調整だ。登山靴なので、山道の多い「石坂越え」にする。最初いつもの癖で山の方に向かってしまう。矢澤さんに指摘され、昼食後、気を取り直して国道の方に下がる。道標があり、栞と照合して進む。「昔の人は牛馬と共にこんな道を本当に通ったのかな」と皆口にする。触りだが、長閑な里道で往時の様子が忍ばれた。北小谷駅までは時間不足なので中土駅までにする。

電車は2時間置きだ。長い待ち時間に線路を渡り、姫川の河原に行く。童心に返って石投げをする。やがて到着した一両編成のワンマン電車は絵になる。根知駅には予約済みのタクシーが待っていた。直ぐに山荘に向かう。北側の大きな岩壁のある海谷三山は豪壮で目を瞠る。

山荘は太い梁がむき出しになった古民家風の造りだ。庭には混浴の露天風呂「都忘れの湯」がある。内湯は入浴中に透明から赤湯に変わった。就寝前にも浸かりぐっすりと寝る。宿泊者は50名位だった。

2日目は約束の5時半前に朝食が準備された。温かいご飯と味噌汁に元気をもらう。脚攣り予防にも念入りに体操をして出発。山荘のご主人は「最初の急登だけ頑張れば大丈夫」と言う。気が楽になる。紅葉と展望に励まされ、皆元気に無理なく稜線の笹平にでる。

ここの道標には登ってきた雨飾山荘側は「梶山新湯」と書かれていた。

小谷側からの登山者が多く、山頂への道は渋帯する。鈴生りだった。遠く槍ケ岳も見える360度の展望を楽しみ、次回の山行に思いを馳せる。

下りは急で狭く、梯子では渋滞する。暑い。やっと樹林帯に入り昼食にする。少し行くと荒菅沢に出た。ここでも大勢休んでいた。上流を見上げると布団菱の岩壁と山頂が荒々しく迫る。紅葉で綺麗に粧っていた。東側のどっしりした威圧感のある金山とで包み込まれ、秋を満喫できた。

1500m辺りの大木のブナ林に感激する。日差しをあびて、葉は黄金色に輝き、見事だ。下りきると大海川の河原に出た。木道が整備され、流れには山女魚も泳いでいた。思わず「もみじ」の歌を口ずさむ。

キャンプ場から雨飾荘への車道の途中近道に入る。若木のブナ林で苔むしていて、気分がいい。人もいなかった。最後にオマケ付が良かった。

14時前に下山でき、安心して入浴する。マイカーが多く村営バスは貸切だった。

とにかく人が多くせわしい。街中のようだ。近場の静かな尾根が恋しくなったのは歳なのだろうか。

皆様ご協力ありがとうございました。お陰様で長年の想いが達成できました。(安瀬はる江)

  費用  タクシー代(根知駅〜雨飾山荘)      5900円/1台

       宿泊代(雨飾山荘)              9000円/1泊2食付

         入浴代 (雨飾荘)                 500円

         バス代(雨飾荘〜南小谷)              810円


塩の道道標

平岩の阿弥陀堂

雨飾山荘前

露天風呂「都忘れの湯」

海谷三山

布団菱の岩峰群

数珠繋ぎの登山道

茂倉尾根と焼山・火打山

紅葉のおおかめのき

林道からの雨飾山

雨飾山山頂

笹平から雨飾山山頂

荒菅沢から布団菱


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奥秩父/御陵山(おみはかさん)〜オソネ

期 日:10月12日()前夜発日帰り 晴れ

参加者:L助廣弘子、小原紀子、河崎正道、宮島陽子、上野進、黒澤寿子 計6名

コースタイム:八王子11日21:50(タクシー)=みずがき湖ビジターセンター23:505:15=馬越峠6:05201647.3M三角点6:30−鉄塔7:05−祠7:3035−御陵山(1822.4M)7:40−大門峠9:10151690M10:1540−林道@10:45−オソネ(1853.9M12:1545−林道A13:3550−林道B14:2040−川上第二小学校15:2040=八王子18:40

費 用:貸切タクシー+高速代 @9000

三国山から天狗山・男山に至る上信県境尾根を全部歩き通したいと試みて2年、最後に残った馬越峠〜オソネを繋ぐべく、意気込んで出発した。みずがきビジターセンターに駐車、車内に女性4名、脇に張ったテントに運転手を含め男性3名が仮眠。朝5時起床、車内で朝食をとりながら馬越峠に向かう。御陵山まではよく歩かれていて、ネットに取り付き点の写真も出ている。草むらの中の急登で、すぐ尾根に出た。雑木が黄色に染まり、ところどころにナナカマド、ツツジの赤が鮮やかで、足元のススキ、ウラハグサも色付いている。藪はなく、たいした岩もなく、御陵山は近かった。その後は、紅葉のなか、左手頭上にそびえる岩稜帯を見ながら斜面を巻いて行く。岩好きの宮島さんが一度、岩の上に上がってみたが、その先皆で歩くには難しいだろうと、結局、巻き道を進む。巻き終わって、左手の1783Mピークはカットして先へ進んだが、東へ下るその尾根は、岩稜で行き止まりになっていた。少し戻った左手に明らかな踏み跡があり、踏み跡は沢沿いにトラバースして延びている。他に道があるかと、上野さん、宮島さんが下って探してくれたが、結局、踏み跡を進むことにして、無事、尾根に乗った。振り返ってみれば、1783Mピークからと思われるしっかりした道が続いており、ピークをカットしたのが間違いだったようだ。振り返ると、御陵山が紅葉に彩られ、後ろに天狗山のとがった頂きを従えて聳えていた。すぐ狭い鞍部に下りると、赤く塗った杭が立ち、岩に黄色ペンキで大きく「大門峠」と書いてあった。岩の間を抜けて尾根の右側に出る。直後の小さい岩場は乗り越えたが、その後は乗り越えるのはとても無理と思える長い岩稜帯が続き、またしても巻き道を行くことになった。宮島さんにはじっと我慢の40分だっただろう。1753.5Mの三角点ピークは巻いた。岩稜帯が終わったところで、1710Mピークは、今度はカットせず登った。その先の1690Mの広いピークで昼食をとる。今までなかった赤い頭の白い境界見出標の杭があり、中部森林管理局と書いてある。以後、この杭が続き、刈り払いもされて歩きやすくなった。1610M辺の鞍部に地図にはない林道が出てきたが、ゆるやかな傾斜で林道に下りることが出来た。再び尾根に登り、アップダウンを繰り返して境界石のあるピークを4つ5つと越える。1790M圏は展望がよく、木々の間から遥かに遠くなった御陵山が見えていた。馬越峠からちょうど6時間でオソネに到着。ようやく上信県堺尾根がつながったことに感激しながら大休止をとる。下山は、2009年に澤田さんの本部山行「ショナミの頭〜オソネ」で下った南尾根だ。広くて自然林の美しい尾根だが、枯れ木を刈ったまま放置してあるので、前より歩きにくくなっていた。1620Mにある2番目の林道へは、東側の一番高低差がないところから木につかまって下りた。1470M辺に三番目の林道があり、これは地図には載っていない。尾根の西側は枝が散乱していて縁に近づきにくいので、東側を探す。テープを巻いた杭があり、そばの太い木の根元にロープを掛けて、宮島さんがまず降り立ち、皆で順番に下りた。20Mのロープでやっとの高さだった。小原さんが一番上手に下りたと、宮島さんからおほめの言葉があった。一休みして、再び尾根に登り、南へ下る。澤田さんは1400M辺で南東へそれて下って小川沿いの道へ出たが、南に目当ての小学校が見えているので、直進して末端まで行くことにした。二手に分かれて探しながら下って行くと、網目のしっかりした獣よけフェンスが出来ていて驚いた。フェンスに倒れかかっている大きな木を利用して宮島さん、河崎さん、上野さんが乗り越え、背の低い女性3名は上野さんの膝を踏み台にして乗り越えた。小さい流れを渡り、民家の脇によじ登って、小学校へ出た。民家の庭へ出てしまった二人は犬に吠えられ、その声で気づいた石黒さんに迎えられて、一同車に辿りついた。ぴったり8時間の山行だった。(助廣弘子)


御陵山

オソネ山頂

林道へ下りる


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東北/五葉山・焼石岳・栗駒山・神室山

期 日:10月14日(金)〜17日(月)前夜発三泊四日

参加者:L吉田和興、上野進、宮島陽子(神室山のみ参加)  計2名 他

費 用:交通費24,000(バス5,000、JRジパンング8,500、レンタカー等10,500)、宿泊費20,000(グリーホテル3,600、小椋旅館7,000、阿部旅館9,400) 合計44,000

コースタイム:10/14(金・晴れ)北上545815=赤坂峠950−賽の河原1025−畳石104045−石楠花荘114045−日枝神社115055−五葉山120010−日の出岩121520−石楠花荘12401300−赤坂峠1420=大船渡=陸前高田=水沢グリーンホテル1730

10/15(土・雨)グリーンホテル500=平泉観光=須川温泉登山口1040−昭和湖1125−栗駒山1220−昭和湖131520−須川温泉登山口1405=泥湯温泉小椋旅館1530

10/16(日・曇り時々雨)小椋旅館7:00=西ノ又登山口800−いっぷく平82530−第一ピーク92025−第三ピーク101020−前神室山1030−神室山113035−(休)120020−前神室山1300−第二ピーク134550−いっぷく平1440−西ノ又登山口1500=大湯温泉阿部旅館1630

10/17(月・曇り時々雨)阿部旅館5:00=三合目登山口6:305合目7:008合目8:309合目焼石神社9:10−岩場(待機)9:209:508合目10:3010:505合目11:00−登山口12:30=胆沢ダム=ひめか湯=一関15:3017:06=新宿19:50

初日の五葉山のみ晴れ、後は連日雨模様。毎日朝起きて雨が降っていると登行意欲も失せる。2日目は風が強く、順路は悪いが焼石の予定を栗駒と入れ替えた。

五葉山、上はたおやかな稜線が開け眺望も良く、整備された手軽でいい山である。避難小屋もきれいに維持されて水場もある。

栗駒をはじめ他2山、天気が悪いとはいえ紅葉は期待違わず。上は1週間ばかり遅いが6001,200m辺りは見頃。それぞれに向かうドライブコースでは紅葉に溶け込んでしまいそうである。

神室山は西ノ又(沢)コース第3渡渉点の水量が気になるのでパノラマ(尾根)コースのピストンとした。ガイド付きの8名、単独1名と出会うが皆ピストンであった。

 焼石の三合目登山口からのコースは五〜六合目の間に渡渉が3回ある。増水のためか何れも川幅が5m前後あり、飛び石もまばらで渡渉に難儀する。八合目の焼石沼あたりは、三方山に囲まれ西側が開けた平原となっている。九合目から先の稜線では猛烈な西風が吹いて、這っていても吹き飛ばされそうになる。しばし岩陰で待機するが、弱まる兆しもないので撤退する。下山時、五合目近辺の登山道脇の繁みで、大きく体を震わせる音をたてた後バキバキと逃げて行く黒い獣の後ろ姿を見た。四合目近辺の笹藪の斜面でガサガサ音がしたと思ったら、登山道にキノコ採りの人が飛び出してきた。肝を冷やしたがこの日山中で出会った唯一の人である。なおこのコースは最短であり、渡渉点を除けば良く整備されており、登山道も明瞭である。ただ、風、水量の多い日は避けたほうがよい。コースを変え初夏に出直したい。

 大湯温泉阿部旅館は応対・温泉設備・食事と三拍子揃っており、山の湯宿としては清潔感がある。値段も手頃で、栗駒の登山基地としてお勧めである。(吉田和興)


五葉山登山口

4合目畳石

五葉山稜線

五葉山山頂

栗駒名残ケ原

栗駒山頂

栗駒昭和湖

栗駒

神室山

神室山頂上

紅葉に染まる道路

大湯温泉阿部旅館


 

三浦半島/大山林道〜中尾根〜乳頭山〜鷹取山〜神武寺

期 日:10月16日(日) 日帰り  晴れ

参加者:L佐藤邦弘、小原紀子、木村真知子、山本文夫、宮澤恵子、山村晶子、加納三喜男、杉江秀明、武末範子(元会員) 計9名

コースタイム:JR逗子駅8:38=(バス)=長柄交差点8:46−川久保交差点9:00−大山林道入口9:149:20−林道終点10:0510:15中尾根取付点10:20−六把峠(南中峠)11:0011:10−斜め十字路(辻の峰)11:26−鉄塔35号(3・4号線)10:33−鉄塔34号(1・2号線)11:39−乳頭山11:4512:15−中尾根・田浦分岐12:16−沼間・二子山分岐12:45−田浦配水場13:08−コンビニ13:1513:30−篠山公園−鷹取山取付点13:38−鉄塔41号(3・4号線)−民家脇−京急田浦駅分岐13:50−磨崖仏14:2014:30−鷹取山公園14:3714:46−鷹取山展望台(頂上)14:5515:00−神武寺15:2515:40JR東逗子駅15:50

@中尾根は適度なアップダウンがあり、雨上がりのため、斜面が滑りやすくなってはいたが、低山とは思えない深山の雰囲気を醸しており、気持ちよい尾根歩きを味わうことができた。また山桜の木が多く目に着き、印象に残った。

A中尾根の取付点は大山林道(森戸林道)終点から二子山方面に沢を渡り、少し進むと右側の山に入ったところに「この先死亡事故あり、危険のため立入禁止」と書いてある立看板があるところ。この看板を無視して上に続く踏み跡を登っていくと中尾根にのることができる。

B乳頭山は山頂を示す標識はないが、「保安林」と表示された標識にマジックの手書きで「乳頭山」と書かれていた。東方面が開けて東京湾が眼下に広がり、横浜みなとみらい地区、房総半島を望むことができた。山頂は狭いが、先着がいなかったため、ここで昼食休憩とした。

C沼間・鷹取方面への進路は、乳頭山から説明すると、今回中尾根から乳頭山まで歩いてきたので、乳頭山から少し戻ることになる。乳頭山からスチール製の階段を降りていくと直ぐに分岐があり、中尾根を見送って右に進んで降る。田浦梅林分岐を右にみて先に進んでいくと、「4・5丁目商店街、東逗子、二子山、港が丘」と記された道標がある。ここを右に行く。道なりに進んでいくとやがて鉄塔36号(1・2号線)が現れ、まもなくして分岐がある。ここは「4・5丁目商店街、国道16号至る」とある右の道を選ぶ。その後分岐が多く、かなり迷うところであるが、「沼間坂上」と記された道標に注意して概ね北の方向を目指す。鉄塔39号(1・2号線)の下を通り過ぎて進むと、分岐があり、30番の看板に「出口→」とマジックで手書きされている。これに従い、右に降っていく道を進むと、まもなく舗装された道に出る。そして左に行くと田浦配水場がある。道路をさらに降り、横浜横須賀道路の下をくぐっていくと県道24号にでて、信号を渡るとコンビニがある。今回ここでトイレ休憩とした。

Dコンビニの側から住宅地に向かって坂道が延びている。ここから篠山公園を目指す。篠山公園を抜けて直ぐ左の山が今回の鷹取山への取付点である。篠山公園は住宅地のはずれにある小さな公園で、コンビ二から約8分程度で着く。ここを通り抜けていくと、左の山の斜面に送電線の巡視路として設けられたスチール製の階段がある。登って行くと鉄塔41号(3・4号線)が立っている。この鉄塔を巻くようにして右にかすかな道が続いているのでこれを進み、降る。左の方向に進んでいくと民家の脇にでる。その先が京急田浦分岐である。この角に「鷹取山まで17分」と書かれた道標があり、これに従い右に行かず、まっすぐに進む。その後は鷹取山という標識に注意して尾根を歩いて行けば、迷うことはないと思われる。

E像高約8m、像幅約4.5mあるという磨崖仏は鷹取山から往復15分弱。その大きさに圧倒されるが、そのお顔はやさしい。昭和40年頃の作だというから約45年前につくられたということになる。これからも風雪に耐えてこの場所に鎮座していてほしいと願う。

F鷹取山から神武寺へのルートはその降り口が見つけられて、メインルートを外さなければ神武寺に降り立つことは容易である。ただ途中に鎖場があり、また雨後は道が滑りやすくなっているので、その点を気をつけたい。鷹取山から神武寺への降り口は標識があるが、おおぜいの人がクライミングに興じている横を通っていくため、少し戸惑うかもしれない。

G三浦アルプスと称される山域及びその周辺は、最近歩くひとが増え、情報が入手しやすくなっている。分岐が多いため、どの道を進むか迷うところであるが、万一迷ったとしても、標高100m〜200mの山である。侮ってはいけないが、危険なところは避けて降りれば、それほど心配する必要はないのではないか。周囲は市街地である。

H鷹取山からの展望は申し分ない。標高139mの展望台に立てば、東京湾、相模湾、三浦半島の山々、丹沢、富士山、房総半島が眺望できる。この日の富士山はぼんやりと微かにその姿をあらわしていた。(佐藤邦弘)


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屋久島/宮之浦岳・永田岳・縄文杉

期日:10月23日()〜26()三泊四日

参加者:L上野進、中村精、安瀬はる江、松宮俊彦、宮島陽子、助廣弘子、加納三喜男 計7名

コースタイム:23日(晴れ):羽田空港640=鹿児島空港820/30=(バス)鹿児島市役所前900−(買い物)−ジェットフォイル乗り場1000=安房1235=タクシー(買い物、紀元杉他見学)=淀川登山口1435−淀川小屋1520

24日(晴れ):淀川小屋615−(休2回10分)−小花之江河745−花之江河755800−投石湿原84555−投石平90005−(休2回20分)栗生岳1045−宮之浦岳110030−焼野三叉路114555−永田岳123545−焼野三叉路133045−平石岩屋141015−第2展望台14501500−新高塚小屋1530

25日(小雨/晴れ):新高塚小屋725―高塚小屋835−縄文杉850910−(休1回)−ウイルソン株103545−大株歩道入口111015−楠川分れ123050−辻峠1340−白谷雲水峡P1530=(タクシー)=宮之浦ロッジ八重山山荘1615

26日(晴れ):宮之浦ロッジ八重山山荘900=レンタカーで一周=屋久島空港1800=鹿児島空港18301930=羽田空港2110

1023日:出発前の天気予報では、4日間とも晴れとなっており大いに期待しての出発となった。鹿児島空港から鹿児島市役所前までバスで55分そこからタクシーでジェットフォイル乗り場まで5分としてぎりぎり1000のトッピーに乗れる計算であった。これを逃すと1310発の宮之浦行きしかなく小屋に着くのが遅くなる懸念があった。鹿児島空港は小ぶりな空港のため着陸してから荷物受取りまで短時間で済み、830分のバスに乗れ、しかも鹿児島市役所前まで30分程で着いた。ジェトフォイル乗り場まで近そうなので徒歩で向かい、途中のコンビニで昼食を調達して乗り場に着いた。宮島さんは昨日開聞岳に単独で行っていたため先に乗り場で待っていた。ジェトフォイル・トッピーは小ぶりな高速船で全席指定、デッキは無く窓越しの観光となったが、窓が汚れておりせっかくの景色が冴えなかった。安房港では手配のジャンボタクシーが待っており、途中スーパーで食料の買出しと別の店で携帯ガスボンベを購入し淀川登山口に向かう。途中紀元杉を見学しその巨大さに感動すると供に霊気を感じた。通行中にヤクザルを数匹見る。雨が多いため毛が非常に長い。淀川登山口に到着。3日目の白谷雲水峡に迎えの時持ってきてもらう様に着替え等の荷物を預ける。登山口に小屋等の清掃協力金として一人500円ポストにいれて、出発。苔むした原生林を歩き45分程で、淀川小屋に着く。ログハウスの小奇麗な小屋で、2段ベッドになっており60人ほど泊まれる。デッキで宴会。宿泊客は我々以外2組程で、夜は相当冷え込んだ。夜中起きると満天の星であった。

1024日:今日はメインの宮之浦岳、永田岳登山だ。こちらは東京より日の出が1時間ほど遅い。615周囲が明るくなるのを待って出発。天気は晴れ。1時間半程で小花之江河に着く。小さな湿原だが日本庭園のような非常に気持ちの良いところだ。木道を歩く。10分程で花之江河に着く。ここも景色が素晴らしい。左手に黒味岳が見え頂上に1人いるのが確認できた。スラブ状のナメや木道を歩き投石湿原に着く。投石平を過ぎ右手に投石岳、安房岳、翁岳が見えるがどれがどれだか分からないうちに三岳の1峰である露岩の栗生岳に着いていた。表示が無ければ山頂とは気づかないだろう。眼前に宮之浦岳が望まれる。この先しばらくで山頂に着いた。360度の大パノラマ岩峰の永田岳やチマネが望まれる。山頂で昼食をとり、中村さんは永田岳には行かず直接新高塚小屋に向かう。ほかの6人は焼野三叉路にザックをデポして、空身でスピードを上げ永田岳に向かう。途中の鞍部からモアイ像や人面の大岩が数多く見られ、さながら野外彫刻展のようだ。道はメインルートに比べると、あまり整備されていない。背丈までのヤクザサを掻き分けながら登る。40分程で大岩の塊の山頂に着いた。貧弱な山名柱があった。焼野三叉路への戻りはゆっくり歩いた。作業員が4名ほど登山道を刈り払いしてくれていたのでかなり歩きやすく感じた。焼野三叉路で休憩していると、大きなザックを背負ったガイドを先頭に小ぶりなザックの団体16名が通過して行った。新高塚小屋に泊まるとのことなので、こらはまずいと早々に歩き出す。しばらくしてガイドが道を譲ってくれたのでホットした。第2展望台まではほぼコースタイムで行き、その後1時間で新高塚小屋に着く予定が30分で着いてしまった。明らかにコースタイムがおかしいと思う。小屋には中村さんがすでに着いており、2段ベッドの下段に陣取った。小屋の周りに広いデッキの通路があり、テントも1張りあった。水場も隣接しており非常に便利だ。トイレも昨年新築したとかでバイオトイレが2穴あった。デッキで宴会。6時には薄暗くなるので小屋に戻る。2段ベッドの上段は団体で一杯になっていた。今日は気温も低くなく宿泊者も多いせいか、室内は暖かかった。入り口にねずみが出ると表示されていたので食べ物をザックから出し、ロープに吊るす。夜中に起きると満天の星であり3日目の好天が期待された。

1025日:朝4時ごろ団体16名が起きゴソゴソはじめたので、おちおち寝ておれない。宮崎から来た団体だそうだが、荒川登山口に下りるそうだ。今日のうちに帰るのだろう。朝食も食べずに出て行った。今日は縄文杉を見てから白谷雲水峡に下りるだけなので、6時間のコースタイムだ。ほとんどが下りなので、ゆっくり出ようということで、5時半に起きたが外は霧雨が降っていた。725に出発のころは本降りとなっため合羽を着て出発。ヒメシャラの大木の森で、屋久杉の大木も次から次と出現。1本の大木を皆で手をつないで見ると5人で届いた。8m程であろうか。鹿もあちこちに出現し人を恐れない。アップダウンを繰り返して高塚小屋に到着。ブロック造の古い小屋で10人程が泊れる。水場が縄文杉まで降りなくてはならないので、下山の時は使い辛いと思う。15分ほどで縄文杉に着く。展望デッキには誰もおらず我々だけで独占出来た。6年半前に来たときは行列で十分見学できなかったが、今回は堪能出来た。圧倒的な迫力と神々しさを感じ一同大満足であった。この後大株歩道を入り口まで降りるがコースタイム120のところ2時間もかかった。この下山道は荒川登山口を早朝に出発して縄文杉に登ってくるので、我々は総ての登山者とすれ違うことになる。道はほとんど木製の階段やデッキだがすれ違いにかなりの時間を要する。しかも階段はかなり急で登りはさぞきつかろうと思う。前回登ったときはさほど感じなかったのは6年半の歳月のせいか?いつしか雨も上がり、晴れ間が覗く。ここから軌道敷を歩く。楠川分れに1230に着く。ここから白谷雲水峡までコースタイムで220。3時にタクシーを予約していたので一人辻峠で携帯で連絡するべく急ぐ。辻峠では携帯の電波が入らないため太鼓岩に急坂を登り、4時に変更できた。安心して白谷雲水峡の景色を堪能する。辻峠からの下り道は苔が繁茂し水をたっぷり含んできらきら輝いていた。又飛竜の落としは水が豪快に流れ圧巻だった。駐車場に330到着。すでにジャンボタクシーが待っていた。4時すぎに今夜の宿ロッジ八重山山荘に到着。。庭に鹿が数匹おりまったく人を恐れない。風呂で2日分の汗を流し、食事で宴会。三岳の5合ビンを2本開けてしまった。

1026日:今日は8人乗りレンタカーで島を左廻りに一周する。天気は上々だ。宮之浦のスーパーで買い物を済ませガジュマル園、吉田の日高水産、いなか浜、屋久島灯台、大川の滝を観光。栗尾で昼食。ここのそばは旨かった。続いて平内海中公園で足湯、千尋の滝を見て屋久島空港に到着した。

屋久島には珍しく3日間晴れ素晴らしい山岳景色を堪能出来た。3日目の縄文杉は屋久島らしい雨であったが、逆に風情があったように思う。全員で協力し怪我もなく歩き通せたことが一番良かったように思う。充実した4日間を終えることが出来ました。皆さんご協力ありがとうございました。

費用:飛行機代(羽田〜鹿児島往復)¥29,840、飛行機代(屋久島〜鹿児島)¥10,900、リムジンバス¥1,200、トッピー¥7,700ジャンボタクシー¥2,600、レンタカー(ガソリン代込み)¥2,500宿泊代7,800、雑費(宴会費、昼食費、他)¥5,600,合計¥68,140/1
                                                                                                                                    (上野進)



宮之浦岳山頂

永田岳

宮之浦岳

縄文杉

縄文杉

白谷雲水峡

屋久鹿

屋久鹿の親子

ヤクシマツチトリモチ

鰹節工場


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塩原・会津/高原山・二岐山

期 日:11月11日()〜12日()一泊二日

参加者:L吉田和興、長谷千秋、宮島陽子、上野 進、杉江秀明 計5名

費 用:宿泊飲食費9,000、入浴料500、交通費3,500、合計13,000

コースタイム:11/11(金・雨)荻窪635= 西登山口955−弁天沼105055ー鶏頂山113035−釈迦が岳125055− 分岐1335−弁天沼13501400−西登山口1445=光彩荘17:30

11/12(土・晴れのち曇り)光彩荘830=二岐温泉 1020−お鍋神社1115−登山口1130−休−男岳120030−女岳1345− 岩山分岐1445−二岐温泉15251630=荻窪2100

名残の紅葉と思っていたが、山はほぼ冬姿。塩原温泉など下では未だ紅葉が楽しめる。高原山は雨天平日のため登山者は我々のみ。この時期の雨は寒い。終日傘をさして歩けたので助かった。

二岐山は天気が良いので周回したが林道歩きがやや長い。白河から二岐温泉に向かう37号線(白河羽鳥レイクライン)は台風による土砂崩れのため通行止めとなっており迂回する必要があり出発が1時間遅れた。今年は台風、大雨による被害が多く、地域によっては道路状況をしっかりと確認しておく必要がある。(吉田和興)


釈迦ヶ岳

二岐山

鶏頂山

釈迦ヶ岳_如来

御鍋神社

二岐山_男岳


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丹沢/本間の頭境界尾根〜ヌタノ丸

期 日:11月13日(日)晴 日帰り

参加者:L安瀬はる江、宮澤恵子、大塚多美子、峰尾欽二、山村晶子、松田慶次、小磯登志子、

渡辺信子(支部外)  計8名

コースタイム:橋本駅6:40=(タクシー)=早戸川橋7:153533号鉄塔7:538:05−670m8:549:03−849m9:3545−900m10:0510−1110m10:4450−本間の頭11:3812:15−840m13:1213:20−ヌタノ丸14:0814:20−725m14:4514:55−本間橋15:1715:47=(タクシー)=橋本駅17:05         

本間の頭境界尾根は長いので早立にする。早戸川橋側の枝尾根より登ることにする。尾根末端の金沢橋側より車道歩きが短くなる。

天気は上々、季節外れの暑さだった。送電鉄塔を目当てに尾根はすぐ判る。楊壁の切れ目に階段があり、巡視路が続いていた。踏跡は明確に残っていた。

コース全般に渡って鹿柵が張り巡らされ、翻弄される。柵越えの脚立は使わず下をくぐれた。楽ではあったが、「これでいいのかな」と疑問がでた。

849m峰手前、30m位の距離だったが急で驚く。しかも足元は緩く、大きな伐木が道を塞いだ上、有刺鉄線の柵は直ぐ脇に迫り、一番難儀した。読図では判断できなかった。

850〜950mの急登は露岩まじりだった。自然林になり気分は良い。心構えした分短く思えた。一息入れて振り返ると宮ケ瀬湖が木の間越しに見えた。取り付きの送電鉄塔も見えた。

尾根が広がり、名残の紅葉は色鮮やかだった。遠く北西方面に見える林の落葉と木肌の美しさに目を引かれた。気分のいい尾根が続き、長い登りの疲れが癒された。リス達の出迎えも受けながらゆったりと本間の頭に着く。

下山は観光センターとの分岐点に注意を怠らなかった。高度計に釘づけになる。広い尾根をゆっくりと右寄りに進む。2回目の宮澤さんにアドバイスを受け、ヌタノ丸のコースに入る。

植林が続く。柵と足元の伐木がうるさい。暗く、枝が低く下がり、閉塞感が増す。柵右側の自然林がいやに明るく見える。

790mのヌタノ丸への分岐を見落としてしまった。丁度大きな伐木があり、柵から離れた所だった。760mまで下り戻る。白ひもは柵の向うにあった。色が変わり、長い歳月を物語っていた。辺りのカンやビン、新たな白い布など目印を増やしてきた。

憧れのヌタノ丸は穏やかな山頂で、自然林ならばと思った。落ち葉で埋もれていた三角点を掘り出し、薄らいでいた山名を書き足した。

725m峰は鞍部からすぐだった。自然林に囲まれ気分がいい頂だった。誰からか新年山行の候補の声もあがった。ここに立ち寄りこの山行が好印象になった。

予定時間内にタクシーの待つ本間橋に着く。

山で会った登山者は一人だったが、マス釣り場は賑わっていた。

ヌタノ丸は支部山行も何回か計画されたが疎縁だった。長い登りを皆で果敢に挑戦して無事完登。ステップアップに?がると思う。今回もご協力ありがとうございました。(安瀬はる江)

費用  個人貸切タクシー  35000円


849m基準点

900m付近

取り付きの鉄塔

1000m付近

木酔馬のトンネル

観光センター分岐

本間の頭

1080m観光センターとヌタノ丸の分岐

ヌタノ丸への鹿柵入り口

725m峰

ヌタノ丸山頂


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西上州/物見山〜八風山

期 日:11月16日()快晴 日帰り

参加者:L助廣弘子、小原紀子、宮島陽子、派田正、上野進、市川静子、鎌田文子、小磯登志子、大関史郎 計9名

コースタイム:八王子6:37=(タクシー)=下仁田・内山峠9:0010−熊倉峰9:3035−初谷分岐9:55−物見岩10:3545−物見山11:1055−香坂峠12:10−矢川峠12:40−八風山13:2040−大平林道入口14:16−山神社14:40−八風湖14:4215:17−軽井沢・上発地15:2545=(タクシー)=八王子18:30

費 用:貸切タクシー+高速代 37600

天気予報が今夜は関東山沿いで雪、標高1000Mの峠では積雪も、と言っていたので、内山峠まで車が入るかと心配した。念のため、石黒さんにはタイヤチェーンを、参加者には軽アイゼン持参をお願いした。しかし、そんな心配は杞憂に終わり、当日は素晴らしい快晴に恵まれて、内山峠へ着くまでどこにも雪はなかった。車を降りると、風が冷たいので、防寒着を一枚着て出発。後方に朝日を浴びて特異な山容を見せる荒船山がそびえている。カラマツ林の中、ミヤコザサの急な道を上がってすぐ、熊倉峰に到着した。1234.0Mという標高ゆえかこだわりの人には知られている山頂らしい。私にはそんなこだわりよりも、カラマツの黄葉がなく、あらかた葉が落ちてしまっているのが残念だった。初谷分岐で舗装道路に出ると、すぐ向かいに登山道が上がっている。尾根通しではないが、いい道なので、そのまま歩くと再び林道に出た。林道は大きく西へ曲がりこみ、また東へ戻ってそのまま物見岩へつながっているようだが、今度は尾根通しに上がってみようと、林道の途中の踏みこめそうなササの中をガサガサとよじ登って稜線に出る。左手に物見岩が聳えていた。今日唯一の藪こぎだった。登山道と合流して物見岩へ到着。ここから眺める物見山は電波塔がたち、霧氷に覆われて朝の光の中でキラキラ輝いていた。物見山へは右手の神津牧場の鉄条網沿いに登って行く。緑の草原に茶色い牛が何頭も寝そべっている。彼方には紅葉の名残に覆われた妙義の山々が連なり、さながらスイスの風景のようだ。物見山山頂で昼食。皆の頭上に、木々の枝先や電波塔からはがれた霧氷がぱらぱらと降って来るのが面白かった。香坂峠から矢川峠へ続く道は信州路自然歩道と名ずけられた、静かできれいで気持ちの休まる道だ。矢川峠からは八風山への登りになり、獅子岩などの岩稜を巻きながら行く。細尾根やトラバースが続き、気を引き締めて歩く。45分で八風山へ到着した。山頂は広場になっていて、北から東へ開けて、浅間、榛名、妙義の山々が連なる素晴らしい展望に、一同飽かず眺め入った。宮島さんが、あの岩、この岩に登った、落ちた、という話を聞かせてくれた。山頂から北東へ下り、林道を20分歩くと、大平林道の標識があり、車通行止めのゲートがあった。落ち葉が厚く積もった気持ちの良い広い林道を下る。やがて白い鳥居の山神社があり、小さな八風湖が静かに水を湛えていた。湖のほとりで派田さんの熱々紅茶とケーキでティータイムを取り、上発地へ向かう。石黒さんのタクシーが雄大な浅間山の下で待っていた。(助廣弘子)


物見山樹氷

物見山

八風山


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大菩薩/藤谷ノ頭西尾根(本部合同)

期 日:11月20日(日)日帰り  晴れ

参加者:L長谷千秋、小澤美喜代、河崎正道、山本文夫、竹田早苗、上野進、加納三喜男、支部外12 計19名

コースタイム:橋本7:30=(バス)=善福寺9:4055−林道−登山口(1990b)10:5511:05−△1363.6b11:4012:10−藤谷ノ頭13:3545−ハンゼノ頭14:20−柳沢ノ頭14:45−柳沢峠15:1530=(バス)=橋本18:50

善福寺でバスを降り、準備した後登山口にむかった。雷川に架かる小さな橋を渡り、道は川沿いに東に延びている。これが意外ときつい。高度をかせいで歩いていると、別の林道がぶつかる。この林道は坂脇峠から延びて来ている。この林道を右折し、坂脇峠方面に向う。山を巻くように延びている林道をしばらく歩いていると、ゲートが出てくる。ゲートを過ぎ、5分くらい歩くと、左側になだらかな尾根が出てくる。ここが登山口になる。

尾根に取り付くと、境界見出標の脇に棒が立っている。また、境界見出標の上には、新たに赤いペンキが塗られていた。どうも建設省の検査があったようだ。

△1363.6bで昼食を取り、昼食後境界線の尾根を登り、藤谷ノ頭に向かった。尾根の所々にある笹は刈り払いされており歩きやすく、コースも分かりやすい。急登も少なく、快適な尾根歩きができた。

藤谷ノ頭には名板はなく、倉掛山から柳沢ノ頭に向かって歩いていたなら気が付かず通り過ぎてしまうような所だ。ここからは道標もあり、分かりやすい。ハンゼノ頭、柳沢ノ頭を通り、柳沢峠に着いた。(長谷千秋)


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丹沢/マルガヤ尾根〜鍋割山〜ウシロ沢右岸尾根

期 日:11月22日(火)日帰り  晴れ

参加者:L本山まり子、派田正、宮澤恵子、助廣弘子、岩倉啓子、佐藤邦弘、加納三喜男、杉江秀明、大関史郎、鈴木幸子 計10名 

コースタイム:渋沢駅8:12=大倉8:308:35−二俣9:50−本沢出合10:0810:15928m10:0510:15−稜線(登山道合流)12:0012:30−鍋割山12:4513:05−ウシロ沢右岸尾根分岐(1020m) 13:45762m14:0014:15-寄沢登山口14:3514:45−寄バス停15:25

大倉から四十八瀬川本谷出合まで、林道を約一時間半歩き、高度を330m上げる(290m620m)。本谷を木橋で渡ったところで本谷右岸の尾根(=マルガヤ尾根)にとりつく。初めは杉植林の急登だが、標高800mあたりから気持ちの良い名残紅葉の自然林となる。 928mの小ピークで一息つく。小岩の多い狭い尾根を過ぎ、1150mで尾根は広くなって、展望も広がり相模湾から伊豆半島まで見渡す。この尾根は取りつきから稜線まで急登が続くが、危険な所、迷いやすい所は無く、ヤブも無い、自然林の好もしい「静かな尾根」である。

稜線に出た所で昼食タイムとするが、「ぜひ鍋焼きうどんを食べたい、食べてみたい」メンバー4人が持参の弁当もそこそこに鍋割山荘に先に出発。ボリュームもあり寒い日には疲れも吹飛ぶ美味しいうどんに満足顔の4人と山荘で合流。

下山は南尾根を後沢乗越まで行かず、1020mあたりから南西に派生する尾根(ウシロ沢右岸尾根)を行く。入口はわかりにくいが尾根を捉えるとほどなく振幅の大きなジグザグの踏跡がある。762mピークからは「ボランティア林」「水源の森」「作業径路」などの標識やベンチをみなが作業道をたどる。標高500m地点で寄沢の登山口に下り立つ。あとは川沿いの林道と車道を3.4km歩き、寄バス停に着く。この尾根は美しさの点では劣るが、効率的に下山したい、他のコースに飽きて変化を求めたい、バリエーションをやりたい方にお勧め。

今年になって入会された加納さん、杉江さん、大関さん、鈴木さんと初めてご一緒させていただきました。脚もそろい、よい仲間が増えたなぁと感激。 好天の中、楽しく気持ちの良い仲間と歩くことが出来て幸せな一日を過ごすことができました。皆様ありがとうございました。(本山まり子)

 


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鎌倉/皆城山

期 日:12月11日()日帰り

参加者:L森田隆仁、中村精、小原紀子、榎本美智子、木村真知子、大関清充、山本文夫、安瀬はる江、朝西芳徳、吉田和興、松宮俊彦、飯嶋光江、宮澤恵子、助廣弘子、上野進、山村晶子、杉江秀明、小磯登志子、大関史郎 計19名

コースタイム:本郷台駅10:20−大長寺10:5055−仙元山11:4050−皆城山12:3013:13−散在ヶ池13:4050−天園14:40−獅子舞15:3040−鎌倉宮−荏柄天神−宝戒寺−鎌倉駅16:30

参加予定者が遅れていたので、20分待ったが見えなかったので出発。街の中は難しい。

大長寺はゆったりと静かな境内で、庭がきれいだ。また、渋い彫り物がいい。寺の裏手から進むと静かな山道になり、歩きやすいが、地元の人間でないと難しいコースだと思う。11時28分ころに右からのはっきりした道に合流。住宅の近くに仙元山があった。三角点が少し低い道にあった。

静かな山みちを歩き、皆城山に着いた。富士山、スカイツリーそして東京タワーも遠くに見えてお薦めの展望で、楽しいランチタイムとなった。散在ヶ池でトイレタイム。見慣れた風景だと感じたら、天園コースに進んでいた。獅子舞の紅葉はきれいで、他のハイカーたちも楽しんでいた。

鎌倉宮でバスに乗る木村さん、山村さんたちと別れて歩きつづけ、鎌倉駅前に4時半ころに着いた。解散、残った人たちで反省会。

師走に歩くのには良いコースなので、若い人たちが森田さんと鎌倉を歩いてつないで欲しい。(小原紀子)


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道志/雲母山〜岩崎山

期 日:12月14日()日帰り 晴れ

参加者:L助廣弘子、小原紀子、派田正、宮澤恵子、上野進、竹田早苗、黒澤寿子、鎌田文子、杉江秀明、小磯登志子、粟野秀穂 計11名

コースタイム:甲斐大和駅8:3440=(タクシー)=林道終点8:559:05−境界尾根9:40−1060m圏10:0510−雲母山10:3646−1090m圏11:30−岩崎山11:4712:30−1014.1mピーク13:05−芝橋14:0540−甲斐大和駅15:1726

費 用:タクシー代(甲斐大和駅=林道終点)一台約3400

朝、家を出ると雨が降っていたが、山梨は晴れとの予報を信じて出発する。雨にめげてキャンセルする人はいなかったが、ひとり、予定の電車に乗り遅れて参加を止めた人はいた。タクシーを3台予約していたので、待つ余裕が無く、申し訳なかった。

予報通り、相模湖辺りから青空が広がり、車窓から見える山々は陽を浴びて紅葉がまだ十分美しい。甲斐大和からタクシーに乗る。笹子峠へ向かう林道途中から目指す林道へ曲がると、あまり通る車もないのか、道には草が茂り、不安そうな運転手に、もう少し、もう少しと声をかけながら、ようやく終点まで行ってもらう。土砂が山のように積んであるところが終点だった。左手の沢に下りてから南へ延びる尾根に乗るべく、急な斜面をよじ登る。ふかふかの斜面で、木の根や枝が枯れてぼろぼろ落ちる中を奮闘15分、初参加の粟野さんもちゃんと登って来られたのでほっとした。境界尾根に出ると、しっかりした道が雲母山まで続いていて楽だった。雲母山から先は林道を辿ってもいいのだが、松浦さんのガイドのようにショートカットしようと、山頂から少々戻って東へ薄いヤブの中を下る。予定通りに林道カーブの頂点に下りて、さらにヤブの中に踏みこんで北東へ下る。このショートカットは、踏み跡も無く足元がふかふかなヤブの中で、ずいぶん長く感じた。林道をわずかに歩いて、次のピーク1090mへの分岐に入る。ピークからは綺麗な道が岩崎山まで続いており、枯れた木々の間に鮮やかな緑色で目立つウスタビガの繭を3つ4つと見つけた。岩崎山山頂は南北に細長い。陽が当っているわずかな範囲に座ってゆっくり昼食した。

1014.1mのピークには4等三角点と「岩崎山前岳」の標識があった。ピークから北東へ下り、NHKの電波塔を過ぎて、最後の下りにかかる。840m地点から尾根が二つに分かれ、ガイドでは右の巡視路を下るように書いてある。私もそのつもりでいたが、巡視路らしき電柱をいくつか過ぎたのち、いつの間にか左の尾根を下っていることがわかった。この尾根は、地図で見ると多少傾斜が急だが、目指す芝橋までまっすぐ北へ延びているようなので、右の尾根に登り返すことはやめて、そのまま下った。やがて枯れすすきの中に出て、小磯さんが巡視路の末端を見つけてくれて、これを辿ると、高速道路にかかる橋の手前へ出た。これが目指す芝橋で、思わずバンザイ。今回は松浦さんのガイドがあるとはいえ、地図をしっかり読んで歩く面白さをいまさらながら実感した山行だった。橋の上で派田さんのお茶とケーキで一休み。鎌田さん差し入れのフランスワインを一口ずつ飲み、3日早い私の誕生日を祝って皆さんが歌ってくれました。(助廣弘子)


岩崎山

雲母山

山下りて


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大月周辺/大ドケ〜鶴寝山〜奈良倉山〜太寺山

期 日:12月25日(日)日帰り  晴れ

参加者:L長谷千秋、森田隆仁、小原紀子、小澤美喜代、山本文夫、吉田和興、助廣弘子、本山まり子、竹田早苗、岩倉啓子、大塚多美子、杉江秀明、山口音子(支部外) 計13名

コースタイム:橋本6:48=相模湖7:2035=葛野川ダム8:459:20−大ドケ10:1020−鶴寝山11:45−松姫峠−12:0535−奈良倉山13:2537−佐野峠14:15−西原峠14:45−中風呂15:4550=橋本17:50

山行を始める前は大ドケへの登り口は葛野川ダム付近に有ると考えてましたが、登り口は139号線の葛野川ダムへ向かう林道の分岐を過ぎて松姫峠へ300mぐらい進んだ崖の切れ目に有りました。

大ドケは狭く木が茂つており展望は利かない所でした。大ドケから先はアップ、ダウンを繰り返しながら尾根を登って行くコースで巻き道らしき踏み跡もありますが、大ドケ付近と鶴寝山の直下付近は利用しない方が良いです。一カ所下りが急な所が有りますので注意してください。鶴寝山を通り松姫峠のバスの中で昼食を取りましたが、山行の時間が足らない為、西原峠より中風呂に下ることにしました。コースを全うするために前半の大ドケのコースを回避していただいた森田さん、小澤さん、山本さん、及び西原峠〜大寺山を楽しみにしていた大塚さん、には御迷惑かけましたので陳謝いたします。(長谷干秋)

 

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